kusu kusu&コトリ花店
エストリニアヘッドの実をブロガー友達に送ろうと封筒に詰めていたら、娘が来て「私
にもちょうだい」と言うので、コトリさんに頼みたいこともあったし、やっぱりもうちょっと
買ってこようとスイミングの後に寄った。
と、自転車で店の近くまで来てコトリの店主とすれ違ったなあと思っていたら、バタバ
タと走って戻ってきた店主、顔を上気させてハアハア言っている。それを見ながらにこ
にこして「やっぱりあの実、もっと買っておこうと思って」と言うと「あの実、かわいいで
すよねー。まだありますからどうぞ、どうぞ」と言って店に入りながらアンティークの缶
を指さした。木の実を丹念に選びながら店主と話すうち、彼女も私と同じ2月生まれの
ことや、同じ町に住んでいること、バラに魅せられた友達が村田ばら園さんで働いてい
ることや、旦那さんが映画ライターをやっていることなどを聞いた。バラを扱う人の中
では村田春夫さんが一番好き、というのも一致していて嬉しかった。
そして選んだ実を袋に入れてもらっていると外でニャアーと声がするので戸口の外を
見ると、三毛ちゃんがいるではないか。
「この猫、毎日くるんですよ。いま飼ってくれる人を探しているところなんです」と、店主
が言ったかと思うと、すぐにお隣りのkusu kusuさんの店主がエサをやっている。
そう、ここはデッキの上に2つの店が並んでいるのだ。
手前が寄せ植えの植物などを扱っている園芸ショップのkusu kusu さんで、
その奥がコトリ花店。
それで、この猫はノラなのだけど近所で保護している人がいて、地域猫の印に左耳に
ちょうど昔の切符切りみたいにパチンと切れ目が入っているのだという。見ると確かに
小さな三角に切れていて「痛くないの?」と聞いたら、「耳のここなら痛くないんだそう
です」ってことだった。
とりあえず耳をちょこっと切られても、そのおかげで保健所に連れて行かれることもなく
こうして安全な場所でエサをもらえるからいいのかな?
お隣りのkusu kusu さんの店主も明るくて屈託のないい人だった。
近くの鉢植えの木に黄色い実が生ってるから「この実は何?」と聞いたら「グァバ」と答
えて、「おいしいのよー」と言ったと思ったら店の奥からグァバの実をひとつ持ってきて
くれたりして。
ここに引っ越してきた頃は便せんひとつ花ひとつ買いたいものがなくて、何か欲しい物
があったら街まで出て行かなきゃならなかったけど、最近、少しづつではあるけれど雰
囲気のいいお店ができてるんだな、と思う。きっと、この郊外の町で経営をやってゆく
のはとても難しいんじゃないかと思うのだけれど ・・・
今日はコトリさんで2月の誕生日に落ち込まないで優雅にHAPPYにすごすための施
策をした。施策ってところがいかにもプレゼンチックぢゃあないか。来年は特別な誕生
日だから、それくらいのことはしてもいいと思うの。でもって、それを思いついた時から
私は心ひそかにわくわくなのです。このわくわくだけでも充分に対価を払う価値がある
と思う。そう思って、それまでの寒い3ヶ月もめげずに仕事がんばろうっと。
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