« やっと会えた! | トップページ | ムクロジで洗う »

2011年7月25日 (月)

スイカまるまる

11suica

昨日、横浜でごはんを食べるのをあきらめて馬車道まで戻ったら、駅なかにイート・イ

ンのヴィド・フランスがあるのを見つけて、そこでサンドイッチと珈琲でランチをとったら

なんだか落ち着いた。外はうんざりするほど暑かったけれど店内はひんやりクーラー

が効いていたし、カウンターに座ってガラスにぼんやり映る自分と向かい合いながら、

いと簡便なおひとりさま。やっとひとごこちついたところで急行で渋谷まで戻り、新宿

のデパートで用事をひとつ済ませた後そのまま地下に行く。休日の夕方で混みあう食

料品街を人を避けながら目指すは鰻だ。鰻、鰻 ・・・・・・ と思いながら歩きまわってい

たら去年とほぼ同じ場所に鰻の蒲焼きを売っているのを見つけた。今年は鰻が高い

と聞いていたけれどそれほど変わらない。去年とほぼ同じものを自宅用と実家用に買

って別々に包んでもらってデパートを出た。しばらく歩いたところで実家に電話すると

父が出てきたので、かくかくしかじか今から電車に乗るから着くころまでに駅の改札に

来て、と伝えた。なんたって電車にさえ乗ってしまえば急行の止まるその駅はあっとい

う間なので、それから20分以内に駅に着いて改札に行くと父はまだ来ていなかった。

「しょうがないな、歩くの遅いから」と思って待っていたものの、いっこうに父は来ない。

携帯で家に電話すると当然のことながら出ないし、父の携帯に電話しても当然のこと

ながら不携帯なので出ないのだ。駅の構内は暑いし荷物は重いし、途中で何かあっ

たかな、え~ん、こんなことならやっぱり家まで持っていくべきだったかあ? なーんて

思っているところに前から砲丸投げの選手よろしくたどたどしいペンギン歩きのじーさ

んがこちらに歩いて来た。見た瞬間、ああ、そういうことだったのね、と思った。

丸ごと1個スイカの入ったビニール袋を重そうにさげた父であった。

そのときの私の心情は(じーさん、もうスイカなんか買ってこなくてもいいのに・・・・・・。

丸ごとスイカと一緒に階段から転げ落ちたらどうするんだよー)であった。父は上気し

た顔で「リサが好きだから」と笑っている。うんうん、重いのにありがとうね。

それから鰻とスイカを物々交換して、暑い改札口の脇で汗をかきながら重いスイカを

持って駅の清掃員が出入りするのの邪魔になりつつ、もう100万回くらい聞いている

父の繰り言を聞いて、じゃあ暑いのでそれで栄養つけて夏バテしないように乗り切っ

てください、と言ってやっと帰って来た。スイカはそれほど大きかったわけじゃないけ

れどしっかり実が入っているらしく、駅から家までのあいだ重かったこと重かったこと

・・・・・・ 嫌になっちゃった。それで、途中から持っていた手ぬぐいを持ち手に巻いて

歩きながら、いったいぜんたいこんな重いものを薄いビニール袋1枚に入れて老人に

持たせるとはサービス心がないなと思ったり、母がよく『欲と2人連れ』とは言っていた

けれどその昔、自分が小さかったころに祖母と2人でスイカ丸ごと1個どころか2個も

買ってよくあの家まで持って帰れたよなぁ~、なんて思いだしたりしたのでした。

かつてはスイカってどこの家でもまるまる1個買うものだったけれど今は家族が少なか

ったり昔ほどスイカの人気がなくなったりして、半分どころか4分割のをそれ相応の値

段で買って来る。で、切ってラップがかかってスーパーに並んでたスイカはたいてい子

どものころ食べたものほどおいしくなかったりするのだ。そりゃ、まるまる1個買って食

べたほうがおいしいに決まってる!

・・・・・・ というわけで、今日のおやつは冷やしておいたスイカ半分。

スイカを包丁で半分に切るときのあのなんともいえない感触を久しぶりに味わった。

切りたてのスイカはさすがに甘くてジューシーでおいしかった。

いつもは食べない息子がめずらしく3つも食べた。

11suica_01

|

« やっと会えた! | トップページ | ムクロジで洗う »

season colors」カテゴリの記事

コメント

名前がいいねェ。甘泉。
親ってね、、、なんだかじーんとした。
自分も親だけど、たまらんな、こういうの。

母の庭のスイカ、実がはじけたので早速収穫。
黄色いスイカ。
うまくない(笑)
でももうちょっとおせじ言えばよかったかな

投稿: あまの | 2011年7月26日 (火) 12:44

スイカを食べさせたかったんだね。
いいお父さん、泣けてきた。

投稿: jose | 2011年7月26日 (火) 21:00

あまのさん、
うん、見るからに甘くてジューシーな名前(^-^)

そーなんだよねー
親っていうのはねー
特に年とった親はねー
私たちもいつかそうなるんだろうか・・・・・

野菜作りは難しいね!
買ってきたトマト食べてもキュウリ食べても思うけど、
プロが作ってもおいしくないのはいっぱいある!
それ考えると娘が学校から持って帰ってきた野菜は
なんておいしかったんだろ。
やっぱり先生の研究の成果なのかなぁ~

特に果物となるともっと難しいよね。
でも家庭菜園でスイカにチャレンジするお母さんはエライよ!
こんどはおいしく実ってお母さんの苦労が報われますように!

投稿: soukichi | 2011年7月27日 (水) 00:42

jose さん、
あなたさまのコメントに泣けましたよ。

そう、うちの父は私が子どもの頃からずっと変わらず優しい父ですね。
母はオニのように厳しい人だったから、私は子どもの頃はずっとお父さん子でした。
母に叱られて家から締め出されたときも、ずっと父が帰ってくるのをドアの外で待ってました。

そーんな古いことを久しぶりに思いだしちゃったな。

投稿: soukichi | 2011年7月27日 (水) 00:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« やっと会えた! | トップページ | ムクロジで洗う »