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2010年8月27日 (金)

晩夏のバラ

10lilac_rose01

日本の夏はバラには過酷過ぎる。

特に我が家のように庭に直植えしているのではなくベランダで鉢植えのバラは、陽射

しをさえぎる木陰もなく、コンクリートの照り返しもキツイ。

いつもなら真夏でも蕾が上がってくるまま咲かせているのを、今年はあまりの暑さに

これではバラがまいってしまうと摘蕾することにした。

それなのに、いつの間に蕾が上がっていたのか、この暑いなかバラが咲いていた。

ライラックローズ。

今年の春はちっともまともに咲かなかったバラだ。

四季咲きのバラは春と秋では趣を異にするバラが多い。

ライラックローズの春の花は紫が強く、化弁も厚めでちょっと重い印象だけれど、梅雨

以降になると俄然淡くなってピンクがかり、軽やかな印象になる。

私は儚げなライラックピンクになる秋バラのこのバラのほうが好きかも知れない。

そして、見落としそうな枝の間にもうつむいて咲くバラが。

10sonia_rykiel

これはフレンチローズのソニア・リキエルか。

他にもミニチュアローズほどの小さなイングリッシュローズがちょこちょこと ・・・

いずれ陽射しが強いので1日で駄目になってしまう。

この夏はスタンダードローズに続いて大事にしていたルイーズ・オディエが枯れた。

もともと何度も枯れそうになりながらなんとか持ちこたえていた虚弱体質のバラだった

けれど、ものすごく蒸し暑かった梅雨時期から吸水しなくなった。

コンスタンス・スプライは相変わらず元気に枝ばかり伸ばすけれどいっこうに蕾もつけ

ないし、咲かない。この暑さで途中までうまくいきかけていた増殖にも失敗した模様。

こうやって小さなベランダのバラも毎年淘汰されて、少しづつ顔ぶれが変わってゆく。

そして、最近は暗くなってから水やりをしている。

昔はバラの水やりは午前10時までにすますのがセオリーだったのが、最近は夜シャ

ワーが良いことになって、バラの育て方もずいぶん変わったものだと思う。

それから、その後のバイタル散布。

自分が少々疲れていてもこれをやるのがいいのかなと思う。

変なことを言うようだけれど、このあいだ夜のベランダに出て一連の作業をして部屋に

入った途端に、「うちのバラはみんな私のことが好きだな」と思った。ごく自然に。

バラが私がベランダに出てくるのを待っているようなところがある。

実際、私の仕事が忙しくて息子に水やりを頼んでいたときには、1年で4分の1くらいが

枯れた。私ほどちゃんとやっていなかったのも原因なのだろうけど、それ以上に頼ま

れて嫌々やってたのがバラに伝わったのではないかと思う。

つまり、ここにも確かにあるのだ。気の交感ってやつが。

バラと私との信頼関係。

春にくらべて秋のバラは、基本的に香りが濃厚で鮮やかだ。

美しい形が長持ちする。

秋の濃くて深いバラを愛でながら、熱い珈琲がおいしくなるのは今年はいつのことだ

ろう?

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