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2011年7月15日 (金)

神保町で古本屋&喫茶店めぐり

Cafe_de_primavera_7   

会社の都合でできた、私にとっては夏休みの前半ともいうべき4連休。

今週は猛暑のなか日曜・火曜・木曜と立て続けに出かけたから少々疲れてはいたの

だけれど、こんなときでもなければゆっくり友達に会えない! ということで、4連休の

初日である今日は友達と出かけることに。前述のとおり、ボケボケしてるとつい私は

猫のごとく勝手知ったる街ばかりに足が向いてしまう人なので、友達にどこか行きた

いところはないかと聞くと「行きたいとこは別にないけど、おいしい珈琲が飲めるとこだ

ったらどこでもいいかな」という返事。「それなら、うちに来たほうが早いっ!」とツッコミ

を入れて、それなら前から気になっていた神保町に行こうかということになった。

膨大な古本とおいしい珈琲が飲める昔ながらの喫茶店がある街。

といって、大昔に岩波ホールにマイナーな上映作品を観に行った記憶があるくらいで

まったく不案内な街でもある。

そこでネットで調べて最初に腹ごしらえをするのに選んだのがここ。

カフェ・デ・プリマベーラ

神保町の駅を出て徒歩10分というこのお店。

不案内な上にこの鬱蒼たる緑に埋もれる外観のせいで、うっかり見落とすところでし

た。でも、中に入ると別世界。思いのほか狭いながらもいろいろな方が書いている通

り、まるでヨーロッパの地下聖堂にいるみたいなクラシカルな雰囲気。事前に写真嫌

いの店主と知っていたから写真は遠慮させていただいたけれど、ちょうどランチには

少し遅い時間に着いたせいか、店内は私たちだけでとっても静かなのでした。

そこで感じのよいマスターがメニューを持ってきてくれて、オーダーしたのは噂のボル

シチュー(ボルシチみたいなシチューってとこでしょうか)。

この暑いなかシチューなんてふつう食べられないと思うけど、店内は冷房が効いてい

て全然OK。そして出てきたボルシチューは具だくさんのシチューがまるい器にたっぷ

り入っていて、それに2つに切ったバタートースト、それにこれまたここの名物だという

ハチミツのかかったバナナ(!)が添えられていて、すごいボリューム!

食べながら一瞬これは完食は無理かもと思ったけれどちゃんと全部食べられました。

昨日もCさんと話したけれど、こんなに暑くても時間が来ればちゃんとお腹が空いて

おいしくものが食べられるって健康な証拠。で、神さまに感謝!

今年もこの厳しい暑さをバテずに乗り切るには、どれだけちゃんと眠ってどれだけ食

欲を落とさずおいしく健康的に食べるかだと思うのです。で、その観点から言うとこの

お野菜いっぱいのボルシチューはとてもよかった。自分が作るのとそう変わらない、

手をかけた温かい家庭の味。そしてこちらがぜんぶ食べ切れるか心配してるところに

「トーストもっと食べられるようでしたらおかわりできますので言ってくださいね」と笑顔

で言ってくださるマスター、優しいですね。育ち盛りの方はぜひどうぞ(^-^)

そして食後はもちろん珈琲。私はいつもどおり1番濃いニレをオーダーしたのだけれ

ど、驚いたことに3種類の濃さがある上にさらにそれの浅いか深いかがあるのです。

それで私はニレの深を。ふつうニレを頼むとたいていデミタスで出てくるのが、ここは

カップが大きいのも珈琲好きには嬉しい。私のニレの深はさすがにひとくち飲むなり

脳みそが覚醒する味。友達は私よりマイルドなのを頼んだのだけれど、感動的なおい

しさだったみたいです。すごく丁寧に淹れた味、と言ってました。

カフェ・デ・プリマベーラは価格は少し高めだけれど、しっかり食べてゆっくりするには

ぴったりの店。ここはまたいつか行きたい。

Cafe_de_primavera_01_2 

さて、お腹もいっぱいになったところで古書店街に行きますか、と外に出たのはいい

ものの、神保町で自分の好みの古本屋を見つけるのってほとんどインドでカレー屋を

選ぶくらいに難しいのだ。(ま、インドに行ったことないからわからないけど。)

いったい古本屋だけでひとつの通りに何店舗あるんだか ・・・・・・

外は眩暈がしそうなほど暑いし、もうくらくらしてきます。

11furuhonya

でも、本好きにはたまらない街!

なんたって本の壁があるくらいですもん。

11furuhonya_01

で、友達とそれぞれてんで勝手に行き当たりばったりに古本を眺め、古本屋じゃない

書店にも入り、すっかり頭が迷宮化する頃に、疲れたからまた珈琲でも飲みますか、

ということに。なんたって今の東京は暑すぎて思考は回らないしすぐに喉は渇くし疲れ

るしで ・・・・・・

2軒目に入った店は今日、神保町の駅を降りて最初に見つけたミロンガ・ヌォーバ

ここも相当の老舗らしく、すごくレトロで渋い外観。

11milonga

ミロンガという名前のとおり、音楽はタンゴしかかからない、タンゴ好きにはたまらない

店。そこで、まだまだ外は暑いし、いささか汗もかいたので冷たいアイスコーヒーでも

飲もうかと一瞬思ったけれど、いやいや待て待て、私は真夏でも熱い珈琲派なんだと

思いなおしてミロンガ・ブレンドをオーダー。

・・・・・・ 正解でした。ただのブレンドにあらず。

友達とひとくち飲んで「おいしい♪」と目を見合わせてしまいました。

しかもやっぱりカップは大きめ。

友達など、これだけどこで飲んでもおいしいってことは、神保町では珈琲にハズレは

ないかも、なんて言い出すほどで ・・・・・・

かかっている音楽もとてもよくて、私は友達が話している間もかなり持って行かれてし

まった。 タンゴのグルーヴに。それで思わず「タンゴが踊れたらいいだろうねえ!」と

のたまったら、「あら、踊れるわよ」とM。

そうでした。この人は高校生の頃バスケだかバレーだかの試合やってるときに、たま

たま見に来ていた社交ダンスの親子にその強靭な足首と腰を見染められ、スカウトさ

れていっときは選手権にまで出ていた元ダンサーなのでした。私はフラでもタンゴでも

サルサでもなんでもいいから、彼女がまた踊りださないかなぁ~と密かに願っている

のです。そうすればまた彼女の中で卵が弾けて、夫のためでも子供のためでも誰のた

めでもない彼女のための人生の時間が輝きだすのじゃないかと ・・・・・・ だって、踊れ

るってすごいことじゃないですか。私は踊りたくても踊れない。

でも、時計を見るとすでに夕方6時で、それぞれ夕飯の支度に思いを馳せる我々。

外に出るとようやく風が少し涼しくなって、ほんとだったら”お楽しみはこれから”なのに

ね、と言いつつ地下鉄の駅を右へ左へと別れたのでした。

この企画はもう少し涼しくなった頃、そう秋にでもまたやろう。

今度は神保町公式ガイドブックでも持って。

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