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2012年2月14日 (火)

通院日記④

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今日は11時に消化器内科の先生と術後の評価検査の結果についての面談。

それにしてもなんでこう病院に行く日はきまって悪天候になるのかね、と思う。

まるで父の病院に行きたくない気持ちがそうさせてでもいるかのようだ。

父とは1時間も早く駅の改札で待ち合わせた。

そうしたのは父の歩く速度がカタツムリみたいに遅いのと、それに比例するように父

がやきもき・ハラハラ・せっかち病だからなのだけれど、駅を出たらもう雨が降り始め

ていたので、さっさとタクシーを拾った。おかげで40分も早く病院に着いてしまった。

この病院は妹いわく営利主義じゃないらしいということなのだけれど、病院内にカフェ

もレストランもないのは不便だと思う。しかたなく休憩所で40分、時間をつぶした。

さらに予約時間を過ぎて待つこと30分以上。その間、また例によって父のやきもき

ハラハラ・そわそわが始まって、「ああ、これだった・・・」と父が家に2週間いたとき私

が感じ続けたストレスを思い出した。お酒飲みでもない父が、子どものころに受けた

なんらかの医療行為が原因でC型肝炎になったのだとしても、この気質こそが自らの

肝を傷めた本当の原因なのではないかと思ってならない。待合室ではその微細なバ

イブレーションとほかの患者たちから発せられる波動とがあいまって心底つかれた。

やっとドアの電光掲示板に父の受付ナンバーが表示されて狭い診察室に入ると、医

師は目の前のCT画像を見ながら話し始めた。いかにもルーティン仕事の慣れきった

感じの話し方で、あんまり感じは良くなかったけれど、術後、父の肝臓がんは縮小し

たということだった。大きいもののほかにも左右ともにいっぱいあった小さながんも、

画像ではもうあまりわからないくらいになっているという。「つまり、今回の塞栓術は

効いたってことだね」と医師はいった。さらにちょっと驚いたことには、血液検査の腫

瘍マーカーもほとんど正常値になってしまった、という。

思わず私が「すごい!」というと、すかさず医師は「といっても、完全に治ったわけじゃ

ないと思うけどね」と釘を刺すのを忘れなかった。「でも、これならふつうの日常生活

をしても差し支えがないでしょう」と彼はいった。それで私が「肝臓にいっぱいあった

がんがほとんどわからないくらいになったということは、肝機能も少しは良くなったの

でしょうか」と聞くと、医師は「がんと肝機能とはまったく話が別問題だ。まったく関係

ない」といい放った。全人医療をやっているという私の友人は喉が痛いといって来て

いる患者の脚まで診るといっていたのに、同じ肝の話なのに何が関係ないんだよお

と私は内心ぐれそうになったけれど、医師はチラと血液検査の紙を見て、「たんぱく

が少し出ているけれど、まぁ肝機能もそれほど悪くはない」と付け足した。それから

「ということなので、後はふつうに3ヶ月後にまたCT検査を受けて、その1週間後にま

たここに検査の結果を聞きにきてください」というとコンピュータの画面でピッピッと予

約を入れ、承諾書を見ながらざっと簡単な説明をし、父にサインをするように事務的

にいった。私はここでも医師のいうことを父に補足しなければならなかった。医師は

お世辞にも感じがいいとはいえなかったけれど、とにかく結果がよかったことに気を

よくして私は快活にお礼をいい、計算書を含む何枚かの書類を受けとって父をうな

がして診察室を出た。

以上、たぶん10分もかからなかった。

そのあと私が父にいったことは、とにかく「よかったよかった」ってことだけだ。

父はなんだかキツネにつままれたみたいにぼんやりしていたけれど、「なんだかんだ

いって父は運がいいよ!」といったらやっと笑った。「それに、これでとうぶん病院に行

かなくてすむ!」といったらもっと笑った。

そうだそうだ、私たちは病院が大嫌いなんだ。あー、よかった!

人間って実にゲンキンなもので、待合室で待っている間はもうお昼を食べて帰るのも

無理、と思うくらい疲れていたのに、良い結果を聞いた途端に「おいしいランチでも食

べて帰ろう♪」という当初の気持ちに戻った。病院の外に出ると雨はほとんどやんで

いたので、カタツムリの父と歩いて行くにはちょっと遠くて大変だったけれど、ルミネの

Tetosioに行った。前にTeruちゃんと行った店。

お昼時だったけれどお店の男の子はすごく感じがよくて、すぐに奥のラクチンな座椅

子のある席に通してくれたし、父にも気を遣ってくれてたすかった。何より父は本当に

とても小柄な人で、食事もいつも小鳥程度にしか食べないのだけれど、その父がおい

しいといっていつになくもりもり食べたのがよかった。ご飯は元気への近道だと思う。

これで明るい気持ちで春が迎えられるし、また今年もお花見に行けるね、といったら

父が、そうだな、といった。

妹は相変わらず仕事の帰りが遅くて大変そうだけれど、その大変ななかで食生活に

意識を向け始めたようだ。それは最初はちょっと大変でも、間違いなく妹にとっても良

いことだと思う。

とにかく今日はよかった。

神さまに感謝。

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コメント

よかったね!とにかくよかった!なによりだー!
ホント。^^

帰りの足取りが軽くなるのも
おいしいものが食べたくなるのもすごくよくわかる。
そのとおりなんだ

良い気が流れますように。

投稿: s | 2012年2月15日 (水) 12:33

よかったよかった‼
読み終わって思わずにっこり。
お料理の写真もより美味しそう!(*^^*)

投稿: ble | 2012年2月15日 (水) 22:48

sちゃん、ありがとう!
ほんと人間、病は気からよね。
病院にいるときは、ああ、もうやだ、外でごはん食べる元気ないからお弁当でも
買って実家に行こう、とか思ったんだけど、結果を聞いた後はおいしくごはんが
食べられました♪
帰りはまた雨に降られて私は濡れて帰ったんだけど、そんなことはなんのその!
です。今度のことでみんなが生活習慣、こころの癖を見直すきっかけになるのなら
なおさらgoodです(^-^)

お互い今年も元気でいよう!

投稿: soukichi | 2012年2月15日 (水) 23:31

bleさん、ありがとう!
おいしくごはんが食べられるってほんと大事よね。
それにつけてもbleさんのあのおいしそうな豪快な食べっぷりが
思い出されます。
毎年、熟したいちじくを見るたび、あなた様のことを思い出して
買おうかどうか考えます。
・・・といって、まだチャレンジできずにいるんですけどね。

投稿: soukichi | 2012年2月15日 (水) 23:33

 よかったほんとによかったですね。そうきち様と妹君のお父様を思うお気持ちがお父様を勇気づけ「病になんぞ負けないぞ」と言うお気持ちにさせたのでしょうね。
病室は本当に嫌ですね。
今年は良い事がたくさんあればいいですね。

投稿: ユキさん | 2012年2月16日 (木) 20:10

ユキさん、こにゃにゃちは~
(今日は疲れ過ぎて壊れております。)
コメントありがとうございます。

はいはい、本当に。
災い転じて福となる、としたいですね。
ぜひとも♪

それで、本日わたしも味噌の仕込みを完了しました。
疲れたので昨日・おとといの日記をすっ飛ばして今日のだけ先にアップしましたです。
変わり映えもしませんけれど、ご参考まで。

それで私は味噌作りの後にやったバラの剪定とベランダの掃除が効いてもうへとへとです。ヒマラヤ岩塩のお風呂に入ってもう寝ます~
おやすみなさい


投稿: soukichi | 2012年2月20日 (月) 00:36

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