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2012年11月19日 (月)

冬へ ・・・

12breakfast

今日は朝からいちだんと冷え込んで真冬日になった。

うちではこのあいだから私が「そろそろガスファンヒーターをつなごうか」といっている

のだけれど、そのたびに2人の子供が「まだいい」というので、今季まだ一度もストー

ブをつけていない。

でも今日はどんより曇って陽射しがまったくなく、火の気のない板の間にいると底冷え

するので、たまりかねて午後になってついにガスファンヒーターのホースをつないだ。

ガスファンヒーターのいいところは電源を入れたらすぐにあったまること。

スイッチを入れた途端に一気に温かい空気が出てきて、寒さで固まっていたからだが

ホッとゆるんだ。

それで、そろそろ父の病院に行かなきゃ、今日はついに冬のコートの出番かな、と昔

さんざん見慣れた寒々しい、でもどこか美しくもある西新宿の冬景色を頭に思い浮か

べていたら電話が鳴って、父だった。心配性の父らしく、すでに妹から聞いている明日

の退院時間の念押しと、それから「今日はもう来なくていい」という。もう週末に妹が来

てすっかり帰り支度はしてしまったし、あとは明日時間にさえ来てくれればいいという

のだった。けっきょく、その程度のことを話すのに病院の公衆電話からかけている電話

は途中で何度も切れ、いいかげん時間が経ってから2度め3度めとかかってきて、3度

めにやっと「わかった。じゃあ明日ね」と切るに至った。81歳の老人みんながこうとは

思わないけれど、実に年寄りというのは手間がかかる。寒いなか出かけていかなくて

よくなった私は気が抜け、同時に頭のなかにあった冬の幻想も消えた。

昔、三井ビルの前にある広場のテーブルで、テイクアウトした紙コップの薄いコーヒー

を飲みながら、冬ざれの街路樹を眺めるのが好きだった。あの感じ ・・・・・・。

夏の恋の次に鮮やかのは、冬の恋なのじゃなかろうか。

日に日に寒い朝、珈琲カップを3つ並べて、沸かしたてのお湯をそそぐともうもうたる湯

気が上がって、その、もうもうたる、っていう感じはとても好きだ。

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