おばあちゃんのさくらんぼクラフティ*
昨日、1パックにたくさん入って安価なアメリカンチェリーをみつけたので、6月も終わ
ろうという今日になってやっと作った。
おばあちゃんのさくらんぼのクラフティ。
前に買った『パトリス・ジュリアンのデザート』という本の中にあるレシピで、この本、
サブタイトルに『家庭で楽しむ42のおいしいレシピ』とあるように、誰でも簡単に作れ
そうなレシピがたくさん載っていて、とくにこれはさくらんぼのデザートだから旬のさくら
んぼが手に入るうちに一度作ってみたかったのでした。
誰でも簡単に、といっても、1枚のページに完成品の写真と材料と作りかたが載ってる
だけの本だから、作り方はいたって簡略。作りながら、ほんとにこれでいいのかな、な
んて考えるところもあって、そのうえうちの電子レンジオーブンときたらすごく非力なも
のだから、ほんとにおいしくできたかちょっと自信がなかったのだけれど、どうやら結
果オーライでした。娘がアルバイトから帰ってくるのを待って、遅いお昼&おやつタイ
ムに出してみたら、子ども二人とも「おいしい」と。どれどれ・・・ と私も食べてみたら、
これはおいしい(^-^)♪
フィリングの部分がやっぱりちょっとパンプディングみたいで、使ってる粉が少ないか
らケーキっぽくなくて軽いのがいい。砂糖の分量が多いからもっと甘いかと思ったらそ
うでもなくて、生のチェリーをそのまま焼いてもこんな風にそれらしくなるんだ、という
のは発見でした。特別な型もいらず、ワン・ボウルで作れておいしい。ということでこれ
はリピート決定!
「もっと食べたかった」という人(娘)もいることだし、さくらんぼが出まわっているうちに
もう1回くらい作ることになりそうです。
以下、レシピ。(本のは10人分だったので、これはその半分にしています。半分で上
の写真のようなシリアルボウル3個分。浅めのラムカン3つとか、大きめのグラタン皿
ひとつ、でもよいと思う。)
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● おばあちゃんのさくらんぼクラフティ
< 材料 >
小麦粉 30グラム(ふるっておく)
塩ひとつまみ(少なめ)
砂糖 38グラム / バニラシュガー 大さじ1と半分
卵 1個 / 卵黄 1個
牛乳 200cc / 生クリーム 50cc
とかしバター 15グラム / キルシュ 大さじ半分
さくらんぼ 380グラム(洗って軸を取っておく)
バター(型に塗る用) 大さじ半分
グラニュー糖(型にふる分) 大さじ1
粉砂糖(仕上げ用) 適量
< 作りかた >
1. ボウルに小麦粉と塩を入れて混ぜあわせ、砂糖とバニラシュガーを加えて
よく泡立てた卵と卵黄を入れてさらによく混ぜる。
2.1に牛乳と生クリーム、とかしバターを少しずつ加えて最後にキルシュを入れる。
(冷凍のさくらんぼを使うならここでアーモンドエッセンス小さじ半分を入れる。)
3.型にバターを厚めに塗ってグラニュー糖をふり、さくらんぼを入れる。
2をそっと注ぐ。
4.180度に温めたオーブンに3を入れて約40分~60分焼く。(焼き時間は型の
大きさとか各家庭のオーブンの火力によって要調整!)
生地の外側が固まり、中がやわらかい状態で取り出し、冷ます。
粉砂糖をかけて食卓へ。
Suggestionという欄には、「ビストロ風スタイルや田舎スタイルの食事の最後に。
食べごたえのあるおやつにもなる。小さく四角に切ればビュッフェにも向く。その場
合は最初から型も四角いものを使用」というメッセージあり。
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パトリス・ジュリアンのメッセージどおり、いかにもフランスの田舎のおばあちゃんが作
りそうな素朴なデザート、という感じのどこか懐かしいおいしさ。
このあいだのアトリエ・コナフェさんのカップチェリータルトもそうだけれど、さくらんぼを
みつけたらすぐに作れるところがいい。(とはいえ、うちのキッチンには常時キルシュも
バニラシュガーも粉砂糖も置いてませんけど。)
そうそう、バニラシュガーっていうのはバニラ棒の中身を使った後にさやだけをグラニ
ュー糖の中に一晩入れておけばできるものだけど、それがないときはバニラエッセン
スでもいいと思います。実際、これを作るとき私はそうしました。そしてジュリアンさん
のいうとおり、チェリーの種が入ったまま焼いたタルトを食べるとほのかにアーモンドの
香りが。ふだんはぜんぜんお酒を飲まない私なのに、ことお菓子に関しては洋酒が効
いてるほうが好きなので、キルシュワッサーはこの分量より多いほうがよさそう。お菓
子用のキルシュだったせいか、分量どおりだとあまり香りがしなかったので。
・・・・・・ というわけで、今月作りたかったものがひとつ作れて私は満足です。
今日も6時に起きた日曜日、6月最後の甘い香りが漂う午後のおやつの時間。
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