真夏のバラ
真夏の暑い大気のなかで、久しぶりにフェアビアンカがきれいに咲いた。
一日じゅう照りつける強い陽射しにベランダのコンクリートの照り返しと湿度。害虫。
バラにとっては過酷な季節の到来。
毎年、この時期には数株のバラが枯れてしまう。
もうすでに挿し木苗の小さな鉢バラには枯れ始めているものもあり。
年々、亜熱帯化する日本の気候にはもうベランダでバラ栽培をするのは無理だと思
う一方だけれど、こんな風にきれいに咲いてくれるとやっぱり嬉しい。
今年は冷夏かといわれながらも蓋をあければやっぱり猛暑で、でもいつもの夏の暑
さと違うなと思うのは夏らしい青空に太陽ギラギラという感じじゃなくて、空はいつも白
っぽい雲に覆われて力なく、熱気と湿気だけがこもっているような暑さだということ。
それが証拠にいつもならこの時期朝晩バラに水をやらないとカラッカラに乾いてしま
うのに、今年は夕方水をやらなくても翌朝まだ半分くらいは土が湿っている。いったい
どれだけ湿気が多いのだろうか、と思う。これだと水切れを起こすよりうっかり根腐れ
しかねない。同じ厳しい暑さでも、カラっとした夏らしい暑さよりこういう蒸し暑さのほう
がよっぽどこたえる。早くすっきりと夏らしい夏になってくれないものかなあ。
下の写真はずいぶんとピンクがかって、いつもとは趣がまるで違うセント・セシリア。
夏は朝から太陽が真上にあってコントラストがキツイので写真を撮るのにも向かない。
といって夕方にはたいてい花は萎れてしまっているし。
夏のバラは一日花。
そして相変わらず病気療養中で隔離されているヘリテイジ。
このバラが本来の咲きかたに戻るのは来春くらいだろうか。
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