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2011年6月27日 (月)

ライブ@ちぇるる野毛”たち花”

11noge

プチミュゼさんのお宅で激しい雨をやりすごした我々は、一路次なる目的地の桜木町

へ。そう、何はなくてもプールの私が午後2時間のためだけにプールを休むはずはな

くて、この日は友人と私のちょっとしたアニバーサリー・スペシャル企画の日でした。

桜木町は野毛にある包丁処『たち花』で、おいしいお料理を食べながら2人のサックス

プレイヤーによる即興演奏を聴こう、という渋いライブ

かつては規律の厳しいお嬢さん学校で、セーラー服着て同じ教室で机並べてた私た

ちも、ほんといい歳になったもんです。あの頃はこんな日が来るとは誰が想像したでし

ょうか?(いや誰も想像すまい。) ほんと人生って深いわ♪

ってことで、私のブログでサックス・プレイヤーと言ったら、言わずと知れた竹内直さん

です。(知らないという人はもぐりです。)そしてもう1人は、メジャーなところで言えばあ

のオリジナルラブの初期のアルバムから『東京飛行』までの長きにわたって、バックで

大空を舞う鳥のように自由奔放に、ダンスするように軽快に吹きまくっていた松本健一

さんことマツケンさんです。ほかじゃ滅多に聴けないこの組み合わせ。お2人はマツケ

ンさんのほうが直さんのことを『先輩』という間柄。滅多に2人でやることはないってお

話だったけれど、演奏が始まればもうそこはそれ、あ・うんの呼吸なのでした。

いつもながら店内が暗いうえに狭くて私のカメラのスペックではろくな写真が撮れなか

ったけれど、この夜の数少ないツーショット。手前が直さんで奥がマツケンさんです。

この、ともにいぶし銀のようになったサックスの色! 年季入ってます。

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まず最初のステージが終わってびっくりしたのはここの店主の反応。

ほんとーーーにジャズが、音楽がお好きなんですねっ!! っていう喜びっぷり。

オーディエンスとしては最高ですね。

それでこの日は趣向が渋すぎたのか震災の影響か、お客がたった8人しか入らなか

ったのだけれど、私たちと同じテーブルの横にいた中年男性4人組の中の1人も非常

にノリのいい人で、1曲終わるたびに「YES!!」と力強く叫んでおりました。

この日の演奏は1曲だけスタンダード・ナンバー、それからアンコールに前に一緒にや

ったことがあるらしい曲をぬかせばぜんぶ即興演奏。2人のうちどちらかが先に始めて

あることころまできたらもう1人がそれに音を絡ませてゆく、といった感じで、聴いてい

る側には先の展開が読めないスリリングなもの。と言いつつさっきも書いたとおり、事

前にリハもしないでどうしてこういうことができるの? と思ってしまうくらい2人の息は

合ってました。見ていて思ったのは直さんがどっしり地に足をつけた大地のような音だ

とすると、マツケンさんはものすごくフットワークが軽くて風のような、軽快でやわらか

い音。大地と、そこを吹く風のような。そして、いつも直さんに感じる日本人的『和』の

感覚はやっぱりマツケンさんにもありました。

下は尺八を吹くマツケンさんとバスクラを吹く直さん。

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そして、ライブのたびに毎回こういう姿は見ているかなあ ・・・・・・

マツケンさんが吹いているのを優しく見守る直さん。

11matsukennao_02_2

この日、マツケンさんはずいぶんいろいろな管楽器を持って来ていて、とっかえひっ

かえ吹いてました。

それにしても日本にジャズ・リスナーがどれくらいいるのか知らないけれど、それほど

すごくは多くないとして、その中でもさらにフリージャズを聴く人ってどれだけいるんで

しょう。少なくとも私の友人でこういうライブにつきあってくれるのは、この日一緒に行

った友人くらいしかいないんじゃないかと思う。それくらいニッチかもしれない。

ライブが終わった後は直さん、マツケンさんと同じテーブルを囲んで飲みつつ食べつ

つ、音楽の話からプライベートな話まで花を咲かせました。この日はめずらしく直さん

の本音がチラッと聞けたような。高校3年生のときに初めてサックスを持って吹いてみ

たら楽しくて楽しくてしょうがなかったという直さん。横からすかさず「呪いだよね」と言

ったマツケンさんもたぶんご同類なのでしょう。

そして、ひとつ年をとった私たちにとってのこの日のキーワードは『心底夢中になれる

ことをすると人生は楽しく充実する♪』ってことかもしれない。そして、心底楽しんだ後

は終電に向かって走らなきゃいけない、とか?

ともあれ、天気予報通り雨は降ったのに降られることなくすんだラッキーな晴れ女の私

たちに乾杯!

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コメント

何やら不思議な一日でございました。非日常。
このおふたりだったから即興音楽を楽しいのだと思えたのかも
実に楽しかったです。誘ってくれてありがとう♪
マツケンさんはこういう人だから長きに渡ってメンバーとしてやってきたんだなー
と思えるようなおだやかな人だったね。
確かに「大地」と「風」でした。
すてきでした^^

投稿: あまの | 2011年6月30日 (木) 12:41

Hi ! あまのさん。
夜分になんですが、元気ですか?
(我が家は今夜は『シングルマン』観てましたよ。我が家は全員、皆さんがおっしゃるほどの感動には至りませんでした。なので、レヴューなし!)

>このおふたりだったから即興音楽を楽しいのだと思えたのかも

うん、そう思います!(^-^)
ああいう音楽は誰のでも聴けるってもんじゃないね、たぶん。
私がああいう音楽をいい!と思って聴けたのは直さんが初めてです。
昔はフリージャズっていうと、絵で言うところのアブストラクトとかフリーペインディングって感じで、私にゃわからん、というか、頭イタクなっちゃう、というか、ある種避けておりました。私は基本、メロディー志向の人間なので、やっぱり曲になってるものを聴く方が好きだけどね(^-^)
こちらこそ、滅多につきあってもらえないものにつきあってくれてありがとう!

直さんとマツケンさんには共通するものを感じたかな。
何を言っても受け入れてくれる姿勢とか・・・
2人とも温厚で優しい人柄だと思うけど、それだけにとどまらない(実は激しい)ものを持っているからこそすごいものが作れるし、厳しいプロの世界でやっていられるのだと思います。
直さんなんか、CDで音だけ聴いてると孤高な感じもするんだけれど、実際に会うとすごく気さくに接してくれるのでありがたいです。

いずれにしても貴重なものが聴けてよかったね!♪

投稿: soukichi | 2011年7月 3日 (日) 01:09

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