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2011年6月18日 (土)

Sweet happy lifeのときも、Bitter shabby lifeのときも

Mark_murphy_3

冴えない梅雨空の天気が続く。

こんなときは何かスカッとしたことがしたい。

そう思っていたら今朝ラジオからHappy Sambaが流れた。

Happy Samba!

そう、あれもこんな梅雨時のことだったかな?

今日みたいに聞いていたラジオからいきなりアカペラで軽快に歌う声が聞こえてきて、

「ああ、いいな!」と思って即座に誰が歌ってるか調べたら、マーク・マーフィーという

歌手だった。そこでさっそくAmazonでオーダーしたこのCD。

届いたCDジャケットのマーク・マーフィーは歌の印象とは大違いで、なんというか「不

二子ちゃぁ~んオーイラ、ルパーーーン三世」みたいな感じなのだ。ジャケットの雰

囲気もマイナーだし、あり? 失敗しちゃったかな、と思ったものの、これがいい!

まず1曲目がなんと、ミルトン・ナシメントのTravessia!

これだけでもうこの人とはご縁があったようなものだけど、トラベッシアに自分で英語

の歌詞をつけて自分流に歌ってる。すごくリラックスしていて、洒脱。まるで自室のラ

ウンジで風にでも吹かれながら鼻歌を歌ってるみたいに、すでに1杯ひっかけてでき

あがっちゃってるかのごとく洒脱だ。悪くない。続く I Remember Clifford は適度に

内省的で胸キュン。3曲めはこれまたオリジナルでジャジーな Norwegian Wood ・・

と、ここまで3曲聴いただけで1曲1曲まったく違うテイストで歌っているのに気づく。

静と動。メリハリが効いていてとっても多彩。4曲めのStolen Moments は最近じゃ

ジェイミー・カラムとSOIL&“PIMP”SESSIONSのコラボで聴いていた曲だけれど、こっ

ちが本家本元。だけあって、こっちのほうがずっとこなれていて大人っぽくてかっこい

い。大人はやりすぎることなくハミ出してくれて、それがまたかっちょいいんだよね。

ヴォーカル・アルバム成功のカギは選曲にあり! とは常々思っているのだけれど、

このアルバムはとにかく選曲がいい。マーク・マーフィーの英語の発音や歌い方は古

き佳きアメリカの王道ともいえるものなのだけれど、そのユニークな選曲や、ちょっと

ルーズだったり、とっぱずれてたりする歌い方と緩急自在のスキャットなんかでオリジ

ナルの、ぜんぜん優等生じゃない不良の音楽を実現している。そこが1番好きなとこ

かなあ。

もちろん、バックのトリオも盤石。ヴォーカルにばっちり合った洒脱にして繊細、手錬に

しかできない気持ちの良いスウィングを聞かせてくれる。

このアルバムでどれが好きかって、どの曲もそれぞれみんないいのだけれど、やっぱ

り最初に心惹かれたHappy Sambaがいい。サンバってお祭りの音楽だね。日本のお

囃子なんかにも通じる。地球のおへそと背中。日本とブラジルって実に深いところで繋

がってるんじゃないかなあ、と個人的には思ってるのです。

それから、たぶんこの人の代表曲であるStolen Moments

そして、白眉はラストのThe Windmills Of Your Mind

これもスティングより数倍いい。

私はいつもこれを聴くと、1年の終わりに師走の舗道に立ちすくんで、冬空の高いとこ

ろから切れ切れに舞い落ちてくる白い紙吹雪を見上げているような気分になります。

くるくる風に舞いながら吹き飛ばされていく枯葉に自分を見たてて・・・・・・

こんなに肩の力が抜けた、好き放題歌えるジャズヴォーカリストって少ない。

しっとりと聴かせるところは聴かせ、熱唱するところは熱唱し、スウィングするところで

はどこまでも浮かれたハッピー・ソングを聴かせてくれる素敵な1枚。

ちなみにこのCDは意外なことにヴォーカル嫌いの息子にすごくウケたCDで、これを

買った年(たしか2009年)の息子のナンバー1アルバムでした。以来、いったい何度

聴いたかわからないほど聴いたけど、いま聴いてもやっぱりいい。

そしてこのCDを聴きながら、こういう音楽をどこで聴きたいかといって最初に思い浮か

んだのが新宿パークハイアットホテル52階のニューヨーク・バー。

Park360

私は1回しか行ったことないけれど、こんなところで夜景を見ながらきれいな色のカク

テルでも飲んでマーク・マーフィーの歌が聴けたらもう最高でしょうねえ。この梅雨空の

冴えない気分もバーテンダーのハードシェイクでカクテルの泡みたいにスカッとしそう。

13曲めのジョージ・ガーシュインの'S-Wonderful あたりでもうベロベロに酔っぱらって

締めは呑み助のMなじみの焼き鳥屋、とか。いいかもね♪

以下、ソング・リスト。

1.Brides

2.I Remember Cliford

3.Norwegian Wood

4.Stolen Moments

5.Summertime

6.Con Alma

7.The Great City

8.As Long As I Live

9.Happy Samba

10.He Ain't Heavy

11.Love Sick

12.The Lady Is A Tramp

13.'S-Wonderfull

14.The Windmills Of Your Mind

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