うちにおいでよ♪
先日なんだかとても気になって、ここ数年会ってない旧友に1年ぶりでメールしたら、
翌日の夜遅く電話がきて、話の流れで「うちにおいでよ」ということになり、久しぶりに
遊びに行くことになった。彼女は社長業でいつも忙しくしているから、会うのはたいて
い年末年始や夏休みといった彼女が数日休みがとれたときくらいで、ふつうの週末
に家に行くのは初めてかもしれない。
ここに来ると彼女はいつも自慢の手料理でもてなしてくれるのだけれど、彼女がふだ
ん仕事でつきあってる気張る相手と違って気心の知れたふるい友達ともなれば、それ
はいたってカジュアルで和洋東西とり混ぜた料理が出てくる。今日も、「今日のメニュ
ーはすっごくめちゃくちゃだよ~」というから「いいよ~」といいながら待ってたら、彼女
の旦那さんが30個のにんにくを5時間かけて牛乳で煮て作ったという絶品のバーニャ
カウダで新鮮野菜をしこたま食べるのに始まって、彼女お得意の昆布締めと新鮮な魚
貝の刺身、グラスにきれいに盛られたカプレーゼ、牛筋の煮ものにひじきの煮たの、
下町チックなポテトサラダ、といろんなものが出てきた。かつては思いっきりフレンチが
出てきたこともあるけれど、最近は彼女も彼女の旦那さんもあっさりしたものが落ち着
くって、やっぱり年のせい? 自分だけじゃないんだなあ、と思った。
そしていつものように午後から夜までの間をずっと食べながら飲みながらお喋りしてす
ごした。食べながら飲んでいるせいか、ふだんはまったくアルコールを飲まない私でも
気づくと赤と白のワインを1杯づつくらいは飲んでいるのです。ここに来るといつもおい
しく飲める。もっとも、それは彼女の手料理がおいしいせいと上等なワインだからなの
だろうけど。
デザートは私が手土産に持って行ったマリオ・ジェラッテリアのドルチェ・パフェと友達
が焼いてくれたベイクド・チーズケーキ。それに私がいれたフレンチコーヒー。
さんざん食べたあげく彼女が作ったお惣菜やケーキ、密封パックされた瓶詰の上等な
フォアグラまでお土産にもらってきてしまった。
今日は久しぶりに会えた友達と屈託ない話ができてなんだかホッとした半面、少々何
かを抱えて帰ってきた感じ。いつも会うとさんざん馬鹿話をして終わる私たちも、今日
は馬鹿話だけしているわけにはいかなかった。彼女がいま抱える健康問題とか。もち
ろん、お互いの性格上、深刻になることはないのだけれど。
彼女とも出会ってからもう30年が過ぎてしまった。
これからどれだけ一緒の時間が持てるだろう。
最近はそういう人も減ったけど、私は気軽に「うちにおいでよ」といってくれる人が大好
きだ。私の母もそういう人だったし、私もそう。
そういえば、うちのテーブルを実費で直してくれるといったkiki さんの気が変わらないう
ちにさっさと連絡しようと思ってて、まだしてないな。さすがにそれだけじゃ悪いから、
テーブルを直して持ってきてくれたらご飯でもゴチしようと思っていたのだけれど。
もちろん、彼が迷惑じゃなければの話。
これは、「張り替えするより新しく買った方が安いくらいだったわ」と友達がいった彼女
のお気に入りの椅子。
アリス・イン・ワンダーランドを思い出しました。
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