'2011春待桜

2011年4月16日 (土)

移ろう春

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震災以来、眠りが浅かったりするせいか、すごく夢を見る。

それは自分の本質を問われるような内容だったり、インナーチャイルドに関するもの

だったり、こころのどこかでいつも気にかけていたりすることだったりするのだけれど

今日見た夢はすごくしあわせな夢だった。

夢だから、場面展開が突拍子もなかったり、シチュエイションに矛盾があったりして、

そのシーンだけを取り出してみたところで何がどうってわけではないのだけれど、とに

かく、その場を満たす至福感がものすごかった。それだけが胸に強烈に残ったまま目

覚めたのだった。つくづく、自分っていう人間は、自分によって人がしあわせになるの

を見てしあわせを感じるタイプの人間なのだと実感させられた夢でもあった。

近いうちにそれが正夢になったらいいと思う。

それで、いつものごとく目覚まし時計が鳴ってからいい加減たってから起きて、夢のこ

とをぼんやり考えながら遅い朝食を作った。ラジオからマイケル・ジャクソンの歌う『ス

マイル』が流れて、そのあまりの素晴らしさに思わずラジオのボリュームを上げる。

こんなに美しい声で歌うシンガーがもうこの世にいないなんて!

・・・・・・ それから、いつものようにコピ・ルアックをして珈琲をいれる。最近、自分でい

れる珈琲はますますおいしい。

そして、子どもと食事を始めてしばらくした頃にガタガタと部屋が揺れ出した。

ここ数日揺れなかったからちょっと安心していたのに、今朝のはまた大きい。

思わず食器棚を押さえる。息子は本棚から私の備前を床に下ろしている。娘はすぐに

TVをつける。テーブルの上のカップに入った珈琲がこぼれそうなくらい揺れている。

今日の揺れはすぐにおさまったけれど栃木県南部で震度5強。やれやれ!

午後のプールは久しぶりに大きく揺れた後だから来ている人は少ないかと思ったけれ

どそうでもなかった。3.11の地震のときは揺れでプールの水が3分の1も外に出てし

まったとコーチが言っていた。昨日、朝おきたときから寝違えたみたいに右の首から肩

にかけて痛かったから、今日1回おきに左右呼吸でクロールを泳げと言われたときに

はよりにもよって・・・と思ったけれど、50分泳ぎ終わった後は少しマシになっていた。

やっぱり泳ぐのはいいのだ。

プール帰りに通りかかった公園の枝垂れ桜はもう満開を過ぎて散りかけていた。

風が吹くたび、あたりいちめん、白とピンクの花吹雪。

それは私には祝福みたいに見えた。

こころのありようで世界の見え方はいかようにも変わる。

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少し遠くに目を移すと、ひときわ鮮やかなピンクが見えて、近寄ると咲き始めたばかり

の愛らしい八重桜。

花々がバトンタッチしながら駆け足で春が移ろってゆく・・・・・

 Michael Jackson   →  Smile

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2011年4月13日 (水)

Peace of Mind 春の光のなかで

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日々、こころ安らかならざることの多いこの春だけれど、しばしPeace of Mind

風景を・・・

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毎年ここへ娘と桜を見に来るようになってもう何年になるだろう。

駅から十数分、住宅街をぬけて急な坂を下り、ひときわ低い川沿いの道に出た途端

に広がるのどかな風景は、ここが東京であることを忘れてしまうくらいだ。

そして、ここでこの桜を見ることは純粋に春の歓びのひとつだ。

とてもしあわせな気持ちになる。

あたたかな春の光のなかで、気まぐれな風に揺られるピンクの枝垂れ桜は愛らしい

女の子たちの乱舞のようで、ひととき身を固くさせられていたような事柄からも解放

される ・・・

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でも、年々それも事情が違っているようだ。

今年は桜の木に花のついていない枯れ枝が目立った。

そのせいでいつもの密集したボリュームはなかった。

一年にたった一度とはいえ、これだけの花を一気に咲かせるのだから、木としてはど

れだけエネルギーのいることだろう。花はやはり愛でるだけじゃなくて、ちゃんと保護

してあげなくてはいけないのだ。桜を見ていてそれを感じることはとても多い。何はと

もあれ、毎年この風景を享受している地元の人がケアすることはできないのかと思う。

私ならまず枯れた枝を切り取って、根元に肥料を入れてあげるだろう。

桜もバラ科なら、愛情もってすればきっとそんなやり方でも通じるだろう。

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ここはウグイスのサンクチュアリでもあって、いつ来ても爽やかなウグイスの鳴き声が

する。そしてウグイスだからって最初から上手く鳴けるわけじゃなくて、ずいぶんと研鑚

を積んだ末に完璧なウグイスの鳴き方になるようだ。今日はずっと練習しているウグイ

ス君がいて、まるで小学生の子どもが習いたての立て笛を吹いてるみたいに同じ音

ばかり出していて可笑しかった。娘と「まるで誰かさんみたいだね」と言って笑った。

そして水場はウグイスだけじゃなくていろいろな生きものたちの宝庫。

今日はシラサギがいた。

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そして最近まったく見なくなったなあ、と思っていた(娘など絵本の中でしか見たことが

ないと言っていた)土筆(つくし)もここで見つけた。

今までここへは桜の季節しか来たことがないけれど、つくしんぼの季節に来るのもい

いかもしれない。

ひとときのPeace of Mind。

春の野川で。

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2011年4月12日 (火)

さくら。日本人のこころ。

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前にMちゃんが住んでた家の前の桜も満開になった。

保護樹林の桜。

たぶんもう老木なのに、そのきよらかな瞳。

日本人がこの花に惹かれるのはきっとそこなんだね。

・・・・・・

桜を見ているとその花ひとつひとつが日本人のこころなんじゃないかと思えてくる。

たぶんそれは世界を変えうる ・・・・・・

日本人はそれを忘れちゃいけない。

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2011年4月10日 (日)

桜日和

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めずらしく家族全員集まって、父の傘寿のお祝いをした。

先日、たまたまランチに友人と入った神楽坂のフグ料理屋の店員さんがとても感じが

よかったので、今日はそこでフグのコースを食べた。

フグのコースなんて初めて食べたけど、あっさりした淡白な味と独特の食感がおいし

かった。ふつう、おめでたい魚といったらなんといっても鯛だけど、地方によってはフグ

をフクと言って福を呼ぶおめでたい魚と言われてるいらしいから、お祝いの席にはぴっ

たりだったかと思う。

フグというと赤坂のベンチャー会社に入りたての頃、お昼に行く途中にあったフグ料

理屋の生け簀の前を通るたびに、そこで立ち止まってしばらく眺めていたことがあっ

た。先日の友人には「変なヤツ~」と笑われたけど、当時ひとくせもふたくせもある男

7人に囲まれて、慣れない会長秘書、なんてポジションで毎日緊張して汲々の思いを

していた私には、大きな水槽の中で泳ぐというよりはぷわぁ~と浮遊しているみたいな

トラフグの愛嬌のある顔を眺めているのはある種の息抜きだったのだと思う。

「あんたはいいやね。のんきで」なんて言いながら見ていたのだけれど、いま考えると

(というか、考えるまでもなく)ちっともよかあない。明日をも知れぬ身なのだから。

というわけで、今日はフグ皮を箸につまんで斑模様を見ながら「おお、君はほんとにト

ラフグなのだね」と思いながらフグ皮のもみじおろしポン酢和えを食べたのであった。

先日の感じの良い店員さんは実は店長で、店中自ら実によく立ち働き、手際よく雑炊

まで作ってくれた。作りながら「今日は何かのお祝いですか?」と聞くので「父の誕生

日のお祝いで」と言ったら食事の後にチェキを持ってきて記念写真を撮ってくれ、きち

んとカードに入れて渡してくれた。私は接客業をしていたから接客にはかなり厳しいの

だけれど、いまどきめずらしくよくできた人だと思った。

ゆっくりデザートまで食べた後は、神楽坂から飯田橋へ。

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桜が満開となった今週末はお花見のピークで、カナルカフェも例年通り長蛇の列。

ボートに乗る人を眺めながら、川沿いの桜並木の遊歩道を歩いた。

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遊歩道の脇もシートを敷いてお花見する人でいっぱい。

日本人って震災があっても(それとも、震災があったからなおさらなのか)こうやってお

花見せずにはいられない国民性なんだなぁ~、と半ば感心しつつ思う。

それに関西人と東京人をくらべても、桜・桜と言って騒ぐのは東京人のほうだと前に聞

いた。それを裏付けるように東京はどこもかしこも桜だらけ。

この季節にたまたま東京を訪れることになった外国人にとってもこの景色は amazing

らしいから。

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そして飯田橋から市ヶ谷へ。

お濠の脇には電線にとまったスズメみたいに花見をしながら日向ぼっこしている若い

カップルがた~くさん。

それを見ながら妹が「春だねぇ~!」とつぶやいた。

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うん、春だ。

今日は電車の中でも道を歩いていても、カバさんみたいに大口あけて欠伸している人

をずいぶん見た。

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春は眠たい。

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2011年4月 5日 (火)

閉館30分前の桜

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今日はずいぶん暖かくなった。

午後遅く、用事で新宿に出たついでに新宿御苑に寄った。

本日の閉園時間は4時半です、というアナウンスを聴きながら。

園内に入ると春の陽気に誘われてか、花見に集まった人、人。

久しぶりにこんなにたくさんの人を見た気がする。

しかも、こんなにくつろいでしあわせそうな人たちを。

桜の下では誰もが笑顔になってしまう、と書いたのはいつだったろう。

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御苑はたいてい毎年くるから、勝手は多少知っている。

いま咲いてそうなポイントを、ピンポイントで足早に歩いた。

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それにしても毎年思うんだけど、桜の木の下で写真を撮りあってるカップルはしあわせ

そうでいいな。でも、あれでうまく撮れてるのかな。人物は桜よりもうちょっと前に出て

カメラはそんなにひかずに、それに私なら三脚使って一緒に撮るのにな、なんて思い

ながら通り過ぎる。私の願いはなかなか叶わない。

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花も光によって様々に表情を変える。

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今日は短時間ながら、斜陽に輝く桜がすごくきれいだった。

移りゆく時そのものを思わせて・・・

そして最後に見た、素晴らしく良いかたちの満開の桜!

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2011年4月 3日 (日)

枝垂れ桜のカーテン

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去年の夏、蓮池の蓮を一緒に見た友人と、今日は同じ小石川後楽園で桜を見た。

例年ならソメイヨシノも見頃を迎えている頃だろうと思うのに、今年は繰り返しやってく

る寒の戻りのせいで、都内でいまわずかに満開なのは枝垂れ桜ばかり。今日はまた

昨日の暖かさとは打って変わって、ダウンコートに手袋という人が目立つ寒いお花見

となった。

入口入ってすぐのところの枝垂れ桜。

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左手を見れば、築山に沿って淡い色の桜と濃い色の桜、それに松の緑が映えて見事

なコントラスト。

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そして、これも例年ほどではないのだろうけど、お花見客もそれなりにいた。

そのなかには外国人の姿もけっこうあった。

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この庭園の様式は池を中心にした回遊式築山泉水庭で、その池の美しさも『美の壺』

で取り上げられるほど。

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樹木が多いせいでそのぶんよけいに寒く感じられたけれど、一年ぶりに見た枝垂れ桜

のカーテンはやっぱり素敵だった。

庭園を回遊するあいだ、もちろん友人とはいろいろなことを話した。

花見客にもいつものような呑気さや陽気さはない。

鎮魂、祈り、許し、解放、浄化、そして希望。

様々な日本人の思いが投影された今年の桜。

あっという間に終わる桜だけれど、桜の季節はまだ始まったばかりだ。

ソメイヨシノはまだ2分咲き、といったところ。

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2011年4月 2日 (土)

さくら満開

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昨日はとても寒くて、4月になってもなかなか暖かくならないと思っていたのに、

今日はいきなり春の陽気。

スイミング帰りに通った自転車道の桜はもう満開!

ゆっくりでもいいから、人のこころにも早く春が来ますように。

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