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2011年9月28日 (水)

秋の光

11ben_moon

爽やかな9月の水曜日。

空は雲ひとつない秋晴れ。

陽射しはあたたかく、風はここちよい。

つい先日までの猛暑に辟易としていた人たちは、この季節をこころから歓迎してるだ

ろう。私も秋は嫌いじゃない。でも、やっぱり暑くても夏が好きだ。何が違うって光。

夏の光は諦めることを知らない無邪気なこどもみたいだけれど、秋の光は大人だ。

諦観に満ち満ちた優しさで、「もう全ては過ぎてしまったんだよ」と私に教えてくれる。

私はセンチメンタルなこどもだから、いつだってそんな分別をぶち壊す荒々しさが必

要ってわけなのだ。情熱や、スピード。

たとえば久しぶりに気になる誰かを思い出して電話してみようかと思っても、相手は

電話に出てくるわけもないからしない。ある感情が私を捉えて、それを誰かと共有し

たいと思っても、話しかけた相手のいまの心情によっては共有どころかうんざりして

しまいかねないから、やっぱりしない。本当に、壊れやすいデリケートな感情を誰かと

共有できる瞬間なんて、滅多にない奇跡的なことなんだと思う。となると、あとは徹底

的にひとりでいるしかないか。

気温が急に下がり始めると身もこころも無意識のうちに寒さに向かう準備をし始めて

だからおのずと緊張体質の私は徐々に防備をほどいて解放されてゆく季節のほうが

好きなのだと思う。

物思いの秋がやってきた。

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コメント

極上の時間を共有できることって、奇跡ですよね。
若い時って、そういう時間をわりと簡単に手にしてたと思う。
よけいなあれこれが少なかったからかとも思う。
年を取れば取るほど、あれやこれやが邪魔をする。
だから、やっぱり一人が楽ってことになるかな smile

投稿: elm | 2011年9月28日 (水) 23:15

elmさん、
ほんとにそうですね。
極上の時間と言わないまでも、ほんの些細なデリケートな感情を同性と共有するくらいのことでもなかなか難しい。
それは人から言われる通り私が繊細過ぎるからなのかもしれないし、世の中の人が私よりもっと現実的だからなのかもしれないけれど・・・

投稿: soukichi | 2011年9月30日 (金) 23:30

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