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2010年10月31日 (日)

アルパカさん

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今月の最初だったか、たまたまTVをつけたらSMAPの草なぎくんが4日間、草(雑草)

だけ食べて生活をするという3時間のスペシャル番組をやっていて、もう番組も後半

だったのだけれど面白くてつい見てしまった。食糧危機に関してはいつも強い危機感

を感じている私だし、これって自分の仕事にも大いに関係してるんじゃないの? なん

て思って見てしまったのだけれど、その本筋の内容の面白さもさることながら、私が釘

付けになってしまったのがアルパカのモモちゃん。草なぎくんによくなついていて、緑

の服を着た草なぎくんに大人しく連れられて、たまに「メエー、メエー」って鳴くだけな

のだけれど、これがなんだかかわいい。

そう思っていたら、その直後に娘と行った池袋西武百貨店の100 IDEES(サンイデー)

という手芸用品売り場にいるじゃないですか。アルパカ毛糸売り場に。

大・中・小、あわせて3体のアルパカさんが。

ふわっふわのモフッモフの毛。

もう娘が離れなくなってしまったのでした。

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そういえばこの子は小学校低学年の頃、友達が飼っているシェットランドシープドッグ

が気に入ってしまい、自分も飼いたい飼いたいとさんざん言ってたことがありましたっ

け。いっときは自分も一緒に犬の散歩に行ってたくらい。あんまり飼いたいと言うから

駅前の本屋でどんな犬か写真を見たら、そこにはまるで微笑んでいるような優しい目

をした犬の顔があって、はぁ~、そうか、あの子にはこういうものが足りなかったのね

なんてしみじみしてしまったのでした。

まぁ、どう考えてもこの部屋でそんな大型犬を飼えるわけもないのでその話は却下と

なったのは言うまでもないけれど、以来、私はこの子のそういう部分に弱い。

で、ネットで探したらタイムリーにも手頃なのが見つかったので、買ってしまいました。

我が家のアルパカさん。

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柔らかなベビーアルパカでできたふわふわ・もふもふの、なんとも愛嬌のある子。

このアルパカ、私は知らなかったのだれど巷ではちょっと前から流行っていたらしい。

こういうのが流行るっていうのも、みんなどこかさみしかったり心が寒かったりするから

なんだろうなあ、と思う。折しもだいぶ寒くなってきたし。

娘にはクリスマスプレゼントの先渡しだからね、と言ったけれど、クリスマスが近くなっ

たらなったで、また何か買うんだろうなぁ、たぶん・・・

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2010年10月30日 (土)

栗ごろごろ栗ごはん♪

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スーパーに行ったら『もう栗の時期もそろそろ終わり!』というポップが出ていて、あわ

てて栗ごはんを作る。

栗を剥いてるときはそのあまりの大変さに「栗ってこんなに剥くの大変だったけか」と

思い、果ては「栗ごはんってそんなにおいしかったっけ?」なんて思ったけれど、でき

あがって食べてみればやっぱりめちゃくちゃおいしいじゃないですか。

最近の若いお母さんは栗ごはんなんて作らないらしいけど、2合のお米に1キロ買った

栗を半分いれて、栗ごろごろの栗ごはん。これはもう家で作るごはんならでは。

今年は玄米で作ったのだけれど、これがまたよく合っておいしいのです。

なんだかしあわせだー!

・・・ というわけで、うちはふた晩続けて栗ごはんでした。

そして秋といったらなんたってお芋!

お芋ごはんも侮れない。

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*ちなみに栗の剥き方は、沸騰したお湯に洗った栗を入れて3分煮て火を止め、触れ

 るくらいになったら湯の中から栗を1個ずつ取り出し、栗のカーブを描いている側に

 切れ目を入れて、皮を剥がすようにして剥くと剥きやすい。栗の皮は乾くとまた固く

 なってしまうから、ザルにはあげないこと。剥いた栗はすぐに水を張ったボウルに入

 れて、最後にざっとゆすいで使う。

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2010年10月29日 (金)

Remains

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雨がやんで、かろうじて曇り空。

今っていくつかの季節が共存してるな。

秋の終わりのコスモス。

咲き終わった花は羊毛をまるめたみたいにあったかな風情。

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そしてパンダ発見!

Panda

なにやら夢中でわしわし食べていて、人が近づいたのにもおかまいなしだったけど・・・

ふと目をあげて

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こちらをチラリ。

その目はキウイ・グリーン。

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もうお腹いっぱいになったのか行っちゃった。

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これから真夏より過酷な季節が来るんだもん。

しっかり食べとかなきゃね。

あなたもわたしも。

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2010年10月28日 (木)

10月の冷たい雨

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昨日、掃除をしている途中で突然、掃除機が壊れた。

結婚するときに母が買ったくれたもので、なんともう20年以上も使っていた掃除機だ

から、ここまでもったことのほうが快挙だし、「今まで実によく働いてくれました。お疲れ

さま!」ってところなのだけど、それでも予定外の出費にちょっと落ち込んだ。

今朝は今朝で、娘が起きてこないなあと思っていたら38度の熱だって。

日々、生きているといろいろなことがあるよなぁ、と思う。

外は10月終わりの冷たい雨。

あまりの寒さにカシミアのセーターを引っぱり出して着たけれど、それでも寒い。

東京の今日の最高気温11度。

これってちょっと急すぎやしないか? と、思う。

私は1日中薄着でいられる夏が好きで、寒くて暗いのは苦手だ。

それでも、(というか、だからこそ)冬こそヴィヴィッドで活動的であれ! 

と思い、毎日のように246から絵画館前を抜けて新宿まで歩いた、あのときの冬の

夜の大気の冷たさと、自分の若さを思っている。

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2010年10月26日 (火)

もみじ市で買ったもの*

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最近およそ買い物なんかに行かない私が、いつになくめずらしく買う気満々で出かけ

て『もみじ市』で買ってきたのは、まず、こばやしゆうさんの小鳥の置物2羽と、すでに

完売になってしまって他では手に入らない、ゆうさんが砂漠の国を旅した記録が詰ま

った『旅犬』、そして前からゆうさんの本やブログの中で見てほしいと思っていたダルメ

シアンのオーバルのお皿3枚。

最初に買った鳥は、テーブルの上に大きいのが1羽と小さいのが何羽かいたなかから

2羽選んできたのだけれど、これが2つ並べると、まるで2羽の小鳥が対話しているみ

たいでいいのです。

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手の上にのせたときの感触もいい。

私の実家は私が生まれたときから小鳥を飼っていて、最高にいたときには鳥かごが

8個くらい、全部で14~15羽くらいいて、その世話をするのが私の役目だったから

鳥の感触は今でもよく憶えているんだけれど、まさにこんな感じなんですよね。

だから手の平の上にのせているとちょっと不思議な気持ちになる。

そして、あんざい果樹園で買った洋ナシとダルメシアンのお皿。

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それから、りんご。

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洋ナシ。りんご。自然の産物って、どうしてこう絵になるんだろうなあ。

絵描きが描きたくなる気持ちがわかる。

犬好きのゆうさんが作ったダルメシアンのお皿は何を入れても似合いそう。

深さもあるからカレーでもスープパスタでもいけそう。.

で、ゆうさんの器はとっても重い。土の分量がこれだけ多いと空気抜きだけでも大変だ

ろうと思うんだけど、いったいどうやって作ってるのか、一度見てみたいもんです。

器を買うのなんて、なんて久しぶりなんだろう!

器って経済的な理由だけじゃなくて、気持ちに余裕がないと買えないものなんですよ

ね。仕事にしてたときは毎日見ていたのでたまには買っていたけど。

そして、うちの小さな絵描きさんにはこれ。

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イラストレーター、柴田ケイコさんのノートとポストカードとメモ。

柴田さんのイラストは乙女チックなんだけれどちょこっと甘い毒というか、アンニュイな

ところがあって、それが大人っぽくていい。

もみじ市の良いところは作家さんから直接作品なりプロダクトを買えるところで、柴田

さんにも23日店頭でお会いしたのだけれど、柴田さんはお描きになるイラストどおり

にかわいらしい、感じのいい方でした。

メモは中身もかわいいの。

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すました女の子の横顔と変な顔のアルパカさん。

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柴田ケイコさんの名刺もかわいい。

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ラストは、イシイリョウコさんのところで買ったポストカード。

アヤコさんのお名前もあるから姉妹かな?

こちらもファンタジックで独特の物語世界。

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・・・ というわけで、親子ともども大満足のもみじ市。

来年はどんな作家さんに出会えるかなあ? と今から楽しみです。

まずは、ダルメシアンのお皿を使い倒します!

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2010年10月25日 (月)

もみじ市番外編『PARADE+1』

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土曜日、もみじ市に行ってまず最初にしたのは、マップ付きのオフィシャルパスパート

を手に入れること!

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そこにはスタンプシートがついていて、広い会場のどこに置かれているかわからない

スタンプ台を探し出し、ぜ~んぶのスタンプが揃ってもみじ市事務局に持って行ったら

シャボン玉をくれるんですって。それをもらいたいL。

まずは入り口近くのスタンプ台で最初の1個を押して、『ごはん屋ヒバリ』の行列に並

びながら、それを眺めているところです。

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そして2個め。

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3個め。よしよし。

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ついに4個め。あと1個だあ!

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ところが5個めがどこを探してもない!

あれえ~、どこにあるんだろう?

ヒントは『会場のシンボルツリー』。

それで会場中のシンボルツリーのまわりを探しまわってみるのだけれど、やっぱりな

いよ。と見れば、最後のアルファベット『E』を探して、みーんなシンボルツリーのまわり

をウロウロ・キョロキョロしてるじゃないですか。

そのとき、ふと気づくと今までステージでライブをやってた伊東ゴロー&コトリンゴの演

奏が終わって、人が動き始めた。それに気を取られて何気にその方向を見ていると、

あった! もしかして、あの木???

で、近寄ったらありました~。5個め!

それを見て続々と集まってくる人たち。

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やったー! ついに完成しました。

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さあ、じゃあ事務局に持って行こー!

ってところなのだけれど、そのときもうすでに午後。

「先着100名さまって書いてあるよー。もう無いんじゃない?」というLとともに事務局

のスタッフに聞くと、やっぱり、「もう無くなっちゃいました~」ですって。

う~ん、残念!

しかたない。お腹すいたから川でも眺めながらお昼でも食べようか。

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と、今にも多摩川にドボン!と落ちそうなところにシートを敷いておにぎりを食べ始め

たら、何やらバサバサっとすごい音。さっきからバッタがバタバタ足もとを飛んでいた

から今度は大きなカマキリでも飛んできたかと思って思わず「きゃあー!」と声をあげ

たら、Lの帽子の上にきれいなアゲハ蝶が ・・・

それは私が騒いだのですぐに飛んで行ってしまったのだけれど、しばらくするとまた同

じのが今度はふわりと優雅に飛んできて、ふたたびLの帽子の上に。

私が間近でじーっと見てるというのにいっこうに飛び去る気配もなく、ずいぶんのんび

りと長逗留していたのでした。

まるで帽子の飾り(?)みたいなアゲハ蝶。

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もみじ市のスローな午後のこと・・・

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2010年10月24日 (日)

わくわく♪もみじ市②

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朝起きて「やった!今日も晴れた!」と思ったのも束の間、みるみる空は曇り空に。

昨日は暑くて日に焼けるくらいだったから今日は薄手のワンピを着たのに、部屋の中

にいても寒い! こりゃだめだとデニムの上に昨日と同じ裏起毛のあったかワンピを

着て家を出る。でも、わくわく♪

もみじ市2日めはブログ友達のcalligraphyさんと現地で待ち合わせ。

なんたってどうやって行ってもうちからは不便なところ。私がうっかり快速でありゃあ~

と多摩川を通り過ぎてる間に自転車で先に着いたcalligraphyさんからは「いまマップ

ゲット!」「サンドイッチゲット!」なんてメールが入るのだ。

でも、やっとこさ会場に着いて原っぱの上を歩きながら電話したら、「いま、ごはん屋ヒ

バリの列に並んでるよ~」と。おお、今日こそ絶品オムライスが食べられるのかと思い

きや、やっぱり40分待ちだと言われてさっさと退散する2人。結局、もみじ市では食い

しん坊派と手作りアート大好き派にはっきり分かれるようで、私のまわりはどうやら三

度の飯よりアートが好きという人間ばっかりみたいです。

というわけで、今日も1番にこばやしゆうさんのところへ。

いたいた、ゆうさん。さすがに今日は麻のコート着てる。

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calligraphyさんはここでまっ先にテーブルに載ってた『ヒトガタ』を見つけて、「あたし

これ欲しかったの~」とまずはひとつゲット。そうこうしているうちにゆうさんの手があい

たので「また今日も来ちゃいました~」と言うと、まぁまぁ、こちらにかけて新しい写真

でもご覧くださいと言われてあいてた椅子に座る。ゆうさん、フェイスペインティングして

パレードに出る気満々です(^-^)

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で、今日も私は不調らしく、せっかくのゆうさんの笑顔がまたボケちまいました。

でもこの笑顔! サイコーです。

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と、楽しくお喋りしているうちにゆうさんの旧友とおぼしき人がやってきて熱烈ハグして

いたと思ったら、「あなたたち、まだいるー?ちょっと見てきたいところがあるんだけど」

というので「いいですよ~。留守番してますから」といって店番をおおせつかり。せっか

だからと来たお客さんに「ゆうさんは個展でしか作品をお売りにならないから、一期

会でいいと思ったら買っちゃわないと2度と買えませんよ」なーんてアピールしてみ

り。絵が欲しいけど手持ちが足りないというご婦人の仲介をしてあげたり。

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店番している間に2人でさんざん作品を眺め、私は昨日は鳥の置物買ってすっかり

満足して気づかなかったダルシアンのお皿を家族の人数分、calligraphyさんは

使いやすそうな白いお皿を2枚買ったのでした。

またしても私はここですっかり満足。

そして次に行ったのは型染めと注染のkata kata さん。

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「あたしはこれにする! これ買う、タコタコ!」

「なにゆえタコなのさ」

「今日はそういうタコな気分なのよ」

「あっ、そういえば今日のストールもタコいろ・・・」

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ここにもすっかり仮装してパレード気分のお2人が・・・

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そして途中ランチ休憩してcalligraphyさんはO-kitchenのワークショップに。

そのあいだに私はトイレに行ったのだけれど、そこもまた長蛇の列でなんと寒いなか

30分待ち。こんなに人が集まるのだから仮設トイレの設置をするべきじゃないかとい

声も聞こえたけれど、そういうサービスを追求すればするほどコストも手間もかさん

でスポンー集めしなくちゃならなくなったり、そうすると今度はここで商売しようとする

人が出てきたりすることは必至なので、ここはひとつ、この手作りの良さがあふれたイ

ベントの不便さをみんなで共有すべきじゃないかと思うのです。

そんなわけでやっとトイレをすませて会場に戻ると、calligraphyさんはまだ制作中で

した。パレードにちなんだ手の上に乗る小さなお菓子のパッケージを作るんですって。

なーんだ、パッケージデザイナーの本領発揮じゃないですか。このいい笑顔!

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う~ん、無断で写真載せちまってcalligraphyさんに怒られるかなあ?

でもすごーく良く撮れてるし。(calligraphyさん、まずかったら言ってちょーだい。すぐ

にさげますから)・・・ というわけで、この②は後から全く違う記事になるかも、です。

そして、もみじ市では昼から午後3時くらいまでずっとライブをやっていて、会場のどこ

にいても音楽が聞こえるのだけれど、今日ステージにいたのは高野寛さんでした。

(昨日とは打って変わってステージも寒々しい・・・)

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もみじ市に集まって来る人が年齢に関係なくナチュラル・ロハス系のお洒落な人が多

いせいか、ここでやる音楽はいわゆる、ふわゆる系のスローミュージックが多のだ

けれど、にはやや甘すぎる音楽が多いなか、高野寛さんの発音する日本語クリ

アでとてもしっかしていて、そのぶん自然と歌詞が耳に入ってくるし、歌に力がある

感じました。

そして、あんざい果樹園の隣りには昨日はなかった野菜売り場が。

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季節柄、カボチャが多い・・・

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この瓢箪みたいなのもカボチャ。面白い。

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うーん、今日もこっちを向いてくれなかった、アノダッテさん。

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昨日、よそが続々と完売するなか、鮮やかな手さばきで遅くまでパスタを作っていた

ンリロさんも食材が尽きたのか今日はもう閉店。

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さて、そろそろ冷えてきたし、ゆうさんところでお皿もらって帰ろうかぁ?と言ったら、

「あ、あたし、ガラス見たい!」と言うcalligraphyさん。そうだった、そうだった。

今年、関西から千葉の九十九里に引っ越してきて工房を開いたという『佐藤吹きガ

ス工房』さん。どこか昭和レトロな、懐かしい味わいのガラスの器。

う~ん、どれにしようかしら、と真剣に眺めるCさま。

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最後は今日も、もみじ市名物、手紙の木!

なんたってこれは手紙社さんのイベントですもんね。

このかわいい女の子は手紙になんて書いたのやら。

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このあと私たちはゆうさんのところに行って、十数年ぶりの再会をしたと言ってうる

しているゆうさんからお皿をもらって、重~いお皿を大事に抱えて帰ったのでした。

あー、今日も楽しかった!

やっぱ、来年も来よう、もみじ市。

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2010年10月23日 (土)

わくわく♪もみじ市①

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もみじ市のことを知ったのは、こばやしゆうさんを知ってから。

それで、前から1度行ってみたかったもみじ市。

半年も前から楽しみにしていたもみじ市。

今日、私は少々お疲れモードで体調は万全じゃなかったけれど、でも目覚ましとともに

起きる。カーテンはすでに光でいっぱい。やった! 晴れた。

カーテンを開けると朝陽がレインボーキャッチャーに当たって部屋の中じゅう虹だらけ。

朝ごはんをすませたら、支度をして娘に「さあ、いくよ!」と声をかける。

うーん、なんだかわくわくするなあ!

こんなわくわくっていつ以来? 小学校の遠足以来??

今日は私にしてはいつになくめずらしく、いいもの見つけたら買う気満々なのです。

うちからはとっても不便な京王多摩川の駅に着くと、すでに駅から人でいっぱい!

人の波に乗って会場に着けば、さらにそこには長~い行列が。

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でも、とりあえず受付でマップを手に入れたら、すでに長蛇の列の『ごはん屋ヒバリ』

の列に並ぶ。なんたって今日は大のオムライス好きの娘を連れてるんだから、目の

前で作りたて熱々をフライパンごと出してくれるここはハズせないでしょ。

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と、しばらく待ったところでこの旗持ったお姉さんが「あのー、列のこのあたりだと順番

まわってくるのに1時間くらいかかるんですけど・・・」と言う。1時間? そんなに!

それを聞いてLが「私はご飯はどうでもいい!」と言うので、え、そうなの? じゃあクラ

フトエリアに行こう!と原っぱを足早に横切る。

最初に行った先はこばやしゆうさんのとこ。

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ここで私は前にゆうさんにメールで頼んだことのある陶でできた鳥の置物を見つけて

感激。ゆうさん、覚えていてくれたんだ~ まさか、ほんとに作ってくれるなんて。

これを私が買わずして誰が買う、と鳥の置きもの2つ即買い。それと今では廃刊にな

ってとても貴重だと聞いていた『旅犬』も手に入れて。これで私はすっかり満足。

Lもゆうさんに「お洋服につけるの?」と言われながら大きな陶のボタンを買って。

実は私は今日はやっぱりどこか不調だったらしくて大量にピンボケ写真を作ってしまい

ゆうさんの写真もボケボケでボツ。ここではゆうさんの新しいスクラップ帳を見せてもら

ったりしてしばし楽しくお喋り。

ここから後は写真が多いので一気に駆け足で♪

終日ウクレレ弾いてた、楽しそうだけれど地味~なウクレレ・ワークショップの一団。

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木工のお店、工房イサド。

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この真ん中の、緑の芝生みたいな椅子が気になる!

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そして会場は装飾だってお洒落です。こどものファッションもお洒落!

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この写真じゃなんだかわからないでしょうけど、Lが「お金があったら買いたいくらい欲

しい~」と言った、世にもシュールなからくり人形を作る二象舎さん。

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これは古橋治人さんの木の小物。

作品の向こうに見える景色ものどかだなあ~・・・

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そして、もみじ市名物、手紙の木!

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ここで掘り出し物みつけたらラッキー♪ な古道具あきすけさん。

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ピンボケだけど載せてしまおう。とっても乙女チックながら独自の世界観を持つイラスト

レーター、柴田ケイコさんの『紙商店』でノートとポストカードを買うL。

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そして、きらめく川面をバックに、木の葉がさざめく気持ちよさそうな野外ステージで

マシュマロみたいにふわっとした歌を聴かせていたコトリンゴさんと伊東ゴローさん。

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そして、ゆうさんとも縁の深い、あんざい果樹園さん。

日本の農家もいまやずいぶんお洒落になりましたね。

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りんごを買って「いま食べる」と言うと、このお兄さんが目の前で割ってくれるの。

すごい馬鹿力?! ちなみに私は洋ナシ2個と真っ赤なリンゴを2つ買いました。

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公式サイトのCM(YouTube → アノダッテ)がとってもかわいかったアノダッテのふじ

もとようこさん。こっち向いてくれないかなあーと思って見てたんだけど。

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アンリロさんのパスタも食べたかったなあー

けーっきょく、食べものはなーんにも買えませんでした。

常に長蛇の列。それが無くなる頃には売り切れ完売なんですもん。

来る途中でおにぎり買っといてよかったわ。

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・・・ ということで、りんごも重いし(このページも重いし、スクロールするのも疲れてき

たし)そろそろ帰ろうか、と言いながらちょっとばかし後ろ髪引かれつつ出口に向かう。

そこへ「おいしいおいしい100パーセントのりんごジュースー!」と旗を振り振りあんざ

いさんが。

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行きは急いでたからゆっくり見なかったけど、ラストに入口付近に飾ってある立体会場

マップを見ながら余韻に浸る。

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あっ! ゆうさんだ!

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今日は暑かったけどほんとに晴れてよかったねー

いっぱい歩きまわって疲れたけど楽しかったねー

また来年もぜったい来よう!!

(わくわく♪もみじ市②に続く・・・ )

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2010年10月21日 (木)

近所の雑貨屋さんで*

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昨日、お昼の買い物をするついでに近所の雑貨屋さんに寄った。

先週この店に来たときに、このお菓子のイベントのことを聞いて。

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クロシェは、ほんわかしたかわいらしい雰囲気の消しゴム・スタンプ作家の女の子が

1人でやっている雑貨屋さん。自分で作ったオリジナル・スタンプを押したカードやレタ

ーセットなどの他に、様々な作家さんの作品や雑貨などを委託で置いている、小さい

けれど趣味のいい店。

昨日は彼女の友達の自家製酵母でお菓子を作るというムサビ出のヨポポネさんと、

フランス・アンティーク雑貨などを扱っているプチミュゼさんのコラボ・イベントでした。

なんたってヨポポネさんの作るお菓子がすっごくおいしいの! というshihoさんの言葉

に、それじゃ一度食べてみなきゃね、と雨のなか出かけたところ、すでに小さなお店の

中はお客さんでいっぱい!

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もうすでに完売してしまったお菓子もあるそう。

とにかく中は人でいっぱい身動きできないので、とりあえず試食程度のお菓子を確保

して、もうひとつお目当ての物を買って早々に帰りました。

さて、そのヨポポネさんのお菓子。

全粒粉のリスのクッキー、スパイスの効いた大人のクマクッキー、ジンジャーのりんご

のクッキー。

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それに、洋酒の効いたドライフルーツが入ったチョコレート・ブラウニー。

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リスとクマのクッキーはサックサク。りんごはちょっとしっとり。

そしてブラウニーは意外とビターで大人の味。

とってもシンプルなんだけど、おいしかったです。

ヨポポネさんはいつかお菓子のお店を持つのが夢、という2児の母なのだそうだけれ

ど、shihoさんいわく、彼女はいまひとつ引っ込み思案で歯がゆい思いをしているのだ

とか。「いっそ、もみじ市に出店してみたら?」と言ってみたら、何やら本気で考えてい

るみたいだから、もしかして来年のもみじ市で、消しゴムスタンプ作家のshihoさんとお

菓子作りののヨポポネさんの2人に会えるかも、です。

そして、私のもうひとつのお目当てはこれ。

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プチ・ミュゼさんが持ってきたクッキー型です。

クッキー型はうさぎのしか持ってなくて、ほんとは鳥の形のが欲しかったのだけれど、

なかったのでリスとクマ。 たかがこんなものでも探すと意外と良いのがないのです。

たいてい外国製。これはドイツ製ですって。

間に置いてあるのはshihoさん自作の名刺。

実はいま私も名前と住所の入ったスタンプを彼女にオーダーしています。

できあがりまでは2ヶ月。

どんなのができてくるか楽しみです(^-^)

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2010年10月20日 (水)

Windows

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Windows


Though what's happening

is quite simple,

the underlying reason is complex


and the sunlight

pouring through the window

does not reach the heart's center.


This afternoon

rats are scuttling about

in the roof-space.


Open windows

overlapping endlessly

on a flat liquid crystal screen -


I can't

see your eyes

there.

(英訳:Wiliam.I.Elliot / 川村和夫)

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今朝、朝1で友達からきたメールを見たときの気分はこんなだった。

これは谷川俊太郎の詩集『minimal』(ミニマル)からの引用。

自身の三行一連からなる詩に英訳をつけて出版した詩集で、帯には『世間知シラズ』

から10年ぶりの詩集、とあって、そんなことや本のディレクションが気に入って買った

のだと思う。

谷川俊太郎さん自体、そうとうな英語の使い手だろうと思うのに、自分の詩を英訳する

にあたってはやっぱり専門の翻訳家が必要だったのか、それほど詩の言語って英語

においても違うのだろうか、と思う。

昨夜『シヴァ カフェ』の記事をアップした直後に英語のコメントが入って、ライター名も

なければコメントもタイプミスしていたのでスパムかと思ってすぐに消してしまったのだ

けれど、後でメーラーに入ったコメント通知をよくよく見て、ちょっとハッとしました。

いくら私が直感人間だからってまさかとは思うけれど、英語がだめな私でも一応コメン

トの内容はわかりました、とここで言っておきます、誰にともなく。

以下は元の日本語の詩。

この詩集を出版するより何年か前、谷川さんは詩から遠ざかりたいと思ったことがあっ

たのだそうだ。書けない、ということではなく、むしろイージーに詩を書いてしまう自分、

詩の視点でしか現実を見られなくなってしまった自分に嫌気がさして。

『沈黙したい、もう一度沈黙に帰って新しく書き始めたいという意識下の欲求が、私に

とっては未知のものであるこんな短い詩形を選ばせたのだと思う』と、あとがきには書

いてある。そういえば、ジョアン・ジルベルトの『声とギター』のCDの帯には、『これより

いいものがあるとしたら、沈黙しかない』と書いてありましたっけ。

静寂が際立つ季節になってきましたね。

秋だなあ ・・・

*****************************************************************



起こってることは

こんなに単純なのに

その訳はこんぐらがって


窓からの陽射しが

心の中まで

射してこない


天井裏を

鼠が走る

午後


平たい液晶に

限りなく重なって

開いている窓


そこからは

見えない

君の目


(谷川俊太郎『minimal』より『窓』/思潮社)

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* 思潮社 / minimal 谷川俊太郎

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2010年10月18日 (月)

Chiva Cafe/シヴァ カフェ

10chiva_cafe_2

世田谷で小さいながらも個性的な洋服屋さんをオープンして以来、滅多に会えなくな

ってしまった友達から、思い切って店を休むから会えないかとメールがきた。

少し前にやっぱりメールで『このところ落ち込むことがあって』と言っていたので気にな

ってはいたのだけれど、そういうことは本人が話してくれるまではあえてこちらからは

聞かないようにしているので、気になりながらもそのままになっていた。

その友達から、店を休んでまで時間を作ると言われたら会わないわけにはいかないか

ら、私も午後、時間をとって出かける。

シヴァ カフェ

先日買ったムック本、『吉祥寺カフェ』をさんざん眺めた末に私が選んだ店。

本には全部で51もの店が載っていたのだけれど、けっきょく私が本当に行ってみよう

と思った店はわずか数店だった。いつだって好きなものはそんなにはないのだ。

この店は路面にあって外光が入るから、今日みたいに晴れた日がいいのだった。

待ち合わせたパルコ前で元気そうな友達の顔を見て、シヴァ カフェに向かう。

それは五日市街道沿い、第一小学校をちょっと過ぎたあたりにあった。

通り越しに店を見ると、想像していた以上に小さくてかわいい店。

でも中に入ると、そこは天井が高くて窓の多い開放的な空間で、それほど狭さは感じ

ない。通りに面した木の机には燦々と陽射しが降り注ぎ、その前にはかわいらしい観

葉植物の鉢が並び、どこか懐かさを感じるような温もりのある空間で、私はすぐにここ

が気に入った。何より使い古したような木のテーブルの感触が落ち着く。

気のおけない友達に会うには、こんな自宅のリヴィングの延長のような落ち着く空間

が1番だと思う。

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まずは席に着いて、いささか遅くなったランチをオーダー。

友達はぜんぜん辛くないというカレーを注文し、私がオーダーしたのは玄米ごはんプレ

ートセット。

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右から玄米ごはん、とろっとろの半熟オムレツ、サラダ、半月の形をしたのはネパール

の煎餅のようなものだというパパル、まんなかにあるのは豆腐とお豆のトマトスパイス

煮、小さな器に入っているのはチリソース。これをタコライスみたいに全部混ぜて食べ

るのだけれど、全体的にかなり味が薄め ・・・ と思ったら、それはこのパパルも割っ

て入れるんだったのを私が忘れたせいらしくて、が~ん ・・・ ! まあ、それは次にトラ

イ・アゲインってことで、なかなかヘルシーでおいしいご飯でした。

食事の後は、ランチについてくるチャイを飲みながらお喋り。

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なんたって高校時代の同級生、同じ歳の友達ともなれば話すことはいくらでもあるわ

けで。すっかりくつろいで、いつもは聞き役の私が聞かれるままに自分の近況など話

しているうちに気づけば1時間くらいはあっという間に過ぎ。そういえば、今日は何か

話したいことがあったんじゃないのと聞けば、「もういい、自分の中では終わったこと

だから」なんて言うのだ。彼女はいつもそーだ。まぁ、結局せっかく会ったので聞いた

けれど、この歳になって友達からちょっと話があるなんて言われてすぐに思い浮かぶ

のは健康問題か家庭問題で、たいていどちらもシリアスだから、そのどちらでもなくて

よかったと思う。

ただ久しぶりの友達に会って思うのは人ってつくづく不思議なもので、これまでのつき

あいからこの話はこの友達にしてもわかってもらえないだろうと思っていたことが、久し

ぶりに会ったら知らない間に友達も精神的変化を遂げていて、意外にもあっさり理解

してもらえたり、もっと理解してくれているんだろうと思っていた友達が実は半分も自分

のことをわかってくれていなかったり、ということがあって。そんなことから、『短い言葉

なんかではぜったいに要約できないことがある』と誰かも言っているように、親しい友

達でさえ日頃何気なくかわしている短いメールのやりとりなんかでは到底わかりあえ

ないことがあって、それは関係に少しずつズレのようなものまで生じさせていて、人と

人との関係において、つくづく直接会うことに勝るものは無し、と思うのです。

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そんなことを思っているうちに秋の日はつるべ落とし。

黄昏も近づいてきたので店を出る。

そして、シヴァ カフェ。

シヴァ カフェにはまた行くと思う。1人でも誰かとでも。

吉祥寺の駅からちょっと遠いのが私にはかえっていいし、外光が入るのもこの空間も

好き。ちょっと人に教えたくないくらい。

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そしてこのカフェから出てからの帰り道、裏道にある素敵なお宅を拝見しながら歩いて

いたら、かわいいカフェ発見! その名も『健康豆乳カフェ はらっぱ』ですって。

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なんと、このカフェの前には本当に緑の雑草のはえた原っぱがあって、町のど真ん中

(紀伊国屋の裏手)だというのに、けっこうな広さなのです。そして、このカフェの路面

側にまわったところには豆乳ドリンクと豆乳ソフトクリームのテイクアウトのコーナーも

あって、友達が「あ、はらドーナッツだ!」と言うので見れば、さらにその横にはかわい

いドーナツ屋さんが。

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スウィーツ系にうとい私は知らなかったのだけれど、ここって有名なんですね。

豆乳、おから、全粒粉を使ったドーナツは見るからにヘルシーでおいしそう。

見つけるなりずんずん入って行く友達の後ろについて、私も朝ごはん用のドーナツを買

いました。晴れた日にここでドーナツを買って、お隣りで豆乳ドリンクを買って原っぱで

休憩タイム、なんていいかも。 → はらドーナツ 

実はこの後も駅へ行くまでの道の途中でいろいろ面白そうな店をみつけて、実に種々

雑多な吉祥寺の多様性、吉祥寺の今の勢いなんかを感じたのでした。

というわけで、これからも折りに触れて吉祥寺探索は続きそうです。

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2010年10月16日 (土)

小さなクレア・オースティン

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ブログ友達からもらった挿し木のクレア・オースティン。

成長力がとても悪くてもらったときとほぼ同じ大きさのまま。

今年の猛暑でだめになってしまうかと思ったけれど、今朝ミニチュアローズほどの小さ

な花を咲かせた。クレアはその後、元苗もいただいたのだけれど、どちらもデヴィッド・

オースティンのカタログのようには全然咲かない。

輸入苗のせいなのかと思うけれど、デヴィッド・オースティンのバラの中でも白バラは

特別弱いような気がする。

秋のクレア・オースティンは黄色が強く出るようだ。

そして。

クレアといったら私が思い出すのは、ギルバート・オサリバンの『クレア』。

どこまでも澄んだ秋の空にギルバート・オサリバンの透明なバラード。

もう、胸キュンです。

今日はこれを口笛で吹きながらプールに行こう♪

秋晴れの土曜日。

明日は早朝から丸一日仕事。

      YouTube → Gilbert O'Sullivan - Clair

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夕方には秋風に揺れる可憐なヘリテイジ ・・・

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2010年10月15日 (金)

これで私もムクロジ族?

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ひそかに『ムクロジ族』だというsumigonさんから、木の実が入った箱が届きました。

『あの実をはじめて見た人は、けっこう感動するようです。きれいな実ですよー』という

言葉に私もひそかに楽しみにしていたのだけれど、いろいろな木の実が入った箱!

なんだかトトロからもらった贈りもののようです。

さっそく、むかし南青山のZONAで買ったイタリア人女性作家の24金のガラスのお皿

にのせたら、おお、ここにキャンドルさえあれば、なんだかクリスマス・アレンジみたい

じゃないですか? それもそのはず、この細長い大きな木の実はクリスマスツリーに

使うドイツトウヒ(ヨーロッパトウヒ)の実だそうです。

そして左がシダーローズ、右のまんまるいのがトチノミの果実で、その下が私が先日

拾ったトチノミ、真ん中のかわいいのがムクロジです。

私が箱を開けるとき近くで興味しんしんで見ていた娘が、ムクロジの実をひとつ取って

「わ、この実、透けてる~」と言いました。「ほんとだ。シースルーだ~」と私。

耳のそばで振るとカラカラと鳴ります。

ひとつ割ってみたい、と言うので、どうぞ、と言いました。

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ムクロジの実の、殻と中身です。中の種はまっ黒!

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ムクロジの実をさんざん観察していた娘、こんどは、何個かもらっていい? と言うの

で、好きなだけどうぞ、と言ったらすぐに自分の携帯で何か調べてきたようで、「この黒

い実は昔は羽子板の羽に使っていたんだってー」と言いにきました。なるほど、確かに

そんなかんじです。・・・ ということは、そんな硬い実なんでしょうか。

それから今度は洗面所で何かしていると思ったら、「この殻は天然の石鹸成分が含ま

れてるんだって。ほら、こんなに泡立ったよ~」と言って泡のついた手を見せてくれまし

た。日本では羽子板の羽のおもりや数珠、インドやネパールではソープナッツと言って

昔からいろいろに利用されてきた実なんですね。

で、もうひとつはトチノミ。

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この右の果実のほう、なんとなくサラサラふわふわした感触といい見た目といい、何か

に似ているなぁ、焼き菓子みたいな? 私の好きなダコワーズじゃないし ・・・ と考え

ていたら、息子が「ブッセ!」と言いました。そうそう、ブッセ! ブッセそっくりなの。

・・・ そう思って見ていると、右がブッセで、左がチョコ・エクレアかチョコ・プチシューに

見えてきませんか? 

あ、別にいま、お腹がすいているわけじゃないんですけどね。

そんなわけで秋の夕方、しばし木の実を囲んで家族で楽しませていただきました。

ムクロジ族のsumigonさん、ムクロジの実はできるだけ多くの方々に知ってもらいたい

ので、少しでも興味のありそうな方には送ってさしあげているのだとか。

面白い、というか、奇特な方ですよね。

まるで私にとっての誰かさんのCDみたいだ~と思ったので、私からは私のムクロジを

送らせてもらいました。透けているので中身が見えそうなんだけど、実は硬くて(頑固

で)ようよう、その心はわからない。なんてぴったりなんでしょ。(←ただのつぶやき)

sumigonさんのおかげですっかり木の実マニアなこの頃、何か用事があって外に出る

たび木を見上げながら歩いてます。

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2010年10月14日 (木)

Spirit of Freedom

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スピリット・オブ・フリーダム。

英国における自由の保護と拡大を求めて活動するフリーダム・アソシエーションに因

んで命名されたバラだそうだ。

自由こそ全て、の私にはぴったりのバラかも、と思う。

去年の冬、オーダーするバラを絞り込むとき、なぜかこれをはずせなかった。

そんなに強い名前が付いているのに、細く伸びたステムの先についた青みがかった

ピンクの花は、大輪だけれど華で繊細な、ともすると脆弱な印象で、そんなところも

ぽいかも、と思う。

私の憧れは、コンスタンス・スプライのような陽性の花なのだけれど ・・・

今朝、咲いたバラ、二輪

淡いピンクからアプリコットのグラディエーションがエレガントなイヴリン。

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愛らしいドゥシェス・ドゥ・ブラバン。

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私のベランダはまたしてもジャングル状態 ・・・

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2010年10月13日 (水)

カーディガン早々に完成!

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カーディガン早々に完成!

・・・ といっても、またもや早々に完成させたのは、私ではなくて娘のほうでした。

私はまだゲージさえとっていません。がちょ~ん!・・・

なんたって平日の日中は仕事してるし、夜ともなると肩こり・眼精疲労がひどいし、土

曜日は仕事が入ってない限りプールだし、日曜は晴れたら出かけたくなるし ・・・

っちゅうわけで、「お姉さんに編み物してるヒマなんかないでしょ!」と妹に言われたと

おり、なかなか時間がとれません。

そんなわけで今日も午前中コンピュータに向かって仕事をしていたら、「はぁ、やっと

できたよ」と言って、汗をかきかき(今日も朝から暑かったですね。夏日!)娘が私の

ところに今できあがったばかりのカーディガンを持ってきたのでした。

ハハ、びっくり!

「へ? できたってもう? 接いだの?」と聞くと「うん、もう接いだ」と言う。

娘が持ってたカーディガンをうけとって広げてみれば、ほんとだ、もうちゃんとカーディ

ガンの形になってる! 

私はてっきり接ぐあたりで「どうやるの?」と聞きにくるかと思っていたのに、本を見て

わかったんですって。さすが。思わず「アンタって、なんて器用な子なの?!」と言って

しまいました。(この器用さと絵のうまさをもってなんとか仕事にならんものかと、子供

の自立に本気で頭を悩ます母としてはマジで思います ・・・ ブツクサ。)

今回も、私が教えたのは最初の作り目のしかたと、棒針の持ち方、表編みと裏編み

のやり方、ゲージの取り方だけです。最初は初めての棒針編み、しかも輪針で編むと

いうことにだいぶ苦労していたようだけど、それも編んでいるうちに慣れてしまったし

接ぐこと自体は簡単だった、とか。うひゃあー

だったら、お母さんのも編んでくれないかあ?・・・ と言ってみたりして coldsweats01

でも、棒針編み初めての人がそう言うということは、『下田直子のかんたんニット

に書かれていた『これから編みものをはじめる方たちのきっかけとなる本』『棒針編み

ではじめてセーターを編む人が挫折しないための本』というコンセプトは正しく果たされ

たということになりますね。素晴らしい! つまりこれは実践的な本だということです。

18歳の、棒針編みが初めての女の子にも苦労せず作れるカーディガンの本。

あなたにもきっと作れます♪

上はとりあえず、仮のボタンを置いて撮った写真。

このカーディガンにはボタンホールはないのだけれど、娘のことだからきっとかわいい

ボタンブローチも作ってしまうだろうと思います。

というわけで、私も作らにゃあー! cat

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2010年10月11日 (月)

墓地の眺め

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最近なんだかやたらとシンクロニシティが多いけれど、これってなんなのだろう。

たいていは些細なつまらないことなのでそれほど気にもせず通り過ぎてしまうけれど。

それとは別の話になるが、最近眠くて朝なかなかすっきり起きられないので眠る前に

朝起こしてくれるように石に頼んでから寝たら、2日続けてピーピーヒョイが起こしに来

た。ちょうど起きる時間に、まるで計ったように窓の近くに来て大きな声で鳴くのだ。

バカバカしい、と思われる方は無視されたし。


今日は休日にしては早く起き、バラに水をやって気持ちよく1日を始めたのに、つまら

ないことでそれをぶち壊す人間がいて、心底家にいるのが嫌になったから出かけるこ

とにした。先週あたりから何故か久々に1人で表参道あたりをぶらぶらしたい気分に

なっていたから、いっそ表参道へとも思ったけれど、朝からこんな風じゃそんな気にも

なれず、そうだ、お彼岸にもけっきょく行けなかったから母のお墓参りに行こうと思い

立った。そうして、コンピュータの電源を切る前にチラッとある方のブログを覗いたら

『冬を愛する人』というタイトルでエントリーがされていて、ざっと読んでから、冬を愛す

る人と言ったらやっぱり私はこの人だな、と思って北村太郎の本を取り出して開いた。

そして、目に飛び込んできたのが『墓地の眺め』というタイトルの随筆だったのだ。

なんて、おあつらえむきな。

つまりはそういうことか。

今日、息子が性懲りもなく癇癪を起したのも、私がこの本を開いたのも、母のお墓参

りに行くことにしたのも、全ては予定通りということらしい。

ひどく静かな気持ちで洗濯物を干し、何やらこまごまとしたことをしていたら昼近くにな

ってしまったから、近所のお弁当屋さんでおにぎりを買ってお昼をすませて家を出た。

外は素晴らしい秋晴れで、ほとんど夏日のように暑い。


前述の随筆の書き出しには、母が生きていたころは一年二回の彼岸には欠かさず

母と連れだって世田谷にある先祖代々の墓に墓参りに行き、墓参りの帰りにはいつ

もきまった店で昼食をとったこと、母が好物のちらし寿司を、ゆっくり静かに食べるの

を見ているのが大好きで、そのために自分は墓参りをするのではないかと思うくらい

そんな母を見ているのが大きな喜びだったと書いていて、それは私には小さな驚きだ

った。私は世間や友人が思うよりずっと月並みなふつうの親で、子供のしあわせそう

な顔を見ているのが私の喜びだが、北村太郎もまた老いた母が好物を大事そうに食

べているのを見るのが、それほどの喜びだったとは。・・・ なんという愛情だろう。

そんな人が両親の死後18年経って全く墓参りに行かなくなったのは、『もともと不信

なのである。墓まいりなぞしなくても、親しい死者たちは、いつも身のまわり

ら離れていない、それだけでいい、と思っているところがある』からだというの

は、よくわかる。私も同じように思うから。


北村太郎は詩の中にもそれが散見できるとおり、晩年は墓地の近くに住んでいた。

墓地が好きなのだそうだ。

その理由はふたつあって、『死ぬってこういうことか、の思いをいろいろに深めら

れる場所であること』と、『もうひとつは静かな場所であること』だという。

・・・・・・静寂。夏の炎天下、冬の冷夜、墓地は町のどこよりも静まりかえって

いる。この静けさは自然ではない。といって人口ともいえない。その異様な静け

さには強く心を引かれざるをえないのである』と・・・

そして、自室のあるアパートの隣りにある中国人墓地をたびたび散歩するうちに、あ

ることを発見する。墓石の側面に、日本ならばたいてい『何某建之』とそっけなくある

ところを、『何某敬立』とあるのが目立ったと言うのだ。そして、『なるほど、敬立か、

いい文字だな』思ってまた別の日、さらなる発見をするのである。

以下、そのまま引用。


 ところが、先日、いつものように墓石をしげしげと見つめながら歩いていて、

 そのひとつの前で足が動かなくなった。それは決して大きくはない、粗末と

 いってもいい墓石だったが、その側面に、『何某泣立』とあったのだ。

 泣立、泣立、泣立。なんという二文字だろう。わたくしには、単に漢字の国の

 人のレトリックとは思えなかった。

 どれだけ強く何某は故人を愛していたのだろう、どれほど深く何某は、故人の

 死を悲しんだのかと、とっさに思ったのだった


私の母の墓石には、花好きだった母のために『花』という一文字と、桜の花びらが彫

られている。妹からたくさん書体が印刷された紙がファックスで送られてきて、その中

から私が選んだ書体なのだが、後でわかったところによると、なんでもそれは空海の

書だったのだとか。なんとも恐れ多い話だけれど、私はただ単純に美しいと思ってそ

れを選んだだけだった。

三井アウトレットパークなんて賑やかなものができたお陰で、母のお墓参りもたいそう

楽になった。かつてはなかなかバスが来なかったのが、今では臨時バスまであってひ

っきりなしに往復しているし、しかもそこが終点、ノンストップの直通ときてる。

花を持った墓参客は私だけ、休日のショッピングというレジャーに浮かれた人たちで

混雑するバスに乗って母のお墓に行くと、そこにはお彼岸に父と妹がたむけたのであ

ろう花がもうすっかり枯れ果てて朽ちていた。丁寧に掃除をして墓石に水をかけ、花

を生けていたら、私より先に来てさっきまで熱心にお墓の掃除をしていた男性が通り

かかって「こんにちは」と言い、私も「こんにちは!今日は暑くなりましたね」と短い会

話をした。

このお墓を立てたとき妹に「いつかお姉さんも入れるし」と言われて、自分とのあまり

の性格の違いに驚いた。私は墓はいらない。子供の頃からお墓に入るのだけは嫌

なんだ。散骨にしてもらいたい。書面が必要ならなんでも書こう。子供たちだって墓参

りなんて面倒なものがなくていいだろう。それこそ『千の風になって』じゃないけれど、

ひとひらの花びらになって君たちのことを見守ろう。

それとも好きな場所に飛んでいくとか?


お墓参りの後は、墓地の中にある東屋のベンチに座って、お昼に食べきれなかった

おにぎりを食べた。墓地はたしかに格別に静かなところだけれど、それは人を拒否す

る静けさではなく、「いつかお前もこの下で眠るのだよ」というような、人を受け入れる

静けさだった。

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*文中、緑の文字の部分は小沢書店刊、『北村太郎/詩人の森』の中の『墓地の眺め』

 より引用。

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2010年10月10日 (日)

トチノキを探して②

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狭山公園でトチノキ林を見つけた上に、帰りにスイミングのコーチに、もっと近所にも

トチノキの街路樹があることを知ってさっそく sumigon さんにメールでそう知らせると

メールには『いいなぁ。これはもう、来年拾いに行かなくちゃなりませんね。今年でもま

だ間に合うかもしれませんよー』とあって、それを読んで『う~むむむ・・・』となった私

今度は自転車飛ばしてそっちを検証しに行きました。

さて、コーチに教えてもらったとおり、件の体育館脇に行くと ・・・

うわ、ほんとだ! 立派なトチノキの木があるじゃないですか。

しかも街路樹ぜーんぶトチノキ!

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あいにく見てのとおり建物前はきれいに整備・清掃がされていて、もはやトチノミの姿

はまったくなかったのだけれど、でもよ~く植え込みの根元を見ると、ところどころに

トチノミが割れたこんな破片が落ちています。

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ということはやっぱりこの辺はその時期になればトチノミがぼこぼこ落ちてるっていう

わけで ・・・ 俄かに来年への期待が高まります。

来年は8月の終わり頃、台風が来て、強風が吹いた後にでも来てみよう。

大きな袋持って! 近所の人にはちょっと怪しまれるかもしれないけれど ・・・

そして、さらに私が興奮してしまったのは、鋭い人だったら最初の写真で気づかれた

かもしれないけれど、トチノキの横で、この建物の屋上まで届く巨大な木は ・・・ と思

ったら、ヒマラヤスギでした。ここの街路樹、トチノキ以外はなんと全部ヒマラヤスギだ

ったのです。しかも、ずーっと先まで! これにはびっくり!

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ヒマラヤスギなんて、昭和記念公園か神代植物園にでも行かないとないだろうと思っ

ていたのに、こんな近所にあったとは。しかもこんなにたくさん。

灯台もと暗しとはまさにこのこと。

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スギという名前を持ちながらマツ科の常緑樹であるヒマラヤスギ。

葉ももちろん松の葉っぱです。

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そして、ヒマラヤスギといったら、なんといっても巨大な松ぼっくり!

それは地上に落下して乾燥するとパラパラと壊れて、ほんの先端だけになってしまう

のだけれど、それがまるでバラの花のように見えることから、シダーローズと言って木

の実マニアやリースを作る人たちにはとても珍重されていて、いつか私も拾いたいと

思っていたのでした。つまり、ここはトチノミとシダーローズ、両方とも拾える可能性の

ある環境である、ということ。

いやあ~、すごい発見でした。

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sumigon さんには、「もうこれは来年、拾いに来たほうがいいんじゃないですか?」

なんて言ってしまったのだけれど、なんなら本当にいらっしゃいませんか?

ランチでもご用意してお待ちしています。

・・・ と、ネット上オファーでした wink

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トチノキを探して

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すみごんさんのブログを見て、先日、娘が昭和記念公園で拾ったのがでっかい栗で

はなくてトチノミ(栃の実)だったと知った私。

娘は娘で小学校低学年のとき、拾ったどんぐりをたくさんお道具箱の中にしまってお

いて、冬休みに持って帰る段になって開けて見たら、うじゃらうじゃらと虫が出てきて

ぎょえ~!wobbly となった経験があるものだから、いったんは拾ったものの捨ててきたら

しい。このトチノミ、世の中にはトチノミ族というのがいるくらい、目の前に落ちていたら

拾わずにはいられないという魔性の実なのだそうで、すみごんさんも前から1度は見て

みたいと思っていたのだとか。

みんながそうまで言うトチノミなら、見てみたいじゃないですか。

そこで、なんたって緑の多いのだけが取り柄みたいなところに住んでいる私なので、

近所のことをいろいろ検索していたら、「もしかして、あそこなら!」と、ひらめいた。

で、そうなるとすぐに行きたいもので、もうすでに4時をまわっていたのだけれど、自

転車飛ばして行ってみたところ、やっぱりあるじゃないですか。トチノキが!

しかも、トチノキ林!

・・・ というわけで、その日はもう暗くて写真が撮れなかったので、今日、再度検証し

てみました。

私がひらめいたのはここです。多摩湖と西武遊園地に挟まれた狭山公園。

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入口を入ったところにあるマップを見れば、そこにも書いてありました。

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ね、トチノキ林って書いてある。

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そこへ行くには鬱蒼たる林を抜け、

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通称タッチャン池を右に見て

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ススキの原っぱを左に見ながら

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そこを渡り、

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今度は山道の急な下り坂を左に降りると ・・・

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ほーらね! ありました。 

上に見えるは栃の木の特徴的な葉っぱです。

あたりいちめん、見上げるばかりの栃の木の大木!

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これはすごいです。

それで、いささか心静かに興奮しながら今度は地面を見つめてトチノミを探すことしば

し・・・。でも、さすがに時期がもうとっくに過ぎているだけあって、地面に落ちているの

はすでに割られて中身を取られた果実の殻ばかり。でも、うーん、なんとか1個くらい

落ちてないものかと、さらにしつこく地面の土を足でほっくりかえしていたら・・・

あった!!  奇跡的に取られ損ねたトチノミが!

これです。

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見た目は小さな栗まんじゅうといったところ。

それで、その日はすっかり満足して家路に着いたのだけれど、自転車で走っている途

中で誰かに声をかけられたと思ったら、誰あろうスイミングクラブでお世話になってい

るKコーチでした。トチノミのことを話したら、「トチノミが欲しいの?」と言った次の瞬間

に、「アンタ、なーに言ってるの。トチノキなら体育館脇にいっぱいあるじゃない!」と言

うじゃあ、ありませんか。私は、へ?! って感じです。

なんでも体育館脇の街路樹はみんなトチノキなのだそうで、「狭山公園のはみんな取

りにくるけど、あそこのはだーれも取らないから、毎年いっぱい落ちてるよ!」とも ・・・

・・・ というわけで、この先は体育館脇のトチノキの検証に続く、です。

ちなみに、最初の写真の堤の先にあるのは多摩湖です。

これは第一取水塔。

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私にとっては子供の頃から見慣れた風景ではあるけれど、この景色は久しぶりに見ま

した。ここ数年、堤体の耐震強化とやらをやっていて、ここは封鎖されて見れなくなっ

ていたのだけれど、それがやっと終わったんですね。

ここは東京都の貴重な水源のひとつです。

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2010年10月 9日 (土)

雨の土曜日

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雨のなか自転車を飛ばしてスイミングクラブに行く。

行きはまだ傘なしでもだいじょうだったけれど、帰りは本降りになった。

スイマーとしちゃプールに入ってしまえば雨でも関係ないみたいなものだけれど、プー

ルに行く日はやっぱり晴れてほしい。

横浜JAZZプロムナードの日はいつもたいていきまって快晴になるのに、あれだけ気

になりながらやめたのは正解だったのかな、などと思いつつ、そんななかイベントを敢

行する人たちの大変さも思い。

写真は開花から1日たって淡くなってしまったイヴリン。

それから、いつも無邪気な女の子のようなスカボロ・フェアー。

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梅雨の時期、我が家の一番の古株で、もうここ数年はひたすら枝を伸ばすばかりで

花を咲かせなくなってしまったコンスタン・スプライの生き残りを賭けて挿し木を試みた

のだけれど、それがなんとか根付いたようだ。今年の猛暑でいっときは駄目になって

しまったかと思っていたのに。

このバラ、イングリッシュローズの第1号だけあって生命力は強いらしい。

ただし、こんなに小さな挿し木苗だから、順調に育つかどうかは今のところ不明。

つるバラの特性でみるみる大きくなって、私を驚かせてくれないかな!

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2010年10月 8日 (金)

大きな金木犀の下で

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近くの水道道路を自転車で走っていて、大きな金木犀の木に出会った。

その大きさたるや、遠目からも目印になるほど。

こんもりとして巨大なブロッコリーみたいだ。

花の色も濃いオレンジで、木全体から強いオーラを放っているようで、すごい生命力を

感じる。

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前にルイさんが金木犀はトイレの消臭芳香剤みたいな香りで嫌、と言っていたけれど

さすがにこれだけ大きいとそれもわからないじゃないという感じで、あたりいちめん強

力な金木犀の香り!

そういえば、昨日お風呂からあがってタオルで顔を拭いたら、タオルからも金木犀の

香りがしたっけ。

この町にはいったいこんな金木犀の木が何本あるのやら。

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2010年10月 7日 (木)

ふきん何つかってる?②

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前にも書いたことのある『ふきん何使ってる?』。

今までふきんはいろいろなものを使ってきたけれど、私が意識してふきんを買ったの

は日本最大の食器売り場だという某百貨店のインショップで働いていた頃、仕事にで

もしていないととっても買えないからと漆のお椀を5客揃えで買ったときのこと。

漆器を拭くのに一番いいふきんはこれ! と言って備前焼きを扱っていたおじさんが

教えてくれたのが、たしか『和ふきん』だったと思う。ガーゼのような布が羽二重になっ

たもので、草木染めのような淡い桜色とか若草色とか素敵な色をしていて、最初開い

たときは「なんて薄くて大きいの!」と思ったのだけれど、これが使って洗うほどに柔ら

かくなって、大きさといいなんといい、ほんとに使いやすかったのでした。

次が「表参道ヒルズに行ったお土産!」といって友達からもらった粋更花ふきん

これはほとんど和ふきんと変わらなかったのだけれど、更に大判で生地がしっかりし

ている感じ。そして、なんといってもパッケージがお洒落。

いま思うとどちらも麻の蚊帳生地だったのだけれど、いいふきんって買うときはちょっと

高いようでも、けっきょく毎日使ってくたくたになるまで使うことを考えたらそんなに高い

ものでもない。しっかりした芯のある生地なのに柔らかくて、汚れても洗えばさっときれ

いになって、薄いからすぐ乾くっていうのが一番です。

というわけですっかり定番的になった蚊帳生地のふきん。

それがさすがにボロボロになってきたので買い変えなきゃと思っていたところで、近所

の雑貨屋さんで見つけたのがこれ、『白雪ふきん』。

やっぱり奈良の蚊帳生地素材で、ここのは友禅染の素敵な柄がたーくさん。

鳥好きの私は思わず小鳥柄のふきんを取り、「あ、猫のがある!」と娘が言うので猫

の柄と2枚、買いました。

さっそく糊を落として使おうと袋から出して洗ったら、蚊帳生地を8枚重ねて縫っている

というだけあって厚みがあって柔らかい。

ただし、残念なことに大判のふきんに慣れてしまった私にはちょっと小さいかなあ?

ちなみに花ふきんの大きさが58×58cmなのに対して白雪ふきんは30×40cm。

・・・ というわけで、白雪ふきんのほうは台ふきんになりました。

テーブルの上で4つにたたまれた猫柄がかわいいです。

ふきんをまったく使わないという人はたぶんいないし、ふきんってちょっとさしあげるに

も、いただくにも良いものだと思います。

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2010年10月 6日 (水)

今さら逝く夏を惜しんでってわけじゃないけれど・・・

Doragonfly_summer

世の中では煙草の価格が一気に上がって禁煙に踏み切る人が増えているそうだ。

いいことよね? 何より健康的。

でも今朝起きて、窓を開けて私が最初に思ったのは「なんだか煙草が吸いたい気分

だな」だった。どこまで天邪鬼なの、と言われそうだけど、そんなんじゃない。

私には昔から煙草を吸う習慣はないし、レストランでもカフェでも連れが喫煙者でない

限り禁煙席に座る。前を歩いている人が歩き煙草をしていると早足で追い越して彼の

煙が自分にかからないようにするくらいだ。本屋で雑誌を眺めていて、ふと横に立った

女性が全身タバコ臭いなんていうのももう駄目。

でも、だからといって煙草が吸えないというわけじゃない。昔、ちょこっと吸っていた時

期があるから。メンソールのサムタイム。

あれはたぶん、煙草というよりメンソールが好きだったんだと思う、きっと。

昔、医者の友人が「煙草なんて百害あって一利なしだ」と言ったとき、「そうかしら。

一利はあると思うわよ」と言ったら「どんな?」と言うから「気休めかもしれないけど、

ホッとする。ストレスの多い人間は呼吸が浅いから、煙草を吸いこんでふぅーっと吐く

と、ビジーだった頭が一瞬クリアになってリラックスするのよ」。

みたいな会話をしたことがあった。そう、確かに一利はなくはないと思う。

煙草を吸う習慣、つまりニコチン中毒だったことは一度もなかった私だけれど、ときど

き何故か無性に煙草が吸いたくなるときがあって、そういうときは夜中に家を抜け出

してまで自動販売機に買いに行った。特に古い一軒家に住んでいた頃は、心底疲れ

果てているのになかなか眠ることができずに、子供が寝た夜遅く、部屋の中から聴こ

えてくるピアノの音を聴きながら玄関脇のバラに囲まれた石段に腰掛けて、夜空を見

上げては「天上には星、地上にはバラ」なんてつぶやきながら一服したものだ。

女友達には「そうちゃん、キザ!!」と一笑されたけれど・・・

人並みの家庭がまだそれなりに存在していた頃は、縁側で煙草を吸っている家人の

横に行って、私もときどき一本もらって吸うことがあった。猫の額ほどのシャビィな庭

だったけれどなかなかワイルドな庭で、時がくるのをじーっと狙っていたカエルが、瞬

時にトカゲをしとめるライヴな瞬間が見られたりした。お風呂場のガラス窓の外には

よく大きなヤモリが貼りついていたし・・・

私のその、ときどき無性に煙草が吸いたくなる癖はここに引っ越してからも続いて、

その頃よく夜のベランダで聴いていたのが清水翠の『Remains』だ。

その突然やってくる発作みたいな気分は母の死から数年くらい続いて、そしていつの

間にかなくなった。以来、たまにでさえ煙草を吸うことはなくなったけれど。

それを今朝、ふいに思い出したのは何故だかわからない。

秋だからなんじゃない? と言うこともできるし、マイケル・フランクスの歌がふりまく蝶

の鱗粉のごときピクシー・ダストを浴びてしまったから、とも言えるかもしれない。

今朝、窓を開けるよりも早くこのCDをトレイに載せた。

 『ドラゴンフライ・サマー

新譜じゃないけれど、昨日届いたばかりのCD。

苦しくなるくらい透明な夏のキラキラが押しよせてくる。

いつものことながら、一瞬であたりの空気を変えてしまう音楽。

息子が起きてきて、「何これ。すごくいいね!」と言った。実はベッドの中で「あと1時

間寝かせてくれえ」と思っていたところにこれが流れてきて、一瞬で目が覚めてしまっ

たのだそうだ。ったく、どいつもこいつも ・・・

このアルバムについては、Amazonにすでにすごくいいレヴューが載っているので詳し

くは書かない。(だって私もそれを見て思わず買ってしまったんだもの!)

一部ではあるのかもしれないけれど、マイケル・フランクスほど日本のリスナーに溺愛

されているミュージシャンっていないんじゃないだろうか。

マイケル・フランクスのCDは、昔レコードで持っていたものを後になってぼちぼちCD

に買い替えた。私は好きなミュージシャンだったらなんでもいい!ってタイプじゃ全然

ないから、あまりピンとこなかったものは手放したけれど、いいと思ったものは全部持

っているはずだ。なんでこれだけ聴き逃したのかわからない。たぶん、パッションフル

ーツ、スキン・ダイブ、ザ・カメラ・ネバー・ライズ、ブルー・パシフィックと4作続けて私

はパスだったから、もうマイケル・フランクスはいいやと思ってしまったのだと思う。

でもこのアルバムは、あれだけすごくいいレヴューがあったとおり、すごくよかった。

なんたって1曲めのカミング・トゥ・ライフ。

曲そのものの良さに加えて、それぞれのミュージシャンのプレイが「ソロはこうあるべ

きでしょう」という感じなのだ。特に気に入ったのがフルート。息子いわく「すごく音符が

しっかりしてる。スケール・ライクな演奏だ。これってマイナーハーモニックスケールだ

よ」ということです。軽いけど芯のあるソリッドな音で、歌うようなソロ。これはデイヴ・

コーズだそう。そしてマイケル・フランクスっていつもバックヴォールの選び方が絶妙

なのだけれど、この曲におけるなんとも存在感のある色っぽいバックヴォーカルはエ

リック・ベネイだそうです。なるほどね。そして、歌詞がまた素晴らしい!

この曲を聴いていると、私もただ愛の森で冬眠しているだけなのじゃないかと思えて

くる。そしていつかは私にも、なくしたものが戻ってくる ・・・???


マイケル・フランクスのことをオンチだとかヘタウマだとか言う人がいるけれど、こん

な風に歌える人がいったいどこにいる? 私はチェット・ベイカーと、日本じゃ秋山一

将さんくらいしか知らない。それに豪華バック・ミュージシャンに依存したサウンドとか

言うけれど、全てはマイケル・フランクスのソング・メイキングとセンスあっての話で、

豪華なバック・ミュージシャンさえ集めりゃこのサウンドができるっていうなのら、やっ

てみせて、と思うのだ。

人でもアートでも音楽でも建物でも、私が惹かれるのはそれらが持つ独自の『ニュア

ンス』がキーになっていて、マイケル・フランクスには彼にしかないニュアンスがある。

それも格別の。

そして最初の煙草に話を戻せば、煙草もまたその『ニュアンス』を作るものかもしれな

くて、確かにそれは映画の中で、写真の中で、歌の歌詞の中で、そして現実の自分

の記憶の中で、ある場の、そして誰かのニュアンスとして残っている。だって考えても

みてほしい。リッキー・リー・ジョーンズの『浪漫』のジャケットで、リッキーが煙草をくわ

えていなかったら? ウォン・カーウァイの映画『花様年華』で紫煙をくゆらす渋いトニ

ー・レオンがいなかったら? ・・・ 考えられないじゃない?

つまりはそういうことなのだ。今朝聴いたマイケル・フランクスの歌が醸し出すある種

のニュアンスが、私のなかの煙草に関する記憶の蓋を開けてしまったのだ。

身体に悪いとわかっていながら毒であるものを自ら進んでとりこむ、なんていうのは

生物の中では人間だけではないかと思うけれど、人はたぶん、ただ健康的なだけで

は生きてゆけない。そういう人間だからこそ、喜びや哀しみや苦しみの経験のなかで

歌ったり踊ったり絵を描いたり言葉を紡いだりせずにはいられないんじゃないだろう

か。もちろん。誤解しないでほしいけれど、こんなことを書いたからといって、いま禁

煙している人に喫煙を奨励する気はさらさらない。ただ、喫煙するもしないも個人の

自由だったはずなのに、それがいつのまにか喫煙自体が悪徳みたいになってしまっ

て、国をあげて排除しようという傾向がどうなの、と思うだけなのだ。なんだか味気な

いなぁ、と。

先日、厚生労働省が発表した『受動喫煙による死亡者は毎年約6800人に上る』とい

う推計値だって、いったいどういう計算で出した数字なのか、具体的に教えてもらいた

いくらいだ。こういう感じでいくと、煙草の次は何なのか? と考えずにはいられない。

アルコールなんかは妥当な線として、死に至る病をはらむ危険な恋はご法度、とか

ね。そして今日も長く書きすぎたけど、長い文章を書くと胃に悪いから時間規制条例

とか? ・・・ おふざけはいい加減にして終りにしよう。

ドラゴンフライ・サマー。夏を愛する全ての人に。

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2010年10月 5日 (火)

原石の輝き/Leo Genovese『HAIKUS II』

Leo_genovese_2

このCDがアメリカから届いたのは8月のこと。

それから飽きもせず幾度となく繰り返し聴いている。

レオ・ジェノベスの『HAIKUS II』。

といって、この名前を聴いてピンとくる人はそんなにいないんじゃないかな?

そう、私のおととし1番の掘り出しもの! 

エスペランサ・スポルディングのワールド・デビュー・アルバムにして、大出世作となっ

た『Esperanza』でピアノを弾いていたピアニスト、と言ったら少しはわかる人がいる

だろうか。

なんたって初めてこのピアノを聞いたときのことはよく憶えている。

前に書いた文章と重複するかもしれないことを承知で書けば、あれは休日のだるい午

後、横になって低くしたラジオを聞くともなく聞きながらまどろんでいたとき、突然耳に

入ってきた元気な女の子のスキャットと、それに呼応するかのように雪崩のごとく勢い

のあるピアノに一気に目が覚めて、「誰だ、このピアノ!」とばかりにガバと飛び起きて

開いたままのラップトップのキーを叩いてJ-Wave のサイトにアクセスしたのだった。

そして届いたアルバム『エスペランサ』を初めて聴いたときの驚きと喜び!

前の文章には『まるでスプラッシュ!』と書いたのだったか、そう、まるで水しぶきのよ

うに勢いがあって瑞々しくも新鮮な、若き才能のぶつかり合い!

久しぶりに音楽を聴いて興奮してしまったのだった。

もちろん。エスペランサ本人の才能も素晴らしかったけれど、滅多に好きなピアニスト

がいない私にとってはエスペランサと同等かそれ以上にこのピアニストに惹かれた。

以来、エスペランサ・スポルディングが自身のグループ(というか、このレコーディング・

メンバー)ひっさげて来日公演するのを待っているのだけれど・・・

この2年の間に彼女はすっかり有名人になってしまったから、かえってそれが実現す

るのかどうかわからなくなってしまった。


さて、前振りが長くなってしまったけれど、これはそんなレオ・ジェノベスがエスペラン

サ・スポルディングとのレコーディング以前に『FRESH SOUND NEW TALENT』という

レーベルから出したデビュー・アルバムのようだ。

何やらアルバム・タイトルにも『HAIKUS II』とあるように、レオ・ジェノベスは日本の俳

句が大好きで、俳句にインスパイアされて作った曲をそのままタイトルにしたらしい。

そして俳句がテーマの曲だから、さぞかし静謐でECMチックな音を展開しているのか

と思いきや大違い、いきなりズダダダダダ・・・!というドラムの連打で始まるオープニ

ング曲『I'll remember april』からしてアグレッシヴ。もろJAZZしてます。悪くないで

す。息子いわく、こりゃスティーブ・グロスマンのピアノ版だ、何この鬱屈感、コード進

行はちょっとスコット・ヘンダーソンに似てるし、もうこれはピアノ・ロックだね!

だそうです。なんだか、よくわかるようなわからないような評ですが、つまりすごく気に

入った! ってことです(^-^) 

続く2曲目はアルバム・タイトルともなった『Haiku N 11』。

レオ・ジェノベスの弾く落ち着いた、それでいて暗くなく晴朗なテーマとともに、ドラムの

繊細なシンバル・ワークが際立つ。詩情あふれる作品で、思わず私も『古池や/蛙飛

び込む/池の音』とつぶやいてしまう・・・ かどうかは別として、俳句といっても数多あ

る中から、いったいどの俳句にインスパイアされて作ったのか、ちょっと知りたいとこ

ろです。静から動への移行が見事な作品。3曲目も俳句シリーズで『Haiku N 12』。

いったいこのシリーズで何曲あるんでしょうか。音のスケッチという感じでメロディーは

なく、ひたすらズテバタとドラムとの掛け合いで始まって終わる、フリーっぽい曲。この

曲でここまで叩けるドラムはすごい。ちなみにドラムスはフランシスコ・メラという、とっ

ても小柄で笑顔がチャーミングな黒人のドラマーです。このドラマー、すごくいい!

この人は要チェックです。

アルバム9曲中、俳句シリーズの曲が全部で4曲。

それ以外のオリジナルは『Odlac』という曲で、軽快なサックス・ソロで始まるすごく疾

走感のあるこの曲は、浜崎航・堀秀彰コンビあたりでやったらすごく合いそうな曲。

そう言ったら、ENCOUNTERを聴いたことのある人ならわかってくれると思うけど。

そして残り4曲中2曲、1曲目の『I'll remember april』と7曲目の『All the

things you are』がスタンダードで、1曲目もすごくいいのだけれど私は7曲目も好

きだ。特に最初のピアノの部分。ただし、これは曲名を見るまで、あるいは曲を最後

まで聴かないとオール・ザ・シングス・ユー・アーだとわからない。それほどまでにアレ

ンジされてしまっていて、ラスト、ピアノのワンフレーズとベースのワンフレーズに初め

て1回だけテーマがあっさり挿入されて、ああ、そうだったのね、とわかる程度。

粋といえば粋なつくり。

全体的に見ると一聴した限りでは地味な印象のアルバム。

ほんとにJAZZが好きじゃないと1回聴いただけでスルーしてしまうかも。

でもこれは、噛めば噛むほど味が出る、スルメイカ的アルバムだと思う。

で、それってJAZZのアルバムでは重要な要素ではないかと個人的には思うのです。

つまり、マーケティングされたメジャー・レーベルの打ちだすキャッチーな音は心地よく

すぐに頭に入ってくるけれど、あっという間に飽きてしまう。

でも一見地味に見えるこのアルバムは違う。

このアルバムを貫いているのは純粋な探究心。

英語でいうDigがぴったりだ。

世に出る前の名も無き才能が、まだ自分の水脈の噴出までにはいたらない鬱屈感も

湛えつつ、売れるとか売れないとかをほとんど何も考えずに、いま自分をとらえている

こと、いまやりたいことを無心に、実験的なまでにやっている心地よさがある。

そして、私はそれに惹かれる。

それはまるで一見ただの石ころみたいに見えて、パン! とふたつに割るとキラキラし

た深い色の断面を持つ鉱石みたいだ。まさに、原石の輝き。

聴く耳を持った人にはきっとわかってもらえると思う。


そして、どなたかのブログで拝見したところでは『FRESH SOUND NEW TALENT』とい

うレーベルはその名の通り、若き名もなきフレッシュなタレントを青田買いすることで

有名なレーベルなのだそうだ。その嗅覚は実に鋭いのだとか。

しかし、このアルバムに限って言えば、いかんせん録音が良くない!

ピアニストのリーダー・アルバムでピアノの音がちゃんと拾えてないなんて駄目だよ。

1曲ごとに録音レベルが違って、次の曲にいったら音が急にひっこんで聞こえにくくな

ったりするなんて。もう駄目。

このアルバムを最初に聴いたとき、どうやらJAZZミュージシャンが置かれている状況

って日本でもアメリカでもたいして変わりなさそうだな、と思ったのだけれど、録音につ

いて言えば今はむしろ日本のほうがいいのかもしれない。JAZZの新譜はいまやほと

んどインディーズ・レーベルだけど、ライブ盤であってもライブ録音とは思えない、スタ

ジオ録音並みのクリアなサウンドを実現しているアルバムもあるから。

レオ・ジェノベスの次なるアルバムに期待したいところです。

Leo_genovese_01

う~ん、それにしてもヤバイな!

これ書いてたらますますJAZZプロに行きたくなってきちゃった!

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2010年10月 4日 (月)

金木犀の雨

10kinmokusei02

この町に引っ越してきて最初に驚いたのは、秋晴れのある日、ふと気づくと町中があ

たりいちめん金木犀の匂いでいっぱいになってしまうことだった。それまで、金木犀の

木がどこにあるかさえわからなかったのに、ほんとにある日を境に、突然。

以来、その瞬間を感じると「あ、今年もまたこの季節が来たんだ」と思ってきたけれど

それも地球温暖化に関係しているのかいないのか、ここ数年徐々に変わってきてしま

ったようだ。私が今年、金木犀の香りに気づいたのは昨夜、ベランダでのこと。

そして昨日、今日と立て続けに友達から「金木犀が咲いたね」「金木犀の季節がやっ

てきたね」というメールをもらった。

昨日の夜半に降り始めた雨が今日もやまずに降り続いていて、外は霧雨。

ベランダに出るとあたりは金木犀の匂いでいっぱいだ。

10月という月は誰もがみんな忙しい月なのだろうか。

暑かった夏が終わってやっと良い季節になったせいで急に活動的になるとか、今年

もあと3ヶ月で終わりだと思うと今年中にこれだけはやっておこう!と思って勤勉にな

るとか、寒くなる前にここへ行こうとか、この人にだけは会っておこうと思うとか?

何やら私は頭がビジーで落ち着かない。

毛糸も届いたのだからさっさと編めばいいのだし、長らくAmazonのカートに入れたま

まだった待望の本もやっとまとめ買いして届いたのだから読むものにも事欠かないの

だし、聴く音源もある。なんたってもみじ市までは家でおとなしくしてればいいと思うの

だけれど、今週末には横浜JAZZプロムナードもあってそれもチラチラ気になるし、

今月は会いたい(というより会わなきゃならない)人もいるし、平日に雨が続いて週末

に晴れればやっぱりどこかに出かけたいのだ。

さて。何を優先させるかなあ? ・・・

10kinmokusei01

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2010年10月 3日 (日)

サクッ!とウルトラしょうがクッキー♪

10ginger_cookie

先月の、急に気温が下がって肌寒かった頃に作りたかったジンジャー・クッキー。

折しも少し前に『ためしてガッテン』というNHKのTV番組でショウガの特集をしていて

ショウガの効能と、より効果的なショウガの使い方をやっていてそれが面白かったも

のだから、そこで紹介されていた『ウルトラしょうが』を使ってクッキーを作ってみたか

ったのです。それも生地を型抜きせずにスプーンですくって天板に落として焼く、簡単

で素朴な味のドロップタイプのクッキーが。

『ウルトラしょうが』についての詳細は『ためしてガッテン』のHPで確認してもらうことに

して、バースデーギフトの甘いものもそろそろ完食に近づいた今日、作ってみました。

題して、『サクッ!とウルトラしょうがクッキー』です(^-^)

以下、レシピ。(注:私のレシピはアバウトです。)

*****************************************************************

≪材料≫

 生姜    大きめひとかけ×2(ウルトラしょうが用とすりおろしたもの) 

 バター   90グラム(市販のバター半分より少し少ないくらい)

 黒砂糖   パウダー状のもの(ブラウンシュガーでもいい) 80グラム

 卵黄    1個分

 はちみつ  大さじ1~2

 片栗粉   10グラム(大さじ1と少し)

 薄力粉   200グラム(カップ2)

≪作り方≫

ウルトラしょうがは『ためしてガッテン』のHP参照。ここでは皮を剥いて1ミリから2ミ

  リ厚さにスライスしたものをリードキッチンペーパーを敷いた皿に載せてラップをか

  けずに電子レンジで乾燥させる。番組ではレンジで7分と言っていたけれど、ちゃ

  んと乾燥させるにはそれ以上かかる。完全に乾燥していなくても、ある程度パリパ

  リすればOK。乾燥したら、それを細かいみじん切りにしておく。

大きめのボウルに入れて室温で柔らかくしておいたバターを泡だて器でクリーム状

  になるまで練る。

②に黒砂糖を粉ふるいでふるいながら入れ、なめらかになるまですり混ぜる。

③に卵黄、ハチミツを入れ、ここですりおろしたショウガ汁を加えて、さらに混ぜる。

全体が混ざってなめらかなクリーム状になったら泡だて器をはずして生地をゴムべ

 らで真ん中に寄せ、薄力粉と片栗粉をふるいながら入れる。

ゴムべらで⑤を切るようにさっくりと混ぜあわせ(こねないように)、しっとりしてきた

 ら、ボウルの真ん中に寄せておく。

オーブンを170度に余熱し、その間にオーブンシートを敷いた天板に生地をスプー

 ンですくって落としてゆく。

⑦を温まったオーブンで15分焼いたらできあがり!

*****************************************************************

そして、完成したところは写真のとおりです。

これはなかなかおいしかった!

ちょっと(私の好きな)泉屋のクッキーみたい!

それでレシピをアップする気になったのですが、サクッと軽くて、ショウガのいい香り、

生地に混ぜたウルトラ生姜ががところどころプチっと歯ごたえがあっていい感じ♪

これはチャイにもお番茶にも珈琲にも合いそうです。

気持ち甘めなので甘くないほうがいい方はお砂糖を少し減らしても、そして、これはか

なり生姜を入れたのでもっと効いているかと思ったらそうでもなかったので、生姜好き

の方はすりおろしたショウガをそのまま入れてもいいと思います。

私はおにぎりを作っても何を作っても何故か大きめになってしまうのだけれど、このク

ッキーもドロップクッキーにしては生地がしっかりしているのでスプーンで落としたまま

の形に焼けてしまうと思って最初生地を多めに落としたら、オーブンの中で広がって

予定より大きくなってしまいました。下の写真はラストに焼いたもので、かなり小さく生

地を落としたもの。

で、これくらいのほうが焼き色がよくついて味も香ばしく、ちょうどいい感じです。

もっと小さくしてひとくちクッキー、なんていうのもよいかも♪

そして、このクッキーのすごいところは、食べたあとウルトラしょうがの効果で身体が

すごくあったまること!

冷え症の方、これからの寒い季節に。

おすすめです!(^-^)

10ginger_cookie_01

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2010年10月 2日 (土)

新たな行きつけを求めて/吉祥寺カフェ

Kichijyoji_cafe_2

まだ8月の暑い頃、共通の友人の話題で、しばらくご無沙汰していた男友達に久しぶ

りにメールした。

すると、その友人のことと自分の近況報告などが書かれたメールの最後に「涼しくなっ

たら約束してたとおり井の頭公園でデートしようぜ」とあって、はり? あのとき何気に

した約束って、まだ生きてたんだ、と思ったのでした。

私、人とはなるたけ約束しない主義です。

特に最近は意識してそうしてる。

じゃないと、もともと人にしてあげたいことが多いうえに『約束』ってものに縛られやすい

性格だから、自分がその約束を果たすまーでそれはずっと自分についてまわるし、果

たせないままだと良心の呵責に苛まれて自己嫌悪に至る。逆に相手が何気に言って

とうに忘れてしまっているらしいことをいつまでも覚えてたりして、(そんな自分が)非

常に煩わしい。椎名林檎の歌の歌詞に「約束は要らないわ~/果たされないことなど

大嫌いなの~」っていうのがあるけど、まさにそんな感じです。

果たせない、果たされない約束なら、そんなもの最初からしないこってす。

そんなそうきっつぁんですから、男友達には「ほんじゃ、秋になったらメシでも行きます

か」と返事をした。「でも、デートはやめようぜー。私、妻帯者とはデートしない主義な

のよ」と書いたら、「はいよ。飯いこう」と返事がきたので、「オーライ。そんじゃ久しぶり

に井の頭公園でボートでも漕ぎますか。ごはんはどっか良いとこ探しとくね」と返事をし

たのでした。

そして、季節ははや秋である。

夏の間に女友達とも涼しくなったらどこか行こうねと言いあったけれど、うっかりしてる

とそれは「寒くならないうちにどこか行こうね」になりかねない。そして、けっきょく会わ

ないまま、また1年が終わるとか?

どこか良いとこ探しとくね、とは言ったものの、なんたって行きつけの場所に行くと猫

みたいにリラックスしてくつろいでしまう私のことだから、ボケボケしてると結局いつも

の店に行くことになりかねない。吉祥寺だったら、くぐつ草とかモンクフーズとか、愛想

のない亭主がやっている老舗のお蕎麦屋とか。公園前のアイスクリーム屋とか。

最近、吉祥寺は新しいカフェがいっぱいできてるみたいだけれど、こりゃ吉祥寺通の

友達にでも聞いてみるかなあ ・・・

なんて思いつつ、本屋に行って見つけたのが上の写真の本、『吉祥寺カフェ』。

裏表紙をめくると渋谷とか新宿とかエリアごとに出ているから、これってシリーズのム

ック本なんですね。

で、中には90ページ以上にわたって吉祥寺のカフェ情報が満載。

どのお店も個性的で素敵なのだけれど、これだけあると、いざ行くとなったらどれにし

ようか決めかねる。さらに『行きつけ』となるかどうかは行ってみるまでわからない。

こういう本って、私は見てるだけで満足してしまって、見てるうちになんだか眠くなって

きちゃうのだけれど、新たな行きつけを目指して。

お天気のいい日にでも出かけてみますか。

デートにあらずの吉祥寺散歩。

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2010年10月 1日 (金)

10月はふたつある

Yumiko_oshima_3

突然

光は西のすそに消え

右も左もまえもうしろも

行き先をしめす表示も

なにもかも

暗うつたる闇につつまれてしまった


アリアードネ!! と

わたしは叫ぶ


テセウスに救いの糸をくれたように

わたしにも その糸をおくれ

わたしを迷宮から出しておくれ


ーーーー すると天から

糸ならで

力強そうな男性の手がさしのべられた

ーーーー 私につかまりなさい

向こうが扉です


(大島弓子『10月はふたつある』冒頭から引用。)

***************************************************************

毎年、10月と聞いて私の頭に浮かぶのはこれだ。

大島弓子の少女漫画、『10月はふたつある』。

ワンルーム、アスピリン。という言葉とともに。

たまたま今日、このブログを開いて興味を持ってこのマンガを読もうという人のため

にストーリーは書かないけれど、この物語の中で主人公、女子高生の長子は言う。

「わたしはよく思うんです。さか立ちしてみる上下逆の風景。鏡にうつった鏡の中の風

景。なんてそれらはいきいきとあかるく目にうつるんでしょう。そんなものは虚像だとわ

かってはいるけど。でもそのあかるさだけで、あっちの世界のほうがもっとはるかに赤

裸らに生きられる世界ではないかと思ってしまう」

すると端正な美貌の体育教師(もちろん男。私はイケメンなんて言葉は大っ嫌いです)

は言うのだ。

「きみの決心さえつけば、わたしはいつでもつれて行ってやろう。

 光り輝く、もう一方の十月にだ」

と・・・。

なんちゅう完璧な口説き文句でしょうね。

これで頭でっかちの、いつも空想でぼーんやりしている文学少女のこころは一発で鷲

づかみです。

まあ、読んだこともないのに、少女漫画なんてくだらねーと思っている御仁はさっさと

退散するように。


去年だったかな、親友のMちゃんがレンタルビデオ屋に行って、借りるものがなかった

から『グーグーだって猫である』を借りたらけっこう面白かった、って言ってたのは。

それでMちゃんが言うには、大島弓子は若い頃から天才少女と謳われて一世を風靡

した漫画家なのに、彼女自身の人生にはちっともいいことがないのよ、だそうだ。

ふん。そんなこと言ったらこっちだってちっともいいことないわよ。

が、私の返した言葉である。

ちっとも、と言ったら言い過ぎかもしれないけれど、けっこう困る。

だってもっとも多感な少女時代に大島弓子のマンガで育ってしまった女の子は信じて

しまったのだ。大島弓子のマンガの中に出てくるような男の人は実際にもきっといる

はずだ、と。

それで、きわめて個人的な意見を言わせてもらえれば、「あら、そういう男は実際にい

るわよ。だって私つきあってるもん!」というのを小説でやったのが吉本ばなななんじ

ゃないかと思う。それを彼女が現実生活でもやっているかどうかは私は知らないけど。

そんな風だから、この歳になっていささか嫌と言うほど学習した後でも、やっぱりどこ

かにそんなお方がいるんじゃないかと思えてしかたがない。

世の中の人に呆れられることを承知で白状してしまえば、今年の初夏だったか、娘と

神楽坂界隈を散歩して飯田橋駅への坂道を上っているとき、ふと自分の横を自転車

押しながら歩いている男性が大島弓子描くところのプロフェッサーそっくりに見えて、

思わず早足で前に回ってその男性の顔を見てしまったのは私です。

その日はかなり暑かったのだけれど、その人は仕立ての良い黒の麻のスーツに白い

シャツを着て、柔らかそうな癖毛の長髪に髭をたくわえた横顔も麗しかったけど、前か

ら見たお顔も素敵でした。思わず、私の大島弓子愛蔵文庫を読破している娘の前で

「ほんとにいるのね~・・・heart 」とつぶやいてしまいました。

つまり、見た目だけのことで言えば「いる」ってことです。

中身はどうかは別として。


そして、ふたたび『10月はふたつある』に話を戻せば、誰だって一度くらいは、この現

実と同時に存在しているパラレルワールドと、そこで全く違う人生を送っているもう1人

の自分のことを想像したことがあるのではないかと思う。(全くないって人はロマンが

無さ過ぎね。)

そして、そんな想像が極に達する季節は新緑の輝く光でいっぱいの5月か、秋のどこ

かシュールな光でいっぱいの10月じゃないかと思うのです。

そういえば今日、家族3人で食事に行って、みんなで電車を降りて長~いエスカレー

ターで上に上がって改札に向かったはずなのに、私と娘が改札を出てからしばらくた

ってもいっこうに息子が出てこないので心配していたら、やっと赤い顔でハアハア言い

ながら出てきた息子。いわく、エスカレーターを降りてゆく2人の後を追って自分も降り

たはずなのに、全然違うホームに出てしまった。僕が見てた2人は幻なのか?!

だそうです。まったくボケですけど、そう10月はふたつある。

そんな幻想に揺られる今宵です。

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