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2011年4月30日 (土)

ラヴ ショコラ!

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昨日、吉祥寺で友人に誘われるまま入った超スタイリッシュなパン屋さんの名前は

Dans Dix ans(ダンディゾン)。ダンディゾンはフランス語で『10年後』の意味だそうで

その名のとおり『10年後』の未来を見据えて、保存料や添加物をいっさい加えずに

からだにやさしい素材で丁寧につくられるパンを目指したという。

まず驚くのは通りからはちょっとわかりにくい立地にあって、しかも地下、店の外観も

およそパン屋とは思えないつくりで、ガラス張りの店はいったいどこから入るの、と思

っていると重厚な木の自動ドアがガーっと開いて、広がる薄暗い照明の空間はギャラ

リーかブティックかジュエリー・ショップかと見紛うほど。

その店のまんなかのショーケースに、スポットライトを浴びてどこかうやうやしく並んで

いるパンたち。それをまた自分で取るんじゃなくて、白の揃いのコスチュームを着た女

の子たちに「オ・ルヴァンを2つ!」とか言って取ってもらって、レジまで持って行っても

らう、という(気取った)スタイルなんですね。まぁ、なんというか、きわめて東京的! 

とか思ってボケボケ傍観してたら友人が、「わたし買っていい?」と言うから「どぞどぞ」

と言って私もどれにしようか見ていたのだけれど、とにかくドアが開いた瞬間から今ま

でどこででも嗅いだことのないようなパンのいい匂いがするのです。これはもうほんと

に、大げさじゃなく。上質な素材の香りというのか濃厚なバターの香りというのか。

それで、私も買わずにはいられなくなって買ってみました。

まず1個だけ残っていたラヴ ショコラ。名前がいいでしょ?

なんたってラヴだしチョコ好きだし珈琲に合うし♪

それからクルミとレーズンがぎっしり入ったずっしり重いハードなパン『シュシュ』とチー

ズがたっぷりかかった長細い『グリュイエルブルー』。

グリュイエルブルーのほうは「焼き立てをお出しします」と言われて待っていたのだけ

れど、もうすごくいい匂いがぷんぷんして、思わず店を出てから食べちゃおうかと思い

ました。実際、店を出るなりパクついてる女の子が後ろにいましたっけ(^-^)

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そしてこのパンは今朝のブランチに食べたのだけれど、すごくおいしかったです!

噛みごたえがあって、噛めば噛むほどに味わい深い味 ・・・・・・

ラヴ ショコラは食卓に出す前に1人で食べちゃったもんね!

1個しかなかったし、私の休日スペシャルということで smile

チョコ好きにはたまらないパンでした。

それで昨日は「まだ熱いので袋を二重にいたしました」と言われてペーパーバッグを

受け取ったのだけれど、中はこんな包装でした。

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テープもわざわざ白の紙テープで留めてあるの。

いったいどこまでこだわってるんでしょうね。

で、ついベンチャーなんかやってる私は、この物の売れない時代にこんなリッチなパン

がパカパカ売れちゃうなんて、なんてすごいブランディングなんだろう!とか思ってしま

うわけです。中身はもちろんのこと、ほんと仕掛けって大きいですね。

ちなみに店名の『10年後』には、10年後にも変わらず訪れてもらえたら、の思いもあ

るのだとか。私は毎日食べるパンにこれは選べないけれど、たまに吉祥寺に行ったと

きに寄ってみるのはいいかな、と思います。友人へのお土産にしても喜ばれそう!

そうそう、5月2日から9日までは、あの映画『かもめ食堂』のシナモンロールを販売す

るんですって! 

私はシナモンロールとラヴ ショコラだけ買いにまた行ってみるか、なーんて思ったりし

ています。(思うだけで終わるかも。)

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Dans Dix ans 『ダンディゾン』
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-2 B1F
Tel. 0422-23-2595
営業時間|10:00~18:00
水曜・第一、第三火曜休
(JR中央線、吉祥寺駅下車徒歩10分)

 * ダンディゾンで面白いブログをみつけました。これ笑えます(^-^)

  SodaBlog → ダンディゾン

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2011年4月29日 (金)

私の休日スペシャル

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いい季節になりましたね。

外に出れば陽射しは暖かく、生まれたばかりの新緑がどこまでも美しい。

桜は好きだけど、私はむしろ桜が終わった後のこの短い新緑の季節の方が好きかも

しれません。そして、ついにゴールデンウィーク突入。あなたの予定はどんなですか?

私はゴールデンウィークといってもカレンダー通りだし、最初の土・日には中途半端

に仕事が入ってしまったし、とりたてて何も入ってません。やろうと思えばやらなきゃな

らないことはいろいろあるから、たぶん家にいてあっという間に過ぎちゃうんじゃない

かと思う。でも、それだけじゃつまらないから、急きょ友人を誘って今日1日だけ予定

を入れました。

・・・・・・ というわけで私のささやかな休日スペシャルは、『手紙舎』に行くこと!

『もみじ市』のプロデュースで知る人ぞ知る手紙舎さん、前から一度行ってみたかった

のだけれど京王線方面ってどうも不便だし縁がなくて、でもこの休日は楽しそうなイベ

ントをやってるのでついに行ってみようと。題して『紙ものまつり』。

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さて、この手紙舎さん。

京王線『つつじヶ丘』から歩くこと十数分。典型的な東京の郊外って雰囲気の、そうと

う年代物のレトロな団地の敷地内にありました。店構えもやっぱりレトロ。

ちなみに上の写真の店内にいるマスクの男の人は怪しい人じゃありません。開店準

備をするスタッフ。私たちが行ったときはまだ準備中で、写真を撮っていたら中から

きれいなおねいさんも出てきましたよ。

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手前のテーブル席のスペースは『ごはん屋ヒバリ』。

まずはここでお昼ご飯を食べようと思ったのだけれど開店までにはまだ間があったの

で、近所を散策。下は手紙舎の斜め向かいにある目印の大きな2本のヒマラヤスギ。

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目の前の公園をぬけると近くの川辺には黄色い菜の花の群生と、川で遊ぶ子どもの

昔ながらの光景があってのどか~♪

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と、なごんでいる間にいつの間にか開店時間を過ぎていて、何やら手紙舎に向かって

走っている人たちがいるではないか。

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と思ったら、あっという間にヒバリさんは満員。

で、肝心の紙ものは・・・・・・

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というと、ことらも狭い小屋いっぱいの人・人・人で身動きできない状態。

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ヒバリさんの壁面とカウンター、離れの小屋の壁面とテーブルの上には所狭しとカード

やレターセット、メモ帳、封筒、ラッピングペーパーなどの紙ものがディスプレイされて

いて、それ以外にも手作りのかわいいボックスに入ったお菓子、面白そうなリトルプレ

スに古本、それに雑貨などが並んでいてよく見たいのだけれど、なんたって人が多く

て見動きつかないうえに、そこでごはんを食べている人もいて落ち着いて見られないし

レジは長蛇の列なので、早々に買い物すませてランチはあきらめて出ることに。

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とはいえ、名残惜しく店の看板など撮り ・・・・・・

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そして、「う~、ハラヘッター」と言いながら向かった先は吉祥寺、横尾

ここも前から来たかった店なれど、『お茶とお菓子』とあるので縁がなかったんですね。

私1人で出かけるとお茶もしないで帰ってきちゃうから。

でも友人はいつもここで1人ご飯するそうで。

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たしかに店内は面白そうな本がいっぱい並べてあって、1人ご飯でも退屈しなさそうで

す。私が頼んだのは比内地鶏のそぼろごはん。

これは昔、おかあさんが作ってくれた鶏そぼろの二色丼を思い出させる懐かし味で

なんだかホッとする味でしたね~  これは自分でも作ってみよう。

それと横にちょこっと添えてあったいぶりがっこがこれまたスモーキーな味で美味!

いぶりがっこなんて久しぶりに食べたけど、やっぱりいぶりがっこはただのタクワンで

はない! と思いました(^-^)

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友人のは焼きサケのまぜご飯。

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遅いランチの後は私が見たかった『4ひきのねこ』さんに。

ものすごく久しぶりに行ったのだけれど、いまだ健在でした。

お店も、店主の抜群のセンスも。

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あとは北欧雑貨を見たり、紙もの雑貨の36(Sublo)さんを見たり、友人に誘われるま

ま入った超スタイリッシュなパン屋さんでふだんは買わないようなリッチなパンを買っ

たりして、ラストは公園通りのもう一軒の花屋さんを見て帰りました。そこで初めて見る

からきっと新種だと思うけれど、『グランブルー』っていう素敵な名前の、限りなく白に

近い淡いパープルのミニバラを友人が買ったのにはびっくり。サボテンも枯らすって

言ってたのにね。彼女もついに花のある暮らしに目覚めたか?!

ちなみに今日の手紙舎さんの戦利品はこれです。

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子どもの頃『ぶーぶー紙』って呼んでたグラシンの袋3点と、同じくグラシンのポケット

がついたコレクション・ファイル。それに娘の好きな柴田ケイコさんのメモ。

ほしいものは他にもいろいろあったけれど紙ものも手にとるとキリがないから・・・

ま、実になんちゅうことはないけれど、私たちの買うものなんてこんなところですね。

でも、久しぶりに気の向くままにふらふらできた楽しい一日。

・・・・・・ というわけで私の休日スペシャル終わりでした。

あとの休みは震災以来手つかずの通信教育の勉強やって終わりかなぁ・・・・・・?

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2011年4月28日 (木)

クロシェさんと再会*

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昨夜の暴風雨もすごかった。

寝ていても思わず目が覚めてしまうような怖ろしい風の音、窓に叩きつけるような強い

雨。年々、自然の脅威が激しさを増しているように感じる。

朝ベランダに出ると案の定バラがやられていた。つぼみが房になってついている枝が

根元からぼっきり折れていたり、風に煽られ続けた葉や蕾が葉焼けしたように黒くちり

ちりになっていたり。強風が吹く前は株全体が元気な葉っぱで覆われ蕾も順調にあが

っていい感じだったのに、咲く直前になっていつも強風と暴風雨でやられる。ここ数年

ずっと・・・・・・。これがこのままエスカレートし続けるなら、もうベランダでバラ栽培をや

るもの無理になる日が来るかもしれない、と思う。

それでも一夜明けたら今日も嘘のように晴れで、昨日と同じくらい暖かい。

朝1で携帯にメールがきて、誰かと思ったら1月でお店を閉めたクロシェさんからだっ

た。3月にやるはずで震災で延期になってしまったイベントを今日やるので「お時間あ

りましたら」というメールだった。

う~ん、今日で今日か~・・・ と思ったけれど、これを逃すとまたとうぶん彼女に会う機

会はないし、彼女の作るレターセットを愛用しているし私だし、他に気になることもあっ

たから午後遅く都合をつけてちょこっと出かけた。駅の近くの桜並木沿いに古くからあ

る駄菓子屋さんの奥の小さなスペース。店に入ると、急ごしらえだというのにそこはす

っかりいつもの彼女の店になっていた。こういう、個性ってすごいなと思う。

実は先日、コトリ花店に行ったときに彼女のことを聞いていたのだ。

今まで知らなかったけど彼女は気仙沼生まれ気仙沼育ちで、高校生まで気仙沼にい

たのだという。それが先月の震災で同級生と連絡が取れなくなり、後に亡くなったこと

を知らされてしばらくショックで寝込んでいたのを、やっと少し元気になったから出かけ

てきたと言ってコトリさんに来たらしい。それが私がコトリさんに行く前日のこと。

今日、久しぶりに会った彼女はいつもどおり穏やかな笑顔でカウンターの奥にいた。

とっても人望の厚い彼女だから、今日もその小さな店にたくさんのお客さんが大挙して

詰め寄せたらしい。私が行ったときはすでに大半の物が売れてスカスカの状態だった

けれど、それでもひっきりなしに人が訪れてゆっくり話をするような暇はなかった。

彼女の目下の夢は、故郷でもある被災地の気仙沼に消しゴムスタンプの材料を持っ

て行って、向こうで子どもを集めてスタンプ教室をすることなのだそうだ。

たぶんまだ全然そんな状況じゃないと思うから、じっくり向こうの状況を見計らってから

行ったほうがいいよ、なんて話した。

被災者への思いも被災者支援も、身近な人が関わっていればいるほどリアルになる。

私は私で、彼女にしてあげられることはないかな、なんて思っている。

写真は私が愛用しているクロシェ・shiho さんの消しゴムスタンプのレターセットとヨポ

ポネさんの天然酵母のクッキー。カカオのビスコッティは歯が折れそうなほど固かった

けど、味はすごくおいしかった。

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2011年4月27日 (水)

強風の日、髪を切った。

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気がつけば最近いつも強風で、今日も強風で、髪をめちゃくちゃにされながら歩く。

食べものに賞味期限と消費期限があるように、ヘアスタイルにもそれがあるようだ。

私の髪をカットしてくれる美容師さんはとてもうまいし、私はスタイリングするのがとっ

てもうまいから、あるところまでは騙し騙しなんとかもたせているのだけれど、ある日を

境にパタっと、ほんとに「はり???( ̄▽ ̄)△☆◆」って感じにどうにもならなくなる。

つまり、それが消費期限切れ、ってわけで。

今日、そんな消費期限切れの髪をやっとカットしに行った。

美容師さんに「今日どうします?」と聞かれて私が言ったことは長嶋さんなみにわけが

わからないと言われた。でもそんなわけのわからないことを言ってちゃんと通じてなん

とかしてくれる美容師さんに出会えた私はラッキーだ。なんにせよ、通じるってことは

素晴らしい。彼は東京の人じゃないけれど、東京が気に入っているから放射能が少々

降ってこようが多分いなくなることはない。彼がいなくなったら私はこの癖っ毛をどうし

たらいいかわからない。

家に帰ったら息子が、「昔の菊地成孔みたいな髪型だね」って言うから、

「きくちなるよしぃ?! それって褒めてるのけなしてるの?」と聞いたら

「どっちでもない」だってさ。ふん!

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2011年4月26日 (火)

フェア ビアンカが届いた!

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午前中、はるばる滋賀のナーサリーからバラの苗が届いた。

フェア ビアンカ。

これは今年の誕生日、私の親友からの依頼でコトリ花店さんが作ってくれたブーケに

入っていたバラ。なんともいえない雰囲気のある白バラで、あまりに気に入ってしまっ

たので、今年のアニバーサリー・ローズにすることにしたのでした。

このバラ、対病性に難あり、ということでデヴィッド・オースティンのレギュラー・コレクシ

ョンからははずされているということだけれど、久しぶりに届いた大きな箱をわくわくし

ながら開けたら、とても健康そうな良い苗が出てきました。

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きっと大事に育てられてきたんでしょうね。

7号スリット鉢に入ってとうぶん植え替えの必要なし。

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ネームタグにある短い文章を読む限りではコンテナ向きと言えそうです。

嬉しいことに枝先にはいくつかつぼみもついていて・・・・・・

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今から花が咲くのがすごく楽しみです!

もともとの質としてはあまり強い木ではなさそうだけれど、願わくは枯らさずに末長い

おつきあいになるといいなと思います。

このフェア ビアンカ、香りもとても良くて、しかもその香りには美白効果のある成分が

あるというのをカネボウ化粧品が見つけていっときはすごい人気だったらしいけれど、

今では流通量も減って希少品種になりつつあるとか。

私は滋賀の泉ばら倶楽部で見つけました。

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2011年4月25日 (月)

蚊やり器

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今日、たまたま近所の雑貨屋さんで見つけて買いました。

蚊やり器。

もう、じきにそんな季節ですね。

我が家の夏の必需品。

と言っても、うちは蚊取り線香じゃなくて蚊よけの菊香線香ですけど。

いわゆる虫も殺さぬ、ってやつですね(^-^)

夕方の開け放しの部屋に漂う、なつかしい夏の香り。

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きみの人生

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きみの人生って何だったんだい

二十年以上も校正の仕事をやってきて

横倒しの字やあて字をなおして

ずいぶん忍耐づよかったみたいだが


世の中にはいやな仕事が二つあって

おれはその両方をやったんだとかいってたな

一つは翻訳もうひとつは校正だって

自己憐憫のかげで詩なんか書いてたくせに


ときに肉体労働者を羨んだり甘ったれてるな

感覚に流される弱点もあるしどうやら

きみの少年時代の何かがきみをおかしくしたらしい

直情径行はみとめるけれどさ


十歳ぐらいまでの自然とのたわむれ

トンボやエビやヘビやヒル

ドクダミやムギやトマトやタンポポ

それだけならまだよかったのだが


女の子たちと遊ぶのが(内気なくせに)

好きだったしとくにお医者さんごっこがね

きみはこどものときから sissy だったが

自然と具体的な性がきみを決めちゃったのだ


そんな男の子がおとなになって

虚無だとか光年だとかことばだとかに興味を持ち

海軍へ行って気象学の本をひろげている間は

まだよかったんだ選り好みのきく友や


選り好みのきかない戦いの日々の現象を

口をあけて眺めていて済んだのだから

食うために勤めてからのきみはおかしくなった

疲れたよとこぼしながらよく癇癪もちのきみが


二十五年もサラリーマンをやってきたものだ

ひょっとしたら脳黴毒かも知れない

狐みたいなおあいそと適応性があるかと思うと

冷酷むざんに人を青ざめさせるんだからでも


勤め人でなかったらよりよかったろうか

ブラウンとかチャンドラー

クリスチーとかグリーン、アンブラー

推理小説を翻訳して家にとじこもっていた青年の


きみはあんまり人相がよくなかったぜ

そこで生まれついての感覚でコミュニズムだ

そうだろう でも感覚的共産主義って

あまり類がなかったから見ていておかしかった


こいつはどんなにでもラジカルになるんだまるで

性の欲望がはてしなく広がり深まるように

絶対にありえないコミューンを夢みる

それできみは目をむいてコッペパンをかじってた


でもあのまま続けてたほうが利口だったかな

いくらきみが世渡りがうまくても

朝から晩まで忍耐するという代償では

失うもののほうが多いにきまっている


けっきょくきみの人生って何だったの

とどのつまり女の子や自然とたわむれるみたいに

ことばとじゃれあってこんどは「死」だ

でなけりゃ「悪」とくる穏やかじゃないね


でも感覚主義の行きつくさきは

せいぜいそんなところさそれともまさか

神さまを信じ始めたのじゃあるまいね

ちょっと怪しいぞ


羞かしがりやのくせに何をするか分からない

図々しいのと無神経がきらいなくせに

妙に寛大でなんでもかんでも諦めている

かと思うとコスモスに涙ぐんで


いまはクモに凝ってるんだったな

去年は空のクモを熱愛してしこたま本を買込んだが

こんどは気味のわるいあの八本足か

でもこないだのきみのクモの話はおもしろかった


台風が近くて強い雨が降ったりやんだりした

軒先にジョロウグモが網をはりかけていた

たて糸はやっとできたが足場糸は未完成だった

その網の中心で彼は水しぶきに耐え


この世でもっともヒロイックな姿勢をとった

それをきみはじっくり観察したんだったな

(鈍感やろうのくせに)するどい黒目でもって

クモは大粒の滴の乱打を震えながら


受けとめたすなわち八本の足を

前とうしろに四本づつできるだけ伸ばし

いっぽんのマッチ棒になってしまった

いちばん被害を受けにくいそれが姿勢だった


垂直にたたく雨に対して垂直に・・・・・・

この話は十分に感動的だったよもっとも

それで急にファーブルの「昆虫記」の

クモの項を読み始めて熱中したには笑っちゃったが


きみは幻とうつつを区別できるのかい

きみの人生って何だったの、けっきょく

心もとないがせめてきみの好きなクモの網みたいに

粘っこく美しい余生を送らんことを


(北村太郎詩集『終わりの雪』1977年思潮社刊から『きみの人生』)

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ときどき、こんなふうに自問したくなることってあるよな。

きみの人生っていったい何だったの? なんて。

特に誕生日だったり、あんな震災の後だったりすると。

詩人・北村太郎は惚れぬいた美少女と若くして結婚して、すぐに子どもができてしまっ

たから生活のために働かざるを得なかった。親の資産で働かずに日がな絵ばかり描

いていたセザンヌみたいなわけにはいかなかった。そのかわいい恋女房と一人息子

をいっぺんに夏の海で失くしていっときは心底生きる活力を失うも、人にすすめられる

まましたお見合いで知り合った健康的な娘とふたたび平凡だけれど平穏な家庭を築

き、この詩にあるような新聞社の校閲部における25年間にわたる忍耐強いサラリー

マン生活を送ったのだった。そして50を過ぎたころ道ならぬ恋に堕ちて詩人としての

人生が一気に凝縮した。ついでに病気も。いけない恋はいつだってこころにもからだ

にも悪いからね。理性と諦観に満ちたあんなに静かな詩の蔭で、吉行淳之介も真っ青

な愛憎劇が繰り広げられていたとは・・・

複雑にしてままならない人間関係の確執と進行性の血液のガンがもらたす苦しみた

るやいかばかりだったろうと想像するにあまりあるけれど、と言って、その苦しくも凝縮

し燃焼し尽くした十数年と何もない平平凡凡たる人生どちらを取る、と言われたら、や

っぱり前者を取るんだろう、人間ってそういうものだ。喜びも苦しみも生きている味・・・

写真は靴屋の看板猫のレオ。

彼はときどき自動ドアから出てきては悠然と舗道を渡り、どこかの路地へ消えてゆく。

今日は駐車場にいた。

もともと昔から人懐こい猫なんだけど、もうだいぶお年寄りらしくてちょっとのことでは

びくともしない。でも今日は「おわーん」とも「なおーん」ともつかない年寄りらしからぬ

可愛い声で、どこかに向かってしきりに鳴いていた。誰かを待っていたんだろうか。

おともらちかな?

それとも恋猫か?

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Happy Birthday!

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クマさんもあなたに「誕生日おめでとう!」と言ってます。

あ、コトリもです。

また1年、健やかで光に満ちたしあわせな年を!

|

2011年4月24日 (日)

春は気まぐれ

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昨日の嵐のような天気が嘘のように、一夜明けたら快晴。

空はどこまでも青空で、足もとの鉢では何事もなかったようにスミレが咲いている。

でも、これじゃあバラの鉢なんだかスミレの鉢なんだかわからない。

夕方になってから自転車のタイヤに空気を入れてドイトまで行った。

ダリアの苗が出回るのはゴールデンウィーク前あたりって先日訊いた店の人が言って

いたから。それとこの時期どうしても必要なバラの病虫害のスプレー(アタックワンAL)

を買いに。でもダリアはまだで、苗のほとんどを占めているのは家庭菜園用の野菜の

苗ばかり。初めて見るカトレアクローバーのかわいらしさに惹かれたけれど、1鉢だけ

残っていたミニチュアローズを見過ごすことができなくてそちらを買ってきた。もうミニバ

ラはいまあるのが終わりになったらやめようと思っていたのに。

どうも私はこのクリームホワイトのぐるぐる・巻き巻きに弱いいらしい。

ケーキにのった生クリームを連想するせいか。

それほどケーキがものすごく好きってわけでもないのに?

ネームタグには『フォーエバー』としか書いてなかったけれど、セントラルローズのHP

で調べたら新種の『グリーンランド・フォーエバー』だとわかった。

さっそくひとつだけ空いていた小さな鉢に移し替える。

帰る途中もときどきパラパラ雨が降っていたけれど、急に暗くなったと思ったらまたして

も雨。

気まぐれな春の天気。

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2011年4月23日 (土)

暴風雨

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咳が出なくなったからプールに行こうかと思ったけれど、外はものすごい暴風雨なので

あきらめた。自転車で行くのをやめて、歩いて行ったとしても傘を飛ばされて歩けなく

なりそうな、すごい風と雨。

最近は毎年こんな暴風雨に出てきたばかりのバラのつぼみをやられてしまう。

午後、ずっと切らしていたスチームクリームが届いた。

今回はルーシー・イン・ザ・スカイとハピネス。

めずらしく気に入ってリピートして使っているスチームクリームだけど、これからの高温

多湿の日本の夏にはどうだろうね?

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2011年4月22日 (金)

花粉症と気管支炎

Hitsuji

前略、皆さま。

実は私、昨日の午後から半日寝込んでました。

水曜日の朝に花粉症の薬が届いて、お昼に薬を飲んだ後くらいから喉から胸の奥あ

たりがむずがゆくなるような感じがして、徐々に咳が出始めました。

そして、夜ふとんに入った後はタンがからむのと胸の苦しさと咳・・・

けっきょく何度も起きてはうがいをし、空が白々するまで眠れず。

昨日の朝は喉が痛くて咳が止まらず、おまけに眠れなかったのと薬のせいで眠くて眠

くて朝ごはんを食べていても目を閉じそうなくらい。

こうこれは使い物にならない、ということで午後から寝てしまったのだけれど、折しも運

悪く市長選挙と市議会議員選挙の真っ只中で選挙カーのまぁ、うるさいこと。

寝たくても眠れるもんじゃありません。

選挙カーの来なくなった夕方からやっと本格的に眠ってしまったのでした。

それで今朝はだいぶいいです。

まだ人と話したりしていると咳が出てくるけれど昨日までとは全然ちがう。

たぶん薬を飲む前にいろいろやったのとちゃんと食べてたのがよかったのだと思う。

それで、喉から胸あたりが痛くなってきたあたりで、これって昔なやまされた喉風邪

そっくりなんだけど本当に花粉症なのか? と思っていたら、今朝、医者の友人と話し

たところ、花粉症から風邪を併発することはよくあるそうで、私のは気管支炎だそうで

す。花粉症から気管支炎??? ・・・・・・ そんなことがあるんですね。まいりました。

寝込む、なんてこともさることながら、気管支炎になるのなんて何年ぶりだろう?

久しぶりに自分の最大のウィークポイントが喉だっていうことを思い知らされました。

ますます花粉症、侮れません。

そして、ますます日頃からデトックス、免疫力アップが欠かせません。

これは私のお飯の種でもあるので、有効と思われることはここでもシェアしていきたい

と思います。

折しも季節は木の芽どき、体調を崩しやすいときです。

皆さまもどうかご自愛のほど。

草々

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2011年4月19日 (火)

春はデトックス

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外は久しぶりに雨。

また冬に逆戻りのような冷たい雨だ。

でも、いつも書いているように、雨は浄化。

大気中や地上の埃や汚れを洗い流してくれる。

そして春は1年のうちでも最もデトックスの必要な季節ですね。

実は私、絶不調です。

先週の中ごろから、なんだかめずらしく喉がイガイガするなぁ~と思っていて、ここ数

年、寝込むどころかまったく風邪をひくこともなかったので、きっと風が強かったから

埃でも吸いこんだんだろう、と思っていたのですが ・・・・・・

どうやらこれ、ヒノキ花粉らしいです。

折しも先日ヒノキ花粉のピークのときに埃っぽい野川を歩いたのについで、土曜プー

ルの後すごい強風のなか自転車をこいできたのと、日曜朝にやった定期清掃の草む

しりと木の伐採の片づけをしたのがよくなかったのだと思う。

『自然界においての大きな法則として、あらゆる反応が起きるときには”臨界値”とい

うものが存在する』というのが医者の友人の口癖だけど、ついに私の中でヒノキ花粉

が臨界値を迎えたらしい。

昨日、劇的に発症しました。

今までは花粉症と言っても春先に目がかゆい・くしゃみが出るって程度だったのに、

昨日からずっと、くしゃみ・鼻水・涙がとまらない!!

おまけに喉はイガイガ、肌はボロッボロ、そして今朝は頭ボーッ ・・・・・・

けっきょく昨日1日でティッシュ1箱使い果たしました。

おかげで夜お風呂に入ったら鼻のまわりがヒリヒリ。

自分がヒノキ花粉にここまで反応するとはびっくり!

昨日の午後、それを仕事ついでに同僚へのメールに書いたところ、なんたってお医者

さんと仕事してるもんですから、「先生に言ってお薬出してもらいましょうか?」などと言

ってくださる。でもなんたって医者嫌い・薬嫌いの私なので、そのときはそこまでしてい

ただかなくってもだいじょーぶ、なんて思っていたのだけれど、やっぱりこれはもう駄目

みたいです。今朝早々に涙ぽろぽろでお願いしました。

こんなんじゃ家で仕事してたってぜんぜん仕事にならないのに、クライアントのところに

なんか行けるわけないもんね。

それで、ここまで劇的に発症するということはそうとう免疫力が落ちていたわけで、考

えてみればいくつか思い当たる節がある。まず震災後のストレス。揺れで夜中に何度

も目覚めるので眠りが浅かったのと、それに直後は計画停電があったり物不足だった

りして添加物の多いインスタントばかり食べていたこと。野菜不足。それと今月はやた

らと珈琲がおいしくて珈琲をたくさん飲んだ。珈琲がおいしく飲めるってことは私にとっ

ては体調がいいってことなのでそれ自体は悪くないのだけれど、私のばあい問題は

珈琲に入れる砂糖ですね。それと、お昼にパンばかり食べていた。これも良くない。

というわけで、まず自分で今すぐできるデトックスを考えた。

①まず浄化槽である肝臓と腎臓を温める。

 詳しいことは東城百合子『食生活が人生を変える』に書いてあります。

②足踏みマットを踏んで、膝上20センチまで揉み上げ、大きなマグカップに

 1杯の白湯を飲む。官足法のHP参照 → 官足法

③デトックス・ティーを飲む。

 デトックスに水分は欠かせない。良い水を飲むことはもちろんだけど、有効成分の入

 ったお茶も効果的。一般にデトックスに効果があるのは、ショウガ、シナモン、ペパー

 ミント、レモンなどで、これにオリゴ糖、はちみつを加えるとさらに飲みやすく効果的。

④デトックス食材を使った食事。

 デトックスと言ったらファイバー。究極のデトックスフードと言われているのは玄米で、

 これはうちは常食なのでOKとして、ゴボウ、レンコン、大根などの根菜類を始めと

 する野菜全般。抗菌・滅菌作用のある梅干し。抗酸化、免疫力アップ、体内浄化に

 効果のあるゴマ、にんにく、生姜、ネギ、豆類、海藻類、納豆、味噌 ・・・・・・(書き始

 めたらキリがないけど)などをバランスよく積極的にとる。

⑤ラストはヒマラヤ岩塩のお風呂に入る! ですね。

 これはもっとも簡単で気持ちがよくて即効性があるかも。

 ヒマラヤ岩塩のお風呂にのんびり浸かっていると心身ともに余分なもの・ネガティ

 ブなものがぬけていくのがわかります。

・・・・・・ ということで、とりあえず手持ちのウィートヒート(オーガニックの小麦を麻の

袋に入れた、レンジでチンして使うカイロいたいなもの。これ、すごく優れものなのだ

けれど輸入元の都倉インターナショナルが倒産してしまったらしくて手に入らなくなっ

てしまって残念)で肝をあっためてみたのだけれど、思った以上に効きそうです。

何より、肝臓のあたりを温めるとホッとやすらぐ。

そしてお昼に買い物に行ったついでにスーパーで目に入ったお茶を買ってみた。

『べにふうき』。屋久島産の有機栽培茶で、花粉症に効くことで有名らしい。

夕方にはポンパドールのミントティーとジンジャー&レモン・ハーブティーも買った。

このジンジャー&レモン、すごくいいです。ティーバッグとは思えないほど生姜が効い

ていて、からだが温まる。はちみつを入れるとおいしくて喉にもいい。

こころなし少し良くなったような気がします。

こんなんで私はしばらくデトックス、続けます。

早くすっきりしたい!!!

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2011年4月18日 (月)

花ふぶき・紙ふぶき

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私が持っているよりきっと彼女が持っているほうがいいだろうな、と思われる写真集を

すみごんさんにお送りしたら、代わりに届いた荷物の中にこんな素敵なクラッカーが

入っていました。

季節のクラッカー。

さくら、あめ、おちば、ゆき、と4種類あって、ヒモを引いてパン! とやると中からそれ

ぞれの紙片が出てくるの。

これ、めちゃめちゃ粋でかわいくてお洒落です。

いまだったらやっぱり桜でしょ?

でも、いったいどんなシチュエイションで、どこでやるのがいいんでしょ。

自分の家の中なら1番無難として、ライブハウス、レストラン、スクランブル交差点、林

のなか、原っぱ、夜景のきれいなウォーターフロント、う~ん・・・・・・

と考えてみたけれど、もったいなくてちょっと使えそうにない。

でも、まずは同じ歳になった友人から『お祝いしようよ♪』と言われていたから、その

とき使うことにしよう。

それでちょっと調べたら、このクラッカーを企画した会社が Hanasaka PROJECT

なるものをやってました。『東北を元気にする。日本を元気にする”花咲か爺さん”にな

ります!』ってことで、このさくらのクラッカーとさくらのクリップの売り上げの一部を復

興義援金にするそうです。なんたって桜は日本人のこころだもの。いい企画だよね。

私もできればそんな仕事がしたい。

そういえばいつか東北の避難所で誕生日を迎えた女の子が、お姉ちゃんがアルバイト

して買ってきてくれたバースデー・ケーキでお祝いしてるシーンがあったけど、そんなと

きこのクラッカーがあればさらに盛り上がることでしょう!

それで思い出したけど今日18日は竹内直さんの誕生日でした。

う~ん、ライブハウスでこれをパン! とやりたかった・・・・・・

きっと見てないと思うけど、直さん、お誕生日おめでとう!


そして、今日の桜。

まだ市内にはたくさん咲いてる山ざくら。

もう暗くなりかけてるうえにカメラの電池が切れかけてるうえに強風、ということで、ちょ

っとボケてますけど・・・・・・

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2011年4月17日 (日)

つぼみの季節

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空は青空。陽射しはあたたかい。

天気予報はハズレた。

朝、月に一度の定期清掃で庭の草むしりをしたら、ガーデングローブをしていたのに

爪の中までまっ黒になった。1年務めた役員も先月で晴れてお役御免となったから、

遅い朝食の後は埃を浴びついでに久々にゆっくりとバラの手入れ。

つい先日までスカスカだったベランダも、ここ最近の急な気温の上昇でにわかにジャン

グル化してきた。鉢が混んでいるところには少々ウドンコ発生。

それでもどのバラの株にも順調につぼみがあがってきた。

いっときはもう駄目かと思っていたスタンダード仕立てのコンスタンススプライにも数年

ぶりに蕾が・・・・・・。植物の底力を感じる。

株の樹勢、形を見ながらベランダの掃除をしつつ鉢の配置換え、肥料をあげて水やり

してバラは終了。それから、自分の髪みたいにボーボーに伸びて絡まったクレマチス

をほどいてフェンスに誘引して作業は終わった。

私も早く髪を切りに行かなきゃ!

そして今年こそバラの咲く時期に友達を家によぼう。

ミニバラの鉢の中では今年もどこからかこぼれ種のスミレが咲き始めた。

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2011年4月16日 (土)

移ろう春

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震災以来、眠りが浅かったりするせいか、すごく夢を見る。

それは自分の本質を問われるような内容だったり、インナーチャイルドに関するもの

だったり、こころのどこかでいつも気にかけていたりすることだったりするのだけれど

今日見た夢はすごくしあわせな夢だった。

夢だから、場面展開が突拍子もなかったり、シチュエイションに矛盾があったりして、

そのシーンだけを取り出してみたところで何がどうってわけではないのだけれど、とに

かく、その場を満たす至福感がものすごかった。それだけが胸に強烈に残ったまま目

覚めたのだった。つくづく、自分っていう人間は、自分によって人がしあわせになるの

を見てしあわせを感じるタイプの人間なのだと実感させられた夢でもあった。

近いうちにそれが正夢になったらいいと思う。

それで、いつものごとく目覚まし時計が鳴ってからいい加減たってから起きて、夢のこ

とをぼんやり考えながら遅い朝食を作った。ラジオからマイケル・ジャクソンの歌う『ス

マイル』が流れて、そのあまりの素晴らしさに思わずラジオのボリュームを上げる。

こんなに美しい声で歌うシンガーがもうこの世にいないなんて!

・・・・・・ それから、いつものようにコピ・ルアックをして珈琲をいれる。最近、自分でい

れる珈琲はますますおいしい。

そして、子どもと食事を始めてしばらくした頃にガタガタと部屋が揺れ出した。

ここ数日揺れなかったからちょっと安心していたのに、今朝のはまた大きい。

思わず食器棚を押さえる。息子は本棚から私の備前を床に下ろしている。娘はすぐに

TVをつける。テーブルの上のカップに入った珈琲がこぼれそうなくらい揺れている。

今日の揺れはすぐにおさまったけれど栃木県南部で震度5強。やれやれ!

午後のプールは久しぶりに大きく揺れた後だから来ている人は少ないかと思ったけれ

どそうでもなかった。3.11の地震のときは揺れでプールの水が3分の1も外に出てし

まったとコーチが言っていた。昨日、朝おきたときから寝違えたみたいに右の首から肩

にかけて痛かったから、今日1回おきに左右呼吸でクロールを泳げと言われたときに

はよりにもよって・・・と思ったけれど、50分泳ぎ終わった後は少しマシになっていた。

やっぱり泳ぐのはいいのだ。

プール帰りに通りかかった公園の枝垂れ桜はもう満開を過ぎて散りかけていた。

風が吹くたび、あたりいちめん、白とピンクの花吹雪。

それは私には祝福みたいに見えた。

こころのありようで世界の見え方はいかようにも変わる。

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少し遠くに目を移すと、ひときわ鮮やかなピンクが見えて、近寄ると咲き始めたばかり

の愛らしい八重桜。

花々がバトンタッチしながら駆け足で春が移ろってゆく・・・・・

 Michael Jackson   →  Smile

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2011年4月15日 (金)

これからだよ、日本は!

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親友の友人、という縁で、エハンさんには何度か会ったことがある。

そのどれが最初だったかもう忘れてしまったけれど、たしかあれはある夏の終わりの

まだ暑いころ、当時エハンさんが住んでいた広尾のマンション近くのアイリッシュパブ

で待ち合わせたのが、たぶん最初じゃなかったかと思う。

「僕の友人で、エハン・デラヴィっていう、世界中の秘境を旅してるインディ・ジョーンズ

みたいな人がいるんだけど、こんど東京で会うとき、あなたも join しない?」

なんて言われて、「オーライ!」と出かけて行ったのだった。

広尾といったら東京でもかなりアッパーな雰囲気の街だと思うけど、初めて会ったエハ

ンさんはランニングに短パン、という非常にラフな恰好でビールを飲んでいた。

そして初めて会ったにもかかわらず、すごく気さくなビッグ・スマイルで迎えてくれた。

なんて気取らない気さくな人なんだろう! というのが最初の印象だった。

それから我々は代官山まで歩いて行って、当時トレンドだったブッダ・カフェで生春巻

きやら大根餅やらの無国籍料理を食べたのだった。その間、エハンさんは大きなジョ

ッキでビールをガブガブ飲んでいた。たぶんビールをしこたま飲むせいで、当時のエハ

ンさんのお腹は今よりずっとファットだった。

流暢な丁寧で美しい日本語に関西弁が混じる面白い喋り方。手振り身振りに豊かな

表情、擬音をまじえながら、膨大な知識と記憶力でありとあらゆることについて時に真

剣に、時に面白おかしくユーモアたっぷりに話すエハンさんはサイコーに面白かった。

たぶん、エハンさんが話している動画をちょっと見ただけでもわかると思うけど、天性

の話術師なのだ。たぶんエハンさんのセミナーなら、少々長くても退屈することはない

んじゃないかと思う。

そして、そのときだったか別のときだったか名前を聞かれて私が答えると、エハンさん

は「シンクロニシティだ」と言った。単純にエハンさんの奥さんと私のファーストネーム

が同じだったのだ。私の名前は特にめずらしい名前じゃないけれど、かといってそれ

ほどたくさんいるわけでもないから、たしかに少しは意味というか縁があるのかもしれ

ない。それから少し後に友人が立ち上げた会社に私が入ることになって、そのころ出

版されたのがエハンさんが翻訳したこの『パワーか、フォースか』という本。それをもと

にセミナーを企画した。私がしたのは人と場のセッティングと事務局程度だけれど。

そのときエハンさんにサインをしてもらった446ページにも及ぶ、人間の意識レベルに

ついて書かれた『パワーか、フォースか』についてはまた機会があったら書きたいと思

う。・・・ というより、私が何か書くまでもなくすごく面白い本なので、ぜひ読んでみてく

ださい。ちょうど意識のシフトを迎えたいま読むのにも最適な本だと思います。

そして以前会ったときにエハンさんは、本当はカナダの豊かな自然の中にいるほうが

あんな劣悪な環境の大阪にいるより自分としてはずっといいのだけれど、神の啓示が

あって「お前は日本に行け!」と言われたので(日本に自分のミッションがあるような

ので)また日本に来た、と言っていたのだけれど、そのエハンさんが今また日本に来

ている。

なんと震災後、この日本の窮地にいてもたってもいられずにカナダから駆けつけたの

だそうだ。日本の4ヶ所でセミナーを行い、そこでみんなから集めたメッセージ(Hope

Book)と、義援金で必要な物資を調達し、自ら4トントラックを運転してついに昨日、被

災地の女川町に到着した様子がライブでPPP(Pray、Pride、Power)プロジェクトのブ

ログにアップされている。エハンさん、すごい行動力!

このプロジェクトのスローガンが『これからだよ、日本は!』なのだ。

私には『がんばろうニッポン』より力強く感じます(^-^)

よかったらぜひチェックして応援してください。

 PPPプロジェクトブログ →  これからだよ、日本は!

そして、今日のこのニュースもすごかった!

久々の朗報!!

<放射性物質>顔料使ってセシウム汚染水浄化 東工大が開発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000023-mai-soci

ほんと、まだまだこれからです。日本 。

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2011年4月13日 (水)

Peace of Mind 春の光のなかで

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日々、こころ安らかならざることの多いこの春だけれど、しばしPeace of Mind

風景を・・・

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毎年ここへ娘と桜を見に来るようになってもう何年になるだろう。

駅から十数分、住宅街をぬけて急な坂を下り、ひときわ低い川沿いの道に出た途端

に広がるのどかな風景は、ここが東京であることを忘れてしまうくらいだ。

そして、ここでこの桜を見ることは純粋に春の歓びのひとつだ。

とてもしあわせな気持ちになる。

あたたかな春の光のなかで、気まぐれな風に揺られるピンクの枝垂れ桜は愛らしい

女の子たちの乱舞のようで、ひととき身を固くさせられていたような事柄からも解放

される ・・・

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でも、年々それも事情が違っているようだ。

今年は桜の木に花のついていない枯れ枝が目立った。

そのせいでいつもの密集したボリュームはなかった。

一年にたった一度とはいえ、これだけの花を一気に咲かせるのだから、木としてはど

れだけエネルギーのいることだろう。花はやはり愛でるだけじゃなくて、ちゃんと保護

してあげなくてはいけないのだ。桜を見ていてそれを感じることはとても多い。何はと

もあれ、毎年この風景を享受している地元の人がケアすることはできないのかと思う。

私ならまず枯れた枝を切り取って、根元に肥料を入れてあげるだろう。

桜もバラ科なら、愛情もってすればきっとそんなやり方でも通じるだろう。

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ここはウグイスのサンクチュアリでもあって、いつ来ても爽やかなウグイスの鳴き声が

する。そしてウグイスだからって最初から上手く鳴けるわけじゃなくて、ずいぶんと研鑚

を積んだ末に完璧なウグイスの鳴き方になるようだ。今日はずっと練習しているウグイ

ス君がいて、まるで小学生の子どもが習いたての立て笛を吹いてるみたいに同じ音

ばかり出していて可笑しかった。娘と「まるで誰かさんみたいだね」と言って笑った。

そして水場はウグイスだけじゃなくていろいろな生きものたちの宝庫。

今日はシラサギがいた。

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そして最近まったく見なくなったなあ、と思っていた(娘など絵本の中でしか見たことが

ないと言っていた)土筆(つくし)もここで見つけた。

今までここへは桜の季節しか来たことがないけれど、つくしんぼの季節に来るのもい

いかもしれない。

ひとときのPeace of Mind。

春の野川で。

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2011年4月12日 (火)

さくら。日本人のこころ。

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前にMちゃんが住んでた家の前の桜も満開になった。

保護樹林の桜。

たぶんもう老木なのに、そのきよらかな瞳。

日本人がこの花に惹かれるのはきっとそこなんだね。

・・・・・・

桜を見ているとその花ひとつひとつが日本人のこころなんじゃないかと思えてくる。

たぶんそれは世界を変えうる ・・・・・・

日本人はそれを忘れちゃいけない。

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揺れる大地

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昨日の午後からの急激な天気の変化はもの凄かった。

快晴から一転、暗くなって雷鳴が轟き始めたと思ったら、じきに激しい暴風雨。

夕方、スカイプで仕事仲間と話しているときに突然きた、激しい揺れ。

慌ててスカイプを切って食器棚を押さえつつもTVをつけると、福島で震度6弱の地震。

それからはなんだかすっかり気持ちが萎えてしまって雨のなか買い物に行く気持ちに

もなれず、ありあわせの簡単な夕飯ですませた。

それから朝までの間にだって、どれだけ揺れたことか。

今朝は今朝で早朝、けたたましい消防車と救急車のサイレンの音で目覚め、それが

ごく近くで止まったのが気になったが、これだけ揺れ続ければ人だっておかしくなろう

というものだ。そして起きた直後に今度は長野で震度5弱の地震。

先月の地震からずっと揺れ続けているからもう震度3くらいでは慣れつつあるけれど、

ときどき自分が揺れているのか地震かわからないときがある。うちの目安はペンダン

トライトのコード。揺れがひどいときには部屋の天井につるしたウィンドチャイムがカラ

ンコロンと大きな音で鳴りだす。

地震の回数でいうと、先月の地震発生から昨日までで震度4以上の地震だけで100

回以上、それ以下の地震を入れると16000回以上だそうだ。

そして今日、経済産業省原子力安全・保安院は福島第1原発の事故を国際原子力事

故評価尺度を、ついにレベル5からレベル7に上げたそうだ。

政府は絶対チェルノブイリと同じにはならない、と言い続けたんじゃなかったっけ?!

地震から半月経ち、4月頭に感じた疲れを、ひと月経ってまた新たに感じている。

けれど昨日の酷い天気から一夜明けれてみれば何事もなかったように空はまた素晴

らしい快晴で、外に出れば芽吹いたばかりの新緑がどこまでも優しい。

うちの近所には私の好きな、ものすごく大きな樹があって、前を通るたびにその下に

立って樹を見上げるのが習慣になっている。空に突き抜けるような巨大な樹は長く枝

を垂らして、私に優しく手をさしのべる。

自然は偉大だ。

それを前にしたら人間はただひれ伏すしかない。

そして、自然はいつも美しい。

それにくらべたら人間の営みはそれを汚すばかりでちっとも美しくない。

先日、新宿の汚い街を歩きながら、全てを押し流されるべくは東北の美しい自然にあ

ふれた町ではなく、この汚い都市のほうなのではないのかと思った、その気持ちが頭

を離れない。そうなったら自分も押し流されようが、それもいたしかたのないことなので

はないか。とか。

束の間、新緑に癒されて遅い昼食のサンドイッチを買って家に戻れば、息子が「また

すごく揺れたよ」と。またもや福島県浜通りで震度6弱の地震。

思わず心の中で、もうTVにその町の様子すら映らなくなった名前を絶望的な気持ちで

つぶやいた。・・・・・・ フクシマ!

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2011年4月11日 (月)

2時46分の桜

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巨大地震からひと月。

昨日、妹に会ったら、震災直後から報じられていた惨状からてっきり駄目だろうと思っ

ていた南三陸町の友人とやっと数日前に連絡がついて、無事だったことがわかって心

底ホッとしたと言っていた。

運よく助かった人もいれば、助からなかった人もいる。

2時46分、黙とう、合掌。


それまで穏やかに晴れていた空をにわかに黒雲が蔽い始め、春の陽気だった大気が

ひんやりし始めた。

遠くで轟く雷鳴、稲光。

そして雨 ・・・・・・

空は大地は何を怒り、何を憂えているのか。

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2011年4月10日 (日)

桜日和

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めずらしく家族全員集まって、父の傘寿のお祝いをした。

先日、たまたまランチに友人と入った神楽坂のフグ料理屋の店員さんがとても感じが

よかったので、今日はそこでフグのコースを食べた。

フグのコースなんて初めて食べたけど、あっさりした淡白な味と独特の食感がおいし

かった。ふつう、おめでたい魚といったらなんといっても鯛だけど、地方によってはフグ

をフクと言って福を呼ぶおめでたい魚と言われてるいらしいから、お祝いの席にはぴっ

たりだったかと思う。

フグというと赤坂のベンチャー会社に入りたての頃、お昼に行く途中にあったフグ料

理屋の生け簀の前を通るたびに、そこで立ち止まってしばらく眺めていたことがあっ

た。先日の友人には「変なヤツ~」と笑われたけど、当時ひとくせもふたくせもある男

7人に囲まれて、慣れない会長秘書、なんてポジションで毎日緊張して汲々の思いを

していた私には、大きな水槽の中で泳ぐというよりはぷわぁ~と浮遊しているみたいな

トラフグの愛嬌のある顔を眺めているのはある種の息抜きだったのだと思う。

「あんたはいいやね。のんきで」なんて言いながら見ていたのだけれど、いま考えると

(というか、考えるまでもなく)ちっともよかあない。明日をも知れぬ身なのだから。

というわけで、今日はフグ皮を箸につまんで斑模様を見ながら「おお、君はほんとにト

ラフグなのだね」と思いながらフグ皮のもみじおろしポン酢和えを食べたのであった。

先日の感じの良い店員さんは実は店長で、店中自ら実によく立ち働き、手際よく雑炊

まで作ってくれた。作りながら「今日は何かのお祝いですか?」と聞くので「父の誕生

日のお祝いで」と言ったら食事の後にチェキを持ってきて記念写真を撮ってくれ、きち

んとカードに入れて渡してくれた。私は接客業をしていたから接客にはかなり厳しいの

だけれど、いまどきめずらしくよくできた人だと思った。

ゆっくりデザートまで食べた後は、神楽坂から飯田橋へ。

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桜が満開となった今週末はお花見のピークで、カナルカフェも例年通り長蛇の列。

ボートに乗る人を眺めながら、川沿いの桜並木の遊歩道を歩いた。

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遊歩道の脇もシートを敷いてお花見する人でいっぱい。

日本人って震災があっても(それとも、震災があったからなおさらなのか)こうやってお

花見せずにはいられない国民性なんだなぁ~、と半ば感心しつつ思う。

それに関西人と東京人をくらべても、桜・桜と言って騒ぐのは東京人のほうだと前に聞

いた。それを裏付けるように東京はどこもかしこも桜だらけ。

この季節にたまたま東京を訪れることになった外国人にとってもこの景色は amazing

らしいから。

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そして飯田橋から市ヶ谷へ。

お濠の脇には電線にとまったスズメみたいに花見をしながら日向ぼっこしている若い

カップルがた~くさん。

それを見ながら妹が「春だねぇ~!」とつぶやいた。

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うん、春だ。

今日は電車の中でも道を歩いていても、カバさんみたいに大口あけて欠伸している人

をずいぶん見た。

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春は眠たい。

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2011年4月 8日 (金)

キャンドル生活

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昨日、タイから小包みが届いた。

といっても中身はたいしたものじゃない。

先日オークションで買った、アンティークのアイアン製のコートフックが2つ。

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このあいだプチミュゼさんで買った、フランス製のハンギングホルダー付きキャンドル

ホルダーを吊り下げるために。

まずはリヴィングの鏡の横にブルーのを。

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それからバスルームの脇にはイエローのをセットした。

なかなかいい感じです(^-^)

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でもティーライト・キャンドルって安価で便利だけれどあんまり明るくない。

扱いが少し面倒でもボーティブタイプか、ティーライトのクリアカップのほうが光の透過

性があっていいかもしれない、なんて思っていたら、夜になってニュースでとうぶん計

画停電はやらないことになったと言っていた。電力需要が今のところ去年の50%で間

に合っているのだそうだ。なるほど、街も町もこれくらい節電すれば今の時期なら充分

やれるってことか。かといって私はぜんぜん困らない。もともとこのガラスのキャンドル

ホルダーには花やグリーンを挿してもいいと思っていたし、フックはフックでただ単純に

服をかけてもいいんだから。

問題は夏だ。

うちはもともと真夏でもそれほど涼しくしてるほうじゃないけれど、去年みたいに耐えが

たい暑さの日にまったくクーラーが使えないとなったらまいるだろうな。そうじゃなくても

窓際の私の席は暑いし、熱を発するコンピュータの前にいたら仕事にならないかも。

今年はついにグリーン・カーテンか? でも私、ゴーヤって駄目なのよ。

なんてKさんと話した。

彼女は相変わらず元気で明るくて、ノーテンキとも思える彼女と話してたらそんな話も

笑っておしまいになった。明るい人っていい。

私はゴーヤじゃなくて、クレマチスのカーテンがいいな。じゃなかったら朝顔か。

でも、鉄筋コンクリートの外壁からフェンスまで、どうやって誘引すればいいんだろ?

庭師のYちゃんにでも聞いてみるか。

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2011年4月 6日 (水)

齢八十

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今日、父の80歳の誕生日。

昼間なんども電話してみたがいなかった。

きっと春の陽気に誘われてどこかに出かけたんだろう、夕方には帰ってるだろうと思

って夕方でかけた。傘寿のお祝いは別の日にちゃんとやることになっているけれど、

今日は今日だ。デパートの地下で買った高級な焼き鳥と母の仏壇用にいい匂いのす

る黄色いフリージアを持って。でも、駅から電話してもやっぱりいない。

駄目もとで携帯に電話するとさんざん呼び出し音が鳴った後めずらしく出てきて、今日

は友達と出かけてまだ出先だって言う。電話の向こうで何やら元気にいろいろ喋って

いたけれどよく聞き取れないのでふんふんと聞いて、お誕生日おめでとう!と言って

切った。この人には放射能も関係ないらしい。先日の地震のときもこっちの心配をよそ

に思いのほか平気だった。ふだんはすごくネガティブな人なのに、世の中が暗いとき

に妙に楽天的で明るかったりして、それがAB型のふしぎな性格のなせるところなのか

よくわからぬ。それでも80になっても元気に出かけて行く気力があればだいじょうぶ

だ。暗くなるまでには帰ろうと思う、というのんきな父に「ビールは買ってあるの?」と

聞けば「買ってある!」と言うから、そのまま家に行ってドアノブに伊勢丹の紙袋と花を

ぶらさげて帰ってきた。かわりに庭で椿を一枝手折って。

猫の額ほどもない狭い庭では先日の地震で転がった鉢がそのまま枯れていて、手入

れのされていない椿が何種類か咲いていた。薄暮にぼうっとやわらかな光をまとって

咲いていた白い椿はなんという椿だろう。それから、この小ぶりのかわいいのは。

椿は赤より白いのが好きだ。和菓子みたいにうっすら淡くピンクがかったの。

椿もバラと同様、ものすごくたくさんの種類がある。

いつか自分の庭にお気入りの椿を何種か植えるのもいいかもしれない、と思う。

そんな日が私に来れば、の話だけれど。

空襲も地震も乗り越え今日まで生き延びた父、齢八十。

ともあれ、めでたい。

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2011年4月 5日 (火)

閉館30分前の桜

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今日はずいぶん暖かくなった。

午後遅く、用事で新宿に出たついでに新宿御苑に寄った。

本日の閉園時間は4時半です、というアナウンスを聴きながら。

園内に入ると春の陽気に誘われてか、花見に集まった人、人。

久しぶりにこんなにたくさんの人を見た気がする。

しかも、こんなにくつろいでしあわせそうな人たちを。

桜の下では誰もが笑顔になってしまう、と書いたのはいつだったろう。

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御苑はたいてい毎年くるから、勝手は多少知っている。

いま咲いてそうなポイントを、ピンポイントで足早に歩いた。

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それにしても毎年思うんだけど、桜の木の下で写真を撮りあってるカップルはしあわせ

そうでいいな。でも、あれでうまく撮れてるのかな。人物は桜よりもうちょっと前に出て

カメラはそんなにひかずに、それに私なら三脚使って一緒に撮るのにな、なんて思い

ながら通り過ぎる。私の願いはなかなか叶わない。

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花も光によって様々に表情を変える。

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今日は短時間ながら、斜陽に輝く桜がすごくきれいだった。

移りゆく時そのものを思わせて・・・

そして最後に見た、素晴らしく良いかたちの満開の桜!

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2011年4月 4日 (月)

エステバンの香り

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もう2年くらいの前のことになるか、2月に会ったとき calligraphyさんにいただいたエス

テバンの香りのセット。

桃や桜の花をかたどったセラミックが干菓子みたいでかわいらしく、見た瞬間に「これ

は緑のフロストガラスのお皿に入れて飾ろう」と思ったのだけれどなかなか適当なお

皿が見つからず、大事にとっておいたのを今日イッタラのお皿に出した。

フロストじゃないけれど、これも悪くはないかな。

『エスプリ・ド・テ』、 茶の精神、と名づけられたパウダリーで和風の香り。

世の中にアロマグッズは多いけれど、好きな香りってそんなにない。

そのなかでもエステバンは好きだ。

ナチュラルでありながら複雑で上品な香り。

昔、自分が働く店でも扱っていた。

家にある蓋つきのテラコッタのキャンドルもエステバン。

もう使ってしまったけれど、シダーの香りで、火をつけるとヒマラヤ杉とクローブの混じ

った深い香りがした。私の好きな香りは他にローズマリー、ヴェルガモット、ネロリ、ロ

ーズウッド、シダー、和種ハッカ、など。セージの葉を焚くのも好きだ。

これは『コリアンダーやサフラン、ナツメグのスパイシーでいてやわらかい甘い香りに

抹茶やマグノリアの上品な透明感がプラスされたフローラル・フルーティー』だそうだ。

桜の季節になったから、これはしばらく玄関に飾っておく。

額装した桜の柄の手ぬぐいの下に。

玄関に出るたびに、ほのかな淡い香りがする。

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2011年4月 3日 (日)

枝垂れ桜のカーテン

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去年の夏、蓮池の蓮を一緒に見た友人と、今日は同じ小石川後楽園で桜を見た。

例年ならソメイヨシノも見頃を迎えている頃だろうと思うのに、今年は繰り返しやってく

る寒の戻りのせいで、都内でいまわずかに満開なのは枝垂れ桜ばかり。今日はまた

昨日の暖かさとは打って変わって、ダウンコートに手袋という人が目立つ寒いお花見

となった。

入口入ってすぐのところの枝垂れ桜。

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左手を見れば、築山に沿って淡い色の桜と濃い色の桜、それに松の緑が映えて見事

なコントラスト。

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そして、これも例年ほどではないのだろうけど、お花見客もそれなりにいた。

そのなかには外国人の姿もけっこうあった。

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この庭園の様式は池を中心にした回遊式築山泉水庭で、その池の美しさも『美の壺』

で取り上げられるほど。

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樹木が多いせいでそのぶんよけいに寒く感じられたけれど、一年ぶりに見た枝垂れ桜

のカーテンはやっぱり素敵だった。

庭園を回遊するあいだ、もちろん友人とはいろいろなことを話した。

花見客にもいつものような呑気さや陽気さはない。

鎮魂、祈り、許し、解放、浄化、そして希望。

様々な日本人の思いが投影された今年の桜。

あっという間に終わる桜だけれど、桜の季節はまだ始まったばかりだ。

ソメイヨシノはまだ2分咲き、といったところ。

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2011年4月 2日 (土)

さくら満開

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昨日はとても寒くて、4月になってもなかなか暖かくならないと思っていたのに、

今日はいきなり春の陽気。

スイミング帰りに通った自転車道の桜はもう満開!

ゆっくりでもいいから、人のこころにも早く春が来ますように。

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2011年4月 1日 (金)

原発なかったら生活できないじゃないと、ご心配のあなたに

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さっきHNKのニュースウォッチ9を見ていたら、3.11の地震の名称が『東北関東大

震災』から『東日本大震災』に変わったと言っていた。やれやれ。

その東日本大震災が起きた直後から、地震のことより原発事故のことばかり気にし

ていた息子。震災後数日間は自分がネットで知り得た情報を逐一報告してくれるもの

だから、それも私にとっては大きなストレスになっていた。しかも、それほど神経質に

気にしていた原発事故なのに、息子の言動ときたらまるで原発擁護派なのだ。

「原発がこわいんじゃなくて、人のミスがこわいんだ」「世の中で起きる大事故と言わ

れる事故の8割か9割が人災だよ。人はどんなに気をつけてたってミスするものだよ

それに原発は他のミスとはくらべものにならない、ケタ違いだよ。ひとたび間違って制

御不能になったらもう人は手がつけられないんだから。だいたい人間の手に負えない

ようなものを扱うこと自体が間違ってたんだよ」「でも電気がなかったら生きていけない

じゃないか。また電気が無かった頃の時代に戻れっていうのか」「原発がなくてもやれ

るかもしれないじゃないの。もともと人の歴史は不可能と思われることを可能にしてき

たんだから」 ・・・・・・

ごくごく割愛だけれど、こんな攻防を息子とどれだけやりあってきたことか。

ほんとに疲れた。

以前からずっと私はこのさき世界のスピリットを牽引していくのは日本だ、と言ってい

たのだけれど、こんな形で日本が世界の原発にストップをかけることになろうとはなん

て皮肉なんだろう。

そして今日朝1で、友達のライターで庭師のyaoyao さんから『原発いらない』広げませ

んか、というメールがきたので、ここにそのまま転載しようと思う。

以下、原文のままです。

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福島の原発事故で福島では、廃炉の措置が既定路線となってきましたが、その一方

で、「安全性を強化させて、他の原発は存続」の声も聞かれます。

ところが、原発って、いますぐストップしても、なんら困ることはないそうです。

それをお伝えしたくてメールをしました。


 原発なかったら生活できないじゃないと、ご心配のあなたに


東日本大震災で原発のモロさ、危険性が露になりました。

それでも「電気に頼った生活には、原発は必要不可欠でしょう、日本の電気は4割が

原子力なんだから……」、と原発とはいやいやながらも共存していかなけりゃと思って

いませんか?

でも、大丈夫!

私たちは原子力を推進したい電力会社と政府の長年の「原子力キャンペーン」によっ

て、そう思いこまされてしまっているだけ。

「原発なくても大丈夫」という裏づけとなるこのハナシ、読んでみてください。気持ちが

楽になりますよ。


http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=233184

http://blogs.yahoo.co.jp/mvbzx0147/28280966.html


また、これまでの電力会社+政府の「原子力キャンペーン」のウソをゆる~く、わかり

やすく解説したアニメが、「源八おじさんとタマ」、必見です。

1~5が、ユーチューブで見られます。


 脱力系反原発アニメーション →  源八おじさんとタマ


狭い地震国の日本。

原発におびえながら暮らすより、まずは原発を止めて、それから自然エネルギーへの

転換を選択しませんか?

そのうえで、「ちょっとの不便を楽しむ」ぐらいの遊び心、あってほしいとも思うんです。

避難区域の人たちは、もう再び住み慣れた土地に戻れることはないのでしょうね。

その一方で、屋内退避や自主判断など、あいまいな措置がとられ、命が軽視されて

います。暮らしを育んで来た土地が再び、もとの営みに戻ることもありません。一帯

の自然環境、犬、猫、家畜、丹精こめて育てられた作物や草花なども、見殺しです。

また、遠く離れれば薄まるとはいえ、放射能は、電気を享受する生活とは程遠い地域

にまで、影響を及ぼします。

私は、自分たちで始末しきれないものは、動かすべきではないと思います。

また、国は、この償いに新たに税金を投入しようとしていますが、危険な原発を推し進

めた責任は、不問にされるのでしょうか?

そんなことは許せない! 

復興支援に力を注ぎ、心を通わせるとともに、その点にも注視していきたいです。

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あたらしい月

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あたらしい月になったから、食卓にほんのちょこっと花がほしくて久しぶりにコトリ花店

さんに行った。昨日、家でとっても疲れることがあったりしたから、なおさら。

計画停電のときもふつうに営業していたのはTwitter で見て知っていたけれど、コトリ

さんは元気そうだった。地震のときは店で接客中で大変だったみたいだけど(彼女が)

店自体は揺れることもなく、あれだけたくさん置いてあるガラスビンひとつ落ちることな

く、後になって耐震建築だったとわかったそうだ。もともと冬でも花のためにほとんど暖

房はしていなかったし、レジはないし、昼間は自然光でじゅうぶん明るいので日中の

計画停電くらいならぜんぜん問題なかったという。それでも夏の暑い時期に電気がま

ったく使えない時間が3時間でもあったら花屋はやれないから、いまからソーラー・シ

ステムや発電機のことを考えたりと、頭を悩ませているみたいだった。いずれにしても

お金がかかる。夏場に冷蔵庫が絶対不可欠な生鮮食品をあつかうお店とかケーキ屋

さん、カフェなんかはどうするんだろう、と話した。

それに被災地の風評被害は花にも及んでいて、そういう産地の花は売れなくなってい

るらしい。洗えばいいのよね、とコトリさんは言った。花を食べるわけじゃないんだし。

それに8日で半減する、と私が言った。だからわざわざそういう産地の花ばかり買って

るの、とコトリさん。さすが。生産者は本当に大変だけど、こういうフローリストもいるの

で、そしてそれはきっと徐々に増えていくと思うので、負けないでほしいと思う。

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この白いバラはいくら? と聞いたらコトリさん頭を抱えて「高いの」と言った。

じゃあ、このラナンキュラスは? と聞いたらますます頭を抱えて「これも高いの!」

だって。へーんな花屋。

なので今日はプアなそうきちさんはグリーンアイスを少しだけ買いました。

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そして、今日わたしを捉えてしまったのはこの人形。

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なぜか目が合ってしまったら離れなくなってしまったんです。

手の平にすっぽり隠れてしまうほどの小さな人形。

私は人形だめだから、いままで人形をほしいなんて思ったことなかったのに。

それで値札がついてないので「これは売り物じゃないの?」と聞くと、コトリさんは首を

振って「違うの」と。でも、あんまり人に聞かれるので少し入ることになりました、できあ

がってお店に入ってくるのはまだまだ先になると思いますけど、ということだった。

この写真だとよく撮れてなくてわからないのだけれど、こんなに小さいのに目がグラス

アイでできているそうだ。どうりで。だから泣いてるみたいにキラキラしてたんだ。

そして、私がなぜこれがほしくなったかというと、この小さな人形が私のインナーチャイ

ルドに強くはたらきかけてくるかららしかった。小さくて細くて弱くて泣き虫だった子ども

時代。なんて私はさみしい子どもだったんだろう。最近、それを思い出させられるような

夢をよく見るのは、きっとそこに私が越えるべき何かがあるからなんだろう。

この人形についた名前を聞いてまた驚いた。『幸福の王子』・・・・・・。

それもまた私が子ども時代に好きだったお話だ。数年前、曽野綾子の新訳で出ている

のを本屋でみつけて買った。世の中には一瞬で自分の心とチューンしてしまうものを

作る人がいるんだなあ、と思った。今日の小さな驚き。

コトリさんはこの人形が店に入ったら知らせてくれると言ってくれた。

いつか、私のところにきたらまたここに載せよう。

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それから、今日見たプチミュゼさんのブログの中に『ウルーパさんは25年もしあわせ』

という記事があって、チェルノブイリ原発事故から半年後、30キロ以内の居住禁止区

の自宅で25年間、76になるまで暮らし続けている女性のことが紹介されていた。

そして放射能に対して必要以上にナーヴァスになっている外国人このことがよく報じら

れているけれど、それに対して日本人の反応が『日本人は騙されやすいのでも、おと

なしいのでも、暢気なのでもなく、思いやりと想像力がある上に胆が据わったところが

あるんだと思う』と書いていて、私もまったく同感した。

 petit-made の玉川上水ガイド →  ウルーバさんは25年もしあわせ

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