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2013年6月25日 (火)

雨の風景

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梅雨に紫陽花はつきものだけど、わたし、紫陽花は苦手です。

なんだかあの大きなブルーの頭は重すぎて ・・・・・・。

雨のなかで咲く紫陽花は、まるでアメジストみたいにきれいだけれど、それを切って自

分の部屋に飾ろうとは思わない。ましてやわざわざどこかに紫陽花を見に行こうとは

思わない。唯一、以前、鎌倉に紫陽花を見に行ったりしたのは、紫陽花が好きなわけ

じゃなくて、ただ鎌倉という趣きのある土地が好きなだけでした。

私の住む町は春の桜についでどこもかしこも紫陽花だらけで、雨が降っている間きれ

いだった紫陽花も、ひとたび太陽の強い光を浴びたら瞬く間に茶色くなって汚くなって

しまう。手入れのされてない混みあった枝の中は害虫たちの巣窟。どこまでも大きくな

ってゆくその旺盛な繁殖力も苦手。

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でも同じ紫陽花の仲間でも白や緑のアナベルは軽くて爽やかで好きだし、額紫陽花

のように花が間引きされたような涼しげなのは許せる。原種系の小さい花のも可憐

でかわいらしい。要するに、これでもかこれでもかみたいなブルーや紫のかたまりが

苦手なのだと思う。

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この梅雨の雨の季節に生き生きする植物もあれば、長雨が苦手な植物もいる。

それは人間と同じ。

私の好きなバラはみんなお陽さまが好きだ。

梅雨の気温の低さや湿度、高温多湿はもっとも苦手とするところで、根がいつも湿った

状態にあると弱ってしまう。そして、この時期に弱ったバラは、梅雨明けの強い太陽を

浴びると一気に消耗して枯れてしまうこともある。人間にとってもこの時期は、激しい

気圧の変化や気温の変化、湿度の関係で体調を崩しやすいとき。

でもいっぽうで雨季はすべての生きものの成長期でもあって。

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カラフルな傘をさして長靴を履いて外に出れば、雨に濡れた樹木や草花はしっとりと

瑞々しく、どこまでもヴィヴィッドで。

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こんなときは雨による日常の煩わしさをひととき忘れて絵描きさんのこころで世界を眺

めたら、雨の日ももっと楽しくなるかもしれないな、と思う。

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でも雨の日に私がいたいのは郊外ではなく街だ。

夢見るは原宿のサンルームのあった喫茶店。

晴れた日もよかったけど、雨の日はもっとよかった。

窓硝子をつたう雨を眺めながら飲む、ほろ苦い珈琲。

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