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2012年7月18日 (水)

空見友達

12hands_cafe

6月の空がきれいだった夕方、親友のMちゃんから「空が・・・」という妙な件名のメー

ルがきて、何かと思ったら「いま空が大きく見えるカフェにいるんだけど、ここから見

える空がなんだか日本の空じゃないみたいなんだ」というから、「どこみたいなの?」

と聞いたら「モルジブ」という。なんたってこの人は20代のころ散々モルジブに行った

人だから、私もあわててベランダに出てみたけれど、私のほうは別段いつもと変わっ

た空でもなかった。それで、彼女が街中にもかかわらず空がきれいに見えるカフェを

みつけたというので、「こんど君が行くとき私も空見につきあうよ」といっていたのだっ

た。とはいえもともと都心に住んでる人と東京の西の端っこに住んでる私とではフット

ワークに大きな差がある。このところ2週続けて彼女からメールをもらっていたのに

パスしていて、今日もそんなことすっかり忘れて仕事をしていたら夕方、「今日も行っ

てるよー」とメールがきたので、外はうだるような暑さだったけどほとんど着の身着の

ままの格好で家を出た。夏になって、日が長くなっていいのは、仕事を終えてから家

を出てもまだそとが明るいことですね。なんとか黄昏に間に合った。

私が滅多に行かない渋谷の人混みに辟易としながらカフェに着くとどこからか私を呼

ぶ声がして、その方向を見るとMちゃんと娘のTの顔が見えた。なんだか久しぶり。

12hands_cafe_01

カウンターでミントの葉っぱが入ったモヒートレモネードを買って席に着き、「今日は雲

が分厚いから空がきれいに見えないね」なんて話していたら、それから間もなく突然

オレンジの光が見えだして、思わず3人でテラスに飛び出して撮ったのが上の写真。

ほんのわずかな時間のことだったけど、日が暮れる直前のマジックアワー。

このテラス、なんだかMちゃんの親類みたいな多肉植物がいっぱいで、不思議な南国

ムードが漂っているのです。

12hands_cafe_03

そのあとTはここから近くのダンススクールに1人で行ってしまい、残された大人2人は

久しぶりの会話を楽しんだ。家を出てきた時間が時間だから子どもにはお金を渡して

あってもう夕飯の心配もいらないし、Tをピックアップするまでにはまだ時間がある。

平日のこんな時間にのんびり都心のカフェにいること自体、私にとっては非日常なの

だけれど、つくづく自分にはこういう時間が必要だし、まっとうに話ができる友達って

ほんとに貴重、とあらためて思った夜。そして気づけば、あれれ ?・・・・・・ 家を出る

ときはまだ頭痛がしていたのにいつの間にか治ってるよ。

そうそう、ここには多肉植物のほかにも私の好きな鉱物や、イルカやくじらのぷくぷくし

た模型や、私がなかなか手を出せずにいる南方熊楠の書籍なんかも置いてあって楽

しい。ここにはまた来ると思う。もっと天気のよい夕方。

12hands_cafe_02

ただし残念ながらここは夜の8時半で閉店なので、ピックアップタイムまで外をぶらぶ

ら散歩して歩いた。

灯りがかわいいエスニック・カフェ?

12shibuya

それから友達が「あそこの路地も好きなんだ」と行って入って行ったところで、「あ、平

吉だ!」と叫ぶから何かと思ったら、塀の上で思うさま伸びて気持ちよさそうに寝てい

る猫でした。

12heikichi

この塀の上で人間みたいに伸びた感じといい、足の向きといい、くるんと重ねた手とい

い、にゃんてかわいい。

「この手に触ったら起きるかな?」といったらMちゃんが、「どうだろ。なんだか知らない

けどこの辺の猫ってぜんぜん無防備だよ」というのでこっそり触ってみたのだけれど、

平吉くん、全く意に介さない様子でぴくりともせず泰然自若に寝ておりました。

いいなあー、こういう猫なら私も飼いたい。

12heikichi_01

なぜこの子が平吉なのかと尋ねたら、この奥の『平吉』って蕎麦屋の猫だからなんだ

ってさ。しばし猫を眺めていたら突然、空がピカリと光り、おもむろに顔を上げて光っ

た先のほうを見上げた平吉くん。さすが野性の勘。

このあとバタバタと降りだした雨のなか、腹ペコ状態で駅まで走るはめになったのでし

た。いやはや、なんていまのお天気の変わりやすいこと ・・・・・・

それにしても久しぶりに見たTは、小さいながらすっかりダンサーの身体になっていた

なあ。

12heikichi_02

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