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2012年5月18日 (金)

今日のバラ④

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 Sonia Rykiel ソニエ・リキエル フレンチローズ ギヨー ジェネローサ

今朝ベランダに出たときはまだ遠くで雷鳴がしていて暗かった。

昨日の夜に見た天気予報は見事に当たり、日付けが変わる頃から空の高いところで

雷が轟き始め、しだいに風が出てきて激しい雨になった。時折り夜空にまたたく稲妻。

雷が鳴るたびに下の人が飼っている犬がうるさいくらい吠えてかわいそうなくらいだっ

た。寝る前に、ちょっと考えてからいつになく用心して電化製品のコンセントを抜いた。

深夜1時半ころは風も強かったから、もう咲くばっかりのバラがこの暴風雨でだめにな

らないように、むしろこの雷で開花のスイッチが入るように願って寝た夜。

そして朝ベランダに出てみれば、本当にスイッチが入ったようだ。

バラが咲き始めていた。

まず今日1番めのバラは、つぼみのときにはなんだかわからなかったバラ。

咲いたところを見るとどうやらソニア・リキエルらしい。

なんだかちょっといつもの様子が違うような気もするけれど、今季は全てにおいて色が

強く出たから。決め手は大輪クォーター・ロゼット咲きの花と、その色。

一見、この花はイングリッシュローズっぽくもあるのだけれど、イングリッシュローズと

フレンチローズの違いは、フレンチローズのほうが株立ちが華奢なこと、香りの系統

の違い、それからイングリッシュローズにくらべてフレンチのほうが花もちがよいこと。

ソニア・リキエルの香りは蜂蜜、ラズベリーなどの甘く濃厚なフルーツの香りといわれ

る。この1番花はちょっと重たい芍薬咲きのような感じだけれど、もっと咲きすすんで

中心がぐるぐる巻き巻きになったまわりを花びらがふわふわと包み込むようになった

ころが私は好き。

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 Queen of Sweden クイーン・オブ・スウェーデン イングリッシュローズ

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咲き始めはこんな風にアプリコットで始まり、開いたと思ったらあっという間にソフトピ

ンクへと変化する。直立型で上にまっすぐに伸びるコンパクトな樹形は鉢植えに最適。

アップライト型の花弁の多い中輪カップ咲きの花は、常にうなだれることなく上を向い

て咲く。このバラに私が何か形容詞を与えるとしたら、『素直』。

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横張り型で四方八方に枝を伸ばす我の強いバラと違って素直にまっすぐ伸びるから

場所もとらず、枝にはほとんど棘がないから扱いやすい。対病性にも強くて花つきも

とてもよい。それほど剪定の苦労なくきれいな樹形が保てて、手間がかからず常に美

しい花を咲かせる優等生のようなバラ。癖のないまろやかなミルラの香り。

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 Cafe カフェ ドイツ コルデス フロリバンダローズ

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これは去年、母の日に息子に買ってもらったバラ。

昨日、咲き始めのこのバラを見たとき、中心が割れたダブルセンターになってしまった

と思った。けれど今日見たらちゃんと咲いている。花弁がはっきりと5分割されたロゼッ

ト咲きになったためにそう見えたらしい。

今朝、起きてきた息子に「あのバラが咲いたよ」といったら、見るなり「変なバラ!」と

いわれてしまった。たしかにちょっとニャロメみたいなバラだ。(といっても今の子はニ

ャロメも知らないのだけれど。)色もちょっとどぎつい。

やっぱりこのバラはくっきりしたロゼット型より、散開型といわれるもっと自由に乱れた

感じのほうがカフェらしいと思う。こんなふうに。

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ふたつめの花ともなると花びらの色も少し淡くなって、花姿も格段に軽やかになり洗練

された。これぞまさしくカフェでしょう。おいしい珈琲でもいれて眺めていたい感じ。

そして最初のニャロメくんも、1日たつとこんなに退色して風情を増す。

オレンジに少々ピンクがのってきて中心が黄色がかってきたころが私は好み。

フロリバンダローズはおおかたものすごく強健なバラが多いのだけれど、このバラも

ご多分に洩れず、ぶっとい枝にはため息が出そうなほど鋭くて大きな棘がいっぱいつ

いていて、見るからに強健。

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 Charlotte Austin シャルロット・オースチン イングリッシュローズ シュラブ

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今日、最後のバラはシャルロットというかわいらしい名前のイングリッシュローズ。

名前の由来はデヴィッド・オースチンさんの孫娘さんからだそう。

きっとその孫娘さんもこのバラのように健康的で素直で明るい方なんでしょう。

中大輪の花は輝くばかりの黄色で始まり、時間とともに淡いレモンイエローになってゆ

く。その色はまるでレモンシャーベットみたいに優しく、爽やかで、そのころのほうが花

びらのテクスチャーもふわふわと軽くなって私は好きだ。しなやかに伸びた枝は縦横

にしなって棘もほとんどないから扱いやすい。よく伸びる日本ではショート・クライマー

としても扱える。対病性、対寒性にも強い優等生。ただし私のは輸入苗のためか、こ

こ数年シュートが出なくて株が更新できずにちょっと貧相な樹形になっている。真夏に

なると樹勢が落ちてきて枝の切り口から枯れてくることがあって、何度かだめになるか

と思ったけれど今年はまあまあよく花を咲かせた。強いティーの香り。

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