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2012年5月21日 (月)

今日のバラ⑦

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 Jude the Obscure ジュード・ジ・オブスキュア イングリッシュローズ

今年はとにかく枝が異常に伸びすぎてしまったせいで、もともと半つる性のしなやかな

枝の先に中輪以上の花をつけるバラたちはすっかりしな垂れてしまって、こんな風に

手で支えるか切るかしないと写真に撮れない。あまりにもしな垂れすぎると変なところ

で枝が折れてしまいかねないから、けっきょくは切ってしまうことが多い。

このジュード・ジ・オブスキュアは私のベランダでは新しくきた部類のバラで、『美しく大

きな聖杯形の花形』ということだけれど残念ながらうちではまだこのバラの完璧な花を

見たことはない。見るからに華奢で腰高の輸入苗で、株の形もよくなかった。強健で

手間いらず、最初からカタログ通りの花が咲くデヴィッド・オースチンのバラのなかでは

脆弱な部類に入る、スロー・スターターのバラだと思う。それとも個体の問題だろうか。

毎年、新芽が出るのもほかのにくらべてとても遅いし、つぼみがつくのも、そして花が

咲きだすのも遅い。人間と同じでバラにもいろいろなタイプがいるんだなあ、と思うけ

れど、その原因のひとつにはこの名前のせいもあるんじゃないかと個人的には思う。

私がこのバラに魅了されたのは、ローズ・カフェで輝くばかりの姿を見たからなのだけ

れど、なにゆえ美しいバラにこんな名前をつけるのでしょう。

さて、この日蔭者ジュード。あろうことか去年の暮れに初めて発生したコガネムシの幼

虫にことごとく根を齧られて、ひねたゴボウのようになってしまったのでした。それでも

なんとか再生を願ってバラの家さん特製の上等な薔薇の土で植え替えて、バイタル

散布をしていたところ、みごと再生。ほかのバラが爆発しているせいで樹勢は多少弱

く見えるけれど、これだけの花をつけてくれたらもうお疲れさまって感じです。

ただ今年は暑さと寒さが交互にくるからやっぱり聖杯形のようには咲かない。終始う

なだれ気味。でも香りは最高に強くて個性的。私はレモングラスにそっくりの香りだと

思いました。新緑の5月の朝にふさわしい、爽やかでフルーティーな香り。

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 Rose-Marie ローズマリー イングリッシュローズ 

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今年はしなしなと伸びた枝の先に、かなり小ぶりの花を咲かせたローズマリー。

ヘリテージの枝変わり品種であるローズマリーは、ピンクのヘリテージが白になった

以外はほぼ同様の性質といわれる。咲き始めの、あのなんともいえないデリケートで

淡い中間色のヘリテージが好きで好きで、それが白になったら如何に、と思って ロー

ズマリーを買った人は多いのじゃないかと思う。かくいう私もその一人。

ピンクのヘリテージと同様、繊細で愛らしいバラ。

香りはかなり強いミルラ香。

イングリッシュローズを育てて初めて知った、このミルラの香りも大好き。

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 English Heritage イングリッシュ・ヘリテージ イングリッシュローズ

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そしてローズマリーの元の花であるヘリテージは、ローズマリー同様やわらかく伸び

た枝の先に、いつになく小さな花をつけた。それもそのはずで、これは去年、癌腫病

が見つかったバラ。専門家の指示通りに廃棄できずに、ジュードと同じように手厚くし

ていたら小ぶりだけれど花をつけてくれた。それだけでじゅうぶん。

今日のバラとしたけれど、実際に咲いたのは留守をしていた昨日らしく、この色はもう

咲き始めの色ではない。咲き始めの色はわずかにアプリコットがかったシフォンのよう

な淡いピンク。花びらの重なりもいつもはもっと分厚くて繊細。

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 Perle des Panachees ペルル・ド・パナシェ オールドローズ ガリカローズ

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今日最後のこのバラは、人間の女の子でいうとファニーフェイスっていうのかな。

美人じゃないけど面白い。かわいくて変わってる。

たぶん世間では好き嫌いが分かれるところだろうと思うけど、私はこのバラが大好き

なのです。初めて見たとき、不二屋の七五三の千歳飴を思い出した。イチゴとミルキ

ーのしましまストライプの飴。実はあれも大好きだった。子どものとき。

つまりあまり成長してないともいえる。

ペルル・ド・パナシェっていう名前も好きだ。意味もなくパフェを連想させて。

つまり私にとっては女の子的かわいさ満載の花なんですね。

おととしバラクラ・イングリッシュガーデンでこのバラの立派なのを見たら、うちのと同じ

バラとは思えなかった。でも私はこれくらい儚い感じのこのバラが好きだ。

ペルル・ド・パナシェは一季咲きのオールドながら、とてもうどん粉病に弱い。ゆえに、

つぼみはいっぱいつけども途中でほとんど駄目になり、株全体が花盛りになるなんて

ことはまずありえない。

でもいつか、そうなることを夢みて大事にしよう。

いまとなっては憧れの村田ばら園さんから来た最後のバラでもあるから。

強くて儚い、儚くて強いのは人の命もバラの命も同じこと。

なんだか、しみじみ。

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