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2013年2月18日 (月)

彼女のガーリーな帽子

13cloche

去年の冬くらいから彼女に帽子を編みたいと思ってた。

彼女に似合いそうな、それで彼女が好きそうなガーリッシュな帽子を。

買ったばかりのお気に入りの帽子をどこかでなくしてしまった、といっていたから。

でも編めないまま冬が過ぎ、夏にさしかかろうとするときに彼女に似合いそうなものが

いっぱい載った1冊の編み物の本を手にいれた。

でも、それでも編めないまま春も過ぎ夏も過ぎ秋も過ぎ、また冬になって。

でも今年になっても彼女はまだそんな帽子がほしいのだと知ったから、夏糸の帽子を

冬糸に替えて編んでみることにした。

始めたのは金曜の夜になってから。

まずはゲージをとることから始めたのだけれど、編み物の何が面倒くさいって、この

最初にゲージをとって編み図を作るのが私はいちばん面倒くさい。きっと性格にどこ

かせっかちなところがあるんだろうと思うけど、できることならいきなり本体を編み始

めたい。私はいままで棒針ばかりでかぎ針編みはあまりやってないものだからたか

がゲージをとるくらいのことに時間がかかり、簡単に編み図を起こして編み始めたも

ののなんだか本のようにならなくて、編んではほどき編んではほどきの繰り返し。

いつもできあがったものを人に見せると「あなたは器用だから」の一言で済まされてし

まうけど実はそんなことは全然なくて、かなり気長に思考錯誤した結果だったりするの

です。それでけっきょく、自分の編み図ではうまくいかないので「ええい! ままよ!」

とばかりに本の通りに編んでみたら、使っている糸も編み針の号数もゲージもまったく

違うのに、なぜか本の編み図通りのサイズにできあがってしまったという摩訶不思議

な現象に、編んだ本人がいちばんびっくり。

慣れた人なら帽子くらい数時間であっという間に編んでしまうのでしょうけど、前述の

通り慣れてないので途中まちがったりして編んではほどきを繰り返し、土曜の数時間

と日曜の午後いっぱいかかってやっとできあがった。帽子って編んでる途中はなかな

か形にならなくて、息子に「ジョー・ザビヌルがかぶってるヤツみたい」などと揶揄され

つつ、やっとそれらしい形になったときにはホッとしました。久しぶりに根を詰めたので

またもや肩バリバリ。

できあがったのは上の写真のような釣鐘型の、深いクラウンと短いブリムが特徴のガ

ーリーなクロッシェ。なかなかかわいい形の帽子になりました。本のはオーガニックコ

ットンを使っていたけど、こちらは『ミルク』という色番のベビーアルパカ100%。

ふわふわでカシミアみたいにやわらかな手触り。

13cloche_02

これは本の通りのオーガニックコットンの糸でもいいけど、リネンの入ったシャリ感の

ある渋めのカラーの糸で編んだら大人っぽくていいかもしれない。

サイズが合うか、気に入ってもらえるかどうかわからないけど、ともあれ彼女の誕生

日に間に合ってよかった。

ラッピングをして夕方、一日じゅう降りみ降らずみだった雨がちらちら雪に変わりそう

な夜道を歩いて届けに行ったけど、彼女はまだいなくて、外のベンチに座ってしばらく

待っているあいだ、人が抱える様々な大変さを思ってぼんやりしてしまった。

13present_02

一年でもっとも寒い季節に生まれた私たち。

そんな私たちにはたぶん忍耐力と、固い凍土を割って芽を出す植物のような、『根性』

とは違うしなやかな強さと本質的な明るさがある。

また彼女のキラキラな1年が始まった日。

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