« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »

2013年7月29日 (月)

夏風邪?

13syouga_wine

昨日、赤坂で仕事のランチミーティングをして3時過ぎに帰宅し、子どもと一緒にアイ

スクリームを食べながら珈琲を飲んで一服したあと、例によって『日曜大工』ならぬ日

曜木工を2時間半ばかりやってまた汗だくだくになり、はっと気づくと鼻水・くしゃみが

止まらない。でも年のせいか年々免疫力が落ちてアレルギー傾向にあるこのごろは

年じゅう鼻炎みたいな症状になるし、土曜日にプールで泳いだ翌日はよくこんな風に

なったりするから、そのときはまたそうなったのだろう程度にしか思わなかった。

夜になってシャワーを浴びるころにはなんだかどんどん暑くなってきて、もしかして熱が

あるのかも、と思いながらシャワーを浴びてバスルームから出てきたらもうへとへとで

髪を乾かす元気もなくなり、布団に入って横になったら途端に咳が出はじめた。

そこで初めて夏風邪、という言葉に思い当たったのだった。

そういえば水曜の夜にサムタイムで会った珠緒ちゃんは「もう1週間も夏風邪が治らな

い」といっていたっけ。このただでさえ蒸し暑くて消耗するときに風邪だなんてかわい

そうに! と思ったのだった。もしかしたら今日、仕事帰りのクーラーの効いた電車の

中でうっかりうたた寝したのが悪かったのかもしれない。

そんなことを思いながらなんとか眠り、朝起きたら完璧に状況は悪くなっていた。

咽喉痛に頭痛。くしゃみに鼻水だーだー。

それにしても夏風邪、とはなんて懐かしい響きだろう。

私って夏風邪なんてひくんだっけか。

ここ数年、真冬の雪の降る日にプールから濡れた髪のまま自転車で帰ってきても、真

夏にクーラーの効いた部屋でリネンのワンピース1枚でうたた寝してても風邪なんかひ

くことなかったのに。

すべては今年1月のインフルエンザで変わってしまったんだ。

あれで何かの流れが変わってしまったに違いない。

これはもう、懐かしいなんていってる場合じゃない、この咽喉の痛み、ヤバイぞ。

それで夏風邪、夏風邪と検索して出てきたのがこの生姜ワイン。

夏風邪のひきはじめには赤ワインが効くのだそうだ。

赤ワインには消炎作用のあるポリフェノールがたくさん含まれ、わずかなアルコールに

よって体温が2度くらい上昇することで(でもこの2度ってほんとに2度じゃないよね?

厳密にいって0.2度くらいってこと?)免疫力が3倍くらい活性化され、生姜にも体温

をアップさせる効果があるので二つの相乗効果で血液の流れがアップして結果的に

抗ウィルス作用ができるという。

生姜ワインの作り方は、20ミリリットルの赤ワインに生姜汁を3~4滴入れるだけ。

生姜紅茶が苦手な私としては、おまけにアルコールが飲めない私としては赤ワインに

生姜なんてウゲゲゲな味だろうと思ったけれど、そこまでいいといわれちゃやってみる

しかありません。朦朧とする頭を抱えて涙でかすむ目で昼に小雨の降るなか買いもの

に行き、スーパーでミニボトルの赤ワインと生姜を買って、さっそく食事のあとに飲んで

みると・・・・・・意外や意外、想像したほどまずくない。なんというか、生姜の味のせい

か、甘酒みたいな感じ。ワインの量もごく少量だし、これなら私でも飲めないことありま

せん。飲んだ後はとうぜん体温が上がってますます暑くなる。もう、外が暑いんだか自

分が暑いんだかわからない。これぞ夏風邪。

本当は今日の夜は、出張行くのにいまや大阪でもフランスでも同じ感覚、というくらい

年じゅう海外出張していて滅多に会えない友達と渋谷Bunkamuraル・シネマで落ち合

って、『ノーコメント by ゲンスブール』を観るはずだったのに、今朝彼女から届いた

メールによれば、彼女は彼女で土曜の明け方にぎっくり腰になって、昨日1日寝てれ

ばなんとかなると思ったら今朝になっても息をするのも大変なほどつらいので悪いけ

どキャンセル、とあった。彼女は私より3つ年上の友達なれど、体力も精神力も化け

物並み、という人なので、そんな彼女がこれとは、さすがにお互いよる年波かな、なん

て思ったのでした。

というわけで、なんともトホホな7月の終わり。

夕方、ふたたび朦朧としたまま夕飯の買い物に出ると外はなんだか晩夏のようで、

今年初のヒグラシの声も聞こえてさみしいばかりだったけど、私と同じように夏風邪

かも、と思っているあなたにはこの生姜ワイン、おすすめです。

ただし、くれぐれもうっかり飲み過ぎになりませぬよう。



| | コメント (0)

2013年7月27日 (土)

なつぐも・なつくさ

13natsugumo

今朝も娘につきあって6時起きして二度寝してからプールに行った。

寝不足だとどうやっても泳げないから。

今朝も高原にいるみたいな爽やかな夏の朝だった。

でも娘の学校が夏休みの8月いっぱいは土日続けて早朝入りのアルバイトが続くらし

いのには、正直いってまいっている。いろんなところで少しづつ疲労が蓄積しているの

がわかるから。でもたぶん、いまのバイト先にはこれをやれるのは娘くらいしかいない

んだろうと思う。朝ちゃんと朝食を食べて遅刻せずにバイト先に行けるのは。

今日はプールに入ってアップを泳ぎはじめた途端に横っ腹が痛くなって、これはもう

途中でリタイアするしかないかなあ、と思いながら泳いでいたけど、なんとか50分も

ってよかった。今月はめずらしく4回行けた。

今日は朝、一緒に仕事をしている友人から電話があって、彼は殺人的な忙さの中で

週に3回ジムに通っているのだけれど、私がプールを週2にしたいけどそうなると平日

の夜しかなくて、子どもに夕飯を作ってから行かなきゃならないことを考えると難しい

というと、「そんなのあんた、子どもにやらせなさい。ごはん炊いて何か作って食べる

くらい、もうあなたがいなくたって何かしらできるでしょう。そんなの、やらさなか。いつ

までたってもできへんて。もう僕らって、そういうこと子どもにやらしても自分の時間作

らなきゃならん年やよ」といわれた。

たしかに。

ついに週2にするときがきたかなあ、と思いながらクラブを出て自転車で走りはじめる

と、青空には入道雲がもくもく湧きあがり、自転車道の脇は夏草ぼーぼーだ。

いつもこの景色を見るとたまらなく懐かしさでいっぱいになる。

子どものころからの夏の原風景。

13natsukusa

| | コメント (0)

2013年7月26日 (金)

爽やかレモンジャム

13lemon_jam

このあいだ完成したスプーンと一緒にあげるのに、なんのジャムを作ろうかと思って、

こんな蒸し暑い季節だから爽やかな柑橘系にしようと、レモンのジャムを作った。

材料は自然食品屋さんで買ってきた国産のオーガニックレモン。

お砂糖はきび砂糖とてんさい糖を使ったからこんな色になったけど、味も香りもちゃん

とレモンです。

13lemon_jam_01

レモンのジャムなんて作るのも食べるのも初めてだったけれど、想像した以上に爽や

かでおいしかったです。

子どものころはオレンジの皮が入った苦味のあるオレンジマーマレードが苦手だった

けれど、このレモンジャムはぜんぜんそんなこともない。息子もいままで食べたジャム

のなかで1番おいしい、といったほど。適度に甘酸っぱく香り高いので、甘いだけのジ

ャムが苦手の人にもよさそうです。

食べながら、これはパンにつけるだけじゃなくて紅茶やハーブティーに入れたり、クラ

ッカーサンドにしたり、それにつめたく冷やしたレアチーズケーキの上にゆるめに作っ

たレモンジャムを流したらすごくあいそう! 

というわけで、一気にイメージが広がりました。

作るのに面倒なのはレモンの皮についたワタをきれいにすることや、ほかのジャムに

くらべて果肉より水分が多いせいで煮詰めるのに時間がかかることくらいで、あとは

いたって簡単。農薬やワックスのかかっていない大きめのレモンが2個と砂糖さえあ

ればすぐにできるので、これはぜひお試しあれ、です。

以下、レシピ。

*****************************************************************

 レモンジャム

 < 材料 >

  レモン 200グラム(約2個分)

  (ワタを除き、果肉・種・薄皮・外皮をあわせた量)

  砂糖  400グラム

  水   2カップ(400CC)

 < 作りかた >

  1.レモンの皮を厚めに剥き、外皮についたワタをきれいに取る。

  2.外皮をできるだけ細かく細切りにして水とともに鍋に入れ、アク取りのために

    2~3回沸騰させては煮こぼす。

  3.水と砂糖をあわせて鍋に入れ、ざくざくっと切った果肉と種と薄皮を入れて

    20分煮てから、種と薄皮を取り除き、さらに10分~20分煮る。

  4.3にアク抜きした外皮を入れ、さらに煮詰める。

    とろっとしてきたらできあがり。

    熱いうちに煮沸消毒した保存瓶に入れて、冷めたら冷蔵庫に保存する。

*****************************************************************

私が自然食品屋さんで買ってきたレモンはとても小さくて、1袋に3つ入ったのを2袋

買っても全部で300グラムしかなくて、皮を剥くのもワタを取るのも面倒だったけれど

大きいレモンだったらピーラーで外皮を剥いて、果肉はナイフできれいに薄皮から切

り離し、種と薄皮はお茶パックに入れて煮たらもっと処理が簡単かもしれません。

私はきび砂糖とてんさい糖を使ったけれど、グラニュー糖で作ればもっときれいなレモ

ン色になります。この材料で写真のボンヌママンの瓶に2個できる。

ひとつはプレゼント用にラッピングして、ひとつは今朝開けて食べました。

昨日は夕飯の時間に息子も私もまだそれほどお腹が空いてなかったので(娘はアル

バイト)夕飯を作る前に作りはじめたのだけれど、ジャムってけっこう時間がかかる。

夏の間は日が長いことをいいことについうっかりオーバーワークになってしまって、疲

れているくせにさらにこういう余計なことを始めるからますます疲れてしまうのだけれど

それも喜んでくれる人の顔が浮かぶからこそ。

苦労して初めて作った木のスプーンと、手作りレモンジャム。

別にめずらしいものでもなんでもないし、買ってもすませられるけど、私的にはすごく

気持ちのこもったプレゼントになったなあ、と思う。

人に何かをあげるのに、何も思い煩うことなく、絶対に喜んでもらえる、と思えるのも

Yさんならではのいいところ。

13lemon_jam_02

| | コメント (0)

2013年7月25日 (木)

竹内直4@sometime7.24

13sometime

7月も後半になって出かけた今年のお聴き初めは雨になった。

雨だと癖っ毛の私は(髪が)どうにもならないから、かなりぼけぼけしたまま

家を出て今夜はそのままリラックスしてずるずる自堕落に楽しもうと思った。

それがよかった。

1人で外を歩きだしたら一気に身体の力がぬけて楽になった。

上半期は上半期で、下半期に入ったら入ったでなんとなく抱えていることが

あって、いつもどこかが緊張していたから。それがすぐにみぞおちの痛みや

胃の不調となってあらわれるというヤワさはなんとかしたいものだけど、

それにつけてもいまの私に圧倒的に足りないのは1人になれる時間と音楽。

そう、もっと音楽だ。

そして今年のお聴き初めもやっぱり竹内直カルテットです。

思いのほか早くサムタイムに着いていつものカウンター席に着くと、ちょうど

直さんがひとりでピアノの鍵盤を押さえながらサックスの音をあわせている

ところだった。私が「直さん、こんばんは!」というと顔をあげて「あ、お久し

ぶりです。お元気でしたか?」といった。直さんもいつ会っても自然体という

か、演奏しているとき以外はぼけぼけした感じで、そこがよいと思う。

そして始まったファーストステージのオープニング曲は『HOME』。

いつものごとく「お帰り!」といわれたみたいで、「はぁ~、やっとここに帰っ

てこれた。ただいま~」と一気にくつろいじゃいました。

13sometime_01

13sometime_02

今日も頭のなかにセットリストを書いておいたんだけど、それをここに再現

するのはやめよう。途中からそんなことどうでもよくなっちゃった。昨日よか

ったのは2曲めのエリス・レジーナの曲と『リトルダンサー』と『ペリドット』、

『セラフィナイト』と『ロータス・ブラッサム』、そしてラストの『コキリコ』。とくに

いつもはフルートで聴いている『リトルダンサー』をテナーサックスで聴けた

のはよかった。フルートのとき同様、直さんの音は軽やかでやわらかく、ま

るであたりをくるくると舞い踊るリトルダンサーの姿が見えるようだったし、

片倉真由子さんのピアノの音色もとてもきれいで、聴いているだけでしあわ

せな気持ちになりました。ペリドットを聴いているあいだじゅう、あのハッピー

な緑の石のことを考えた。ペリドット、いつ聴いてもいい曲です。

最近の『コキリコ』にいたってはもう別次元にいってしまったような燃焼度。

13sometime_03

バンドの調子がよいときっていうのは常に心地よいグルーヴがあって、弾

いてても弾いてなくてもひとつらなりのグルーヴのなかにいる感じがする

のだけれど、それがないときは音がブツ切れに聴こえてくるようで、とくに

ピアノはそれが顕著にわかってしまう(シビアな)楽器だと思う。そしてそん

な日は聴き手も完全には音に自分を預けきれずに終わってしまうのだけ

れど、昨日は2ステージ、退屈することなく心底楽しめました。

ステージの合間に直さんから面白い話も聞けたし。

そして大盛り上がりに盛りあがったラストの『コキリコ』が終わった後、アン

コールをせがむ拍手の後に昨日はサプライズがありました。

「今夜は僕も尊敬してやまないピアニストの辛島文雄さんが食事に来て

らっしゃるんですけど、1曲やってくれるかな?」という直さんの呼びかけ

の後、会場の拍手喝采に迎えられて堂々たる風格で2階席から降りて来

た辛島さんは「ちゃんと弾けるかな。もう酔うとるし」などと鷹揚な口調でい

いながらもピアノの前に座ったと思ったらもうちゃんと弾けるも何も、場を

一変させるような鮮やかなタッチで弾きだした。

そこはもう一気に男の世界。

13sometime_04

何より辛島文雄さんがじっつに楽しそうに愉快にプレイしてたのがよかっ

たし、メンバーの辛島さんへのリスペクトと信頼がひしひし伝わってくる素

敵なハッピー・エンディングでした。

13sometime_05_2

「今日は得しちゃった! 辛島文雄さんのピアノまで聴けて」といって帰って

きました。

やっぱりこれがなくちゃね!

| | コメント (0)

2013年7月24日 (水)

梅雨のような朝に

13duchesse_de_brabant_14

朝おきてベランダの戸をあけて「涼しい」と思ったのも束の間、気温が低い割には湿度

のせいで蒸し暑い。フローリングの床はすでにペタペタしていて、けっきょくクーラーを

かけずにはいられない。昼前にはポツポツと降り出して、洗濯物を部屋の中に入れた

らいっそう湿度が高くなった。また梅雨に逆戻り。

でもこのところちょっと涼しかったせいで、植物たちは一息ついたようだ。

小さいけれどきれいに咲いたドュセス・ドゥ・ブラバン。

それからタグの説明書きにあったように、暑くても次から次へと花を咲かせるジュビリ

ー・セレブレーション。

13jubilee_celebration_09

同じバラでも季節ごとにちょっとづつ花色が変わる。

フェアビアンカも久しぶりにかわいいつぼみをつけた。

13fairbianca_11

ボスの弟さんからはおとといの夕方近くになって電話をもらった。

花を贈ったのはその日がボスの誕生日だったからということもあるけれど、多少の確

執はあったにせよ大好きで、その生き方に憧れてもいた兄が亡くなった日も、それ以

降も、誰からも連絡がこないといって嘆く彼のこころを少しでも慰められたらと思ったか

らだった。コトリさんの作る花は人のこころにじわじわと効くから。

弟さんは田舎の人らしい朴訥とした口調で「いままで見たこともない特別な花だった」

といってたいそう喜んでくれた。彼が他人に求めたのは特別なことじゃない、わずかな

心遣いだったのだと思う。

彼は秋には東京に来るといった。

私もいつか弘前でりんご園を見られるかもしれない。

彼女の花はほんとにじわじわと人のこころに効くのだ。

ゼラニウムが香る朝。

13mini_bouquet

| | コメント (0)

2013年7月23日 (火)

ついに雨が降ってきた。

13catsdogs

朝おきて窓をあけたときから猛烈な湿気で、これはきっとひと雨くるなと思っていたら

午後1時前から携帯に激しい雨を知らせるアラートが何度も入って、それは時間を追

うごとに「激しい雨」から「猛烈な雨」に、ついには大雨・洪水警報に雷注意報になった

から、いったいいつ降りだすんだろうと思いつつ家を出るタイミングを逸していた。

でも夕方5時になっても降りださないので、もう市役所が終ろうという20分前になって

家を出て、自転車飛ばしてぎりぎりセーフで間に合ったと思ったら、書類の不備で返

されてしまった。けっきょく用が足りなくてがっかりしつつ、先日のお花のお礼と代金を

払うためにコトリ花店に向かった。そのときすでに頭上では南から黒雲が移動してき

て雷がごろごろ鳴りはじめていたし、不穏な風も吹きはじめていた。暗い空からはいま

にもザーッときそうで途中で家に引き返そうかとも思ったけれど、そのまま雨雲の下を

駆け抜けるようにコトリ花店に行った。

そして店に入ってほどなく、ついに雨が降ってきた。

大粒の雨はパタパタと音を立ててみるみるデッキに黒い滲みを作り、花屋の店主は

慌てて外に出していたものをしまった。

13catsdogs_01

それから一気に雨は文字どおりバケツをひっくり返したようになり、空の上では激しく

雷が轟き、時折り暗くなった辺りを稲光がぴかっと照らした。

完全に雨に封じ込められて、ああ、もうこれでとうぶん家には帰れないか、あきらめに

似た思いでドアの前に立ってガラス越しに外を眺めていると、激しい雨で洗い流されて

いく景色はなんだか不思議と美しく、たしかに世界はときどき美しかった。

13catsdogs_02

雨に降りこめられてぼんやり外を眺める私と夏の嵐にはしゃぐ店主。

最初はそれでよかったけれど、そのうち些細なことがきっかけで私たちにも小さな嵐が

おきた。

人の縁とかつながりって不思議だ。

生まれも育ちも違う、それまで何も知らなかった相手と何かのきっかけでタイミングで

知りあい、ひかれあう。でも知らない時間、知らないことのほうが圧倒的に多いのだか

ら、たまには擦れ違うことだってぶつかりあうことだってあるだろう。もちろん、好きで

そんなことにはなりたくないけれど、人との関係においてそんなことは私にとっては別

段ふつうのことに思えるし、年のせいか、はたまたこの世でもっとも厄介な自分の子ど

もを育ててきたせいか、私はとても気が長くなった。何より、同じ土俵に立って話せる

相手ならいいと思う。お手上げなのは、ヒステリーを起して自分勝手に目の前でバタン

とドアを閉めるように相手をシャットアウトしてしまう人。私は去る者は追わない主義だ

から、という以上に、ああ、あなたにとって私はそれだけの人間だったのか、というが

っかり感のほうが大きくて、いつもそれ以上どうする気にもならなくなってしまう。

だから同じ土俵に立って話せる相手は貴重だし、話せるあいだは少々面倒でも嫌な

思いをしてもその時間を大事にしたいと思う。傷つくことを怖れずに、わかりあうことを

あきらめないこと。

13catsdogs_03

辺りがすっかり暗くなるころ雨は収束し、外に出るとだいぶ涼しくなっていた。

もう店じまいをする店主と満月を探したけれど、月はどこにもいなかった。

私たちは濡れたデッキの上で笑って別れた。

しばらく大気はずっと不安定なまま、天候不順が続くようだ。

願わくは気持ちよく晴れた夏らしい日が早く戻ってきますように。



| | コメント (0)

2013年7月22日 (月)

できた!

13handmade_spoon_02

昨日ブログに写真をアップしたあと彫りあがったスプーンを粗さの違う3種類の紙や

すりで磨くこと1時間。さらにそれを水に浸けて毛羽立たせてから乾かして、いちばん

細かい紙やすりで磨くことを2回繰り返し、すっかりすべすべになったスプーンに最後

にオイルをなじませて磨いたら、ついに私のスプーン第1号ができあがりました!

作りはじめる前は「私のフォルムに対する意識は明確です!」などと思っていたけれど

いざ作りだしたら、いくら意識が明確でもそれを形にすることができる技術と工具を使

いこなす智恵がなければ無理なんだってことが実によくわかった。それとスプーン作り

って、ふだんあまり経験することのない立体、3Dの世界で、その面白さと難しさを知っ

た次第。途中はどうなることかと思ったけれど、こうやってできあがってみると初めて作

った割にはなかなか端正なスプーンになったのじゃないかと思います。

何が難しかったって、やっぱりスプーンのすくうところをきれいにかたちよく均等に削る

ところ。けっきょく最初に買った丸のみのほかにホームセンターで安い彫刻刀を買って

きて、主にそれで彫ったのだけれど、これはもっとほかによく切れるものがないかなあ

と思う。だからその部分がもっとも苦労したところでもあるし、思うようにならなかったと

ころでもある。そして私のスプーンは前から見るより後ろから見たほうがかわいい。

(気がする。)

13handmade_spoon_03

彫る前の材料と、彫りあがったスプーンを並べてみると、その姿の変化は歴然です。

いったいできあがりまでにぜんぶでどれくらいの時間がかかったんだろう。

13handmade_spoon_01 

持ってみた感じ。

13handmade_spoon_04

木を彫ったり削ったりしているあいだはそれこそ真剣で、無心で黙々とやっていたの

だけれど、だんだんかたちができあがってくるにつれて、これはYさんにあげよう、と

思った。やっぱり私は何も考えないで作るより、誰かのことを考えながら作るほうが好

きだし楽しいんだと思う。

100回やって、やっと1回成功した、という気の遠くなるようなことを日々やっているY

さんのものづくりには遠く及ばないけれど、そういうYさんだからこそこんな私が初めて

作ったスプーンでも喜んでもらえそうな気がする。

できればこのスプーンに手作りジャムをつけて。

手作りジャムを作る時間はあるかな。

13handmade_spoon_05_2

メープルの順目(ならいめ)の材料でこれだけ作るのが大変だったから、メープルより

もっと硬いブラックウォールナットの逆目の材料だともっと彫りにくいんだろうなあ!

そして今回はまずは自分にもできそうなことからはじめよう、と思って最初からスプー

ンのかたちに切ってある材料を使ったけれど、慣れるまではとうぶんそれで練習する

として、いつかはやっぱり自分の好きなかたちで作りたい。

<br>

| | コメント (0)

2013年7月21日 (日)

日曜大工ならぬ ・・・

13spoon

日曜木工です (^-^)

やっとスプーンらしき形になってきました。

13spoon_01

先週は三連休の最終日の夕方近くになってやりはじめ、クランプにとめたスプーンの

木のすくうところから彫りはじめて悪戦すること数時間。

途中で、いったいこんなことがやりたいなんて誰が思ったんだ? なんて思い出す有

り様で、とにかく木が硬くて彫りにくいから、たったそれくらいのことをするだけでも汗

だくだくになって、終わるころには手も腕もひどい筋肉痛になるという情けなさ。だって

あの丸のみ、全然切れないんだもの。でも、ほとんどカッターみたいな廉価のナイフ

が思いのほかよく切れて、自分は丸のみとか彫刻刀で彫るより切り出しナイフで形を

削り出すほうが楽しくて好きなんだ、と気づいたり。彫りながら息子に「記念すべき第

1号を君にあげよう!」といったら息子は「あ、ぼくは3本めくらいのでいいや」だって。

・・・ったく。「なんでも最初に作ったものって不格好でも作り手のエッセンスが詰まって

るんだから」といってみるけど、いっこうに意に介さず。

今日も先週の続きで、またもやすくうところを彫り、裏を彫り、彫っちゃ紙やすりで磨き

上から見て、裏から見て、右から見て、左から見て、指で触って厚みをたしかめながら

また彫って磨き ・・・ という作業の繰り返し。気づけば、やすりをかけ続けていた右の

手袋の親指の先にもう穴が空いてるじゃないか。この手袋、意外とちゃっちいな、など

と思いつつ、やっとすくうところができあがったら、こんどはナイフで柄を削り始める。

今日は朝9時半から3時間半、水も飲まずにやり続けてやっと彫りあがりました。

途中、疲れて面倒になってきて、一気にやってしまおうとスピードアップしたらスプーン

の首のところをミスして左右対称じゃなくなっちゃって、もう失敗かと思ったけれどなん

とかなった。

13spoon_02

あとは粗さの違う3種類のサンドペーパーで磨いてオイル仕上げをするのみ!

はあ~、それにしても疲れたぁ~ ( ̄Д ̄;;


| | コメント (0)

2013年7月20日 (土)

土用の風景

13umeboshi_01_2

昨日ベランダから下を見降ろしたら大量に梅を干してる人がいて、土用の入りの日に

梅干しとはセオリーどおりだ素晴らしい、と思った。

そういえば去年も同じ景色を見た気がするけど、いったい誰が漬けてるんだろう、と

思いながら下に降りて行くとちょうど梅干しの作り主らしきおじさんが出てきて、私が

「ずいぶんたくさんあるけど、これで何キロですか?」と聞くと、おじさん、まんざらでも

ない顔をして「これで20キロ!」という。「20キロ! 20キロも漬けてどうやって食べ

きるんですか?」とびっくりして私がさらに聞くと、おじさんは「毎年20キロ漬けてるん

だ、しかもこれ2Lだから、1回に食べるには半分でじゅうぶん」という。「それで毎年

20キロ・・・」私がつぶやくと、おじさんは「まあ、梅干しは何年でももつからねえ」とい

った。「梅干しってどれくらいもつものでしょう?」と私が梅干しを眺めながら聞くと、

「ほとんど一生だよ。ほかに味噌も毎年作ってるんだ。自分で作ったものは買ったも

のと違って一番安全だからね」とおじさんはちょっと自慢気にいった。別にたくさん作

って人に分けるわけでもないらしい。それで私の頭には、「1人暮らしのお年寄りが亡

くなって家に入ったところ、家財道具が何もない家のなかには大量の梅干しと味噌の

かめだけがありました」なーんていう、いけない図が浮かんでしまったのであった。

それにしても毎年20キロの梅干しって、いったいどうするんでしょう。

そして昨日はスーパーでこんなものをみつけて思わず買ってきた。

13amazake_01

夏に飲む冷たい甘酒。

箱の裏を見ると、

13amazake_02

なんて書いてあって、昔も今も変わりなく、うなぎは高価で一般庶民のお口にはなか

なか入らないものだったんだなあ、と思う。

今年の土用の丑の日は、今月22日と来月3日の2回。

はてさて、今年はおいしいうなぎを食べられますことやら。



| | コメント (0)

スカビオーサ

13a

6時に起きて窓をあけると高原の朝のように爽やかだった。

爽やかな夏空。

でも昨夜は疲れているのになかなか寝つけず、夜中にけっこう長い地震があったせい

で私は寝不足でひどく眠かった。これじゃあ今日はまともに泳げそうにない、と思いな

がらいつものように精油を焚き、お湯を沸かし、娘の朝食を作って1人分の珈琲を入

れた。娘を玄関で送りだしてしまうと、外は気持ちよく晴れていたからもったいないよう

だったけれど眠さに負けて絨毯の上にクッションを3つ並べてふたたび眠った。

夢を見たのは目覚める直前だった。

夢の中で、私はここじゃないどこか高層マンションの部屋にいて、時刻はちょうど日の

暮れだった。徐々に暗くなりはじめた部屋のなかには父もいて、どうやら二人でソファ

によりかかってくつろいでいるようだった。目の前にも大きな窓、右手にも大きな窓が

あって、右の窓からは遠く海が見え、海から流れ込むかたちで川がこちらに向けて直

角に流れているのが見えた。私たちの視線の先ではちょうど夕日が沈もうとするとこ

ろで、景色はあたりいちめん紫の光に包まれ、そのなかでぎらぎらと閃光を放つ夕日

と、夕日に照らされてキラキラと光るさざ波だけが黄色で、そのふたつが強烈なコント

ラストでもって迫り、この世のものとも思えない美しさだった。

まるでゴッホの絵みたいだなあ! と思ったときだ。

突然、パタパタと大粒の雨が目の前の大きな窓を打ちはじめた。

その瞬間、私の頭には「洗濯物!」というのが浮かんだのだが、父も同じように思った

のだろうか、それまで静かに景色を眺めていたのが弾かれたように立ちあがると、激

しく動揺した様子でおろおろと部屋のなかを徘徊しはじめた。そのときもう部屋のなか

は暗くなっていて、その暗い部屋のなかを妙な動きをする父の顔がわずかな光で照ら

されるのを見たとき、こんどは私のこころに衝撃が走った。父はおろおろと徘徊しなが

ら頬にだあだあと涙を流していたのだ。それまで父の泣くところなんぞついぞ見たこと

のなかった私は、驚いて思わず父の手を取りながら「父、どうしたの!」と大声で聞くと

父は子どものように泣きながら「この時間はいつも1人でいるからぁ・・・」といった。

私は父の手を握ったまま「だいじょうぶだよ、だいじょうぶだよ、ここは私の家だから」

といいながら、子どものようにわけがわからなくなってしまった父が可哀相で可哀相で

心臓がどきどきしながら目が覚めた。

近くにあった携帯を見たら娘を送りだしてから1時間40分が過ぎていた。

変な時間に変なところで寝たりしたからふだん気になっていることや不安がいろいろ

あわさってこんな夢を見たんだ、と覚めた頭で思ったけれど、ゴッホの絵のように強烈

な夕日の色と激しい父の混乱ぶりが頭に焼きついてしばし離れなかった。

落ち着くためにキッチンでふたたびお湯を沸かして息子を起こして朝食にした。

食卓では、昨日はぎゅっと詰まって小さな太陽みたいだったスカビオーサがふわふわ

と開きはじめていて。



| | コメント (0)

2013年7月19日 (金)

カラメルバナナマフィンを焼いた。

13caramelbanana_muffin

冷蔵庫に完熟バナナが残っていたから、今日はカラメルバナナマフィンを焼いた。

あれからバナナマフィンの別のレシピを検索して、バターも入って、バナナをキャラメリ

ゼして入れるこのレシピをみつけて、これはとってもおいしそうだし、娘がいってたのに

近いんじゃないかな、とやってみたらこれが大正解。

焼き上がったマフィンは焼き上がりの見た目からして違う。

冷めてきたところをさっそく食べてみたら、表面の焼き色がついたところはサクっとし

て、中はふわっふわでしっとり。バナナの甘さも風味もこのあいだのより際立ってる。

一緒に食べた息子いわく、これはお母さんがいままで作ったお菓子のなかで1番おし

いしいよ! ということなので、みごと我が家の定番入りとなりました。

参考にさせていただいたレシピはこちらです。

13caramelbanana_muffin_01

今日も朝からなんだかバタバタな一日だったけれど、人間、生きてるとほんとにいろい

ろあるよなあ、と思う。日々のこころ傷む小さな諍いにはじまって、親しい人との突然

の別れとか、家族同然のように連れ添って暮らしてきたペットの死とか、3期連続減

収なのに税金だけが上がっている厳しい現実とか、いろいろ ・・・・・・

自分で焼いたマフィンを味見もせずに人に持ってくわけにはいかないから、仕事の後

慌ただしくいれた珈琲もそこそこに、生きていればこの7月で77歳を迎えて見事ラッ

キーセブンになるはずだったボスの誕生日に弟さんの家に花を贈るため、マフィンを

持って閉店間際のコトリ花店に向かった。

外に出るともう夕方の風は涼しくて、交差点で信号待ちしながらぼんやり見上げた空

は海のように美しく、じきに8月になろうとしているのに季節が秋に向かっているのか

夏に向かっているのかわからなくなって私、なんだかひどくサウダーヂな気分。

昨日、愛猫を亡くしたばかりのコトリさんは憔悴した様子ではあったけれど、ある種、

憔悴ハイ(そんなものがあるとしたら)のようでもあって、ふたりでいいかげんイカレポ

ンチなことをいいあって騒いだ。私たちに似ているところがあるとしたら最も似ている

のはこのイカレポンチぶりじゃないかと思う。親しい人が亡くなっても猫が亡くなっても

遺された者に残るのはただとりかえしのつかない後悔と懐かしさだけ。いずれみんな

淡くなってしまう。

夕闇にテールランプの赤が滲むころ、食卓に花を少しだけ買って帰った。

13july_moon

| | コメント (0)

2013年7月17日 (水)

バナナマフィンを焼いた。

13banana_muffin

今日はいつもよりちょっと早く起きてバナナマフィンを焼いた。

レシピは『ほぼ日』の『かえってきた! ちいさなレシピを1ダース。特別編』から。

このレシピ、材料もシンプルなら作りかたもいたってシンプル。

これなら朝のわずかな時間にもできる。

レシピ通りやってみたらできあがった生地はちょっとかためだったからこれでちゃんと

膨らむのかなと思ったけれど、オーブンで20分ちょっと焼いたらちゃんと膨らんだ。

見た目もほぼ見本の写真どおり。

レシピ通り作ってちゃんとできるというのはレシピがたしかだってことだ。

使えるレシピだってこと。

レシピと違えたところは生地にバニラエッセンスを入れたところと焼き時間を少し長く

したことくらい。できあがったのを食べてみたらおいしかったから、いつも通りここに自

分の覚え書き用のレシピを載せようと思ったら、子供たちふたりは「おいしい」といい

つつも息子は「なんだか蒸しパンみたい」とかいうし、娘は「中学のときバレンタインに

友達からもらったバナナマフィンはもっとしっとりふっくらしていてすごくおいしかった」

なんていう。なんだか文句なしに「おいしい!」というわけじゃないらしい。

このマフィンだってバナナのいい匂いがして、あんまり甘くない素朴なおいしさなのだ

けれど、どうやらうちの子たちは「素朴な味」ではだめなのだとわかった。デザートは

もっとしっかりちゃんと甘かったり、バターが入って風味豊かに濃厚だったりしないと

いけないらしい。娘はこれにチョコチップが入ってたらいいかも、といい、息子は上に

アーモンドスライスがのってるといいよ、とかおっしゃる。もう、ほんとに贅沢。

私が子どもだったころ、私の母は完璧主義者で私は何をやってもおよそ褒めてもらえ

ることはなかったけれど、うちの子どもは子どもでなかなか手厳しい。それで母である

私はさらなる精度を求められるってわけだ。まあ、私は研究熱心で実験好きだから、

考えようによっちゃ、それはそれでいいんですけど。

でも、自分ではできあがりに満足だったから、5つ作ったうち3つは家族で食べて、残

りの2つは昼に友達のところに差し入れに行った。

13banana_muffin_01

友達はちょうどこれからお昼を食べるところで、彼女はあまり甘くない素朴な味が好き

な人だから「おいしい。たくさん作って持ってきてほしいくらい」といってとても喜んでく

れて、私はちょっと報われた気持ちになりました。

そして、バナナマフィンがサワーチェリージャムになった!

13cherry_jam

このあいだまで私がチェリータルトのことばかり書いてたからだと思うけど、これを見た

とき私のことを思い出してくれたのだそうだ。

こういうのって嬉しいよね。

いつだって持つべきものは友。

そして今日はもうそれ以上は書かない。

もっとも残しておきたいシーンが写真で残せないように、言葉にできないこともたくさん

あるから。これまで彼女が抱えてきたものも私がこれまで抱えてきたものもおおかた

の人には見えないしわからないだろう。でも、それでいい。たくさん言葉を費やして説

明しなくても通じる人には通じるという、ただそれだけのことだから。

ジャムが入ってた小さな手提げの中には緑のリンゴが入っていて、「メルシー」のテー

プが貼られていたけど、メルシーというのは私のほうです。

彼女はまるで雨探知機のような人で、彼女が頭が痛い痛いといってたら午後になって

やっぱり雨が降り出した。

ちょっと暑さがやわらいだかに思えたのも束の間、明日の午後にはまた猛暑が戻って

くるらしい。



| | コメント (0)

2013年7月14日 (日)

『レオ・レオニの絵本の仕事』展に行ってきた。

13leo_lionni_01

猛暑続きのなか、家族で前から楽しみにしていた『レオ・レオニ 絵本のしごと』展に

行ってきた。いつもの展覧会同様、それなりの混雑を予想して行ったのだけれど、入

った時間がよかったせいか、それほど混雑にもぶつからず、ゆっくりスムースに見ら

れました。

まず、レオ・レオニといったら子どもたちが小さかったころに親しんだ色彩豊かな絵本

の作者で、子どもも私もレオ・レオニの絵本が大好きでした。何より彼の描くネズミの

なんと愛らしいこと! いつ見ても思わず顔がほころんでしまうほどです。そんな誰が

見てもかわいいと思うレオ・レオニの絵は一見すごくシンプルで単純なようであって、

ドローイングに複雑なコラージュを多用して描かれた世界は実に凝っていて精緻。

計算された構図はとても洗練されていて、一流のグラフィックデザイナーならではの

もの。ただかわいいのとは違う、大人の審美眼に足る大人っぽい世界です。だからこ

そ子どもに買って与えていたのだけれど、子どもが小さかったころ何がよかったって

子どもにかこつけて自分が好きなもの欲しいものを買えたことじゃないかといまさらな

がら思います。美しくて良質なヨーロッパの木のおもちゃとか。吉祥寺のニキティキ大

好きでした。たぶん、自分のためだったら使わないようなお金を子どもの絵本や玩具

に投じていた。そうやって子どもとともに私もふたたび子ども時代を追体験していたよ

うにも思う。今回の展示はそんな絵本の原画とあって、小さな絵本の世界を抜け出し

た大きな絵をつぶさに見られたことで、あらためてレオ・レオニの絵の素晴らしさを実

感することができました。

そして、この展覧会を見て私が初めて知ったのは、絵本作家として世界的に知られる

レオ・レオニが初めて絵本を制作したのはもう晩年ともいえるような歳だったというこ

と。それは孫との旅行の際、長い車中で小さな孫が飽きないように即興で考えたのが

始まりだったという、そんなところからも彼の温かい人柄がしのばれるようです。

そしてもうひとつ。オランダ、アムステルダム生まれのレオ・レオニがイタリアでグラフ

ィックデザイナーとして活躍したあとアメリカに亡命したのはユダヤ人だったからだとい

うことも初めて知り、こんな見るからに優しそうで子どものための素晴らしい絵本を作

る人が強制収容所送りになって命を落とすことにならなくてよかったとつくづく思ったの

でした。

前回のアントニオ・ロペスのときと同じように、今回も1枚1枚の絵をじっくり見て回るこ

とができてしあわせだったのだけれど、展覧会の構成は4つのテーマによる章から成

っていて、レオ・レオニという人を知る上でとてもわかりやすかったし、とても見応えが

ありました。とくにこれまで何冊かの絵本でしかレオ・レオニを知らなかった私にとって

は、後半のちょっとマニアックともいえる『平行植物』シリーズはどこか宮崎駿にも通じ

るものがあると思ったし、鉛筆1本で描かれたアルファルトの地面や浜辺の石たちの

絵には、精緻な写実、という観点でアントニオ・ロペスとも共通するものを感じました。

それらの絵はいま見ても斬新でユーモラスで生き生きとしていて、まったく古さを感じ

ないばかりか、当時にあっては早すぎたんじゃないかと思うくらい先行く感覚で、それ

が孫がいるような年齢の人から出てきたものだというのも驚きだった。

そしてレオ・レオニ本人のモノクロ写真の笑顔もすごくよかった。

とてもインテリジェントでハンサムで若々しくて。

とにかく、いつまで見ていても飽きない絵!

とでも懐かしかったし楽しかったしかわいかったです。

そしてすっかり童心に返ったような気分なってしまった私ですが、そう思うそばから、

「童心に返るって、いつもあなたは童心じゃないか」という声もどこからか聞こえてきて

たしかにそうなのだけれど、レオ・レオニを突き動かしていたものもまさにそれ、こども

心なんじゃないかと思いました。それこそが彼の創作の原点であり、汲めども尽きせ

ぬ源泉であったのじゃないかと。

できることなら会期中にもう一度見たい展覧会です。

そして。会場を出た後のもうひとつのお愉しみはミュージアムショップ!

こちらもラッキーなことにそれほど混雑することなく見られました。

肝心のグッズはというと、あんないい素材にもかかわらずいまひとつだなあ~といいつ

つも、抑制が効いてたのは娘だけで息子も私もめずらしく大人買い。

お互いに買った袋を見て「買いすぎだよ~」といいあう始末。

買ったのはこんなものたちです。

ファイルやストラップやキーカバーや缶バッチ、それに変形ポストカード。

13leo_lionni_04

ノートやミニレターパッドや、どれもかわいくて選べなくてポストカードをいっぱい。

13leo_lionni_06

これは息子が買った『シオドアとものいうきのこ』の額絵とトートバッグ。

いったい息子はどれだけこの青いきのこと眠そうなネズミが気に入ったんでしょう。

かなりガーリーな絵柄だと思うんですが。

13leo_lionni_05 

そして持ってなかった絵本3冊。

この青いきのこの絵本は、お話も絵もすごく斬新なの。

この青いきのこは『クウィポ!』というんです。

クウィポ! ですよ。

私はこの絵本の表紙をそのまま立体にした目覚まし時計がほしかった。

毎朝じかんになると『クウィポ!』と鳴るの。

で、きのこの頭をたたいて止める。

私が制作会社のデザイナーならぜったい作る。

うちの子どもや私みたいな大人が買うから。

13leo_lionni_02

スイミー ではなくて、さかなはさかな。

これは色鉛筆で描かれた水の世界が素敵だったんです。

色鉛筆でこんなふうに描けるというのがすごいと思った。

素晴らしくカラフルで、夢のような世界。

13leo_lionni_03

そして滅多にないことミュージアムショップでたくさん買いものをしてすっかり満足した

私たちはすっかり腹ぺこで、Bunkamuraを出て例のガレットリアに向かって歩いた。

外は相変わらず物凄い暑さだったけれど、ミュージアムの中がそれこそゾッとするほ

どキンキンに冷えていたのでちょうどよいくらいだった。ここのところずっとクレイジー

な暑さだったし、なんたって我が家は3部屋あるのにクーラーが1部屋にしか付いて

なくて常に弱冷房、ちょっと動くと汗が出るようだったから、いちど凍りそうなくらい冷

えたところに行ってみたかったのでそれもちょうどよかった。

もう2時過ぎだというのにガレットリアはランチをする人で混んでました。

13galettoria_02

私たち3人がそろって出かけて外で食事をする、なんていうこともほんとうに滅多にない

ことになってしまったから、今日は予定通りランチコースを頼むことに。

コースだとガレットとデザートクレープの両方を食べられるんです。

でも、さすがにリーズナブルな価格とあってガレットはあまり選択肢がなかった。

13galettoria_03

見た通りハムとチーズと卵のガレット。

でも、この卵はいらなかった。

最近、半熟以下の卵を食べるとすぐにお腹にくる私ですが、見事、家族3人やられま

した(涙)

ちょっとToo muchだった。

そして、デザートクレープ。

チョコレートを選んだ息子以外は前に食べた塩バターキャラメル。

もうこちらは文句なくおいしかったです。

13galettoria_04

ほかにミニサラダと飲みものがついて2000円。

いつもだとランチタイムの天ぷら屋さんとか串揚げ屋さんとか焼き鳥屋さんに行ってし

まう私たちですが、まあ、たまにはこういうのもいいよね(^-^)

それですっかりお腹いっぱいになって、いつもながら喧騒の渋谷から帰ってきました。

今日は楽しかったね。思い出になったね。と息子。

思い出になったね、とはいささかセンチメンタルなヤツだと思うけど、みんな楽しくてほ

んとによかった。

レオ・レオニさんのおかげで今日は珍しく平和でしあわせな家族3人の一日でした*

『レオ・レオニ 絵本の仕事』展は8月4日まで、あと3週間です。

ぜひ、お見逃しなく。



| | コメント (0)

夏の朝のカポナータ

13capunata_3

昨日プールからへとへとに疲れて帰ってきて、買ってきたパンと珈琲で遅いお昼をす

ませたら、もう夕飯を作る気がなくなって、今日は簡単にパスタでも作ろうと思った。

でも、そう思ってからここ数日体調不良のせいでろくろくちゃんと食事を作ってなかった

ことを思い出し、だいたいにおいて食事を作る気がしない、食べたいものが何も浮か

ばない、あんまり食べる気がしない、なんてところからしてもうなんだか夏バテみたい

だし、精神的に負けてるじゃないかと思ってそれじゃイカンと気を取り直し、口笛を吹

きながら洗濯をして、掃除をして、シャワーを浴びてもう日も暮れて暗くなるころ買いも

のに出た。

このあいだから友人のあいだでもスイミングクラブでも、暑くてキッチンで火を使いたく

ないから食事は冷たいものばかり、あまり食欲がないから食べない、という話を聞く。

テレビをつければ『暑さに打ち勝つための激辛料理』、ラジオを聞いていれば『ゼロ度

に冷えたコーラ』とかいっていて、世の中どうかしてるな、と思う。

猛暑続きで身体が消耗して胃がやられてるときに、口に入れただけで辛さで顔が歪

むような唐辛子で真っ赤な激辛冷麺なんか食べてなんの栄養になるかと思うし、冷た

い炭酸も同様。炭酸は冷たいうえに糖分がすごいからますます胃がやられて、お腹が

ふくれるからますます食欲がなくなる。炭酸で良いのは甘くないガス入りミネラルウォ

ーターくらい。お風呂で入浴中にスパークリングウォーターを飲むと代謝が上がって疲

れもとれやすくなる。

まだ7月の半ばだというのにいまから夏バテしそうなこんな酷い夏を乗り切るには、い

かに疲れないように食べるかがカギじゃないかと個人的には思う。

いかに身体に負担をかけずに栄養をとるか。

まず食べすぎない、ということが大前提で、胃に負担になる脂っこいものや冷たいもの

をできるだけ避けて、消化によい野菜と雑穀中心の温かいものを食べる。飲みものも

水以外はできるだけ温かいものを飲む。一日一回の玄米食を励行する。ボリューム

があってカロリーの高いものや甘いものは昼のあいだに食べて夜はあっさりめでバラ

ンスのよいデトックスごはんを少しにする。1夕飯を少しにすると朝お腹がすいて目が

覚めるからいい。

とこんなことを考えて、昨夜は玄米の牛肉しょうが混ぜご飯とあさりのお味噌汁、きゅ

うりの酢のものといんげんの胡麻和えと寄せ豆腐にした。見た目にはもう一品、焼き

魚でもほしい感じだったけど、実際はこれくらいでちょうどよかった。

そして、少々食欲のない朝でも食べられて野菜いっぱいのメニュー、と思ってみつけた

のがこのカポナータ。

これは私もレシピ本を持ってる『行列ができるイタリアン・レストラン、ラ・ベットラ』で有

名な、落合シェフのレシピだそうです。

というわけで、以下、自分の覚え書きのためのレシピ。

*****************************************************************

 ● 落合シェフ直伝のカポナータ

 < 材料 > 4人分

  タマネギ    6分の1個

  セロリ     10センチ

  ナス      2本

  ズッキーニ  1本

  赤と黄色のパプリカ  各1個

  ホールトマト    2分の1缶

  バジルの葉    3枚

  オリーブオイル  大さじ5

  塩       小さじ1~2

  コショウ    適宜

  < 作りかた >

  ①タマネギは繊維を断ち切るように薄切りにする。

  ②セロリを包丁の腹で叩いてから薄切りにする。

  ③ナスとズッキーニを縦4つ割にしてから1.5センチ幅に切る。

  ④フライパンにオリーブオイルを入れ、タマネギ・セロリを強火で2分ほど炒める。

  ⑤ズッキーニをくわえて強火のまま1分ほど焼く。

  ⑥パプリカとナスをくわえて全体に混ぜ、塩・コショウを入れて強火のまま2分ほど

    炒める。

  ⑦ホールトマトをボウルにあけて手でつぶしてから半分くわえ、水分が飛ぶくらい

    まで強火で炒める。

  ⑧火を止めて、ちぎったバジルを加えてざっと混ぜる。できあがり!!

*****************************************************************

昨日、いつものように娘と『美の巨人たち』を見たあとおもむろにキッチンに立って作り

はじめ、できあがったカポナータは琺瑯の鍋に入れて粗熱がとれたあと冷蔵庫に。

今日も私は娘のアルバイトにあわせて6時起きだったので、娘の朝食にちょうどよか

たです。すりおろしたニンニクをなすりつけ、オリーブオイルをたらしてカリっと焼いた

バゲットをつけて。娘はカポナータはそのまま、パンはパンで別々に食べてたけど、私

はパンにのせて食べるのがおいしかった!

バゲットのにんにく風味とカポナータの酸味、塩味が絶妙にマッチして。

実はわたし、ラタトイユってちょっと苦手だったのだけれど(といってラタトイユとカポナ

ータってフランスとイタリアの違い+アルファくらいのもののようだけど)、このレシピは

味がしっかりしていていける。(ただしレシピの塩の量はちょっと多いから加減したほう

がいい。)作り置きして冷やしておけば夏の朝の朝食にぴったりだし、朝から野菜がい

っぱいとれる。ちょっと食欲のない朝でもバゲットにのせればいくらでもいけそうだし、

温かいカポナータにショートパスタを入れて食べてもおいしそう。

・・・・・・ ってことでこのカポナータ、今年の夏の定番になりそうです♪

最近、食欲がなくて・・・ という方はぜひお試しあれ!



| | コメント (0)

2013年7月10日 (水)

酷暑のなかで

13heritage_07

毎日、凄まじい暑さの日が続く。

そんな酷暑のなかでもバラが咲き続けていて、例年のことだけど驚かされる。

もう何度めかの花になって、すっかりピンクが抜けてまっ白になってしまったヘリテイ

ジ。それから涼しげなグリーンアイスとセント・セシリア。

13green_ice_04

13stcecilia_14

ミニチュアローズほどの大きさになって、花びらがこんなに開ききったスピリット・オブ・

フリーダムをはじめて見た。

13spirit_of_freedom_climbing_03

暑さで食欲が減退してしまった人間と同じで、こう暑くなるとバラはもう肥料を吸収しな

いから、あとはバイオゴールドのバイタルとか、アルゴフラッシュのような即効性のあ

る植物活性剤を使ってケアするしかない。

昨日おとといと一日中クーラーをつけていたら、昨日は夜遅くになって激しい頭痛に襲

われて、しかも鎮痛剤を切らしていたので酷い目にあった。アロマセラピーと石の力で

なんとか眠ったけれど、あっち向いたりこっち向いたりして苦しんで寝たせいか、朝起

きたら身体にさらなる異変が起きてて痛みもあって心底まいった。

いつも医者の友人とは「人間とはかくも繊細で弱い生きものです」と話しているけど、

ほんとうにそうだと思った。

今年の1月に生まれてこのかた初めてインフルエンザにかかったときもかなり相当ま

いったけれど、あれって「今年はもう、いままでのようにはいかないんだよ」ってことだ

ったんだなあ、なんて、お腹に力が入らないふわふわした状態で夕飯の買い物に行き

ながら、しみじみ思った。

下の写真は枝枯れ病にかかって株の半分が枯れてしまいながら、わずかに残った枝

にきれいに花を咲かせたカフェ。

毎年、厳しい暑さのなかでかならず数株のバラが枯れてゆく。

紫外線が強くなりだしたとたんに、もうすっかり根頭癌腫病から回復したと思っていた

ふたつのバラの根もとから、またもや不気味なこぶがもこもこと出はじめた。

やっぱり廃棄するしかないのか。

カフェも枯れてしまうんだろうか。

カフェは息子からもらったバラだから、なんとか枯れないでほしいのだけれど ・・・

13cafe_04

| | コメント (0)

2013年7月 9日 (火)

新月事始め

13wood_cutlery_01_3   

木のもの好きが高じて自分でバターナイフやスプーンを作ってみたいと思いはじめて

この本を買ってから、もうどれくらい経つだろう。

5月の暑くなりはじめのころくらいまではまだ暇さえあれば指なし手袋を編んでいたし

たかがもう形に切ってある木でスプーンを作るのくらいだって最低限の道具はいるか

ら、必要なものを調べたりするのにいろいろ時間がかかった。

いままで自分ではそんな風に思ったことはなかったけど、何かを始めるとき自分って

意外と慎重なのかもしれない。買ったのはAmazonほか通販だけど、買う前に東急ハ

ンズや世界堂を見に行ったりして、やっと最低限の道具が揃った。

13mokko

右からハンディ糸のこ、素材を固定するクランブ、紙やすり、ラバーゴムのついた手袋

切りだしナイフ、丸のみ、治具と仕上げ用のオイルとスプーン型に切ってある木、大小

4本。なんたって家にあるのはトンカチとペンチとドライバーくらいでノコギリひとつない

し、子供のころの私の技術家庭の評価は2、電動糸のこ使えば歯は折るし、釘一本ま

ともに打てない私がすることだから大変です。美術の版画の時間には熱中しすぎて彫

刻刀を手にぶっ刺し、20代のときのアルバイト先では豪快に梱包作業をしていて手の

水かきをカッターで思いきり切った私としては作業用の手袋は必須。もうあのころと違

って傷を負ったら治りも遅いんだし。欲をいえば下に敷く滑り止めのゴムシートもほしい

ところ。でも思い起こしたらそんな私でも美術の版画の時間と技術家庭でブックエンド

を作るのに切りだした(正確にはクラスメートの男の子に糸のこで切ってもらった)木に

彫刻刀で細工をするのは好きだった。私が技術でも家庭でも習字でも絵でも評価が低

かったのはいつも期限内に提出物を出せなかったせいだった。ま、いまでも多分にそ

の傾向は残ってるけど。

それで、夜も11時になろうとするころに食卓に新聞紙を敷いて始めようとしたら、娘が

「いまからやる気?」と聞くから、「いや。新月の気のあるうちにちょっとはじめる真似

だけでもしておくんだ」といった。でもね、このスプーンの木を見た瞬間にわかってはい

たけど、想像以上に硬いんです、木って。

もともと硬い広葉樹のうえに、逆目に切りだしてあるから文字通り歯が立たない。

それを見ていた娘が「やっぱりそういうのは彫刻刀のほうがいいんじゃない?」という。

う~ん、ワークショップをやってるプロおすすめの工具にしたんですけど、でもそうかも

しれない。使いやすくて自分にフィットする工具なんていうのも自分で実際に使ってみ

ないとわからないもんだし。それで、ほんとにちょっとだけやってみて「それに頭の痛い

ときにやることじゃないね」といってやめた。やっぱりこういうことは腰を落ち着けてじっ

くり取り組まないとね。

13mokko_01

たったこれっぽっち削るだけでも出た木屑を片づけながら、「それで○○さん、どこで

やる気なんですか。半端ないすよ、木屑。めっちゃ出ますから。オレは木の粉が駄目

だから外でやりますけど」といってた美容師のJ君の言葉を思い出した。

まあ、それも最初からわかってたことだけど、問題よね。

傷ついてもいい作業台はないし。

でもまあ、やる。

今度の連休の一日くらいは時間を作ってやってみる。

ともあれ、せっかく直してもらった大事なテーブルを傷つけないように、毎日使う手を

ケガしないようにだけ気をつけて。

PCの前では息子が私を横目で見ながら「気の長い作業だねー、スプーン1本作るの

に半年くらいはかかるんじゃないの」と笑ってる。

ほっとけ。君をここまで育てるほうがよっぽど気の長い作業だったよ、といいたいとこ

ろだけれど私はいたってご機嫌なのだ。

最初からうまくいくなんて思ってないし、無心で木と向き合うプロセスが楽しめたらいい

んじゃない、と思う。

そんな私の新月事始め。

ちなみに工具ひと揃いはAmazonで、治具と大きなスプーンの材料(ブラックウォール

ナットとウラックチェリー)は十八製作所さんで、小さなスプーン(ブラックウォールナッ

トとメープル、そのうちメープルのほうは手作りキットになっていて、作りかたと紙やす

りとオイルが付いたものを購入)のほうは木のすぷーん55gohanで買いました。

とくにできあがった治具を格安で売ってくれている十八製作所さんの存在はとてもあり

がたかった。ノコギリも糸のこも持っていない私にとって自分で治具を作ることからどう

しようって感じで、ハードルが高かったから。

私と同じようなことがしたいと思っている人の参考になればと思います。

いつかちゃんとできあがったのをここにアップできるかなあ。



| | コメント (0)

2013年7月 8日 (月)

朝のシャワー

13jubilee_celebration_06

昨日、夕飯の買い物がてら娘と外に出たら、もうすっかり夜だったのにもかかわらず

あまりの蒸し暑さにすっかりやられて、昨夜はクーラーのある部屋で初めて一晩じゅう

クーラーをかけっぱなしで眠った。おかげで朝まで快眠したけど、起きたら冷房で冷え

たのが原因か、首も肩も痛いし、頭も薄ぼんやり痛い。

ベランダの戸をあけると朝からうわっと熱い大気が入ってきて、コンクリートはすでに

焼けるようだし、バラたちはへなへなだ。あわててキッチンに行ってジョーロに水を汲

み、まずはコンクリートの地面に水を散布、鉢の側面を冷やすように水をかけて、そ

れから何往復かして鉢の中にたっぷり水をやったあと、最後にジョーロにハス口をつ

けてバラの木全体にシャワーをかけた。昔は葉や花に水をかけてはいけないという

のがセオリーだったけど、いまやバラにシャワーはバラ好きの誰もがやっていること。

軽やかなシャワーの音とともに水分補給に酸素補給に冷却、新芽やつぼみについた

しつこいアブラムシも一気に洗い流す。たちまち暑さにうだっていたバラたちもほっと

したような表情を見せた。

風にゆられ、朝の光にきらきら光る水滴が涼しげ。

今年はなんでも1000年に一度のハイパー猛暑の年だそうだ。

いくらバラがお陽さま好きだって、いくら私が夏好きだって、限度ってものがあるよ。

でもまだ夏ははじまったばかり。

バラも私もなんとかこの熱い暑い夏を乗りきらなきゃね。

13jubilee_celebration_07

| | コメント (0)

2013年7月 7日 (日)

おやつの時間だよ!

13mon_quatre_heure

じゃーーん! ついに来ました! 

待望の本物のチェリータルト。

いちどフランスで誰もが食べてるような素朴なチェリータルトが食べてみたかったのだ

けれど、これをオーダーするまでにはちょっと時間がかかりました。スウィーツをお取

り寄せするのにこんなに考えたのってはじめてなんじゃないかなあ。だって超甘党じゃ

ない者にとって、タルトをホールでオーダーするのってハードルが高いんですもん。

オーダーしたのは、通信販売だけでやっているタルト専門店のモンキャトルさんです。

ホームページを開くと書いてあるけど、店名のモンキャトルとは『4時』のことで、日本

ではおやつの時間といったら3時ときまっているけど、フランスでは4時がおやつの時

間で、「mon quatre heure! 4時だよ!」というのはそのまま「おやつの時間だよ!」

という意味なのだそう。フランスでは4時に、しかもタルトなんかをおやつを食べて、い

ったい夕飯は何時に食べるんでしょうか。こどものころに「こんな時間に甘いもの食べ

ると夕飯が食べられなくなりますよ」と母親にいわれて続けて育った私としては、それ

でちゃんとごはん食べられるの? と思うけど、パトリス・ジュリアンのデザート本によ

ればさらに『デザートなしに食事は完結したものとみなさない』とあって、そこでまた私

は、それって3食とも? それともディナーだけ? とか思うわけだけれど、とりあえず

そのへんのフランス人の感覚は日本人の感覚とはそうとう違いそうな感じです。

オーダーしたのはもちろん、食べたかったチェリータルト。

でもこれ、半分は洋梨のタルトなんです。

13mon_quatre_heure_01

見た目はなんだかハーフ&ハーフのピザみたいだけど、これって素敵なアイディアよ

ね。1枚で2度おいしい ♡

まずはチェリータルトから食べました。

13cherry_tarte

サクサクに芳ばしく焼かれたタルト生地と、やわらかくて甘酸っぱいブラックチェリー、

それにしっかり甘いけどあっさり味のアーモンドクリームのフィリングのマッチングが

絶妙で、とってもおいしかったです。

やっとであえた素朴だけれど味わい深いチェリータルト。

とっても満足したし、シンプルで素朴な焼き菓子としてのタルトが好きになりました。

そして残りの半分。

アルザス風洋梨のタルト。

13pear_style_of_alsase

これもとってもおいしかったけれど、洋梨のタルトは比較的いままでにも食べたことあ

るせいか、オーソドックスな味かなあ。

私にとってのベストオブ洋梨のタルトは忘れもしない、最初の子供を産んだ翌年の、

奇しくも私の誕生日に母が乳がんの手術で入院するのに付き添って行った私への

ねぎらいだったのか、当時赤坂の会社に勤めていた妹が電話をしてきて、ホテルオ

ークラにいる叔父にケーキを頼もうと思うけど何がいい? と訊かれて、レアチーズ

ケーキ! と答えたのだけれどあいにくその日はもうレアチーズケーキがなくて、でも

レアチーズケーキと同じように1日に何台かしか作れない洋梨のタルトにした、といっ

て買ってきてくれたのがもう絶品だった。見た目もゴージャスな、長方形のロングタル

ト。なので、洋梨のタルト、というといつもあれが浮かんで、できることならもう一度あの

洋梨のタルトを食べてみたいなあ、と思うのです。

でも、もちろん、このタルトもおいしかったし、息子はチェリータルトよりこっちのほうが

好きだといっていたから好みの問題だと思うけど。

ともあれ、これで私のチェリータルトへの探究心は帰結したのでした。

モンキャトルさんのタルトは私がオーダーするとき6月末まで20%オフの感謝価格、

となっていたのだけれど、そのキャンペーンはまだ続いているみたいです。

タルト好きさんはぜひ一度お試しあれ!



| | コメント (0)

夏のいろ

13july

いつもはプールのあとはまっすぐ帰っちゃうんだけど、昨日は梅雨明けした猛暑日で

さぞかし夏嫌いの花屋はまいってるだろうなあとちょこっと顔をだしたら、コトリさんは

思いのほかとっても元気で涼しげな顔で花を束ねてるとこでした。

このヴィヴィッドなオレンジの花はエキナセア、だそうです。

エキナセアの花、はじめて見た。

13july_01

そして、マウンテンミント。

13july_02

ここに来るといつもほかでは見られないめずらしい植物に出会える。

エアプランツのチランジア。

13july_03

市場でこのかっこいいチランジアを栽培している素敵な人と知りあったとか。

13july_04

外は猛暑でもここはいつ来てもひんやり、涼しくていい香りがします。

『ヨロコビのこども』展、明日の定休日はさんで10日水曜日まで続いています。

はじまったばかりの夏のいろに出会いに、しばし涼をもとめておでかけください。

13july_05

| | コメント (0)

2013年7月 6日 (土)

関東は梅雨明け

130706sky

出がけに聞いていたラジオによれば、関東甲信越は今日梅雨明けしたらしい。

去年より19日早く、平年にくらべても15日早い、観測史上4番めの早さだという。

自転車で外を走ると熱風。

こんな日は誰しも考えることは同じらしく、スイミングクラブの駐車場も駐輪場もとめる

場所がないくらい満員御礼。

プールの水はいつもより冷たかったけど、その冷たさが心地よかった。

これからますますプールの季節だ。

夕方ベランダに出ると久しぶりにきれいな青空。

夏のはじまり。

130706sky_01

| | コメント (2)

2013年7月 5日 (金)

さくらんぼクラフティ、ふたたび。

13chery_clafoutis

昨夜の天気予報によれば、昨日の夜の時点での湿度は80パーセントだったらしい。

それでも深夜になって窓から入ってくる風はまだひんやりしていたけれど、今朝はベラ

ンダに出るなり生温かい風。湿度たっぷりで蒸し器のなかにいるようだ。朝からもうフ

ローリングの床はペタペタ。気持ち悪い。そしてこんな日はもうどうやっても髪がまとま

らない。そして外はまるで台風のような強風が吹き荒れている。

昨日、出張で東京入りした友達とは昨夜か今夜のどっちかに会う予定だったのだけれ

ど今日になってもいっこうに連絡もないし、買いものをしに外に出たら俄かに頭痛がし

てきたのでこりゃもう駄目だとこちらから『今日はやめよう』メールをした。

湿度80パーセントを超えるとほぼすべての人が不快を感じるという。

感じないという人がいたら教えてほしいくらいです。

そんな耐えがたい暑さの日にオーブン使ってお昼に何をしていたかというと、このあい

だ作ったさんくらんぼのクラフティを再度作ってました。

もっと食べたかった、という声にお応えして、今度はレシピの半量ではなくて全量で。

器もグラタン皿です。

さすがに2回めともなると1回めより見た目からしてうまくできました。

じゃーーーん。おばあちゃんのさんくらんぼクラフティ。

13chery_clafoutis_01

作りはじめて「あ!」と思ったのは、わたくし、どうやら先日はミルクの量を少なく間違

えてたみたいです。さっき、このあいだのレシピも直しました。もし、あのまま作ってし

まった方がいたらごめんなさい。このあたりからして私ってお菓子の才能ないのね、

と思うけれど、2回めはばっちり。卵もこのあいだよりしっかり泡立てて、牛乳、生クリ

ーム溶かしバターを混ぜるのもゆっくり丁寧に。キルシュは大さじ1杯より多めにして

正解。これ、ほんとにフルーツの入ったプリンですね。子供たちも、このあいだのもお

いしかったけど、今日のはぜんぜん違う。もっとおいしい! ってことでした。

ふうぅぅ。満足です。アメリカンチェリーを堪能しました。

これは簡単に作れておいしいし、中に入れるフルーツはブルーベリーでもフランボワ

ーズでもイチジクでもりんごでもいいみたいなので、こんどは違うフルーツでもやって

みようと思います。CUOCAでできあがったタルト台を買って生地を流して焼いてもい

いかもしれない。

レシピはこのあいだ載せたのと同じ。材料の分量はこのあいだの2倍で、上の写真の

グラタン皿ふたつにシリアルボウルふたつでした。

さすがの娘も遅いおやつにグラタン皿一杯のチェリークラフティーを食べたらもうお腹

いっぱいで、夕飯は軽いものでいいってことだったので軽くしました。

そりゃあね、おやつもいっぱい食べてごはんもいっぱいじゃ、いくらなんでも食べすぎ

ってもんです。

秋のおわり、ちょっと涼しいくらいの季節になったら、こんどはリンゴで作ってみたい。

| | コメント (0)

2013年7月 4日 (木)

Crochetさんの『小さいドア』

13july_kumo

朝はブルーグレーの空に小さい雲がぷかぷか浮かんでいたのに、午後になると何層

にもなった灰色の雲の上にぶあつい黒雲が待機して、いまにも降り出しそうな空。

最低湿度65パーセント。

昨日までの涼しい日々はどこへやら、「ついに来た!」と思った。

亜熱帯みたいな蒸し暑さ。

そんななか下半期の始まりというのは更新しなければいけない手続きが多い時期で

いくつか事務処理を抱えて家を出た。

途中、今日は駄菓子カンパニーさんでクロシェさんが『小さいドア』というイベントをや

っているのを思い出して寄ってみた。これまで、行こう行こうと思いつつ、いつも何かと

重なってしまって行けないままでいたから。

13crochet_01

このイベントは地元ではとっても人気のイベントで、いつも開店前には店の前に行列

ができるほどなのだけど、私が行った時間はもう午後も遅い時間だったのでだいぶ人

が引いたあとだった。

13crochet_2

そして、ここでも un jourさんとkeino glass さんに遭遇。このあいだ迷っていたのとは

違う、サンドブラストで雨粒とツバメが描かれたkeinoさんのガラスの器をみつけて思

わずお取り置きしてもらうことにした。私は梅雨どきの灰色の空を賑やかに囀りなが

ら飛ぶツバメを見るのが大好きで、まさにそれをかたちにしたような器。ずいぶん前

のことだけど、子供に5つあったガラスボウルを相次いで3つも割られてしまって、素

麺を食べるときやデザートを食べるときに不自由していたからちょうどよかった。

残念ながらヨポポネさんのお菓子は開店直後にあっという間に完売してしまったらしく

彼女の姿ごとなかった。でもそれだけ人気があるって素晴らしいことです。

私がいつも愛用しているクロシェさんの消しゴムはんこグッズの紙ものもずいぶん売

れてしまってなかったけれど、ポストカードを何枚か買ってきました。

『おしゃべり』と題されたポストカード。

13crochet_02

もっともっと凝った絵柄のもあったし、この1枚を見てもそうだけれど、クロシェさんこと

内藤志保さんの作品はもう消しゴムはんこというより版画の域になってきていて、これ

からはグッズもいいけど、きちんと額装して版画作品として出したらいいんじゃないの

と思わずいったら志保ちゃん、にっこりしていたからすでにその考えもありそう。

ほんとうにこれだけオリジナルの世界観がある絵が描けて、しかも彫る技術があると

いうのはすごいと思うのです。彼女はもうどこに行っても仕事になるし、紙ものグッズ

はどこに持って行っても売れると思う。いまはこんなローカルなところでやっているけ

ど、そのうち売れっ子作家になってしまうような気がします。

「今回はかわいいのと、ちょっと大人っぽいのを作ってきました」という、私はそのかわ

いいほうを選んできたのかな。このお菓子のペーパーに押されたスタンプの絵柄も色

あいもすごくかわいくてきれいです。(クリックすると拡大します。)

左から、コトリのごはん、オウチと空、花の実。

13crochet_04

こういうの見てると、消しゴム版画絵本、なんていうのもできそうですね。

志保ちゃん、夢が広がるね。

左から、カルガモとお散歩、おかっぱの木。

13crochet_03

そしてこの人、いつ会ってもまっしろいお人形さんのような肌をしていてちっとも年をと

らないのだけど、本人にいわせるとちゃんと年はとってるのだそうで、できなかった逆

立ちをできるようにしたり、誰もいない公園にこっそり入って鉄棒で逆上がりの練習を

したりしているのだそう。こんどは縄跳びで二重跳びの練習だ、というので、私は練習

しなくてもできるよ、といったのだけれどほんとうにできるかな。今度こっそりやってみ

よう。おまけにパンがものすごく好きなのだけれど、パンばかり食べてるとカロリーオ

ーバーで内臓脂肪が増えてしまいそうだから、パンは1日1回にしていて、だからその

1回のパンの時間をすごく大切にしているのだそうだ。エライですね。

私はこんなところでいうのもなんだけど、痩せてるのをいいことにこの歳まで食事制限

ってしたことがない。ふつうにごはんを食べたあと平気でデザートも食べる。主食は主

に玄米とパンとパスタその他麺類で、1日1回は玄米を食べてるからいいかなとか思

ってる。自分の血圧どころか体重さえ計ったことがない。セーブしてるのは珈琲だけ。

志保ちゃんと話していて、さすがにこれじゃ駄目かなと思いました。

話がちょっと横道にそれてしまったけれど、クロシェさんの紙ものグッズが見たい買い

たい、という方はクロシェさんのホームページのイベント情報をチェックして、自分の住

所やお店のオリジナル・スタンプをオーダーしたい、という方はイベント会場で直接彼

女にご相談くださいね。世界でたったひとつ、あなただけの素敵なオリジナルスタンプ

ができること、うけあいです♪



| | コメント (0)

2013年7月 3日 (水)

7月の薔薇

13jubilee_celebration_05

今朝さいたジュビリーセレブレーション。

だいぶ花が小さくなってきたけどいっぱいつぼみをつけてる。

梅雨が終わるまでに鉢増しをしなければ。

風の朝。



| | コメント (0)

2013年7月 2日 (火)

l'enfant de joie ヨロコビのこども

Lenfant_de_joie_2 

今日からコトリ花店さんの小さなフェア、『l'enfant de joie ヨロコビのこども』がはじまり

ました。私も仕事のあとに自転車飛ばしてちょこっと行ってきました。

夏は仕事が終わったあとに家を出てもまだしばらく明るいのがいいところ。

これからの数ヶ月は体力に余力があって元気だったら仕事のあとにナイトプール、な

んていうのもいいかもしれない。昔から音響設備のいいプールがあったら最高なのに

と思ってるんだけど。いい音楽に身も心もどっぷり浸りながら星空ながめつつバックで

泳げたら最高に気持ちいいだろうなあ!

というわけで、パーマかけたてで髪が落ち着かない私は『ヨロコビのこども』というより

そのまま『癖毛のこども』みたいでJAZZバーどころじゃないのだけれど、夕暮れ時の

コトリテラスには今日もガラス作家のkeino glassさんと羊毛・キャンドル作家のun jour

さんがいて笑顔で迎えてくれました。

いつものkeino さんのおっきな旅行鞄に入ったガラスのフラワーベースたち。

13lenfant_de_joie_02

私もこの中からどれかひとつ選んできたかったのだけれど、いつになく迷ってしまった

ので今日はやめてきた。

店の中に入ると今回初めて参加される作家さんの作品が展示されていて、今日はもう

電気の下で写真がきれいに撮れる時間ではなかったからほとんど撮らなかったけれ

ど2枚だけ。

立川好江さんの個性的なバレリーナの人形と絵画。

13lenfant_de_joie

そして今回のフェアのアイディアのもととなった篠田友加里さんの絵、

『ヨロコビのこども』。

13lenfant_de_joie_01

ピュアで計算のない、イノセントな絵だと思いました。

私は思うのだけれど、何をやるにしろ「私にはこれしかない」「これがなくなったら生き

ていけない」というようなギリギリのところではじめたことなのだったら、少々誰に何を

いわれようと、やればいいと思うのです。いま表出されているものはすべて一過性の

ものです。人間の細胞が生まれ変わっている以上、当然のことながら表現も変遷して

ゆく。頭も変われば手も変わる。でも核があれば、同じ人間から発せられたものです。

核を持った種をずっと大事にしていけばいい。最終的には人が認める認めないという

ことも、たぶんほんとうはどうでもいいことなのだと思う。あなたが、あるいは私が、今

日を生き生きと生きるために必要でしたことなら、それで。

これも、全ての表現においていえることなのかもしれないけれど、書きながら言葉って

実に不思議だと思う。今日はこんなことを書くつもりで書きはじめたわけではないのだ

けれど、絵を見ていたら自然とこんな言葉がすらすら出てきました。これはまだ一度

もお会いしたことのない篠田さんにいってるのかもしれないし、花屋にいってるのかも

あるいは娘や息子や友人や自分自身にいってるのかもしれなくて、つきつめていけば

それがワンネスということでもあるから。あっという間に、明日なくなってしまうかもしれ

ない時間を生きているのは誰も同じだから。

今夜の、いまの私からのメッセージ。

今日はmatin frais さんのペーパーワークとun jourさんの小さなキャンドル、食卓に花

を少しだけ買って、7月とも思えない涼しい風の中を帰ってきました。

『ヨロコビのこども』、木曜、月曜日の定休日をはさんで10日水曜日までです。

あなただけのヨロコビのこどもをみつけに行ってください*



| | コメント (0)

2013年7月 1日 (月)

遠藤翔さんのバターナイフ

13butter_knife_05

7月になった。今年もやっぱりすごく早い気がする。

あたらしい月にはあたらしいものを、ということで、今月も好きなものからはじめよう。

今日とどいた遠藤翔さんのバターナイフ。

この木はブラックウォールナットかな。

かなり個性的で男っぽいフォルム。

持ち手やナイフの裏の部分には刻々と彫り跡が細かく残され、いかにも大量生産では

作れようもない、丁寧な手仕事の味わい。

木を切りだすところからはじまって、バターナイフ1本仕上げるのにどれだけ時間がか

かるかわからないけど、これで1本1050円とは。どうやっても儲からないね。

バターナイフ1本1050円が高いと思うか安いと思うかは人によって価値観しだいだろ

うけど、私みたいに自分で作ることを考えたらどれだけ価値があるかわからない。

人の手から作り出されたものを持つと、こころがしんと落ち着いて静かにものが考えら

れる私にとっては宝物みたいなものですね。

遠藤さんは山形の女性木工作家だそうです。

Plain Table さんで見つけました。

今朝のトーストにバターも塗りやすかった!

13butter_knife_07

| | コメント (0)

« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »