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2013年6月 9日 (日)

一枝でブーケ

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あさ6時。

娘のアルバイトの前日はいつもよく眠れないけど、今日は格別よく眠れなかった。

やっぱり昨日9時過ぎに濃い珈琲なんか飲んだせいだろうか。

酷い夢を見た。

あまりに酷いので夢の中でもこんなのは夢だとわかって無理やり目を覚ました。

意識下ではもうぜんぜん平気だと思っているのにいまでもああいう夢を見るというの

は、ほんとうはまだ何かが解決されてないということだろうか。これってもうカウンセリ

ングにでもかかったほうがいいんじゃないかと思いながら寝返りをうった。

プールで泳いだ翌日は早起きするのがキツイというと娘は無愛想に無機質な口調で

「起きなくてもいい」というけれど、私が起きなかったら娘はきっと朝ごはんも食べてい

かないのだ。

玄関で送りだすときかならず、「気をつけて。怪我をしないように」といって出す。

私が起きるのはごはんのこともあるけど出がけにこれをいうためでもある。

日々、何があるかわからないし人ってはかないものだからだ。

実際、このあいだ娘のアルバイト先で信じられないようなことが起きた。

携帯だかスマートフォンだかの画面を見ながら歩いていて、駅のホームから落ちて今

日、妹が死んでしまったからアルバイトには行けないと、フィリピンの人からマネージ

ャーに電話があったというのだ。亡くなった妹の年齢は娘と同じ、まだ21歳。

それを聞いたとき私はショックで、ごはんを食べていた箸がしばらく止まってしまった

ほどだった。

昨日見た『美の巨人たち』のバーニー・ヒューズは、将来を嘱望される若きトランペッ

ターだったのに、18歳の夏にアルバイト先の工場で誤って利き腕である右手の指を

三本失ってしまい、音楽の道を断念せざるを得なかったといっていた。

ほんとうに、日々何があるかわからない。

出がけに何かいうことに意味があるのかないのかは別として、たとえICUに入ってしま

ったとしても家族の呼びかけがあるのとないのとでははっきり生存率が違うというから

多少なりとも注意を喚起できればと思って私はいいつづける。

娘はそういう親の気持ちがわからない。

子供ってときにひどく冷淡だ。

でもそれだって、自分だってそうだったのかもしれないと思う。自分の親に対して。

物事にはわかるのに時間がかかることもある。

もちろん、時間が経ったからといって全てがわかるとは限らないけれど。

おとといのフェア ビアンカ、今日はこんなふうになった。

一枝でブーケ。

晴れた日はいちだんと日が昇るのが早くなった。

雨はまだ降らない。



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コメント

私も「いってらっしゃい」の一言が言いたくて、なるべく子供達より
後に出かけられる仕事につきたいと長い間、そうしてきました。
あと、子供達が家の鍵を閉めて出てくれたかどうか、取られるような
ものはないにしろ、そういうことが気にかかり、自分にとって負担になるから
家で出来るあの仕事は、とても助かりました。

今月から、それは叶わなくなってしまったけど、心配は
つきものですね。

いつ何時、人間はどうなるかわからない。
soukichiさんの気持ち、よくわかります。

そして、私はちっとも夢を覚えちゃいない(笑)
出てきてほしい人なんかもいたりするのだけど
一向にそういう気配もない。

パニック障害やら、不安神経症やらを持っていた時でさえ
私は眠れないという感覚で悩んだことがなかったので
幸せっちゃ幸せ者かな(笑)

投稿: ノブタ | 2013年6月 9日 (日) 20:15

ノブタさん、
うん。よくわかります。
私は子どもにとってもっとも母親が必要な小さいときにそれができなかったから(ずっと朝1番に出て行って最後に帰ってくる生活)、いま少々無理してもできるだけのことをしようと思ってるんだと思います。
まだ小学校低学年くらいの子どもを2人残して電車に乗って仕事場に行くのは(とくに冬はストーブのことがあるから)とても心配だったけど、「私たちは神さまに守られてるからだいじょうぶ!」と思って、家を出たらもう何も考えないようにしてました。
そうとでも思わなければやれなかったのだけど、実際、神さまには守られてたと思います。いま無事にこうしていられるから。

私が夢を見るのも、それを憶えているのも子どものころからですね。
なんなんだろうね、こういうのって。
眠れないという感覚で悩んだことがないなんて、本当にしあわせ者だと思うよ。
だから、どんなときでもちゃんと眠れるノブタさんはだいじょうぶだよ。


投稿: soukichi | 2013年6月10日 (月) 23:29

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