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2012年6月30日 (土)

6月の終わり、夏の宵

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夕方、買い物に出た帰りに見た空がとてもきれいで、眺めていたらまるで海にいるみ

たいな気分になって、あいにくカメラを持ってなかったから家に買い物袋を置いてとっ

て返してみたけれど、もう空の表情は変わってしまっていた。

目を移すとほっこり、かわいい月。

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それから、子どもたちの夕飯の支度をすませて電車に乗ってコトリ花店へ。

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店仕舞いをする彼女をよそに、私は外のベンチに座って暮れなずむ空を見ていた。

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2人で歩いて行ったレストランは、天井が高くて大きな窓に映る木立が夜目にも美しく

生ピアノの音がしていて、今日は誕生日で来た人が多いらしくてやたらとバースデー・

ソングを弾いていた。そのたびに店じゅうに沸き起こる拍手。

新しいパンが焼き上がるたびに店員さんがテーブルに持ってきてくれるものだから、

2人ともパンでお腹いっぱいになってしまった。

昼間は蒸し暑かったのに、外に出ると夜風が涼しくて、もう明日から7月だというのに

こんなに涼しいとは、今年は冷夏になるのかしら、と話した。

家が近い彼女とは、近くまで歩いて帰った。

今日は神社などでは夏越大祓日にあたり、浄化の日であるようだ。

ヒマラヤ岩塩のお風呂に入って寝よう。

明日から7月。

今年ももう折り返し地点だ。

スイッチを入れなきゃ。

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2012年6月28日 (木)

愛しいツバメくん

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今日、お昼にパン屋さんに行こうと商店街を歩いていたら、頭の上の方から賑やかな

鳥の雛の声がして、見上げるとツバメの子!

毎年、靴屋の看板ネオンの上に巣を作る常連ファミリーでした。

私のカメラではズームしてもこれが精いっぱい。

ちゃっちゃいけどわかるかなあ?

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その場では自分の肉眼でも雛のお顔まではよく見えなかったのだけれど、帰ってコン

ピュータのディスプレイで見てみたら、まんなかの子が身を乗り出していかにも好奇心

旺盛そうなまっくろ黒のおめめでこちらをじっと見ておりました。

くちばしの黄色いでっかいお口といい、なんともはや、かわいい・・・

私がツバメの巣を見上げていたら店の中から店主夫婦もでてきて、しばし談笑。

向こうもすごく人懐こい人たちならこちっらもすごく人懐こいもんだから、まるで親類か

なにかのように話してた。小さい巣のなかはだいぶ大きくなった4羽の雛でぎゅうぎゅ

う状態で、店主のおばさんが「もうほとんどツバメのかたちになってるから巣立ち間近

かだね」という。見ていたらときどき大きく羽を伸ばしてパタパタやったりして、いまにも

飛び立ちそう。そして、ときどきお尻を巣の外に向けては、ぷいっと糞をする。

狭い巣の中が糞だらけにならないように、鳥なりの知恵。よくできてます。

人間さまは人間さまで、毎年のことで彼らのことはよくご存じなので、糞が落ちる下に

は新聞紙がガムテープで貼ってありました。その糞たるや、すごい量。

この時期、店頭が汚れちゃうから大変だね、といったら「そうなんだけど、かわいいか

らね」と優しい笑顔で、店主。ビルによってはさっさと巣をかたずけちゃうところもある

のに、靴屋のツバメくんたちはしあわせものだね。

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親鳥が来ないかなあ、と思ってしばらく眺めていたのだけれど、私がここにいるのが

気になるのか、ビルのまわりを飛び回っているだけでなかなか寄ってこない。エサを

持って飛んできても、一瞬でやってきては即座に行ってしまうので、なかなかカメラで

捉えられないのです。店主によればエサはトンボとか小さなカマキリなどの生きた昆

虫らしい。死んでしまった虫は食べないとか。

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それでもしばらく見ていたらやっと親鳥を捉えることができました。

ブレてしまったけど・・・・・・

いっせいに大きな口をあける雛鳥たち。

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今日の空。

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梅雨時は好きじゃないけど、梅雨空を低くかすめ飛んでゆくツバメは大好きです。

そんな人はきっと多いんじゃないかな。

6月の町の風物詩。

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そしてこの時期、思わず思い出してしまうのはこの歌 ↓

                    YouTube  雨のステイション


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2012年6月27日 (水)

昔みたいに

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いつも美容院に行くたびに、この次はもっと早く来ようと思うのだけれど、なんだかん

だタイミングが合わずに行けないとなるとなかなか行けなくて、気づくといつも手に負

えないくらいになっていて、前回から早4ヶ月も経ってしまっているという有り様だ。

久しぶりに美容院に行った。

それで、もういささかいまの髪型にも飽きたから、久しぶりにクリックリにしてやる! 

と意を決して行ったのだけれど、美容師さんが思うクリックリと私が思うクリックリには

どうもギャップがあるらしくて、彼はどうしても仕事柄いまのトレンドを考えるし、私はト

レンドなんかどうでも、似合えばいいのよ、というタイプだし、今回も私の思うようには

ならずに、けっきょく超癖っ毛のワカメちゃんみたいになって帰ってきた。

クリックリといえば、20代のころMちゃんと私は同じようなクリックリ頭をして自転車に

二人乗りして夜の環七の大きな横断歩道を渡っては、パトカーの拡声器の大きな声で

注意されたものだった。なんど注意されてもやめなかったけど。

その彼女と今月もまた会うことになって、「どこがいい?」と聞かれて「君の隠れ家でも

いいよ。なんだったら昔みたいにまたデリカテッセンでいろいろ買ってのんびり部屋で

食べたっていいしさ」とこたえた。そういったのはいつも外で会うとゴチしてくれてしまう

彼女にあまりお金を使わせたくなかったからだけど、いってしまってから『昔みたいに』

なんて、ちょっとセンチメンタルだったかな、と思った。

結局どこにするかまらずに昨日、彼女がメールで「高田馬場にする?」といったときは

「なんで高田馬場やねん」と思ったけれど、彼女は彼女で私が電車1本で帰れる場所

がいいと思ったらしい。じゃ、安くてうまい焼き鳥屋でも探そうぜ、ということで駅前で

落ち合って知らない町を適当に歩き始めた。そして橋のたもとに出たとき、駅前の雑

多な色と喧騒は消えて、静かな景色が広がった。橋を渡った向こうはどうやら住宅街

だし、「それではリバーサイドと洒落こみますか」といったら、彼女が「私、リバーサイド

って好きなんだ」といった。この辺りって思いのほか飲食店の穴場っぽい。

そして友達が引っかかったのがこれ。

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いったん通り過ぎてからリバースしてきた。(リバーサイドだけに。オヤジ ┐(´-`)┌)

「そうちゃん、ここで生カキで白ワイン1杯飲んでからハシゴしようよ♪」というので、OK

といって入る。でも、それが運のつき、というか、やっぱり酒飲みの食いしん坊って鼻

が利くというか、最初に出てきたその岩手県三陸産の生牡蠣がとびっきりフレッシュで

クリーミーでおいしかったものだから、彼女の目つきが”ムム!”となって、「ほかにも

いろいろ食べたくなってきた!」といったかと思うとメニューを食い入るように見つめ、

オーダーすることすること ・・・・・・・

けっきょくハシゴどころか最初から最後までここに3時間以上いたのでした。

オーナーとお酒の話で盛り上がっていた友達がいったい何を何杯飲んだかは知らな

いけれど、たぶん相当飲んだと思う。(まあ、いつも通り。)ふだん全くノン・アルコール

で生きてる私は最初の(いつもより多めに注ぎましたという)スパークリングワインとデ

ザートワイン程度で酔っぱらっていたので、もう何を食べたのかよく覚えてないのだけ

れど、友達が目をつけただけあって和洋(フレンチとイタリアン)何を食べてもおいしか

ったですね。それに場所柄もあってかリーズナブル。お店の雰囲気も高級感がありな

がら適度にカジュアルでよかったです。

なんたって長いつきあいの友達なのでお互いいいたいことをいい、なんだか私もかな

りなことをいわれたようなのだけれど、酔っぱらっていたので忘れちまいました。

デザートに枇杷のコンポートとアイスクリームをいただいて、外で珈琲のんで帰ろう、

といわれて外に出てきたのが1番上の写真。店の前に4人がけのテーブルがひとつ。

もう6月も終わりの夜半だというのに夜風は冷たくて寒かった。

ここでも何を話したやら。

あのころはあのころでいろいろあったにせよ、思えばいまより100倍ものほほんと生

きてた私たちは気づけばもうふつうに余命くらいを考える歳になっていて、愛らしかっ

た彼女の顔も15年の会社経営ですっかり厳しくなってしまったし、昨夜も私は彼女の

言葉にちょっとdistanceを感じてしまった、かな。昨日もすごく楽しかったのだけれど、

私たちくらいの年になると楽しくてもぜんぶsweetにはならなくて、bitterをともなうのは

しかたがないことなのかもしれない。

この日も彼女が発したいくつかの言葉は私の胸にしまわれた。

そして昨日の店の名前、がよかった。

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炎としゃぼん

どちらも儚い。どちらも好きだ。

ここへはまた誰かと来るかもしれないな。

川沿いの道はこんな風に続いていて、向こうに山手線が走る光がときどき見えるの。

これもなんだかシャビィでレトロでセンチメンタルだった。

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それにしても2005年からもう7年もやっているこのブログだけど、こんな風に心情を

吐露するのもごく限られたわずかな人たちだけにして、ブログなんてもうやめっちまお

うかなあ。

ブログ上からきれいさっぱり姿を消す。

私がどうしてるか、直に会う人以外はもう誰にもわからない。

それもいいかもしれないな。

まじめに考えてみよう。

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2012年6月25日 (月)

いまや絶好調のエスペランサ・スポルディング♪/ラジオ・ミュージック・ソサエティ

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私には滅多に好きなものがない。私は滅多に人を好きにならない。だから一度好きに

なったらそうそう何があってもちょっとやそっとじゃ嫌いにならない。これは本当のこと。

あなたが私の言葉を心底信じてくれるといいけど。そしてそれが殺し文句になったらも

っといいのにね heart

おかしな前置きはともかく、ずいぶん前にオーダーしたCDが届いて、エスペランサ・

スポルディングの新譜を週末にやっと聴くことができた。

今作の『ラジオ・ミュージック・ソサエティ』と対をなす前作の『チェンバー・ミュージ

ック・ソサエティ』が私にとっては実はいまひとつだったから買うのをちょっとためらっ

たけど、やっぱりそこはそれ、滅多にないこと好きになったミュージシャンなんだから

やっぱり聴かなくちゃね。

さて、最初に書いてしまうけれど、今回のアルバムには収録曲のプロモーション・ヴィ

デオのDVDが付いている。全11曲のゴージャスな内容。それがもう素晴らしいの!

彼女のニューヨークにおける私生活が垣間見られるような内容で、エスペランサ・ス

ポルディングのいまの魅力が120%(あるいはそれ以上)詰まってる。今回のアルバム

はこのDVDが付いてるってだけでもう買いですね。初回限定生産、定価で3900円は

買うときはちょっと高い気もするけど、エスペランサ・ファンなら買って損はない。

なんたって日本ではなかなか見られないエスペランサがプレイする魅力的なシーンは

もちろん、ふつうにニューヨークの街を歩くところや地下鉄で居眠りするところ、カフェ

で意中の男の子に見惚れてうっとり微笑むところや小鳥のように歌いながらクルマを

運転するところなんかが見られるんだから。つまり、動いて喋って踊って歌ってベース

を弾くエスペランサが見られる。これがもう本当にかわいい! 

彼女は12歳の無邪気な子どもみたいな顔で笑ったかと思ったら、ミステリアスで妖艶

な表情を見せる。その小さなお顔に生き生きと輝く瞳、細い腕に細いからだ、小さな肩

の上に乗った大きすぎるアフロヘアが時になんてシックに見えることか。マスキュリン

なスーツ姿にも、フェミニンでラブリーなドレスにも、カジュアルなエスニック・ファッショ

ンにも似合う。もしかしてアフロヘアって万能? なんて考えも頭をよぎる始末。

まずこのDVDを見て最初に思い出したのは、ジャミロクワイの『High Times』。

あのアルバムにも最高にカッコいいDVDが付いていて、なんたってベストアルバムの

PV総集編だから、JKのメタモルフォーシスぶりが手にとるようにわかる。映画並みに

お金のかかった、いま見ても思わず夢中になってしまうくらいゴージャスでチャーミン

グなDVDだったけど、今回のエスペランサのDVDもそれに勝るとも劣らない、まるで

映画みたいな作品なのです。つまり、ここで端的にわかるのはここ数年の彼女の成功

ぶりで、一説によればオバマさんのお気に入りで年じゅうホワイトハウスに入り浸って

いるとかいうことだけれど、グラミー新人賞受賞以後、こんなにもお金をかけてもらえ

るスターになってしまったんだ、と実感。ここにはワールドデビューアルバム以前のデ

ビュー作『Junjo』にあったマイナーな匂いは微塵もない。あのころすでにキラキラ輝く

スター性は感じたけれど、最新アルバムのDVDで見るエスペランサはまさにアメリカン

ドリームを実現したヒロインそのもの。まるでダイヤモンドのように輝いてます。

そして遅まきながら音楽そのものについて触れると、今回のアルバムはエスペランサ

の分厚い創作ノートから生まれたもので、エスペランサがそのノートを整理していたら

それは2つの傾向を持った音楽に分かれることに気づいた。それはストリングスVS

ホーン、アコースティックVSエレクトリック、内向的VS外交的、という風に。

そしてそれはどうやってもひとつのアルバムには同居させられないものだったから、

ふたつに振り分けてじっくり掘り下げて行くことにした。最初に着手したのは当時の彼

女にとってより取りかかりやすかったストリングス/アコースティック/内向的な/世界を

描いた『チェンバー・ミュージック・ソサエティ』で、それから1年半の猶予をもって自身

の成長とともに実現したのが今回のホーン/エレクトリック/外交的な『ラジオ・ミュージ

ック・ソサエティ』だそうだ。エスペランサが本作を作るにあたり細心したのは、ジャズ

に立脚しつつもラジオでもかけてもらえるような”ポップソング”とカテゴライズされるフ

ォーマットに曲を落としこむこと、だそうだ。そしてDVDに至っては、当初はもっと深く

インプロヴィゼーションに根ざした作品を想定していたけれど、「ジャズに慣れないリス

ナーを音楽に引き入れる手助けになるのではないか」という思いつきで、ひとつの実

験として”ヴィジュアル版のアルバム”を作ったのだという。そういわれると実に理解で

きる出来で、エスペランサちゃん、歌とベースがうまくてかわいくて美しいだけじゃなく

て、実に頭のいい人なんだな、と思う。

なんたって私はエスペランサのワールドデビュー作『エスペランサ』における、あの弾

ける水しぶきのような新鮮でイキのいいJAZZにやられてしまったから、やっぱりあれ

を聴きたいとか思ってしまうのだけれど、あふれるような才能を持った天才というのは

次々とあふれるアイディアとヴィジョンを実現しようと早いスピードで駆けてゆくものらし

く、いくらリスナーが望んだところでひとつところにとどまっていてはくれない。でも、そ

れはそれとして、好きになってしまった者としては追いかけてゆくしかないだろう、と思

うのです。

私のおすすめは、まずDVDを見てからCDを聴くこと。

そのほうが単にかわいいエスペランサが見られるということだけじゃなくて、歌詞の理

解も深まってより曲が深く入ってくる。歌詞を通じていま彼女が何にこころを傷めてい

るか、社会に向けた眼差しや思考の一端も見えてくる。

前作にもいえたけれど、今回も聴けば聴くほど良くなるタイプのアルバムですね。

一聴しただけじゃ気持ちよく通り過ぎてしまうだけかも。

そして前作とくらべると私は今回のアルバムの方が好き。

『外交的』というだけあって、こちらのほうがエスペランサが圧倒的に元気だし、グルー

ヴも弾けてる。カッコいいアルバムです。そして滅多にいないということでいえば好き

なピアニストも滅多にいないけど、そんな私の超お気に入りピアニスト、レオ・ジェノベ

スはここでも健在でちょっとホッとする。いつか彼の音は生で聴いてみたい。それから

このアルバムのギターの誰かががちょっと滝野聡さんに似てるんだよね。そんなこと

いうと滝野さんLOVEの息子に怒られるかと思ったら、「音は違うけど、やってることは

似てる」だそうで、よかった。私の耳は悪くないらしい。

・・・・・・ というわけで、いまアメリカが注目の天才ちゃんが自分の考えと構想でもって

果敢にやってるCDとDVD。ぜひ彼女の魅力的なアプローチに目を耳を傾けてほしい。

バラでいうならいま最も美しい時間を生きている、輝くこのニュー・ヒロインに。

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2012年6月24日 (日)

緑のスパゲッティ

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子供は今この瞬間を生きる。ありがたいことに、喧嘩をしても次の日にはケロリ

忘れてくれている。少なくとも、四歳のパットはそうだった。

「朝ごはん、何がいい?」とぼくは聞いた。

「緑のスパゲッティ」

「スパゲッティ? 朝ごはんに?」

「緑のスパゲッティがいい」

「でもさ ── 緑のスパゲッティなんて作れないよ。食べたことあるの?」

彼は頷いた。「大きい道路のあっちの小さいお店だよ。ママと行ったんだ」と、

は言った。

                トニー・パーソンズ著『ビューティフル・ボーイ』より

*****************************************************************

ジェノベーゼ・パスタっていうと、私はいつもこの会話を思い出してしまう。

この本についてはたしかいつか書いたからもう詳しくは書かないけれど、30歳を迎え

たときに何をどう間違っちゃったんだか、ほんの一瞬魔がさして同僚と一夜をともにし

てしまい、それがもとで美しい妻には家を出て行かれ、突如4歳の息子を抱えるシン

グル・ファーザーとなってしまった男の話。

私にしてはめずらしいチョイスの400ページ以上もあるこの分厚い小説は、一見あり

ふれたアメリカン・ストーリー(実際はイギリスの小説)のようでありながら、軽妙洒脱

な日本語訳の素晴らしさもあって、笑って泣けて実に切なくて深い、いますぐにでも映

画化してもらいたいような素敵な物語になっている。何より主人公のハリーの気持ち

は涙ぐましいほどによくわかるし、かわいい息子の描かれ方もいい。これを読んで私

は男も女と同じように(あるいはそれ以上に)母性を持つことができるものなのだと知

った。それは私にとっては驚きだった。もし、もう一度誰かと暮らすことがあるとしたら

私はこんな男の人がいいと思ってしまったくらいだ。(残念ながらまだそういう人には

出会ってないけど。)

興味を持った方はぜひ読んでみてほしい。ユーモアにあふれた軽い文体と、会話が多

いせいで421ページ、あっという間に読めてしまう。そして、いい映画、いい小説に共

通するように、国籍も文化も関係なく共感できる。この『緑のスパゲッティ』もそうだけ

れど、ところどころで印象的なものやことや会話が出てきて記憶に刻まれるのも、いい

映画と一緒。


そして、今日の遅いお昼はその緑のスパゲッティだった。

先日、バーニャカウダソースとポットを買ったときに(送料無料にするために)ついでに

買ったペスト・リグレがあったから。

パスタをゆでてペストを絡めただけの簡単お昼。

でも、おいしかったですね。バジルの香りがフレッシュで。やっぱり近所のスーパーで

買ってくるのとはぜんぜん違う。それで私は息子から「このソースもうまいけど、ゆで方

がうまいね! パスタの固さが絶妙で」と思わぬお褒めの言葉をもらったのでした。

(雨でも降るんじゃないか?)

このパスタも、家で作ろうと思えばペストを買わなくても作れる。

もう何年も前の母の日に、図書券をたくさん持っていた子どもに無理無理プレゼントし

てもらった落合シェフの料理本にもレシピが載っている。なので、いつか作ろう。

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梅雨時だからしょうがないけど、毎日こんな天気だとやっぱりスカッとしませんね。

それで滅多にないこと私はコーラなんか飲んだりしてるのだけど、残念ながら、やっぱ

りスカッと爽やかshine とはいかない。だるいし、何がどうってわけじゃないけど元気が

出ません。

空は相変わらずどんよりした梅雨空だけど、でもさっき私は1週間後にハッピーな楽

しみができたから、それを励みにこれから仕事する!

次の週からもう7月。

当たり前ながら今年の夏は今年1回限り。

いまから今年の夏を夢見ないと。

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2012年6月23日 (土)

マウンテンミント

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1週間の終わりに、顔を見たい相手がいるって、ホッとしに行ける場所があるって、い

いよね。

その人はいつも花の気のなかにいて、それが彼女にとって1番のヒーリングでエナジ

ー・チャージになっている。私もときどき彼女のところに行ってそれを分けてもらう。

今日も夢を見た。思いがけない人が出てきた。思いがけないっていうのは、でも実は

正確じゃないかもしれない。好きな人。夢のなかにいるときも、これはありえないと思

っていたけど、想像できるってことは現実にできるということ? 私はそれを望んでい

るのだろうか。わからない。肝心なことはいつだってわからない。

好きな人が出てきたんだから、夢を見ているあいだはたぶんきっとすごくいい夢だった

と思うのだけれど、目覚めるころにはすっかり氷で薄まった炭酸水みたいになってしま

っていた。ただその人が出てきたという余韻だけが胸に残った。恋の夢を見るなんて

ブルーオパールなんかつけて寝たせいかしら。ブルーオパール。好きな石。

彼女はラピスラズリが好きだといっていた。その名前の響きも好きだと。

それからこれも大好きだといっていた。マウンテンミント。

それで昨日の夜はこれを買うことにしたんだ。

上の写真はマウンテンミントとフェアビアンカ。

下の写真はマウンテンミントとセルリア。

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葉っぱに触るとミントのいい香り。

小さな庭の一角を、これで埋められたらどんなに素敵でしょう。

マウンテンミントのことを調べていたら、友達が一緒に仕事をしているポール・スミザー

さんの動画を見つけた。Yちゃん、元気かな。


   YouTube   →      ポール・スミザー Pycnanthemum muticum  

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2012年6月22日 (金)

夢とその周辺のこと。

12tomato_soup

明け方、まるで水道の蛇口を全開にして出しっぱなしにしているような水の音で目覚

めると、外はまたもや豪雨だった。仕事部屋のカーテンだけ開けて、トイレに行ってま

た眠った。それから、目覚める直前に見た夢。

私はいつかも夢で行ったことのある見覚えのある町を歩いていて、ある路地にさしか

かったとき後ろを歩いていた二人が「ここの路地にある小さな焼き栗屋が作る焼き栗

が絶品だから、ぜったい買って帰らなきゃ」と話すのが聞こえて、それなら私も、と歩

いてゆく。 ・・・・・ と、店に入るところも買うシーンもなく私は唐突に道に立ったまま、

斜めがけした革のバッグから思い出したように何かをとりだしている。とりだしたくちゃ

くちゃの紙の中に入っていたのは栗で、私の手のひらのなかで栗はまだすごく熱く、

弾けるようにとびだした実はほくほくと黄金色をしていて、ひとくち口に入れるとそれは

ただの栗とも思えない、まるで神さまからのギフトのようなおいしさで、私は思わず「あ

りがとう!ありがとう!」と繰り返し何度もいってしまう。するとそこに突然、Sが現れた

のだったか声がしただけなのだったか。Sがいるとわかっていても、この栗を食べさせ

ることもできないと思ったらなんだかすごく切ない気持ちになってきて、バックにギター

チューンなんか流れているものだからなおさら切ない気持ちになってきて ・・・・・・

目が覚めた。

目覚めるとまるで全身発熱したかのように熱くて、あたまもからだもまだ半分以上眠

気に浸かったままで、重くてだるくて最悪だった。最近、Sはまた私の夢によく出てくる

けれど、これってなんなんだろう、それにいったいなんだって栗なんだ? と思いなが

らキッチンに行った。

それにしてもあの栗は、この世の食べものとも思えないようなおいしさだった。

私はそれをまるで神の恩寵のようにうけとった。

とてもわずかな時間に見た夢で、目覚めは悪かったけどその部分においては悪い夢

じゃなかった。

今日はまた一日じゅう降るのかと思っていたのに、明け方あれほど降っていた雨は娘

が出かけるころにはやんでしまった。

上の息子は凄いピンポイントの確率で雨男だけど、下の娘は完全に晴れ女らしい。

それからまたキッチンに行ってマイケル・フランクスを聴きながらお昼の支度をした。

マイケル・フランクスってたまに聴きたくなるよなあ! 

いつも聴くわけじゃないけど、聴きたいとき家にないと困るCD。

最近、ずっと廃盤になって手に入らなかったマイケル・フランクスのアルバムが初回限

定生産の紙ジャケット仕様で再販されて、あれも欲しいと思ってる。『N.Y.ストーリー』と

『シティ・エレガンス』の2枚。20代のころ散々聴いた。あのころは、いつかマイケル・

フランクス的生活がしたいと夢みてた。そしてあの時代には、いまと違ってそんな甘い

夢がいつか叶いそうな”雰囲気”だけはあったと思う。愚かなりし我がこころ。

お昼の支度を終えてキッチンから出てきたら、息子が「今日のこの薄曇りの天気にぴ

ったりな音だね」といった。

お昼は昨日の残りもので作ったトマトスープとフォカッチャ。

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2012年6月21日 (木)

夏至の夜に

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友人の家では高校生の娘から、増上寺で行われる100万人のキャンドルナイトに行

きたいって、リクエストがあったそうだ。今夜、行けたのかな。

最近よく思うんだけど、いまの子どもって変わってるよね?

私たちが高校生だったころ、そんなところに親と行きたかったか?

まさか。たいていは好きな男の子とか、少なくとも女友達とでしょう、と思う。

もっとも私は母が鬼のように門限にうるさかったから、夜からのお出かけなんてとうて

い行かせてもらえるわけないけど。

そして、我が家も今夜は『でんきを消してスローな夜を』すごしました。

仕事が終わるや、やおらキッチンに行って粉を量り始める私。

もうフォカッチャの分量だって暗記してるのよ。だいぶ手慣れてきました。

生地の粉をこねたら炊飯器にほうりこんで、一次発酵してる間に買い物に行く。

今日買ったのはアスパラガスにベビーコーンにスナップいんげんにキュウリにセロリに

ニンジンにパプリカととうもろこし。野菜ばっかり。それに少量の生クリーム。

そう、今夜のためにバーニャカウダソースとポットを買ってあったのです。

急いで帰宅したらフォカッチャ生地を2次発酵させて成形してオーブンへ。

あとはひたすら野菜を切ってゆでてお皿に盛って。

ソースを2倍のオリーブオイルでのばして温め、生クリームを混ぜたら準備万端。

あとはキャンドルの灯りのもと、家族3人での~んびりたらふく野菜とパンを食べまし

た。ワインがなかったのが残念な気もするけれど、焼きたてフォカッチャとバーニャカ

ウダソースってすごく合う!

おいしかったですね~♪

自分でいうのもなんだけど、我ながら今夜のフォカッチャはよい出来でした(^-^)

そして今夜、私が使ったバーニャカウダソースとポットはこれ!

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さすがサイトに『イタリアの贅沢生活』とうたってあるだけあってこのソース、近所のス

ーパーで買えるレトルトものと違って全然アンチョビが生臭くなくておいしかったです。

それにポットも箱から出したときは「デカ!」と思ったけれど、これくらいあれば余裕で

3~4人で楽しめますね。ソースはまだ半分あるからもう1回楽しめそう。

それにいつか、いいアンチョビとニンニクを大量に手に入れたら手作りバーニャカウダ

ソースも作ってみたい。

家族みんなで、友達招いてバーニャカウダ、おすすめです。


  * イタリアの贅沢生活トラノイ

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ライラックローズ

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台風で花びらがだいぶ傷んでしまったけれど、今朝ライラック・ローズが開いた。

暴風につぼみごと根こそぎ持ってかれなくてよかった。

今日、なんとか咲いてくれたこの花の表情を見ていたら、なんともいえない穏やかで

平和な波動を感じたの。これってなんなんでしょう。育てている私にだけわかること?

それとも写真からも伝わるもの?

それから、2番花はずいぶん小ぶりになってしまったけれど、よく香るのはいつも通り

のルイ14世。

昨日の蒸し暑さとは打って変わった涼しいあさ。

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2012年6月20日 (水)

いかれぽんち

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泣き虫、電波探知器、夜明けの昼行燈、鉄砲玉、お祭り女、天下泰平、極楽とんぼ、

貴族乞食、おたんこなすにあんぽんたんにいかれぽんち ・・・・・

もう思い出せないけど、子どもの頃から大人になるまで母は様々な呼び名で私を呼ん

だ。昔はよく自分の子どもをそこまでいえたもんだと思っていたけど、いま思えばどれ

も当たってる気がする。なかでも、いかれぽんちなんて、その音の響きからして私にぴ

ったりじゃないかと思う。だから今夜、このカードを見せられたときには、なんだ私じゃ

ないかと思ってしまった。ボロボロの服を着て、危うい崖の上だというのに足もとを気

遣う風でもなく空を見上げて、片手にバラを持って、歌うように踊るように歩いている。

昔から私のことを「年じゅう花よ星よだなんていってるあなたにあうのはフランス人くら

いよ!」と言っていた親友にこのあいだ久しぶりに会ったときも、きょうだいの話になっ

て私が「私の妹は私とぜんぜん違って現実的なの」といったら、「あなたはそういうもの

をぜんぶお母さんのお腹の中に忘れてきちゃったのね」なんていわれて面食らった。

私だって私のタフな現実をじゅうぶん嫌気がさすほどやっているのに、どうも人からは

そうは見えないらしい。「あなたっていつもおしあわせそうね」に始まって、ひどいときな

んか同性の友人から「どうしていつもそんな風に飄々と淡々としていられるの? 憎た

らしい」なんていわれたりして。(しかもそれって母が亡くなったときだ。)これって損な

のか得なのかどっちなんだろう。とりあえず、これまで崖から落っこちることなく生きて

こられたから、まあ、いいか。

それにしても、今日はなんという新月の会だったのだろう。

行きの山手線は乗るなり高田馬場で止まってしまって、しばらく運転を見合わせると

いう。原因は乗客同士の喧嘩だそうだ。迷惑千万もいいとこ。帰りは帰りで原宿から

混んだ電車に乗りこめば、一駅行ったところで止まってしまい、目黒駅で起きた人身

事故で山手線は全線不通になったという。振り替え輸送のアナウンスで隣りのホーム

から総武線に乗り替えて新宿で降りれば、こんどは西武新宿線のホームでも「航空

公園から本川越区間は人身事故の影響で不通」のアナウンス。

さいわい、私の降りる駅へは無事まっすぐ行けたからさほど遅くならずに帰り着けた

けれど、ちょっと間違ったら危ないところだった。

最近、たまに電車に乗るといつもこれだ。

そして、これっていまの状況そのもなのだな、と思う。

先日もNHKで貧困拡大社会をテーマにした番組を見たばかりだけど、いまの時代って

現実にただ起きていることだけしか見えない人にとってはただただ先の見えない不安

定で暗い時代なのだと思う。とくに、まじめな人であればあるほど。

そんな時代にあってこの『FOOL』はもしかしたら何かのヒントになるかもしれないよ。

と、そんなことを思いながら蒸し暑さの残る夜道を歩いた。

ビートルズのFool On The Hill を歌いながら。


 若くてかわいかったなあ、このポール! YouTube → Fool On The Hill 

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2012年6月19日 (火)

嵐の前

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私は昨日の夕方からまた絶不調に突入してしまって、この台風前の低気圧の強力な

Gとうだるような湿度とあいまって朝からひどく頭が重い。

昨夜の天気予報によれば今回の台風4号はきわめて速度が速く、天気が変わったと

思った途端にはもう暴風雨圏に突入することから、ベランダの植え木などは明日の午

前中までには室内に移動するなど備えは早くしておいたほうがいいということだった。

息子は「入れたほうがいいんじゃないの? 手つだうよ」といってくれるのだけれど、と

いってこれだけ湿度の強い季節に鉢植えを家の中に入れると虫が出てくること必至な

ので、いつものごとく申し訳程度にベランダの端に寄せるにすませた。

今日は大阪の本社も早々に仕事を切り上げて社員を早退させるという。

私も今日は雨が降ってくる前に買い物だけはすませようと思っていたのに、出ようと思

うころにはもう雨だ。時折り雨脚と風が強くなって、窓を閉め切ったら室内がサウナみ

たいになったから、今季初めて冷房の除湿をかけた。

写真は春には1輪も咲かせられなかったライラック・ローズ。

せっかく2番花をつけたのに、この台風でまたちゃんと咲けずに終わるのだろうか。

この雨のなか外で働いている方たち、まだすぐには帰宅できないという方々はこの後

以降くれぐれもお気をつけください。

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2012年6月17日 (日)

梅雨の晴れ間

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雨がやんだ。

そうしたらなんだか急に蒸し暑くなってきた。

今年の梅雨は気温の低い日が多くて肌寒いかわりに比較的すごしやすい日が続いて

いると思っていたけど、ついにあの1年で最も不快な高温多湿の東京の梅雨がやって

くるのかな。と思ったら、いまからげんなりしてしまう。

これだけ蒸し暑くなってくるとお昼は今季初の冷そうめんだ。

白くまアイスも買ってこよう。

バラはやっと傷んだ葉と新しいぴかぴかの葉っぱとが入れ変わりつつある。

気温が上がるにつれて虫の動きも活発になってきたから気をつけないと。

洗濯物を干す前に木酢液を撒いた。

夏までもう少し。

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2012年6月16日 (土)

ポテトサラダ好き

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世の中にはポテトサラダ好きの人、っていうのがいる。

かつての知り合いで六本木を根城とする超音楽通の某氏もそのひとりで、「ここ何た

べてもうまいんだ」といって連れて行かれた赤坂の小料理屋で彼がオーダーした中に

入っていたのもポテトサラダだった。ポテトサラダっていうと私はどうしても庶民的お惣

菜のイメージしかないから、なんでまた赤坂でポテトサラダかな、と思ったのをおぼえ

ている。たしかに出てきたポテトサラダはおいしかったけど、ポテトサラダなんて家庭

それぞれの味があって家で食べたほうがおいしいのに、こんなところでお金払って食

べるとは、彼はやっぱり家庭の味を知らない独り者なんだな、と思った。

それから、このあいだ親友の家で食べたポテトサラダ。

人間の食の好みって面白いもので、どんなに進化しても贅沢になっても、おおもとのと

ころは子どものころの幼児体験というか、原風景に根ざしたものであるらしい。

コルドンブルーでフランス料理を習った一流の料理人の女友達と、フランス人以上に

フランス人的な彼女の旦那さんが好きなのがポテトサラダ。しかも安いハムが入った

のがいいとかいうから笑っちゃう。そして「これかけて食べるとおいしいよ」といって差

し出されたのはウスターソース。無添加のいいソースだったけど、ウスターソースがけ

のポテトサラダはなんとも下町レトロな味がしたのでした。

その友達が作ったポテトサラダもおいしかったけど、料理がめちゃめちゃうまい彼女

としては少々水っぽく、きっと忙しいなか慌てて何品も作ったから水切りがちょっと甘

かったんだろうな、と思った。うちではポテト、ジャガイモというともっぱら朝食のときに

炒めて食べることが多いけれど、このところ続けてポテトサラダを作っている。

久しぶりに作って思うのは、大きめのジャガイモ4~5個入った袋をひとつ買ってぜん

ぶポテトサラダにするとけっこうな量できて、そしてそれがあると朝食の目玉焼きのつ

けあわせにしたり、パンに挟んだり、夕飯の煮込みハンバーグのつけあわせにできた

りしてとても便利だということ。

そしてやっぱり自分で作ったのが1番おいしい!

私のポテトサラダの作り方のポイントは3点。

まずジャガイモは皮つきのまま煮て、つぶさないこと。

味は2回に分けてつけること。

あわせる野菜はしっかり水切りをすること。

ポテトサラダなんて誰でも作れるでしょうけど、以上をふまえて以下いい加減レシピ。

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 ● おいしいポテトサラダの作り方

 < 材料 >

    じゃがいも(大)    4~5個

  きゅうり           2本

  玉ねぎ         2分の1個  

  粒コーン        1缶

  塩・ホワイトペパー  少々

  ガーリックパウダー  お好みで

  粒マスタード      大さじ2くらい

  マヨネーズ       適宜

 < 作り方 >

 1.ジャガイモは皮のままよく洗って鍋に入れ、ひたひたの水でゆでる。

   竹串がスッと通るくらいにやわらかくなったら、まな板の上にとりだして皮をむき

   半分に切ったあと1センチ強厚さにスライスしてボウルに入れる。

   ジャガイモが熱いうちに塩・コショウ・ガーリックパウダーを振って全体にかきまぜ

   粗熱をとる。

 2.コーンの缶詰は水を切っておく。   

   キュウリは洗って塩を振ってまな板の上で転がしてから薄くスライスし、かるく塩

   もみしておく。玉ねぎは半分に割ったのをさらに半分に切って薄切り。塩でもんだ

   あと、ザルに入れて水でさらしてぬめりをとる。

   キュウリも玉ねぎもキッチンペーパーでしっかり水気を切っておく。

 3.粗熱がとれたジャガイモに粒マスタードを入れ、コーン、キュウリ、タマネギを順

   番に入れるたびにマヨネーズを入れて全体に混ぜ、塩味が足らなかったら足し

   て、味が決まったらできあがり!

*****************************************************************

私のポテトサラダにはハムは入れない。あと何か入れるとしたらニンジンくらい。野菜

だけでじゅうぶんにおいしいと思う。

今回はガーリックパウダーの代わりに、たまたまスーパーで見つけた『桃屋のきざみ

にんにく』というのを入れてみたらとてもおいしかった。

でも、私はニンニクの匂いがしないほうがいい、という人はもちろん入れなくてもいい。

ジャガイモを皮のまま丸ごとゆでるのにちょっと時間がかかり、ゆでたてのジャガイモ

の皮を剥くのがちと熱いけど、安くておいしくてボリュームがあってお腹いっぱいになる

庶民の味!

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2012年6月15日 (金)

ゾネントアのお茶とプロテア

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昼前、もうずいぶん前にAmazonでオーダーしたCDとともにゾネントアのハーブティー

が届いた。このハーブティー、『新月のお茶』とか『満月のお茶』とか『断食のお茶』と

か変わった名前のついたお茶がいろいろあって前から気になっていたのだけれど、い

くら有機オーガニック・ティーだといっても一度も飲んだことがないのにいきなり1種類

のお茶が20袋も入ったのを買うのは冒険なので、20種類のお茶がアソートで入った

トライアルパックを買ってみた。まず外側のビニールを剥がすと箱から漂ってくる独特

の香り。この匂い、どこかで嗅いだことある香りだと思ったら、ミルラの香りだった。

ミルラ、没薬の香りなんて、バラをやっているかアロマかお香でもやってないとふつう

の人は知らない香りだと思う。それにアニスの香りが混じったの。アニスは中国料理

でよく使うあの八角ですね。それでちょうどイングリッシュローズのフェアビアンカのよう

な複雑な香りなのだけれど、お茶だと強力。オーストリアのブランドなのでティーバッ

グに書かれた文字はドイツ語なのだけれど、とりあえず『ジンジャー・エナジー』を入れ

てみる。立ちのぼるショウガの匂いについで複雑なスパイスの香り。

今週はこのところずっと垂れこめている低気圧のせいかなんだかうまくいかなかった。

人から発せられる気もストレスフルで。それでなんだかとても疲れてしまった。そう思っ

てちょっと調べたら、低気圧が人の心身にもたらす影響って想像以上に大きいものな

のだと知った。やれやれ。こんなときはうまくやりすごすしかないのかな。

それからお昼休みにパンを買いに行ったついでにパパっとコトリ花店に寄ってこの変

な子を連れて帰ってきた。

12protea

プロテアの仲間だそう。

花の中にはフェザーみたいなやわらかい蕊がいっぱい。

一緒に買ったユーカリとともにオーストラリア産だそう。

店の中にはキングプロテアも飾ってあって、自然の植物とも思われない作りものみた

いな不思議な迫力があった。

家に帰って包みをほどこうとして、今日は香りのない花を買ったのにまたもや独特な

香りがする、と思ったらラッピングペーパーに付けてくれたこれだった。

Papier_d_armenie

パピエ ダルメニイ。

フランス製のアロマペーパー。

今日は香りに縁のある日。

夕方遅く、セツから帰ってきた娘がにこにこしながらキッチンにきて、「Aはもらえなか

ったけど今日初めて人物水彩で高い評価をもらった」って嬉しそうに。

その顔を見たらこの1週間のストレスが解消された気がした。

いいよね。子どもはいつでも。

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2012年6月14日 (木)

祈りたくて

12hakka

感情が考え理性が感じるところに従えと

みずからの心にいう しかしぼくは

祈りたくて


タバコを何本もふかしつづけ

四畳半の部屋の窓もドアもすべて閉じ

もうもうたる煙の午前三時を

呆然とすごしている

ぼくはきのうも一日じゅう

恐ろしい自分の声を聞いていたが


めったなことをいってはならぬ

それが祈り

ことばを正しく使うことそれが祈りと


思いはしたが木枯らしの

音の絶え間ほどの安心が

かつてあっただろうかそれは


得られるものだろうかと

懐疑的になるのだった玉の緒よと口に出していうと

時間はどんどんたっていってしかし


髪の毛のさきまでニコチンくさくなって

ぼくはやはりいま狭い部屋にいて

きのうが三十年むかしみたいに思われて


口をあんぐりとあいて

ガスストーヴのゴム管を見つめている

少年時代の


夕焼けを幽霊みたいにこわがった経験を

総毛だって思い出している

あのときぼくは


たしかに祈った今夜とちがって

かん高い声で

たくさん言葉を並べたてて


おう神さま許してください

もう二度と悪いことはいたしません、と

夕焼けはあまりにも長くつづきすぎます、と ・・・・・・


邪悪な目というものが

たしかにあって

だから馬や猫の目がかわいくて


ぼくは鏡に顔をうつして

じぶんが動物になればいいなと思った

幽霊の夕焼けがこわかったのは


そこに紅いたくさんの邪悪な目が

ひしめいていたからだった

死ぬまで付きまとわれるような気がしたからだったが


じぶんが幽霊になってしまっていないという保証が

どこにある

もう一本タバコに火をつけて


黙っている(ぼくはじぶんがおそろしいが)

めったなことをいってはならぬ

でもことばを正しく使うなんて


できるだろうか不意に

すがすがしいハッカの匂いがしたので

なおさら祈りたくて


(北村太郎 詩集『あかつき闇』より、『祈りたくて』)

*****************************************************************

いまでこそ健康に問題のある友達に煙草をやめるようにいっている私だけれど、若い

ころは私も多少は喫っていた。きっかけは親友にすすめられた1本の煙草から。

彼女が喫っていたのはサムタイムのメンソール。

メンソールといってもタールの重さはショートホープと同じくらいだと彼女はいっていた

けど、あのころは若かったせいかそんなこと気にもしなかった。彼女はときどきその

メンソール煙草のフィルターにさらにハッカの結晶を仕込んで喫う。私も喫ったことあ

るけど、まさしくパーラメントのCMの『この味、別世界!』ってな感じになる。寝不足で

眠いときなんか一瞬で眠気もふっ飛ぶ。

幸い、私は嗜癖にまでにはいたらなかったからやめるもやめないもなくいつの間にか

喫わなくなってしまったけれど、それでもずいぶん長いあいだ、ときどき無性に煙草が

喫いたくなるときがあった。それが夜中だったりすると夜中に家を抜け出して買いに行

くほどだった。それというのもいま思えば、私は煙草そのものよりハッカの香りが好き

だったのだと思う。

ハッカの匂いにはほかにもいくつか思い出があって、ひとつには子どものころ夏祭りの

夜店で売っていたハッカパイプの匂い。私はあれが大好きで、見るたび欲しかったけ

れど滅多に買ってもらえなかった。私の母はキャラクターが先についた安っぽいプラス

チックのパイプなんてくだらないと思っていたし、「ハッカの味のするお砂糖なんて少し

しか入ってないから、すぐになくなっちゃうのよ。それでもいいの?」といった。それでも

買ってもらえたときは嬉しくてすぐに浴衣の首からさげて歩いた。中身のお砂糖がなく

なってしまったあともときどき思い出したように咥えて吸ってみると、微かにハッカの匂

いがした。懐かしい夏の思い出。

それから住んでいた部屋の北側の窓の下に生えていた草。

あるとき草むしりを手伝わされて雑草をむしっていたら、いきなり爽快な香りがあたり

に放たれて、何かと思ったら北海道産の和種薄荷だった。「薄荷は地下茎だから増

えるのよ」と母はいった。そのとおり、薄荷はむしってもむしってもまたすぐに生えてき

た。薄荷とスズランは地下茎だから増える、というのは子どものころに覚えたこと。

そしてアロマセラピーを始めたころに買っていたのはローズマリーと和種薄荷。

『生活の木』の精油が好きで、原宿に行ったときにはよく店を覗いた。

和種薄荷の匂いはペパーミントともスペアミントとも違う、甘さのない、もっと清涼感の

あるすがすがしい香り。いまでも大好きな香り。

写真の精油は最近手に入れたもので、梅雨に入ってからは毎朝これを焚いている。

これだけだと香りが薄いから、日によってローズマリー、ベルガモット、レモンユーカリ

ティートゥリーなどと組み合わせて。ペパーミントなんかと較べると和種薄荷はレアオイ

ルの部類に入るらしい。なので拭き掃除のときはもっぱら手に入りやすいパペーミント

を絞った雑巾に一滴垂らして使っている。それだけで鬱陶しい梅雨の室内が一気に清

浄化されたようで気持ちがいい。

そしてハッカの匂いといってまっ先に私が思い出すのはこの詩。

この詩の感じはすごくよくわかる。

人にはただ、祈るよりほかない夜がある。

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2012年6月13日 (水)

ちょっと宣伝&今日の『これ気になる』

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先日サムタイムに行ったとき、ファーストステージが終わった後に直さんが何やら手に

フライヤーらしきものを持って席にまわってきて、受けとったのがこのチラシ。

7月2日。モーション・ブルー・ヨコハマでの竹内直4のライブ。

メンバーはもちろん、竹内直(sax)、片倉真由子(p)、井上陽介(b)、江藤良人(d)の

4人。ブルーノート系列のジャズ・バーってたいてい入れ替え制なのだけれど、この日

は通しチャージの設定あり、 なので時間を気にせずゆっくりできます。

仕事始めの月曜から横浜、っていうのは私にはちょっとキツイけど、始まりは7時から

と早いし、平日は終電も遅くまでやってるし、ってことで、行ける方はぜひ!!

とくに直さんはまだ聴いたことがないって人や、モーションブルーには行ったことがな

い方なら一度は行ってほしい。横浜赤レンガ館の素敵なロケーション、スペシャルな

雰囲気のなかで、おいしいお食事とカクテルをいただきながら、最高のメンバーで最高

の音楽に酔いしれること、うけあいです♪

そして、もう1枚はこれ ↓

77cafe

私はここ知らなかったけど、幡ヶ谷にある7CAFE  ナナカフェ、JAZZとスペシャルティ

コーヒーのお店だそうです。

7月7日の七夕ライブ。(七夕ライブって、もう7月なのね! と愕然とする私。)

夕方6時から10時までの2ステージでチャージ1800円、スペシャルティコーヒー付き

だそうです。そんなこといわれちゃうと珈琲好きの私はつい行きたくなるけど、土曜日

プールで泳いだあと6時までに幡ヶ谷に行くのはかなりキツイかな。う~ん ・・・・・・

(と、思案中。でも、うちは365日いつでもスペシャルティコーヒーなんですけどね。)

小さなお店でお席に制限があるそうなので、行ける方は早々にお電話かメールで予

約したほうがいいです。

そして、私がいま気になってるのはこれ! ↓

12tomneko5_3

珈琲屋トムネコゴ 

この小さなチラシもサムタイムで、外の階段のところに置いてあるのをもらってきたの

だけれど、これ前にもどっかで見たことあるよなぁ、と思ったら、去年ともだちと鎌倉に

遊びに行ったときに古道具屋の『そうすけ』さんに置いてあったのを、たしかあのときも

「あたし、なんかこれ気になる」といってもらってきたのでした。何が気になるって、この

飄々としたネコの絵とか、『トムネコゴ』って変な名前とか。

なんで鎌倉の店のチラシが東京・吉祥寺のジャズ・バーに置いてあったかというと、今

年の4月に店を吉祥寺に移転されたからなんですね。

さっきちょっと調べたら、行った方のブログに写真付きで載っていて、『そこはジャズ好

きの友人の部屋のようで』とあって、いい表現だな、と思った。そんな風にいわれると

ますます気になって行きたくなる。なんたって夢に見るくらいだから友人の部屋に行く

のは好きです。別の場所で2度も同じチラシを手にしたってことはきっとこれも何かの

縁だから、ここにはきっと行くでしょう。

最近、ひとつの目的のためだけに街を訪れるってことがほとんどなくなってしまったけ

れど、今月はPayday 過ぎあたりにダンディゾンにパンを買いに行こうと思っていたか

ら、できたらここでちょこっとぼんやりしてこよう。

願わくは、このネコみたいな飄々とした店主がいることを期待しつつ ・・・・・・

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#9Dream/夢は現実逃避か、はたまた補足か?

John_lennon_4 

奇妙奇天烈な夢を見た。

夢のなかで、どうやら私は実際のいまの娘より小さかったころの娘を連れてブログで

知りあった女性の家に行ったようなのだが、その女性というのが私がこれまで彼女の

ブログから受けていた印象とはまったく違うタイプの人で、かなりインパクトがあった。

どう違っていたかというと、とにかく夢のなかの彼女はめちゃくちゃに明るくて、元気で

エネルギーにあふれ、実に屈託がない笑顔で人懐こく笑うくせに、何やら不思議では

かりしれない謎めいた雰囲気を漂わせ、おまけにかなりぶっ飛んだ感覚の女だった。

それで夢のなかで私はすっかり彼女に魅了されてしまった。

それから彼女が住んでいた部屋。

私が夢の中のディティールを詳細に憶えてることなんて滅多にないので書いておくと、

緑の多い周辺環境に建ったその建物の8階か10階あたりの彼女の部屋は、ベラン

ダに面して横並びに部屋が3つ続いている。その3つの部屋は真鍮のドアノブがつい

た木のドアでいちおう仕切られてはいるものの、各部屋を仕切っているのは壁ではな

く木枠の窓ガラスなので、こちらの部屋から向こうまでが素通しに見える。各部屋から

はベランダに出られる。そんな風だから部屋のなかはどこもかしこも光でいっぱいな

のだけれど、それで落ち着かないということはなく、むしろ風通しのいいウッディーな空

間でとっても落ち着く。私と娘と彼女がいるのはリヴィング・スペースで、目の前に見え

ているのは彼女の仕事部屋らしく、「ここから先はオフリミットなのね」というと、彼女は

「そうね」と答えた。机の上に季節外れのクリスマス柄のラッピング・ペーパーで丁寧

に包まれたプレゼントの大きな箱がたくさん積み上げられているのに目をとめていると

「いつも12月は忙しくなっちゃうから、友人へのクリスマスプレゼントはたいてい今から

用意してるの。可笑しいでしょ」と彼女がいった。部屋のなかにはどこか懐かしい空気

が漂っていて、開け放った窓からは外で遊ぶ子どもの声が響いていた。

それから彼女がふと席を立って別の部屋にいったときに、サイドボードの上に置かれ

た彼女のカメラバッグが目にとまって、私は中身を確かめたい誘惑に駆られた。

もちろん触ることはなかったけれど、覗くと中には彼女愛用の一眼レフに交換レンズ

それにメモパッドにボールペン、マスキングテープに何枚かの領収書などが見えた。

いえるのは、部屋の中も、彼女の持ち物もすべてどれも趣味がよくて、私好みのセン

スだったということだ。

これから先になると夢はますます支離滅裂なシーンの連続になって文章に書きようも

ないのだけれど、映像として頭に残ったのは、フレームに入った昔のお嬢様風のレト

ロな髪型で振袖を着て眼鏡をかけて片手にカメラを持った昔の彼女の写真や、それ

から夕方帰ってきた彼女のパートナーとおぼしき青年(?)は、意外にも感じのいい爽

やかな体育会系の男だった、ということ。などなど。

それから、どっ派手な服を着てどこかの店に入って行ったと思ったらいきなりそこで働

き始めて、その彼女の笑顔があまりにも鮮やかで魅力的だったから、写真を1枚撮ら

せてもらえないかと聞いたら、「あなたも相当ヘンなヤツね」といいながらも快く承諾し

てくれたこと。それで、こんな彼女はたぶん誰も知らないから、この機を逃すまいとカ

メラを構えるのだけれど夢の中だから何故かカメラを持つ手がなかなか決まらなくて

「ああ、これじゃブレるブレる・・・・・・」と思っていたら目が覚めた。

目が覚めてからも彼女自身の印象や、部屋やカメラバッグの画像が強くこころに残っ

ていて、そのディティールが消えないようにしばらく反芻し続けていた。

朝食のときその夢のことを話したら、娘が「どこかに書いておけば」というのでとりあえ

ずここに書いておくことにしたけれど、夢の中でははっきり現実の名で呼んでいた、彼

女はいったい誰なんだろう?

ここに見る私の深層心理は?

けっきょく、私は夢のなかで見た彼女みたいに、かなりぶっ飛んだ女に惹かれる、とい

うことなのだと思うけど ・・・・・・

先日は、朝起きた途端に大音量でジョン・レノンの#9Dream を聴いた。

それがぴったりなマジカルな夏の朝だった。

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2012年6月12日 (火)

ゆうさんの『つくる暮らし』

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友人に連れられて行った銀座のギャラリーで、初めてお会いしたこばやしゆうさんは

文字通り『いまいるここをパラダイスに変えてしまう人』だった。

そのとき感じた不思議な存在感、子どものような無邪気さと自由さ、太陽みたいな人

懐こい笑顔にすっかりやられて手に入れたゆうさんの最初の本、『作る。生活』は私

にとっては衝撃的な本だった。何が衝撃的って、憧れのビーチ生活もそうだけれど、

家をはじめとするその生活の全てがゆうさんの手によって作られたものだったから。

こばやしゆうさんは絵描きで造形作家で陶芸家だ。

だから絵を描き、オブジェを作り、陶器を焼く。

でも、それ以上に毎日ごはんを作り、自家製酵母を作ってパンやケーキを焼き、野菜

やハーブを育て、鍋釜から家具から遊具、服やカバンや靴にいたるまでなんでも自分

で作る。ゆうさんの辞書に『ないものねだり』なんて言葉は存在しない。なかったら作る

足りなかったら作る。ただそれだけ。本当に何から何まで作れるなんて器用だなあ!

と思うけれど、それ以上に一心に物の構造や作り方を考え、一心に手を動かす人な

んだと思う。それがそのまま『生きること』になっている本物の自給自足。

その暮らしは便利さにすっかり慣れた、なかったらなんでもすぐに買ってすませてしま

う現代人からすると、まるで古代人のよう。でも、ゆうさんは現代に生きる人だから、

作るものはプリミティブでありながら洗練されている。ゆうさんの描いたものや作った

ものを見ていると、パッと見は自分でも作れそうに見えても絶対に作れない、線を引い

ても布を縫ってもゆうさんの感覚になっていて、そこがふつうの人が作ったのじゃない

アート、アーティストの仕事なんだな、と思うのです。

そのゆうさんの新しい本が出版されて、本に載った作品ぜんぶを一同に集めた展覧

会をやるというので、最終日を前にした今日の夕方遅く、娘を連れて雨のなか行って

きた。場所は前回と同じ、京橋の『アートスペース繭MAYU』。

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今月は天気がよくない日が多かったにもかかわらず、連日たくさんの方が来られたと

いうことで、この日ギャラリーに入ったときも、ゆうさんは房総と茅ケ崎なんて遠いとこ

ろから来られたご友人らしき方と談笑しているところでした。なので、その邪魔をしな

いように静かに作品を見て、本を買ってサインだけしてもらって帰ってきました。

ゆうさんには私がわからなかったよう。当然ですね。数回会っただけだもん。

でも今回も前回同様、とても感じのよいスタッフの方に温かく迎えていただいて、お茶

に手作りいちじくプディングまでいただいてしまいました。いちじくプディング、ちょこっと

だったけどあっさりしていておいしかった! こんど私も作ってみよう。

12yu_san_02_2 

そして、ゆうさんの新しい本は、『衣食住遊31の作り方』というサブタイトルにあるよう

に、ゆうさんのアイディアから生まれた様々な『つくる』ことが指南された本。

でも、ただのハウツー本とは大違い。

ゆうさんの海辺の暮らしがまるごと詰まった、見てるだけでも楽しくなってくる絵本みた

いな本なのです。

さて、ここに私にもできることはあるかな?

きっとあるね(^-^)

やってみよう♪

今日、娘の部屋でみつけたゆうさんの『作る暮らし。』

うさぎは栞なのか??

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 こばやしゆうのつくる暮らし。

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2012年6月11日 (月)

"娼婦ふう”という名のパスタ

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ピザを作ったときにちょっと余ったアンチョビで作ろうと思って、うっかりふつうのパスタ

を買い忘れて家にあったショートパスタになってしまったのだけれど、プッタネスカ。

”娼婦ふう”の名前の由来には諸説あれど、イタリアのどこの家庭にでもあるチープな

材料でできることからこの名前になったのだとか。アンチョビもオリーブも日本で買うと

それほど安くないけど、ヨーロッパの人が母国で日常的にしている食生活を日本でや

ろうとするとお高くつくのは、国際結婚をした友人がいつも嘆いているとおり。

でも、このプッタネスカは手早く簡単に作れる割にはとってもおいしい。

アンチョビとケイパーとブラックオリーブと、そしてイタリアンパセリの複雑な味わい。

たまたま(?)この食材がそろったときにはぜひ作ってみてください。

以下、レシピ。

*****************************************************************

 ● スパゲティ・プッタネスカ

 < 材料 > 2人分

  スパゲティ     200グラム

  ニンニク      2片

  赤唐辛子      1本(輪切り)

  アンチョビ       2~4枚(粗くほぐしておく)

  イタリアンパセリ  4枝(粗く刻む)

  ケイパー      大さじ2

  ブラックオリーブ  輪切りになったもの1袋 

  トマトのカット缶  200グラム(缶詰2分の1量)

  オリーブオイル   大さじ3杯

 < 作り方 >

 1.大きな鍋にお湯を沸かし、ソースができあがるのと同時にパスタがゆで上がる

   ように準備をする。

 2.フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて温め、赤唐辛子、アンチョビを

   加えてしばらく弱火にかける。

 3.アンチョビが崩れるようにオリーブオイルになじんできたら、イタリアンパセリを

   ひとつまみ、ケイパー、ブラックオリーブの順に加えて炒めあわせる。

 4.カットトマトを加え、弱めの中火でソースが3分の2量くらいになるまで煮詰める。

 5.アルデンテにゆでたパスタをプッタネカソースで手早くあえ、皿に盛りつけたあと

   イタリアンパセリを散らす。

*****************************************************************

話はちょっと飛ぶけど、前に自然食品のそら屋さんに「塩麹は置いてますか?」と聞

いたら、なかなか硬派で一家言ある店長、実は塩麹なんて一過性のブームにしか過

ぎないと思うから置きたくなかったのだけれど、あんまりそういう問い合わせがあるか

ら置くことにしました、とおっしゃる。「僕からいわせれば、そんなに塩麹・塩麹っていう

くらいだったらもっと味噌汁を飲め!」って感じなんですよ、というから、なるほど、そ

れもいえる、と思ったのだけれど、考えたらうちで1番大量消費してるのってオリーブ

オイルとニンニクなんだよね。これって日本人失格?

ちなみに今日の夕飯は、イワシの香草パン粉焼きで、またまた昼に余ってしまったイ

タリアンパセリを萎びないうちに消化したかったのと、たまたま開いたイワシが売って

たから作ったのだけれど、揚げたてはそれなりにおいしかったけど、やっぱりイワシっ

て、イワシって ・・・・・・ な私なのでした。

イワシ、サバ、DHA・EPAが豊富でからだに良いのはわかるけど、私はやっぱり好ん

では食べませんね。そういうのはやっぱりサプリメントや亜麻仁油で摂るに限る!

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2012年6月10日 (日)

サンデー・ブランチにピザを作ろう!

12pizza_2

物事なんでもバランスが大事だけど、バランスをとるのってなかなか難しい。

私の場合、仕事のことばかり考えてると食のことにぜんぜん気がまわらなくなり、夕方

遅く買い物に出て行って、ノー・アイディアのまま買い物かごぶらさげてスーパーの中

をうろうろしたあげく、時間がないのを理由にごく簡単なワンデッィシュ・ディナーとあい

なる。それでもうちの子はあまり食べるほうじゃないから、その一皿さえおいしければ

どこからもクレームがくることはないのだけれど、しばらくそういうことが続くとだんだん

作っている私のほうにストレスが溜まってくる。何を作ったらいいかぜんぜん浮かばな

い! 何を食べたいかわからない! でも、何か画期的なものが食べたい! となる。

それで最近、粉ものが楽しい私なので、がぜんピザを作ろうという気になった。

実はピザを作るのはこれで2度め。

金曜の朝にも生地をしこんでランチに食べて、それはそれで初めて作ったピザにして

はじゅうぶんおいしかったのだけれど、失敗したのはその日の夕方。娘の分の生地を

まるく伸ばして冷蔵庫に保存しておいて、娘が帰宅してからトッピングして焼いたのだ

けれど、その際、冷蔵庫から出してすぐに焼いてしまったせいでピザの縁がクリスピー

を通り越して固焼きせんべいみたいになってしまったのでした (>_<) 冷蔵庫で保存し

た生地を焼く場合には30分くらい常温に置いてからじゃないと駄目らしい。

そんなわけで娘には悪いことをしてしまったので、今日はリベンジということで。

2回やってみて「より売りものに近くなった!」と息子がいったので、自分の覚え書き

のために以下、レシピ。

12pizza_01

 ● 辛口チョリソーとピーマン、アンチョビとブラックオリーブのピザ

 < 材料 > 直径20cm 3枚分

  生地  強力粉    180グラム

       薄力粉     60グラム

       塩         4グラム

       ドライイースト  5グラム

         オリーブオイル 大さじ1        

       ぬるま湯(40℃~45℃くらい)140ミリリットル

  トッピング

       辛口チョリソー  1袋

       輪切りのブラックリーブ 1袋

       アンチョビ     3枚くらい(骨をとって細かくしておく)

       ピーマン      1個

       イタリアンパセリ  2束(葉先をつまんでおく)

       シュレッドチーズ 220グラム

       スライスしたニンニク  お好みで

       オレガノ、黒胡椒    お好みで

  トマトソース

       ホールトマト     3分の2缶(あらくつぶす)

       塩           ひとつまみ

        オリーブオイル 小さじ2

 < 作り方 >

 1.ボウルに、ふるった強力粉と薄力粉と塩を入れ、ぬるま湯で溶かしたドライ

   イーストを回しかけ、全体にざっと混ぜたらオリーブオイルを加える。

   かき混ぜながら生地がだいたいひとつにまとまったら打ち粉(強力粉・分量外)

   をした台に出し、なめらかになるまでよくこねる。もうこれでいい! となったら、

   まるめて表面が乾かないようにオリーブオイルを塗り、ボウルに入れてラップを

   して1時間、発酵させる。(オーブンや炊飯器の発酵メニューを使ってもよし。)

 2.発酵してふくらんだ生地を打ち粉をした台にとり出し、スケッパーで3分割して

   まるめておく。生地のひとつを台に置き、生地のまんなかを手のひらでかるく

   押して平たくし、生地のまんなかに左手を置いて右手で生地の端をつまんで回

   しながら薄く伸ばしてゆく。

 3.生地が伸びたら、フォークの先で全体に穴を開け、かるく打ち粉をしたアルミホ

   イルにのせる。混ぜたトマトソースを中心から外側に向かってぐるぐると塗り、

   トッピングをバランスよくのせる。

 4.3を天板にのせ、220℃~230℃に温めたオーブンで、様子を見ながら10分

   ~13分焼き、最後にオレガノ、ブラックペパーをふる。できあがり!!

12pizza_02

上の写真から今日焼いた順です。

上の2枚は辛口チョリソーとピーマンのピザ。

1枚めは仕上げのオレガノをふり忘れました。

そして、3枚めのはアンチョビとブラックオリーブにイタリアンパセリをのせたピザ。

2種類ともおいしくいただきました。

さて、肝心のピザ生地。

こないだあたり、さんざんフォカッチャを作ったのでお陰さまで生地を作るのはだいぶ

うまくなり、かなり慣れたもんになってきました。ピザ生地はフォカッチャと違って一次

発酵だけでいいので、発酵までは早い! 問題はピザ生地の伸ばし方。

いまはこういうことも動画で見られるから実に便利だと思うけど、YouTubeで検索する

といろいろ出てくるのでプロのやり方をあらかじめ見ておいて、あとはもう習うより慣

れろで何回もやってみて自分の手で覚えるしかないですね。で、少々変なかたちにな

ってもそこは素人のご愛嬌、ってことで、おいしければいいと思う(^-^)

なんでもそうだけれど、回を重ねるほどにやり方はスマートになって洗練されてくるし

それにともなって見た目の仕上がりもよくなってくるから、とにかく数やるしかない。

ちなみに2回やってみてわかったのは、ピザはトッピングに塩気の多いものが多いか

ら、生地の塩分やトマトソースの塩分は控えめでいいということ。うちは使っているの

がヒマラヤ岩塩なので、とくに。それと焼くときにはアルミホイルにオリーブオイルを塗

るよりも強力粉でかるく打ち粉をしたほうがくっつかなかった。さらに、最初の1枚はト

ッピングしてすぐに焼くからいいけれど、焼くまでに時間のあるときはトッピングをのせ

る前に生地にかるくオリーブオイルを塗っておくとソースがしみなくていいかもしれな

い。それから生地の端にはかるくエッジをつけ、食べるときに手でつまむ部分を考え

てトッピングは端までのせないこと。絵としては最初の1枚がいちばん理想的かなあ。

要するに欲張って具をたくさんのせ過ぎないほうがいいみたいです。(家で作ってると

つい欲張っていっぱいのせたくなるけど。)

2回でこれだけわかったから、3回めはもっとうまくいくかな、と思う。

だいぶ要領もわかって、お腹的にも大満足のブランチでした。

2人の子どもからは次回はシンプルなマルゲリータがいいとリクエストが入りました。

理想は(いつも書いてるかもしれないけれど)、『かもめ食堂』のサチエさんみたいに

突然「シナモンロール作りましょ!」とかいったと思ったら、よどみない動きでさっさと

作れちゃうことですね。

そうなるまでにはどれだけかかるかわからないけど、とにかく精進あるのみ!

・・・・・・ というより、最近はこれが私のストレス解消法なんです(^-^)

ちなみに、私が参考にしたのはこの動画 → 家で作れるピザ(シネマ食堂)

粉をこねる飯島奈美さんの焼きたてパンみたいなふっくらした手がいつ見てもうまそう

なんですよ smile

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2012年6月 9日 (土)

東京は梅雨入り

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雨の土曜日。

ラジオを聞いていたら今日、関東甲信越地方も梅雨入りした、といった。

息子と私の感覚ではそれが早いようなイメージだったのだけれど、実際には去年とく

らべて13日遅く、例年とくらべても1日遅い梅雨入りだと知って驚いた。異常気象続き

で季節を受けとめるこちらの感覚もだんだん狂ってきているのだろうか。

昨日の夜、娘に説教をしていたら、自分では過去に苦労してやっと手放したと思って

いた悲しみのパターンがドッと襲ってきて、久しぶりにひどく落ちこんだ。

この15年(16年?)のあいだ、私にとっていちばんこたえたのは、子どもに満足なこ

とをしてやれないこと。世の中に、ふた親そろっていて経済的にも愛情的にもじゅうぶ

ん足りている子どもがどれだけいるかわからないけれど、ふた親そろっていて経済的

にはじゅうぶん豊かでも愛情がなかったり、愛情があっても経済的にはぜんぜん豊か

じゃない家庭がいくらでもあることは知ってる。まして母子家庭や父子家庭となったら

さらにいろいろ足りないのも見てきて知っている。息子などは若いから物事を良い悪

いの2極でとらえがちだけれど、理論上ではいくらでもそうできても、複雑で深いメカ

ニズムを持った人間の感情は良い悪いの2極だけではとらえられない。たとえそれが

自分に毒なパターンであっても、どこかでちゃんと解消しない限り何度でも繰り返す。

私はやっぱり、人に何かをやれというよりも自分でやってしまうほうがいいと思うタイ

プなんだなあ、と思う。少なくともそのほうが精神衛生上ずっとラクだし、少なくともこん

な風に落ちこまなくてすむ。

でも、それには今まで同様、じゅうぶんにユーモアを備えて健康でタフでいないと。

『新月の会』のセラピストは、「(何かを)やれている自分も、やれていない自分も、また

やれていないことそのものも、肯定してください。私が目指しているのは、この6ヶ月間

で自分にそぐわないパラダイムを変えていくことです」といった。

そこで私にひらめいたのは、自分にそぐわないパラダイムを変えて(あるいは捨てて)

必要なところ(場所・人・事・オポチュニティ)とつながってゆくこと、だった。

自分にそぐわないパラダイム、というのが人間関係にもいえるなら、友達を失うことが

あってもしかたがないのかな、と思う。

6月のベランダでわずかに咲いているのはマダム・フィガロと実生のプリスペリティー。

早くもいちばん先に咲いたバラには小さなつぼみが上がってきた。

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2012年6月 7日 (木)

美しさの基準

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先週の土曜日、いつものようにスイミングスクールに行って50分泳いだあとジャグジ

ーで温まっていたら、あとから最上級クラスの年配の女性が入ってきた。

こちらを向いて座った顔を見た瞬間、いつもと違うのに気づいた。

今ではそんな風にいわないのはわかってるけど、昔でいうところの『目張り』がばっち

り入っているのだ。それこそ昔の女優風に。昔、秋吉久美子がやってたみたいな目尻

をつんと上げたアイラインがばっちり。

ふだんはトライスロンの大会にも出るようなアスリート系のおばさまで、屈託なく大口

あけて笑う人だと思っていたけど、その日ばかりはセレブ・マダムのようだった。

それで私はそちらの方面にはまったく疎いものだから、(メークを変えたんだな、それ

にしてもアイメークを変えたくらいで顔の印象ってずいぶん変わるものだな、でもあん

なに泳いでもとれないなんて、最近のウォータープルーフってすごいのね)なんて思っ

ていた。そうしたらシャワーのところで彼女を見かけた私と同じクラスのHさんが、すか

さず「目、やった?」と手振りを身振りで聞いている。どうやらそれはメークではなく、

タトゥーだったらしい。お茶目なHさんが、「それは大阪市役所では雇ってもらえないや

つだ」とジョークをいったら、「あら、これはタトゥーじゃなくてアートメイクよ!」とセレブ

マダムもいい返している。

あとで更衣室でHさんに聞いたところによれば、自分も前に眉毛だけやったことがあ

って、それは本当に針でチクチク刺して色を入れるタトゥーで痛かったけど、いまは

簡単にレーザーでできちゃうんだわよ、ということだった。セレブ・マダム本人によれ

ば、眉と目のメークができあがっていれば、あとはちゃちゃっと口紅をつけるだけで

いいからラクチンなのだそうだ。

前にテニスクラブで働いていたとき、一緒に働いていたテニスプレーヤーの女の子が

2ヶ月に1回睫毛パーマに行ってるというのを聞いたときにも「睫毛にパーマ!」と思っ

たものだけど、いまではそれどころか「睫毛のエクステンション」なんてものもあって、

それをしてるのとしてないのとでは目の大きさが1.5倍は違って見えるらしい。

うちは家族全員、ピアスひとつくらいでも、からだに穴を開けるなんて嫌、痛いの嫌い

って人たちだから、まぶたの縁ぎりぎりにレーザー光線でラインを描く、なんて聞いた

だけでも「ひえ~」だけれど、その技術もさることながら、70もいくつか過ぎてバリバリ

に泳いでいるおばさまが、高いお金を出してそこまで美しさにこだわっていることにも

感心した。

たしかにテクニックのいる眉と目のメークが落ちないアートメイクでばっちり決まってい

ればその後のメークはラクチンだろうし、いつでもきれいな女優顔でいられるだろうけ

ど、でもいつでもどこでも同じ顔って、それでいいんだろうか。化粧をするって、オフの

顔からオンに変わるからいいんじゃないの?

アートメイクをした彼女の顔がきれいかきれいじゃないかといわれたらそれはやっぱり

きれいではあるのだけれど、ばっちり目張りの入った顔からは彼女の素顔の表情はす

っかり消えて、なんだかツンとしたよそゆき顔の仮面が張りついてるみたいに見えた。

プールで泳いでいるときも、裸でお風呂に入っているときも、夜ベッドで寝ているときに

も、そしていつか亡くなって棺に入ったときにも、ばっちり化粧顔の女。

それを想像したらぎょっとした。

彼女の夫はそれでいいんだろうか。

もしかしたら彼女の夫は彼女の屈託ない笑顔が好きだったんじゃないだろうか。

余計なお世話には違いないだろうけど、着替えながらそんな想像をした。

いまは美しさの基準が限りなく人工的になった時代。

一方、まったく別の側面では限りなく『ありのまま』の自分の美しさに気づくことを求め

られる時代だとも思うのだけれど。

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2012年6月 6日 (水)

枠からはみ出してゆくカッコよさ、解放と自由。

1206takeuchinao4

久しぶりのサムタイム。

竹内直カルテット。

2ステージになってからは最初の曲からアクセル全開の直さん、1曲めから歌い出す

片倉真由子さん。のっけからいきなり竹内直ワールドに持ってかれる感じ。

『カーネリアン』で快調に始まったファーストステージは、3曲めの『リトル・ダンサー』

あたりでじわじわボルテージが上がってきて、ラスト『ペリドット』でついに爆発!

いつか聴いた『リトル・ダンサー』は繊細でファンタジックだったけど、荒い息遣いを多

用した今日の直さんのフルートはまるでサヒブ・シハブみたいにアグレッシブだった。

今日、初めて聴いた(ピンチヒッターだという)ウッドベースの中村健吾さんもじっつに

楽しそうにやってたなあ! ものすごくリズミックなベースで、もうじっとしてられなくて

踊りだしちゃうんじゃないかと思ったくらい、『入魂』って感じのプレイ。

そしてリトルダンサーにしろペリドットにしろ、こういう変則的なリズムの曲だと江藤さん

のドラム・テクニックがいっそう際立つ。熱い視線を送り続けるTamaoちゃん。もう、もっ

てかれっぱなしの1時間。

今日のオーディエンスもよかった。

ミュージシャンを優しい眼差しで見守るコアなジャズ・ファンとおぼしきおじさん達の威

勢のいい掛け声が次々と上がるなか、今日もめちゃめちゃ盛り上がって1ステージが

終了。

1206takeuchinao4_01

こういうミュージシャンがすぐ目の前にいるようなインティメートなライブのよさは、やっ

ぱり何もかも忘れてただ音楽だけに没頭できることだと思う。そしていざひとたび没頭

してしまったら、自分が今日誰と来たか1人で来たか、なんていうことも忘れてしまう。

最近、私も1人でライブに行くことにもだいぶ慣れてきました。で、そうであるからには

限りなくノン・バーバルな時間を楽しみたいと思う。で、そう思って聴いていると曲名が

頭からすっかり飛んでしまう。気がついたときにはもう2曲めで、『So Many Stars』。

直さんのフルートはどこまでもサウダージで、やっぱり夏になるとこういう曲がぴったり

だなあ、と思う。今日の私の席は写真のとおりピアノの真横で、ピアニストの指の動き

がぜんぶ見えてしまう位置。『ロータス・ブロッサム』でスローな曲になったときに見て

いたら、真由子さんの右手はまるでお散歩しているようでした。いつもよどみなく怒涛

のようにフレーズを叩きだす人だと思っていたけど、今日も真由子さんは真由子さん

だけの歌を歌っていました。

そして、今日よかったのは久しぶりに直さんの『Miles Mode』を聴けたこと!

この曲、直さんがやるとめちゃくちゃカッコイイんですよね。

家に帰って息子にそういったら「コルトレーンよりいいくらいじゃないの?」という答え

が返ってきたのだけれど、まさに。(コルトレーン・ファンの人、私にクレームつける前

にとにかくライブ聴いてよね。)

2ステージ、ラストはいつもの『Kokiriko』。

でも今日のコキリコはこれまで聴いたどのコキリコとも違ってた。

これを聴く限り直さんはやっぱりクレイジーだと思った。

どこまでも枠をはみ出して突き抜けてゆく豪快さにものすごく解放感と自由を感じた。

竹内直4、最高!

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2012年6月 5日 (火)

わかるのはゆっくりでいい。

12panda

このあいだ『新月の会』というのに行ったとき、私より4つ年上だというその人は、最

近いろいろな物事に対してだんだん欲や執着が薄くなってきて、たとえば昔だったら

何かをやっていて自分よりうまくやれる人がいたらその人に対して嫉妬の感情が湧

いたり、負けず嫌いの気持ちからその人よりもっとうまくやろうと頑張ったりしたけれ

ど、最近はそういうことがなくなってきて、もし自分にやれなくても、ほかの人がやれ

るならそれでいい、と思えるようになってきた。それというのも、人はみんな個である

ようなつもりでいても、本当は大きなひとつの集合体であって、私もあなたも同じこと

誰がやっても、またやれなくても、それは同じことなんじゃないかとわかり始めてきた

からだと思う、というようなことをいった。それはたぶん、スピリチュアルでいうところの

『おおもと』とか『ワンネス』の感覚で、私も年々、少しずつそういうところに近づきつつ

あるからその感じはよくわかったけれど、私はまだまだそこまではいってないな、と思

った。

私は子どものころに母からさんざんよその子と較べられてきた反動か、小さいころか

ら『自分は自分、人は人』という感覚がとても強くて、もともと嫉妬とか負けず嫌いの

感情には薄い人間なのだけれど、そういうこととは別に、今生における自分のミッシ

ョンを知りたい、それが子どものころからやりたいと思っていることと一致しているの

か否か知りたい、またもし私がミッションを与えられてこの世に生まれてきたなら、生

きているあいだにそれをまっとうしたい、という願望がある。また、それがやれないな

ら生まれてきた意味がない、生きている甲斐がない、と思ってしまうようなタイプだ。

それは『私の』やるべきことであって、誰がやってもいいことではない。自分にしかで

きないこと。つまり、私はまだまだ自分にこだわっている。というか、自分でやりたい

のだ。自分にしかできないことを。もしかするとそれ自体、幻想かもしれないけれど。

ただ、自分が徐々に変わってきたなと感じるのは、以前より事を急かなくなったこと。

物でも事でも人もいいけれど、とくに何かを理解することにおいて、ゆっくりわかれば

いいと思えるようになってきた。

バラを20年近くもやっていても未だにわからないことばかりだし、10年やってる水泳

だってちっとも上達しない、30年も前からつきあっている友達だってまだまだ知らない

こと、わからないことはいっぱいあるし、それどころか近所のノラ猫にしたって、そうそ

う簡単にはそのこころはわからない。好きなミュージシャンにしても同じ。

でも、たとえばノラ猫の場合、毎日のように買い物に出たときになんやかやと話しかけ

ながら、ちょっとずつだけれど相手がこちらに気を許してくる感じや、ぱっと見たときに

「ああ、今日はあんまりお腹すいてないのね」とか、逆に「今日はめちゃめちゃ腹ペコ

なのね」なんてわかってくる感じがあって。ずっと長く音を聴き続けているミュージシャ

ンにしても、ひと月に一度、顔を合わすか合わさない程度でもしだいにこちらのことを

覚えてくれて、あまり口数の多くはないその人が発するわずかな言葉から、ちょっとず

つ、その人の人となりがわかってきて、向こうにもたぶん多少なりとも私のことがわか

ってきて、微かな信頼のようなものが感じられるとき。

そんなとき、そういうスローペースがぜんぜん嫌じゃないというか、むしろそれがよいと

思えるようになってきた。ゆっくり時間をかけて、見えない何かを育んでゆくこと。

そういう気持ちで人や物事と向きあうと、いま目の前に見えているものが少々どうであ

れ、それほどどうでもよくなってくる。制限のある狭い視点で人や物事をジャッジしなく

てすむ。何かをするにしても、最初から完璧にうまくいかなくてもいい。ゆっくりわかっ

て何回めかにうまくやれたらそれでいい。そしてもっといえば、それが最終的に「わか

らない」「できない」という地点に着地したとしてもいいのかもしれない、と思う。

・・・・・・ となると、それは最初に書いた4つ年上の人の感性にもずいぶんと近くなって

くる。こんなことを書くと人からは「そんな風に考えるようになったのは、それだけあな

たが年をとったからだ」といわれてしまいそうだけれど、これは年をとったことだけに起

因しているのだろうか? 私はそうは思わない。私と同じ歳、あるいは年上でも、そん

な考えの人にはそうそうお目にかからないから。

わかるのに時間がかかることよりむしろ私が嫌なのは、浅い理解、浅い信頼、勝手な

憶測や、よく考えもしないで決めつけられたり、結果を出されたりしてしまうことのほう

だ。いくらこちらがのんびりかまえていたって、そんな相手に短気を起こされてヒステリ

ックに一方的に目の前でドアをばたん! と閉められてしまったら、もうそれ以上やり

ようがない。

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2012年6月 4日 (月)

自分をケアする

12aroma_2

バラが咲いているあいだはとにかく朝起きたらパジャマのまま顔にUVケアクリームだ

け塗ってラフィアの帽子をかぶってベランダへ直行する、という日々が続いていたから

まったくできなかったのだけれど、いつもはまず起きたら足踏みマットを踏んで膝上ま

で揉みあげ、白湯を飲む、というのが日課。

その揉みあげマッサージのときに以前は何もつけないでやっていたのを、いつだった

か「そうだ!」と思いだして、安西清香さんのアロマのワークショップで作ったクリーム

を使ってやってみたら、これがすごくいいんです。乾燥の時期は適度に肌がうるおって

カサつかないし、何より精油のいい香りで朝から癒される。精油の力で血行もよくなる

からマッサージが終わった後は第2の心臓といわれるふくらはぎもすっきりして脚が軽

くなったよう。いつも酷使するだけ酷使してあまり顧みることのなかった自分のからだ

のケアを丁寧にしてみたら、やっぱりそれなりに結果が出るんだなあと思った春まで

のあいだ。足の甲だって前より白く滑らかになっちゃったりして。

そうしてマッサージしながら考えてみたら、人間、足の指1本、手の指1本ケガして使

えなくなったってこんなに不便なことはない。ふだん、ふつうに動いて使えることが当

たり前になっちゃってるけど、自分のからだにももっと感謝しないとなあ。

・・・・・・ なんて気持ちがむくむく湧いてきたのでした。セルフケアって大事。

そして私にしてはめずらしく手製のクリームをぜんぶ使いきったので、またおさらいも

かねて作ってみようと思ったらワークショップのときのレシピがない。

でも、たしか手持ちの本にも載ってたはず、と参考にしたのがこの2冊の本。

12aroma_03

私が勤めている会社は補完・代替医療を主とする会社なので、右の『メディカル・アロ

マセラピー』の本は会社からもらった本です。

そして、いまはこういう本がなくても必要な材料と器具がぜんぶ入って作り方付きのこ

んなキットもあります。これはフットクリーム。

12aroma_01

そして、上のキットを使って作ったのがこのクリーム。

12aroma_02

未精製のビーズワックスを使ったせいか、ワークショップで作ったものよりかなり黄色

い。それで、これは香りを失敗しました。

効果効能を優先してデトックスのためにジュニパーベリーを入れたら、もともと未精製

のローズヒップオイルにもちょっと生臭い匂いがあったせいでさらにそれが増幅されて

変な臭い。とてもいい香りとは言い難い。う~ん・・・・・・

アロマの場合、効果効能も大事だけれど、複数の精油を同時に使うときはやっぱり香

り同士の相性も大事なのでした。いわゆる香水でいうところのトップノート、ミドルノート

ラストノートっていうヤツです。それは本にも書いてあった。

でも、とにかく私はやってみたい人なので、これはこれで足用に使うとして、また別の

日に気をとり直してリベンジにハンドクリームを作ってみることに。

できあがったのは、これ。

12hand_cream

写真だとあまり違いがわからないけれど、ローズヒップオイルの量を半分にしたせいで

前のクリームより色もローズヒップ自体の香りも薄くなりました。作ったのが5月だった

のでローズ・アブソリュートの精油を使って2種類作ってみたけれど、ひとまず成功。

以下、レシピです。

*****************************************************************

 < 材料 >

  30グラム入るガラスのクリーム容器

  50ミリリットルくらいのガラスのビーカー

  かき混ぜるための小さなスプーンか、ガラスの混ぜ棒

  (以上は煮沸消毒しておく。)

  お好みのキャリアオイル 20ミリリットル

  (ここではローズヒップオイル10ml、ホホバオイル10ml)

  ビーズワックス 2グラム

  シアバター    2グラム 

  お好みの精油 4滴  (ここではひとつが、ベルガモット・ローズアブソリュート、フラ

  ンキンセンス。もうひとつはパルマローザ、ローズウッド・ローズアブソリュート)

 < 作り方 > 

  1.ビーズワックスとシアバターをビーカーに入れ小鍋で湯煎して完全に溶かす。

  2.溶けたら火をとめキャリアオイルを加えて混ぜ合わせる。

  3.保存容器に入れ、少し冷ましてから精油を4滴落とす。

  4.スプーンでよく混ぜあわせてできあがり。

  5.きっちり蓋を閉めたら冷暗所で保管して約3ヶ月以内を目安に使いきる。

*****************************************************************

2回めに作ったハンドクリームは香りもテクスチャーもいい感じになりました。

ワークショップ以来、化粧水もずっと手作りだし、だんだん市販のものを買わない生活

になりつつあるような。もちろん最低限の知識は必要だけれど、何より自分で作れば

添加物の心配もないし、香りも人工香料より自然の植物から抽出されたもののほうが

いいに決まってる。食もそうだけれど、できるだけ自分で作れればそれに越したことは

ないと思うのです。

ちなみに使った容器は私の超愛用品、ユイル・エ・ボームのリップバームが入ってい

た容器。これがひとつ12グラムしか入らないため2つに分けて2種類の香りで作った

のでした。考えてみたら、私がオーガニック・コスメの威力を知ったのはこのリップバ

ームからでした。

Huilesbaumes

冬は唇が乾燥して剥けていたのが、これをつけるととにかく潤う。ふっくらして潤いが

持続する。そして血行もよくなるせいか、唇の色もとても良くなる。色素沈着もきれい

になくなった。女の人は唇の色がきれいなだけで、顔が生き生きして健康的に見える

と思うのです。現在リピート5個めの私の超おすすめ!

初めて買ったときはちょっと高いと思ったけれど、これひとつで約半年は使えるので

コストパフォーマスもグッドだと思います。

伊勢丹で扱わなくなってしまって困っていたら、最近ここで見つけました。

ここならちょっと安く買えます →  ユイル・エ・ボーム

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凋花切(ちょうかきり)

12spirit_of_freedom_05

今季は今までになく、よく咲いてくれたスピリット・オブ・フリーダム。

最初の花の青ざめたような元気のないピンクも、しだいに明るさを増してきれいなライ

ラックピンクになっていった。何度も書いているように、今年はうちにあるバラの多くが

例年になく伸長したために、木が消耗してしまった半面、こんな風に切り花にして存分

に楽しむことができた。木にあってはなかなか開かないバラも、切って花瓶に挿したと

たんにどんな小さなつぼみでもきれいに咲くところを見ると、バラの木にとってこの花を

咲かせるということがどれだけパワーのいることか、実によく思い知らされるのです。

バラを育てていない人や花に興味のない人にとっては「よくぞ毎日飽きもせず」といっ

たこの数週間だったろうと思うけど、育てている身としては長らくちゃんと咲いたところ

を見たことがなかったバラがきれいに咲いてくれることは喜び以外の何物でもなく、ま

たバラの木の苦労を知ればやっぱり下手な写真にでも残しておかねば、と思ってしま

うものなのです。とくに今年は植え替えの際にはずしてしまったタグのないバラがなん

だったか自分のなかではっきりさせるためにも今年のようなかたちにした。もう面倒くさ

いから来年はやらないかも、と思う。

ピークにはあれだけ咲いていたバラも、今朝凋花切した後はすっかり花もなくなってさ

っぱりしてしまいました。あんなに瑞々しかった緑の葉っぱも、見るからに傷んで乾燥

してしまい、花後の株の消耗度を感じさせます。

さて、この『凋花切』。

花をやってない人には聞き慣れない言葉だと思うけれど、盛りを過ぎた花を切る『花

ガラ切り』のことを指す。まだ咲いているうちから花を切ってしまうのはかわいそう、と

いう人もいるけれど、花をつけている時間が長ければ長いほど株は消耗してしまうか

ら、バラ栽培においては必須事項です。花を枯れるまでつけておくのは、もともと強い

原種のバラで、秋にきれいなローズヒップをつけるような品種のみ。

この凋花切については、今日よりよいシュートを出すためのことをインターネットで検

索しているときに、なんと灯台もと暗しでこのブログにもリンクしている村田ばら園さん

のサイトにも詳しく書いてありました。四季咲きバラの剪定理論

一見すると難しく見えるけど、我慢強くちゃんと読んでいけば理解できる。

バラのことを何も知らずに通り一遍に「バラは難しいから」という人は、最新の高性能

のスマートフォンを買っても取扱説明書も読まずに「使い方がわからない」という人と

たぶん、同じようなタイプじゃないかと思う。せっかく高いものを買ったんだから、ちゃん

と読めばいいのにね。

それであらためて剪定のやり方も含めてこの文章を読んでいたら(ご本人のことを直

には何も知らないのに)、繊細でありながら実直で気骨のある頑固なバラ職人、といっ

た村田さんの風貌が浮かんできて、何やらまたもややるせない気持ちになってしまい

ました。何度いったところでしかたがないけど、何よりバラのことを考え、バラを大事に

している、バラを扱う人のなかでは最も好きな人だっただけに、その早すぎる死は惜し

まれてなりません。いつか村田ばら園さんの農場にも訪ねて行ってみたい。これにつ

きあってくれるのは、バラ友達のルイさんか、園芸ライターのYちゃんくらいかな。

もし見ていたらよろしくお願いします。

下は房咲きになった枝から取った、ジェーン・オースティンとスピリット・オブ・フリーダ

ムのちっちゃい花。昨日はまだ小さなかたいつぼみだったのに、今朝はもうこんなに

開いていました。

12english_roses_01

けっきょく、良いシュートを出すための施策としては水溶性マグネシウムの『マググリー

ン』というのを使ってみることにした。ネット通販でオーダーしてからわずか数時間内に

はもう発送通知がきてびっくり。なので今週から使います。

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2012年6月 3日 (日)

今日のバラ⑯

12nahema_01

 Nahema ナエマ デルバール フレンチローズ クライミングローズ

今年の春バラにおける『今日のバラ』も、ついに今日で終わり。

今日咲いたのは大輪・四季咲き・つるバラ・芳香種のナエマ。

このバラ、いっときバラ友達のルイさんが『一家に一株ナエマ!』と絶賛したバラで、

見つけようにも短所が見つからない、というくらいの優良品種らしい。

あいにく残念ながら私のナエマはまだ株が若くて成熟してないせいか、なかなか思う

ようなフォトジェニックな花を咲かせてくれないのだけれど、たしかに素晴らしいバラで

あることには違いない。まず四季咲きのつるバラ、というところが貴重なのだし、しな

やかで素直な樹形でありながら病虫害にも強く、花は育ちのよさを感じさせる明るい

ピンクで、淡い緑の葉っぱとの映りもよい。ゲランの香水からとったという名前だけあ

って、フルーツとローズが混じり合ったようないい香りがする。個体の問題かもしれな

いけれど、惜しむらくは枝がブラインドになりやすいこと。それも、もしかすると私がク

ライマーとして扱っていないのが原因かもしれないが。私は鉢バラとして休眠期に深

めに剪定してコンパクトに育てているけれど、当然のことながらナエマはつるバラとし

て大きく育てたほうがこのバラ本来の優雅さ、美しさは際立つことと思う。

今季、私のベランダのバラは色が強く出たのも特徴で、写真だとナエマは単純なピン

クみたいに見えるけれど、私はナエマはもう少し白に近いくらい淡いときのほうが洗

練された風情があって好きだ。

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上の写真より、もう少し咲きすすんだところ。

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 Claire Austin クレア・オースチン イングリッシュローズ シュラブ

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今季最後のバラはクレア・オースチン。

実はこれ、挿し木でいただいたまだまだ小さなバラで、上の写真ではわからないかも

しれないけれど、花の大きさは直径6センチ弱とイングリッシュローズとしてはとても

さい。ほとんどといっていいと思うけれど、ほかの白バラ同様このバラも脆弱で、

さいながらもこんなにきれいに咲いてくれたのは今年が初めてのこと。

ちゃんと咲きさえすれば繊細な雰囲気のいいバラなのだけれど、残念ながら滅多にき

れいに咲くことがない。たぶん、クレアは暑さに弱いのだと思う。今年は低気温がこの

小さなバラに味方した。最初、淡いレモンイエローで始まった花は時間とともにピュア

ホワイトになってゆく。ほかのオースチンきょうだいと同じようなミルラ系の香り。

クレア・オースチンはけっきょく親木もいただいたのだけれど、今季は一輪も咲かなか

った。理由は伸びた全ての枝がブラインドになってしまったから。全て切り戻すことに

なった。こちらは気温が低かったことの悪影響。

次の2番花に期待したい。

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最後だから自分の覚え書きのために書いておくと、今季まったく咲かなかったものも

めて写真を撮って残すまでに至らなかった春バラは、コンスタンス・スプライ、クレ

ア・オースチン、ライラックローズ、ジャック・カルティエ、挿し木でいただいたアルンウ

ィックローズ、ペルル・ド・ジャルダン。理由は伸びた枝がぜんぶブラインドだった、と

いうのと、咲いたには咲いたけれどつぼみが完全な大きさに達する前に咲いてしまっ

たのでダブルセンターになって割れたり、本来の咲きかたにならなかった、というも

の。原因は冬が寒くて長かったことに続いて春の日照率の低さによる低温異常と思

われる。異常なまでの株の伸長と葉の繁茂、その割にはブラインド率が高かった、

いうのがこの春バラの印象。

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2012年6月 2日 (土)

今日のバラ⑮

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 Spirit of Freedom スピリット・オブ・フリーダム イングリッシュローズ

やっとスピリット・オブ・フリーダムがちゃんと咲いてくれた。

前の記事に載せたジェーン・オースチン同様、150センチくらいも高く伸びた枝の先に

たくさんのつぼみをつけて。

昨日、花がひとつだけ開いたところはまるで千手観音みたいだった。

このたくさんの花を支える枝は太かったからなんとかしな垂れずに咲くことができたけ

れど、いままでは細いステムの先だったから咲く前にしな垂れて崩れてしまうことが多

かった。ディープカップで巻きの厚すぎる大きな花は低温ではボール化して咲かずに

終わってしまうことも多い。もともと背が伸びるこのバラをもっとも自然に美しく咲かせ

るには、こんな鉢植えじゃなくてやっぱり庭に地植えしてクライマーとして伸び伸びと育

てるのがいいのだと思う。休眠期に強剪定することでいまではクライマーでも鉢でコン

パクトに育てられるようになったけれど、それがきわめて不自然なことであるには違い

ない。もちろん、私だってそれを忘れてるわけじゃない。たまに、私がさしあげたバラを

庭に直植えして大きく立派になったのを見せてもらったりすると、やっぱり庭があるっ

ていいなと思う。そして小さな庭ならバラでいっぱいにできるくらい、私はもうじゅうぶん

にバラを持ってるのに、とも思う。

全てはデヴィッド・オースチン・ローゼスのカタログに載っていた、モッチスフォント修道

院の1枚の写真から始まった。コンスタンス・スプライ。

憧れのバラの庭。

ふりかかる緑のさざなみ。

そのあいだに揺れる、つるばら・つるばら。

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ひとつの鉢に大きく伸びた枝が2本。

こんなところもジェーン・オースチンと一緒。

つまり大きな千手観音がふたり。

このバラの下で瞑想でもしますか。

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2012年6月 1日 (金)

房咲きオン・パレード!

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バラの写真をアップするのも5月でそろそろ終わりかと思っていたのだけれど、今朝

ベランダに出たら房咲きのバラがパッと目に入ってきたので今日はこれをアップする

ことにした。最初の写真はジェーン・オースティン。

いままでも房咲きで咲いたことはあったけれど、こんなふうにひと枝にはっきりと色の

違う花が咲いたのは初めてのことかもしれない。今季の特徴としてはとにかくバラが

伸長し過ぎてしまったせいで、強風に煽られ続けてつぼみが開くまでにつぼみも葉も

傷んでしまったこと。ふつうはそれで萎れてしまうことが多いのだけれど、今年は気温

の高い日が続かずに暑かったり寒かったりしたせいでなんとか咲くに至った。

バラにはほんとにお疲れさまといいたい。一鉢にこんなつぼみがいっぱいついた枝が

2本。ピンクだったりオレンジだったりして梅雨空みたいな空をバックにカラフルです。

そして、やっぱり背が高く伸びたソニア・リキエル。

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バラを育てていると面白いのは、ピンクと一言でいっても様々なピンクがあること。

それはまるで春の化粧品売り場に並んだ微妙に色めの違うルージュみたいで楽し

い。このソニア・リキエルの洗練されたなんともいえない大人っぽいピンク!

こんな色のフレンチリネンのニット・カーディガンがほしい、なんて思ってしまう。

それからこの白いバラのなかにピンクが一輪混じっているのは、房咲きローズマリー

になかよく寄り添うように咲いたブリーズ。なんだかかわいらしい。

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今季はふるわなかったフローレンス・ディラットレ。

まだ成熟していない株に長く伸びすぎた枝が2本。

枝の先についたたくさんのつぼみ。

バランスがとっても悪くてだいぶ株が消耗してしまったように思う。

花はつぼみのときはピンク、開くと淡い紫が入る、小粒ながらフレンチローズのなかで

も繊細にしてとくべつな品や優雅さを感じるバラ。

素敵な香り。

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ラストはポリアンサローズのベビーフォーラック。

これはもうずいぶん昔のこと、オールドローズにハマるきっかけとなった『バラの園を

夢みて』という本のなかでボタニカル・アーティストの豊永由紀さんのベッドサイドテー

ブルの上にあった小さな鉢植えをおぼえていて手に入れたバラ。

私のは背の低いテラコッタの丸鉢に入っていて、もうけっこう大きな株。

このバラは咲き始めは濃いラズベリーレッドで、時間がたつごとに赤紫、ライラックピン

クと退色して、ひとつの株に2色咲き、三色咲きみたいになる。淡い色が多いベランダ

ガーデンの引き締め役みたいなバラ。茎はちょっとモスローズみたいにもしゃもしゃし

ていて一見強そうだけれど実はうどん粉病にとても弱い。ここまでくるまでにいったい

なんど木酢液を散布したことやら。

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いま房咲きのこのバラたちを切ってしまうと、ベランダは一気に花がなくなってさみしく

なってしまう。でも、それも約ひと月のこと。

健康なバラなら一季咲きのバラでもひと月後には返り咲きが期待できるかもしれない

し、四季咲きならまたすぐにあたらしい花芽が上がってくる。花がぜんぶ終わった後に

すべきことは、いかに消耗した株のメンテナンスをして良いシュートを出させて株を更

新させるかということ。年々、夏が暑くなりすぎてここ数年シュートの出が悪いので、

今年はイタミ・ローズ・ガーデンのハイグリーンを使ってみようかと思っている。

経験的にこの時期、苦土石灰をやってとても効いたという記憶があるから。

人にも植物にもマグネシウムは大事。

いままでバラにばかり気をとられていたら今ごろになってクレマチスもやっと咲きだし

た。バラ好きはバラとのコラボレーションを夢みてクレマチスを植えるのだけれど、お

よそ同じ時期に咲いたためしがない。たいていバラが終わったころに咲き始める。

生きものはなかなか思った通りにはいきません。

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