« 2012年6月 | トップページ | 2012年8月 »

2012年7月31日 (火)

夏空

12summer_sky

昨日の夜、窓をあけたら部屋の中より涼しくて、はや立秋過ぎみたいな感じだなと思

いつつクーラー切って寝たら、今朝おきてうぎゃあーとなった。今日も目が覚めた瞬

間からあっつい!

でもカーテンあけたら久しぶりの青空だ。

やっぱり夏はこうでなくちゃ。

それでスガシカオが好きなわけでもなんでもないのに、『まだ夏は終わらない♪』とか

歌っているわけ。

毎日、1日が終わるのは早いのに、なんだか妙に長く感じた冴えない7月は今日で終

わり。明日から8月だ。今年は夏が来るのが遅かったから、8月こそ夏本番といきたい

ところ。

まぁ、いろいろ異論はございましょうが ・・・・・・

| | コメント (0)

2012年7月29日 (日)

リトルダンサー、デビュー!

12july29

今日もすごく暑いし時間もあまりないからどうしようかなあ、と迷っているところに携帯

電話が鳴って、出たらちょうどコトリ花店の店主だったからそれで今日も暑いなか自転

車とばして行くことにしたのです。

今日は生まれたときから知ってる親友の下の女の子、Tのステージ・デビューの日。

これまでJAZZダンスをやっていたのをバレエに変えて、始めてまだたったの半年で

大人に混じって舞台に出るというのはかなり異例のことらしく、今日の出演者のなか

では最年少と聞けば、やっぱり行かないわけにはいかないもんね。そしてそんな特

別な日にはやっぱり小さな花束のひとつもなけりゃ、ということで「小さな小学生の女

の子のためのかわいいブーケを作っておいてください」とお願いして飛んで行くと、大

小ふたつのまるで双子みたいなブーケができていました。

12july29_01

それで、ちょっと大きいのをTちゃん用にラッピングしてもらって、もうひとつの小さいの

は自宅用にいただいてきた。今夜ふたつの家の食卓に同じような花があるのはいい

なあ、と思って。

12july29_02

暑い夏の陽射しの下ではあっという間に萎れてしまいそうだけど、でもそれでもいいよ

ね、と思えるフレッシュな夏のブーケです。

この不思議かわいいメインの花の名前は、聞いたけれどしゃかりきに自転車こいで家

に帰るあいだにすっかり忘れました。

12summer_bouquet

12summer_bouquet_01

家に帰って暑い暑いといいながらバタバタと支度をして向かった先は、三軒茶屋にあ

る人見記念講堂。ホールの前に着くと、そこはもうすごい人だかり、長蛇の列。

こんなことでもなければダンスなんて無縁の私にはつきあったこともないタイプの若い

人でいっぱいで、なんだか彼らのファッション見てるだけでも面白かったですね。

親友Mを携帯で呼びだして、日陰もないホールの前でお喋りしながら入場を待つことし

ばし。暑かったのもその時間だけで、ホールの中は効きすぎなくらいクーラーが効いて

いた。そして照明が暗くなり始めたと思ったらあちこちから派手な歓声が上がって一気

にボルテージが上がるなか、大音量とともに始まったダンスワークスの発表会。

オープニングはプロのインストラクターたちのダンスでさすがに切れがあってうまい! 

次いでジャンルごとの生徒たち。ダンスのうまさもさることながら、照明の素晴らしさ、

演出に感心。真夏のダンス・フェスって暑苦しい感じかと思ったけれど、こんなにクー

ルな感じなのね。お金かかってます。ヒップホップに始まって、私がふだん全く聴かな

い音楽を大音量で聴かされた。私はビョークなんて大嫌いなのだけれど、こういう大

きなホールでこれだけ大きな音で聴くとこういう感じ(ちょっと神がかったみたいな?)

なのね、とか。あれだけ身体がしなやかに自在に動けば泳ぐのもラクチンだろうな、

とか。私の見方はちょっと変だったかもしれないけれど、いえるのは踊るとか歌うとか

タイコをボカスカ叩くのって人間の本能だから、それをこころゆくまでやってる解放さ

れた人たちを見るのは気持ちがいい。それに肝心のTも素晴らしかった。最初なんた

ってチビだからステージの群衆のなかで見つけられないかもと思ってジッと目を凝らし

ていたのだけれど、全然そんなことなかった、すぐにわかった。そして見つけられない

どころか、ステージのどこにいても目立つ。このあいだカフェで久しぶりに会ったとき

もまるで小鹿みたいだなと思ったけれど、動きが敏捷でほかの人とまったく違う。動

きに切れがあるだけじゃなくて、優雅できれい。それに緊張するどころか実に伸び伸

びやっていて、Tが楽しんでるのがわかる。フォーメーションからいってもこの人、チビ

のくせにかなりおいしいとこ持っていったんじゃないかな。

才能のある、それで緊張も物怖じもしない子ってこういうふうなのね、と思った日。

お母さんじゃないけど、なんたってまだ赤ちゃんだったときのことがありありと頭に残

ってる私としては、なんだか一気に時間の変遷を見せられたようで感慨深かった。

光陰矢の如し。

そしてお母さんといえば、フィナーレでステージから客席へ走ってくるダンサーたちを

どっしり待ち構えて次々にハイタッチしていた親友のMはまるで彼らのお母さんみたい

だった。彼女にとっても彼らのいる場所は心地良いところらしい。

いま走って帰ってきたと思ったらもう楽屋に消えようとするTをつかまえて、1枚パチリ。

花をもらってこの笑顔。

それだけでもうじゅうぶんです。

12july29_t01

思わずひらいちゃった左手がいいね♪

真夏のダンスワークス。

これからがますます楽しみな。

12nonfiction_3 

| | コメント (0)

真夏のバラ

12fairbianca_09

真夏の暑い大気のなかで、久しぶりにフェアビアンカがきれいに咲いた。

一日じゅう照りつける強い陽射しにベランダのコンクリートの照り返しと湿度。害虫。

バラにとっては過酷な季節の到来。

毎年、この時期には数株のバラが枯れてしまう。

もうすでに挿し木苗の小さな鉢バラには枯れ始めているものもあり。

年々、亜熱帯化する日本の気候にはもうベランダでバラ栽培をするのは無理だと思

う一方だけれど、こんな風にきれいに咲いてくれるとやっぱり嬉しい。

今年は冷夏かといわれながらも蓋をあければやっぱり猛暑で、でもいつもの夏の暑

さと違うなと思うのは夏らしい青空に太陽ギラギラという感じじゃなくて、空はいつも白

っぽい雲に覆われて力なく、熱気と湿気だけがこもっているような暑さだということ。

それが証拠にいつもならこの時期朝晩バラに水をやらないとカラッカラに乾いてしま

うのに、今年は夕方水をやらなくても翌朝まだ半分くらいは土が湿っている。いったい

どれだけ湿気が多いのだろうか、と思う。これだと水切れを起こすよりうっかり根腐れ

しかねない。同じ厳しい暑さでも、カラっとした夏らしい暑さよりこういう蒸し暑さのほう

がよっぽどこたえる。早くすっきりと夏らしい夏になってくれないものかなあ。

下の写真はずいぶんとピンクがかって、いつもとは趣がまるで違うセント・セシリア。

12stcecilia_03

夏は朝から太陽が真上にあってコントラストがキツイので写真を撮るのにも向かない。

といって夕方にはたいてい花は萎れてしまっているし。

夏のバラは一日花。

そして相変わらず病気療養中で隔離されているヘリテイジ。

このバラが本来の咲きかたに戻るのは来春くらいだろうか。

12heritage_02

| | コメント (0)

2012年7月27日 (金)

夏のスイッチ

12sarusuberi

今日も目が覚めた瞬間から暑い。

ベランダに出た途端にもわっと熱気に包まれる。

そんな暑さでもまだ夏本番! って感じの空じゃないけど、今日はかろうじて空が青く

なった。そして7月も終わりという今ごろになって蝉が鳴き始めた。やっと夏のスイッチ

が入ったんだ。限りなくアッパッパー様のリネンのワンピースをぽろんと1枚着て出か

けると、いまにも干物になりそうなおばあさんが前から歩いてきて「あっついねー」と白

い歯を見せていうから、こちらも「うん、気が狂いそうー」といいながら擦れ違う。夏は

着ているものが少ないぶん、こころの風通しもよくしてくれる。

例のプルーデンス君の家の前を通りかかったら、網戸にした2階の窓から大音量で

JAZZが聴こえてくるから、ひょいとベランダを見たら煙草を吸ってる野球帽が見えて

向こうは向こうでこちらのラフィアの帽子が見えたらしく、互いに覗きこむかたちで目が

あった。手を振って「こんにちは!」というと向こうも手を振り返してくる。なんだかおか

しな関係になってきたぞ。

あんまり外が暑いので今日はもう外に出ない決心をして、さんざん迷ったあげく国産

のうなぎを買ったら高くて泣きそうだったけど、うちは私がたまにライブに出かけるくら

いで滅多に外食もしないから、ま、いいか。昔からの風習に間違いはない。

ここでしっかり栄養をつけておこう。

なんとなく冴えなかった7月もあと4日で終わり。

| | コメント (0)

2012年7月25日 (水)

デルフィニュームの朝

12delphinium

昨日買ったデルフィニューム。

今日もすごく暑いけど、

そこだけが白く、ふわふわと涼しげ。

モンシロチョウが2匹で

もつれあうように飛んできたら似合いそうな。

花びらごとにポチっとついた緑もかわいらしい。

12delphinium_01

でも夏の花はやっぱりもたないね。

一晩で花びらがしわしわだ。

12delphinium_02

花屋の店主がいうとおり、

花は今日、美しければそれでいい。

と、私も思うけれども。

| | コメント (2)

2012年7月24日 (火)

そして十数年が過ぎ

12july

もう7月も後半だというのに梅雨みたいな冴えない白っぽい空がつづく。

こういう天気だと暑くたってスイカもかき氷も浴衣も風鈴も海水浴も夏祭りもいまいち

ピンとこない。早くスコンと晴れた夏空になってほしい。スカっと晴れた青空に入道雲

もくもく。これぞ夏の王道。

今日は用があって久しぶりに日のあるうちにコトリ花店に行った。

ここの店主はいつも人の顔を見た途端に気をぬくのだけれど(で、それが私にとって

もリラックスできてよいのだけれど)、今日は「ああ、なんだかちょうどいいときに来た」

といったかと思うと見せてくれたのが12Water stories magazine

表紙がかわいいから貸してもらったのだけど、ここに載ってる山口めぐみさんの文章

がいいから読めというのだ。さっそく読んでみるとたしかにとてもよかった。彼女が離

婚して単身、大阪から右も左もわからないまま東京にやって来て、無国籍料理屋で働

きながら絵を描き始めるまでのことが、女の子なら誰でもこころのどこかにひとつは隠

し持っているんじゃないかと思うような少女時代のほろ苦い思い出とともに端的に、で

も感情の奥行き深くリアルに描かれている。ほんのり甘くてピリリと辛いその文章は、

先日会った彼女の凛として強い印象ともつながるものだった。

文章の終わりには2001年、と書いてあった。

12july_01

2001年というと母が亡くなった翌年だ。

2000年は私にとっても節目の年だった。

2月に母が亡くなり、私は絵描きさんに恋をしていて、限りなく片思いだったけどあの

とき自分にコミットメントしたことはいまでも鮮やかに覚えている。そしてそれは12年

経ったいまでも何も果たされていない。それで私は思わず「ミレニアムイヤーって騒

いだ2000年もついこのあいだのように思えるのに、もう12年も経っちゃったのね」

とつぶやいてしまった。そして翌2001年は何度めかの転職に失敗して苦しい日々を

送っているころに9.11が起こって、年の終わりにはTちゃんに誘われるままアフリカ

に行った年だ。あのアフリカでの一週間は離婚してからずっと続いていたジェットコー

スターみたいな人生に束の間ポンともたらされた休暇のような、文字通り神さまから

のギフトのような1週間だった。少なくともその1週間はお金のことからも現世的な雑

事からも情報からも解放されて何の心配もなく、一日じゅう子どもや友達と一緒にい

られたのだから。

そして立場や環境こそ違っても同じ時期リンクするように私と同様、身を立てることに

精一杯で暮らしていためぐみさんはそのころまだ東京に来て4年めだったのだった。

それから12年経ったいまのめぐみさんのことを思えば、この12年が彼女にとってど

れだけハードで濃密で実り多い時間だったかということがわかる。彼女は私の子ども

が11歳の少年から23歳の青年に成長したように、まったくのゼロから始めてアーティ

ストの道を歩んできたのだから。その変容たるや、凄いことだと思う。

12july_02

もちろん、この12年のあいだには得たものばかりじゃなく失ったものも多いだろうけ

どそれは私にしたって同じことだし、どんな風に生きたところで得るだけの人生なんて

ありえない。また何も得ず何も失わない人生なんて生きてる意味がない。

ただ、わずかだけれど安寧にしあわせに暮らした日々の記憶や、ただただ慌ただしく

時間に追われるようにして生きて、大事にしたくても大事にできないまま置き去りにし

てきた宝物のようなもののことをふいに思いだすとときどき苦しい。断捨離、断捨離と

いうけれど、かたちある物体を捨てるのは簡 単だ。それにくらべてこころの奥にしまわ

れたかたちなくゆらゆら揺らめくものを捨てるのは難しい。私は早く、なんの傷みもな

く過去を思いだせるようになりたい。きれいなものはきれいなままに、苦しかったことは

ただ苦しかったこととして。浜辺で砂の中からビーチグラスを見つけるみたいに。

12july_03_2

しばらくいたら、27日からコトリ花店で個展をやるmicaさんがやってきた。

何も抱えてない人なんてたぶんいないし、彼女もきっといろいろあるのかもしれないけ

れど、一見するといつもしあわせそうな人。何より一緒に暮らすパートナーが、自分の

創作に理解があって協力的って、何よりのことではないだろうか。

12july_04_2

2000年に買った私のオンボロ自転車はライトが壊れていて、暗くなってから交番の

前を通ると電気をつけるようにしつこく注意されるから、夜になる前に帰ろうと思って

いたのにけっきょく今日もとっぷり日が暮れてしまった。

まだ夏本番ともいえないうちに、早くも日が短くなってきたようだ。

12july_05

夜になってヤモリが会いに来た。

ヤモリ。

あの古い一軒家のお風呂場の窓ガラスにもよくひっついていたっけ。

12july_06

| | コメント (0)

2012年7月23日 (月)

何かの合間にすぐにできちゃう簡単ドロップクッキー

12coffeecookie_02

クッキーって、わざわざ自分で買ってまでは滅多に食べないけれど、作って缶に入れ

ておくといつの間にかなくなってる。珈琲にちょこっと甘いものがほしいときとか、ちょ

っとお腹が空いたときにあると便利。で、ときどき作る。

このクッキーは土曜日にプールから帰ってきて遅い2回めのごはんを食べたあとに

ポテトサラダを作りながら作った。全粒粉がまだ余っていたのでお試しで少しだけ作

ってみたところ、なかなかおいしかったので昨日の夕飯のあと今度は倍量で作った。

先日作ったクッキーもアイスボックスの簡単に作れるものだったけど、これはワンボ

ウルで生地を混ぜたらスプーンですくって天板に落として焼くだけだから、さらに簡

単。これなら仕事や家事の合間にもすぐに作れちゃう。

今回はマカデミアナッツとチョコチップを入れたかったところをマカデミアナッツがあい

にく売ってなかったのでダイスアーモンドにした。生地に混ぜるものを珈琲にしたり紅

茶にしたりハーブにしたりすればいろいろな味のバリエーションのクッキーが作れる。

以下、レシピ。

*****************************************************************

 ● 全粒粉のさくさくチョコチップクッキー(天板3枚分くらい)

  < 材料 >

   全粒粉    120グラム

   薄力粉    120グラム

   バター     100グラム

   てん菜糖     80グラム

   タマゴ       2個

   チョコチップとダイスアーモンド  お好みで適宜

  < 作り方 >

   1.ボウルに入れて室温でやわらかくなったバターに砂糖を3回に分けて入れ、

     泡だて器で白っぽくクリーム状になるまですり混ぜる。

   2.1によくときほぐしたタマゴを3回に分けて入れ、ふわふわのクリーム状に

     なるまで混ぜる。

   3.2に薄力粉と全粒粉をふるい入れ、チョコチップとアーモンドも入れて切る

     ように混ぜて生地をよくなじませる。

   4.オーブンを180度に予熱しているあいだに、クッキングペーパーを敷いた

     天板にスプーン2つを使って生地をまるく落としてゆく。温まると生地がだれ

     て広がるので、小さめにしたかったら小さく落とす。こんがり全体に焼き色が

     つくまで13分~15分くらい焼いて冷ましたらできあがり!

**************************************************************** 

全粒粉を使うとどうしても固めの食感になるのだけれど、これはしっかり噛みごたえ

がありながらサクサクの食感。そして全粒粉はしっかり焼き色がつくまで焼いたほう

が芳ばしくておいしいです。このあいだのアイスボックスタイプよりこっちのほうが食

べやすくて好み。今回、子どものリクエストにより気持ちお砂糖を多めにしたのだけ

れど、うちはてん菜糖を使ってるせいか、やさしい甘味になりました。

簡単に作れるところといい、おいしさといい、これは定番入り決定!

仕事や家事の気分転換にぜひお試しあれ! 

 * 写真は小林修二さんの備前の器と全粒粉のクッキーとトムネコビター cat

| | コメント (2)

2012年7月21日 (土)

クスノキ

12kusunoki

昨日、久しぶりに遠出して疲れたせいか今日も思いっきり寝坊した。起きたら11時。

プールの日は泳ぐ2時間前に食事をすませておかなきゃならないのにぜんぜん時間

がない! おまけに寝過ぎで頭痛。片頭痛と肩こりに効くというので買った精油を焚い

てみるけどバジル、すごく変な匂い。外は今日もひどい雨だ。家から20分近くプール

バッグと傘を持って歩いて行かなければならない。ふぅ。こないだから私は左脚の調

子が悪く、またもや2週間ぶりのプールで足がつりそうだ。

でも行けない理由を考えてるとあっという間にやめることになるから、シャワーも早々

に家を出る。いつものことながらアップはからだが重くて苦しかったけれど、終わって

みたらなんとかなった。今日のコーチは若い新人の女の子ながら1人1人よく見てい

て、今日はバッタの第2キックとクロールの左手と平の脚を直された。相変わらず私

はたいして泳げないのだけれど、このところ何かがちょっといい感じだ。10年過ぎて

やっと少しは力をぬいて楽に泳げるようになってきたのだろうか。

行きは雨のなか歩いて行くだけでも疲れたのに、帰りは雨もやんで涼しい風を心地

よく感じながら歩く。スイミングの行きと帰りではからだの軽さが天と地ほどに違う。

ブリヂストンの工場脇の大きな樹木たちは府中街道の拡張工事のせいで半分ほどが

根こそぎ切られ、残った道路脇の樹もずいぶん切られて、かわいそうにトルソみたい

なかたちになってしまったけれど、それでも大きなクスノキを見上げると清々しい息吹

を感じる。できることならこんな大きな樹の近くで暮らしたい。

プールの日は家に帰ったらもう外には出たくないのでそのまま買い物をして、重い荷

物をぶら下げて近所まで来たら、いつもパンダが出てくる辺りで一軒家から男の子が

出てきた。最近は聞こえないけど前はよく2階の部屋からドラムを叩く音が聞こえてき

た家だ。それで私、何を思ったのかプール帰りでほとんどノーメークで髪も洗いっぱな

しのバサバサだというのにその男の子に声をかけた。

「あの、すみません。前によく2階でドラムを叩いてた方ですか?」

私が聞くと、いきなり声をかけたにもかかわらずその青年は嫌そうな顔もせず、律儀

にこちらに向き直って「はい。昔はよくドラムの練習をしてました」といった。ちょっと覇

気はないけれど、大人しくて素直そうな青年。よく2階のベランダでホタル族をしてい

るのを見かけたときは、暗かったし野球帽をかぶって小太りの背格好にてっきり30

過ぎのおじさんかと思ったけれど、うちの息子と歳はたいして変わらなそうだ。

「昔? ・・・・・・ ってことはもうやめちゃったってことですか?」

私が驚いて聞き返すと、「はい。もうやめました」とあっさりいう。思わず「なんで?」と

いってしまってから、彼が居心地悪そうにいいよどんでいるのを見て「ごめん。そうだ

よね。そんなこと、いいにくいよね」といったら、あわてて「いえ。あの。なんというか、

楽器に向きあう気力がなくなってしまったもので」といった。

気力、その若さで? と思ったけれど、前からちょっとそうじゃないかと思ってたとおり

もしかするとこの人やっぱり引きこもりちゃんなのかもしれない。

「そうなの。残念だね。実はうちの息子もジャズギターやってて、よくここ通ると真夏の

くっそ暑いときでもめちゃめちゃ練習してるのが聞こえたから、家で息子に『今日も練

習してたぞ!』なんていってたのに」といったら、青年なんだかちょっと明るい目をして

「ぼくも最初はギターをやってたんです。中学からジャズギターをやってて、それで途

中でドラムも面白そうだと思って興味を持って。あの、荒巻茂生って知ってますか?」

と彼の口からとつぜん意外な名前が出てきたのでこっちのほうがびっくりして「知って

るよ。大好きだよ。あのビーストみたいな」といったら、青年ますます瞳を輝かせて嬉

しそうに「そう、野獣みたいな。でも、すごいあったかい音楽をやる人で、熱い情熱と

か涙とか・・・・・・。一緒に演奏してるとこっちまで元気になっちゃうような人で、ぼく、

その荒巻さんが駅の向こうにあるスタジオで週に1回セッションしてるときに行って教

えてもらってたんです」というから、私、ますますびっくりしちゃった。

まさか、この人から荒巻さんの名前が出てくるとは思わなかったし、たまたま道端で

声をかけた若い男の子の口から『熱い情熱とか涙とか』なんて素敵な言葉が聞ける

とは思ってもみなかったから。なんだこの子、気力が失せたとかいってるけど、実は

話せるヤツなんじゃん、と思ったのだった。「それでドラムセットは?」と聞くと「ぼくの

使ってるのはデジタルドラムで ・・・」というから、「まだあるの?」と聞けば「まだ置い

てあります」という。

「それならまた始めたらいいじゃない。もったいないよ。せっかくそこまでやったのに。

気力なんてやってるうちに、そのうちまた湧いてくるよ。そんなに好きなんだから」と

いったら、最初に話しかけたときよりずっとしっかりした声で「そうですね」といった。

そして相変わらずかしこまった姿勢でまっすぐこちらを見て、「ジャズは大事です」と

いった。

それで私は自分の名前とすぐそこの住宅に住んでることをいって、「家が近いからい

つかうちの息子と一緒に近所のスタジオでセッションやったりできるかもしれないよ。

そのときはよろしくね」といって別れた。

実は書く都合上だいぶ会話をはしょったのだけれど、彼とはほんとはもっといろいろ

なことを話した。通りすがりの人とそんな風に話せるなんて、彼はまだそれほどこころ

が閉じてないんだな、と思ったし、それにちょっと大人しくて優しすぎる感じだけどいい

子だった。もしかすると親はそれなりにお金があって、1人息子がギターをやりたいド

ラムをやりたいというから買ってやったものの、実は音楽になどぜんぜん造詣がなく

て、家の中で音を出されるとウルサイだけだったのかもしれない。とくに父親のほうは

学生のころならいざ知らず、大学を出てもいっこうに就職もしないで一日じゅう家にい

る息子が疎ましく、息子は息子でそんな家で肩身の狭い思いをしてたのかもしれな

い。勝手な想像だけどよくありそうな話だ。

家に帰って遅いお昼を食べながらさっそく息子にその話をすると、息子もびっくりして

笑いながら「信じられない。この市で若い人に声かけて荒巻さんのこと知ってる確立

なんて3000分の1くらいだね!」といった。「ちょうどバンドのメンバー探してたんだし

荒巻さんに教えてもらってたドラマーなんていいじゃない。S、あの子を家から引きずり

出せ!」と私はいった。頭の中ではビートルズのDear Prudenceが流れていた。

| | コメント (2)

2012年7月20日 (金)

ひまわりの病室

12himawari_01_3   

連日の猛暑から解放されて、これなら出がけに自転車でお花をうけとりに行っても汗

をかかずに帰ってこられる、と思っていたのに、家を出ようとした直前に激しい雨が

降ってきた。人生なかなか予定通りにはいかない。あるいは、なかなか予定通りにい

かないのが人生だ、ということもできる。(それはすでに自分で実証済み。)

でも、新月パワーがあるうちに医者の友人が作ったサプリメントを試してもらいたくて

雨のなか家を出る。今日は友達を介して知り合った、もうすぐ退院間近の絵描きさん

のところへお見舞い方々はじめて会いに行く日。

その人は「窓辺にヒマワリがある右のベッドです」とメールに書いていた。

慣れない京浜急行にちょっと緊張しながら乗って、私が住んでいる辺りとはまったく雰

囲気の違う長い駅前商店街を抜けるとその病院はあった。5つの棟に分かれた高度

医療もやっていそうな大きな大学病院。あんまり大きいから病院嫌いの私は一瞬ひる

んだけれど、教えてもらった棟に入ってエレベーターを上がると彼女の病室はすぐに

わかった。大きな窓のある、明るい窓際のベッド。窓辺に様々なガラスの花瓶に入っ

た黄色いヒマワリが飾られている。ワゴンのついたサイドテーブルの上にはところ狭し

と彼女の絵の道具やお気に入りのものが並べられている。文字通りそこは彼女の病

室でアトリエだった。私が病室に入ると彼女はベッドの上で身をかがめて絵を描いて

いるところだった。「こんにちは」と声をかけると彼女は「今日は雨のなか、どうもありが

とう」といった。それから「私が想像してたのとはちょっとイメージが違うわ」といった。

どう違ったのか、私の書いている文章とか電話の声から人が私についてどんな印象

を持つのかわからないから私には本当のところはわからないけれど、私も彼女に対

してなんとなく抱いていたイメージとは違っていた。電話の声だと酸素吸入器をつけて

いるせいでどうしても弱々しさばかりが感じられてしまうのだけれど、実際にお会いし

た彼女は繊細ながらももっと凜として強さを感じる方だった。それは彼女が描く子ども

のようにピュアでふんわりした絵の印象とも違って、はるかに厳しいものを感じた。

それは本当に美しいものをジャッジする目とか、自分に向けた視線にも投影されてい

るのだと思う。つまり彼女はこれまでアーティストとして生きてきたし、今も、これから

もアーティストとして生きていく、ということなのだと思う。

彼女とはたくさん話したけれど、印象的だったのは「自分のからだや顔の見た目がど

んどん変わっていってしまうのがとても怖かったし鏡を見るのもすごく嫌だったけど、

もうその段階も乗り越えた」という言葉だった。それはどれほど過酷なことだろう。

それは私が年々歳をとって若さも容色も落ちるいっぽう、と嘆くのとはまったくわけが

違うのだ。いくらこの三次元空間では人は個々の違いがわかるように便宜的に本質

(スピリット)の上に人間のかたちをした皮をかぶっているだけ、といったところでいま

私たちが生きているのがこの三次元空間である以上、たいていの人が気にし、たい

ていの人の目に触れているのはその上っ面の皮のほうなのだから。

そして、そんな状況に置かれた彼女にはどんなに体裁のいい皮をかぶっていようとも

風呂屋の番台から裸の人を見るように、人の本質がはっきり見えてしまうのではない

かと思う。これは私の勝手な想像だけど。

こんな風に文章にすると私たちがシリアスな話ばかりしていたかと思われるだろうけ

どそんなことはなくて、他愛ない楽しいお喋りもしたのです。手相を観てもらうのが好

きで、手相ってけっこう当たるので信じてる、という彼女は「わたし、右手のひらに2つ

星を持ってるの」という私の手をとってみてくれた。その手は華奢な私の手よりももっと

華奢でひんやりしていて、いったいこのか細い手からどうやってあれだけの絵やお菓

子や制作物が生まれるのかな、と思ったほどだけど、とても自然でやさしかった。

どんな人生にも光はあるし、あってほしいと思うけれど、彼女にとっての光は彼女自身

が自分がいつか治ることを信じていること。そして病床にあってさえ自分を駆り立てる

想像力が脈々と脈打っていること。それって明日への希望そのものだ。

先日、小学生の娘にバレエとダンスを習わせている友達と会ったとき、いま娘が夢中

でやっていることが将来何になるかお金(職業)になるかなんてぜんぜん関係ない、

一生のうちで夢中になれるものがひとつみつかっただけでじゅうぶんだと思う、といっ

ていたけれど、私もそう思う。

彼女に聞いたところによると、いろいろな条件がカチっと重なって人は突然、難病を

発症したりしてしまうのだけれど、逆に何かがきっかけでカチっとスイッチが入って治

ってしまうこともあるのだそうだ。たしかにアンドルー・ワイルも、私は医学的・科学的

には理論上どうやっても説明のつかない治り方で病気が治ってしまった人をたくさん

知っている、と書いている。

私もそういうことはいくらでもあるだろうと思うし、彼女の身にそれが起きることをこころ

から願ってやまない。そして、微力でもそのスイッチが入るためのなんらかの力になれ

たらいいなと思う。今日は彼女にサプリメントを渡すためだけではなくて、友人の個人

的なプロジェクトのための絵の制作依頼のためにも伺った。それについては、ちゃんと

かたちになったらまたここでもお知らせできたらと思う。

| | コメント (2)

2012年7月19日 (木)

木曜の猫

12yoimachigusa

木曜の猫は傘を持って新月の夜に家を出た。

初めていく場所だからわかりやすいほうがいいと思って電車に乗ったのに、ホームに

いた電車にあわてて飛び乗ってホッとしてたら急行で降りる駅を通り過ぎちゃった。相

変わらずドジな木曜の猫だ。でも降りた駅ですぐにやってきた下り電車に乗って着い

てみたら、フェイント無しの新月の時間の始まり。それに初めて降りる駅なのにそこは

なんだか懐かしい。そりゃそうだよ、いつも電車の窓から見てたんだもの。ホームの向

こうに広がる鬱蒼たる緑。改札を出たら若いころあの子がさんざん通った宵待ち草を

左に見て、そしてあった。トムネコゴ。

12tomneko5_01

おそるおそるドアをそっとあけると、ドアチャイムがカランカランと鳴って、店主とおぼ

しき濃い顔をした猫が目の前に現れ、「イラッシャイマセ」とぎこちない笑顔でいったと

思ったら同時にガン! と後ろの鴨居に頭をぶつけたので、思わず目がまんまるにな

る木曜の猫なのだった。(こんな、マンガみたいな人ってほんとにいるんですね。)

それでも、「お好きな席にどうぞ」といわれて噂どおり貸し切り状態の店内に通され隅

の席に座ったとたん、木曜の猫はふにゃけてしまった。

机の上に飾ってあった複葉機が目に入ったからだ。大好きな複葉機。

猫とJAZZと濃い珈琲は始めから知ってたこととして、これが最初のシンクロ。

まるで自分の家の机みたいな席に座りながら、「ここは最高だな!」と思った。

むくむくとしあわせな気持ちがわいてきた。

木曜の猫にとってここはレジュ以来の第2の部屋かもしれない。

12tomneko5_06

よく見れば店のあちこちに複葉機が飾ってある。

それでメニューと水を持ってきた店主に思わず「複葉機がお好きなんですか?」と聞け

ば、店主は「は?」という。「複葉機ってなんですか?」というので木曜の猫のほうが驚

いて、「これですよ、これ。翼がふたつあるから複葉機」。それでも店主はまだポカンと

した顔をして「複って複数の複ですか?」と聞くのだ。「そう、複数の複。ダブル」。木曜

の猫が念を押すようにいうと店主はやっと「なるほど。初めて知りました」といって近く

までくると、「これ、昔の宣伝用の飛行機らしいです。ここにタレ幕を巻いたロールがあ

るでしょう」といって、パイロットが腹這いに寝そべって乗った左横にある巻いたチュー

ブみたいなものを指差した。

12tomneko5_07

それで今度はなんでもすぐにヴィジュアルで想像してしまう木曜の猫のほうが感心し

て「へえ~、そりゃ素敵ですねぇー」といった。それから2匹の猫は子どものころ、街

なかで見たアドバルーンや飛行船の話で盛り上がった。店主猫はときどき楽しそうに

「ハッハッハッ」と声を立てて笑った。ちょっとトボけたところはあるけどいたって気のい

い猫であった。木曜の猫はもちろん、トムネコビターをオーダーした。

そうしているあいだも店内には古いジャズのレコードが心地よい音で流れ(最初にか

かっていたのはマイルス・デイヴィスとソニー・ロリンズの『DIG』だった)、珈琲が出て

くるまでのあいだ店内をうろうろしていたら古いベン・シャーンの画集が目に入った。

ベン・シャーン。なんと!

これがふたつめのシンクロ。

「ベン・シャーンの画集、見せてもらってもいいですか?」と厨房にいる店主猫に聞くと

「どうぞ」という声が返ってきたので見せてもらうことにした。

12tomneko5_08

そして店主が淹れて持ってきた珈琲はたしかに濃くてビターだけれど嫌な雑味も尖っ

たところもない、なんともおいしい珈琲だった。素晴らしい ・・・・・・!

それで木曜の猫はすっかりしあわせな気分になってしまった。好きなものだらけに囲

まれた部屋で聴くいい音楽と、おいしい珈琲。そして本。

木曜の猫がベン・シャーンの画集を熱心に見ていたら、店主は「アルバムのジャケット

になってるんですよ」といってベン・シャーンの『ベースボール』がジャケットになってい

るLPレコードを見せてくれた。それからまたひとしきりこの店のことやら音楽のことや

ら話していたら、何がきっかけだったろう。店主が「自分は人間嫌いというか、小さい

子どもと生きもの以外、およそ大人になってしまった人間は苦手なんです」といった。

「人間嫌いなのによく喫茶店なんかやってますね」というと、「よくいわれます」といって

店主は笑い、「なので友達もいないし、ここに1日いても誰とも話しません」というので

木曜の猫はちょっと不思議に思い、「でも、今日はそういう感じじゃなかったけどな。

とても自然に話してるように見えたけど」というと、「およそ大人の人間はあなたの様

じゃない。あなたみたいな人は滅多にいない」というので、今度は木曜の猫のほうが

「よくいわれる」と笑った。ほんとにそうなのだ、昔から。人嫌いで(あるいは極端にシ

ャイで)人と話すのは苦手という人に限って木曜の猫の前ではよく話す。そういうとま

た店主がトボけた顔で「よくいわれますか?」と聞き返すので「うん、昔からよくいわれ

ます」といったところでカランカランとドアチャイムが鳴る音がして、大人の人間の女の

客が入ってきた。店主猫は急に大人の人間のふりをして「どうも今日は話しすぎまし

た。では、ごゆっくりどうぞ」といって厨房に消えて行った。

店主の話のなかにもいくつかシンクロニシティがあった。店の雰囲気といい店内に置

かれた趣味のいい古道具といい、ここはYちゃんの部屋みたいでもあって、彼女も好

きそうだ。今度Yちゃんも連れてきたいと思うけど、でもYちゃんてJAZZは嫌いなんだ

ったかな。

12tomneko5_02

そんなことを考えながらまたベン・シャーンの画集に目を落としていると、レコードの針

が止まり、店主猫が長いしっぽを引きずりながら静かにやってきてターンテーブルの

レコードを替えていった。今日3枚めのレコード。

12tomneko5_04

それが素晴らしくよかったので思わず立ち上がってジャケットのタイトルを確かめると

ジェリー・マリガンの『Night Lights』だった。さっき音楽の話をしているときに「JAZZ

も好きだけれど1番好きなのはブラジル音楽だ」といったからきっとこれを選んでくれ

たに違いない。、木曜の猫は思わずノートをとり出してタイトルをメモした。

最初、店のなかに入ってきたときは外と同じように蒸し暑くてクーラーが入ってないの

かと思ったけれど弱冷房がしてあるようで、しばらくいたらそのほうが自然で心地よい

ことに気がついた。大人の女の客はアイスコーヒーを飲みながら黙々と自分が持って

きた本を読んでいる。厨房の窓が少し開いているのか、ときどきチリンチリンとガラス

の風鈴の澄んだ音が音楽に混じって聴こえるのも心地よく、木曜の猫はますますしあ

わせな気分に浸ってしまった。そして、ひととおり画集も見終わったことだし、いささか

長居をしたからそろそろ帰ろうかと思っているときにレコードのA面が終わり、店主猫

がレコードを裏返しにきたので、大人の客の邪魔にならないように小さな声で「このジ

ェリー・マリガンのレコード、すっごくいいですね!」といったら店主が「裏もいいですよ」

というので帰れなくなってしまった。その「裏もいいですよ」という響きもよかった。

ビバ! アナログ! って感じだ。私もターンテーブルがほしい。

そしてB面の1曲めが流れ出したとたんに頭に!(コーテーション)マークが落っこちて

きた。この曲だ! 

こないだ4ヵ月ぶりに髪を切った帰りに寄った『郷』でふいに流れてきて、一瞬、直さん

かと思った。ライブで直さんがよくやる曲で、これってなんて曲だったっけかなあ、と思

いながら聴いた曲。いったい今日、何度めのシンクロ。

しっかりB面も最後まで聴いて、しあわせを満喫して立ちあがった木曜の猫は、すっか

り満足した気分だったのでなんだか珈琲1杯分のお金だけでは申し訳なくなって、家

にはまだ珈琲豆はいっぱいあったけれどトムネコビターを200頼んだ。そしてさっき頭

に落ちてきたシンクロの話をしたら、「ちょっと曲名を見てきます」といってアルバムを

見てきてくれた。厨房に戻ってきた店主は、『ショパンのプレリュード』です、といった。

ああ、それだ! 

「その曲、私の大好きなサックスプレイヤーがライブでよくやるんです」といったら店主

が「ちなみにそのサックスプレイヤーはなんて名前ですか?」と聞くので「竹内直です」

と木曜の猫は答えた。

実はここでもちょっと面白いシンクロがあったのだけれど、それは木曜の猫だけの内

緒にしておこう。なんでも明かしてしまうのはつまらないからね。

ちょうど閉店までにはあと20分、という時刻。

木曜の猫は「また来ます」といって、そこをあとにした。

12tomneko5_05

このつぎ来たときには無いかもしれないよ、と思わせるような、井の頭公園の緑の影

が幻想的に揺らめくドア。

来るときは豪雨警報が出ていて湿度が高くて蒸し暑かったのに、外に出るとすっかり

涼しくなっていて、夜の公園を渡る風が気持ちよかった。トムネコビターのいい香り。

12inokashira

このあと木曜の猫は最初に店主に教えてもらった行き方で井の頭公園の池の脇を通

ってRoom1022に行ったのだけれど、あいにく今日はお休みで、適当に見つけて入っ

た駅前のタイ料理屋で食べたパクチーとレモングラスがいっぱい入った『エビとレモン

の辛味フォー』がすごくおいしかった。こころがやたらオープンになってるときって何も

いわなくてもそれが人に伝わるみたいで、ここでは厨房の料理人が素晴らしい笑顔を

投げ続けてくるので、ここでも木曜の猫は「フォー、すごくおいしかった。また来ます」

といって店を出た。

さて、今日の木曜の猫の気づきは何か?

  直感に従って行動すると、真のわくわくがやって来る!

ってことだ。

それはいつでも誰にでも自分で創造(想像)できる。

次の誕生日まで、あと6回の新月を楽しもう。

| | コメント (0)

アンブリッジローズとマダム・フィガロ

12ambridge_rose_11

真夏のバラは、朝陽が上ってきたとたんにあっという間にひらいてしまう。

だからよっぽど早起きでもしない限り、花がひらく途中経過を見ることはできなさそうで

す。今日も朝からじりじり強い陽射しが照りつけ、目がまわりそうな暑さ!

そのなかで咲いた健気なアンブリッジローズとマダム・フィガロ。

12madame_figaro_08_2

樹が傷まないように切って花瓶にいけたら、ふわふわした涼しげなふたつの小さな花

はまるで双子の姉妹のよう。

12english_roses_07

空には巨大な天使の羽根のような雲が浮かび ・・・・・・

120719sky

今日の夜7時過ぎからは新月のはじまり。

| | コメント (0)

2012年7月18日 (水)

空見友達

12hands_cafe

6月の空がきれいだった夕方、親友のMちゃんから「空が・・・」という妙な件名のメー

ルがきて、何かと思ったら「いま空が大きく見えるカフェにいるんだけど、ここから見

える空がなんだか日本の空じゃないみたいなんだ」というから、「どこみたいなの?」

と聞いたら「モルジブ」という。なんたってこの人は20代のころ散々モルジブに行った

人だから、私もあわててベランダに出てみたけれど、私のほうは別段いつもと変わっ

た空でもなかった。それで、彼女が街中にもかかわらず空がきれいに見えるカフェを

みつけたというので、「こんど君が行くとき私も空見につきあうよ」といっていたのだっ

た。とはいえもともと都心に住んでる人と東京の西の端っこに住んでる私とではフット

ワークに大きな差がある。このところ2週続けて彼女からメールをもらっていたのに

パスしていて、今日もそんなことすっかり忘れて仕事をしていたら夕方、「今日も行っ

てるよー」とメールがきたので、外はうだるような暑さだったけどほとんど着の身着の

ままの格好で家を出た。夏になって、日が長くなっていいのは、仕事を終えてから家

を出てもまだそとが明るいことですね。なんとか黄昏に間に合った。

私が滅多に行かない渋谷の人混みに辟易としながらカフェに着くとどこからか私を呼

ぶ声がして、その方向を見るとMちゃんと娘のTの顔が見えた。なんだか久しぶり。

12hands_cafe_01

カウンターでミントの葉っぱが入ったモヒートレモネードを買って席に着き、「今日は雲

が分厚いから空がきれいに見えないね」なんて話していたら、それから間もなく突然

オレンジの光が見えだして、思わず3人でテラスに飛び出して撮ったのが上の写真。

ほんのわずかな時間のことだったけど、日が暮れる直前のマジックアワー。

このテラス、なんだかMちゃんの親類みたいな多肉植物がいっぱいで、不思議な南国

ムードが漂っているのです。

12hands_cafe_03

そのあとTはここから近くのダンススクールに1人で行ってしまい、残された大人2人は

久しぶりの会話を楽しんだ。家を出てきた時間が時間だから子どもにはお金を渡して

あってもう夕飯の心配もいらないし、Tをピックアップするまでにはまだ時間がある。

平日のこんな時間にのんびり都心のカフェにいること自体、私にとっては非日常なの

だけれど、つくづく自分にはこういう時間が必要だし、まっとうに話ができる友達って

ほんとに貴重、とあらためて思った夜。そして気づけば、あれれ ?・・・・・・ 家を出る

ときはまだ頭痛がしていたのにいつの間にか治ってるよ。

そうそう、ここには多肉植物のほかにも私の好きな鉱物や、イルカやくじらのぷくぷくし

た模型や、私がなかなか手を出せずにいる南方熊楠の書籍なんかも置いてあって楽

しい。ここにはまた来ると思う。もっと天気のよい夕方。

12hands_cafe_02

ただし残念ながらここは夜の8時半で閉店なので、ピックアップタイムまで外をぶらぶ

ら散歩して歩いた。

灯りがかわいいエスニック・カフェ?

12shibuya

それから友達が「あそこの路地も好きなんだ」と行って入って行ったところで、「あ、平

吉だ!」と叫ぶから何かと思ったら、塀の上で思うさま伸びて気持ちよさそうに寝てい

る猫でした。

12heikichi

この塀の上で人間みたいに伸びた感じといい、足の向きといい、くるんと重ねた手とい

い、にゃんてかわいい。

「この手に触ったら起きるかな?」といったらMちゃんが、「どうだろ。なんだか知らない

けどこの辺の猫ってぜんぜん無防備だよ」というのでこっそり触ってみたのだけれど、

平吉くん、全く意に介さない様子でぴくりともせず泰然自若に寝ておりました。

いいなあー、こういう猫なら私も飼いたい。

12heikichi_01

なぜこの子が平吉なのかと尋ねたら、この奥の『平吉』って蕎麦屋の猫だからなんだ

ってさ。しばし猫を眺めていたら突然、空がピカリと光り、おもむろに顔を上げて光っ

た先のほうを見上げた平吉くん。さすが野性の勘。

このあとバタバタと降りだした雨のなか、腹ペコ状態で駅まで走るはめになったのでし

た。いやはや、なんていまのお天気の変わりやすいこと ・・・・・・

それにしても久しぶりに見たTは、小さいながらすっかりダンサーの身体になっていた

なあ。

12heikichi_02

| | コメント (0)

紫たまねぎ

12purple_onion

5月の美しい日に後押しされて元気に船出した小さな舟は

あえなく転覆してしまった。

でもだいじょうぶ。

まだそう遠くまでは来てないから、私は自分で泳いで帰れる。

疲れたら、波の上に寝転んで

ぷかぷか、ゆらゆらしてたらいい。

だいじょうぶ、溺れたりはしない。

スイミングを始めたころ、

立て続けに泳がされたあとにコーチが入れるリラックスタイムが好きだった

背浮きして、首のうしろを支えてもらって

25メートルプールをゆらゆら引っぱってもらう。

耳もとで水音を聞きながら

なんにも考えずに

手足の力をぬいて右に左にゆらゆらしていると

まるで海藻になったようだ。

水の上で力をぬいた人間のからだは軽い。

ガラス張りの天井から降り注ぐ光が青いゴーグルの中まで届いて

束の間あらわれる楽園。

何よりのヒーリングでセラピー。

青空に白い雲が眩しい。

鬱陶しい梅雨は昨日あけた。

昨日の朝の、雲ひとつない青空は爽快だった。

岸まで泳ぎついたら

しばらく砂の上に寝転んで休もう。

それからまた考えればいい。

だいじょうぶ、やりかたはいつだってひとつじゃない。

何よりもう私は嘘はつけないし

誤魔化して自分を動かすこともできないから。

朝の

紫たまねぎのきれいな色に救われる。

そんなささやかなことにもこころは動く。

まずはこの頭痛と

ガチガチになったからだをなんとかしよう。

| | コメント (0)

2012年7月16日 (月)

熱い珈琲と全粒粉のクッキー

12coffeecookie_01

私は真夏も熱い珈琲しか飲まない。家でも外でも。

それはごく限られた店を除いて外で飲むアイスコーヒーがたいていマズイからで、家で

ちゃんと作ればかなりおいしくは作れるけれど、それでも冷たいのより熱い珈琲のほう

が好きだからだ。それに考えてみたらうちは夏でもそんなに冷たいものを飲まない。

我が家は冷蔵庫に清涼飲料水の買い置きもない。飲むのは冷たいブルーソーラーウ

ォーターか自分で作った梅ジュースか、ポットに余ったハーブティーを冷やしておいた

のくらい。たまにコーラとかジンジャエールを飲むとすごくおいしいけれど、それもたま

でいい。もうそれですっかり慣れてしまった。冷え症は夏に作られる、という言葉通り、

そのほうが健康にもよさそうだからいいんじゃないかと思っている。

かなり健康的な生活を送っている我々だけど、私のまわりには上には上がいて、真

夏のものすごく暑いときでさえクーラーをまったく使わないで暮らしている人たちがい

る。クーラーがなかった子どものころの夏とくらべてみたって格段に亜熱帯化している

この高温多湿の日本で信じられない! 

おととい行ったそら屋さんの店長もその1人で家でも店でも全くクーラー使わない派。

店長いわく、「人間って実によくできていて、気温に応じた体温調節機能があるから慣

れたら平気になっちゃうもんですよ!」だそーだ。なので真夏のそら屋さんにはクーラ

ーがついてない。長居は禁物 smile

うちでは私ひとりだったらまだもう少しつけないでいられるかな、というところを暑がり

の子どもがいるからつけないわけにはいかない。といっても3部屋+ダイニングがあ

るのにクーラーが付いてるのはひと部屋だけだから、真夏はどうやったって暑いのだ

けれど。

そして今日は昨日にもまして物凄い暑さだったにもかかわらず、昨日使った全粒粉の

余りでクッキーを焼いた。私の粉ものブームはまだ続いていて、粉をこねたり混ぜたり

して何かを作っている間はある種の瞑想、というか心頭滅却というかストレス解消とい

うか、頭を空っぽにする、リセットする時間になっている。それで、多少なりとも身体を

使って何かをするのはいいことで、近くに自家菜園でもあったら私なんかけっこう一生

懸命やっちゃうかもな、と思う。

以下、レシピ。

このクッキーはお砂糖もバターも控えめで簡単にすぐ作れるのと、全粒粉のザクっと

した固い噛みごたえが特徴。私としてはもう少しバターもお砂糖も入れてもいいかな

という気がするけれど、あんまり甘くないのが好きな人にはぴったりかも。作ってみて

わかったのは、薄めに切ってしっかり焼き色がつくまで焼いた方が食感も芳ばしさも

ましておいしい♪ チョコチップとローストしたクルミを入れて作りました。

*****************************************************************

 ● クルミとチョコチップの全粒粉クッキー

 < 材料 > (25~30枚分)

  全粒粉     200グラム

  バター       50グラム

  きび砂糖       50グラム

  タマゴ      1個

  チョコチップ   お好みで適宜

  クルミ       同上(フライパンで軽くローストして砕いておく)

 < 作り方 >

 1.室温でやわらかくしたバターにきび砂糖を入れて泡立て器でクリーム状になる

   まですり混ぜる。

 2.1に溶きタマゴを少しずつ加えてよく混ぜる。

 3.2に全粒粉をふるい入れて(残った粗いツブツブも最後に入れる)、スパチュラ

   で切るように混ぜ、チョコチップとクルミを入れてさらに混ぜ、ひとつにまとめて

   いく。

 4.まとめた生地をラップの上に出してまるめて重さを量り、均等にふたつに分けて

   ラップの中でいったんまるめ、四角い棒状に形作る。冷凍庫で30分、冷やす。

 5.オーブンを180度に予熱しているあいだに冷たく固まった生地を厚さ4ミリくらい

   に切り、クッキングシートをのせた天板に並べて10~12分、焼き色を見ながら

   焼く。できあがり!!

*****************************************************************

それにしても今日は暑かった!(深夜になった今でも暑い!!)

夏はパン生地がすぐに発酵するのはいいけれど、ヘタするとオーバー発酵になるの

とオーブンを使うのはやっぱり暑い。クッキーを焼きながら遅いお昼ご飯を作ってそ

のあと一気に掃除に突入したら汗だくだくになりました。掃除の後はバスルームに直

行。そして娘がいうことにはうちの住宅でもどうやら熱中症で搬送された人がいるらし

い。なんたって買ってきたもらったチョコチップが溶けて潰れてたくらいですから。

明日も暑そうだけど熱中症にはくれぐれも気をつけて、皆さまどうかご自愛のほど。

| | コメント (0)

2012年7月15日 (日)

懐かしのピタサンドを作ってみた。

12pita_02

昔、若いころ好きでよく通ってたのが、新宿伊勢丹裏にあったヘルスマジック。

当時としては最先端のヘルシー・フード・レストランで、メニューにはほかでは見たこと

のないような変わった料理が載ってた。店の作りはウッディーで、フロアデッキに置か

れた大きなヤシの木には1年中電飾がピカピカしたりしてて、オープンエアじゃないに

もかかわらずオープンエアみたいな開放的な雰囲気があった。そして当時のお決まり

としては、ここも音響がよかった。いつでも良い音で良い音楽が聴けた。ここへはいろ

んな時間帯にいろんな友達と行ったけど、しまいにはオーナーに顔を覚えられて、フ

ロアの席が空いてないときには厨房の前のカウンターでごはんを食べたりした。

あの店がなくなってからもうどれくらいの時が経ったのかわからないけれど、ヘルスマ

ジックという店はまだあるみたいだ。当時とはだいぶ店の作りや雰囲気やメニューは

違うみたいだけれど。

そして、ヘルスマジックで1番よく食べたのがピタサンド。

まるくて平たい、中がポケットみたいになったパンにいろいろはさんで食べるヤツ。

なかでも私が好きだったのは焼肉だいこんだったかな、正確な名前は忘れちゃった

けど、焼いた牛肉と大根がはさまったので、このなんだかわからないのがめちゃくち

ゃおいしかったのでした。

ピタって中近東でよく食べられてるパンだそうだけれど、当時はそんなことぜんぜん知

らなかった。先日、何かを検索してたらピタの作り方が出てきたので、そら屋さんに行

くついでに国産石臼挽きの全粒粉を買ってきて、今日作ってみたのが上の写真。

レシピには『パンのなかではもっとも簡単に作れるもののひとつ』とあって、パンがき

れいにプクーっとふくれるのを見るのはなかなか楽しいですよ、と書いてあったので

焼くのをすごく楽しみにしていたのだけれど、火力にムラがあって非力なうちのオー

ブンに問題があるのか私の生地の伸ばし方に問題があるのか、なかなかきれいに

ふくらまない。なぜか片側だけふくらんで、あとはペタンとしたまま。そのかたちはま

るでハンチング帽みたい。生地がふくらまなければ中がポケット(空洞)にならないか

ら、何も入れられないじゃない? ありゃー (^-^;  と思いつつ、それでも230度の高

温のオーブンに1枚1枚生地を入れて焼くこと計6回。

なんと最後の6枚めにして奇跡的に(!)全体がプクーっとふくらんだときには、思わ

ず「ちょっと見て!!」と娘を呼んでしまったのでした。

それがこれ↓ まるで雲か、謎の円盤UFOみたい。

12pita_01

それでわかったのはピタ生地は伸ばした後すぐには焼かずに少々置いて、それから

熱々になった天板の上で一気に高温で焼くといいらしい、ということ。

でも、ここまででもいささか時間がかかってることを思うと、もうピタパンはできてるのを

買ったほうがいいや、という結論に。

いやいや私はやってみたい、うちには火力の強いガスオーブンがある! という方の

ために、以下レシピ。

*****************************************************************

 ●ピタパンの作り方(6個分)

 < 材料 >

  強力粉      200グラム

  全粒粉       50グラム

  ドライイースト    3グラム

  塩           5グラム

  砂糖         8グラム

  オリーブオイル  大さじ2分の1

  水         150cc

 < 作り方 >

 1.粉をふるい、ボウルにすべての材料を入れて手で混ぜ合わせる。

 2.生地がまとまってきたら打ち粉(分量外の強力粉)をした台の上で手のひらの底

   を前に押し出すようにスナップをきかせながら15分ほどこね、なめらかになって

   きたら生地をまるくまとめ、お尻をきゅっとつまんで閉じておく。

 3.まとめた生地を、お尻を下にしてボウルに戻し、上から濡れ布巾をかぶせて乾

   燥を防ぎ、あたたかいところに置いて1時間発酵させる。

 4.2倍以上の大きさまでふくらんだら生地を約70グラムずつに分け、先ほどと同

   じ要領でまるくする。布巾をかぶせてそのまま15分ベンチタイム。

 5.オーブンを230度に予熱しているあいだに生地を麺棒で直径約20センチに丸

   く伸ばす。これをオーブンに入れ、ふくらんでうっすら焼き色がつくまで、6~7分

   焼く。ピタパンのできあがり!

*****************************************************************

焼き上がったピタパンは半分に切ってレタスをはさんで、ピタ用にいつもよりドライめ

に作っておいたチリビーンズをはさんで食べました。

12pita_sand

写真じゃ見た目いまいちだけど、全粒粉のパリパリ感と芳ばしさ、濃厚なチリビーンズ

とフレッシュレタスの組み合わせはなかなかおいしかったです。

息子いわく、ふつうにチリビーンズを食べるよりこうやって食べたほうがおいしいね

だそうです。

でもたぶん、もうやらないけど。

はい、そして残念ながらふくらまなかった半月型の片われは、明日の朝ふつうのパン

として残ったチリービーンズとともにいただくことにいたしませう。

| | コメント (0)

7月のテーブル

12la_parisienne_03

昨日はとくに早く寝たわけでも、布団に入ってすぐに眠れたわけでもないのに今日は

めずらしく目覚ましが鳴る前にすんなり起きられて、窓をあけると外は思ったほど蒸し

暑くない。空にはグレイの雲がたくさんで、おひさまの所在はわからなかったけれど、

こう、両手をおひさまのほうに伸ばして、ゆっくり8回深呼吸しているあいだに風が出

てきた。なんだか不思議な気分で、今年2012年は去年にもまして何かがいつもと

ひどく違っていて、それは異常気象も極まれりといった最近の天候もさることながら人

にまでおよんでいて、何かがおかしい。漠然とではあるけれど、私は身近な人に何か

隠し事をされているか嘘をつかれているような気がする。そしてそれは私にとってとて

もよくない。

いまは自分の都合優先の人がとても多くて、自分の思いを熱意と誠意をもって伝える

とか、正直に話すということに欠けた時代のように思われて、もともと本当に信じるっ

てたやすいことではなかったけれど、ますます信じることが難しくなったような気がす

る。そんな時代にあって、そうそうたやすく変わらないもの、しっかり大地に根ざして立

っているものほどありがたいものはない。そして自分も信じてもらえるに値する人間で

あること。飾らない、鎧わない、演じない、このままの自分で、正直な人間であること。

風のある朝のベランダではラ・パリジェンヌの2番花が私好みにちょっと小ぶりに、オ

レンジよりピンクが強めに、感じよく咲いていた。私の気持ちが通じたのかな。

植物や鉱物には嘘や邪気がないからホッとしていられる。

そんな7月のテーブルはちょっとビターで重たい。

夏が爛熟するのはまだまだ先のことだけれど。

12blackberry_01

ビター・ラナンキュラスとブラックベリーとオレガノ。

彼女が抱える謎も早く解けるといいな!

12blackberry_2

| | コメント (0)

2012年7月11日 (水)

7月のあさ

12himawari

ゴッホのひまわりと、

エルダーフラワーのコーディアル。

今朝のサプリ。

今日も暑いけど、風があって

家じゅうの窓を開け放っていると

夏の風が南から北へと吹き抜けてゆく。

梅雨明けまで、あとすこし。

12cordial_2 

| | コメント (2)

2012年7月10日 (火)

2番花の季節

12nahema_08

ナエマ。

一家に一株の優良バラなれど、家ではなかなかフォトジェニックに咲いたことがない。

それというのもこのバラは、つるバラとして庭で大きく枝垂れさせると格段に優雅さが

際立つバラで、しょせん鉢植えで剪定してしまってはその持ち味がじゅうぶんに出ない

ってことなのだろう。それでも鉢を8号から10号鉢に鉢増しした。少しでもこのバラが

伸び伸び育つように。

ナエマはつぼみのときはエレガントで大人っぽい感じなのに、ひらくと途端に愛らしい

無邪気な感じになる。その振り幅も魅力のひとつ。

7月のベランダでは、春の開花から回復したバラがぽつぽつと咲き始めた。

夏の強い陽射しの下では小さくてデリケートな花はあっという間に萎れてしまうけど。

これは、ジュード・ジ・オブスキュアとクレア・オースチン。

12english_roses_06

ともに細くて長い枝の先にたった一輪咲いたバラで、すぐに萎れてしまいそうなところ

を切った。右のクレア・オースチンはグラミス・キャッスルをもっと小ぶりに、もっと花弁

を多くして繊細にしたような素敵な白バラだけれど、これもまた滅多にきれいに咲いた

ことがない、脆弱なバラ。

暑くなると食欲がなくなる人間と同じで、暑いときは肥料をやっても吸収しないから、

ここから先はもっぱら夕方暗くなってからのバイタル散布でケアしてゆく。

| | コメント (0)

2012年7月 7日 (土)

Imagine,swwiming to the depth of your heart ・・・ /FREE DROPS

Free_drops_3

6月の第5週めが休みだったから2週間ぶりのプール。

先月雨の日に歩いてスイミングクラブまで行って2回続けて泳いでる途中で足の指が

つったりしたから、今日は降られること覚悟で小雨のなか傘もささずに自転車で行っ

た。2週間ぶりだと体力のない私はどうやったって泳げるわけないので、今日はただ

身体をまっすぐに伸ばして体重を前に前にかけて泳ぐことだけを意識した。すでにそ

ういうことがすっかりできている人や泳がない人には「なんだ、そんなことか」と思われ

そうなことだけど、陸で考えてることっておよそ水に入った瞬間にその通りにはいかな

くなるものなのです。理論だけならじゅうぶん10年分あたまに入ってるんだけど。

今日のコーチは新米の若いコーチで、爽やかな笑顔で休みなく泳がせる人だった。

100を2回泳がされているとき、ごくごくたまにやってくるんだけど、水の中で全ての

音が消えて、水中の見え方も変わって、水を掻いている手にも呼吸にも意識をしなく

ても身体が滑るように楽に泳げる瞬間がやってきた。わずかな時間だったけどとても

気持ちのいい時間で、あの時間をキープすることができればもっと長く楽に泳げるよ

うになるのにな、と思った。

うまく泳げるようになる要素には、持って生まれた資質とか技術とか体力とかあるだ

ろうと思うけど 私の場合はメンタルに起因したこと、とくに呼吸の制限にあるんじゃな

いかという気がする。その呼吸のブロックをはずすにはどうしたらいいんだろう?


帰りは行きより降ってきたからすっかり濡れてしまったけど、7月の雨のシャワーは気

持ちよかった。そしてプールから帰るなり、何を聴こうかと思ってこれを選んだ。

五十嵐一生の1番あたらしいアルバム、FREE DROPS。

(といってもクレジットは2005年。)

これは自分が聴きたいという以上に息子のために買った。

もう何年も前のことになるけれど、竹内直さんが聴きたくて買ったCDで初めて五十嵐

一生の音を聴いてから、息子はすっかり一生さんのファンなのだ。それから何枚CD

を買ったことか。このCDも届いたのはもうずいぶん前のことなのだけれど、最初にか

けたときは明るい晴天の日で、なんだか全然ピンとこなかったのだった。

晴れた日と雨の日じゃ音の聴こえかたがまったく違うし、雨の日に聴くのにぴったりな

音楽っていうのがある。タイトルからしてそうだけれど、まさしくこれがそれだった。

先日聴いたときの印象が嘘のように、今日の雨の日にしっくりした。

雨で滲んだガラス窓の向こうに広がるモノトーンの、それでいて色彩豊かでヴィヴィッ

ドな風景。そこに佇む孤高という名がぴったりのJAZZトランペッター。クールで、物思

わしげで、ソリッドで、切なくてアグレッシヴ。

1曲めのオリジナルから2曲めの『Invitation』へ。これがめちゃくちゃカッコいい。

ピアノもすごくよくて、誰かなと思ったら市川秀男さんでした。残念ながら私はまだ生で

は聴いたことない。ドラムも驚くほどよくて、誰かと思ったら本田珠也さんでした。びっ

くり。今までひたすらハードに叩く人だとばかり思っていたけど、こんなこともできるん

ですね。こんなに多彩な音色の持ち主とは。なんだか今まですみません、って感じで

す。ベースは俵山(昌之)さん。これまた今まで聴いたことないくらいアグレッシヴ。

つまりみんないいんじゃない、といわれそうだけど、良いアルバムってそうでしょう?

4人なら4人の力が拮抗していて初めてバランスがとれる。ドキドキするようなスリル

と緊張感が生まれる。これはそういうアルバム。


五十嵐一生を聴いているといつも思うのだけれど、この人ほど自分がどうなりたいか

どう見られたいかがわかってるJAZZミュージシャンっていないんじゃないかなと思う。

つまりブランディングがしっかりできていて、音楽はもちろん、アルバムジャケットの写

真からタイトル、デザインに至るまで、ぜんぶ五十嵐一生ワールドになっている。

それで、もっというと自分が出そうと(イメージ)している音と、実際に出ている音がた

ぶんブレることなくぴったり合っている人なのだと思う。(聴きながらそういったら、即

座に息子も「いま同じこといおうと思ってた!」といった。つまりそういう音なのです。)

やりたいことが明確にあるから、一緒にプレイする人たちもその世界にぴったり合った

音が出せる。みんなでひとつの世界を構築できる。書きながら思うけれど、それっても

のすごく理想的な仕事(ものづくり)のありかたですよね。

5曲め、タイトルチューンの『FREE DROPS』はタイトルどおりフリーの要素が強い曲。

でも、ぜんぜん飽きさせないどころか美しい緊張感を保ったまま、6曲め『Nomad』で

一気に視界が開けたみたいな解放感に突入する。素晴らしい曲の並び。それにして

もなんていいピアノ! ヴィヴィッドで、瑞々しくて、切れがあって、渋みと酸味と甘み

の調和がとれた、ものすごくいい香りのするフルボディのワインみたいな。

そしてラストの青柳誠氏のオリジナルとなる『Loving You, Sometimes Leaving You』

は、日本人が作ったスタンダード・ナンバーって感じのデザート・ワインみたいな曲。

う~ん、美食もいいけど、私はやっぱり粗食でもいいからいい音楽が聴きたいな。

ひっさびさに夜のお友達になりそうないいアルバム。まいりました。

故・水野晴郎さんじゃないけれど、

いやぁ~、音楽って、ほんっとうに、いいもんですね~♪

(註:タイトルはライナーノーツにあったシャンティ・スナイダーさんの英文からいただき

ました。なんたって泳いで帰ってきたばかりだったものですから。)

Free_drops_3   

 FREE DROPS / ISSEI IGARASHI

 五十嵐一生(tp)

 市川秀男(p)

 俵山昌之(b)

 本田珠也(ds) 


01.Take me back to where I was that day

02.Invitation

03.Overdue

04.Peace

05.Nomad

07.Bad Etiquette Mister!

08.Loving You, Sometimes Leaving You

| | コメント (0)

2012年7月 6日 (金)

きいろいあさ

12english_roses_03

夜中に降った豪雨がやんで、薄ぐもりの蒸しあつい朝。

ベランダに出るなり目に飛び込んできたのは黄色いバラ。

昨日はまだふっくらしたつぼみだったジュード・ジ・オブスキュアが咲いた。

このバラが自分の枝上でこんなにきれいに咲いたのは初めてだ。嬉しい。

今年は7月になっても灼熱地獄の日がないから、こんなにきれいに咲けたのだろう。

おなじ黄色といっても、ちょっと杏がかったのがジュード・ジ・オブスキュアで、クリアー

な黄色がシャルロット。

12english_roses_04

梅雨時のこんな色は、こころに元気をくれる。

それで部屋ではアロマディフューザーに柑橘系のメイチャン、グレープフルーツ、それ

にジュニパーベリーにペパーミントを入れて焚いている。

昨日と同様、今日も湿度が高く、とても蒸しあついけれどまだ耐えられない、というほ

どではない。風にまだわずかに涼やかさがあるから。

冷たいハーブティーを入れた水筒を持って、娘はさっき学校に行った。

私はこの週末こそ6月にできなかったバラの鉢増しをしてしまわなけりゃ。

12jude_the_obscure_03_2 

12charlott_03

| | コメント (8)

2012年7月 5日 (木)

満月みたいな

12la_france_03

昨日の満月はあいにくうちのベランダからはぜんぜん見えなかったけれど、なんだか

すごい浄化パワーのある月のような気がして、机の上で埃をかぶり始めていたクリス

タルを流水で洗ってからベランダに出しておいた。満月浄化。

そうして今朝ベランダに出てみたら、クリスタルは見事にピッカピカだった。

なかには虹が出たものまであって。

やっぱり満月浄化ってすごいんだなあ、と思う。

うちのボーズのアンプはもうメーカーでも直してくれないくらい古くて、一度アマチュア

オーディオマニアの人に修理してもらって使っているのだけれど、それでも時々どうか

した拍子に音飛びが始まる。それでアンプの上に五芒星のクリスタルを載せていて、

それでも最近は音が飛ぶようになっていたのが今日、一発で飛ばなくなった。つまり

クリスタルは浄化されただけじゃなくてエナジーチャージされたってことですね。

そしてベランダではラ・フランスの2番花が咲いていた。

華奢な株の細い細いステムの先についた、花びらいっぱいの大きな花。

それでも枝がアーチを保っているのは、この花がふんわり紙風船みたいに軽いから。

ラ・フランスもこんな風に満月みたいにまあるく咲くとかわいいな、と思う。

昨夜満月だった月は今夜から徐々に欠け始める。

自然の摂理に沿って生きるなら、ここから先は毎日不要なものを捨てていく期間。

いらないものがなくなってできたスペースに、あたらしい風が吹くのを感じたい。

| | コメント (0)

2012年7月 4日 (水)

朝のハンバーガー

12hamburger

駅前のスーパーに行くとハンバーガーのバンズを売っていて、単純に形状のかわいさ

からいちど買ってみたいと思っていたの。

昨日、娘と夕飯の買い物に行ったらそれに目がとまって、「朝ごはんにハンバーガー

を食べたら昼たべないで行ってもお腹すかないかも」というので作ってみた。

初めて作ったからどんな感じかと思ったけれど、食べてみたらちゃんとハンバーガー

の味がした。

先日、旧い友達と食事をしたら何かのつけあわせにピクルスがついてきて、昔、彼女

はピクルスが大嫌いで、ウェンディーズなんかはカスタムオーダーできるからいいけど

マクドナルドに入るといつも私が彼女の分のピクルスまで食べていた。

彼女がハンバーガーのバンズをパカっとあけて、私がピクルスをつまみだす。

そんなお行儀の悪いことができたのも仲のいい友達のあいだならではのことだけど、

以来ピクルスを見ると私を思い出すといっていた。無為に過ごす時間だけはいっぱい

あったあのころ。

ホームメイドハンバーガーっていうと、『ホノカア・ボーイ』のなかでビーさんが作った

ポキバーガーを思い出す。マグロ(ポキ)で作ったハンバーガー。すごくおいしそうだっ

た。あの映画も、人生における休暇みたいな、若者のひと夏の無為な時間を描いた

映画。あのハワイ島に流れていた空気って、いまの日本人みんなに必要なものじゃ

ないかなあ?

いまになってみるとあんなに時間があったのに無駄に過ごしてもったいなかった、とか

こうやって簡単に『無為』、などといい放ってしまうけど、あれはあれで意味のある時間

だったんじゃないかと思える。少なくとも大人になって社会の生産性のスピードの中に

自分を落としこまなけりゃならなくなってしまった今となっては、無為な時間などのぞむ

らくもない。だからなおいっそう私はその無為な時間が大事に思えて、自分の子ども

にあまりああせい・こうせいといいたくないのかも知れないな。

私がいまの自分の子どもくらいの年頃だったとき、母はよく「私のことを下宿屋のオバ

サンか何かだと思ってるんでしょう」といっていたけど(私は言霊重視だから自分で自

分をオバサンなんていわないけれど)、実質、いまの私もそれなんじゃないかと思う。

どうして自分で何もかもやってしまうのか、私からいわせればそれは子どもが何もしな

いからだけど、実はああいう完璧主義者の母に育てられたっていう刷り込みが1番大

きいんじゃないかと思う。

もう小さな子どもじゃない、でも相変わらずどこか思春期みたいなデリケートさと気難し

さをもった子どもとの暮らしはときに胃が痛くなる。とくにうちは3人が3人ともクリエイ

ティブ系だからなおさら。だからって、早く大人になってくれ! とか自立してくれとは

いわないけれど、私がいいたいのは「もっと行動しろ!」ってことだ。

言葉を投げるとスカッシュみたいにすぐに自分に返ってくるけどめげるもんか。

どちら様ももっとタフにならなきゃ。

そして私にいまもっとも必要なのは1人になれる時間だ!!!

今日はさっぱり晴れた。

天気予報でいわれていたほどの湿度もない爽やかな天気。

ハワイ島ってまだ行ったことないけど、こんな空気かしら。

肩のちからをぬいて深呼吸して、リラックスして気持ちよくいこう。

120704sky

| | コメント (2)

2012年7月 3日 (火)

竹内直4@MotionBlue横浜

12yokohama

朝はどんよりしていたのに、晴れてきたと思ったら急に蒸し暑い。

青い空には白い雲がぷかぷか浮かび、いきなりの夏日。

午後遅く、渋谷で友達と待ち合わせて横浜に向かった。

正直なところ、週頭の月曜日の夜に横浜までライブを聴きに行くなんて無理と思って

いたのだのだけれど、ちょっと前に直さんから直々に案内メールがきて『当日LIVEレ

コーディング決定』と聞いてしまったら、それが大勢に送られた同報メールだと知って

はいても、行かないわけにはいかなくなる。息子は息子で、「行ったほうがいいんじゃ

ないの」と。

息子ともよく話すのだけれど、この世でもっとも儚い芸術って、音楽じゃないかと思う。

ライブ演奏における音楽。

いま聴いている音楽がどんなに素晴らしくたって、たいていの場合はそれとまったく同

じものをもう一度聴くことはない。もちろん、それは1回こっきりの芝居、オペラ、舞踏

バレエなどのLIVE芸術全てにいえることではあるけれど、そのなかで私がいちばん好

きなものでいえば。

そして、ライブ演奏は録音で残せるじゃないかという人がいるかもしれないけれど、た

とえ今の最高の録音技術でもって、それこそあますところなく当日最高の演奏内容を

録音できたとして、それって本当にライブで聴いた(感じた)ものと同じものだろうか?

そういう意味も含めて、本当にいいライブ・アルバムってものすごく少ない。そしてその

奇跡的に残ったものすごくいいライブ・アルバムのなかにあるのは、録音の良し悪しな

んていうものを遥かに超えた、とってもマジカルというかミラクルというか、そんな空気

感なのだ。そういう演奏ができること、そしてそういう場に立ち会えること、そしてそれ

が録音として残ることって、ほんとに奇跡的なことなんじゃないかなあ。

12yokohama_01_2

そして直さんについていえば本当にいつ行っても全力投球で演奏する人で、よくなか

ったということのほうが稀だから(先月のサムタイムにおける演奏もよかった。私はあ

の音源がほしい!)、いつもどおり120%の演奏ができれば問題なくかなりいいライブ

アルバムができあがるんじゃないかと思っていた。あとは魔法のキーがカチっと合って

ミラクルが起きるか起きないかだけの違いで。

でもやっぱり人間というのは繊細な生きものだから毎日違うし、天候も毎日違えば空

気の密度も違って音の鳴り方も違うし、演奏する場がいつもの慣れたホームベース

じゃなかったりLIVEレコーディングからくる緊張もあったり、その日のメンバーの気分

体調や聴衆との関係性もあったりして、昨日はいつもと全く同じ、とはいかなかったよ

うだ。やっぱりいつもよりだいぶ緊張があった感じがする。最初、今日はやけにピアノ

が重たいな、と思ってから、いつもライブに行くとかならず、急に自分の耳がよくなった

みたいに音がきゅっとタイトにクリアーに聴こえる瞬間があるのだけれど、それがやっ

てきたのがファーストステージの4曲めあたりだったか。それからずっとよかったし、い

つものことながらファーストステージよりセカンドステージのほうがよかったけれど、残

念ながらミラクルは起きなかった。今日最も印象に残ったのは『リトルダンサー』かな。

直さんの吹くフルートの音が驚くくらいピュアできれいだった。セラフィナイトはやっぱり

とても気持ちいい曲!

今日はレコーディングとあって、きっとまだ録音してないオリジナル曲が中心になるん

じゃないかと期待して行ったのだけれど、記憶している限りのセットリストは以下の通

り。(* が付いているのはオリジナル曲)。例によってキューバの作曲家の曲とブラジ

ルのカルトーラの曲がわからなかったのだけれど、それもライブCDが出れば解決す

るでしょう。昨日、自分が聴いた音がどんなアルバムになるか、いまから楽しみです。

12yokohama_02

 1ステージ

   カーネリアン *

   ルイーザ

   I've Never Been In Love Before

   アンバー *

   Dedicated To You

   ペリドット *


  2ステージ

    セラフィナイト *

    ブラジルのカルトーラの曲

    My Shining Hour

    Little Dancer

    キューバの作曲家の曲

    Kokiriko

      

  アンコール

    Cold Duck

12yokohama_03

昨日もステージの合間と帰り際に少しだけ直さんと話したのだけれど、昨日のステー

ジ後の直さんはなんだか複雑にしてデリケートな名状しがたい表情をしていて、「あり

り・・・」と少々後ろ髪引かれつつもモーションブルーを後にしたのでした。

写真はステージが始まる前と後にレンガ館3階から見た景色。

ライブが終わって「あー、今日はすっごく楽しかったあ~!」という友達と連れ立って

バルコニーに出ると、蒸し暑かった夕方の大気は少し涼しくなっていて夜風が心地

よく、私はここでもやっぱり、いっそ外で演奏が聴きたいなあ、なんて思った。

スコンとぬけた空の下、海をバックにサックスを吹く直さん、ぴったりすぎるほどぴった

りじゃないですか。私は『I Should Care』が聴きたい。

そしてライブアルバムといえば、直さんのCDのなかで息子が1番好きで『奇跡的』と

いっているのがこれ!

Live_at_bash_2

 LIVE AT BASH!

昔からJAZZを聴いているとかいう人で、有名外国人ミュージシャンのCDしか聴いたこ

とのない人のなかには、日本人ミュージシャンなんて彼らに匹敵するわけない、とか、

いかにも訳知り顔でいう人がいるけれど、これを聴いたらそんなつまんない考えはぶ

っ飛ぶでしょう。

残念ながらいまは完売で手に入らないのかな?

中古CDが高値で出品されているけれど、その金額をつけた出品者の感覚は正しい。

私としてはまた買えるようにしてほしいと思うけれど。

| | コメント (0)

2012年7月 2日 (月)

ハキリバチ

12hakiribachi

どうやら今年もどこからかハキリバチが飛来して、うちのバラの葉っぱを

せっせと切りとっているようです。

12hakiribachi_01

それにしても見事なこの切り口。

12hakiribachi_02

人間だったら職人技だよね。

12hakiribachi_03

名づけて葉切り職人。

なんていってる場合でもないんだけど。

| | コメント (0)

2012年7月 1日 (日)

The first day of July

12the_first_day_of_july

朝おきたときはまだ曇りだったけど、息子が出かけるころになったらまた降ってきた。

雨男くんは自分の雨男ぶりを嘆きながら家を出ていった。

それから娘と遅いお昼を食べて、昨日会った友達のことを考えていたらその相手から

メールがきた。人って、同性でも異性でも引き合ってるときっていうのがあるんじゃない

かと思う。私はこういう天気のとき、ずっと家の中にばかりいるとどうしても落ちてきて

外の空気を吸ったら少し肺が広くなったみたいに感じた。雨のなか路地を横切って行く

黒猫の姿が見えて、濡れるのはいっこうにかまわないから私もノラ猫になって日がな

外にいたい、などと思う。今日は雨のなか歩いてコトリ花店に行った。

12the_first_day_of_july_01

いつも彼女がオアシスを水に浸けている外の水場のそばにもいつのまにか大きな紫

陽花が咲いていて、まだ雨の季節の続きなのね。

私のまわりにも夏が苦手な人がけっこういて、冷夏だと嬉しいなんていってるけど、夏

はやっぱり暑くなきゃ私は調子がでないな。

今日は薄暗い部屋の中を明るくしたくて、とびきり元気な色の花を買った。

エスペランサ・スポルディングみたいな真っ赤なガーベラ。

7月だ。

花を生けよう。

12the_first_day_of_july_02

真っ赤なガーベラとマウンテンミントとビバーナム・コンパクターの7月最初のブーケ。

| | コメント (0)

« 2012年6月 | トップページ | 2012年8月 »