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2012年10月31日 (水)

満月の夜に

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満月の昨日は久しぶりに待望のライブに出かけた。

横浜、馬車道。上町63

今度こそ迷うことはないと思ったのに、なんだかいつもと違う出口にでちゃって、迷うこ

としばし。もしかして私の方向音痴って清水翠なみ? ・・・・・・ イカンです。

今回のメンバーは前回聴いてとても気に入ったギターの馬場孝喜さんと、それに初め

て聴くテナーサックスの橋爪亮督(はしづめ りょうすけ)さん。翠ちゃんの歌を聴くよう

になってかれこれ10年以上になるけれど、テナーサックスと演るのを聴くのは初めて

じゃないかなあ。それでいろんな意味で期待して行ったのだけれど、翠ちゃん、期待を

はずしませんでした。

お客が10人も入ればいっぱいのインティメートな空間。前とは違う椅子の並び。常連

客とおぼしき人々。初めて演る相手だからなのか、それとも近頃ハイだからか、譜面

の並びをチェックしながら何やらそわそわと落ち着かない翠ちゃん。

そんななかで始まった馬場さんと橋爪さんのデュオは、見事にギターとサックスの音

が絡んで、まるで水蒸気で曇った窓から冬景色を見ているような美しい曲。

そして2曲のデュオの後に続いて始まった翠さんの1曲めは、ファーストアルバムに入

っていていて、さんざ聴きなれたMy Romance。でも聴きなれた曲だけに、この最初の

1曲で翠さんのいまの調子が絶好調なことがわかった。続くコラソン・バガボンドのな

んて素晴らしいこと。もう今日これが聴けただけで来てよかったと思ったほど。日本の

女性JAZZヴォーカルを聴きまくったわけじゃないからいい加減なことをいうなといわれ

るかもしれないけれど、私が思うかぎり、日本でサンバとかボサノヴァをポルトガル語

で歌ってこんなにしっくりくるヴォーカリストはいないんじゃないかと思う。何より最近の

翠ちゃんがいいのは歌ってるとき、すごく楽しそうでしあわせそうなこと。・・・・・・ なも

のだから The Song Is You を歌ってる翠ちゃんを見ながらてっきり好きな人でもできた

のかと思ってしまったほどなのだった。(残念ながら思いっきりハズレたらしいけど。)

1stステージの個人的な目玉はジョアン・ジルベルトのエウ・ヴィン・ダ・バイーア。

これを翠ちゃんがやるのは初めて聴いたし、まさかこれをやるとは思わなかった。そし

て、すごくよかった。思わず「人生にはサンバがないとね。じゃないと生きられないわ」

なんて思ったものだった。サンバとかボサノヴァのギターってリズムや間が変則的です

ごく難しいと思うのだけれど、馬場さんは今夜もすごくきれいな音色で変化に富んだア

レンジを聴かせてくれた。今日は時折りギターを弾く馬場さんの口から「イエ~イ」とい

うのが聞けたり、翠ちゃんが踊りながら「イエ~イ♪」というのが聞けたりして最高でし

たね。橋爪さんも今日が初めてとは思えない自然さで2人のデュオにいままでなかっ

たニュアンスと広がりを与えてた。いままで翠さんのヴォーカルとサックスが絡むところ

を想像したことはあったけど、なるほど、やっぱり合うんだと思った。

ラストの英語の曲もすごくよくて、翠さんに曲名を聴いたのだけれど、Everithing  You

と聞こえたのはどうやら私の聞きまつがいで、そんな曲はなかったのでした。

あれってなんて曲だったんだろう?

・・・・・・ そんなわけで、聴いているあいだに何度も「今日は来てよかった!」と思えた

ライブ、終わるなり思わず「翠ちゃん、めちゃくちゃよかった!」といってしまった昨日

のライブでした。こんなことは誰のライブによらず、そうそうあるものじゃない。

いつもセットリストを書くのは自分の覚書のためと、清水翠を知らない人にも彼女がど

ういう曲をやる人か知ってほしいからなのだけど、ライブを聞き終わった後っていつも

左脳がぶっ飛んじゃって、途中まで覚えてた曲名はどこへやら、失語症にはなるわ計

算はできなくなるしで、いつもわけのわからないことを話して帰ってくることになるので

す。それってやっぱり音楽に没念してしまうからでしょうか ・・・・・・

ファーストステージが終わったあと、オープニングで馬場さんと橋爪さんが演奏した美

しい曲のタイトルを聞いたら、それは橋爪さんのオリジナルで『B.E』ってことでした。

B.E? と思わず聞き返したら橋爪さん、「ビル・エヴァンスのB.Eです」とおっしゃいまし

た。なるほど(^-^)

というわけで以下、翌日のいま覚えてるかぎりのセットリスト。

*****************************************************************

1st

B.E

My Romance

Coracao Vagabundo(コラソン・バガボンド)

The Song Is You

If  I 'm Still Around Tomorrow

Eu vim da Bahia(エウ・ヴィン・ダ・バイーア

2nd

I Could Write A Book

So In Love

It's Only A Paper moon

Moon River

Vera Cruz

Desperado

I'll Remember April

*****************************************************************

ちなみに今日はセカンドよりファーストステージのほうがよかったのだけれど、その理

由のひとつは選曲にもあったのかなと思う。英語とポルトガル語、ポップスやJAZZの

スタンダードとブラジル音楽だと、言葉の発音、発声から曲の構成までいろいろ違うと

思うけれど、サンバやボサノヴァがひとつひとつの言葉と音に一瞬の情感をのせてい

くのと違って、やっぱり英語の歌はもっと自己主張が強いというか、歌いあげていく系

の曲が多くて、そういう曲が続くと単調になりやすいというか、楽器も絡みにくいような

気がするのです。ヴォーカル・メインのライブだと、光の角度によって様々な色に見え

るプリズムのように、いかに多彩に飽きさせずにやるかが大事で、なおかつそれが1

人のヴォーカリストのなかで破綻なく統合されてるのが理想かな、なんて思う。いやい

やもっというと、ちょっとくらい破綻していてそれが色っぽかったりするともっといいかも

しれない。などなど。相変わらず素人の個人的な見解にすぎませんが。

そんな意味でもめちゃくちゃよかった昨日のファースト。

翠さん、いったい何度めの成熟期に入ったんだろう。

いや、年齢からいってもう円熟期か? (あり??)

昔、『アクアマリンのままでいて』って歌があったけど、翠さんにはまだもう少し fragile

なままでいてほしい。

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2012年10月28日 (日)

寒くなってくると聴きたいボサノヴァ

Amoroso_4   

音にも確実に温度ってものがあると思う。

寒くなってくると自然にからだが温かいものを欲するように、こころも同様だ。

これはそんな、寒くなってきたときに聴きたくなる音楽。

だから私は真夏のあっついときにこれを聴きたいとは思わない。

まだ暖房器具も出していないようなときにいきなり寒くなって、もう毛布にでもくるまっ

ていたいと思うような、つまり今日みたいな日にかけるとぴったりだ。

1曲めの’S WONDERFULからジョアンの声はとてもあたたかく、愛情に満ちていて、

私はまるで寒い外から帰ってきて温かい飲み物が入ったマグカップを渡されたときみ

たいにホッとした気持ちになる。ジョアンの声にあわせて『'S wonderful 'S marvelous

You should care for me』と歌ってるとしあわせな気持ちになってくる。

このアルバムがほかのジョアン・ジルベルトのアルバムと違って聴こえるのは、いつも

より感情がこもっているように感じられるジョアンの声や歌い方のインティメートな雰囲

気だけではなく、クラウス・オガーマンのアレンジによって生まれたサウンドにもあるの

かもしれない。そこからくる温度感。ブラジル音楽でもとくにジョアン・ジルベルトとアン

トニオ・カルロス・ジョビンの音楽から感じられるのが真夏に聴いても涼しく感じられる

ような、まさにサマー・ブリーズといったようなものだとしたら、このアルバムから感じら

れるのは、暖かい部屋。

選ばれた曲はこのアルバム中最も印象的な『ESTATE』にしたって夏の曲が多いのに

なぜだろう、夏のさなかではなく、もう遠く夏を過ぎたころに夏を追憶しているような感

じ。つまり、いまの季節にぴったりで、音の感覚なんて、いくら言葉で説明したところで

伝わるはずもないのだけれど、このアルバムのタイトル『AMOROSO』、アモローゾとい

う言葉の響きといい、この暖色の絵のジャケットといい、私にとっては寒くなりはじめた

ころに、ふと思い出して聴きたい音楽なのです。

でも中原仁のライナー・ノーツによれば、『とりわけ夏に聴いたらエアコンいらず』ってこ

とだから、これはあくまで私だけの感覚なのかもしれないけれど。

ちなみに、『アモローゾ』とは『愛をこめた、恋する』という意味のポルトガル語だそう。

寒くなってきて、日の暮れ、火灯し頃にはいっそう人恋しい季節となってきましたね。

  AMROSO JOAO GILBERTO

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フレンチ・トーストな朝

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またもや今朝も目覚まし時計が鳴ってから3時間も過ぎてから起きた。

プールで泳いだ翌日はやっぱりなかなか起きられない。あちこち筋肉痛。

ならば目覚ましなどかけずにゆっくり寝たらとも思うのだけれど、寝坊して休日があっ

という間に終わってしまうのがもったいなくて、いちおう努力してみるわけです。

その努力の甲斐もなく10時に起きて窓をあけると、昨日の天気予報では午後から雨

のはずだったのがもうすでに降っていて、いきなり寒い。それもそのはず、ラジオを聞

いていたら11月下旬の陽気だそう。『初冬』という言葉の響きはロマンチックで昔から

好きだけれど、いきなり11月下旬とは、いやはや。

思わずストーブでも出したいところを我慢してカシミアのカーディガンを羽織り、足踏

みマットを踏む前にキッチンで作り始めたのはフレンチトースト。

ちょうどおととい買ったバゲットが残っているから、それをスライスしてフレンチトースト

液に漬けておく。パンに液が浸みこむのを待つあいだに足踏みマットを踏んで、先日

清香さんのワークショップで作ったブレンドオイルで腕と脚をマッサージしたらちょっと

温まった。そして、それが終わるころには、ちょっと多すぎたかなと思うくらいだった卵

液もしっかりパンに浸みこんでいい感じ。フライパンにちょっと多めに入れたバターを

溶かし、両面焼き目をつけたらできあがり!

しっかり卵液を吸いこんだバケットはやわらかくてひっくり返すのがちょっと手間だった

けど、なんとか焼けた。

さて、お味は、ふわっとして、もちっとして、ちょうどパン・プディングみたいな味。

おいしかったです。欲をいうならもうすこしバゲットを厚く切って、両面をカリッと焼いて

メープルシロップかシナモンパウダー、あるいはオレンジマーマレードをかけたら味に

アクセントがついてもっとおいしくなりそうな感じ。もちろん、これにビターな珈琲は必

須。レシピは牛乳300ccに卵2個にブラウンシュガー大さじ2にバニラエッセンスを

少々。砂糖大さじ2はもっと甘いかと思ったけれどそんなことはなく、ほのかに甘い程

度で、この卵液の量だとあと二切れくらいのバケットを入れるとちょうどよさそう。

寒くなってくると不思議に甘いものが欲しくなってきて、いきおい真夏のころには全然

食べたくなかったチョコレートがおいしくなってきたりするけれど、それって寒さに向け

てからだに脂肪をつけておかなくちゃ、っていう動物の本能でもあるのかと思う。

フレンチトーストっていうと、いまでも映画『クレイマー・クレイマー』のダスティン・ホフ

マンを思い出すけど、甘いものは好きでも『甘党』というほどでもないうちの家族には

同じバゲットを使った料理ならフレンチトーストよりオニオン・グラタンスープのほうが

よかったみたいです。あるいはブルスケッタか。

また近いうちにそのどちらかを作ることになりそう。

ともあれ、いきなり寒い日曜の今日、皆さまお風邪などひかれませんように maple

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2012年10月27日 (土)

菊ごはん

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今日スイミングクラブに行ったらめずらしく同じクラスのHさんと顔をあわせて、更衣室

で「菊ごはんを作ったからあなたにも持ってきた」といって紙袋を渡された。ゆっくりお

礼をいう間もなく、「ほかの人に知られるとうるさいから黙ってなさい」という。

彼女は私の名前をちゃん付けで呼ぶのだけれど、いつかプールから出てきたら外は

激しい雨で、いいよというのに「いいから早苗ちゃん、これ着ていきなさい」と彼女が予

備に持っていたカッパを貸してくれた。それを見ていた彼女のほかの女友達から後で

「なによ、早苗ちゃん早苗ちゃんって」と責められたのだそうだ。

まったく女って、いくつになっても可笑しいというか子どもっぽいというか ・・・・・・

私なんておよそ男にも女にもおよそ嫉妬なんて感じたことないから、そういうの、よく

わからないんだけど。

泳ぎ終わって更衣室に2人だけだったときにあらためて「ありがとう」とお礼をいうと、

いつも菊ごはんは新米と食用菊が出まわるころに作るのだという。お嫁さんや孫も毎

年それを楽しみにしていて、作らずにいると「今年は菊はまだなの?」といわれるらし

い。「季節の風物詩みたいになってるのね」といったら「そうなの!」といった。

彼女はとても料理上手でサービス精神旺盛でマメなおばあちゃんなのだ。

前には親類のところから買ったという安全な地鶏を塩麹に漬けたものをいただいて、

彼女いわれたとおりただ焼いて食べたらとてもおいしかった。

化粧台の前で並んで話しながら「Hさんは相変わらずマメだねえ。私は作ってもせいぜ

い竹の子ごはんと栗ごはんくらい」といったら「栗は皮を剥くのが大変じゃない」という

から、「でも栗が好きだから剥く!」といった。すると彼女は、私はいつもお正月になる

と出まわる栗きんとんの栗だけのを買って、その汁で鶏肉を煮たところに竹の子だの

きのこだのを入れて、最後に栗を入れておこわを炊く、といったから、それはいいアイ

ディアだね! 私もやってみたい、といった。

菊ごはんをいただいたので、今日の遅い2回めのごはんは予定を変更して帰りにお

肉屋さんで揚げたてのコロッケを買い、急きょお味噌汁とブロッコリーのピーナツ和え

を作って食べた。帰って紙袋を見ると、菊ごはんはお弁当用のケースのなかにきれい

に詰めてあって、別にサランラップに刻みのりが入っている、という細やかさだった。

息子に見せたら興味なさそうだったので食べないのかと思ったら「食べる」という。

意外にも子ども2人はおいしいといって食べた。

子どものころにおままごとで椿の花を食べて不味かったことがあって以来、花を食べ

ることに興味のなかった私も菊ごはんなんて食べるのは初めてだったけれど、ほんと

においしかった。ぴかぴかの新米を酢飯にして、塩ゆでした食用菊に千切りにした大

葉、ゴマにちりめんじゃこが入って、菊ごはんというより、菊ちらし、といった感じ。ほの

かに菊の香りがして。

菊の香り、というと、いつも古い一軒家に住んでいたころのことを思い出す。

11月の朝に雨戸をあけると、どこかからしてきた菊の香り。

それは初冬の訪れを感じさせるとともに、凛として、どこか着物を着た女性を思わせ

た。それもよそいきの着物じゃなくて、たすきがけをして家できびきびと家事をする女

の着物姿。背筋のしゃんと伸びた明治女みたいな。

ごはんを食べながら思わず「ホッとする味だねえ」といった。

古来から日本人は日々の食事に季節を感じる食材を上手に取り入れて、目で舌で

嗅覚で愛でながら食してきたものだけれど、それも年々、すたれつつある気がする。

こういうことをする女の人が一家に一人いるのといないのとでは大違い。

それが育ち、ひいては文化につながるのだと思う。

年じゅう見かける茶髪や金髪でツケ爪、ツケマツゲでiPhon片手に子どもにコンビニで

買ったおにぎりを食べさせてるヤンキーママにはとうてい実現できない世界。

私にできることには限りがあるにしてもせめて自分の家では大事にしていきたいなあ

と思う。

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ヘリテイジ

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今朝は久しぶりに悪い夢で目覚めた。

どこかの知らない日本家屋の居間で、夢の中では母だということになっている母とは

違う顔の女性と、親類らしき知らないおばさんがちゃぶ台に並んで座って朝ごはんを

食べながら、離婚に際してのあれやこれや(主に私の相手)について私に小言をいっ

ている。もう、とうに過ぎたことなのに何をいまさら、と思いながら私はなぜか居間に立

ったまま、黙ってそれを聞いている。けれど、いつまで聞いてもいっこうに黙る様子の

ないその親類のあまりのいいように我慢も限界になり、その女性に向かって「そんなこ

とをいいながらごはんを食べておいしいですか」といってしまう。すると、いったん口を

切ってしまったらそれまで我慢していたものが一気に壊れてあふれ出したかのように

私のむき出しの手首から腕にかけてダーッと赤い蕁麻疹が出てきて、それは見る間

に大仏の頭にあるような奇妙な硬い突起になってゆくのだった。それを見ながら自分

でも眩暈がしそうなほどの気味悪さに襲われて、「あなたがそんなことをいうからこん

なことに ・・・・・・」といいかけたところで目が覚めた。

いつだって人間の想像は現実を上回る。

夢の中で感じた激しい憤りの感情や一気にからだにブツブツができていく感じはもの

すごくリアルで現実と見紛うほどだった。眠ったはずなのに起きたときからひどくから

だが重くてだるかった。過去のことで人からあんな風に責められる夢を見るなんて、

私のなかに未だ解消しきれない過去への呵責があるからだろうか、と思った。

唇の裏にできた口内炎が赤く腫れあがって痛かった。

このところなんだか疲れを感じていたけれど、夢は五臓六腑の疲れというから、たしか

にちょっと疲れているのかもしれない。

まだ子どもが小さくてハードワークに明け暮れていたときは、ときどき過労とストレスと

睡眠不足から風邪をひき、風邪をひいても仕事を休めないのでなかなか治らずに気

管支炎を起こしたりして酷いめにあった。昔は咽喉が私のアキレス腱で、いつも風邪

をひくとすぐに咽喉にきて咳がとまらず、酷いときは呼吸困難になりそうになった。

「この気管支炎の薬を1週間飲んで、それでも治らないようだと肺炎になる可能性があ

ります」なんて医者にいわれてひどく落ち込んだものだ。そんなことを何度かやって心

底懲りて、このままじゃ駄目だからなんとか体力つけなくちゃと思って始めたのが水泳

でもあって、お陰でぜんぜん風邪はひかなくなったけれど、最近は疲れとストレスが溜

まって免疫力が落ちてくるときまって口内炎ができたり舌炎になるようになった。たか

が口内炎といってもこれはこれでけっこうつらい。

それでも目が覚めて何もできてない自分の腕を見たらホッとした。

心底、夢でよかったと思った。

疲労やストレスが溜まってきたと感じるこんなときに私が必要だと思うのは浄化で、

人は古来から太陽、月、雨、火、水、塩、香、そして音などで自身や自分をとり囲む環

境を浄化してきたけれど、私の場合、浄化とともにこころにいちばん活力を与えてくれ

るのは音楽だから、来週は久しぶりにライブの予約を入れることにした。

どんなにだるくてもひとたび起きてしまったらきびきび動くようにしているので、起きた

ときの半袖Tシャツのままひんやりしたベランダに出たら、小ぶりだけれど久しぶりに

ヘリテイジが咲いていた。癌腫病になって日当たりのあまり良くない東側に隔離して

からはもう昔のような大らかな大輪の花を咲かせることはなくなってしまったけれど、

いつかまたすっかり元気になったら日当たりのいい場所に移してあげたいなと思う。

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2012年10月25日 (木)

カフェ・ラグラスで

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今朝はずいぶんと冷えて、この秋初めてウールリネンのコートを羽織って出かけた。

今日は昨日で学校が秋休みに入った娘を連れてmicaさんと3人で打ち合わせ。

micaさんは先日持ち帰ってくださった長襦袢にもうあたらしい半襟と襟芯をつけて持

って来てくださって、しかも前の半襟を縫い付けたのが私の母だと思ったら糸をポイ

とは捨てられず、その糸を使って付けましたから、なんていうからちょっとウルウル。

そんなところにまで思い至るなんて、なんてきめ細やかな人なんでしょう。

そういえば母が私の娘の小学校の入学祝にくれた祝儀袋の裏に「李紗ちゃん、入学

おめでとう。これでお母さんにいい机を買ってもらってください」と書かれてあって、長

いこと捨てられずにタンスの引き出しにしまっていたことがあったことを思い出した。

私は身近な人の手書き文字に妙に愛着心があってなかなか捨てられないから、いま

でも探せばどこかにあるかもしれない。

打ち合わせが終わってmicaさんと別れたあと、水道道路沿いにあるラグラスで娘と

ランチをした。もうふつうのランチは終わってしまっていて、ナスとひき肉のカレー。

甘口と中辛とあって、中辛を頼んだのだけれど、これがひとくち食べたらすごく甘い!

でもカレーに砂糖を入れるわけはないから、これは大量に炒めた玉ねぎの甘さなんだ

と思う。こんどは昔々、『バナナフィッシュ』という店に行くと、いつも厨房でYちゃんが大

鍋で大量の玉ねぎを炒めていたのを思い出した。あの店もカレーがおいしかった。

朝は寒かったけど午後からはおひさまがでてきて暖かくなり、ラグラスに着いたときは

店の中より庭でランチをしたりお茶をしている人のほうが多かった。店の人はきびきび

動いてるぶんには寒くないのか、ほとんどの人が半袖のコスチュームで働いていた。

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そして店の中からもガラス窓越しに鮮やかだったローズヒップの赤い実!

じきに季節は晩秋から初冬へ。

絵画館前の燃えるような金色の銀杏並木と、薄茶色の瞳を思う。

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2012年10月22日 (月)

打ち合わせ

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今日は、来月娘に着物を着せてくれるmicaさんが、お仕事がお休みの日にわざわざ

家まで必要なもの一式のチェックに来てくれた。

micaさんと初めてお会いしたのはたしか安西清香さんのアロマのワークショップでだっ

たと思う。それからコトリ花店の写真撮影担当でもある彼女とはコトリ花店で何度も顔

をあわせてはいたけれど、こんな風に個人的に会うのは初めて。小柄で童顔で、ちょ

っとボーイッシュな感じのかわいらしい方だとは思っていたけれど、話したらとてもしっ

かりした方で、ぜんぜん違和感なく話せるのでもう少し年上かと思ったら、実際の年を

聞いてびっくり。私よりひとまわり近くも下の方なのだった。

着付けの師範といえども着物のことにとても詳しいので、「昔から着物が好きだったん

ですか?」と尋ねたら、micaさんが33歳のとき52歳の若さで亡くなられたお母様が

着物が大好きな方で、「私の着物はぜんぶあなたにあげるから」と遺言を残されて亡

くなられたあと初めて母の箪笥を開いたら、いったいいつの間にこんなにたくさん着物

を買ってたんだろう、というくらい大量の着物が出てきて、それをなかば呆然と眺めな

がら、私がこれだけの着物を着こなそうと思ったらちゃんと勉強しないかぎり着こなせ

ない! と思ったのが始まりなのだそう。私も母の大量の遺品を整理したことがあるだ

けにすごくよくわかる話で、はあ~、なるほどねえ~と思いながら聞いた。

それでもその母の遺品の着物を受け継いだところから勉強を始めて師範にまでなり、

母の着物を箪笥の肥やしにすることなくちゃんと着こなしているmicaさんはすごい。

それに彼女があのショートヘアで斬新な柄の着物を着こなしてるところはカッコイイだ

ろうなあと思う。なんたって私の着物は古いから、振り袖と一緒に畳まれていた長襦

袢を見るなり「半襟と襟芯を替えないと駄目ですね」といわれて、ふつうはそんなこと

くらい私がやらねばならないのだけれど、お裁縫は大の苦手の私なので、「すみませ

ん! お願いします!」といってお願いしてしまった。micaさんがこころよく引き受けて

くださったので本当に助かった。着物にまつわるいろいろな話をしていたら昔好きだっ

た『池田重子』の名前も出てきて、micaさんが碑文谷にある池田重子の店『いちだ』

に生前、お母様と行ったときのエピソードなども聞けて、午後の楽しいひとときがあっ

という間に過ぎた。私が何よりいいなと思ったのは、micaさんと話していると着物への

深い愛情が感じられて、そんな方に晴れの日の着物を着せてもらえるのだということ。

ただ美容院に行ってヘアメークと着付けをしてもらってお金を払って終わり、というのと

は全然ちがう。あいにく私はmicaさんみたいに立派な娘にはならなかったけど、私が

成人式に着た着物を娘がそういう方に着せてもらうことで、私の母も少しは報われる

かな、なんて思った。

写真のピンクのバラは、昨日コトリ花店でmicaさんのために選んだジュビリー・セレブ

レーション。ほのかに甘いフルーツの香り。

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2012年10月21日 (日)

アロマセラピー・ワークショップ@コトリ花店

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今日も朝から気持ちよく晴れて、暑いくらいの陽気。

リネンの服1枚で首にストールを巻いて自転車をこいでいても汗ばむほどで、秋の陽

射しが眩しい。それは北側にあってあまり日当たりのよくないコトリ花店のデッキテラ

スですごすにはとてもありがたいこと。絶好のアロマセラピー日和。

そんな美しい秋の日に、私にとっては3回めとなる安西清香さんのワークショップに

参加させていただいた。

まずは参加者と清香さんの自己紹介から始まって、今回ご一緒したのはご自宅でお

菓子を焼いて販売もしてらっしゃるというお菓子作家の方と。いつものことながら初対

面同士なのに最初からリラックスした雰囲気で会話が弾む。

今日のテーマは『アロママッサージとタッチングの効果』。

前半は香りがからだに吸収されるしくみとその効果について詳しい説明を聴きながら

実際に様々な精油の香りを嗅いで自分が好きな香り、苦手な香りを見つけてゆく。

清香さんの導きで、単体で嗅ぐと苦手な香りの精油でも、ほかの精油と組み合わせる

ことで印象が変わったり、好ましいものに変化するのを体感したりした。いつも嗅ぎ慣

れた精油でも、自分の部屋の中で嗅いでいるのと屋外ではぜんぜん違う感じがした

し、何より清香さんが使っている精油はオーガニックのメディカル・グレードだけあって

とてもいい香り。

そして今回、マッサージ・オイルのために清香さんが作ってくれた精油のレシピは4通

り。そのなかからまずは自分が作るものを決めなくてはいけないのだけれど、どれも

それぞれにいい香りで迷ってしまう。そこで、さんざんいろいろな香りを嗅いで嗅覚も

マヒしてきたことだし、ここでいったんクールダウンしましょう、とティータイムになった。

今日は温かいコーディアルに、参加者のお菓子作家の方が焼いたクッキー。

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このクッキー、『じみじみおやつ』という名前。

たまごもバターも使わないから見た目は地味だけど、厳選した安全な国産の材料を使

って滋味あふれる、大地の味がするおやつ、という意味なのだそう。

実際食べてみると、あんまり甘くないけどおいしい! 

甘くないからお菓子というよりおつまみのように食べられる。硬く焼いているからよく噛

まなきゃならなかったり、和食のお惣菜みたいな材料を使ってずっしりしているから腹

もちがよさそうだったりして、たしかにからだによさそうです。このお菓子は今年の7月

から田無にあるなおきちさんというカフェで販売しているそう。

いつか機会があったら行ってみたい。

そして、お茶のあとはそれぞれ自分が決めたレシピのマッサージオイルを作って、コ

トリさんを相手に清香さんがするマッサージのお手本を見せてもらってから、お菓子作

家さんと私で交互に腕をだしてアロママッサージを実践した。ふだん私はこういうことを

人にやってあげることもされることもないのだけれど、人にしてあげるのは思ったより

簡単ではない、というかコツがいる感じだったし、人にしてもらうと自分の凝っている部

分がわかったりして面白かった。それにいままでオイルってベタベタする感じで自分で

はあまり使ったことがなかったけれど、実際使ってみるとホホバオイルはすぐに肌に馴

染んでベタベタしないし、サラっとしながらも肌はしっとり潤ってる。これは意外というか

発見でした。どんどん日が傾いていくから寒くなっていってるわけなのに、精油の匂い

を次々に嗅いでいるときからどんどん体温が上がってる感じで、お互いにマッサージ

を始めたころにはちょっと汗ばむほどだった。精油の効果はすごい!

ときおりコトリ花店にやってきたお客さんが、「まあ、通りの向こうからすごくいい香りが

すると思ったら、こういうことをやってたのねえ~」なんていいながら見ていくほど、精

油の香りに包まれてすごした午後。それにしても今日は最初から最後まで蚊が多くて

四方八方から襲ってくるシマシマ蚊とバトルを繰り広げながらのワークショップだった。

そして、できあがった私のマッサージオイル。

12aromatherapy_2

4つのレシピのなかではもっとも落ち着く香りだという、イランイラン、マンダリン、ベル

ガモット、パチュリを使ったブレンド。

私は実はイランイランとパチュリの香りが苦手なのだけれど、今日はあえていつも選

ばない香りを選んでみた。イランイランを控えめにして、好きなベルガモットを少し強く

して。蓋をあけたときはイランイランが強く香るけれど、実際に手にとって塗りだすと

柑橘系の匂いが立ちあがる。フローラルで女性的な香りでありながら、思いのほか

あとをひかないさっぱりした香りのブレンドオイルになりました。

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2012年10月20日 (土)

プライベート・レッスン

121020sky

先週行けなかったから、またもや2週間ぶりのプール。

なんだか今日は水に入ったとたん、からだが重たくて、いつもにもまして泳げない。

おまけに天気がよくて秋の行楽日和だからか、いつもは11人はいるメンバーが半分

もいない。「今日は人数が少なくて1人1人見られるのでフォーム中心でいきましょう」

とコーチ。クロールを何本か泳いだあとプールを歩いているときに、コーチが私に平

とバックのどちらがいいか聞くから、このクラスになってずっとバッタの練習ばかりで

ほとんど平をやらなくなってからすっかり平が駄目になってしまったので平がいいです

と答えたら、その後は平泳ぎのフォーム練習になる。

キック、プル、別々にやるとそれぞれの駄目さが歴然で、いかに自分がふだんスイム

のバランスだけでごまかして泳いでるかがよくわかる。私は平をパスするのに2年も

かかってるから、それだけじっくりコーチに教えてもらって一時は平が1番得意だった

ときもあるのに、いったいどうしたもんかな、ぜんぜん進まない。同じクラスの人の泳

ぎを見ててもわかるけど、平で両手を前にして浮いたとき、左右均等に力がかかって

(あるいは力が抜けて)なくて、不安定に揺れている人をよく見かける。つまり、左右

均等、左右対称に泳ぐのが最も難しいのが平泳ぎなんじゃないかな、と思う。

今日もいろいろ直されたけど、なかなかうまくならなかった。後半はいつものようにバ

タフライ。いつもは泳ぎ終わるとプールサイドに上がって体操が終わるなりストレート

に帰るところを、今日はコーチに呼びとめられた。「4泳法で1番気になるのは平です

ね。クロールとバックはきれいに泳げてると思います。からだの軸を使って泳ぐのは

うまい。でも平は首の角度と脚を直したい。たぶん、ほんのちょっとのことですごくよく

なると思います。プライベートレッスンなんかどうですか?」というので、「コーチもやっ

てるの?」と聞くと、「私もやってますよ! どうですか? 平の脚だけひたすら30分。

よろしくお願いします!」といわれてしまった。

この若い女の子のコーチ、まだ二十歳なの。

自分の娘と同じ年のコーチに教えてもらうようになるとはね。

でも、コーチになる人だけあって若くてもしっかりしてるしコミュニケーション能力も高

い。それに人の泳ぎをよく見てる。

ジャグジーに行ったら最上級クラスの『カナリア』というニックネームの女性がいつも

のように泳ぎについて喧々諤々と賑やかに喋ってたから、「プライベートレッスンなん

か受けたことある?」と聞いたら、「あるわよぉ。いつもやってるわよ。いいわよ!」と

のことだった。

プライベートレッスンか。

プライベート・レッスンなんて上級者のためのものだと思っていたからいままで考えた

こともなかったけど、そういう手もあったか。と思った。

10年もやっててもういまさら聞けない、というか、いまだにできなくて困ってることもあ

るから、それを集中してやるにはいいかもしれない。

そう思いながら家に帰って、中学生のころテニスをやってた息子に「プライベートレッ

スンなんか受けたことある?」と聞いたら、「あるよ。2回くらい。KコーチとMコーチの」

といまでは懐かしい人気コーチ2人の名前があがったから「ふぅ~ん、中学生の癖に

生意気だね。ってか贅沢だね」といったら、なんでもふつうのスクールの振り替えでや

ってくれたのだという。それってふつうだったらありえないことなので、やっぱりそこで

働いてた私の息子だから優遇してくれたのかな、なんてことをいまさらながら思った。

年をとるごとに年々体力も筋肉も運動能力も落ちていくから、10年前と同じことをや

ってても体力の維持すらできないことはわかっていて、なんとか週1スイマーから脱却

したいと思いつつ、なかなかそうできない。ならば週1から週2にするまでのあいだ、

月1程度でプライベート・レッスンを受けるというのもありかもしれない。

できないことを徹底的に。

なんちゅーことをバスルームでお湯につかりながら大真面目に考えている私は、ジャ

グジーでいつも熱心に泳ぎについて語ってるあのオバチャンとなんら変わりないのか

も。空にはそんな私を笑っているような今日の三日月。

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それが君なんだ!/This Is What You Are

Mario_biondi

Take me up and let me down

Hold me when I'm sad

Take my eyes to look around

Take my ears to listen to the stars

This is what you are

Knock me down,knock me out

Make me feel shy

But when you hold me in your arms

I can just foget the tears I cried

This is what you are

This is what you are

Write your number on my wall

It's all you gotta do

Carve your shadow on my soul

Even when you break my heart in two

This is what you are

This is what you are

Sha-la-la

Take me up and let me down

Hold me when I'm sad

Take my eyes to look around

Take my ears to listen to the stars

This is what you are

Knock me down,knock me out

Make me feel shy

But when you hold me in your arms

I can just foget tears I cried

This is what you are

This is what you are

This is what you are Sha-la-la


( written by Alessandoro Magnonini and Mario Ranno )

*****************************************************************

ついに来ましたね! マリオ・ビオンディ。

私、このひと大好きなんだ!

今日ブルーノートで演る2ステージ、行きたいなあ!

今回は最初から行けないと思いつつその気もなしにブルーノートのスケジュール見た

んだけれど、マリオ・ビオンディの声が流れてきたとたん、ドキドキしちゃった。

シチリア生まれのイタリア人で、2メートルを超える長身にスキンヘッド、その歌声は

まるで疾走するライオン!

・・・・・・ といったらマリちゃんが、「重量感がありながら軽さもあるのね」といった。

まさにそのとおり! 豪快にして軽妙洒脱、そしてエレガント。

こんなにスケールが大きくて爽快で、ダンサブルで、しかもメロウなバリトン・ヴォイス、

いままで聴いたことない。

最近、陰と陽でいえば陰のミュージシャンばかりが多いと思うなか、この人は完璧に

陽の気、シチリアの太陽みたいな人だと思う。

今年の夏の初め、なかなか夏らしい天気にならずにグズグズした冴えない天気が続

いた日々、気分をアッパーにしたいときはマリオ・ビオンディの『HANDFUL of SOUL』

を聴いた。マリオはいつでもどんな日でも私をアッパーにしてくれた。1曲めのサンバ

から。私は生粋の日本人だけど、やっぱりサンバがないと生きてけないよね、なんて

思ったものだ。残りの人生を踊りながら生きていけたらどんなにいいだろう。(と、本

気で思う。)家の中でマリオの真似してふっとい声で「ネバー・ダイ~♪ (never die)」

なんて歌ったりしてね。

今年の夏も死ぬ人がいっぱいいたから。

そしてマリオ・ビオンディの出世作となったこの曲。


   YouTube   →   This Is What You Are


英語がだめな私でもわかる、シンプルでかわいい歌詞。

これをあのデカイ男が太い声で軽やかに歌うんですよ。疾走感たっぷりに。

もうたまらない。めちゃくちゃカッコイイ!

そしてその声は、まるで太陽が射してくるみたいに温かい。

もちろんスケーマだからバックバンド、サウンドもいうことなしのカッコよさ。

ピアノ、ドラムス、最高。

愛の告白はいつだってこの歌詞みたいにシンプルでストレートに限る。

恋愛においては私、面倒なのは嫌いです。

もう人生もそう長くないしね。

「それが君なんだ!」

なんて最高の殺し文句。

・・・・・・ それはまぁ、いいとして。さて。どうしたもんかなあ ・・・・・・ (u_u。)

イタリアではもう大きなホールをいっぱいにするほどの国民的歌手だというマリオ・ビ

オンディのここ数日のライヴ・スケジュールは、ブルーノート東京のホームページをご

参照のこと。


  MARIO BIONDI LIVE at BLUE NOTE TOKYO


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2012年10月19日 (金)

美しい日

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移ろう午後の陽射し。

そして、あっという間に終わる秋の美しい日。

気づけばもう4時半を告げる音楽が鳴りはじめ、あたりはすぐに暗くなりはじめ、私は

なんだかきれいな蝶ちょを捕まえそこねた子どもみたいな気分ですっかり暗くなった道

をとぼとぼと夕飯の買い物に行くのです。

秋はまだ始まったばかりなのに、「もう、じきに冬だよ」と囁きつづける誰かの声を耳も

とで聞きながら。

これからの季節こそ、早起きして次から次へとやるべきことを片づけないと話にならな

いわね、とか思うのです。

写真はいつ見ても透き通るように白い、フェアビアンカ。

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一家に一株、じゃなくて。

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花いろ、花姿、その香り。そしてコンパクトな樹形。

どれをとっても素晴らしく優雅で大好きなバラなれど、ただひとつ難があるとすれば、

あまり強くないこと。もちろん、個体差はあるとして、私のところに最初にきた苗は届い

て2週間で枯れてしまった。ナーサリーによるとこのバラは、鉢上げしてからちゃんと

根付くまでに時間がかかるバラなのだそう。代わりに届けられたこの苗も、まだ一度

もシュートも出ないし枝ぶりもよくない。

それで万一のことも考えて、もう一株。なんてことをつい思う。

スペースさえ許せば、の話だけれど、いいバラは2株あってもいい。

アンブリッジローズ。

毎年イングリッシュローズも次々新品種が出るから古い、スタンダードなバラは忘れ

去られそうな気もするけれど、個人的にはフェアビアンカとともに大事にしたいバラ。

いまそのふたつとも、バラの家さんでつぼみ付きの苗が売ってます。

(つぼみ付き。なんて魅惑的な言葉shine

そして今朝、悠彩堂さんからきたメールマガジンにはデルバールのフレンチローズが

送料無料の3800円、とありました。私の好きなナエマもマダム・フィガロもある。

ほしかった人にはチャンスかも。

残念ながら私にはとうぶん、バラ購入の予定はありません。

台風の影響か、今朝は時折り遠くで風が轟々いってるけれど、爽やかに晴れた朝。

そんな爽やかな秋の朝にぴったりな、アンブリッジローズのアプリコットピンク。

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2012年10月17日 (水)

ひとりの時間

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今日は午後から滅多にないこと息子も娘も出かけてしまって、貴重なひとりの時間だ

ったのに、今朝アップしたばかりの会社のホームページのチェックに追われて、あっと

いう間に終わっちゃった。

ゆっくりお昼を食べる時間もなくて、あわただしく数日前に作ったひよこ豆のキーマカ

レーを温めて食べ、それでも食後はやっぱり珈琲をいれて、また仕事机に向かった。

1人分の珈琲をいれるのなんて久しぶりで、丁寧にドリップしながら、子ども2人が家

を出て行ったら毎日こんなふうかな、なんてことがチラと頭を掠めた。

写真は雨が降り出す直前のクチュールローズ・チリア。

ひと雨ごとに、の言葉のごとく、雨が降りだしたら一気に肌寒く、夜はカシミアのカーデ

ィガンを引っぱりだしてリネンの服の上に着て買い物に行った。

行き、今日はパンダ(猫)はいないなと思ったら、帰り道に出てきて、にゃあにゃあ甘え

た声を出しながらきれいなミニスカートのおねいさんからキャットフードをもらってた。

この世渡り上手め!

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2012年10月16日 (火)

朝陽の角度

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昨日から朝陽の射す角度が変わった。

朝の光が斜めになってきて、カーテンをあけると部屋じゅうにレインボーキャッチャー

の虹が踊る季節がやってきた。

4階のこの部屋は、晴れてさえいれば真夏より冬のほうが明るいくらいだ。

これでまた一歩、冬に近づいた。

昨日、最後の石膏デッサンだといって出かけた娘と夜かいものに行って、歩きながら

「石膏だと動かないからゆっくり描けていいね」といったら、「でも陽射しで見え方がど

んどん変わっちゃうからね」といわれた。なるほど。絵に描かれた陰影で時間までわか

るってことか。

この時期は、家のなかにいても外にいてもどこもかしこもキンモクセイの匂いでいっぱ

い。そこに微かにバラの香りが混じる。

ナエマ。すごくいい香り。

それから、秋は緑が強くなったグリーンアイス。

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2012年10月14日 (日)

秋のセント・セシリア

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あさ早く目が覚めてベランダに出て、今日は昨日みたいな秋晴れにはならなかったけ

ど、雨にならなくてよかったと思った。

秋のセントセシリアはいつもと違う色あい。

ちょうど昨日、コトリ花店でこれと同じようなピンクのセントセシリアを見たばかり。

今日は娘に窓を磨いてもらってすっきりした。

ちょうどコトリさんがウェディング装花の仕事を終えて帰路に着くころ、けぶるような霧

雨が降ってきた。

ますます気温が下がってきたので掃除をしてクッションカバーを秋冬用に変えた。

明日は新月。

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2012年10月12日 (金)

さざなみ

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やっとキンモクセイの匂いがしはじめた。

でも、近所の木を見るとまだ硬いつぼみが多くて、今年はいつもの年より遅いような

気がする。

秋は日が傾きはじめたと思ったら、あっという間。

ひたひたと夕闇が迫ってくる。

ひたひたと、さざなみのように寂しさが押しよせてくる。

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2012年10月11日 (木)

ベン・シャーンの画集

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木曜日の猫は思う。というか、小さいころから不思議に思っていた。

人間はどうして毎日ふつうに昨日と同じような今日を生きられるのだろう?

まるでなんでもないといった平気な顔をして。

木曜の猫にはとても無理そうである。

人間の毎日は単調だ。だいいち人間にはやることが多すぎる。そのうえ、つまらぬこと

を考えすぎる。

事情があって人間のふりをして暮らしている木曜の猫だが、たまに猫にでもならないと

やってられない。あの正月以外年じゅう無休の働きもののトムネコだって、客がいない

ときには頬ヒゲをぴんとのばして、長いシッポを床に垂らして、もうすっかり猫の姿での

んびりくつろいで珈琲を飲んでいるに違いない。目に浮かぶようだ。

おととい、木曜の猫のところにベン・シャーンの画集が届いた。

これはトムネコゴでみつけて大いに気に入った画集だ。

1962年発行の古い本だから、古本屋を探し回らねばならないかと思っていたけれど

思いのほか早く、きれいなのがみつかってよかった。

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ベン・シャーンのプロフィルについてはインターネットをちょっと検索すればいっぱい出

てくるからあえて書かない。木曜の猫はNHKの日曜美術館でベン・シャーンが紹介さ

れているのを見て好きになった。サッコとヴァンゼッティとか、番組中でも印象的な絵

はいくつもあったけれど、とくにこころを捉えたのが『解放』という絵。

第二次世界大戦中の、ナチスからのパリ解放をテーマにした絵で、瓦礫のなかに残

った回転遊具で遊ぶ女の子3人が描かれた絵なのだけれど、いまにも空に飛んでい

きそうなスピード感でからだを宙に浮かせて回る子どもたちからは、たしかに解放の

気分は感じられるが、子どもの表情は廃墟と瓦礫の風景と同様、青ざめて不穏な空

気を醸しだしている。絵に張りつめた緊張感は、戦争がまだ終わってないことを暗示

しているようだ。回転遊具は木曜の猫にとっても馴染みのあるもので、子どものころ

夢中でやっていた時期がある。あまりに激しく、あまりに高くからだを舞い上がらせて

回っているので、大人が驚いて飛んで来たほどだ。木曜の猫自身、激しく回りながら

「いま手を放したら死なないまでも大怪我するだろうな」と思いながらもやめられなか

った。子どものころの遊びって、いつもそんな危険と恐怖の隣り合わせにあった気が

する。でも、どんなに危ないことをしていても自分はだいじょうぶ、というような感覚が

どこかにあって、それこそ無意識のうちに自分を宇宙の信頼(cosmic love)のなかに

ゆだねていたのかもしれない。もっともそれも戦争を知らない子どもゆえなのかもしれ

ないけれど。

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貧困、差別、社会の不正義、戦争や核の脅威など、社会派といわれるベン・シャーン

が描いた絵はけして明るいものではないけれど、かといって啓蒙的ではなく、カラフル

で現代的なデザイン性を感じる絵で、絵画というよりグラフィック・アートに近いような

感じがする。とてもポエティックでもある。それをもっとも強く感じ、木曜の猫が惹かれ

たのはベン・シャーン最晩年の仕事となる『マルテの手記』の版画集だ。とても素晴ら

しかった。最晩年、死ぬ直前にたどりついた境地があれだというのも感慨深かった。

あの絵を今年、葉山の神奈川県立近代美術館で見ることができなかったのが悔やま

れる。いつか、静謐でとっても広い空間であの絵に出合うことができますように。

下は画集の冒頭に載っていたベン・シャーンの写真。

Ben_shahn_04_2

今日、この本が入った荷物が届いたときに「ベン・シャーンの画集が届いたよ!」とい

ったら、嬉しそうに飛んできたリサ猫が、本を見るなり「あ、その本、見たことある!」

といった。「どこで? 中身も見たの?」と聞くと「いや、何かでその本が紹介されてる

のを見たんだと思う。う~ん、なんだったかな」といって自分の部屋に戻ると、しばらく

して『イラストレーション』2010年1月号を持ってきて、「ほら、ここ!」と見せてくれた。

Illustration_2

指さされたところを見ると、『安西水丸が影響を受けた作家』としてベン・シャーンが紹

介されていて、その文章の最後に読者へ向けて「ベン・シャーンを知らずしてイラストレ

ーターを目指すのは間違いです。イラストレーターの神髄がこの人の絵でしょう」と書

かれていた。そして、1962年の12月に古書店で手にとって気に入って購入してから

1番好きな画集で、いまでも大切にしている画集としてこの『世界名画全集 続巻16

ベン・シャーン』(平凡社)が写真付きで載っていたから、水丸さんのことが昔から好き

な木曜の猫は(やっぱり私の目はたしかなんだ)とすっかり気を良くしてしまった。

そしてさらに安西水丸が「1番好きな作品かもしれません」といって紹介していたのが

『ハンドボール』という作品で、これはレコードのジャケットにもなっていて、いつかトム

ネコが見せてくれたものだ。

この絵は無機質で淋しいけれど妙に惹かれるものがある。

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というわけで、しばらくはこの画集に埋没しようと思う猫なのだった。

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2012年10月10日 (水)

そっとよりそうように

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昨日ひらきかけのつぼみだったフェアビアンカが咲いた。

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2012年10月 9日 (火)

ビターオレンジの朝

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今朝はいっそうひんやり。

こうして日に日に秋が深まっていく。

こうなるとますます珈琲がおいしい。

花の香り、ナッツの香り、チョコレートの香り、深い苦みと爽やかな酸味、密のような

甘さ、複雑な珈琲の味わい。

そして10月は結婚の月。

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2012年10月 7日 (日)

秋のコトリ花店で

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もう今日は晴れないかと思っていたのに、午後になったらすっかり青空になった。

爽やかな秋晴れ。

それで、自転車のタイヤに空気を入れて、コトリさんまでひとっ走り。

カプチーノを飲みながら話す休日の午後。

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でも秋の日は釣瓶落とし。

私の自転車のライトは壊れたままだから、いつも明るいうちに帰ろうと思うのに、この

頃はいつだってあっという間に暮れてしまう。

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今日はベビーロマンチカとゼラニウムと、素敵な名前の白いガーベラとバラの実で

小さなブーケを作ってもらった。

ゼラニウムのいい香り。

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それから家に帰ってコトリさんおすすめの映画『パーマネント野ばら』を観た。

後半の美しく切ない海辺のシーンが胸に残る作品で、でも原作の良さというよりも監

督の感性や映像美、俳優のうまさにかなり依った作品だと思った。

観終わったあと、私はどこまでも健康な自分のエネルギーを感じ、一見ふつうに見え

て、実は深いところで病んでいる人の病理について考えた。

ラブ・ジャンキーも病気、さびしい病も病気、心配性も度を越せば病気だ。

それは同じ思考パターンの繰り返し、思考のある種の癖が根底にあるようにも思うの

だけれど。

私は母だから、何がどうあっても健康なエネルギーでもって子供たちを引っぱっていか

ねばならないといままでずっと思ってきたけれど、経済力はともかく、子供以外だって

引っぱっていく気はあるのだ、と自分が思っていることに気づいたり。

妙なところで熱血。

母じゃなくても毎日だれかにごはんを作っている人は、人の口に入るものを作ってい

る人は、健康な人であってほしいと思う。食べものってエネルギーそのものだから。

いつもツタヤディスカスで2枚選んで送ってもらうと面白いのは、いつも無意識で選ん

でいるのに、その2つの映画になんらかの共通性があること。

今回借りた2つの映画『in her shoes』と『パーマネント野ばら』のキーワードは、精神

を病んでいる母親。と、その母に育てられた娘。それから『失う』ということ。

人が本当に回復するとき、それは失ったものをはっきり失ったと認識することから始

まるとして、ふたたび失ったもの(あるいはそれ以上のもの)を取り戻すときにあるの

か、それとも失ったままで、強くはかないまったき自分を肯定できるときにあるのか、

どっちなんだろう。

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夏のあいだ、青空に白い雲もくもく、といった単純なしあわせに満ち満ちていた空は、

秋になって複雑に変幻するさまを見せるようになった。

ラストはコトリ花店のテラスデッキから見た今日の空。

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10月の朝

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雨の日曜。

昨日は暑かったのに、雨になったとたん、何かはおらなければならないほど肌寒い。

これが10月。

わたしの町ではまだキンモクセイは咲いてない。

かわりに咲いているのは、ちょっと浅型で咲いたナエマ。

それからジュード。

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もうちょっと前、ひらく途中の姿が見たかったなと思うフェアビアンカ。

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よりそっているようなかわいいつぼみ。

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予報ではこれから雨はやむらしい。

雨がやんだらコトリ花店に行こう。

お休みが3日あったら、やっぱり一度はあそこに行ってしまう。

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2012年10月 6日 (土)

天青石

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昼過ぎ、プールに行こうとしていたら、娘が「この石なんだっけ?」と聞いてきた。

手のひらにすっぽりおさまるくらいのブルーのまあるい楕円形のタンブル。

「ブルーカルサイト」と答えてから、「あ、違った。セレスタイトだ。天青石。天上の青。

天使の波動を持つ石だよ」といい直した。

今日、3週間ぶりのプール。

府中街道沿いのまっすぐな道を自転車で走っていると、目の前の空がちょうどセレス

タイトみたいな色をしていた。淡いブルーとグレーが混じったような空。

私がもっとも好きな石はセレスタイトかもしれない。

もっとも自分に似たものを感じる石。

今日は夕方から雨になるかもしれない、という天気予報だったのに、夕方どころか、

プールにいるとき物凄い勢いで降ってきた。ちょうどコーチの話を聞いているときで、

ガラスとスチールの天井を激しく叩きつける雨の音に、一瞬何も聞こえなくなったほど

で、プールの中にいてもこわいくらいだった。その間、みんなで呆然と天井を見上げ

ていた。すぐにまた明るくなって、泳ぎ終わるころにはすっかり青空になっていたけれ

ど、家に帰って子どもに話すと、雨どころか雹まで降ってきたという。それであの凄い

音か、と思った。

今日はラスト2本がバッタのスイムで、スタート地点でコーチがひとりひとりにアドバイ

スしていたから、コーチが何かいう前に「潜りかたがちょっと深すぎますよね」といった

ら、「ちょっと深いです。なのでもうちょっと浮き上がるのを待ってから手をまわしたほ

うがいいです」といわれた。なるほど、と思いながら、ゆっくりペースで泳ぎ始めた。

今日の私はドルフィンというよりクジラ?

週1スイマーが3週間も泳いでないと知らないうちにいろいろなところが微妙にズレて

しまっているみたいで、今日はクロールのプルの入水ポイントを中心へ中心へと何度

も直された。

それに、これだともう明日は筋肉痛は必至。

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2012年10月 5日 (金)

アロマライフ

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10月にしてもう手が荒れ始めた。

季節の変わりめにクリームをつけないと手がカサカサするような人は何かの調整が

うまくいっていない人だと何かで読んだ気がするのだけれど、あれってホルモンバラ

ンスだったっけかな、と思いながら、夕飯の片づけが終わったキッチンに立った。

前に自分で作ったアロマクリームもすっかり使っいきってしまったことだし、ローズヒ

ップオイルの消費期限もあるからまた作ろう。

それにしても自分で作ったクリームをぜんぶ使いきるなんて自分でもちょっと驚き。

主食を玄米にしてから化学調味料や添加物などに敏感になってしまったようで、たま

にファーストフードを食べたり、外で良くない油を使ったものを食べたりするとてきめん

に調子が悪くなるようになった。なのでほとんど外食はしない。年のせいで免疫力が

落ちたせいか年々アレルギー傾向で、合成繊維を着ると肌がかゆくなったりするので

天然素材のものしか着ない。アロマを積極的に生活にとりいれるようになって人口香

料がすっかりだめになってしまってからは、昔あれほど好きだったオードトワレもまっ

たく必要なくなった。いまは家族全員、私が作った化粧水を使っていて、よけいな添加

物も人工香料も入ってなければ症状にあわせてレシピも変えられるから、それが一番

いいようだ。何より使うたび自然のいい香り。シャンプーも歯磨きも合成界面活性剤の

入ってないものを使っている。洗濯はほほ90%がエコナッツ。

なんだか年々、ナチュラルな暮らしになっている。

というわけで、久しぶりのアロマクリーム作り。

キッチンでひとつ作ったらなんだかいろいろ作りたくなってきてしまって、けっきょく6個

分の容器に4種類のアロマクリームを作った。

作り終えるころにはキッチンはいろいろな精油の混じり合った複雑な香りが充満して

いて、なんだか実験室のよう。作り始めたときは眠かったのに、終わるころには精油

の効果ですっかり頭がしゃっきりしてしまった。

以下、今回つくったアロマクリーム4種。

ベースはひとつを除いてローズヒップオイル(10ミリリットル)とスウィートアーモンドオ

イル(10ミリリットル)に、ビーズワックス(2グラム)とシアバター(2グラム)を加えた

もの。

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ラヴェンダーとティートリーという、抗菌力は高いけれど赤ちゃんにも使える精油を使

って、そこに『植物のお医者さん』といわれるアップルの香りのローマンカモミールを

くわえたやさしい処方。これは、ブツブツができやすい子供用。

それと、シアバターを店にいれようかどうしようかと考えている冬は乾燥肌がひどいと

いうそら屋の店長のために。どちらもお試し。

12aroma_cream_02

先日、自分で作ったローズ・スペシャルのアロマクリームをハンドクリームに使ってい

たらすごく香りがよくて、なおかつ美白に効果のあるレシピだと後で知って、今回さら

にそこにローズゼラニウムを加えて作ったローズ・スペシャル。

これは先日会った友達に。

彼女はきっと手荒れを気にする暇もないと思うから、手袋と一緒に送る。

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これも先日作ってとてもよかったのでリピート。

毎朝ウォークマットを踏んだあとにこのクリームを足の爪から指、足の裏につけてマ

ッサージしていたら、割れやすかった爪が割れにくくなって、足のかかとも前みたいに

硬くならなくなった。さらに足首からふくらはぎを雑巾を絞るように揉みあげて膝をぐる

っとを360度、腿の上までマッサージしたら浮腫みやすい脚も血行、リンパの流れが

よくなってすっきり。もはや朝のウォークマット・タイムにアロマクリームは必需品。

これは先日とてもいいピーリング・クリームを教えてくれた同僚に。

人によって体質・肌質が違うから、基本、こういう手作りものは自分とせいぜい身内く

らいにしておくのが妥当と思うけど、『もし肌に合わなかったら使用をやめてください』

のエクスキューズをたうえでのお試し品です。

自分のためにはふたつ作ってみたけれど、ひとつは欲張っていろいろな精油を入れた

ので内緒。精油って、いろいろブレンドすればするほど精油単体の香りは淡くなって輪

郭がぼやけて違うものになる。その混じり合った後のケミストリーというか変化が面白

くてついいろいろ作ってみたくなるのだけれど。

目下、というか数年前から私には肌の悩みがあって、それは最初、首にできた小さな

ポツポツがだんだんたくさんできるようになって、それが顔にまで出てくるようになって

しまったこと。ネットでいろいろ調べたところ、それは角質粒、スキンタッグ、ウィルス性

イボ、老人性ゆうぜいなどと呼ばれていて、まぁ、要するに加齢による肌の老化で何

か(それこそホルモンバランスなのか肌のターンオーバーなのか)がうまくいかなくな

ってできるものらしい。対処法としては漢方のヨクイニンを飲んだりハト麦を飲んだり、

皮膚科に行って液体窒素やレーザーで焼いてもらったりというのがあるらしい。

去年、首にたくさんできたときは皮膚科に行って液体窒素で焼いてもらうことも考えた

けれど、どうもそういう不自然なことをするのが嫌なのと医者嫌いとで行かず終いにな

っていた。今年、さらにいろいろ調べたら、顔を液体窒素で焼くのはかなり痛みをとも

なうらしいこと。レーザーにしても、どちらもやったあとにはしばらく火傷のような痕が

残るし、おまけにウィルス性の場合、自己免疫力を上げない限り一度焼いて治ったと

してもまた出てくる可能性がある、とあるではないか。実際、そこにはもう何度もレー

ザーで焼いているけれど完治しない、という人の書きこみまであった。しかも保険外な

ので費用もかかる。これじゃますます医者嫌いの私は行けない。

そこでさらに調べて行きついたのがアロマセラピストのサイトで、彼によればラベンサ

ラの直塗りが効くという。なので、彼ご推奨のプラナロムのラベンサラを買って塗って

みることにした。肌に直接塗ってもいいのはラヴェンダーとティートリーだけと知識では

知っているから、最初はおそるおそる ・・・・・・

ラベンサラ。香りはユーカリにそっくり。けっこう刺激のある香りなので目のまわりに塗

ると目を開いていられない。塗ったあとは血行がよくなるのかジンジンする。塗った直

後は赤くはなるけれど、だからといってかぶれたりすることはなさそう。

で、これはたしかに効きました。

早いものだと塗った翌日の夜には塗ったところがカサカサして取れたり。

でもそれでなくなっていくかと思いきや、ひとつなくなるとまた違うところから出てくる。

一晩で大量にできてしまうこともあるし、どうやらこれはやっぱりウィルス性のものらし

い。いま10ミリリットルのラベンサラがあと少しでなくなるというところで、毎晩、大量

の泡洗顔を丁寧に2回していることとあわせてだいぶ改善はされてきたものの、まだ

肌の上ではウィルスと免疫が闘っている感じ。もう1本ラヴェンサラを買おうかどうし

ようか迷っているところです。息子は早く皮膚科に行けというけれど、冬までまだ時間

があるから、もう少しいろいろやってみるつもり。つまり、自分の免疫力が上がるよう

なことを。

ラストのは『メディカルアロマセラピー』という本に載っていた『ウィルス性イボ』のため

の処方で、本のはホホバオイル10ミリリットルにティトーリー、ラベンサラ、ゼラニウ

ム、レモンを1滴ずつ混ぜて使う処方だったけれど家にはオイル用の容器がなかっ

たのでこれもクリームにしてしまった。これにはシアバターは入れてない。そしてこれ

は光毒性のあるレモン精油を使っているので夜しか使えない。(上のベルガモットは

ベルガテンフリーを使っているのでだいじょうぶ。)

やっぱりこれはオイルだけのほうがいいと思ったらまた作るかもしれない。

12aroma_cream_03

潰瘍性大腸炎の息子は腸の状態こそ寛解傾向にはあるけれど、肌には難治性のし

つこい吹き出物が常に出ている状態で、若い男の子としてはかなり鬱陶しいだろうな

あ、と思う。皮膚疾患もひとたび発現するとしつこくてなかなか治らないけど、あきらめ

ずに、免疫力が向上して、ある日突然すっきり治ってしまうことなんかも頭に思い浮か

べつつ、毎夜、息子の顔にティートリーを、自分の顔にラベンサラを塗っている今日こ

のごろなのです。

アロマセラピーといえば、私がこれほどまでにアロマライフに至るきっかけを作ってく

れたOdorantes の英国IFA/IFPA認定アロマセラピスト・安西清香さんのアロマセラ

ピーワークショップが今月コトリ花店さんのデッキであるので、それもいまから楽しみ

です。

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2012年10月 4日 (木)

今年のニューカマー

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コトリ花店さんで切り花を買って好きになり、勢い家にお迎えしたバラ、

クチュールローズ チリア。

でも切り花で見るのと鉢苗で見るバラってやっぱり違う。

その憂いを帯びた可憐な花とはミスマッチの、いかにも強健そうながっちりしたたくま

しい枝ぶり、太い枝についた大きな棘。これ、典型的なフロリバンダローズっぽいです

ね。いままでにもこの手のことは何度もやってるけど、ふー、またやっちまったかあ、

と思いながら、やや横張り気味の枝に毎日服を引っかけられております。

初めて咲いたこの花を見ると平咲きダブルくらいの感じだけれど、株が熟成すると切

れ目が深く入ったひらひらのドレスみたいな花になるのだろうか。だとするとあれは私

には派手すぎるから花の感じもいまくらいでいいな、などと思いながら写真を撮った。

午後のベランダは秋の光がゆらゆら揺れて、いっそう花と緑が美しいのです。

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2012年10月 3日 (水)

季節の温度

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朝おきてベランダにでると、風がさやさや鳴っていた。

昨日の暑さが嘘のように、ひんやりしている。

頭痛。

それから電話が鳴って、朝1で聞いた障害支援課の女性の声は冷やかだった。

人の声というのにも、実に温度があるなと思った。

顔色の悪い、無機質な表情をした顔が目に浮かぶようだった。

彼女はこちらに有無をいわさぬ正確さで一方的に事務的に話し、私はもし何か自分

にミスがあったのならしかたがないと思って彼女の従順な部下のように黙ってそれを

聞いた。電話を切る前に彼女は「わたくし申し訳ありませんがこれから出張なので書

類は明日送らせていただきます」といった。それは私にはなんの関係もないことだっ

たけれど、この人も人に何かいわずにはいられない人なんだな、と思った。

初めて市役所に難病申請をしに行ったときは、彼女は快活によく喋る人だった。典型

的な『仕事ができる女』といった感じで、息子のかかった病気について良いことも悪い

ことも親切丁寧にいろいろ教えてくれた。自分自身も、また一緒に働いている男の同

僚も難病で苦しんでいる1人なのだといった。難病の息子を持つ私のことを励ましても

くれた。私にとって市役所は、病院、税務署、警察に次いでできればなるべく行きたく

ないところだったから、そんな親切な人たちがいる課でよかったと心底思った。

でも、2度めに行ったとき彼女はこちらがびっくりしてしまうほどまるで別人のように冷

淡だった。3度めに行ったときはまたよく喋ったけれども仕事の愚痴を聞かされた。

これも女性特有のことかもしれないけれど、すごく仕事にムラがある人だな、と思っ

た。病人相手の障害支援課の仕事がストレスの多い、とても大変な仕事なのは容易

に想像がつくけれど、しょせん市役所の窓口業務は一般の接客業とは違うってことだ

と思った。

私は百貨店勤務の販売員を経験して、何があろうと毎日にこにこコンスタントに働くこ

とを自分に叩きこんだ。それはともすると本当の自分がわからなくなってしまいそうな

ことではあったけれど、でもそのおかげで足もとからくずおれてしまいそうなときでも

人前ではしゃんとしていることができたし、その術を身につけられたのは結果的には

よかったと思う。人間、崩れ始めたらどんどん崩れてしまうから。

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電話を切った後、キッチンに行って電気のスイッチを入れた瞬間に電球が切れた。

食事を始めたら娘の態度を発端に諍いが起きた。

やっと息子との話し合いが終了して自分の部屋に行けば、迷い込んできた蜂がブンブ

ンいって飛んでいる。それは人の神経を逆撫でするには充分な脅威でもってしばらく

窓ガラスの間をうるさく飛び続けた。

駄目な日って、とことんこうだ。

つまり、障害支援課の女性が朝1で家に持ち込んだ波動はこれだ。

世の中にはあたりに毒を撒き散らしながら仕事をする人がいる。

充分に仕事もできて能力もあってもったいないと思うけど、仕事でもプライベートでもで

きるだけそういう人とはつきあいたくない。

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食卓で1人で鎮痛剤を飲もうかどうしようか考えながら珈琲を飲んでいて、まだパン屑

だらけの食卓にはさっき切ったばかりのバラが花瓶に入ってこちらを向いていて、花

の顔はものいわずに自分を慰めてくれているようで、一日の終わりに、悲しみにうちひ

しがれてもう誰とも口もききたくない、床に突っ伏すよりほか何もできない、というような

ときにもバラはいつも私のそばにあって、とても慰められたことを思い出した。

咲いているときも、咲いてないときも。

それは生きた人間の友達とも違う。

私がバラを友達というのはそういうこと。

午後遅く、もう降らないかと思っていたら雨が激しく降り出した。

以心伝心のようにRさんから電話がきた。

今日咲いたバラは上からグラミス・キャッスル、イヴリン、シャルロット。

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2012年10月 2日 (火)

花のある日常

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長く伸びたステムの先にまあるいつぼみをつけて、風に揺れていたアマンディーヌ・シ

ャネル。台風が来るまえに切って花瓶に生けておいたらゆっくり咲き始めた。

それから、グリーンアイスとシャルロット。

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音楽もいいけど、花のある日常もやめられない。

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2012年10月 1日 (月)

台風一過

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激しい浄化で始まった9月は激しい浄化とともに終わった。

そしてスタートした10月は、台風一過の青空が広がり、朝から強烈な陽射し。

真夏に逆戻りの暑さになった。

我が家では毎日見ているニュース845の斉田さんにいわれたとおり、金曜日中には

もうベランダのボトルパームを部屋の中に入れて、バラの鉢もなるべく風のあたらない

西側によせておいたのだけれど、それでもやっぱり被害は出た。

今日は起きるなり散らかったベランダの掃除、折れた枝や傷んだ葉の剪定と片づけ、

バラの鉢の配置換えを一気にやったら瞬く間にボタボタとコンクリートの上に汗が滴り

視界がネガになってクラクラしそうなほど暑かった。

でも、おかげでベランダはすっかりきれいになった。

昨日、激しくなり始めた風のなかでつぼみをほころばせていたフェアビアンカは、かろ

うじてきれいに花を咲かせた。その花の白さに救われる思い。

私にとって秋はなぜか白、だ。

秋は白い季節。

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それにしてもなんてクレイジーな今日の空!

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そして今日は仕事帰りの友達と武蔵野茶房で会った。

彼女は中学時代の1番の親友。

ふつうのサラリーマンの男の人と結婚して、親から受け継いだとはいえ都内の駅から

徒歩10分のところにマイホームがあり、子供が1人で共働きなら本来、彼女がそんな

にしゃかりきになって働かなきゃならないこともなかったろうに、いわゆる最近流行り

の『ツレがうつになりまして』というやつで、長年勤めた保育士の仕事を辞めてからは

電気メーターの検針員をやっている。検針員といったら雨の日も風の日も厳寒の日も

猛烈な酷暑の日も外回りの過酷な仕事。とくに今年の夏は暑くて長かったからすごく

気がかりだったのと、そんな彼女をねぎらいたくて「おいしいかき氷でもごちするから

会おう!」といったのはもう9月始めのこと。でも、けっきょく彼女が仕事を早く終わっ

て帰れる日がなかなかなくて約束が10月になってしまった。このあいだあたりはすっ

かり涼しくなってしまって、もうかき氷どころではなくなっちゃったと思っていたのに、な

んと今日はおあつらえ向きの暑さではないか!

ということで、さすがにもうかき氷はなかったけれど2人でパフェを食べた。

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まだ子供時代といえるようなころにお互いの家を行き来して、お互いの家族のことも

よく知っている古い友達に会って話していると、やっぱり友達になって長くつきあうこと

になるような人とは家庭環境や親子やきょうだい関係、育ち方とか性格とか、細かい

ところは違っても様々なところで共通点があって、それだけにお互いの心情も深く理

解でき心配もことさらで、話すことは楽しいことより現実的に大変なことのほうが多か

ったりするけれど、やっぱりこういう友達は貴重で大事にしなけりゃと思える。

こと家のこと、家族のことはその家の歴史ともいえることで、それぞれが抱えた問題

は、どこの家でもいくつになってもつくづく根が深いと思った。そんなだから、久しぶり

に会えばやっぱり積もる話は山ほどあって、あっという間に数時間が過ぎた。

それで今夜いく予定だったライブには行けなくなってしまったけれど(ライブももちろん

その都度、一期一会だと思うけれど)、今日は彼女に会って話せてよかったと思った。

昨日の午後に映画『in her shoes』を見て手放しに泣いたばかりだったから、なおさら

彼女と別れたあとはいろいろいろいろ考えてしまった。

ところでね、私のつきあう人には男でも女でも2通りの人がいて、1人は別れた後、い

つまでも振り返って手を振るタイプ、もう1人は別れたらもう一度も振り向かずに行っ

てしまう人なんだけど、どっちと長続きするかというと前者なの。

今日、彼女と別れて別々のホームで電車を待っていて、少しの時間差で両方のホー

ムに電車が入ってきて、電車に乗ってからも彼女がこっちを見ていて手を振るから私

も振った。別れ際に彼女がくれたキャラメルは、しばらく机の上に置いとくと思う。

こどもっぽいセンチメンタルだと人に笑われてもこれはしばらく置いておく。

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