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2012年3月11日 (日)

あれから一年

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この冬のすごく寒かったある日、「寒い、寒い」といいながら外から帰ってきてすぐに

キッチンでココアを作って、3人でテーブルについてアツアツのココアをひとくち飲んで

ふぅ、と息をつきながら、思わず「おかあさんがいてよかったね」といったことがあった。

それは(ハハである)私がいて、という意味よりも一般的なおかあさんのこと、私が寒

い外から帰ってきてすぐに温かいココアをだしてくれるおかあさんがいたらいいだろう

な、と思ってのことだった。そんな些細な、ささやかな家庭のぬくもりさえ失ってしまっ

た人がどれだけいるんだろうと思う。

あれから一年。

自分自身の気持ちも含めて物事が遅々として進んでいかないと思った去年の時間の

経ちかたの遅さから考えたら今年になってのこの早さ。そしてやっぱり一年の早さを

感じずにはいられない。

誰もが漠然と惰性でもこの先も延々と存続可能であろうと思っていた現実があっけな

く崩れ果て、ただでさえ長引く不況で明るい未来像を描けなくなっていたところにもっ

てきてのあの衝撃は、さらなる不安をもたらした。物理的に年じゅう揺れている不安

定な地面の上で頭の隅にいつもカタストロフの恐怖を抱えながらじゃ、どんな長期的

展望も幸福な未来像も描けやしない。そんななかで人とのつながりを求めて外に向け

て積極的に行動を起こす人たちがいるいっぽうで、家族関係をより堅固なものにする

ために閉じこもってしまった人たちもいた。最近、若くして亡くなってしまう人の訃報も

目につく。私自身はいま自分にできることをやりながら、いつも光のほうを向いて日常

をできるだけ日々コンスタントに淡々とやってくるにすぎなかったけれど、一年が過ぎ

ていま自分自身に強く思うのは、情熱をとりもどすこと、だ。

ふたたび、情熱をとりもどすこと。

それだけを強く何度も胸に思っている。

今日はあれからまる一年となるその時間をどこですごそうかと思って、やっぱりコトリ

さんのところへ行ってしまった。花があるから、というのもそうだけれど、この人もまた

つねに光りとともにあろうとしている人だから。だと思う。

わたしたちはみんなひかりのこども。

ならば、何を照らすために生まれてきたひかりなのか。

またちゃんと考えよう。

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昨日の夜遅く、TVで日本赤十字への義援金がいまだに日に7000万も寄せられる、

というのを聞いたあと息子と並んでコンピュータの前にいたら、「ドナルド・キーンが率

直にいって日本人にはがっかりしています、っていったらしいよ」と息子が話しかけて

きた。すぐにその会話の詳細を見たら、日本人の私でもそう思うよ、と思った。

去年の3.11からまもなく、仕事の打ち合わせで渋谷に行ったときはどこもかしこも

節電節電で余分な電力が削減されて、巨大スクリーンもついてなければ音も全然し

なくていたって静かなものだったけれど、いまやもとどおり。いつ行っても目にも耳に

もウルサイばかりで、いったいこれって本当に何かの経済効果になってるんだろうか

と思う。街中にあふれる音と映像、ネオンに関しては節電当時でなんの不便もなかっ

たどころか返ってそのほうがよかったくらいだ。私が街に行くといったらつい表参道・

青山方面に行ってしまうのは、好きだからというのはもちろんだけど静かだから、こ

こに代わる街がなかなかみつからないからだと思う。日本もいいかげんこのあたりで

成熟した国になって、美しくて経済効果のある街を作ろうとか思わないものかな、と思

う。少なくとも街に住むなら私はそんな街に住みたい。

今日も風が冷たくてとても寒かったけれど、午後にはちょっと陽が射した。

陽がちょっと射しただけでふわっと暖かくなる。

私は太陽に恋するカレンデュラのようだ。

コトリさんが作ってくれた今日、3.11 PM2:46のための小さな小さな花束。

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人には自分ひとりで考える時間もものすごく必要だけれど、人は人と話すことによって

より頭がはっきりする。そして、はっきりして暗い方向へいくんじゃなくて、はっきりして

ともに光を見られる人、夢を描ける人と私は一緒にいたいなと思う。

今日は、ほんのわずかな時間でも特別な時間を一緒にいたいと思う相手が近くにいて

ほんとによかった。

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追記:いまイハレアカラ・ヒューレン博士の事務局からメールがきました。

    以下、全文。 

To the people in Japan,

Self cleaning is a process that was given from the divinity.

The way I can be myself is a precious gift.

By recovering yourself to be the" I ", your family, work, land, even

the earth will recover to the self.

All is perfect. Everything as it is.

We are given a Home to return to. Divinity is waiting for you to

return look HOME.

When you rerurn to your HOME, your family, land, radiation plant,

earth bound spirit will all return to their HOME.

We want everyone to move on.

Love is always flowing to you.



Magenta Magenta Radiation.

I love you.

                                                   Ihaleakala HewLen

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東日本大震災」カテゴリの記事

コメント

母親の死、友人の死、そして3.11、
それから、仕事での在宅医療の患者さん達の死、
私は死というものに麻痺しているのかもしれない、
前は怖くてたまらなかったのに。
いまは何か身近なものに。
 ここに来てそうきちさんの文章読んでいたら、救われました。
そう 光を見られる人、夢を描ける人、
そんな人を目指していたはずなのに。
見失っていた。

投稿: jose | 2012年3月11日 (日) 22:09

jose さん、
つい忘れちゃうよね。
心頭滅却的に日常を生きていると。
自分が何をしたかったのか、何を夢みていたのか。
情熱の所在も。

joseさんはいま少しエネルギー不足なんだと思います。
そういうお仕事をしているから嫌でもエネルギーをとられる。
そんなときは何より休息が必要だし、こころにもからだにも栄養が必要です。
エネルギーを充電しないと。

そして自分で自分の情熱に着火できないなら、
人の力を借りてもいいと思うの。
情熱的に音楽をやっている人の音を聴く、とかね。

そして1日5分でもいいから、
自分の情熱を思い出すこと。
これ、自分にいってることなんですけどね(^-^)

そうそう、jose さんのCDのこと、忘れてませんから
楽しみにしてます!

投稿: soukichi | 2012年3月13日 (火) 23:56

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