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2012年6月 4日 (月)

凋花切(ちょうかきり)

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今季は今までになく、よく咲いてくれたスピリット・オブ・フリーダム。

最初の花の青ざめたような元気のないピンクも、しだいに明るさを増してきれいなライ

ラックピンクになっていった。何度も書いているように、今年はうちにあるバラの多くが

例年になく伸長したために、木が消耗してしまった半面、こんな風に切り花にして存分

に楽しむことができた。木にあってはなかなか開かないバラも、切って花瓶に挿したと

たんにどんな小さなつぼみでもきれいに咲くところを見ると、バラの木にとってこの花を

咲かせるということがどれだけパワーのいることか、実によく思い知らされるのです。

バラを育てていない人や花に興味のない人にとっては「よくぞ毎日飽きもせず」といっ

たこの数週間だったろうと思うけど、育てている身としては長らくちゃんと咲いたところ

を見たことがなかったバラがきれいに咲いてくれることは喜び以外の何物でもなく、ま

たバラの木の苦労を知ればやっぱり下手な写真にでも残しておかねば、と思ってしま

うものなのです。とくに今年は植え替えの際にはずしてしまったタグのないバラがなん

だったか自分のなかではっきりさせるためにも今年のようなかたちにした。もう面倒くさ

いから来年はやらないかも、と思う。

ピークにはあれだけ咲いていたバラも、今朝凋花切した後はすっかり花もなくなってさ

っぱりしてしまいました。あんなに瑞々しかった緑の葉っぱも、見るからに傷んで乾燥

してしまい、花後の株の消耗度を感じさせます。

さて、この『凋花切』。

花をやってない人には聞き慣れない言葉だと思うけれど、盛りを過ぎた花を切る『花

ガラ切り』のことを指す。まだ咲いているうちから花を切ってしまうのはかわいそう、と

いう人もいるけれど、花をつけている時間が長ければ長いほど株は消耗してしまうか

ら、バラ栽培においては必須事項です。花を枯れるまでつけておくのは、もともと強い

原種のバラで、秋にきれいなローズヒップをつけるような品種のみ。

この凋花切については、今日よりよいシュートを出すためのことをインターネットで検

索しているときに、なんと灯台もと暗しでこのブログにもリンクしている村田ばら園さん

のサイトにも詳しく書いてありました。四季咲きバラの剪定理論

一見すると難しく見えるけど、我慢強くちゃんと読んでいけば理解できる。

バラのことを何も知らずに通り一遍に「バラは難しいから」という人は、最新の高性能

のスマートフォンを買っても取扱説明書も読まずに「使い方がわからない」という人と

たぶん、同じようなタイプじゃないかと思う。せっかく高いものを買ったんだから、ちゃん

と読めばいいのにね。

それであらためて剪定のやり方も含めてこの文章を読んでいたら(ご本人のことを直

には何も知らないのに)、繊細でありながら実直で気骨のある頑固なバラ職人、といっ

た村田さんの風貌が浮かんできて、何やらまたもややるせない気持ちになってしまい

ました。何度いったところでしかたがないけど、何よりバラのことを考え、バラを大事に

している、バラを扱う人のなかでは最も好きな人だっただけに、その早すぎる死は惜し

まれてなりません。いつか村田ばら園さんの農場にも訪ねて行ってみたい。これにつ

きあってくれるのは、バラ友達のルイさんか、園芸ライターのYちゃんくらいかな。

もし見ていたらよろしくお願いします。

下は房咲きになった枝から取った、ジェーン・オースティンとスピリット・オブ・フリーダ

ムのちっちゃい花。昨日はまだ小さなかたいつぼみだったのに、今朝はもうこんなに

開いていました。

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けっきょく、良いシュートを出すための施策としては水溶性マグネシウムの『マググリー

ン』というのを使ってみることにした。ネット通販でオーダーしてからわずか数時間内に

はもう発送通知がきてびっくり。なので今週から使います。

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コメント

美しいバラを堪能しましたヽ(´▽`)/
私は頂いたバラを飾るのが精いっぱい。

花のある家ってやっぱりいいなと思うのは、
きっと家族で私だけだろうけど、女性性を
発揮せねばと思います(笑)

投稿: ノブタ | 2012年6月 6日 (水) 07:49

ノブタさん、ありがとう(^-^)
ノブタさんちは紅一点だもんね。
思いきり、存分に発揮しなくちゃ!

投稿: soukichi | 2012年6月 8日 (金) 23:45

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