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2011年5月31日 (火)

5月ラスト

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5日ぶりの天気。

今月、天気だったのは月の半分で、ちっとも5月らしくない5月だった。

そんな5月のラストに咲いたのは、ちっちゃなライラックローズ。

大人っぽい花なのに、満開になるといきなり印象が変わってかわいらしい。

このバラはうちにきてもう何年にもなるのに、ちっとも大きくならない。

そういうとこ、まるで自分みたいだな、と思う。

今日は遅めのランチをすませた後、慌ただしくスーツを着て仕事にでかけた。

天気だけれど最高気温18度。

スーツを着てもちっとも暑くない。

バラに明け暮れた5月も今日で終わり。

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2011年5月30日 (月)

台風一過

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台風一過の青空が広がる朝。

5日ぶりに出てきたお陽さまの下でやっとセント・セシリアが咲きだした。

今年はずいぶん時間がかかった。ウドンコにやられて。

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それからナエマ。

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フレンチローズの中ではこのナエマとマダム・フィガロがもっとも好きかもしれない。

どちらもイングリッシュローズにはない軽やかさと雰囲気がある。

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今日は夜から行きたいところがあるのに行けそうになくて、時計を気にしながら仕事

をしつつ、頭の中で可能性のスイッチをオンにしたりオフにしたりしながら過ごした日。

台風一過の青空が広がったのは朝の一瞬で、午後はまた曇ってしまった。

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2011年5月29日 (日)

草ぶえの丘めざして②

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午前中、強風と強い陽射しのなか園内を歩きまわってバラの写真を撮っていたら、な

んだか頭痛はしてくるしお腹は空いてくるしで疲れてきたなぁ、と思っているところにタ

イミングよく友人が「お昼にしますか」と言ってきたので、そうしましょう♪ とバラ園の

出口に向かう。

この日は天気予報では午後からお天気が崩れると言われていたのに園内はけっこう

な混みようで小さなカフェ・レストランは満席。市民センターのような少々無機質な食堂

で食堂的ランチをとりつつ、我々の作るごはんのほうがきっと高い値段がとれるね、な

どと話す。それでも食堂は冷房が効いていたので空腹も満たし、しばしホッ。

午後は午後で別れてまたそれぞれ好きなところを見て回った。

午前中は暑くてバラの名前もメモしなかった、と言うと友人は、バラを撮った後にネー

ムプレートも撮っていると言うので、こういうところ、私とは緻密さが違うんだよなぁ、と

思いながら、午後は私もそうすることにした。

それにしても、この友人は前に会ったときにはもうバラはいいとか言ってたし、私だっ

てもうかつてほどのバラ熱はないとか言いつつ、わざわざこんなところまで見に来なく

ても自分の家のベランダはいまバラでいっぱいなのに、この暑いなか熱心にバラを見

て回って名前まで確認するなんて、いったいどれだけ好きなんだ、と思う。

・・・・・・ というわけで、最初の写真のバラは、レーヴ・ドール。

大人っぽいエレガントな色あいで、形の整った美しいバラ。

以下、強風になんとかブレずに撮れたバラたち。下はペネロペ。

11penelope

そして、これは見るからに典型的なガリカローズの、グロワール・ドゥ・フランス。

Gloire_de_france

ソフィー・ドゥ・バヴィエール。

Sophie_de_baviere

これは典型的なティーローズ。マダム・アントワーヌ・マリー。

Mme_antoine_mari

園内は広くてたくさんのバラがあるのに、きれいに咲いている白バラは少なかった。

もともと白バラの品種が少ないのかそれとも弱いのか強風や病虫害で長時間美しさを

保てないのか。そのなかで比較的きれいに咲いていた、かわいらしい名前のホワイト

ママン・コシェ。私が初めて買ったバラの大苗はホワイト・クリスマスで、この日草ぶえ

に連れて行ってくれた友人は『バラは白が基本』という。

そのあたりは似ているのかな?

11white_maman_cochet

前の記事に載せたマップのとおり、園内はいくつものコンセプチュアルなエリアに分か

れているのだけれど、私が面白かったのは歴史コーナーかな。今まで本だけで見てい

たバラの歴史を実際に時系列で見られて、バラのメタモルフォーシスに思いを馳せる

ことができる。かなり何度もうろうろしてしまった。それと香りのコーナー。風が吹くたび

もう、あたりいちめんバラのいい香り!

これが許せるのは花のなかではバラだけだと思う。

そして、あなたはバラ発生の地をご存知でしょうか?

・・・・・・ 意外にもヒマラヤなんです。

そう、ヒマラヤ! 私の大好きなヒマラヤ水晶とヒマラヤ岩塩のヒマラヤ。

素晴らしい!

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ということで、これは原種のロサ・カウダータ。

素朴で清楚なシングルローズ。

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ピンクがかった花びらが可憐なロサ・ムルティフローラ・イネルミス。

Rosa_multiflora_inermis 

園内には日本のバラコーナーもあって、そこには地味でいかにも日本的なバラ、バラ

を知らない人には「これがバラ?!」と言われてしまいそうな、桜がバラ科であることを

思い出させるようなバラも咲いていたのだけれど、きれいに撮れなかったのでオミット

した。そしてラストは、ものすごく長い名前のバラ。

スーヴニール・ドゥ・マダム・レオニー・ヴィエンノ。

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そして、この画像でもわかるだろうか。このときまだ1時をまわったくらいだったのだけ

れど、なんだか徐々に空が暗くなり始めたので我々は少し早いけれど引き上げること

にした。お約束のバラのアイスをご馳走になって。

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ほのかにバラの香りがするピンクのアイスクリーム。

おいしかったです。

でも、これを食べてる間にもみるみる空に黒雲が出てきて急に暗くなり、午前中の暑

さはどこへやら、山の方から冷たい疾風が吹いてきたと思ったら今度は一気に寒くな

ったのでした。園庭で夏服を着てシャボン玉を吹いている子どもたちを大声で呼び戻

す親たち、荷物をまとめて慌てて帰り支度をし始める人たち ・・・・・・

次に来るバスの時刻はずいぶん空いていて、それまでにはまだだいぶあったけれど、

友人が電話でタクシーを呼んでくれたので、それに乗って今にもバタバタと降りだしそ

うな暗い空の下、早々に帰って来ました。

それにしてもこの時期の、なんという変わりやすい天気!

それほど長時間ではなかったものの、暑いなか起伏のあるところを歩いたせいで2人

ともすっかり疲れて帰りの電車の中では熟睡。車窓を叩きつける雨の音に気づいたと

きにはもうだいぶ東京寄りだったか ・・・・・・。

バラはまだ4分咲き、天気のせいでゆっくりはできなかったけれど、それでも一日バラ

の香りに包まれて歩きまわって楽しかった。一緒に行ってくれたブロガーの友人を抜

かしたら私のまわりにこれほどのバラ好きはいないし、一人だったら私はきっとこんな

遠くまでは行かないと思うから、この日誘ってくれた友人に感謝。

そして、下はオマケの写真。

まるでポリエステルか何かでできた作りものみたいな不思議な花で気になったので、

近くにいたガーデニング・スタッフの女性に尋ねたところ、『セントーレア』だと教えてく

れた。セントーレアって、宿根草の矢車菊のことなんですね。たーくさん種類があって

バラとの映りもよくて素敵なのもあるけれど、もちろん私のベランダにはもう余分なス

ペースはありません。残念ながら。

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草ぶえの丘めざして①

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1週間がたつのがほんとに早い。

ブロガーのバラ友達に誘われ、先週の日曜、早起きして電車に飛び乗り向かった先

は、ロザリアンの聖地と呼ばれる『草ぶえの丘バラ園』だった。

日暮里から京成快速に乗って50分、京成佐倉の駅に着くとお天気はよかったものの

とにかく風が強くて、最近の強風は東京だけのことではなかったんだと思い知らされ

る。それから駅前の市民センターでバスを待つこと十数分、やっと来たバスに乗って、

東京の人とはまるで違う千葉の元気なおばあさんたちの荒い言葉のやりとりに驚きつ

つ、バスに揺られること20分。途中、強風にざわざわと揺れる山の新緑も田んぼの緑

も、眩しいばかりに美しかった。でも、そんなときでさえ、もしかするとここにもたんまり

放射能が溜まっているかもしれないなあ、などと頭をかすめるのがなんともむなしい。

原発の問題は環境にも私たちのこころにも見えない影を落としている。

そして着いた『草ぶえの丘バラ園』の当日の花の状況は、まだ4分咲きとのこと。

バラの最盛期には少々早かったものの、それぞれすきずきに見て回った。

何せ午前中は頭がガンガンしてくるほど陽射しが強かったのと、ものすごい強風で写

真を撮るどころじゃなく、バラの名前さえメモしなかったので、行ったことのない人のた

めに、とりあえず草ぶえの丘ってこんなところだよ、という参考までに以下、写真のみ

羅列。

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バラ園マップ(クリックで拡大)

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休日のブランチ/オニオングラタンスープ

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20代の初めの頃、アンティークカメラショップでアルバイトしていたことがあって、ラン

チは近所のアルタの地下によく行っていた。そこにオニオングラタンスープのうまい店

があって、年中行くのでいつの間にか店の人と顔なじみになって、作り方を教えてもら

った。それで当時、家で作ってみたりもしたのだけれど、やっぱりプロと同じような味に

はならなかったような気がする。

今朝9時近くに起きて、ベランダでバラの手入れをしていたらあっという間に2時間が

過ぎた。キッチンのかごに3日前の全粒粉のカンパーニュが少しと、冷蔵庫に先日タコ

ライスを作ったときに余ったシュレッドチーズが入っていたので、それでオニオングラタ

ンスープを作ってみた。

作り方はいたって簡単。

まず、何はともあれヤカンにお湯を沸かす。

大きめのタマネギ(今なら新タマネギがよいかも)2つを、半分に割ってさらにそ

れを横半分に切ったのを放射状に薄く切って2枚の皿にのせ、2回に分けて電

子レンジでラップをかけずに6~7分。(様子を見ながら、しんなりしたらOK)

鍋にバター大さじ2をとかし、そこにニンニク1~2片分をみじん切りにしたのを

入れ、いい匂いがしてきたらレンジでチンしたタマネギを入れて、ヘラでかき回

しながら焦がさないように飴いろになるまで炒める。ここが1番時間がかかって

肝心なところなので気長に、しかし手早くやる。鍋の底が少し焦げてくるので、

それをこそげ落としながら炒め続け、いい色になったらそこにお湯を4カップ、

固形コンソメ2個、ローレル1枚、塩少々に粗挽きブラックペッパーを入れて10

分ほど煮込む。

味を見てOKだったら、薄切りにしてトーストしたバゲット(トーストしたパンなら

なんでもOK)を適当にちぎって入れた耐熱の器にスープを注いでチーズをの

せ、オーブンに入れる。チーズがとけて軽く焼き色がついたらできあがり!

久しぶりに作ってみたら意外と短時間でおいしくできた。

パッと見、これだと足りない(お腹がいっぱいにならない)ような気がするけれど、バ

ターとチーズを使ってこってりした味のせいか、意外とお腹いっぱいになります。

締めはやっぱり濃いめに入れたおいしい珈琲で。

梅雨寒の休日の幸福なブランチ。

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2011年5月28日 (土)

枯れいろダム・ドゥ・シュノンソー

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先日、去年の夏の強い陽射しの下で咲いたのとはまったく趣きの違う花が咲いたと

書いたダム・ドゥ・シュンンソーだけれど、ひとつめがなんとかきれいに咲いたと思っ

たら、その後はなんだか変なことになってきた。去年の濃いピンクとは違う優雅なグ

レイッシュ・ピンクの蕾が、咲く前から灰色に枯れてきたのだ。

触ったら手に黄色いものがついたから、これが『べと病』ってやつだろうか。

うちではまだ出たことはないけれど、調べると『低温多湿のときによく出る』とある。

ひどいウドンコの次はこれか。だから長雨は嫌なんだ。

たくさんついた蕾のうちほとんどがその状態。

しかもメインの太い枝は枝枯れが始まっている。

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こうなると、切ってしまうべきか咲かせるべきか悩む。

バラにも早咲き種と遅咲き種があるけれど、思うに蕾をつけてから咲くまでに時間が

かかるバラほどきれいに咲かない傾向にある。このバラもそうだし、スピリット・オブ・

フリーダムもそう、今年はセント・セシリアもその部類に入ってしまった。カーディナル

ドゥ・リシュリュー、ペルル・ド・パナッシェはウドンコまみれになって咲かないケース。

どれも好きで手に入れたバラだからワーストなんて言いたくないけれど、中でもワー

ストなのが粉粧楼とフレンチ・ローズのオルソラ・スピノーラ。今までまともに咲いたた

めしがない。たまたまうちにきたのが弱いだけなのか環境が合わないだけなのか、

それとも他に原因があるのか、難しいところだけれど。

咲き終わった花に肥料をあげるにしても梅雨のこの環境だとかえって病気を呼ぶこと

になるから、まず何はともあれ消毒用の薬剤散布と、早急に切らしているバイタルを

買ってこなければ。

台風2号が上陸して暴風雨が吹き荒れませんように!

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台風2号接近

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今日は行きはともかく帰りは雨がひどくなるかもしれないと、歩いてプールに行った。

今日のコーチは2週間前と同じ年配の女性コーチで、笑顔が素晴らしく情のあるコー

チなれど典型的な体育会系の人でゲキを飛ばされ今日もしごかれる。プールまでは

ちょっと距離があるので、泳いだ後にプールバッグかついで傘射してMBTで歩くとさ

すがに疲れてきて、帰りの買い物は家に電話して助っ人を頼んだ。

そのスーパーに向かう途中、グレーがかった淡いグリーンの葉っぱに白と紫の花を

つけた素敵な樹をみつけて、梅雨空になんて爽やかなんだろう! と思って写真を

撮っていたら、年配のきれいな奥さん風の人が通りかかって「この樹はなんて名前で

すか?」と聞かれた。私も知らなかったのだけれど見ると下の方にネームプレートが

付いていて、『センダン』と書いてあったのでそう答えると、彼女は「ここにこんな樹が

あるのに今日初めて気づいたわ。素敵ですね」と言って笑顔を見せて通り過ぎた。

梅雨空にさんざめく緑と白と紫のさざなみ。その爽やかなセンダンの葉っぱと花みた

いに爽やかな、そのひとの笑顔。

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2011年5月27日 (金)

東京も梅雨入り

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今日、東京も梅雨入りしたらしい。

平年より14日、去年より17日も早い梅雨入り。

まだ5月だというのに。

今朝、いつものように咲いたばかりのバラの写真を撮っていたら、うっかりラ・フランス

の鋭い刺で人差し指をギャッと派手に引き裂いてしまった。みるみる指をつたって滴り

落ちる血。これだから油断できない。今日は午後から仕事で出かけるっていうのにみ

っともなく指にバンドエイドを巻く。でも、よくバラには刺があるから嫌いという人がいる

けれど、それは猫には爪があるから嫌い、というのと同じくらいナンセンスだと思う。

次々に咲くシャンタル・メリュー。

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何やら仲良く寄り添って咲いている左からイングリッシュローズのクレア・オースティン

(これもなかなか思い通りに咲いてくれないバラ)と、残りはフレンチのフローレンス・デ

ィラットレ。

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そして、先週届いた翌日に満開になったラ・パリジェンヌは、寒さのせいか逆に半開く

らいの状況で、そのまま形を維持している。

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でも、もともとは咲かせてはいけない新苗の蕾。

これ以上咲かせているのは苗が消耗するだけかと思って切って花瓶に生けてから出

かけた。最初見たときは強い陽射しのなかで鮮やかなオレンジと黄色の複色が派手

すぎてイメージと違うと思ったラ・パリジェンヌだけど、こうして見るとやっぱりいいバラ

だな、と思う。健康そうな葉っぱと、素直に伸びたステムの先についたフリルのかかっ

た花びら。木が大きくなってたくさんの花をつけたら私のベランダはさぞかし華やかに

なることでしょう。

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2011年5月26日 (木)

雨の匂い

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昨日はめずらしく同じ沿線に住む友達が仕事帰りに遊びに来て、ピークはやや過ぎて

しまった感のある私のバラを見ていった。

そのあとは音楽を聴きながらみんなで食事。

食事のあとは彼女が手土産に持ってきてくれたおいしいケーキでコーヒー・タイム。

久しぶりに家でのんびりとお喋りを楽しんだ。

彼女は最近、夜10時に寝て朝6時半に起き、朝は和食、昼は家庭菜園でできた野

菜を使って手作り弁当、夜は6時半にローカロリーごはんという超健康生活ですっか

り肌もきれいになり健康そうになって、なんだか若返ったみたいに生き生きしていた。

やっぱり生活習慣がもたらす影響って大きいんだなあ、とつくづく思う。

特に睡眠のゴールデンタイムであるPM10:00~AM2:00まで眠ることがどれだけ

いいか。自分が作る配布資料にもいつも書いているのに、自分ではなかなできない。

でも自分の歳とエイジングのことを考えればそろそろ本気で生活改善しないと。

昨日は夕方まで窓を開け放していてちょうどいいくらいの、5月らしい爽やかな天気

だったけれど、それが今日まで続くと言っていた天気予報ははずれて早くも曇り空。

大気はひんやりとして雨の匂いがする。

・・・・・・ と思ったらラジオから、近畿地方は今日梅雨入りしたと言っていた。

ということは東日本もじきか。

今年はなんだか早いな。 

今日咲いたバラは上からダム・ドゥ・シュノンソー、シャンタル・メリュー、スウィート・チ

ャリオット、スピリット・オブ・フリーダム、フェア・ビアンカ、スカボロフェアー。

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ダム・ドゥ・シュノンソーの枝は太く鋭い刺だらけでものすごく強健みたいなのに、実は

ウドンコに弱い。去年も今年もかなりやられた。それで雨のかからないところに移した

ら、去年夏の強い陽射しの中で咲いたのとは全然違う優雅な色あいの花が咲いた。

そしてスウィート・チャリオットは去年テラコッタの浅鉢に植え替えたらこのしなだれ方。

ハンギングにでも仕立てたほうがよさそうだ。スピリット・オブ・フリーダムは背が高くな

るイングリッシュローズらしく、長く伸びたステムの先にデリケートな花びらが何重にも

巻いた大きな花をつけるものだから、しなだれてしまってなかなか麗しく咲いてくれな

い。これもクライマーとして仕立てたほうがよさそうかな。びっくりしたのはフェア・ビア

ンカで、イングリッシュローズとしては破格に花もちがよくてフレンチローズなみ。2番

め3番めの花は小さくて巻きもゆるい。スカボロフェアーはいよいよスカボロフェアーの

名にぴったりな咲き方になってきた。Are you going to Scarborough Fair?

明日は仕事で午後から横須賀。ここからはとっても遠い。

雨にならないといいけど。

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2011年5月25日 (水)

愛の島シラキューズ

Isabelle_antena

先週の日曜日の夕方、久しぶりにJ-WAVEの『サウジ・サウダージ』を聴いていて、流

れてきた音楽にふと心をとらえられた。ちょうど休日の終わりの凪ぎの時間。

ナチュラルなフランス語の歌もそうだけれど、私はディテールにやられちゃうほうらしく

て、ベースラインとか、地味なんだけどニコラ・コンテみたいなくすんだトーンのギター

の音にくすぐられるものがあった。この番組は滝川クリステルがナビゲーターになって

からブラジル音楽の他にフレンチポップがよく流れるようになった。曲はすぐにアンリ・

サルヴァドールのシラキューズだとわかったけれど、この聞き覚えのある女性ヴォー

カルは誰だろうと思って調べると、イザベル・アンテナだった。

イザベル・アンテナ。

久しく忘れていたけれど、懐かしいその名前。

昔は好きで何枚かレコードを持っていた。日本でもすごくよく売れたレコード。

あいにくこの曲が入った『ラ・メール・ドゥ・レテ』という5曲入りのマキシ・アルバムはも

うかなり古いものらしくてすでに廃盤になっていたけれど、Amazonマーケットプレイス

で状態のいいものを安く手に入れることができた。

そしてそれが今日届いてさっそく聴いていたのだけれど、これはイザベル・アンテナが

マキシ・アルバム用に選んだ、それぞれに癖のあるフランスの(男性)シャンソン作家

で歌手たち(ジョルジュ・ブラッサンス、アンリ・サルヴァドール、ルイ・アラゴン/ジャン

フェラ、クロード・ヌガロ、セルジュ・ゲンスブール)の名曲をカヴァーしたスタンダード

集ということらしい。なるほど、それでアルバム・タイトルが『愛、そして男たち』なのね

とわかる。

シャンソン集ということだけれど、これはアレンジも音も私が聴き慣れたジャズ。

1989年リリースのアルバムということで気持ち時代を感じさせる音の部分もあって

とくべつ新味を感じさせる音楽ではないけれど、イザベルもバックのミュージシャンも

いい意味で実にそつなくやっている。それがある種完璧な、こちらのお望み通りのそ

つのなさなのでとっても気持ちよく聴けてしまう、というわけ。これって簡単なようで実

はぜんぜん簡単じゃない。誰かが少しでもやり過ぎればバランスが崩れる。それに

こういうことはかなりの手練じゃなきゃできない。そういう意味ではすごく洗練された

アルバムだということもできる。

イザベルの歌はいかにもパリ女という感じでエスプリが効いていて小粋で、彼女の歌

を聴いていると昔よんだサガンの小説の中で主人公が男に言い放った台詞、「私っ

てヴァンプなのよ」とか、「私? 幸福よ。だって幸福になりたいと思ってないんですも

の! これって真理でしょ」なんて言葉が頭をよぎる。20代の前半はサガンのそんな

言葉に魅了されていた。いや、今でもか。奔放な女って素晴らしい。奔放な若さって、

痛いけど、眩しい。

といってもちろん、イザベルの歌はそんな小生意気な女の子よりはずっと成熟してい

て懐が深い、大人の歌だ。アルバムの邦題は何故か『パリの憂鬱』。でも憂鬱という

ほど暗くもデカダンでもない。『憂いをふくんでほのかに甘く』、といった風で、その甘

さはサラリとしていて爽やか。こんな風にナチュラルなフランス語で歌えるヴォーカリス

トがいたんだと、あらためて思う。5曲通して聴いたなかでは私にとってはやっぱり2曲

目のシラキューズが出色だった。

私の頭に浮かぶイメージだけでシラキューズがどんな曲か書いてみると、夏の陽射し

がやわらぎ風が涼しくなる午後遅い凪ぎの時間。海辺のカフェテラスで好きな人と風

に吹かれながら海に浮かぶ船を眺めていて、何も言わないけれど静かに自分のなか

に高まる情熱を感じて、そのことに身動きできなくなっている ・・・・・・ ようなそんな曲

です。久しくそんな状況に出くわすこともないけれど、それがどんな感じかはわかる。

1962年、アンリ・サルヴァドール作のこの曲も、こんなアレンジ、サウンドで聴くとまっ

たく古さを感じさせない。若き日のアンリのロマンティシズムが集約されたような曲。

以下、ライナーノーツに載っている佐藤篂之氏による訳詞。


愛の島シラキューズ


  ああ、シラキューズにゆきたいわ

  復活祭の島、ケルーアンの島

  大きな鳥たちが楽しげに遊んでいる

  その翼を風のなかにすべらせて

  行ってみたいの バビロンの庭園に、

  そしてダライ・ラマの宮殿

  ヴェローナの恋人たちを夢に見て

  フジヤマの頂きから

  静かなる朝の国を見てみたい。

  鵜飼へとでかけたり

  パルムの美酒にも酔ってみたい

  風の歌を聴きながら

  わたしの青春が擦り減ってしまう前、

  春がわたしを幾度となく通り過ぎてゆく前に

  ああ、シラキューズにゆきたいわ

  やがてそれを思い出すために、パリにもどった時


歌詞のなかに『フジヤマの頂きから』と日本が出てきて、フランス人のアンリにとっても

日本に来ることが夢のひとつだったとわかって、なんだか嬉しい。『静かなる朝の国』

とは、なんとも素敵な表現。

好きな人と一緒にいてじゅうぶんしあわせなのに、次々と行きたいところが頭に浮か

ぶ、なんていうのはまさしく恋の真っ只中の状態じゃなかろうか。そんな想像をさせる

イザベル・アンテナの、甘くてノスタルジーに満ち満ちた歌声。

ちなみに『シラキューズ』とは、シチリア島南東の街シラクサのフランス語読みのことだ

そうだ。シチリアの世界遺産の街シラクサ。ますます素敵。

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2011年5月24日 (火)

私のコンスタンス・スプライ

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夜の間じゅう降り続いた雨が朝になってもやまずに、5月とも思えない寒い朝。

私のコンスタンス・スプライはあっという間にぜんぶ咲いてしまった。

大きな花をつけて重たげにしなう枝を見て、木が消耗しないうちにぜんぶ切った。

つややかなピンクのさざなみ。

たちまち部屋中に広がるバラのいい香り。

切った枝はしばらく水に挿してから、花をカットして挿し木にする。

挿し木に最も適しているのは5月の1番花が咲いた枝、と私のかつてのバラのバイブ

ルにも書いてあった。5本のうち、1本でも根がちゃんとつけばいいと思う。

同じバラの苗を買ってしまうのは簡単だけど、大型化するつるバラの場合、かえって

挿し木のほうがコンパクトで鉢植えするには育てやすいんじゃないかと思う。

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私のイングリッシュローズの夢はこのバラから始まった。

1994年のデヴィッド・オースチンのバラのハンドブックに載ったモッチスフォント修道

院のこの写真から。

Mottisfont_abbey

このハンドブックのコンスタンス・スプライの説明を読むと、『この美しいバラは、最も

需要があるシュラブローズのひとつ。華麗な鮮やかなピンクの花はまさにオールドロ

ーズ的であり、極大輪。その輝くばかりの優美さは、他のいかなるバラとも比較し難

い。樹高180~210cm程度、樹径も同程度の疎生シュラブを形成。一般的にシュ

ラブとして用いられるものの、モッチスフォント修道院で見られるように、最も華麗な

クライミングローズのひとつとすることもできる。香りは非常に強いミルラ香』とある。

David_austin

それから、この本。

Bises

デヴィッド・オースチンのハンドブックもビズも、いったいどれだけ眺めたかわからない。

ビズなんて、何度も眺め過ぎて綴じが壊れてページがはずれてしまっているくらいだ。

バラ本は何冊も買ったけれど、これだけ眺めたバラ本は後にも先にもないんじゃない

だろうか。それほどこの2つはバラに夢中にさせた。私だけじゃなく、私の友人までも。

いま思うと、それでずいぶん救われてもいたのだと思う。

私の友人なんか、仕事で疲れた一日の終わりにこの本を持って寝床に入ると、しあわ

せな気持ちで安らかに眠りにつけると言っていたくらいだもの。

デヴィッド・オースチンのハンドブックがいまから17年前、ビズが平成8年発行だから

いまから15年前。ともにひと昔前のこと。

これ以前にもバラは育てていたけれど、近所でも手に入るミニチュアローズとか、せ

いぜいが深大寺植物園で売っている原種のバラとかオールドローズなんかを手に入

れるのがやっとだった。我ながらかさばるし重いし刺のある植物を持って、よくバス・

電車と乗り継いで家まで持って帰って来たと思う。思い出すとぼんやりしてしまう。

時を経てバラは私の夢ではなく、日常に寄り添うパートナーになった。

もし私のベランダがバラのないコンクリートむき出しの味気ないベランダだったら?

・・・・・・ 考えたくもないな。

もう記憶が定かじゃなくて正確じゃないけれど、『祖母(母?)が亡くなって遺ったもの

は、6本のバラの木だけだった』とかいう文章はスザンナ・タマーロの小説の一節だっ

たかな。そんなものを遺されて喜ぶ人は私のまわりにも1人もいないだろうけど。

今朝のコンスタンス・スプライ。

それからシャンタル・メリューとベビー・フォーラックス。

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2011年5月23日 (月)

房咲きイヴリン

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雨の月曜日、ベランダに出ると超房咲きイヴリンがその重みに耐えかねて折れていた

ので、長い枝ごと切ってフラワーベースに生けた。

それだけでそのままブーケのような、豪華なテーブルフラワー。

すっごくいい香りにうっとり。

こんなことができるのも1年で5月だけの贅沢だと思う。

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私のバラは、昨日一日留守をしているあいだにずいぶん咲いてしまった。

今年こそバラのピークに友達をよぼうと思っているのだけれど、比較的近所に住んで

いる友達であってさえそのタイミングをはかるのは難しい。なかなか咲かないと思って

いたのが、いざ咲きだすともう一気に咲いてしまうから。そして春バラは強い陽射しの

中で数日ともたないから駄目になったものから次々に切らなきゃならない。あっという

間にブリキのバケツが花がらでいっぱいになる。そしてベランダは急にさびしくなって

しまう。

下はそんな今の百花繚乱(?)のなかのヘリテージ。

咲き進むにつれて退色してほとんど白に近くなって、こうなるともうヘリテージだかロー

ズマリーだかわからない。そしてバサっと花びらを撒き散らして散るのがこのバラの特

性でもあり。

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シャンタル・メリューも一気に5つも咲いてしまった。

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去年、新苗で来てまだ2年めのアマンディーヌ・シャネル。

なかなか咲かないでいるうちに蕾が傷んできて咲かないまま終わるかと思ったけれど

やっと咲き始めた。イングリッシュにも早咲きと遅咲きがあるけれど、フレンチ勢は基

本的にイングリッシュより遅いから、ベランダの開花期を延ばすためにもこの2つは必

要か、などと思う。

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そして、昨日のコンスタンス・スプライも6つあった蕾がぜんぶ開き始めた。

なんたって一季咲きのバラなのでもっとゆっくり咲いてもいいのになあ、と思うけれど、

それも勝手な人間の思いに過ぎない。バラは咲きたいときに咲く。

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このバラがもっとも元気だった頃にくらべるとだいぶ色が淡いような気がするけれど、

よくここまで樹勢を取り戻したと思う。もしかすると去年、復活を期して根元に埋めた

蓮の花茶のお陰だろうか???

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うちのベランダにはもうほとんど空いたスペースは無いし私は挿し木はしないのだけれ

ど、このバラの子孫だけはなんとか残そうと思うのです。なぜでしょう? わからない。

人の感情にはわからないことがいっぱいある。

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2011年5月22日 (日)

復活したコンスタンス・スプライ

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目覚まし時計を5時50分にセットしていたのに目が覚めたのはもう6時半過ぎで、あ

わてて飛び起きて支度して珈琲も飲まずに電車に乗った。よりにもよってこんな朝に

コンスタンス・スプライが咲いていて、バタバタしながら撮った(記録した)今朝の1枚。

我が家でいちばん古いこのバラが、蕾をつけなくなって早数年。

こんなにきれいに咲いてくれたのは、いったい何年ぶりだろう?

オールドローズの雰囲気を残す、ディープカップの優しい花容。

一度嗅いだら忘れられないふくよかなミルラの香り。

バラ色の人生を思わせるしあわせのピンク ・・・・・・

私は君が復活してくれてほんとに嬉しい! 

ハレルヤ!

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そして、昨日届いて今朝にはもう咲いていたラ・パリジェンヌ。

朝7時過ぎでもうこの陽射し!

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2011年5月21日 (土)

かいじゅう屋さんのパン

11kaijyuu

ぎゃぼん! 怪獣です(^-^)

友人が去年、武蔵野地区から一気に山手線内なんて都会に引っ越して、でも引っ越

した町が路地をちょっと入ると昔ながらの町並みで、東京下町の風情なの。それで家

の近所に一見昔のタバコ屋さんみたいな作りの『かいじゅう屋』っていう小さなパン屋

があって、そこのパンがすっごくおいしいのよ! 日本の軽くてふわふわなお菓子み

たいなパンじゃない。どっしり重い、ドイツ風のパン。うちの家族はみんなすっかり気に

入って、今じゃ下の子がパン買いに行く役なんだけど、いつも焼きたてのいい匂いに

負けて、帰り道にパクパクっとひとつ食べてきちゃうの。で、家に帰ってくるなり「ママ

チーズある?」って言って、焼きたてのアツアツのパンをちぎってチーズ塗って、ひとく

ち食べるなり「あー、しあわせ~heart01」とか言ってるわよ。

・・・・・・ なぁーんて話を以前から聞かされていたものだから、一度はその『かいじゅう

屋』さんっていうパン屋に行ってみたいと思っていたのだ。折しも先日、別の友人の異

常なパン好きを目の当たりにしたこともあって、行くならついでに彼女の分も買って来

よう、などと思い。

でも、この知る人ぞ知るパン屋さん、営業しているのはたった週3日、しかも夕方4時

から7時まで、というニッチさなので、なかなか行けなかったのですが。

私の性格じゃ、パン屋さんだけなら電車に乗ってわざわざ行くこともないけれど、友人

にも久しぶりに会いたかったのと、この辺にはない大型書店にも行きたかったのとで

やっと行ってきました。

折しも今日は夏日。

並ぶことを覚悟で友達と、友達の子どもと3人で路地を歩いてゆくと、おお、今日はラ

ッキー♪ 今日はそんなに並んでいない。子どもがやったね両手ピースマークをする

後ろに立って、わずか一間ほどの小さなショーケースを覗きこむ。

たかがパンを買うくらいなのに少々ドキドキするのは何ゆえ?

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そして、めでたく友人からのリクエスト含むお目当てのパンを手に入れて、エコバッグ

に入れてもらう。2世帯分のパンとはいえパン買ってずっしり重たかったのは初めて。

びっくり。

さて、件のパンです。

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私が買ったのは上から木の実パンにレーズンパンにチョコチップパン。

切るとこんな風。

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チョコチップも木の実もぎっしり入ってる。

レーズンはふつうよく見るあの干しぶどうではなくて、ふっくら半生の緑のレーズン。

そして食べるとダンディゾンのパンともまた全然違う。

チョコチップは生地に天然酵母特有の酸味があって、チョコにも少し酸味があってそれ

ほど甘くない大人味。そして、想像したとおり、これは珈琲によく合う。木の実パンはク

ルミがぎっしりで、噛み応えあり。レーズンパンはジューシー。

ダンディゾンのパンがさしずめバターたっぷりの贅沢スペシャル・パンだとしたら、かい

じゅう屋さんのは、もう少し素朴で滋味あふれるパン。どちらも手がかかっていて高い

のは一緒ですが ・・・・・・

一緒に行ってくれた友人の家は『ダーリンは外国人』な家庭なので、それこそパンが

主食で、パンがないと始まらない日常だという。そして外国人が母国でふつうに食べ

ている食生活をそのまま日本でやろうとすると日本ではすごく高くつくので、彼女の家

の食費がどれほどかかるかは想像に難くない。

たとえばそんなパンを日常的にささっと自分で焼けたらいいだろうなぁ~ ・・・・・

とか思ったりするわけですが、なんでもそんなに簡単にはいかないから、ま、やめとい

たほうがいいですね(^-^)

 かいじゅう屋  目白駅から徒歩2、3分

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2011年5月20日 (金)

ふたつめのフェア・ビアンカ

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最初に咲いたフェア・ビアンカは不整形で立体感がなく、それはまだ株が成熟してな

いからだろうと思っていたのだけれど、ふたつめに咲いたのはその印象がかなり払拭

されたフェア・ビアンカらしい花になった。このバラがカップ咲きであることがわかる花

容。光を浴びると自然にソフトフォーカスされるような、わずかにクリームがかった純白

の花びらは、灰緑の葉っぱとの映りもとてもきれいですごく清潔な印象。

このバラがブライダルに使われるのがよくわかる。

けれど、バラ好きのどなたかのホームページにも書いてあった、その香りは複雑にし

て濃厚で、清純と言うよりは官能的。

そんなミスマッチのところもかえってこのバラのいいところかなと思う。

人もバラも謎が多いほうが魅力的。

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2011年5月19日 (木)

ヘリテージとローズマリー

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ヘリテージとローズマリーの関係を喩えて言うなら双子の姉妹のようなもの。

ピンクのヘリテージがいわゆる『枝変わり』(という特別変異を起こ)してできたのが白

のローズマリーだから、もう似ていて当然なのだけれど、このふたつ、色が違うだけで

ぐるぐる巻き巻き・ふわふわころころの咲き方もシフォンのような弁質もまったく同じ。

ただヘリテージのほうが少し花が大きめで、香りはヘリテージのほうがずっといい。

でもバラ好きっておかしなもので、ひとつのバラが気に入って、それに枝変わりの色違

いが出たとなると、どうしても育ててみたくなるものらしい。

そんなわけで、このふたつはいつも仲良く並んでいる。

そして同時に咲いたところを眺めていると、それは私にいちごとミルクの関係を連想さ

せる。5月も第3週となったいま、大好きないちごの季節もそろそろ終わりですね。

下は2枚ともヘリテージ。

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そして、このバラを見るとつい『Hey Jude』を歌わないではいられない。

ジュード・ディ・オブスキュア。

うちにきて2年めでまだよくわかっていないものの、咲き始めはディープカップ型のた

めか春バラはボール化してきちんと咲かない傾向あり。

日陰のジュードくん、ちっちゃく固まらないで大らかに咲いてください。

私はあなたが生き生きと輝いて咲いているのが好きなんだ。

香りは『非常に強いめずらしい香りで、そのフルーティーな香りはグアバと甘口の白ワ

インのよう』だとか。もうこうなるとワインのソムリエのよう。

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2011年5月18日 (水)

私の愛用品

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長年愛用しているホーズのジョーロが去年壊れて、ビニールテープで補修して使って

いたのだけれどそれでも水が漏るようになってきたのでついに買い替えた。

このジョーロを買ったのは某百貨店のインドア・ガーデニングショップで働いていた頃

だから、もうかれこれ十数年前のこと。私のバラ歴とほぼ同じくらい使ったことになる。

そう考えると良い道具って実に長持ちするものだと思う。だからこそ、毎日使う道具は

少々高くても良いものがいい。そのほうが結果的に効率的で経済的だし、おまけに良

い気分で使えて、それだけの価値がある。もちろん、安くても良いものだったらなお良

いけれど、たいていの良いものはそれなりにすることになっている。当然だ。つくりが

違うのだから。今回買ったこのジョーロで、ジョーロを買うのはおしまいだと思う。つま

りこれは、死ぬまで使えるだろう、ということ。

バラの人生にジョーロが2つ。

そう考えると人の人生って意外に短いし、安いものだと思う。

それで、このホーズのジョーロの何が気に入っているかって、ガーデニングの国イギリ

ス製のものだけあって、とても使いやすくて堅牢。デザインもシンプルでカッコイイだけ

じゃなくて、水をいっぱい入れて重くなっても持ちやすいようにできていること。

ホーズのジョーロはこれ以外にもショップがクローズするときセールになっていて、そ

のかわいさにどうしても諦めきれずに買ったブリキ製のがあるけれど、それは水を入

れると重たいので、もっぱらディスプレイ用と花生け用。愛用しているのはこちらのプ

ラスティック製だけだ。

このジョーロに口元まで水を入れると約6リットル。

それで今の時期なら毎朝、キッチンとベランダを6往復くらい。

真夏はそれを朝夕2回。

今回このジョーロを買ったThe Season ONLINE さんでは、ハス口がネットの巾着に

入って付いていた。ふだんはウォーター・スペースと呼ばれる根元に直接水やりをす

るからハス口は使わないのだけれど、暑い季節の夕方に株全体にシャワーするとき

にはハス口があったほうがやっぱり便利。

そして、今日咲いたバラたち。

手前、桜貝と、奥は名無しのミニチュアローズ。

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何年たっても大きくならないライラックローズ。

春バラの咲き始めは紫が強くて重たい印象。

でも咲き進むにつれてどんどん淡いピンクになって、弁質まで変わったみたいにふわ

ふわしてくる不思議なバラ。満開時はかなりの大輪になる。

私はこのバラは春より秋のほうが好き。

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カフェはラストの満開。

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ジェーン・オースティン。

最近では朝10時前にはもう陽射しが強くて、コントラストが強すぎて花を撮るのには

適さない。これからはもっと早起きせねば。

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そして午後になってから撮った、挿し木でいただいたアルンウィックローズ。

ほとんどの枝がブラインドで蕾はひとつしかつかなかったけれど、挿し木苗にしてこの

完成度。こういうバラを見るといつも『ボニータ』っていう言葉が浮かぶ。

BONITA = 美しい人。

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2011年5月17日 (火)

フェア・ビアンカが開いた!

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今朝ベランダに出ると、フェア・ビアンカがゆっくり開き始めるところだった。

きれいな淡いグリーンの葉っぱに映える、純白のバラ。

でも、いつもコトリ花店さんで見ている切り花とはだいぶ雰囲気が違う。

まだ不整形でカップも浅く、この花本来の咲きかたにはなってないようだ。

たぶん、もう少し木が成熟するまでには時間がかかるのだろう。

香りはグラミス・キャッスルとほとんど同じミルラの香り。

つぼみはころんとまるくてほのかにピンクでかわいらしい。

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それからピンクの妖精のようなヘリテージ。

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このふわふわのシフォンのような花びらの質感を写すのは意外と難しい。

そして、愛くるしい印象のスカボロフェアー。

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それから、咲いたこのバラを見るといつも不二家のピンクと白のストライプの千歳飴を

思い出してしまうのだけれど、ペルル・ド・パナッシェ。このバラはちょうどカーディナル

ドゥ・リシュリューと同じような性質でウドンコにとても弱くて、なかなか思ったようにき

れいに咲いてくれない。

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・・・・・・ と、こんな感じで今年は一気に、ではなくゆるやかにバラの季節が始まった。

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2011年5月16日 (月)

幸福な王子

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こどもの頃の私は本の虫だった。

いつも本ばかり読んでいた。

こども心にもわかっていたけれど、本の世界のなかにいることだけが、口うるさく厳し

い母親から現実逃避するための唯一の方法だったのだと思う。母の知り合いの同じ

年頃のこどもを持つ母親たちはそれを羨ましがったけれど、母はそれをよく思っては

いなかった。いま思えばそれはしかたのないことかもしれないと思う。私は勉強もせず

に本ばかり読んでいたのだから。小学校にあがるときに叔父からもらったクラシカル

な装丁の『少年少女世界文学全集』は、あっという間に読んでしまった。小さい頃に好

きだったお話は『いばら姫』と『フランダースの犬』と『幸福の王子』。それからもう少し

後になって『星の王子さま』。

うんと小さいときは人形遊びも少しはしたような記憶があるけれど、いわゆる『お人形

さんごっこ』は私には退屈だった。以来、ものごころがついてからお人形がほしいと思

ったことは一度もない。むしろ、どちらかというと怖くて避けてきたくらい。

そんな私がコトリ花店さんでこの小さな人形を見たとき、一目で目が離せなくなってし

まった。手にとったらまるで相性のいいパワーストーンみたいに手に馴染んで、ますま

す手放せなくなってしまった。そして、それはパワーストーンよりも強く私のインナーチ

ャイルドにはたらきかけた。それで思わず、「これは売り物ですか?」と聞いてしまった

のだった。

「いいえ、それは私物です」とコトリさんは困ったように言った。

「でも、お客様からあんまり聞かれるものだから、こんどうちでも置くことになりました。

作家さんが個展で忙しくしているから入荷するのはまだまだ先になると思いますけど

入ったらぜひ見てください」

そう言われたのが先月のこと。

そのときは、ほんとにまだまだ先なんだろうなあ、気長に楽しみに待っていよう、と思

っていたのだけれど、思いのほか早く、このあいだの日曜日に「入荷しました」とお電

話をいただいた。5つ入荷したうち3つがもう売れてしまって、残りあと2つだという。

コトリさんが選んだものをひとつお取り置きしてくださるということではあったけれど、

天気も良かったし、すぐにも見たかったのでさっそくでかけた。

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コトリさんに着くとその日はめずらしく先客もいなくて、コトリさんはくつろいだ雰囲気だ

った。彼女はカウンターの上に小さな箱を2つ取りだすと、「まずは私が選んだのから

見ていただいて、でも2つのうち、お好きな方にしてくださいね」と言ってひとつめの箱

を開けて私に渡した。私に目もとが似てるからと彼女が選んでくれたのを見たときは

「ああ、なるほど。似てるかもしれない」と思って見ていたのだけれど、もうひとつのも

渡されて2つを見くらべているうちに不思議なことになんだか顔の見え方がどんどん

変わってきて、わからなくなってきた。ちょっとした光の当たり方でも顔の表情が全然

違って見えるのだ。けっきょく、さんざん迷って眺めた末に、彼女が選んだのではない

ほうを選んだ。

そして大事に家に持って帰ってきたらなんだかすごくホッとした。私は本当にこの人形

が欲しかったのだ。もしもこの次、大きな地震がきて逃げることになったらきっと持って

いくと思う。なんでだろう? わからない。幸い、小さいからポケットに入る。そう言った

ら息子に笑われた。娘に見せたら、しげしげと見てから、「これはいいね」と言った。

でも、あげないよ。


いま、幸福な王子は私の机の上に載っている。

他の大事なパワーストーンなんかと一緒に。

そして幸福な王子は私のこどもだった頃のデリケートな部分を揺らし続けているけれ

ど、彼の目にいま映っている景色は幸福だろうか、それとも不幸だろうか?

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夜毎、自分の町の貧困とみじめさに涙する、美しくもこころ優しい幸福の王子。その

サファイヤでできたブルーの瞳と、剣についたザクロみたいに真っ赤なルビー。王子

の言うことをきいて貧しい人たちに、その王子から剥がした宝石や金箔を届けている

うちに、いつのまにか王子を好きになってしまうツバメ。自分を犠牲にしてまで誰かを

しあわせにしようとする王子と、すっかりみすぼらしくなってしまった王子に真の美しさ

を見出して死ぬまで一緒にいるツバメのお話は、こども心にとても惹かれた。大人に

なったいま読み返すと、創造(あるいは芸術)は、ただ楽しいだけの『幸福な』世界に

あるのではなく、むしろ悲しみや苦しみといった『不幸の』(あるいはエモーションの)

なかにある、というオスカー・ワイルドの考えが読み取れる。

上の写真は数年前、本屋でたまたま見かけて買った新訳の『幸福の王子』(曽野綾

子 訳/ 建石修志 画/ バジリコ株式会社)。

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2011年5月15日 (日)

朝陽のシャルロット

11charlott

私が初めて買ったイングリッシュローズはスタンダード仕立てのコンスタンス・スプライ

とグラハム・トーマス。グラハム・トーマスは母へのプレゼントだった。

母が亡くなって我が家に来たグラハムは、毎年この狭いベランダの西側で気持ちが

明るくなるようなブライト・イエローの花を咲かせてくれたけれど、徐々に勢いがなくな

って枯れてしまった。代わりにきたのがこのシャルロット。グラハム・トーマスを交配親

に持ち、グラハムによく似ているけれどそれよりライトなイエローで、ディープカップ咲

き。グラハムの印象が洗練された陽気で快活なお姉さんだとしたら、シャルロットは姉

より内気でおっとりした妹、といった風。どちらがより好きかと言われたら私はグラハム

なのだけれど、ポット栽培の育てやすさの点で言ったらコンパクトな樹形のシャルロッ

トかもしれない。香りもシャルロットの方が淡いけれど、ともにティーの香り。

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そして、イヴリン。

このところ晴れたと思っても穏やかに晴れたためしがなくて、常に風が強いのはどうし

たことだろう。細いステムの先で咲きかけの状態で風に煽られて萎れそうになってい

たので切ってガラスビンに生けた。

まるでピーチシャーベットみたいな色あい。

私がイングリッシュローズで最も好きな花のいろと質感ってやっぱりこれかもしれない

な、と思う。これか、ヘリテイジかジェーン・オースティンか・・・・・・

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午後、息子が絶賛するかわいい声のコトリさんから電話がきて、私が待っていたもの

が入荷したと。面倒なことを片づけていささか疲れて果て、それでも風のなか自転車

飛ばして出かけた。今年はいつもの年より寒かったせいでどこの家もバラの開花が

遅れているようだけれど、コトリさんの庭のフェンスもバラのつぼみでいっぱいだ。

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お隣りのクスクスさんが植えたというロココが咲き始めていて・・・・・・

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「オレンジとかきいろはあんまり好きじゃないけどバラはべつ!」というコトリさん。

そんなところも一緒なんだ。

下はアリエッティが通りそうな小道。

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2011年5月14日 (土)

五月晴れ

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久しぶりに朝から五月晴れの爽やかな朝。

今日は湿度もなく気持ちいい。

と思っていたらまた強風が吹きだす。

午後は4週間ぶりのプール。

今日のコーチは体育会系の年配女性コーチで、その男前の掛け声が小気味良い。

そして、いいコーチって何人いようが1人1人ちゃんと見ていて、一瞬で欠点とその改

善法を教えてくれる。私は肩甲骨と股関節と膝が硬いと指摘される。私が習得したの

はどんな状況でも土曜のこの時間に泳ぐことが朝歯磨きするのと同じくらいに当たり

前になったということくらいか。

ベランダでは今日もカフェが咲く。

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顔を近づけるとごくごく淡い香り。

それから、ルイさんからもらったアルンウィックローズ。

まだまだ小さな木でブラインドの枝が多いものの、病虫害に強く、花の美しさはDNA

通り。カップ型の抱え咲きから、徐々に重ねの多いロゼットに・・・・・・

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2011年5月13日 (金)

いにしえのバラが咲いた。

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ようやく3日続いた雨がやんだ。

まだ空はどんよりしているけれど朝から洗濯機を回す。

ベランダに出ると今朝はラ・フランスが咲いていた。

1輪だけなのに、いい香り。

このバラはいつも蕾のときからあたりにいい匂いを放っている。

そして、このバラも娘が学校で接いで家に持ってきてから今年で2年めだ。

このあいだ、「ほら、今年はこんなに大きなつぼみが5つもついたよ!」と言って娘に

見せたら、「あんなにか細くて弱そうだったのに・・・・・・」と言っていた。

ラ・フランス自体がもともと強健なバラではないのだろうけど、親木もひどくか細くて弱

そうな木だったらしい。ならば、なぜいくつかある選択肢からこのバラを選んだのかと

思うけれど・・・・・・

でも、私が育てた感じでは特に弱いという感じはしなかった。ウドンコにもならない。

親ばかを承知で言えばあの子の手がいいのだろうと思う。

つまり陽性のパワーがあるっていうこと。

ギヨーによる記念すべきハイブリッドティー1号となったこのバラの容姿はきわめて端

正でクラシック。昔の洋画家が絵に描くようなバラ、とでも言ったらいいか。

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今週は本当ならバラのトップシーズンになる週なのに、今年は天候不順でなかなかそ

うならない。毎朝ポツポツとは咲くものの、本格的なバラのシーズンにはあと数日必要

だろうか。それとも1週間?

そして、どこにでも顔を出すスミレ!

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2011年5月12日 (木)

雨のグラミス

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今日も朝から雨。

5月の習慣は天気がどうでも朝おきたらすぐにベランダに出てバラをチェックすること。

今日はグラミス・キャッスルが咲いていた。

もともとイングリッシュローズの中ではひときわか細いグラミス。

去年、あまりの樹勢のなさに10号鉢から8号鉢にサイズダウンしたのだけれど、今年

は天候不順と気温の寒暖差の激しさに多くのバラがウドンコにやられるなか、グラミス

はウドンコにやられることもなくきれいに咲いてくれた。格別に好きなバラだけに樹勢を

取り戻して大きくなって、たくさんの花を咲かせてほしい。

そして、カフェ。

このバラは開ききると蕊がきれい、金いろの蕊!

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昼前、ゴールデンウィーク中に送信したメールにずっと返事がこないから、もしかした

ら被災地支援にでも行ったかな、と思っていたYちゃんからメールの返事。メールの最

後に『原発の方は、爆発とかないから普通の人は少し安心しているみたいだけれど、

どんどん深刻な事態となっているね。こんななかで、庭をつくったり、野菜をつくったり

しているのって、どう? って、自分でつっこみいれてます』とあって、たしかにそうだけ

れど、そうは言っても日常を生きてかなけりゃならないもんなぁ、と思う。

夜は夜で、ときどき利用している京都のエコ商品通販ショップからのメルマガに原発

関連の情報が載っていて、またまた熟読。今は(なのか、原発が動いている限り、な

のかはわからないけれど)、どうやってもこの問題から離れることはできないらしい。

以下に一部抜粋して添付。

*****************************************************************

 そもそも原発の必要度は、電力会社から発表される
 あの「発電量分布グラフ」の割合そのままで判断してはいけません。

 原発は一度動かすと発電量の調整が出来ない為に発電量が多くなって
 いるだけであり、実際その為に多くの火力発電を止めているのです。

 これまでいくつかの原発が不具合や調査の為、稼働停止になっていても、
 計画停電になんかなっていませんよね。

 しかも、電力も含め、化石燃料など様々なエネルギーの、
 事業所や運輸部門、家庭などでの最終消費エネルギーに占める
 原発の生産量の割合は、約7.5%に過ぎないんだとか。

 とてもわかりやすい解説がこちらのPDFにありますので、
 よろしければどうぞ。
 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/dent-05.pdf


 という訳で、
 原発を全て止めても、その他の発電可能量は原発の発電量を
 大幅に超えている為に、利権が邪魔さえしなければ電力には困りませんが、
 仮に電力が足りないとなったとしても、
 計画停電をしてまでも、何としてでも原発は止めるべき代物です。

 それはその安全性とコスト高過ぎて税金の無駄遣いであるという
 観点から。


 最近知ったこちらの二つ、是非読んでみてください。

 20年間原発で働いてこられた1級プラント配管技能士の方が
 書かれた原発についての解説
 http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

 「原発が札束をばらまきながらやってくる」
 http://www.yochomachi.com/2011/04/blog-post.html


 国と電力会社の嘘を大目に見るのはもうやめにしましょう。

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2011年5月11日 (水)

反原発派も推進派も等しく考えなければならない問題

Into_eternity_2 

震災から2ヶ月。

あの日、東北地方はひどい天気だったけれど、今日の東京もひどい雨だ。

いつもならこんな日は仕事でもない限り、よっぽどのことがなければ出かけることもな

いけれど、いまの私には家にいても1人になれる空間はどこにもないから、かえってこ

んな雨の日に家にいるのは気詰まりだ。早くこの状況をなんとかしたいものだけれど、

私ひとりでなんとかできるものでもなし。仕事を早く切り上げて、ザーザー降りの雨の

なか、吉祥寺にでかけた。

吉祥寺バウスシアター3。『100,000万年後の安全』を見るために。

混雑を予想して次の回のチケット受け付け少し前に行くと、エントランスあたりには数

人たむろす人がいるだけで、整理券が配られている様子はない。受け付けの女の子

に聞くと今回は整理券を配る必要があるほどの混み状況では全然ないので、上映時

間直前に来てじゅうぶんに間に合うという。なんのことはない。とりあえずチケットだけ

買って、それから1時間半近くも時間を潰すはめになった。でもそれがよかった。久し

ぶりに1人で珈琲を飲みながらぼぉっとする時間ができたから。

そして、時間になって入場した映画館の中はガラガラだった。

先月は上映数時間前から行列ができて整理券が配られ、なかなか見られない人もい

たというのに? ・・・・・・ これも喉元過ぎれば熱さ忘れるってことか。よくないね。

さて、忘れないうちに書いてしまおう。


この映画は原子力発電所そのものではなく、原子力発電所から出る放射性廃棄物に

焦点を当てて描かれている。監督したのは上の写真の人、マイケル・マドセン。

現在、世界30ヶ国で稼働している原子炉は435基。そのうち54基が日本のもので

それはアメリカ、フランスに次いで世界第3位だという。3月の福島原発の事故でもわ

かったとおり、原発を稼働している限り、そこからは常に使用済みの放射性のゴミとも

いうべき放射性廃棄物が出続ける。それは現在、最低見積もっただけでも世界に軽く

25万トンはあるという。そして驚くべきことに、ゴミがすでに25万トンもあるのにその

ゴミ処理場はまだ無いのだ、世界にひとつも! おかしな話じゃないか? 

しかも、それはゴミといってもただのゴミじゃない。ひとつ扱いを間違えば世界を終わ

りに導くほどの力があって、現在のところそれを無害化する技術は理論上はあっても

現実的にはまだ無い、というゾッとするような代物だ。

これは、フィンランドにおけるそんな放射性廃棄物の世界初となる最終処分場『オンカ

ロ』(フィンランド語で『隠れた場所、の意)』の建設をめぐってのドキュメンタリー。

監督自らすでに建設途中の施設内に潜入して撮影を行い、オンカロ・プロジェクトの実

行を決定した専門家たちに直接インタヴューを敢行している。

ここで、なぜ世界初の放射性廃棄物の建設をするのが原発大国のアメリカでもフラン

スでも日本でもなく小国フィンランドなのかということを先に書いてしまうと、フィンランド

はいままでに旧ソ連に国土を占領されたり略奪されたりとずいぶん苦しめらた過去が

あり、いまだ『ロシアの恐怖』が潜在的にあるという。そして、いまでも電力や天然ガス

をロシアに依存していることから、ひとたび政情がおかしくなってロシアがパイプライン

を断ち切るようなことでもしたら、フィンランド人は凍死してしまう。そこでロシアから解

放されて、自国でエネルギー源を確保することはフィンランド人にとっては最大の安全

保障だというのだ。いっときチェルノブイリの事故で反原発の気運が高まったものの、

この安全保障という観点から現在では原子力発電に積極的で、いま5基めを建設中

という。国民が原子力発電を容認している大きな要因は徹底的な情報公開で、国は

国で、原発を推進するからには避けて通れない放射性廃棄物の問題に真っ向から取

り組もう、ということになったようだ。将来起こりそうな色々な問題を予見して事前に処

理する、そのほうが何かが起きてしまった後に対処するより遥かに安いコストで済む、

というのがフィンランド人が物事に取り組む基本的な姿勢なのだと、スウェーデン社会

研究所所長の須永昌博氏は言う。このあたり、数百年に1度起きるか起きないかわか

らない巨大津波に巨費を投じて備えられるか、と言った日本政府や東電とは大違い

ですね。


そして、もうひとつ。

オンカロをフィンランド国内に作ることになったのには地理上の理由もあった。

原子力発電の専門家や科学者たちによるプロジェクトチームの人間はまじめに考えた

のだ。環境や生物にとって危険極まりないそのゴミをどこに捨てたらいいのかを。

ロケットに載せて太陽に向けてぶっ飛ばせばいいという説、海底深く埋めたらいいと

いう説が出るなかで、堅固な地盤を持つ地底深く埋蔵するのが1番安全だということ

になった。そして、それに最適な土地があったのだ。それはフィンランドの首都ヘル

シンキから西に240キロ離れた島、オルキルトという場所。その地下はなんと17億

年前とまったく同じ固い岩盤に覆われた安定した地層だという。この先もまだ、戦争

や飢饉やテロが起こりかねない地上とくらべてそこは極めて安全だ。そしてチームは

その固い岩盤をこれから100年かけて(!)3段階にわたって地下500メートルまで

掘り下げ、そこに巨大地下都市ともいえるような想像を絶するほど広大な放射性廃

棄物の埋蔵場所、言ってみれば放射性物質の墓場を作ることに決定した。

彼らは言う。今の原子力発電所とは違い、そこは電気でプールの冷却機能を保持し

それを人間が管理しなければいけない有人のシステムではなく、まったく人も電気も

必要としない自己完結型のシステムでなければならない。さらにオンカロが高レベル

の放射性廃棄物でいっぱいになって密封された後は、永久に、少なくとも10万年間

は誰にも開けられてはならないのだ。いや、その存在さえ忘れ去られねばならぬ。

それが現在の人類と未来の子孫の生命を放射性物質から守る唯一の方法なのだと。


この映画の問いかけはきわめてシンプルだ。

たしかにすでにオンカロ・プロジェクトは着々と進んでいる。

でも、いったい今まで人類が作った建造物で10万年ももちこたえたものがあっただろ

うか? そういうものを今の人類が作り出せるのだろうか? そしてオンカロは本当に

誰にも封印を解かれることはないのだろうか? 万が一、間違って未来の人類がオン

カロを掘り当ててしまったとしたら、彼らにここが宗教施設でも宝の埋蔵場所でもなく

生命に危険な場所だとわからせる方法はあるのか? どうやって?

問いはシンプルだが誰もその問いに答えることはできない。

誰にも10万年後のことなんてわからないからだ。

そしてその問いはもっと根源的な問いを我々に投げかけているようだ。

最初に書いたとおり、このドキュメンタリー映画は原子力発電所そのものを取り上げ

ているのではなく、今すでにある稼働中の原子力発電所から出る高レベルの放射性

廃棄物のことを取り上げている。つまり、反原発派であるか否かに関係なく、いま原

子力エネルギーからなる電気の恩恵を享受している人であれば誰でも等しく考えね

ばならない問題がそこにあるということだ。そしてそれを考えていけば福島だけに限

らず、核燃料再利用施設のある六ヶ所村にも考えが及ぼうと思うし、最終的なひとつ

の考えに行きつくと思う。

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ガラガラの映画館の中には、なんでこんな土砂降りの日にわざわざこの映画を見に

来たのかわからないノーテンキな年配のオバサン2人連れがいて、会場が暗くなって

もまだ喋り続ける彼女たちのヒソヒソ声とクスクス笑いが少々耳触りだったのだけれど

彼女たちはタイトルロールが終わって明るくなるや否やまたお喋りに花を咲かせ始め

た。いわく、『10万年後の安全って言うけどいったいどこが安全なのよねーえ。タイト

ルを10万年後への伝言、に変えたほうがいいんじゃないの。アハハハ・・・』 だった。

たしかに映画の中で監督は10万年後の誰かに常に語りかけていた。

でも、それは私には10万年後の人類に語りかけるようなふりをして実はジョン・レノン

が『イマジン』を歌ったように、目先の便利さや豊かさに、人類の進歩という大義名分

に、GDPの拡大に、お金や利権や欲望に囚われがちな我々現代人に、10万年後と

いう途方もない未来のイメージを少しでも喚起させるためだったのではないかと思う。

さて、あなたは自分とせいぜい自分の子どもが生きてる間に原発が問題を起こさなけ

ればこのまま使い続けるほうを選ぶ? それとも?

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 100,000万年後の安全 公式サイト

 上映時間75分。 

 映画館によっては明日まで、ほか期間限定で上映中。

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カフェが咲いた

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最高気温27.2度の昨日から一転、今朝は15度を下回る肌寒い朝。

私のまわりにも体調を崩している人が何人かいるけれど、これだけ気温の寒暖差が

あったら体調を崩してもおかしくないと思う。

それでも窓を開けると昨日とどいたばかりのカフェが咲いていた。

アプリコットにビターなブラウンが混じった渋い色あい。

イングリッシュローズやオールドにくらべたら花びらの感じや咲き方が気持ち大味な感

じがしないでもないけれど悪くない。

それからジェーン・オースティン。

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この咲き方といい花いろといい香りといい、イヴリンと間違えそうなほどそっくりだけれ

ど、ジェーン・オースティン。細くてしなやかなステムには大きな頭が重すぎてすぐにし

なだれてしまう。ティーのいい香り。

昨日から降り続いている雨が、今日はいちだんとひどくなった。

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2011年5月10日 (火)

カフェ、という名のバラ

11cafe_3

朝からどんよりとした空。予報では昼から雨で、今日の予想最高気温27度!

いきなり蒸し暑い。

いきおい靴を履く気がしなくなって、下駄を履いて買い物に行く。

2年前、夏じゅう下駄を愛用している私を見て息子が「ぼくも下駄でも履いて散歩する

かな」というので渋いのを買ってあげたのに、いっこうに履く気配がないからその男下

駄を履いて。いつもMBTを履いて歩いてるのにくらべるとそれだけでノンシャランな風

情。・・・・・・ と、行きはまだよかったけれど、いかんせん男下駄の鼻緒は硬過ぎて、

帰る頃には指の間を擦りむいていた。なんていう、おまぬけな。


午後、母の日に息子が買ってくれたバラが届いた。

カフェ、という名のバラ。

このあいだコトリさんに行ったら、彼女は店の庭に『つるジュリア』を植えたといって見

せてくれた。去年の秋にジュリアにつるがあるのを初めて知って、この春手に入れた

のだとか。「咲き方もジュリアとは少し違うの♪」と嬉しそうだった。

私もジュリアは大好きだけど、いかんせん花が大きすぎるし、強健すぎるハイブリッド

ティーはもうこりごりだし、といってツルはこのベランダでは無理だし。

・・・・・・ ということで、色の系統は少し違うけれど、同じように渋い色で素敵な咲き方

のバラをみつけた。

届いた苗は大きなつぼみがいっぱいついたとても立派な苗。

11cafe_01

このバラ、香りもとってもいいらしい。

アニバーサリーのバラがまたもう1本増えた。

息子からだと思うとますますこれは枯らせられません。

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そして今季2等賞はデュセス・ドゥ・ブラバン。

ずっと1本松状態だったのを去年の冬に思い切ってゲンコツ剪定して、出てきた3本の

枝。まだ枝も葉も新苗みたいに脆弱な感じ。でも花は去年より大きくなった。

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この写真を見ていたらミア・ファローを思い出した。

それからミア・ファローみたいな髪をしていた亡くなった叔母のことを。

予報通り、午後から雨になった。

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2011年5月 9日 (月)

100,000年後の安全?!

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今朝インターネットを開くなり目に飛び込んできたのは、『核処分場 モンゴルに計画

・・・ 日米 昨秋から交渉』というトピックだった。

私はモンゴルとは直接関係ないけれど、モンゴルと言えばブロガー友達のハンタさん

が長年留学生のホームステイを受け入れていて、彼女からその国民性や自然にあふ

れた土地のことなど聞いていたから「冗談じゃないぞ」と思ってその記事を開いたの

だった。読んだ人も多いと思うけれど、本当に冗談じゃないです。

で、そのあと『風知草:暴走しているのは誰か』という記事を読んでこの映画のこと

を知った。この記事の全文はちゃんと読んでいただくとして、一部を下に抜粋させて

もらおうと思う。


いま各地でフィンランドの放射性廃棄物・最終埋蔵処分施設「オンカロ」に

ュメンタリー映画「100,000年後の安全」(09年原題「into eternity」)

やってる。宣伝なしの緊急公開だが、配給元の予想を上回る反響で、連日

満員の盛況という。

オンカロは世界で唯一、現実に建設が進む使用済み核燃料の最終処分施設で

ある。エネルギーをロシアに頼るフィンランドにとって原発は安全保障上の選択

であり、廃棄物永久埋蔵の国民合意に達した。

だが、高レベルの放射性廃棄物が無害になるまでには10万年の歳月を要す

という。かつて、それほどの時間に耐えた建造物はなかった。戦争、内乱は

もとより地殻変動や洪水が起きないと誰が言えるか。

第一、数百年先の文明、言語さえ想像を超えている。埋蔵物の危険を子孫にど

う伝えるか。やはり、無理な計画ではないのか。カメラは執拗(しつよう)にこの

主題を掘り下げてゆく。

日本は使用済み燃料の再利用循環(核燃料サイクル)と、その過程で出る廃

物の最終処理をめざしているが、道筋はついていない。不確定という点でフ

ィンランドよりはるかに無責任な状況なのに、大量の使用済み燃料を吐き出し

ている。それでいいのだろうか。


10万年、10万年、10万年 ・・・・・・ 考えただけでもクラクラする。

ちなみに10万年前の人類と言ったらネアンデルタール人の時代。10万年なんて想

像できるわけもない。まして何年も前から巨大地震の警鐘を鳴らしている人がいたに

もかかわらず今回の地震を想定外と言い切ってしまう日本には、10万年後のことな

んて想定できるはずがない。そして現在、世界には25万トンの放射能廃棄物がある

というのだ。25万トン!!

上記にリンクした記事の中で山田孝夫氏は『一方、多くの国民は、無言のうちに別の

教訓を学んだ。原発から生まれる放射性廃棄物の害毒と制御の難しさである。それ

は、かねて反原発派の常識ではあったが、いまや国民世論に広く深く浸透した』と書

いているけれど、私が今回の原発事故でもっとも驚いたのは、原発にかかる莫大な

コストのなかでも、すでに使用済みになった核燃料の処理にかかる想像を超えるほど

莫大なコストだ。もうすでにエネルギーを供給しなくなったものにそれだけのコストをか

けて、しかもそれが本当に安全になるのが10万年後だなんて、生み出されるものと

失うものの差し引きをどうしてみたところで合わないと思うのに、いったいそれをいつ

まで続けるんですか? って話。想像を絶する環境破壊や生物被害のリスクを抱えな

がらそれだけのコストをかけて原発を使い続けるくらいなら、そのコストを安定的な自

然エネルギーの研究・開発・普及にかけられないものかと思う。

3.11以来ずっとそうだけれど、何かを調べていると次から次へと今まで知らなかった

ものすごい現実が芋づる式に出てきてハマってしまうので、今朝もそれから次々に関

連情報を読んでいて朝の2時間がぶっ飛んでしまった。もう目は充血するし頭は一気

にぐるぐる高速回転しだすし ・・・・・・。

毎日のようにブログをアップデートしているからきっと人からはわからないと思うけれど

ある時期から自分のなかの書きたいことが言葉にならなくなってきている。そのもどか

しさというか違和感 ・・・・・・ 。たとえば息子とは相変わらず原発についてディスカッシ

ョンしているけれどそんなことは書けない。それは誰かに対して遠慮しているからかも

知れないし我々の会話の内容が文章化するには少々乱暴だからかもしれないし、ま

だそれが自分の中でしっかりフィックスしてないからなのかもしれないけれど・・・・・・

ふつうに節電・省エネ生活をしながら健康的に生活し、働いて、わずかながら寄付を

する。その程度が今の自分にできることで、そのことにコンシャスでありさえすれば今

すぐじゃなくても自分に合った何かできることが見つかるだろうと思っている。でも、そ

う思いながらも無意識に、他に自分に何ができるだろうと考えたりしている自分がいて

昨日も料理をしながらうっかり包丁で指をちょん切りそうになってしまった。

・・・・・・ 何があっても心ここに在らずはイカンです。

さて、この映画、『100,000年後の安全』は、現在全国各地の映画館で上映中、ま

た今後、上映予定のようです。映画館によって多少違うけれど、鑑賞料金から一部を

東日本大震災の義援金として寄付するそうです。

何かを考えるのも決めるのも、正確な情報を多面的に知ることが大事、と思うので、

非常に混雑が予想されて観られるかどうかはわからないけど、まずは映画館に行っ

てみようと思います。以下、公式サイトをリンク ↓  check it out!

              100,000万年後の安全 公式サイト

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2011年5月 8日 (日)

久しぶりにロールキャベツを作った。

11cabbage_roll_01 

ロールキャベツにはちょっとした思い出がある。

それはまだ私が学生の頃で、あるとき父の仕事仲間から電話がかかってきて、「お宅

のお嬢さん、たしかマスコミ志望だったよね? 実は知り合いの編集者から連絡があ

って、なんでも身内にご不幸があってしばらく通常通りの仕事ができないから、彼女が

完全復帰するまでのあいだピンチヒッターのアシスタントを探しているって言うんだけ

ど、よかったら話を聞きに行ってくれない?」というのだった。私がいつからマスコミ志

望ということになったのか、自分にできる仕事なのかもわからなかったけれど、なんた

って押しの強い人だったもので、とりあえず連絡先を聞いて面接に行くことになった。

当日は相手の女性が指定した喫茶店がわかりずらい場所にあったのと、極度に緊張

していたせいで早めに家を出たのにもかかわらず私はちょっと遅刻してしまい、お互

いの第一印象は(たぶん)それほどよいものではなかったけれど、なんと翌日から働く

ことになってしまった。家に帰って母が「なんの仕事だった?」と聞くので「週刊○日の

仕事」と言ったら、『週刊○○○芸能』と間違えて「あんな下品な週刊誌で働くの!」と

くってかかられそうになったのにはまいった。

そこでの仕事はたしか週3日ほどで、主な仕事内容は対談ページのセッティングの補

助業務や、原稿とゲラのトラフィック、出版物の関係者へ送付や、たまに取材の同行

など。最初に会った女性編集者に鋭く釘を刺されていたこともあって私は常に緊張し

ていたから、職場を離れた途端ヘナヘナしてしまいそうなほど疲れたけれど、今にも

増して感受性ビンビンの時代だったから当時のことは短い期間だったにもかかわらず

すごく鮮明に憶えている。

それについては今回は詳しくは書かないけれど、当時はマスコミといっても今にくらべ

たらまだずっと良い時代だったのだろう。

ふだんは直属の女性か、もっとエライ人と2人きりでいることが多かったから自分のほ

かに同じようなアルバイトがどれだけいるかも知らなかったけれど、年の終わりの忘年

会にはそんなアルバイトも全員呼んでくれて、プロのカメラマンが記念写真を撮ってく

れたりもした。そのモノクロの写真は今でも実家のどこかにあると思う。

その忘年会で知りあった年上の女の子が作り方を教えてくれたのがロールキャベツ

なのだ。人の記憶って変なものだけれど、今となっては彼女の名前も、どういう経緯で

彼女の桜台のアパートに遊びに行くことになったのかも憶えてないけれど、彼女のキ

ッチンの感じは今でもなんとなく映像として思い浮かべることができる。まるで村上春

樹の小説のワンシーンみたいに。

その日は午後、駅前で落ち合って彼女の部屋に行った。とりたてて何をするというわ

けでもなく、私が持って行ったケーキを食べつつお茶をしながら話した。そして彼女は

私との話が途切れるとふと時計を見て、「ごめん。そろそろ夕飯を作らなきゃ」と言っ

て立ち上がった。「今日は彼、7時には帰ってくるって言ってたから」。

その台詞で私は初めて彼女が男の人と同棲しているのを知ったのだった。

彼女は驚いている私に目もくれずエプロンをしながら、「よかったら手伝ってもらっても

いい?」と言った。「いいよ。何を作るの?」と聞いたら「ロールキャベツ」と言うので「私

作ったことないや」と言うと、こちらを見てちょっと笑って「教える」と言った。

それから彼女は大きな鍋に湯を沸かし、お湯が湧くあいだにタマネギをみじん切りに

してバターで炒めた。鍋が沸騰すると慣れた手つきで大きなキャベツの芯のあたりに

包丁で切れ込みを入れて丸のまま鍋の中に入れた。

「こうすると葉が破れずにきれいに取れるのよ」

それからキャベツをザルにあげ、それが冷めるあいだにボウルに入れた合挽肉に炒

めたタマネギと少量のミルクに浸したパン粉、タマゴ、塩・コショウにナツメグ、隠し味

にウスターソースと醤油も少し入れてこね始めた。

「具はよくこねたほうがおいしいの。しばらくこねてると肉の繊維がつながって白っぽく

なってくるから、それが目安」と彼女は言った。私は「ふぅ~ん」と言いながら彼女がこ

ねるのを見ていた。結局、私が手伝ったのはロールキャベツを巻くところだけだった。

彼女のやり方は、冷まして水気を拭き取ったキャベツの芯を包丁で少し削いで、芯の

側を手前に置いて中心より下にタワラ状の具を置いたら手前を具にかぶせるように折

って、右端を折ってからくるくるっと巻いて最後に残った左端を筒の中に押し込む、と

いうやり方で、爪楊枝を使わないやり方だった。削いだキャベツの芯は細切れにして

具の中に入れてしまという無駄のなさ。実にうまいもんだった。感心した。

巻き終わったロールキャベツは巻き口を下にしてきれいに鍋の底に並べ、トマトピュー

レとローレル、別の鍋に作っておいたスープを流し込んだら終わり。

「あとは煮込んで味をみるだけ」

と彼女が言ったときにはもう外は暗かった。

私は彼女がどんな人とつきあっているのか興味があったけれど、といってそれを口に

するほど積極的じゃなかった。私は「駅まで送る」という彼女と桜台の駅まで歩いて、

駅の改札で手を振って別れた。後にも先にも彼女に会ったのはそれっきり。

いったいあの日はなんだったんだろうと今になっても思うけど、子どもの頃から多少な

りとも料理はしていたものの、まだ親と暮らしている親がかりの身である私にとって、

いくらも年が違わないのに家を出て男の人と一緒に暮らしていて、眼の前で鮮やかに

ロールキャベツを作ってみせた彼女がどれだけ大人っぽく見えたことだろう!

そしてもちろん、それから数日たたずに家でロールキャベツを作ったことは言うまでも

ない。

・・・・・・ というわけで、昨日大きなキャベツを買ったので、昨日に引き続きキャベツ料

理。ロールキャベツなんて久しぶりに作った。息子いわく、2年ぶりくらい、だとか。

だって、大きないいキャベツが手に入る時期じゃないと作れないし、ハンバーグにくら

べてもひと手間あって、なかなかやる気にならないんだもんね!

(私が面倒くさいと思うのは、キャベツをゆでて1枚1枚水気をとるあたりです。)

彼女の作り方と少し違うのは、私はトマトのカット缶を使って他にも野菜を入れてあら

かじめトマトスープを作ってしまうことくらいで、あとは同じです。

『ホノカアボーイ』のビーさんが作る、巻いたキャベツをフライパンでいったん焼いて、

ホワイトソースで仕上げるロールキャベツもおいしそうだったけれど、自分で作るなら

私はこれか、コンソメ仕立て。

あまりコテコテさせずにあっさりしたのが好きです。

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2011年5月 7日 (土)

桜海老と春キャベツの豆乳スープ

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春キャベツの季節ですね!

今日も近所のスーパーに行ったら野菜売り場に大きなキャベツが山盛りになっていて

1個98円!

キャベツといえば昔からキャベジンという胃腸薬にもなっているくらい胃腸に良いこと

はよく知られているし、そのうえキャベツの香りに含まれる『イソチオシアナート』という

成分には免疫力の強化、抗酸化作用、がん予防などにも効果があるそうなので、これ

は食べない手はありません。

そこで今日は最近、思いつきで作ったスープをご紹介。

レシピというにはあまりに大ざっぱなので、あくまで目安として自分でアレンジしてみ

てくださいね♪

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 ◆ 桜海老と春キャベツの豆乳スープ

 ≪ 材料 ≫ 直径18センチのアルミの寸胴鍋ひとつ分

   キャベツ      半分

   たまねぎ      1個

   メークイン      3個~4個

   桜海老      1袋

   にんにく       1かけ

   固形コンソメ    3個

   オリーブオイル  大さじ2

   塩・コショウ     少々

   ローレル       2枚

   水          適宜

  ●豆乳のホワイトソース

    小麦粉    山盛り大さじ2

   バター     15グラム

   豆乳      2カップ(400㏄)

≪ 作り方 ≫

やかんにお湯を沸かしておく。ニンニクはみじん切り、たまねぎは5ミリ角、キャベツ

 はよく洗って3センチ角に切っておく。メークインは皮を剥き、2センチ角に切って水

 に漬けてアクをぬく。

鍋をレンジに傾けた状態でニンニクのみじん切り、オリーブオイルを入れて、弱火

 で香りが出るまで置く。香りが出てきたらタマネギを入れてしんなりするまで炒める。

②に桜海老を1袋入れてさらに炒め、ローレル、コンソメを入れて鍋の3分の2くら

  いまで沸かしたお湯を入れる。煮立ってきたらまめにアクをすくい、中火でキャベ

  ツがしんなりする程度に煮る。

③にザルにあけたメークインを入れ、柔らかくなるまで煮る。

バターを溶かしたフライパンに小麦粉を入れ、焦がさないようにたえずヘラでかき

 混ぜながら、クリーム状にしてゆく。すっかりなめらかになったら豆乳を少しづつ分

 けて加え、ダマができないようにソースにする。

③の鍋にホワイトソースを加えてかき混ぜながら煮込む。味をみながら塩、コショウ

 (私はホワイトペパー、粗挽きブラックペパー、両方入れました。コショウ好きなので)

 を入れて好みの味にととのえる。OKになったらできあがり!

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この『桜海老と春キャベツの豆乳スープ』、最近私が思いつきで作った料理の中では

かなりおいしかったです。どういうお味かというと、桜海老の旨みとだしが出て、まさに

クラムチャウダーといった風。でもアサリと違って食べていてときどきザリっとすること

もないし、なんたってバターとチキンコンソメ以外動物性のものを使っていないからあ

っさりしていてヘルシー! 食欲をそそる匂いで、パンにもごはんにも合う味です。

・・・・・・ ということで、我が家では定番入りになりました。

簡単! おいしい! ヘルシー!

ぜひ、お試しください。

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雨の土曜日

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窓の下を走るクルマの音が、今日は雨だと知らせてくれる。

土曜日の雨の朝。

今朝咲いていたのはカプチーノというおいしそうな名前のバラ。

珈琲をいれよう。

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2011年5月 6日 (金)

はっちゃんのデトックスハーブティー

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石垣島には『はっちゃん』という女性がいて、彼女は植物と話ができるという。

石垣島に自生している野草や、自分のハーブ園で有機栽培した植物たちに、いま私

たちにもっとも必要なもの、有効なものを直接訊いて、お茶や精油や化粧水なんかを

作っている。そういうことを信じるのも信じないのも人それぞれ個人の勝手だけれど、

私はいつの時代でもそういう人がいておかしくないと思うし、実際そんなことができた

らそれ以上パワフルなことはないと思う。だいいち単純に、考えただけでも楽しい。

私は不思議が大好きだ。

それに一度でもはっちゃんの作ったものを使ってみたらそれがそんじょそこらのハー

ブ製品なんかとはまったく次元の違うものだということがわかるだろう。別に彼女みた

いなサイキックじゃなくたって。いつだってこころよりからだのほうが正直だから。

それで生まれて初めて爆発的な花粉症に見舞われた先月、これはもうデトックスだ!

となって、はっちゃんのデトックスティーのことを思い出した。いつもはフェアリーブルー

さんで買うのだけれど、今季は販売してないみたいなので、直接はっちゃんのネットシ

ョップ(リアス)から買うことにした。それが先月20日のことで、「入金を確認したので

近いうち送りますね~」と返事がきたのが23日。『近いうち?』と思ったけれど実はそ

のときすでにいろやった後でほとんど回復していたので、きっとのんびりした方なんだ

ろうなぁ、と思って私も気長に待つことにした。それがちょうどこのあいだの新月、コトリ

さんに行って帰ってきたら届いていたのだった。

さっそくエクスパックを開けるとアルミパックに『早苗さんが楽しくデトックスするお茶♡』

と書かれたシールが貼られた野草茶と、それから何やらおまけらしきものが ・・・・・・

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石垣島の島らっきょうに、

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たぶん海ではっちゃんがとった(東京では見たこともない)スーナという海草。

娘は「これって食べものに見えない」と言うし、私は私ではっちゃんの手書き文字見て

たらなんだか可笑しくなってきちゃって、一応食べ方は書いてあるものの味付けとか

がわからないので、それじゃあ、もう直接訊いちゃおう、ということでさっそく差出人の

ところにある電話番号に電話してみた。

はっちゃんは元気よく電話に出てきた。

きっとブログの文章でも見る通り、のんびり・おっとりした人なんだろうなあ~と思って

いたらあにはからんや、元気よくガンガン喋る。

それから数分間、私たちはげらげら笑いながら話した。まるで初めて話すみたいじゃ

全然なかった。よく一緒に仕事をしている友人には「あなたみたいな人は滅多にいな

いよ」と言われるけれど、はっちゃんも実にオープンな人だった。それに。ちょっと息子

の話をしただけで、私の声からもういろいろなことが見えてしまっているみたいだった。

ふつうの人からはなかなか言ってもらえない貴重なアドバイスをいただいた。おまけに

いつでも電話してきていいよ、などと言ってくださる。お茶を少し買っただけなのにね。

はっちゃんから食べ方を教えてもらったとり、翌日さっそくスーナはサラダで、島らっき

ょうは塩もみでいただきました。

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塩抜きして2~3分ゆでるとアメジスト色から薄茶色に色が変わる。

ザルにザッとあげると清潔な磯の匂いがふわっと。

味はそれほど磯臭くなく塩味で、ぽりぽりした食感。なんでもこれはすごくパワーがあ

って、なおかつ第一チャクラのお掃除をしてくれるのだとか。

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島らっきょうはてんぷらにしても美味しいといわれたのだけれど、なんたって小さいし、

これしかないから塩もみで。シンプルに。これはふつうのらっきょうの味。 

さて、そして肝心のデトックスティーはというとこんな感じです。

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一見、なんてことない野草茶のように見えるけれど、これがすごい。

毎回いれるたびに色も味も違う。レモングラスの香りが強くてシトロン色をしているとき

と、黒っぽくて苦いときと。その独特の苦みに、はぁ~、なるほど、これがいま私に必

要な苦味なのねー なんて思って飲んでいる。で、すぐにデトックスが始まる。

このお茶に使われているのは『グァバ、レモングラス、オオバコ、キンセンカ、レモンバ

ーム、赤シソ、マツリカ、シナモンバジル、クミスクチン、ローゼル、アカメカシワ、桑の

葉、セッコツ草、ローズヒップなど』だそうです。

そして、いつも感心させられるのは子どもの感覚で、理屈はどうあれ、子どもたちもこ

のお茶が大好きです。

先月の花粉症・気管支炎以来、1日に1度はデトックスごはんを作って食べている我

が家、まだしばらくデトックス生活は続きそう。今のうちにデトックスをしっかり習慣化

して、こころもからだもお肌もすっきりと、来るべく今年の節電猛暑に備えたいと思い

ます。

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2011年5月 5日 (木)

紙ふぶき、パン!

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このあいだ友達と会ったときこのクラッカーを持って行って、菜の花が咲くきれいな河

原で「ここでパン!とやろうよ」と言ったら、友達は私ほどアナーキーじゃなくまじめな

性格らしくて、「こんなところで大きな音出したら苦情がくるよ。それにゴミが散らかる

し」と言われて、つまんねぇのーと思いながら帰ってきたのだ。

それで今日は最強の言霊デーで、大いなる野望を口に出すといいというので、大いな

る野望をのたまってからパン!とやることにした。折しもこれから掃除をしようって前。

さて、実際に叫んだのは私だけだったけど、クラッカーは景気の良いけっこうな破裂音

とともに弾けた。そして降ってきた季節外れの落ち葉と雪・・・・・・。いや、美しい。

昔から東西問わず何かが弾ける音っていうのは『破邪』とか『祝福』の意味があるんで

はないかと推測される(勝手に)。火打石しかり花火しかりクラッカーしかりシャンパン

しかり。さらに私が魅了されたのは破裂音だけじゃなくて匂い。そう火薬の匂い。

火薬の匂いってどうしてこんなにいい匂いなんだろう・・・・・・ と、しばしアブナイ人みた

いにしばらく破裂したクラッカーの匂いを嗅いでいたのでした。

これも懐かしい夏の匂いだ。花火の匂い。

夏も近づく八十八夜を過ぎて明日は立夏。

大好きな夏が近づいてくる。

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今年の一等賞☆

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今年も、バラのシーズンのトップを切って咲いたのはルイ14世でした。

一輪咲いただけでベランダじゅうが濃厚なバラのいい匂いになってしまう強香バラ。

今ふたつ咲いていて、つぼみもいっぱいついています。

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2011年5月 4日 (水)

われに五月を

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五月の詩・序詞


 きらめく季節に

 たれがあの帆を歌ったか

 つかのまの僕に

 過ぎてゆく時よ


夏休みよさようなら

僕の少年よ さようなら

ひとりの空ではひとつの季節だけが必要だったのだ 重たい本 すこし

雲雀の血のにじんだそれらの歳月たち

萌ゆる雑木は僕のなかにむせんだ

僕は知る 風のひかりのなかで

僕はもう花ばなを歌わないだろう

僕はもう小鳥やランプを歌わないだろう

春の水を祖国とよんで 旅立った友らのことを

そうして僕が知らない僕の新しい血について

僕は林で考えるだろう

木苺よ 寮よ 傷をもたない僕の青春よ

さようなら


 きらめく季節に

 たれがあの帆を歌ったか

 つかのまの僕に

 過ぎてゆく時よ


二十才 僕は五月に誕生した

僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる

いまこそ時 僕は僕の季節の入り口で

はにかみながら鳥達たちへ

手をあげてみる

二十才 僕は五月に誕生した


(寺山修司詩集『われに五月を』から『五月の詩・序詞』)

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今日5月4日は寺山修司の命日らしい。享年47。

このあいだ電車の窓から輝くばかりの新緑を眺めているときに、ふいにこの詩の一節

が頭に浮かんだ。

それで昨日、コトリさんの口から寺山修司の名前が出たから「好きなの?」と聞いたら

即座に「ううん」という答えが返ってきた。若い頃、ちょっと好きだったような気がしたの

だそうだ。私が「中也のほうが好き」と言ったら、「朔太郎が好き」と返ってきた。

私は昔から詩と芝居って対極のものじゃないかと思っていて、私はたぶん芝居が駄目

なんだと思う。「好き」という答えが返ってきたら寺山修司の詩の朗読CDをあげようか

と思ったけれどそれでやめた。じゃあなぜそんなものを私が持っているかというと、私

はただ単に三上博史が朗読する声を聞きたかったのだと思う。

写真はコトリ花店の庭にある池の中のおたまじゃくし。

このあいだ見たときはまだうっすら透明の帯状の中のタマゴだったのに、昨日覗きこ

んだら爆発的に孵っていてびっくり! おたまじゃくしなんて久しぶりに見たけど、池の

中じゅうおたまじゃくしだらけ。ときどき子どもが紙コップですくっていくのだとか。

私も緑のちっちゃなアマガエルだったらすくったかもしれないけれど、茶色いカエルだ

というのでやめておいた。

新緑の季節は瞬く間で、すぐにもカエルの好きな雨の季節が来るんだろう。

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五月の食卓

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昨日、コトリさんで買ったビバーナム。

緑と白が爽やかな五月の食卓です。

それからスズラン。

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メーデーの5月1日はフランスでは『スズランの日』(Jour de muguet)とも呼ばれて、

昔から春の象徴であるこの花をお世話になっている人や愛する人に贈る習慣があり

贈られた人は幸せになると言われているとか。

『ミモザの日』にしても『スズランの日』にしても、ふつうに花を贈る習慣があるって素

敵だなあ、と思います。贈ってみたいし、贈られてみたい。

そういえば、高校生のときに女子高の同級生の友達にもらったのも小さなスズランの

花束でした。小さくても花束をもらうときの気分って、最高にハッピー。

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初夏の爽やかな風に乗ってスズラン、

すごくいい香りです。

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2011年5月 3日 (火)

雨の新月

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空は灰いろ。

昨日から黄砂も飛んできて、

冴えない天気だけれど花を飾ろう。

今日は新月。

コトリ花店に行った。

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家を出たとたん雨まで降ってきた。

雨はどうやら黄砂を浄化してくれるつもりらしい。

小雨のなか自転車を飛ばす。

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コトリに着くと先客ありで、しばらく庭を見てすごした。

お隣のクスクスさんはお休みらしい。

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しばらくして店から出てきた女性は白髪混じりのボブカットのおっとりした女性で、以前

にどこかで会ったことのあるような懐かしさ。「何を買われたんですか?」と聞いたら手

に持った包みを見せてくれた。

これはポートワインの木だそうだ。

コトリさんいわく、ジャンクなバナナの匂いがする、というので嗅いでみると確かに!

子どもの頃好きだった2本くっついて50円のバナナの棒アイスのいい匂いがした。

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家に帰って調べてみたら、和名は『白花カラタネオガタマ』というらしい。

バナナの甘い匂いがすることから別名バナナツリーとも。

モクレン科とあって、なるほど。それで産毛のはえたつぼみなんだ。

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いつも、コトリさんとの話は脈絡なくとりとめなく話題がつきることがない。

三島に寺山修司に中也に朔太郎に宮沢賢治の名前まで出てきてなんちゅうこっちゃ。

ふと、いい匂いがするなと思ったら後ろにフェアビアンカがいっぱい。

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上のビバーナムを撮るときにコトリさんを入れて撮ったらボケちゃったのだけれど、

それがなんだか(個人的には)いい感じの今日の1枚。

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それからコトリさんの携帯が鳴って、今日の彼女のわくわくの理由、コトリさんの恩師

(?)であるらしい吉田キミコさんがいらっしゃって、私は挨拶だけして入れかわりに出

てきた。

今日買ったのは五月らしい緑と白の花、ビバーナムとすずらんを少し。

五月にしては肌寒い新月の午後。

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2011年5月 1日 (日)

昔なつかし鶏そぼろごはん

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子どもの頃、母がよく作ってくれた鶏そぼろごはん。

ときどきお弁当の中にも入ってました。

炒りたまごの黄色と2色だったり、ピンクのでんぶが入って3色だったり。

好きだったなぁ~・・・・・・

おととい横尾さんで久しぶりに食べたのがおいしかったので、さっそく自分でも作って

みました。以下、レシピ。

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≪ 材料 ≫ 3人分

 ●鶏そぼろ 

   鶏のひき肉       300グラム

   酒             大さじ6

   砂糖           大さじ1

   しょうゆ         大さじ3

     しょうがのおろし汁  ひとかけ分

      塩            少々

    ゴマ            少々

 ●炒りたまご 

   たまご          3個

   砂糖           小さじ2

   塩             少々

   酒             小さじ1.5

   ごはん          茶碗3杯分

   わけぎ(小葱)       少々(みじん切り)     

≪ 作り方 ≫

①鍋に鶏のひき肉とお酒を入れて、よく混ぜてから火をつける。(中火)

 菜箸でかき混ぜながら砂糖を入れ、しょうゆを2度に分けて入れる。

 さらにみりんを入れ、汁気がなくなったら生姜のおろし汁を入れて、火からおろす前

 にゴマを混ぜる。鶏そぼろ、できあがり。

②たまごに調味料を入れ、白身を切るようにしてよく混ぜてから鍋に入れ、強火にか

  ける。たまごが温まってきたら菜箸でがーっとかき混ぜる。固まりだすと早いので

  焦がさないように脇にぬれ布巾を置いて、ときどきその上に鍋を乗せて手早くか

   き混ぜる。鶏そぼろ同様、ぽろぽろになってきたらできあがり。

③どんぶり、合鹿椀などにごはんをよそって、鶏そぼろ、炒りたまご、わけぎを彩りよ

  くのせたらできあがり!

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鶏そぼろをつくるコツは、まず最初に酒と鶏肉をよく混ぜてから火をつける、ということ

につきる。そして炒りたまごは最初はかき混ぜててもなかなか固まってこないのが、

いざ固まりだすと早いから、ときどき鍋を火から離して焦がさないようにすること。

あとはいたって簡単。

砂糖としょうゆ、塩の加減は人それぞれお好みで。薄味、かつあんまり甘くしないほう

が上品で優しい味のように感じるけれど、かといってあんまり薄味だと味がボケる。

たまごをあまり甘くしたくないなら、もし白だしなどあったら入れてもよいかも。

本当はゆでた絹さやを細切りしてのせたかったのだけれど、なかったので今日はネ

ギで。ほかには大根と油揚げのお味噌汁、それにキュウリとゴマの酢の物を添えて。

ごはんさえあれば、作りだせばあっという間にできるのでこれはランチにもいいかも、

です。あなたの甘味加減でぜひお試しあれ!

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