落ち葉掃き
今朝はだいぶ冷えた。
それに何より、すごい北風!
轟々と唸りをあげる風の音に混じって、サラサラと波のような葉擦れの音を聞いた。
でも、カーテンを開けると部屋の中は虹でいっぱいだ。
晴れた冬の朝はこれがずっと続く。
今月は私は住宅の階段の月当番で、月当番は共益費の集金とゴミ捨て場の掃除、
それから第3日曜の朝に敷地内にある公園の一段低くなった溜池と呼ばれる場所の
掃除をしなければならないのだけれど、今週末の日曜は私は友人と出かけることにな
った。それで、掃除に出られない代わりに私が1人で早めにやってしまえばどこからも
文句が出ないだろうと思った。娘も手伝ってくれるというし、あとは熊手があると便利だ
と思って昨日、役員の女性に電話をしたら、ちょうど彼女もやろうと思っていたところだ
ったから一緒にやろうと言ってくれた。なんたってこの辺りは木が多いから、落葉の季
節ともなるとあたりいちめん落ち葉だらけですごいことになる。それで今朝は早起きし
てスタンバイしていたのだけれど、家を出る直前に電話がきて、今日は年寄り連中が
ラウンド・ゴルフをしているから午後にならないと駄目だというではないか。すっかり出
鼻をくじかれた感じでやる気が失せそうになったけれど、午後になったら凄かった朝の
北風もすっかりやんで、陽射しが暖かくなってきた。
会長のおじさんと副会長の女性、私に娘の4人で黙々と必死に大量の落ち葉を掻き
集めてはビニール袋に詰めること1時間強。ぎゅうぎゅう詰めの大きな袋が7、8袋は
できただろうか。落ち葉もこれだけ詰め込むとすごく重たい。家を出るときは寒かった
のが、終わるころには汗をかくくらいになった。
公営住宅は家賃が安い代わりに面倒なことがいろいろある。
いつかこの部屋もこの町も出てもっと好きなところで暮らすのが夢、というか目標だけ
れど、そんな日はいつ来ることやら。本当に来るものやら ・・・・・・
そういえば、家を出るとき息子に「マスクをしていったほうがいいよ! 吹きだまりの落
ち葉なんて線量高そうだし、そうじゃなくたって東村山市はホットスポットが点在してる
んだから」と言われたときには「え~、大げさじゃないの」と思ったけれど、結局してい
ってよかった。放射能はともかく埃がすごかったし、下のほうの湿った落ち葉なんてど
んな雑菌があるかわからない。それにしても今年の3月11日以前には一般家庭の日
常に『線量』、『ホットスポット』なんて言葉は存在しなかった。日々の食材に今ほど困
ることもなかった。いったい今年はなんていう年になったんだろう。
ともあれ、落ち葉を片づけて一件落着したところでパンダ発見!
このパンダはノラの癖になかなか贅沢なのだ。
よっぽどお腹が空いてるときでもない限り、煮干しをあげてもガツガツ食べたりしない。
煮干しの前まで来て匂いをちょっと嗅いでから「なぁ~んだ、これかあ」という顔をして
「ほしいのはこれじゃあないんだよ。さっさと出しなさいよ。ほら、そこの買い物袋の中
に入ってるヤツ。サービスにごろんごろんしてみせるからさあ」といった風なのだ。
ただ返事だけはよくて、「パンダ!」と呼ぶとまっすぐにこっちを見て「にゃあ」という。
「パンダ!」 ・・・・・・ 「にゃあ!」
(植え込みの枝に頭をガシガシこすりつける。)
「頭がかゆいの?」 ・・・・・・ 「にゃあ」
(がしがし)
「掻いてあげようか?」 ・・・・・・ 「にゃあ!」
「じゃあ、こっちおいで!」 ・・・・・・ 「にゃあ」
(しらんぷり。)
で、来ないのだ。つまり言葉がわかってるわけじゃないのね。(それとも?)
あんまり誰も言わないけれど、東京のノラ猫とか昆虫、空を飛んでる鳥たちへの放射
能の影響ってどれくらいなんだろうか。
あれから早8ヶ月以上が過ぎて。
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