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2013年3月18日 (月)

サナギ

13shinme

またもや気違いじみた風が唸りをあげて吹き荒れる、月曜。

午前中、ついにベランダの物干し竿が落ちた。

風に吹き飛ばされたTシャツを娘がひろいに行った。

視界はどこまでも埃っぽく黄色く濁ってる。

外は暑いくらいだけどマスクなしにはとても出られない。

春ってどうしてこうも凶暴なんだろう。

吹き出たばかりのバラの新芽も思うさま風に煽られている。

ここ数年、毎年これでバラをやられている。

昼過ぎ、マスクをして目深にかぶった帽子のつばを押さえながら買い物に行く。

これじゃあ、まるで害虫駆除のおばさんみたいだ。

帰りにプルーデンス君の家の前を通ったら、プルーデンス君、ベランダで風に背を向

けるように柵によりかかって煙草を吸ってるところだった。いまの季節は急激に乱高

下する気温・気圧の変動のせいで、ふつうの人でも自律神経失調気味になるときだか

ら、もともと薬のお世話になっているような人にはなおさらキツイだろうな。鬱屈と衝動

って、背中合わせの力だから。そのあいだでバランスしてるのって。

春はどうしようもなく不穏で、不安定で落ち着かない、わけもなく不安を駆り立てられる

季節だから。こう、う~~~んと思いきりからだに力を溜めていきんだら、サナギが蝶

になるみたいに背中からバリバリっと羽が生えて変容しないかな、僕たち。

君もいいかげん、飽きてそこから降りてきたらいい。

もし変容の血がいまでも騒ぐなら。

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