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2013年2月28日 (木)

ツイードが好き

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冬のコートはなんといっても軽くて暖かいダウンに限る、という人がいる。

(私もそう思う。)

でも私はウールのコートが好きだ。

とくにツイード。

私が長年愛用している茶色のヘリンボーンのツイードのコートはもうかれこれ十数年

は着ているもので、いつか1番上のボタンホールがほつれてきて直してもらった以外

は、袖裏にちょっと毛玉ができているくらいでいまも健在だ。暖かさも変わらない。

これまで過去にすごく心惹かれながら(その値段ゆえに)買わずにあきらめたコートで

あのとき買えばよかったといまでも頭にチラチラするのは、やっぱりツイードのコート。

好きだけど、実はそれくらい本当にほしいものってなかったりする。

この冬は、十数年ぶりにそのツイードのコートを買った。

といっても古着のコートだけど。

中古といってもほとんど着てない美品ということで、でもその割には値段が安かったか

らそんなに期待はしてなかったのだけれど、届いてみたらすごく良かった。

グレーと黒のヘリンボーン。

ウエストがきゅっと締まった、細身のラインがきれいなシングルテーラード。

オークションページに書いてあったとおり、ほとんど着用感のないふわっとした温かみ

のあるツイードで、何よりプロパーでは私にはとても手の届かないハイ・ブランド。

その上まるであつらえたみたいに身幅も袖丈もぴったりで、私にはちょっと長いかと思

われた着丈も全然OK。羽織ってみたら、ロングコートなのにとっても軽くて暖かい。

この冬はすごくいい買い物をした。

これでまたとうぶん、コートのことは考えなくてすむ。

というか、とうぶん服のことは考えない。

それですっかりいい気分になって、「どお?」と息子のほうを向いたら「カッコイイな!

機関銃を持たせたい」なんていうから、こんな風に? とポーズをとってみたりして。

実に馬鹿な親子の平和な午後の風景です。

今年はそのコートに、おととし会社の同僚に自分のと色違いで編んでプレゼントしたら

彼女が『最強のマフラー!』と呼んでくれているヒツジのもこもこマフラーをぐるぐる巻

きにしたら、北風がピューピュー吹く2月の厳寒の日だってもうへいちゃらなのです。

でも、そんな寒かった2月も今日で終わり。

そして2月最後の今日、土居珈琲さんから定期宅配便が届いて中に入っていた毎年

恒例の誕生日のプレゼント。

一般には販売していないという、コスタリカ ハニーツァルキー。

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チョコレートのような濃厚な甘みを持つ珈琲豆で、名前を聞いただけでもおいしそう。

1年に1回これをもらって飲むのも、土居珈琲さんの贅沢倶楽部に入ってる愉しみの

ひとつだったりします。

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2013年2月26日 (火)

ここべら

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毎朝、食事のときに電動ミルで珈琲豆をガーっと挽いて珈琲をハンドドリップするのが

私の20年来の習慣なのだけれど、そのときに電動ミルのなかに残った珈琲の粉を

掻きだすのに使っていた小さな木のスプーンが先日ついに駄目になってしまって捨て

た。某百貨店の和食器屋さんで働いているときに買ったものだから、もうかなり使った

ものだったし、ウレタン塗装の安物だからとくに惜しくはなかったのだけれど、そんな

ちっちゃな木のスプーンがなくなったくらいのことで、毎朝なんとなく不便にしていた。

別にそのていどのことだったら金属のスプーンでもいいようなものなのだけれど、でも

何かが違う。それで毎朝、何かが違う何かが違うと思いながらやっと買ったのがこれ。

ここべら、というのだそうだ。なぜ、ここべらかというと実はもっと大きな木べらと、それ

より小さい小べらとあって、それよりもっともっと小さいから、ここべら、というらしい。

ここべら。かわいい響き。コバヤシ ユウジさんという木工作家の作品。

いつも木のものを買うと、しばらくは握ったり撫でたりしてフォルムと質感を味わう。

そして、作り手のフォルムに対する美意識とたしかな技術、人の手から作りだされた

かたちの温かさにうっとりする。以前は備前がその対象だったけれど(もちろん、いま

でもそうだけれど)、いまは木のものが私のこころにフィットする。

さっそく今朝つかってみたら、昨日までの『何かが違う』がなくなってホッとした。

珈琲は今日も格別のおいしさだった。

(私は毎朝つかう木のスプーンみたいに小さいけれどあなたにとってなくてはならない

ものになりたい。なんちて。)

ここべらは、こんな風にジャムをすくうのにもよさそうだ。

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そして、木のものをお手入れして長く、うつくしく使うためのメンテナンス・オイル。

ブッチャー・ブロック・コンディショナー。

木のもの好きにとってはこのオイルを塗って磨く、という作業も面倒などころか愉しみ

だったりする。実際、休日になったら使おうと、いまからたのしみなのです。

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でもって、送料のことを考えて、これを見つけちゃったらやっぱり買ってしまうよね。

バターナイフ。

本当は珈琲豆で黒くなりそうなここべらをブラックウォールナッツで、バターナイフは

チェリーがほしかったのだけれど、あいにく売り切れてて反対になってしまった。

同じく、コバヤシ ユウジさんの。

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コバヤシ ユウジさんのバターナイフはとても立体的でシャープなフォルム。

甘さを廃した大人っぽいデザインでありながら木の温かみか感じられてかなり好み。

珈琲をハンドドリップしたりバターナイフを持ってパンにバターを塗ったりしているときの

私は、かなりぼーっとしているように見えて実は一点に集中していたりする。

あたらしいここべらとバターナイフが私の日常に仲間入りした。

どちらも2g.(niguramu)さんという、素敵なサイトから。

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2013年2月25日 (月)

この冬の寒さ

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今年の冬ってやっぱりいつもの年より寒いのかなあ。

毎日のようにくるメールマガジンどれも『あったかグッズ特集』ばかりだったけど、今年

はめずらしく私も家族や自分にあったかグッズを買った冬だった。

竹布のインナーは毎年のこととして、ファルケのソックスやタイツ、カシミアのセーター

や手袋、ラプアン・カンクリのショールにアルパカのスヌード ・・・・・・

冬はほんとにお金がかかる。

人間、暑いのはなんとか我慢できても寒いのは我慢できないから。

でも、それより何よりびっくりしたのは、先月のガス代が過去最高だったこと。

父がいて一日中ファンヒーターをつけっぱなしだった去年より上とは、信じられない。

今年は一日中つけっぱなしだったわけじゃないのに。ほんとにびっくり。

厳寒の2月生まれだからそんなに寒さに弱いわけでも苦手なわけでもないけど、この

光熱費がかかるのだけはまいる。

昔、北国の人は1年かけて働いたものを、冬の半年で使ってしまう、というのを聞いて

それは大変なことだと思ったけれど、それが少しは理解できるような。

お給料日に全ての支払いをしたら一気にプアになる私。

でも、ま、そんなのも毎月のことか(沈)。

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2013年2月24日 (日)

日曜のブランチ

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昨日、プール帰りにスーパーに寄ったらめずらしくカリフラワーが安く売っていて、家に

帰って遅いお昼の後、カリフラワー入りのクラムチャウダーを作った。

昨日は穏やかな春の陽気だったけど、今日はまた北風が吹き荒れてすごく寒い。

冬がいいのは花がよくもつことくらいだろうか。

誕生日にもらった花束はユーカリ1本だけがまだ健在で、友達が誕生日に自分のため

に仕入れたという白いモンタンヴェール(ラナンキュラス)が大輪になってひらく午後。

もう夕方近くなって私はハンドウォーマーを編み始めたのだけれど、また試行錯誤だけ

であっという間に数時間が過ぎてしまった。でも何かを作り始めて思うのは、なんであ

れできあがっているものだけを見たら「なんだ、こんなもの」と思うようなものでも、全て

はこの試作ありきで、たくさんの試行錯誤の上にできあがっているのだということ。

そして、そのプロセスこそが宝で、たぶん私はそれが好きなんだな。

今日、YouTubeで『一目ゴム編み止めのやり方』を見たら、ああ、そうだった、こうやっ

て母に習ったっけな、と思ってなんだかひどく懐かしかった。

休日はあっという間に過ぎる。

2月もあと4日で終わり。

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2013年2月23日 (土)

飛んでゆく日々

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1週間が飛ぶように早い。

またもや1週間ぶりのプール。

最近、寝ていてなんだか歯の噛み合わせが狂ってきたみたいだ、それに背骨も歪ん

でるような気がするし ・・・・・・ と思っていたら今日、平泳ぎをしているときにコーチに

止められて、「左右のキックのバランスが悪いです。からだの軸がブレてるかもしれ

ない」といわれて「やっぱり」と思う。こういうのはどこに先に行くべきか。歯医者? 

それとも整体? ・・・・・・ たぶんまたどこにも行かずに自分でなんとかすることを考え

るんだろうけど。

人のからだは無意識のうちにあっという間に変な癖がついてしまう。ふだん何気なくし

ている姿勢や習慣のせいで。脚もくっついたり離れたり。だからたまに意識的に矯正

しないとならない。 たぶん、人のこころも。

週1回しか泳いでなくても、毎週、水に入るたびにからだの調子は違う。

まさしく健康のバロメーター。

それに味覚というのもそう。

インフルエンザ以来、かなり長いこと口の中がおかしくなっちゃって、あれだけ好きな

珈琲がぜんぜんおいしく飲めなかったけれど、最近やっとまたすごくおいしいと思える

ようになった。

どんなに寒くても泳ぎに行けるしあわせ。

珈琲をおいしく飲めるしあわせ。

神さま、ありがとう。

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2013年2月22日 (金)

Frevo!

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フレーヴォ!

怒涛のように押しよせる春! 春!

まるで細胞のひとつひとつが生き返っていくように瑞々しく、鮮烈な音楽。

春って激しく何かを破壊しながら生と死がめまぐるしく入れ変わってゆくような残酷な

季節だ。今日は冴えない白っぽい冬空だけど、地の底から湧きあがるようなその春

のエネルギーを感じてドキドキした日。

はじめて生で聴いたジスモンチの音楽は、音楽というよりアートだった。

彼は白い壁に絵具をたたきつける絵描きのようだった。

細部にこだわらない、まるで何も怖れを知らないこどものようなそのピュアな勢いに

圧倒的な自由度と解放感を感じた。

またいつかどこかで出会えるかな?

いつかきっとまたどこかで出会いたい。

Frevo。

誰にも止められない魂のカーニバル。

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2013年2月21日 (木)

チョコ募金

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いつか、sumigonさんがブログで紹介しているのを見て、「あ、これいいな。私も参加し

よう」と思ったチョコ募金

募金の趣旨はイラクとシリアの小児がんの子どもたちの医療支援とシリア難民救済、

そして福島の子どもたちの活動支援のためのもので、募金をしてくださったかわりに

カード付きの缶入りチョコをプレゼントします、というもの。すぐにお気に入りにブックマ

ークして、うっかり忘れてて先日やっと申し込んだ。もう最後のほうだったらしく、在庫

が無くなってしまっていた場合には送れないこともあります、とサイトには書いてあった

けど、それが今日、届いた。振り込み用紙入りのこんな透明のパッケージで。

入っているのは4種類の絵柄のカードと、缶に入った『あしたのチョコレート』。

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これがね、カードも缶の絵もすごくかわいいんです。

描いているのはイラクのがんの子どもたちだそうです。

だから描かれている絵や言葉はユーモアはあるけれどビターテイストだったりします。

さっき子供と好きなものをとりあったのだけど、私は『MORE SMILE』と書かれた太陽

のパッケージを選びました。これを見るたび笑顔になれるように。

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缶のなかに入っているのは、小さなハート型の六花亭のチョコレート。

だから中身もちゃんとおいしいです。

チョコレートを食べ終わってしまっても、缶がかわいいから捨てられない。

これってほんとにいいアイディアですね。

久しぶりに六花亭のチョコレートを食べたけど、このちょっとざらざらした素朴な味は

まさしく六花亭の懐かしい味で、私が結婚した相手は北海道出身の人だったから、

親の仕事の手伝いで北海道に行ったりしたときにはかならずといっていいほどこの

六花亭のチョコレートと『白い恋人』を買ってきてくれた。宝箱みたいな缶に入った大

きなの。母はその缶がきれいだといって捨てられなくて、中に手芸道具とかを入れて

使っていたな、なんてことを思い出した今日は母の祥月命日で。

このあいだ「母にも苦労かけたよな」と思いだしたのは自分の誕生日の夜だったし。

食べてなくなっちゃったり使ってなくなっちゃう贈りものを『消えもの』というらしいけど、

物自体は消えても味の記憶っていうのもそうそうなくならないもんです。

このチョコ募金、WEBサイトからの受付は終わってしまったけど、電話注文はまだでき

るみたいです。気になった方はぜひWEBサイトをご覧ください。


    JIMネット  →  チョコ募金


さて、これから私は振り込みに行ってきます(^-^)

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朝のにんじんサラダ

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いまは1年でもっとも太陽の力が弱い冬だからしかたがないけど、スーパーで売って

いる野菜にあまりエネルギーが感じられなくて困る。高いだけで、こんなもの食べても

ほんとに栄養になるんだろうかと思っては手にとり、あまり買いたい野菜がない。

それで昨日はまた例によってなんの脈絡もなく「にんじんサラダが食べたいな!」と思

って、いつも自分が作るのとは違うレシピがほしくて検索したら、クックパッドのなかに

かなり本気の♪ニンジンサラダ』というのを見つけて、レシピを見ただけですごくお

いしそうなのでやってみた。結婚したばかりで若かったころは私も夕飯を作ろうとして

わからないことがあると、「おかあさーん、あれ、どうやって作るんだっけ?」なんて母

に電話したものだけど、いまはこうやってネットで簡単にレシピ検索できるからほんと

に便利ですね。

時間の経過でリンクがはずれて後で作り方がわからなくなってしまったときのことを

考えて、以下、上記のレシピの内容を引用させていただきます。

*****************************************************************

 にんじんサラダ 

 < 材料 > 6人分くらい

 にんじん   2本

 ■ ガーリックドレッシング

    ニンニク      大ひとかけ(すりおろし)

   砂糖         小さじ2分の1

   酢          50cc

   塩          小さじ1

   ブラックペパー   少々 

   オリーブオイル  100cc

 < 作り方 >

 1.にんじんはスライサーかピーラーで薄く削る。

   2本ぜんぶ削り終わったらタッパーに入れて一晩、冷蔵庫で寝かす。

 2.耐熱のボウルに、すりおろしたニンニク、砂糖、酢を大さじ1杯だけ入れて、

   電子レンジで30秒加熱する。温かいうちに塩を入れて溶かし、残りの調味料を

   入れてよく混ぜ、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて一晩、寝かす。

 3.一晩たったら大きめのボウルに、にんじんとドレッシングを3回に分けて混ぜる。

   器に盛ってできあがり!

*****************************************************************

このにんじんサラダ、予想どおり、かなりイケました。

サラダ単体で食べてもおいしいし、つけあわせにしてもいい。

お肉でもお魚でも、また揚げ物のつけあわせなんかにもさっぱりして合いそう。

食べながら思ったのは、これをサーモンと一緒にセミハードなパンにはさんでサンドイ

ッチにしたらおいしいだろうな、ってこと。いろいろ応用できそうです。

レストランで出していたメニューというだけあって、いつものにんじんもピーラーで削る

とちょっとよそゆき風に華やかになって、おもてなしのサイドメニューにもよさそう。

濃厚なうまみのガーリックドレッシングと、パリパリのにんじん。シンプルなサラダ。

一晩寝かすのが味のポイントだから、食べようと思う前日には作らなければならない

けれど、作り方はいたって簡単。にんじん2本をぜんぶピーラーで削るのにちょっと時

間がかかることをぬかせば、あっという間にできます。

あっという間にできて、このおいしさ。

これはやってみる価値あり、です。

私はたまたま朝食べたので『朝の』と書いたけれど、かなりニンニク風味なのでニン

ニク嫌いの人や、「人と会う仕事なので朝からニンニクはちょっと・・・」という方は朝は

やめたほうがいいです。私は食後に濃い珈琲を飲んだり、さらにハーブティーを飲ん

だりするのでぜんぜん問題ないのですけれど。

それとドレッシングの量が多いせいでけっこう味が濃いので、にんじんをもう1本増や

してもいいかもしれない。レンジで加熱するときに超みじん切りのタマネギを入れても

いいかもしれないし、甘みはお砂糖のかわりにリンゴのすりおろしを加えてもいいか

もしれない、と思いました。自分流のアレンジこそ料理の醍醐味。

ちょっと使うオイルの量は多めだけれど、にんじんは油で調理するとカロチンの吸収

率がよくなるので(ニンニクもたっぷり入っていることだし)、これはかのアンドルー・

ワイル博士も気に入りそうなレシピだな、と思いました。

緑黄色野菜の足りない冬の食卓に、ぜひお試しあれ!

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2013年2月18日 (月)

彼女のガーリーな帽子

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去年の冬くらいから彼女に帽子を編みたいと思ってた。

彼女に似合いそうな、それで彼女が好きそうなガーリッシュな帽子を。

買ったばかりのお気に入りの帽子をどこかでなくしてしまった、といっていたから。

でも編めないまま冬が過ぎ、夏にさしかかろうとするときに彼女に似合いそうなものが

いっぱい載った1冊の編み物の本を手にいれた。

でも、それでも編めないまま春も過ぎ夏も過ぎ秋も過ぎ、また冬になって。

でも今年になっても彼女はまだそんな帽子がほしいのだと知ったから、夏糸の帽子を

冬糸に替えて編んでみることにした。

始めたのは金曜の夜になってから。

まずはゲージをとることから始めたのだけれど、編み物の何が面倒くさいって、この

最初にゲージをとって編み図を作るのが私はいちばん面倒くさい。きっと性格にどこ

かせっかちなところがあるんだろうと思うけど、できることならいきなり本体を編み始

めたい。私はいままで棒針ばかりでかぎ針編みはあまりやってないものだからたか

がゲージをとるくらいのことに時間がかかり、簡単に編み図を起こして編み始めたも

ののなんだか本のようにならなくて、編んではほどき編んではほどきの繰り返し。

いつもできあがったものを人に見せると「あなたは器用だから」の一言で済まされてし

まうけど実はそんなことは全然なくて、かなり気長に思考錯誤した結果だったりするの

です。それでけっきょく、自分の編み図ではうまくいかないので「ええい! ままよ!」

とばかりに本の通りに編んでみたら、使っている糸も編み針の号数もゲージもまったく

違うのに、なぜか本の編み図通りのサイズにできあがってしまったという摩訶不思議

な現象に、編んだ本人がいちばんびっくり。

慣れた人なら帽子くらい数時間であっという間に編んでしまうのでしょうけど、前述の

通り慣れてないので途中まちがったりして編んではほどきを繰り返し、土曜の数時間

と日曜の午後いっぱいかかってやっとできあがった。帽子って編んでる途中はなかな

か形にならなくて、息子に「ジョー・ザビヌルがかぶってるヤツみたい」などと揶揄され

つつ、やっとそれらしい形になったときにはホッとしました。久しぶりに根を詰めたので

またもや肩バリバリ。

できあがったのは上の写真のような釣鐘型の、深いクラウンと短いブリムが特徴のガ

ーリーなクロッシェ。なかなかかわいい形の帽子になりました。本のはオーガニックコ

ットンを使っていたけど、こちらは『ミルク』という色番のベビーアルパカ100%。

ふわふわでカシミアみたいにやわらかな手触り。

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これは本の通りのオーガニックコットンの糸でもいいけど、リネンの入ったシャリ感の

ある渋めのカラーの糸で編んだら大人っぽくていいかもしれない。

サイズが合うか、気に入ってもらえるかどうかわからないけど、ともあれ彼女の誕生

日に間に合ってよかった。

ラッピングをして夕方、一日じゅう降りみ降らずみだった雨がちらちら雪に変わりそう

な夜道を歩いて届けに行ったけど、彼女はまだいなくて、外のベンチに座ってしばらく

待っているあいだ、人が抱える様々な大変さを思ってぼんやりしてしまった。

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一年でもっとも寒い季節に生まれた私たち。

そんな私たちにはたぶん忍耐力と、固い凍土を割って芽を出す植物のような、『根性』

とは違うしなやかな強さと本質的な明るさがある。

また彼女のキラキラな1年が始まった日。

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2013年2月17日 (日)

豚肩ロースと根菜の和風ポトフ

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この冬、素材を変えて何度となく作っているポトフ。

いろいろやってみたけど、やっぱりシンプルな味のポトフには豚肩ロースを塩豚にして

一晩寝かせたのを使うのが1番旨みがでておいしいな、と思う。

今日のは昨夜寝る前にあらかた作っておいた根菜たっぷりの和風ポトフ。

皮をむいて大きめに切ったレンコンとごぼうをしばらく酢水に漬けてアクをとることを

ぬかせば、作り方は前にアップしたのとほぼ同じ。酢は冷蔵庫にまだ自分で作った

梨のCOBO酢が残っていたのでそれを使った。COBO酢を使うとアクがとれるだけじ

ゃなくて、生きた酵母で根菜がとてもやわらかく煮えておいしい。水分たっぷりの冬大

根は下ゆでする必要がないくらいあっという間に透き通ってやわらかくなるから、でき

あがるのにそれほど時間はかからない。

すっかりやわらかくなった豚肩ロースとレンコン、ごぼう、にんじん、大根のポトフに、

最後にいろどりでゆでた茎ブロッコリーを添えた。これだけ繊維質の野菜がたくさん

入ってると、これはもうデトックススープでもありますね。

寒い日のごちそうポトフ。

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2013年2月16日 (土)

甲州印伝

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プールに行けない土曜日。

うっかりおこもりデーを決め込むつもりで、はたと気づいた。

先週スポーツクラブで会えなかったアヤコさんに具合でも悪いのかとクラブから電話

して、今日会うことになったんだっけ。

それで慌てて支度して荷物を持って自転車飛ばして行くと、プールのスタート時間より

遅れること15分。すでにアヤコさんはロビーにはいなくて、フロントで聞くとまだ中にい

るということだったのでジムのほうに入って行くと、ちょうどヨガをやっているところだっ

た。受付にいた男のインストラクターに聞くと「あそこのピンクのトレーナーを着た人が

そうですよ」という。ガラスの近くまで行ってみるけどマットにあおむけになっていて私

には気づかない。あと5分で終わるというので近くのベンチで待たせてもらった。

はたして5分後に部屋から出てきたアヤコさんはすごく元気そうだ。

今日はモタモタしているうちに家を出るのが遅くなって、午前中はプールでは300しか

泳がなかった、という。私なんか今年もう77よ! という人がこの真冬に300しかって

ふつうありえないでしょ。午前中プールで300泳ぎ、それからジャグジーに入ってシャ

ワーを浴びてからトレーニングウエアに着替えて今度は下で体操とヨガをやって。

もう、じゅうぶんです、と私は思うけれどもクラブにはそんなシルバーがたくさんいるわ

けで。素晴らしいとしかいいようがない。私もそんなふうになれるかなあ、と思う。

そしてアヤコさん、私が作った布草履を渡すと「わあ! 素敵。また色がいいわ。赤、

大好きなのよ」とものすごく喜んでくれた。ほんとになんどもなんども「ほんとに嬉しい。

何よりの贈りもの」なんていってくれるものだから、なんだかそれを見ている私のほう

がひどく癒されてしまった。いくつになっても素直に喜びを表現できる人って、つくづく

いいなと思う。

でも、そうはいっても結婚55年を表彰して市から楯と湯呑茶碗をもらって、湯呑茶碗

は某百貨店からのでひとつ五千円くらいはしそうなものだったけど、あんな趣味に合

わないものいらないわ、というあたりは、やっぱり贈りものって誰にとってもお金の多寡

じゃないんだなあ、とも思った。

そしていつもアヤコさんは私にお菓子やら何やら実に母親的な、というか祖母的な懐

かしい包みをくれるのだけど、今年は小さな包みをひとつくれた。

あけてみると甲州印伝、とある。

鹿革に漆模様をほどこした伝統工芸の小銭入れ。

「この緑がすごくきれいだったから。私のは赤よ! 今日着てるのもこんな色だし」とい

ってアヤコさんは濃いマゼンタピンクのトレーナーを引っぱった。

たしかにきれいな緑。

こういう小さいものって邪魔にならないからいいな。

「小銭入れてバッグに入れとくと便利よ」とアヤコさん。

子どものとき以来、小銭入れなんて使ったことないけど、あったらけっこう便利かも。

これは来月の新月の日から使わせてもらうことにしよう。

私たちがベンチで話しているうちにも次々といろいろな人が声をかけて前を通り、さっ

きまで「もう帰る」といっていたアヤコさんは次のクラスのバランスボールに誘われてま

たジムに戻って行った。本当に元気な人だ。

別れ際、アヤコさんが「また来年ね!」といって手を振った。

うん。また来年。

私たちはこんなことをもう少なく見積もっても7年以上はやってるらしい。

7年。

まさしく光陰矢のごとしです。

また1年、お互い元気で来年も誕生月にクラブで会いましょう。

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2013年2月15日 (金)

プチヴェール

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去年の春、友達から「おいしくていまハマってる」といって教えてもらったプチヴェール。

去年、探したときにはもうすでに時期が遅かったのか、ついに手に入らなかったけど

今年は見つけました。

プチヴェール。

芽キャベツというとおり、形は小さいキャベツそのものです。

正確には芽キャベツとケールをかけあわせた新種の野菜。

プチヴェールが入っていた袋の裏には『待望の新野菜』とあって、小さくても栄養価が

とても高いらしい。

このあいだから何度か食べているのだけれど、サイズが小さくてそのままサッと洗っ

て2~3分ゆでるだけでいいから調理がラク。味は癖がなくて、甘くてやわらか。

おいしいです。

チーズフォンデュやバーニャカウダにぴったり。

今朝はふつうにゆでてサラダに入れて食べました。

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ゆでるとますます色鮮やかです。

でも今回のはちょっと大きめだったからか3分ゆでただけでは芯がまだ硬かった。

プチヴェールは小さめのがいっぱい入ってるのがおすすめです。

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2013年2月14日 (木)

丁寧な手仕事

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日めくりカレンダーが飛んでくみたいに日々の過ぎるのがあまりにはやくて、もうちょ

っと前のことになってしまうけど、un fil という素敵なサイトをやっているsumigonさん

から新作アップのご案内をいただいて見に行った。

いつもだと、貧乏症の私は好きなものを見つけても(バッグは買わなくても愛用してる

のがあるしな)とか(ストールは自分でも編めるし)とか思って迷って買えずにいるあい

だに目をつけたもから早々に売り切れていってしまうのだけれど、今月は誕生月だっ

たからだろうか。思いきってパッと見て1番気に入ったのを買うことにした。

とはいえ、メールオーダーだから、タッチの差ですでに売れてしまってるかもしれない

なあ、と思っていたらsumigonさんからすぐに返信がきて、ぶじ買えたというわけなの

でした。

丸底トートはいつも愛用しているサイザルバッグと同じかたちで好きなかたち。

そして私はしましまも大好きで、このグレーを基調としてブルーが入ったマルチボーダ

ーはこれより数日前に届いたグレーとブルーのアルパカスヌードにぴったりだし、冬は

茶やグレーのツイードや単色無地の服を着ることが多い私の服装にはアクセントにな

ってよさそう。それに何より、最近は肩が凝るから軽い布バッグしか持たない私には

ニットバッグはぴったりなのです。

届いたのを実際に見たら、サイトの写真で見ていたのよりずっとかわいい!

そして相変わらずsumigonさんの丁寧な手仕事。

ニットが伸びないようにきっちりかために編んであって、糸の始末もどこでしたかわか

らないくらいきれい。バッグの両端の紐には色違いのフェルトのポンポンが付いてい

て、内袋の蓋を留めているポンポンは毛糸だま、という凝りよう。

・・・・・・ さすがなのでした。

私自身はかぎ針編みより棒針編みが好きで、こんな風にかぎ針編みの細編みできっ

ちりかためにひたすら単調に編み続ける ・・・・・・ なんていうのは、かなり苦手かもし

れない。きっとsumigonさんは気長に楽しく編み続けられる人なんだろうな。

そしてさらに嬉しかったのは、今回もこんなに素敵なおまけが入っていたこと。

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スマートフォンケースかな?

この毛糸の色といい質感といいマザー・オブ・パールのようなビーズといい、私の好み

のツボなのでした。もうこの歳になるとあからさまにかわいい格好はできないけれど、

こんなに小さくて上品な小物でならまだ許されるかな、などなどと思うのです。

sumigon さんはどこか生真面目なところがある方だから、自分で作ったものに値段を

つけることにもよく悩んでおられるけれど、こんなことをしていたらぜーんぜん採算合

わないな、と多少なりとも編み物をする私は思います。

私はsumigonさんが丁寧に作ったこういう小さいものって、なんだかもったいなくて使え

ないまま大事にしまってあるのだけれど、いつの日かかならず愛用させていただこう

と思います。

これは中に入っていたun fil のメッセージカードと。

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そしてバッグのほうは届いた翌日、今年がスタートした3日の立春の日からルンルン

で使っています。届いて最初に見たときは、思ったより小さいかな、と思ったけれど、

実際に使ってみるとこれくらいの大きさのほうが中に入ってるものを探さなくてよくて

ちょうどよいのでした。

いまやお気に入りで毎日のように使っているバッグ。

こんなふうに椅子にかかっているところもいい感じなのです。

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2013年2月13日 (水)

バターナイフマニア

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木でできたものが好きです。

そのなかでもとくにバターナイフが好きです。

なぜそんなに好きなんだろう?

自分で考えてもわからないけど、とにかく見つけたら手にとらずにはいられない。

それで、好きなかたちと質感をしていたら、やっぱり買って帰らずにはいられない。

そんなふうだから、誕生日のプレゼントのなかに木のバターナイフを見つけたときは

「ついにきた!」と思った。

このブログにも『食器棚の引き出しの中がバターナイフでいっぱいになってもいいくら

い好きです』と書いてるのに、バターナイフを人からもらうのははじめてです。

なぜなんだろう? あまり本気にしてもらえないのかな。

バターナイフなんてそんなに高いものじゃないのにね。

今回もらったバターナイフは、オリーブの木でできたのです。フランス製。

かたちもなかなかうつくしい。

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それで、私はもらったバターナイフを握ってニマニマしています。(病気か?)

これまでいろんなコレクター、いわゆる収集家というのを見てきて、収集家にだけは

なるまいと思ってきたけど、バターナイフについてはちょっと自信がない。ハッと気づ

いたら本当に引き出しの中がバターナイフだらけ、なんてことにもなりかねない。(ち

ょっとあやしい)。でもバターナイフの場合、カメラや骨董品みたいに高額のお金もか

からないし、第一かさばらないから、地震がきてもガサっとつかんで防災袋の中に入

れて逃げれば、何かの役に立つかもしれない。(立たないか)。

といって、いまはそれほど持ってるわけではないのだけれど、いま引き出しの中にあ

るバターナイフを並べてみました。

13butter_knife_2

こうやって並べてみると、なんだか群れをなして泳ぐ魚みたいにも見える。

上から2本めまでがメープル、3番めが作家もののブラックウォールナッツ、4番めが

今回のオリーブウッド、最後のが竹製。

ひと口にバターナイフといっても使われた木によって色も質感もこんなに違うし、作り手

によって様々なかたちのバターナイフがあるから、いくつあっても飽きません。

・・・ というわけで、いまあるのはたったの5本だけど、まだまだ増えていきそうです。

そして、これだけ好きだと、いつか自分でも作ってしまうかもしれない。

(実はそういってるそばから近所の材木屋に端材が置いてないか見たり、ホームセン

ターに木を削る道具を見に行ったり、どこかで糸のこ使わせてくれるとこないかな、な

んていってるのでした。)

いつか、竹で端正な菓子切りやフォークを作り続けているすごい高齢のおじいさんが

いたけれど、いまから始めて10年とか20年とか黙々とやったらあんな風になれない

かな、などと本気で考える。我ながら実にアホとしかいいようがないけど、そのアホさ

加減こそが(たぶん)私の人生を救ってるのかもしれなくて。

そのうち、家の中が自分で作った不格好な木の食器だらけになるかもです。

そしていつか、自分で納得できるものが作れるようになったらコトリさんの店に置いて

もらうかもしれません。(ウソです。いまのところそんな予定はありません。)

冗談はともかく、初歩の初歩のはじめの一歩、くらいは近々、着手したいなあ、と思っ

ているのです。

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2013年2月12日 (火)

サムゲタン風玄米雑炊

13samgyetang

人間の味覚って実におかしなもので、昨日ふいに食べたこともないサムゲタンが食べ

たいな、と思った。ずいぶん前に友達から「簡単ですごくおいしいからやってみて!」

といわれて大まかな作り方を聞いたことがあったからだと思うけど、そのときは丸鶏

を買ってきて調理するというのがいまひとつでやる気にならなかったのだった。

それで昨日レシピ検索してみたら、やっぱり丸鶏の形状も、それを調理するというのも

私には無理そうだったから、かわりに手羽先で作ってみることにした。

昨日、夕飯の後にことこと煮始めて ・・・・・・

それが思いのほかおいしくできたので、以下、自分の覚え書きのためのレシピ。

*****************************************************************

 ● サムゲタン風玄米雑炊

 < 材料 > (3~4人分)

  手羽先    2パック(8~10個)

  長ネギ    1本

  ショウガ    ひとかけ

  ニンニク   ふたかけ

  チンゲン菜  2株

  水      5カップ半

  お酒     100ミリリットル

  みりん     大さじ1

  中華スープの素  大さじ1

  塩        小さじ2

  玄米      (ふつうに炊いたもの、お茶碗3~4杯)

  ごま油     適宜

 < 作り方 >

 1.長ネギは青いところまで均等に2センチ程度に切り、ショウガはスライス状、ニン

   ニクは皮をむいて半分に切って芽をとっておく。

   チンゲン菜は食べやすい大きさに切っておく。

 2.鍋に(私の場合はあらかじめ玄米元氣を振っておいた)手羽先、長ネギ、ショウガ

   ニンニクを入れ、お酒、みりんを入れて10分ほど置いておく。

 3.2の鍋に水5カップ半入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして丁寧にアクをとる。

   塩、中華スープの素を加えて、弱火でことこと2~3時間煮る。

 4.3の味を見てOKだったらチンゲン菜を入れて火が通るまで煮る。

 5.フライパンにごま油をしき、玄米を入れてヘラで押しながら煎餅のように両面が

   焦げるくらい焼く。

 6.どんぶりに5の玄米を分け入れ、サムゲタンを入れたらできあがり!

*****************************************************************

ふつうはチンゲン菜は入れないのだと思うけど、野菜が足りないので入れた。

そして、いつもならできあがったスープにそのまま玄米を入れて雑炊にしてしまうとこ

ろを、思いつきで煎餅状に玄米を焼いてみたらこれが芳ばしくておいしかった!

食べる前日の夜にあらかた作っておいて翌日の昼に温めてチンゲン菜を入れて食べ

たのだけど、手羽先はお箸ではさんだだけで骨からはずれるほどホロホロ。ショウガ

とネギとニンニクの食欲をそそるいい匂い。

乾燥する季節にコラーゲンたっぷりの、すごく温まる寒い日にぴったりの一品になりま

した。玄米ご飯のかわりに玄米餅を焼いて入れても合いそう。

そして夜は余ったスープに冷凍しておいた餃子を入れて、水餃子にして食べました。

鶏の旨みが溶けたスープに水餃子はこれまたよく合いました(^-^)

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2013年2月11日 (月)

やっとバラの植え替え終了

13uekae

なんというていたらく。

2月の半ば近くになってやっとバラの植え替えが終わった。

今年は剪定をしただけで石灰硫黄合剤も一度も塗らなかった。

もうすでに芽は動き出してるし、いまからじゃもう塗らないほうがいいかな。

今日は風がなかったからベランダで作業していてもそれほど寒くなかったけど、植え

替えの何が大変かって、エレベーターのないこの4階から下の庭まで大きなバケツに

あふれるほど入った古い土を捨てに行くこと。その重いことといったら。

1階と4階の間をいったいなんど往復したことやら。

お陰で肩と首はバリバリ、腕は筋肉痛、手はガッサガサ。

ガーデングローブをしていたのに爪の中までまっくろ。

年々つらくなってきたこの冬の作業のことを考えると、バラもそろそろいい加減にした

ほうがいいかな、と思う。

でも、そんな思いも5月にいっせいにバラが咲きだしたらふっ飛んでしまう。

それに最近は毎年ではなく2年に1回の植え替えにしていて、土の状態を見てどうし

ても植え替えが必要なものだけに絞ったせいか、予定どおり2時間で終わった。

作業自体は慣れたものだし、土が乾いていたから抜きやすかった。

毎年のことだけど、なかには根の生育が悪くて鉢底まで根が回っていない株もあって

簡単に引っこ抜けたと思ったら信じられないほど貧相な根をした苗もあって、そういう

苗はことによったら枯れてしまうかもしれない。私の剪定のしかたは感覚一本で大胆

で早いけれど、それだって枯死する可能性もはらんでいて、結果は花が咲いてみるま

ではわからない。これはバラを何年やっててもわからない。

今日よかったのは、新月の気のあるうちに植え替えできたことだろうか。

今年使ったのはバラの家さんの『薔薇の土』。鉢底にはホームセンターで買ってきた

鉢底炭を入れた。去年使った『バラの家 培養土』にくらべると赤玉土が多くて水はけ

通気性ともに良さそうで、こちらのほうが好み。でも高いし、夏場は水やりが大変かも

しれない。15リットル入りの袋を4袋買って1袋余った。でもこれは水やりしている間

に土が痩せてきて根が見えてきた鉢に土を足す分としてちょうどいいだろう。

植え替えが終わったら土で汚れたベランダの掃除をしてから、バラに水をたっぷりや

る。するとバラの木が、「ふぅ、これでやっとラクになったよ」といっているようで、私も

なんだかホッとする。はぁ、今年もなんとか終わった。

どうか今年もベランダにあるすべてのバラがひとつも枯れずにきれいな花を咲かせて

くれますように!

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2013年2月10日 (日)

今日のパンダ

13panda

日が暮れると急に寒くなっちゃうから、明るいうちに夕飯の買い物をしてしまおうと娘

とスーパーに行った帰り道、お喋りしながらいつもの広場を通り過ぎようとしたときだ

った。どこからか「にゃあん」と甘えた声がして(この声は)と思ったらやっぱりパンダ

だった。向こうは向こうでこちらの声でわかったらしい。

雑貨屋さんの金網の高い柵の向こうにいたパンダは我々を見つけやあわてて出口

から駆けよってくる。それを見て、いつもからしたらイレギュラーな時間にもかかわら

ずエコバッグのポケットにしっかりモンプチのカリカリを入れていた娘は、低い石段の

上にカリカリを出し始めた。寄ってきて食べようとするパンダ。すると石段の反対方向

からパンダよりひとまわり大きな黒猫もにゃあと鳴きながら近づいて来る。黒猫のうし

ろには別の猫が2匹いる。すると例によって神経質で気の弱いパンダはすたこらさっ

さと回れ右して車道を渡っていつもの自分の居場所めがけて走っていってしまった。

なーんだ、せっかくあげたのに、といいながらカリカリを袋に戻す娘。それをジッと見

ながら、にゃあといっている黒猫。カリカリを半分ほどそこに残してパンダが走って行

ったほうを見ると、クルマの下にもぐっていたパンダが「こっちだよ!」といわんばかり

にこちらを向いて鳴いている。

クルマのそばに行けばグズグズしていてクルマの下からなかなか出てこない。

なんだなんだ世話のかかるヤツだなあ、弱虫め。といいながらしばし眺めていたらや

っと出てきた。

13panda_01

ひと声鳴いてから、ころころしたからだで悠然といつもの場所に歩いて行く。

13panda_02

けっきょく、大体いつもの付近で半分になってしまったごはんにありつくことができたパ

ンダ。つくづく猫の感覚ってすごいなと思うのは、いったいどこで見てるのか、こちらが

気づく前にすばやく我々を見つけて飛んでくること。もう誰かにごはんをもらってしまっ

てお腹が空いてないときでも一応「にゃあ」と声をかけてくる。まるで挨拶してるみたい

に。それで今日わかったのは、猫の声にもちゃんと特徴があるってことですね。

私たちにも、たったひと声でそれがパンダとわかったもの。

どこにでもいそうなただの猫でも情がわくと特別にかわいい猫に見えるもので、つまり

それこそが情が移るということで、画像を編集しながらとなりにいた息子に「ほら。パン

ダ!」といって見せたら一瞥して「ただの猫だね」だってさ。

そ! ただの猫なんですけどね cat

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バスクのチーズケーキ

13cheese_cake_01

チーズケーキとチョコレートケーキとどっちが好きかと聞かれたら、どっちか迷ってしま

うくらい、チーズケーキが好きです。

そんなことから去年、友人宅に食事に招かれて行った際に友人がおいしいチーズケー

キを焼いて待ってくれていたのだけれど、お土産に持たせてくれたそのチーズケーキ

をひと口食べるや、目がまんまるになるくらい感動した息子は「これならホールで2つ

は食べれる! お金払ってでも作ってもらいたい!」といったのでした。

なんたって仕事で国内外を忙しく飛び回っている友人だから、息子にはあまり期待し

ないほうがいいよ、といいつつ息子の誕生日前に駄目もとで頼んでみたのだけれど、

そのときはあいにく長年使っていたオーブンが酷使しすぎてついに壊れて、新しく買い

替えたオーブンの火加減がまだよくわからないから来月に入ってからのほうがいい、

といわれたのだった。そして翌月になって再びメールすると、「いまパリです」という返

事が返ってきて、それっきり。あえなく終了となったのでした。

あまり期待しなさんな、といってあったにもかかわらず息子はがっかりすることしきり。

以来、自分でもいちど挑戦してみようとは思っているのだけれど、なかなかその時間

が作れないのと、クッキーさえ焼きムラができる非力なうちの電気オーブンじゃ無理か

もしれない、というのもあって、なかなか着手できないままでいた。

そんなところにAll About スタイルストアからメールマガジンがきて、このバスクのチ

ーズケーキの写真を見たときには思わず「おいしそう!」と思った。

見たら数日だけの期間限定商品だというし、ついオーダーしてしまったわけ。

それが今朝とどいた。

小さな段ボールをあけると出てきたのはケーキの白い箱。

毛糸でリボン結びされたところにはラナンキュラスが一輪、添えられていて。

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添えられた花は茎がプラスティックの造花だけれど、それでもこんなところは気が効い

てるなと思います。こういうの見るとつくづく思うけど、ラッピングって大事。

そして箱をあけるとショップカードが。

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カオリーヌ菓子店のかのうかおりさんて、こんなクールなメガネ美人なのかなあ?

さて、肝心のチーズケーキです!

13cheese_cake_06

見た目はでっかいプリンみたいで(?)めちゃめちゃおいしそう! 

でも思ってた以上に小さい!!

・・・・・・ というのが正直な感想でした。

でも、小さくてもずっしり重い。

スタイルストアの説明文にもあるけれど、一見、黒こげみたいに見えるこの黒こげこそ

が大成功の証なのだそう。

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6等分に切ったところはこんな風でその大きさがわかると思うのだけれど、息子がひと

くち食べた第一声は、「これはうまい!!」でした。

非常に濃厚でしっとりしたチーズの味。

焦げたところがなんとも芳ばしくて、本当においしい!

これはいままで食べたチーズケーキのなかでもベスト4入りするおいしさでした。

(ちなみに私のベスト1はホテルオークラのレアチーズケーキです。昔、母がオークラ

で働いていたころときどきホールで買ってきてくれた、いまでも忘れられない味。)

友人が作ってくれたチーズケーキはいままでどこでも食べたことのない味で、濃厚で

ありながらとってもミルキーだった。あのミルキーな味はそれまで未体験の味。

底とまわりはクラッシュしたマクビティクッキーが敷きつめてあって、そのちょうどよい

焦げ味が中のフィリングとマッチして絶妙なおいしさだった。

友人のがミルキーだとしたら、このバスクのチーズケーキはもっともっとチーズの味。

濃い珈琲にもすごく合うけれど、これはワインやウィスキーにも合うだろうなあ、とお酒

をほとんど飲まない私でも思いました。

6等分して2回に分けて食べるつもりが1回で完食。

いやあ~、おいしかったですねえ。

休日スペシャルというのにふさわしい、しあわせな味でした ♡

あんまりおいしかったので、ラッピングも素敵だし、これは贈り物にもいい!

と思ってカオリーヌ菓子店のホームページを見たら、作り手のかのうかおりさんは去

年の10月に第2子(いちごちゃん)を出産されて、いまは育児休暇でお菓子の通信販

売は休まれているそう。残念だけど、そんなおめでたいことならしかたがない。

いつか、かおりさんがお菓子の販売を再開されたときにはぜひともまたオーダーしたい

し、このおいしさを身近な人にも届けたいです。

そして。やっぱり友人にはもう一度頼んでみるかなあ~・・・

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2013年2月 9日 (土)

アヤコさんに草履を編んだ。

13zouri_01

今年はインフルエンザ以来、なかなかいろいろ思うようにならなくて、昨日の午後遅く

になってハタと気がついた。

今年はアヤコさんの誕生日プレゼントを何も用意してない!(>_<) 

スイミングクラブで同じレーンで泳いでいたアヤコさん。たまたま誕生日が私と同じだ

ったことから「これも何かの縁だ」と布草履を作ってあげたのがきっかけで、ここ数年

は誕生日の週末にクラブで会ってはちょこっとプレゼントを交換するのが毎年恒例に

なっている。自分の親くらいの年齢ながら、とてもざっくばらんに気を遣わずに話せる

のをいいことに、もはや身内のような人。彼女は何年か前にスイミングスクールはや

めてしまってもう一緒に泳ぐことはないから、1年に1度誕生日に会うのは安否確認

のようでもあって。

・・・・・ というわけで、昨日はもう夕方になってから、う~ん、いまから作って間に合う

かなあ? といいながらせっせと作ったのがこの布草履。題して、紅桜。

ほんとに久しぶりに作ったのですっかりやり方を忘れて最初の片方作るのに手間どる

や、股関節も腰も痛くなるわで ・・・・・・ 片方作ったらめげそうになったけど、ちいさな

助手(娘)に裏の糸の処理を手伝ってもらったお陰で、なんとかできあがりました。

なんでも久しぶりのことは手が慣れるまではうまくいかないのであんまり人にさしあげ

られる出来じゃないけど、買ったものより自分で作ったもののほうを喜んでくれる方な

ので、今年はこれで我慢してもらおう!

インフルエンザが猛威をふるったこの冬。

アヤコさん、今年も元気でいるかしら。

13zouri

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2013年2月 8日 (金)

Surprise Gift

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昨日の夜、沸騰したお鍋にパスタを投入したところで玄関のチャイムが鳴って、あわて

て娘に出てもらったらなんと花束を持ったコトリさん。

昨日の午前中にピンクのボンボンストール(!)を送ってくれた友達からでした。

びっくり!

そのピンクのストールはいまの私にはいささかかわいすぎて、実に正直かつ辛辣な子

ども2人からは「似合わない」といわれたのだけど(いわれるまでもなく自覚しておりま

すけど)、そのアイシーなピンクにあわせた白系の花で、というオーダーだったらしい。

花の贈りものはいつ誰からもらっても嬉しいです。

もし男の人から何をもらいたいかといったらやっぱり花がいい。

ダイアモンドはいらないし、ブランド物には興味はないし、あとはCDか本か手作りの

何か。阿部海太郎さんのパリのお土産みたいなもの(CD)だったら最高だろうなと思

う。その際、お金の多寡はぜんぜん関係ない。センスがぴったり合ったらそれだけで

もう奇跡みたいなものだから。

花が届いて部屋の中がいきなり誕生月らしくなりました。

Tちゃん、ありがとう!

そして、かわいい友達からはかわいいプレゼントをもらいました。

中身は内緒。

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娘からは手作りカードをもらった。

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中をあけたら ・・・・・・ 

ハートのなかを泳ぐ私だそうです。

13birthday_card_01

このセンス!

親バカながら、グリーティング・カード・デザイナーになれるのじゃないかと思っちゃう。

相変わらずへぼスイマーの私ですが、今年はこんな風に魚のように泳ぎたいです smile

息子は「散歩に行ってくる」と出かけたと思ったら、ハーゲンダッツのアイスクリームを

買ってきてくれました。

外は北風が吹き荒れる寒い寒い今日だけど、こころはポカポカです。

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2013年2月 7日 (木)

年輪の輪っかがひとつ増えた日

13my_birthday

朝起きて、今日これを着るには気温が低くてちょっと寒かったけど、ライラックピンクの

新しいシャツに袖を通した。この限りなく白に近いライラックピンクって、私にはかなり

似合う色じゃないかと思う。

昨日はポストに1日早い誕生日のプレゼントが届いていて、今日は午前中に高校時代

の友達からプレゼントが届き、午後には年下のかわいい友達からきらきらメールがき

たりして、いつになく賑やかで落ち着かない日。でもこんな日に限って私は朝から仕事

でバタバタしていてお昼も食べ損ね、夕方近くになってやっと朝の残りのポトフを温め

なおして食べたりして、娘はセツに行ってしまったし、今日はめずらしく息子まで「今夜

は遅くなるから夕飯はいらない」といって出かけてしまったからちっともそれらしくない。

そんなとき、昨日プレゼントを送ってくれた会社の仲間から「お夕食にはケーキとご馳

走が並ぶのでしょうね。ご近所なら邪魔したいくらいだ!」とメールがきたから、これ

って大いなる幻想ね、私は自分の誕生日には何もしないし、できることなら夕飯なん

てごく簡単にすませてのんびりできたら、そっちのほうがありがたいくらい、と思う。

でも、電話で仲間にそういってから、そうだ! このあいだケーキ屋さんのポイントカ

ードがいっぱいになったから、あれでカットケーキの3つも買ってこよう、と夕方買って

きたのが上の写真。

自分の誕生日なんてそんなもんです。

でも、生まれてから今日まで事故にも遭わず大したケガも病気もせず無事に生きてこ

られたってことは、それだけで本当に奇跡的かつありがたいことで、神さまに感謝!

そして、様々な言葉とかたちで私に「おめでとう!」をいってくれるやさしい友人たちの

存在にも。本当にありがとう。

去年のこの日からぐるっとひとまわりして今日、また年輪の輪っかが増えた日。

夜にはサプライズ・ギフトがコトリの羽音とともにやってきた。

そして、私の誕生日に息子の念願かなってやっと自分の力で手に入れた記念すべき

ファースト・ギターは真っ赤なレスポール!

また、あらたな始まりの日。

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2013年2月 6日 (水)

雪の日のおやつ

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天気予報が当たって今日は朝から雪。

当たらなかったのは予報でいってたほど気温が下がらなかったせいで、積もるほどの

雪にはならなかったこと。雪は午後になってみぞれへ、そして雨に変わった。

今日は待ちに待ったスペシャルなおでかけ日だった息子は約束がキャンセルになって

がっかり。もうお見事としかいいようがない百発百中の雨男ぶりを嘆くことしきりだけど

楽器屋は逃げてかないし、また明日があるしね。

仕事で電話待ちしていた私もいっこうにこない電話に今日は夕飯の買い物以外、外に

出るのはあきらめて、仕事の合間に小豆をことこと煮て、いつものお汁粉とぜんざいの

中間くらいのを作った。このあいだそら屋さんで買った玄米餅を入れて。

これがまた、おはぎの中の半殺しのもち米みたいにぷちぷちしていておいしいの。

まいりました。機械なんかじゃ作れない、杵と臼で人間がついたお餅のおいしさ。

これはまさしく「日本人に生まれてよかった~」な味。

ほっと温まりました。

下は今朝、4階のベランダから見下ろした雪。

今年はあと何回、雪が降るのでしょう。

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2013年2月 5日 (火)

すみれの花の砂糖づけ

13sumire

暖かった昨日の昼間とは一転、夜半からゴーゴー北風が吹き荒れて、それが朝まで

続いた今日。

風のせいで昨日にくらべたらだいぶ寒かったけど、明日は雪だというし、午後になった

ら風もだいぶやんできたのでコトリ花店まで行ってきた。南仏のトゥーレットの菫まつり

に想いを馳せたというイベント、『すみれの花の砂糖づけ』を見るために。

コトリ花店に着くとまずドアに貼ったフライヤーが目に入って、bonetune. records さん

のフライヤーはいつも夢がふくらむ素敵なフライヤーなのだけれど、今回のはまた格

別に素敵なデザイン。

店内は、どこもかしこも、すみれ、すみれ ・・・・・・

本物のすみれの花の砂糖づけがのったアトリエ・コナフェさんのお菓子。

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OdorantesさんのFete des Violettes をイメージしたブレンド精油。

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matin fraisさんの繊細なすみれの布花やペーパーワーク。

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ほかにもすみれにまつわる茶やキャンドル、りかさんの作るお花のアレンジなど ・・・

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すみれの花、すみれ祭り、というのがコトリ花店さんのイメージにぴったりで、とっても

素敵でした。

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それで、コトリさんと話してたら、「そうそう、ちょっと見て見て!」と外に駆けだしてゆく

から何かと思ったら、外を歩いてる人にも目立つように、今回ひらめいて道路脇にも

フライヤーを飾ったんですって。

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5年もやっててなんでいままで気づかなかったんだろう! というりかさん。

なんだか、勇んで飾るりかさんの姿が目に浮かぶようでした(^-^)

今回初めてコトリ花店さんを訪れてみようという方はぜひ、この通りに面したフライヤー

を目印にきてくださいね。

私はコナフェさんのすみれのお菓子と、すみれの入った小さな花束を買いました。

すみれのひと束、というと私にはちょっと恥ずかしい思い出があって、あれは卒業間

近の中学3年のヴァレンタインだったと思う。親友とふたりで学校近くの花屋さんで買

った小さなすみれの花束を、それぞれ意中の人の靴箱の中に入れておこうということ

になって、私はなぜか本命だった人にではなく生徒会長の男の子の靴箱の中に入れ

たのだけど、いまと同じで私は何かしでかしてしまってから激しく羞恥心が湧いてくる

タイプで、相手はすみれの花束なんか意に介さないような体格のよい体育会系の男

の子だったから、きっと思いきり馬鹿にされるんだろうなあ、と思って物陰に隠れて見

ていたら、意外にも彼はその小さな花束を大事そうに自分の教室に持って行ってくれ

たのでした。それで、ひゃあ~、この人って男っぽくてリーダーシップがあるだけじゃな

くて繊細なところもある優しくていい人だったんだ、なんて思った。その生徒会長がな

んて名前だったか、このあいだから思いだそうとしてるのだけど、どうしても思い出せ

ないのです。ま、気まぐれな10代の女の子のすることなんてそんなものか、といまさ

らにして思う。ただ、いまでも彼がすみれのひと束を大事そうに持って教室に行く姿が

スローモーションのように浮かぶから、きっとそれもしあわせな思い出のひとつには違

いないのかもしれません。

そして、花にまつわる思い出は、この先もずっとずっと増えていけばいいなと思う。

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いまコトリ花店さんでやっている『すみれの花の砂糖づけ』は、木曜の定休日をはさ

んで金曜8日までです。

忘れかけてた少女のこころを思い出しに、ぜひおでかけください*

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2013年2月 4日 (月)

春の日

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午前中から気温がぐんと上がり、文字通り春の日となった立春の今日。

今年も明治神宮に行ってきました。

今日ももこもこダウンを着た人もいたけれど、2月にしてウールリネンの軽いコートに

スヌードでじゅうぶんな暖かさ。足取りもかるく参道のゆるい坂を降りてゆく。

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深い鎮守の森の木立ちから地面に落ちる木漏れ日の下を歩いていると、自然に呼吸

が深くなって心身が浄化されてゆくようです。この遠く、先が見えないゆるい坂を降り

てゆく、というのがまたいいのです。なんだか神秘的で。

坂を降りきった左にある大鳥居。

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そして3つめの鳥居。

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この左手にある手水舎で手を洗い、お賽銭を清めたら本殿へ。

御社殿の上に広がるすっきりと素晴らしい青空。

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この立春の日を境に本当の意味での今年がスタートしたから、今日は家族のこと、

身近な友人のこと、自分のこと、仕事と会社のことなど、こころ静かに祈ってきました。

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そして御社殿の階段を降りてふと見れば、左手にある御神木、夫婦楠の前で熱心に

祈るカップルが。ご夫婦なのか恋人なのかわからないけど、末永いしあわせな関係を

願ってでしょうか。

ここは東京のパワースポットのひとつにもなっているようです。

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私もお賽銭を入れてここでも祈ってきました。

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そして、いま来た参道をまた戻ってゆくのだけれど、この参道が本当に不思議で、来

るときと帰るときではまた感じるものが違う。行きが、ただ歩いているだけで自然に清

められてゆくようだとしたら、帰りは自分のなかで何かが自然に調整されてゆくような

のです。そして毎年書いてるかもしれないけれど、ここを歩いているうちに『もう、これ

でだいじょうぶ』という気持ちになってきて、ふつふつと幸福感が湧いてくる。

今年もここに参拝に来られて本当によかった。

今年も無事に今日の日を迎えられてよかった。

木漏れ日の下、参道を歩いてるだけでこころから気持ちよかったです。

晴れ晴れとした気持ちで帰ってきました。

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2013年2月 3日 (日)

はじめて文旦をたべた。

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娘の誕生日はなんだか一日忙しかった。仕事の合間にお花屋さんに花束を受けとり

に行ったりケーキ屋さんにバースデー・ケーキを取りに行ったりして夕方、チーズフォ

ンデュに使うバゲットがほしくてわざわざ遠くのパン屋さんまで行ったのに、トレイを持

って入るなり、一歩先に店に入った女性にタッチの差で最後のバケットを買われてし

まい、しかたなく反対方向のパン屋までゆけば、あった! と思ったバゲットは6本ぜ

んぶお取り置きで、けっきょくフォンデュに使うパンがカンパーニュになってしまった、

という2月1日。まあ、たまにはこんなついてない日もあるよね、と自分を慰めつつ家

に帰れば、行きに階段で配達人と擦れ違ったとき(でっかいミカン箱!)と思ったミカ

ン箱がデーン! と床に置かれていて。見ればミカンではなく高知特産の土佐文旦と

ある。高知なんていったい誰が、と思ったら息子が「Oさんだよー」と会社の経理の人

の名をいった。それでもう6時近かったけど会社に電話をすれば経理のOさんはまだ

いらして、ご家族に不幸があって旦那さんの実家に行って昨日帰って来たばかりだと

いうのに、そんなさなかに今年は私の誕生日に間に合わないかもと思って前もって自

分の好物の文旦を送る手配をしてくれていたのだという。まあ、そんなときに、と思っ

たら、申し訳ないやらありがたいやらで、お礼をいって電話を切った。

その日はまだまだ続きがあって、キッチンで大量の野菜を50度洗いしてフォンデュの

準備と同時にミネストローネを作っていたら、なんだか妙に疲れてきちゃって、さあフォ

ンデュを作りましょうと思ったら肝心のものがないのだ。それでその日が誕生日の娘に

「ほんとにごめんっ! 買ってきて」と頼んだ有り様で、それもこれもインフルエンザ以

来いつまでも体調が完全に戻らないせいなのだと思うけど、とにかく疲れやすくてまい

る。そしてラストはフォンデュ鍋を置いていたテーブルの真ん中を焦がし、あーあ、これ

でついに(家具職人の)kiki さんに直してもらわないとならなくなったなぁーなどとつぶ

やいたのでした。もう二十数年使ってる木のテーブルはキズだらけの満身創痍で、そ

れはまるで自分を見るがごとし、で。もうこの思い出が詰まりすぎたテーブルもいっそ

古道具屋にでも売っぱらって、今度はいままでとは趣きを異にする四角いテーブルで

も買おうかな、とも思うのだけれど、「そのテーブルを使い続けたほうがいいですよ」と

いってくれたkiki さんのやさしい声が思いだされて。やっぱりkiki さんに連絡してみよう

と思うのでした。

そして無事なんとか娘の誕生日も終わり、深夜にお風呂のお湯にとっぷり浸かって思

ったことは、人の日常なんていつだって悲喜こもごもなのだけれど、でも、その悲のと

きも喜のときも人はいつでも変わらずに宇宙に愛されていて、そのcosmic loveを信じ

てそこに信頼を置けるなら、転んで少々膝を擦りむくようなことがあっても大したことな

いって笑っていられるかな、ってなことなのでした。

私、てっきり文旦って、子どものころに好きだったボンタン飴の箱に描いてあるような

オレンジ色の果物かと思ったけれど、箱を開けたらそこに入っていたのは見たことも

ないような大きな大きな黄色い果実。中に入っていたリーフレットに『太陽の味』とある

ように、眩しいばかりの黄色の果実でした。そしてそれはミカンとも違う、グレープフル

ーツとも違う、爽やかな香りがしました。いったいこれだけの大きさの果物を実らせる

文旦の木って、どんなものなのでしょう。つくづく植物の力って凄い。

はじめて食べた文旦は、大きくて皮が厚くて剥くのに一苦労だったけど、酸味と甘み

がほどよく、さっぱりと上品な味でした。ザクザクした歯触りはハッサクに近いけど、

ハッサクより香り高くてさらに後口さっぱり。しみじみおいしかったです。

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そして娘の誕生日に今年はめずらしく父が来なかったなと思っていたら、今日になっ

てやってきた。妹から頼まれたお裾分けの稲庭うどんやらハムやらお煎餅だの持っ

て。それでさっそく「はじめて文旦っていうのをもらったんだけど、食べてみる?」と見

せれば、ちょっと顔をしかめて「文旦なんて酸っぱいんでしょう。いらない」という。

やっぱり男の人って酸っぱいの苦手なのかしらね。おいしいのに。

この冬は寒さが厳しいし、インフルエンザが猛威を奮っているから心配してたけど、

この日ネクタイなどしていつになくきちんとしてきた父は元気そうな顔で「風邪もひか

ない」というから安心した。でも、それも束の間、聞けば家を出るとき妹が「なんだか

熱っぽい」といっていたというから、それはヤバイぞと思ったのだった。インフルエン

ザのあの辛さを80過ぎの父にはさせたくないから、なんとか違うことを祈る。

今日の父は機嫌もよく明るかったからみんなで和やかに父が買ってきたハーゲンダ

ッツのアイスクリームを食べ、明るいうちに帰るという父を送りにお土産の文旦が入

った紙袋を持って駅まで送った。

輝くばかりの黄色い太陽は箱の中にまだたくさんあるから、しばらく風邪予防に大事

にいただこうと思う。

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今日は節分で、父を送った帰りにお腹が空いてたものだからうっかり恵方巻きなど買

って食べた。日が変わる直前には暮れに父が持ってきてくれた『一陽来福』のお札を

貼る。今年の恵方は東南東。

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2013年2月 2日 (土)

春の陽射し

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いきなり気温が上がって春の陽射しがいっぱいの今日。

長らく寒さに凍えていた山茶花もあたたかい陽のなかでしばしくつろいでいるよう。

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春がぎゅうぎゅう詰めです!

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昨日、コトリさんに作ってもらった誕生日の春のブーケ。

これだけ様々な花を使っているのに見事なバランス。

コトリさんのセンスに脱帽!

色とりどりの花たちに埋もれて目立たないけど、彼女がどうしても入れたかったという

かわいいベルのかたちをした緑のクリスマスローズ。

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そしてやっぱり影のほうでうつむきがちにひそやかな香りをふりまいているスイセン。

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一気に食卓に春がやってきたようです。

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2013年2月 1日 (金)

21歳

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『あなたにしてあげられることは全部/私がする』

昔、こんな書き出しで始まる井坂洋子の詩があったと思うけど(たしか『GIGI』という

詩)、私が子どもに対して端的にやってきたことはそんなことだったような気がする。

私が持ってるものでよければなんでもあげる。

なんのためらいもなく私がそう思えるのはいまのところ自分の子どもだけだから、その

存在こそが自分にとってかえがえのないものなのだと思う。

そしてそう書いて、いままであまり考えたこともなかったけれど、自分がいつの間にか

紛うかたなき『母親の生』を生きていることにも気づかされた。

ときに繊細すぎる厄介な3つの頭とこころを抱えて私はときどき何もかもがどうしようも

なく面倒になりもう1人で暮らしたいとか思うが、面倒なものを抱えてなお愛する対象

がいることこそがしあわせなのかと思い返してみたりもする。

今日、娘の21歳の誕生日。

母親なんてバカだから、いつまでたっても子どもの小さくてかわいかったころの面影が

頭にあって、いつだってそれをチラチラいま目の前にいる子どもの姿に重ね合わせて

いたりするものだけど、誕生日にあげた大きなうさぎのぬいぐるみを抱くとぬいぐるみ

とほとんど同じくらいだったあの小さな女の子がもう21とは、信じられない。

すばしこい小動物みたいに元気で、思ったことを思ったままにいえる天真爛漫で無邪

気そのものだった女の子が、小学校にあがるようになってからどこでどう躓いたのか

いつの間にか自分のことを何も話さない(話せない)口数の少ない大人しい子になっ

て、たぶん、こころの内にはさびしさや、遥か遠い昔に封印してしまったかなしさまでも

があるようで、ただただ天真爛漫なころを知っている親としてはそれがちょっと悲しか

ったりもするけれど。でも、けっきょくのところ誰だって無疵で大人になることなんかで

きないことを考えたら、傷も、屈折した内面も、自分の個性として弱いまま雄々しく生き

ていくか、そんな自分が嫌なら自分で自分を変えていくしかない。私がやってきたよう

に。自分のやりかたで。とくに表現者の道を選ぶのなら、なおさら。

中性名詞であった無邪気でかわいい女の子も21にもなると、自分で培った厳しい審

美眼で一刀両断に自分をジャッジして自己評価を下げてしまったり、卑下して自分を

閉じてしまったりするけれど、水瓶座にとってもっとも大事なのは相対的な評価でも他

人の評価でもなく圧倒的に自己評価だけなのだから、その評価に根拠があろうがな

かろうが、自分を信じてほしいと思う。それに何より、何もかも超えたところで圧倒的に

愛されている存在なのだから。それを忘れずに。

『あなたにしてあげられることは全部/私がする』

あの詩のタイトルのジジって、猫の名前だったかな。いや、犬だったろうか。

いまはもう詩集が手元にないから確かめようもないけれど、たったそれだけの言葉も

井坂洋子が書くと妙に切実で色っぽい。

そして色っぽさって、表現者にとってもっとも大切な要素と思う。

ともあれ、Hapy Birthday !

たった1度の21という年を、いままでのどの年よりも自由に輝いて生きてください。

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All The Things You Are

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You are the promised kiss of  springtime

That makes the lonely winter seem long

You are the breathless hush of  evening

That trembles on the brink of a lovely song


You are the angel glow that lights a star

The dearest things I know are what you are


Someday my happy arms will hold you

And some day I'll know that moment divine

When all the things you are,are mine


(Oscar Hammerstein II / Jerome Kern)

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2月になった。

2という数字はバランスがよくてすごく安定感がある。

その癖いまにも飛び立ちそうな軽やかさがある。

まるで静かな湖面に、重力さえも感じさせずに浮かんでるスワンみたいに。

そして2は1人では生きられない。

君とデュエットしたいな。

私を驚かそうとしてドアの前で後ろ手に花束を隠してる。

いつか夢に出てきた、まだ見ぬシルエットの君と。


  You tube         All the things you are / Ivan Lins

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