« 晩夏のバラ | トップページ | 日本橋で »

2010年8月28日 (土)

祭りの夜に

10matsuri

今年はいっこうに妹から連絡がこないから、もしかしたらどちらか具合でも悪いのだろ

うかと思っていたら、今朝になってメールがきた。

それによると数日前から妹が風邪をひいていて、声がまったく出ないのだという。

おまけに今日は出勤なのでおもてなしはできないけれど、桐箱に入った戴き物の揖保

乃糸があるから、よかったら取りにきませんか、というものだった。

お祭りと言って、もうそれを喜ぶような年ごろの子供もいなくなった。かろうじて下の子

はまだついてくるけれど、彼女のお目当ては綿あめだ。母が生きていた頃は子供に浴

衣を着せたり、みんなでご馳走を食べたりと楽しみもあったけれど、それも今はない。

つくづく家族の縁を繋いでいるのは女の力、特に母親の力だと思う。母方のきょうだい

親族も、祖母がいなくなり、私の母がいなくなってすっかりバラバラになってしまった。

神社のお祭りというもの自体も年々世代交代著しく、かつてのような風情のあるもの

ではなくなってしまって寂しい限り。だいたいなんでお祭りの夜店で、ジャガイモにカス

テラなの? わからん。

・・・ というわけなので少々面倒にも感じつつも、今は老父の様子伺いと仏壇にお線香

をあげるためにゆく。それでも父は待っているのだ。

10matsuri_01

駅前で花を買って、行きに神社でお参りをすませてから実家に行く。

年々、夜店の規模が小さくなっているけれど、今年もまた露店が減ったようだ。

実家では変わり映えのしない父の、ほとんど口癖みたいな話を聞く。

それでも今年は尋常じゃない猛暑で体調が心配だったけれど、父は顔色もよくて元気

そうだ。それだけがよかった。

風邪で具合の悪い人に気を遣わせては悪いので帰ってくる前にと席を立てば、父も駅

まで一緒に行くと言う。孫に綿あめを買ってやらねば。

神社に行く途中でばったり妹に会う。声はほんとに全然出ないようだったけれど、思い

のほか元気そうで安心した。2人がお参りをすませるのを待って娘は綿あめを買って

もらい、加賀屋でお蕎麦でも食べて帰ろうということになるのだけれど、結局いつの間

にか店はなくなっていて、パスタは嫌だという父の言葉で仕方なくそこで別れる。

それにしても加賀屋がなくなっていたなんて! 

実は蕎麦屋に向かった時点で、私の頭の中は久しぶりに食べられるおいしいとろろ蕎

麦のことでいっぱいになっていたのよ。これも Time goes by ね ・・・

でも家に帰ってから食べた綿あめは昔と変わらず甘かった!

で、お土産に買ったこれ。

10sauce_senbei

東京の子供は誰しも小さい頃はこれを食べて育ったんじゃないかなあ?

懐かしのソースせんべい。

上に載ってるのは梅ジャム。

実はおととい残り少なくなった梅酢をビンに移して、シワシワになった青梅をバサッと

捨てようとしてその前に1個食べてみたら、これが意外や意外、柔らかくておいしかっ

たので捨てるのがもったいなくなって、梅酢ジャムを作ったのでした。それが料理のセ

ンスのある人だったら和食の上品な甘酢あんにできそうなしろものなんですが、とりあ

えずソースせんべいにつけて食べたらおいしいかも、ということで欲しかったのです。

で、実際やってみたらなかなかいける。自然な味。

ところがこの赤い梅ジャムのほう。昔、子どもながらも、いかにも身体に悪そうだなあ

と思いつつ母に嫌がられながらもおいしいと思って食べていたのに、いま食べてみる

と、はり? こんなものかって感じで、ちーともおいしくないのだ。

つまり、これが大人になるってことなのか。

先日Mちゃんが言ってたとおり、Life is going on なのです。

|

« 晩夏のバラ | トップページ | 日本橋で »

season colors」カテゴリの記事

コメント

父は待ってますよ・・・・・・・!!
(必死に強調)

我が家でも、若い時には父親(わたし)には寄りつきもせず。

それでも30くらいになって、ようやく腕組んで歩いてくれたり(泣)

でも、もう嫁にやらなきゃ・・・・・

なにげに、「こんどの週末は来るのか?」
さりげなく確認し

父は待っているのだ(汗)

投稿: 四季歩 | 2010年8月30日 (月) 21:05

四季歩さま、
ふぅ~ん、いい父親なんですねえ・・・(^-^)
でも、私の父が待ってるのは私じゃなくて、私の娘の孫のほうですからっ!smile

嫁に出すと言えば、「あの道はいつか来た道」って流れるCMあるでしょ?
あれ、泣けますよね。
何回見ても泣ける。不覚にも泣ける!
あの感じって、日本人の心そのものなのよね。
で、昔はそういう日本人の心に響く、良いメロディーがいっぱいありました。
って、いささかババくさい言い方かしら。

そしてもひとつ。
嫁に出すで思い出すことは、父とカテドラルのヴァージンロードを腕を組んで歩いた時のことですね。
父と2ステップがなかなか合わなくて苦労しました。
四季歩さんも今から練習しといたほうがいいですよ(にっこり)。

投稿: soukichi | 2010年9月 1日 (水) 00:14

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 晩夏のバラ | トップページ | 日本橋で »