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2010年11月19日 (金)

酉の市

10torinoichi

酉の市に行くのなんて何年ぶりだろう。

母が生きている頃に何度か行った。いつも新宿の花園神社。

酉の市の夜にはもう新宿は境内どころか通りまで人・人・人で、境内の中にたどり着く

までが大変だった。やっと境内に入ると『ろくろ首』なんて看板の見世物小屋があって

私はそれを見たがったけれど母はそんな私を趣味が悪いと言って笑うだけだった。

二の酉の頃にはたいていものすごく寒かったから今回もどうなることかと思ったけれど

来てみればそれほどでもない。

ここは府中の大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)。

酉の市と言ったらなんと言っても大熊手で、熊手が売れるたびに威勢よく拍子木と手

拍子が鳴り、店の人全員で盛大に『商売繁盛』を祝ってくれる。

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その賑やかな声と音、活気のある様を見ているだけで何やらこっちまでアッパーな気

持ちになってくる。

熊手買って「これで来年も商売繁盛だ!」と思えたら安いもんだよ! とM。

ほんとだよ!

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熊手を売ってる店はいっぱいあって、中には去年買った大きな熊手を持ってやって来

て、「今年はこれより大きいの!」なんて景気のいいことを言ってる人や、「今年もこれ

くらいでね」(充分にデカイ)なんて頼んでいる人もいて、店ごとに常連さんもいるみた

いだけれど、それぞれの店によってどれほど熊手に違いと特徴があるかは、ただぼー

っと見ている限りじゃわからない。

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その時代ごとに流行みたいなものもあるみたいだけれど、人が何をして「これだ!!」

と思うかも全然わからない。

わからないけど、何やら賑やかにごちゃごちゃ付いた大熊手を持って歩くのは楽しい

かもしれない、と思う。

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そして大きな熊手が売れたときだけじゃなく、ふつうのおばさんが小さな家庭用の熊

手を買ったときにも同じように盛大に祝ってくれるのはスバラシイと思う。やられてる

おばさんはちょっと気恥ずかしそうだけれど・・・

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小市民は大熊手も買わずに神社でお参りをする。

なんたって今夜は大安吉日の酉の市だ。

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そして、お目当ての金魚すくいをする子どもたち ・・・

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ただ少し寂しいのは、毎年来ているというMによればこの酉の市も年々縮小傾向で地

味になりつつあるそうだ。『的屋』(てきや)というシステムがもう成り立たなくなったの

だろうと言うけれど、私もそう思う。昔は見ているだけでも楽しい飴細工だのガラス細

工だのといった店が必ず出ていたけれどもういないし、小さな女の子が目を輝かす夜

店の指輪ももうない。子どもがくると儲けに関係なく何度でもやらせてくれた金魚すくい

屋もヨーヨーすくい屋も、くじを引かせてくれるソースせんべい屋もあんず飴屋もいな

い。大好きな綿あめだって今やパンパンに入ってないんだもんね。

つまらないなぁー!

こんな風だといつか、都内の神社からお祭りの露店がいなくなる日も来るのかも知れ

ない。そんなことを思っていたらMが「いつまで子どもに綿あめ買ってやれるかな」と

(うちのジーサンみたいなことを)言ったから、あ、そっちのほうが先か、と思った。

そう。綿あめ買ってもらってにこにこしている子どもを見ていられるうちが花よね。

今年はそんな酉の市もこの二の酉で終わり。

来年は三の酉まであるらしい。

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