« ボスの死 | トップページ | ベランダの小さな »

2013年4月24日 (水)

今年の1番

13duchesse_de_brabant_01

今年の1番はやっぱりデュセス・ドゥ・ブラバンでした。

今年は早くからつぼみをつけてゆっくり大きくなったせいで、例年より花が大きいよう

です。曖昧でほわっとした儚げな咲き方はこのバラ特有のもの。

「バラ好きってどうして花のアップしか撮らないのかしら」

というガーデナーYちゃんの言葉をうけて全体像。

13duchesse_de_brabant_02

Yちゃんはそういうけれど、長年バラを育てている身からしたらバラはいうまでもなく木

であって、 品種名のタグが付いてなくたってその樹形から葉のかたちやつぼみの形

棘の付きかたなどでそれが何のバラだかわかるくらい毎日見ていて、一季咲きのバ

ラだと1年ものあいだ風雨に耐えてやっと咲いたバラを、まじかで、つぶさに眺めたい

そしてそれを写真に捉えたいというのはあたりまえの欲求じゃないかしらね。

それに狭いベランダでは写したくないものまで写ってしまうから、いきおい一部を切り

とることになる。この苦労は庭を持っている人にはわかるまい。

2番手になりそうなのは、いまにも咲きそうでなかなか咲かないルイ14世。

13louis_xiv

黒バラというにふさわしい暗赤色。

13louis_xiv_01

ひらくと散開型といわれる乱れた咲きかたのこのバラは、むしろつぼみのときのほうが

ずっとシックでエレガントかもしれない。

13louis_xiv_02

でも、ひらくと瞬く間に全開となって一重のバラのようになってしまったらなってしまった

で、それも悪くない。つぼみのときよりやや明るいベルベットのような花びらに輝くよう

な金色の蕊のコントラストは、まさしく『太陽王』の名にふわさしい艶やかさ。

そしてルイ14世の1番の美点は何よりその濃厚で強い香り。

ルイ14世が一輪咲いただけでベランダ中がバラの香りに包まれる。

13louis_xiv_03

でも、こんなふうに咲いたバラについて丁寧に書くのもシーズンの最初だけで、しだい

に毎朝次々に咲くバラを撮るのが精いっぱいで、しだいに追いつかなくなるのが毎年

のこと。

今朝はまた強い風の音で目覚めた。

今日も空はどんより曇って暗い日だけど、私の救いはいまが秋から冬へと向かう季節

じゃなくて、春から夏へ向かう季節ということだ。

5月はバラの月。

毎朝、何かしらのバラに迎えられることになるだろう。

さっきベランダの柵の縁と室外機の上にあったバラを下におろした。

この強風で、つぼみをつけて長く伸びたバラのステムがやられてしまわないように。

|

« ボスの死 | トップページ | ベランダの小さな »

La vie en rose 」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ボスの死 | トップページ | ベランダの小さな »