すみれの花の砂糖づけ
暖かった昨日の昼間とは一転、夜半からゴーゴー北風が吹き荒れて、それが朝まで
続いた今日。
風のせいで昨日にくらべたらだいぶ寒かったけど、明日は雪だというし、午後になった
ら風もだいぶやんできたのでコトリ花店まで行ってきた。南仏のトゥーレットの菫まつり
に想いを馳せたというイベント、『すみれの花の砂糖づけ』を見るために。
コトリ花店に着くとまずドアに貼ったフライヤーが目に入って、bonetune. records さん
のフライヤーはいつも夢がふくらむ素敵なフライヤーなのだけれど、今回のはまた格
別に素敵なデザイン。
店内は、どこもかしこも、すみれ、すみれ ・・・・・・
本物のすみれの花の砂糖づけがのったアトリエ・コナフェさんのお菓子。
OdorantesさんのFete des Violettes をイメージしたブレンド精油。
matin fraisさんの繊細なすみれの布花やペーパーワーク。
ほかにもすみれにまつわる茶やキャンドル、りかさんの作るお花のアレンジなど ・・・
すみれの花、すみれ祭り、というのがコトリ花店さんのイメージにぴったりで、とっても
素敵でした。
それで、コトリさんと話してたら、「そうそう、ちょっと見て見て!」と外に駆けだしてゆく
から何かと思ったら、外を歩いてる人にも目立つように、今回ひらめいて道路脇にも
フライヤーを飾ったんですって。
5年もやっててなんでいままで気づかなかったんだろう! というりかさん。
なんだか、勇んで飾るりかさんの姿が目に浮かぶようでした(^-^)
今回初めてコトリ花店さんを訪れてみようという方はぜひ、この通りに面したフライヤー
を目印にきてくださいね。
私はコナフェさんのすみれのお菓子と、すみれの入った小さな花束を買いました。
すみれのひと束、というと私にはちょっと恥ずかしい思い出があって、あれは卒業間
近の中学3年のヴァレンタインだったと思う。親友とふたりで学校近くの花屋さんで買
った小さなすみれの花束を、それぞれ意中の人の靴箱の中に入れておこうということ
になって、私はなぜか本命だった人にではなく生徒会長の男の子の靴箱の中に入れ
たのだけど、いまと同じで私は何かしでかしてしまってから激しく羞恥心が湧いてくる
タイプで、相手はすみれの花束なんか意に介さないような体格のよい体育会系の男
の子だったから、きっと思いきり馬鹿にされるんだろうなあ、と思って物陰に隠れて見
ていたら、意外にも彼はその小さな花束を大事そうに自分の教室に持って行ってくれ
たのでした。それで、ひゃあ~、この人って男っぽくてリーダーシップがあるだけじゃな
くて繊細なところもある優しくていい人だったんだ、なんて思った。その生徒会長がな
んて名前だったか、このあいだから思いだそうとしてるのだけど、どうしても思い出せ
ないのです。ま、気まぐれな10代の女の子のすることなんてそんなものか、といまさ
らにして思う。ただ、いまでも彼がすみれのひと束を大事そうに持って教室に行く姿が
スローモーションのように浮かぶから、きっとそれもしあわせな思い出のひとつには違
いないのかもしれません。
そして、花にまつわる思い出は、この先もずっとずっと増えていけばいいなと思う。
いまコトリ花店さんでやっている『すみれの花の砂糖づけ』は、木曜の定休日をはさ
んで金曜8日までです。
忘れかけてた少女のこころを思い出しに、ぜひおでかけください*
| 固定リンク
「コトリ花店」カテゴリの記事
- 令和の朝、五月の食卓。(2019.05.01)
- パイナッポーペン!(2017.07.31)
- 似顔絵描き(2017.07.30)
- シュエルヴァーズ(2017.07.18)
- ディスコロールセージとレモンゼラニウム(2017.05.29)
コメント