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2011年9月 8日 (木)

爽やかな9月の午後

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湿度が下がって爽やかに暑い9月の午後。

麻を着るのがますます気持ちいい。

今年はこのまま初冬まで、いや、できれば冬のあいだもずっと麻を着ていよう。

中に着るか外に羽織るか、重ね着すればいいんだから。

日常的に麻を着るようになってから、いつのまにかあれだけひどかったからだの凝り

がずいぶんましになった気がする。できるだけ重くて窮屈な服は着たくない。からだが

いつも楽に、自由でいられるように。

すこし涼しくなったのと同時に日の暮もずいぶん早くなった。

となると、私はなんだかやっぱりさびしい。

来るべく季節を楽しみに思う気持ちはあっても、ついに夏は行ってしまったのだ。

いつだったかコトリさんに「秋は好き?」と聞いたら、「冬が来ると思うと好き」という答

えが返ってきて、はあ~、そういう考え方もあるんだ、と思った。

私が1年で1番好きな季節はこれから夏が来るという初夏で、あれほど自然に気持ち

が高揚する季節はないけど、コトリさんにとっての秋はきっと私の初夏に匹敵するんだ

ろうな、と思う。そういえば、彼女と同じ2月生まれの私も昔は夏より冬のほうが好き

だった。スポーツをするどころか汗をかくのも嫌いだったし、まっ白い服を着て、それが

一日じゅう汚れないような生活がしたい、なんてたわけたことを言っている女の子だっ

たし、それに秋から冬は大好きなニットやコートが着られたから。

きりっと冷えた大気に向かって元気に歩いていると頭はどんどんクリアになって素敵な

アイディアが次から次へと湧いてきたし、冷えた手を温めてくれる誰かのポケットもあっ

た。つまり、しあわせを分け合える相手さえいれば一年中どの季節だってハッピーって

ことなのだと思うけれど、いまそれが本当に必要かと考えて、ちょっと面倒に感じるっ

て、それってどうなの?

夕方、空を見ながら歩いていたら一片の雲がこころをとらえて、ふいに旅ごころを誘わ

れた。さしずめ芭蕉じゃないけど『片雲の風にさそわれて漂泊の思いやまず』ってとこ

ろか。九月の海がみたいな。

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