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2011年10月18日 (火)

コスモスが好き

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80円切手を切らして封書を出しに郵便局に行くと、窓口の女性が「記念切手をお貼り

してもよろしいですか?」と聞いてきたので、「ありがとう。そうしてください」と答えると

「それではコスモスの切手をお貼りしますね」と言われて、ふたたび「ありがとうござい

ます」と言って郵便局を出てきた。

コスモスの切手!

折しも今日も穏やかな秋の日和で、帰りに近所のコスモスを眺めながら帰ってきた。

コスモスというと、いつも即座に思いだすことがある。

越路吹雪と大好きだった絵描きさん。

越路吹雪は、当時私がまだ今の私の娘くらいだったときにアルバイトしていた編集部

のボスが、ちょうど亡くなったばかりの越路吹雪の聞き書き本のための取材をしてい

るときで、私も何度か越路吹雪さんの夫の内藤法美さんのところへ原稿をもらいに行

ったりゲラをチェックしてもらいに行ったりしていた。そこで私もその原稿やゲラを読む

なかで、あの、ステージでは一際華やかな、ある種日本人離れしたゴージャスな越路

吹雪の好きな花が、意外にもコスモスだと初めて知ったのだった。そして、それは原

稿を読み進めるうち、越路吹雪の人となりを知るうちにしだいに彼女にぴったりな花と

なっていった。当時の私はまだまったくの世間知らずの初心な小娘だったから、仕事

の間はいつもただただひたすら緊張しているばかりで内藤さんともたぶん必要最低限

の言葉しか交わさなかったと思うけれど、思いのほか質素なマンションの応接室で待

つあいだ、コート掛けに内藤さんのものと思われる毛皮のコートが掛かっていたこと、

彼はそれが似合うひとだと思ったこと、奥の部屋にあった仏壇にいつも絶やさず花が

たくさん活けられていたこと、「ここの表現は嫌だから削除して」と言って赤線の引かれ

たゲラを渡されたときのことなど、今でもはっきり憶えている。当時の私には、唯一無

二の個性と才能を持った最愛の人を失った内藤法美さんの心情など、わかろうはずも

なかったけれど・・・・・・

それから絵描きさん。

奇しくもどちらもコーちゃんだ。

私がどれだけ彼を好きだったか、コスモスの花束にどんな思いをこめたかなんて、やっ

ぱり彼にもわからないだろうなあ・・・・・

それからしばらく、『好き』という感覚に揺られた。

プリズムのような秋の陽に照らされながら。


コスモスが好きだ。

大人になる前の少女の匂い。

イノセントな少年の眼差し。

今年もコスモスの原っぱに出かけよう。

それで、青々しい草の匂いに埋もれてこよう。

私の cosmic love をみつけよう。

11cosmos

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コメント

コスモスが沢山ある所見つけると おもわず足を止めて見入ってしまいます。
私がまだ22〜3の頃かな 加川良という人のバックバンドで日本青年館で演奏
したことがありましてね、そのとき「コスモス」っていう歌、うたっていて。
「あたいコスモス この身うらんだ事はない」って始まるんだけど、懐かしいな。

http://youtu.be/nDsyizLxy3U
コスモス

投稿: jose | 2011年10月19日 (水) 20:47

joseさん、久しぶり。
YouTube のリンク、聞いてみました。
完全フォークね(^-^)
この歌聞いて、コスモスのイメージにもいろいろあるんだなあって思いました。
加川良という人にとってコスモスは末摘花みたいなイメージなのかなあ。
あまりパッとしない?

私にはコスモスに『あたい』とか『うらむ』というイメージは全然ないので(というか、あまりにかけ離れてるので)ちょっとピンとこなかった・・・
かる~く、ジェネレーションギャップかなあ(笑)
拓郎ちゃんは好きなんだけどね。

投稿: soukichi | 2011年10月19日 (水) 23:18

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