« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »

2010年7月31日 (土)

白い土曜日

Harinezumi_umi

海を見たいと思った。

朝早く起きて身支度をすませたら、テーブルにお昼代だけ置いて1人で家を出る。

梅雨のさなか、バラクライングリッシュガーデンに向かう車内で、友人が教えてくれた

海が見える美術館。

携帯の電源は切って、しばらく家のことも仕事のことも考えない。

・・・ 思えばこの15年間、そんなことすらしたことなかったな。

いつも1人で出かけるときは、掃除やら食事の支度やら、出かける直前まで家事に

追われて、ときには途中で疲れ果てて「行こう!」というテンションが切れてしまって

あきらめてしまうこともしばしば。夜のJAZZライヴなんかは3回に2回はそれだ。

なんて不自由なんだか。

でも、ふだんはそれでもその不自由さをしあわせなことと思って、毎日いたって機嫌よ

くにこにこと家事に仕事にキリのない仕事をやっている私なのだが、ひとたびそれを蹴

散らされるような出来事が起きてしまうと、軽くなったはずの肩が一気にどーんと重く

なってしまう。昨日、つまらないことで息子が切れた。

ひどい暴言に物への八つ当たり。物へ八つ当たりするのは私に直接暴力をふるえ

ないからなのだそうだが、中・高生の思春期の男子ならともかく、21でそれだともう

これは一生直らないのではないかと思ってしまう。父親譲りの癇癪持ちの性格は、

もうどうすることもできないのか。やりきれないなぁ・・・

こんなとき、近所に親友がいたときにはちょこっとエスケイプすることもできたけれど、

いまはそれもない。


だから、海を見たいと思った。

朝早く起きて身支度をすませたら1人で家を出る。

でも、昨日寝たのがすごく遅かったせいで今日起きたのはもう昼前だった。

空はどんより曇り空で、今にも降り出しそう。

今日は行かなくてよかったのかもしれない。

どうせ行くなら、青い空と水平線が見たいもの。

スイミングのない土曜日。第5週めの土曜日。

いつもの夏ならプールバッグ自転車の前かごに入れて市民プールに行くところだけど

それも今は工事中。

洗濯機には(雨が降ってきちゃったから)洗濯途中の洗濯物が入ったまま。

シャワーを浴びてパックをする。白い仮面の顔のまま足踏みマットを踏む。

またもや左の首と肩がイタイ。ちょっと頭痛。

山の上の冷たい水のように鮮烈でリリカルなピアノが聴きたいと思うけれど、家には

思いつく聴きたい音源なし。

さて。そろそろ遅くなったランチを作らなきゃ。

| | コメント (0)

2010年7月27日 (火)

スピリチュアル版・家庭の医学/リズ・デルボーの『自分を愛して!』

Lise_bourbeau_2  Lise_bourbeau_01_2 

おとといのオリジナルラヴのライヴの話から、田島貴男はiPhon買ってツイッター始め

たんだけど、今度はiPadにマウンテンバイクまで買って、実に楽しげだったよ~、なん

てことを話してたら、いつものように息子が少々皮肉っぽく「ま、それだけ田島貴男も

年とってこだわりがなくなったってことだね」と言った。

「ある種、まるくなったというかね」と言うと、「田島さん見てても、おかあさん見てても

それにこないだ誰だったかな、見てても思ったけれど、若いときは難しい顔してたの

に、年とるごとにだんだん言ってることもやってることも楽天的になっちゃって、昔より

楽しそうで、まあ、年とるとそういう風にならないとやってられないんだろうなあって」

なんて言うから、自分のことが出てきたことに少々驚きつつも、相変わらず生意気な

わかったようなことを言うヤツだなあ、と思いながら、「年とるとあまりにもツライことが

多すぎるから、そういう風にならないと生きてけないのよ。いいんだよ、それで。それ

が病気しないで生きるコツだよ!」なんてところで買い物に行った。


さて、病気とは何ぞや。

人はどうして病気になるのか?

前にも書いたけれど私は医者の友人が始めた医療ベンチャーの会社で働いている

から、この問いを自分にずっと問い続けてきた。

この5年の間には世界的な免疫学の権威のセミナーを何度も受けてきたし、5年間

ずっと医者の友人の話を聴き、それを文章化することで自分なりに理解を深めてき

て、おおかたのところはだいぶわかってきたように思う。

例えば友人はこう言う。(まず頭の中に、たくさんボタンの並んだPAみたいな機械を

想像されたし。)DNAっていうのは、たくさんの質問に対するYESとNOのボタンが並

んだ巨大な機械のようなものなんだ。人の毎日は朝から晩まで選択の連続で、人は

日々そのどちらかのボタンを押し続けてる。毎日の食べるものから言動や行動、嗜

好や癖まで種々様々。そのたくさんある質問の答えであるYESとNOのボタンを押し

間違えさえしなければ、人は健康でいられるのさ、と。

友人は35歳のときにガンになって、以来よつあし(四脚)、つまり哺乳類の肉を食べ

るのを一切やめて玄米菜食に変えたのだけれど、その話をしたのはちょうど246を

外苑前から表参道まで、ランチする店を探しながら歩いているときで、おいしそうな

焼肉屋の前を通ったときに私が「よつあしの肉は一切食べないってことだけど、たま

にこういう店の前通って、焼肉食いてえー!とか、ないわけ?」と聞いたときだった。

友人はまぬけな顔をして「全然!」と答えた。そしていつもの口調で「あーた、人の食

の嗜好なんて、癖みたいなもんですよ!」と言ってカラカラと笑った。私は、ふーん、

そんなもんですかね、私は特別肉が好きなわけじゃないけど、たまにはおいしいお肉

を網でジュッと焼いて食べたいなあ、などと思いながら友人について中国料理店に入

ったのでした。まあ、極端に要約すれば自分を苦しめている自分の悪癖、あるいは間

違ったチョイスを正せば健康になれるということ。そんな友人の考え方もひとつ。

そして、先日仕事で行った医学博士の阿保徹先生のセミナーは実に画期的でわかり

やすく、かつ面白かった! 東北弁訛りのユーモアあふれるほのぼのとした温かい語

り口に聴衆はついうっかり騙されて笑ってばかりになってしまうのだけれど、ところが

どっこい、この先生が言っていることはかなりラディカルなのだ。

それに私はしっかりメモを取りながら聞いていたのだけれど、それほど易しい話をし

ているわけでもない。友人に言わせれば医大の3年生くらいを相手に教授がする話

だそうだ。これまた極端に要約すると、「あなたはミトコンドリア系の人間ですか? 

それとも解糖系の人間ですか?」ってことなのだけれど、これだけじゃなんだかわか

らないでしょう?

興味のある方は先生の著書『かたよらない生き方』をご参照されたし。

単純にびっくりで面白くて納得できることが書いてあります。


前置きが長くなったけれど、それではこの本はどういう本かというと、タイトルにも本の

帯にもある通り、一言で言うとスピリチュアル版・家庭の医学です。

(と言って、ここでスピリチュアルという言葉を聞いた途端に巷のうさんくさい霊感商法

と十把一絡に過剰反応するような方はご退散されたし。)

つまり、この本では、ひとつの病気、あるいは症状に対して肉体的、感情的、精神的

な側面から説明がなされてあって、読み手に病気の根本的な原因や症状が起きてい

る意味などに関して何らかの気づきを与えるようになっています。そして、辞書のよう

な体裁でありながらこの本が辞書と違うのは、巻末にある共通の質問に答えて結論

を読み、実践することで、西洋医学的な方法とは別のアプローチで読み手を病気から

解放しようと試みていること。

私はこの本をフェアリーブルーの福本いずみさんがツイッターでつぶやいてるのにピ

ンときてすぐに買ったのだけれど、買ってすぐにまず自分に当てはまる項目を読んで

愕然としてしまった。つまり、そこには自分の今の症状の原因として、今まで自分で

薄々気づきながらも考えないようにしていたこと、たぶん身近な人からはっきり指摘

されたらちょっと落ち込むようなことが書いてあったからです。

ある種、やっぱりそうかぁ~ ・・・ というようなことが。

その後、自分の2人の子どもや親きょうだい、友人、知り合いに当てはまりそうなと

ころを次々に読んでいって、そこに書いてあることがあまりに当たっているので、結

局夜中まで読み耽ってしまった。どう当たっていたかというと(最初のほうで書いた)

この5年間、私が医者とつきあいながら仕事するなかでたどりついた、多分こういうこ

とがこの人の不調の原因なのではないかと思っていた、その思いに限りなく近いこと

が書いてあった、ということです。また、思いもよらぬことも書いてあった。

私はたいがい、面白くてためになりそうな本は子どもにも勧めます。

下の子には「とりあえず自分に当てはまりそうなところを読んでごらんよ」と言って渡

しました。でも、こと話が本人のプライベート(内面)に関することなので、それ以上の

ことは言わなかった。どうだった? とも聞かない。

そしたら今日、何を思ったのか息子が「あれ、僕のとこ読んでみたけど当たってたよ」

と言うのです。私としては、ふぅ~ん、でしょう? くらいの反応なのだけれど、「でも、

あれってごく当たり前のことが書いてあるよね?」と言うので、そりゃ、違うだろうという

話になった。君がそう思うのは、スピリチュアル、なんて言葉をつかわなくてもごく普通

にその手の話を年中している母親がいて、それを普通に聞いて育ったこの環境あり

きの話で、いまだに普通の人は頭が痛くなったらすぐに頭痛薬を飲み、風邪をひいた

ら医者に行き、ガンになったら医者の言うまま手術をして化学療法を受ける人がほと

んどで、病気になった物理的な(というより三次元的な)原因を考えることはあっても

その原因を自分でも忘れてしまっている心の深いところや、ましてや潜在意識の闇の

中に探したりはしない。仮に私がそんなことを言おうものなら、言った私のほうがとん

でもない痛手を負ってしまうのがオチなのだ。

なので、この本は誰にでもは勧めない。

ただ、いま心身のどこかに気になる不調があって、それが自分のどこからきたのか、

ちゃんと見てみようという気持ちのある人、もし嫌なものが出てきたとしても対峙して

解決する勇気のある人にお勧めします。

そして、完璧な人間が存在しないように、この本に書いてあることが全て正しいわけ

でも、万人に当てはまるわけでもありません。あくまで自分を探るためのツールとして

使ってください。もし自分の開いたページに腹の立つことが書いてあったとしても、間

違ってもこの私にクレームよこさないように!(^-^)

ちなみに私の健康法は、足踏みマット、水泳、腹筋背筋、家の近所なら自転車使わ

ずにMBTで歩くこと、玄米、ブルー・ソーラー・ウォーター、カスピ海ヨーグルト、ヒマ

ラヤ岩塩、バラ栽培、良い音楽を聴くこと、パワーストーンです。

パワーストーンといえば数日前、これはもう整体探して行かないと治らないかも!

くらいにしんどかった左の首こりと肩こりが、いつも左手にしているパワーストーン違

うのに変えただけでパタっと治りました。不思議! でもって凄い! 石の力!!

もちろん、信じない人は信じなくていいです!(^-^)V

| | コメント (0)

2010年7月26日 (月)

久しぶりのサムタイム♪

1007naosan402 

いつものように広島のTちゃんからから、また仕事で東京に行くからみんなで会おうと

電話がかかってくる。

いつもなら相も変わらずジェロニモに行ってみんなでステーキとメキシコ料理をたらふ

く食べるところだけど、最近ちょっと胃の調子が良くない私。あんまりお肉って感じじゃ

ないなぁ、と何気にサムタイムのブッキングを調べると、なんとちょうどTちゃんが来る

日に直さんのライブがあるじゃあないですか。思わず目が3倍くらい大きくなってしまい

いました。これって滅多にあることじゃない。まさしく千歳一隅のチャンス! 

さっそくTちゃんにメールすると、俺はいいよ、みんなにも連絡しとくよ、と返事が・・・

やった!! 超ラッキー♪

4人だったらステージ前のテーブル席を予約しようとサムタイムに電話すると、かわい

い女の子の声で、実は1階のお席はもうほぼいっぱいなんですよ~と言う。

ほんとですか? まだ3日前なのに? 

ハイ、この日はなんだかあっという間に予約で埋まっちゃって・・・.

ステージ後ろの席も2階の右側の席も空いてないのだそうだ。では、とりあえずピアノ

の上の2階席を予約して、たぶんいつも2セットの中盤くらいになると帰る人も出始め

るから、そしたら移動させてもらってもいいですか? と聞けば、さすが店員さん、よく

わかっていらっしゃる。ハイ、それは全然かまわないんですけど、この日のお客さんは

常連さんばかりなので、最後まで帰らないかもしれないです、と言うのだ。そう言われ

ちゃしかたありません。てか、直さん、凄い。好きなミュージシャンが予約でいっぱい、

なんて寿ぐべきことであって、文句言うようなことじゃないですもんね。

というわけで久しぶりのサムタイム、なんと半年ぶり。今日もうだるような暑さだけれど

イソイソと元気に出かける。まったくゲンキンなヤツとは私のことです。

吉祥寺でIさんと、Tちゃんの甥っ子でプロ・ベーシスト志望のM君と待ち合わせ。

1007naosan4_2

そう、実は半年行かないでいる間にピアノが清水絵理子さんから片倉真由子さんに代

わってしまったのだった。清水絵理子さんが出る最後のライヴのときも実はそれが最

後とは知らずに行くつもりでいて、ギリギリになって行くのをやめてしまったから、後に

なってそれがラストだったと知って後悔したのでした。ライヴもまた一期一会。

行きたいと思ったときには行くに限ります。

というわけで、私にとってはこの日は新生・竹内直4になってからの初ライヴでした。

これを書いているのがライヴから1週間が経過してしまった今なので、この日のオー

プニングが何だったかもう忘れてしまったのだけれど、ドラムの江藤さんとベースの

井上陽介さんと直さんがものすごくリラックスした良い感じで始まったライヴではあり

ながら(私がご飯を食べながら聴いていたことをさっぴいても)、少し散漫な演奏に感

じられたことは確か。でも、この日はなんたって終電の遅い平日で最初から最後まで

いる気だから、ファーストセットのラスト I Met WAGAN で急激に引き締まってきた

音を聴きながら、まだまだこれから! ってなもんなのです。

でも実際この日、私が本当に心地よく聴き始めたのは3セットめからだったろうか。

正直言って新しいピアニストのことはよくわからなかった。まだ絵理子さんのピアノの

音のほうが頭に強く残っていて、絵理子さんのいる竹内直4が好きだった、ということ

もあって、同じ曲をやるとどうしてもくらべてしまうし。ダイナミックでエモーショナルだっ

た絵理子さんにくらべると、片岡さんはJAZZロジカルで理知的な感じ。音だけ聴いて

いるとちょっと男のピアニストのような。きっとすごく上手い方なんでしょうけど、でも、

いかんせん一緒にやり始めてまだ数ヶ月のバンドじゃ『勝手知ったる』とはいかないだ

ろうし、まだまだ手探りで遠慮しながら弾いてる感じ。ただところどころ、ああ、たぶん

こういうところが直さんは気に入ってるんだろうな、と思うところがあって、それは

All The way んかをやってるときにも感じられた。

この日、私が聴けてよかったのは、前にもやってとてもよかったアントニオ・カルロス・

ジョビンのバラード Luiza、直さんの新曲で Obsidian 、それから夏空が広がる頃に

なるときまって思い出して歌ってしまう A Time For Love。直さんの魅力はその毎

回のライヴの圧倒的な燃焼度の高さだったり、ちょっとアナーキーなほどのアウト・ソ

ロだったり、哀愁を背負ったハードボイルド的かっこよさだったりするのだけれど、一

方で心の機微をトレースするようにゆったりしたフレージングでメロを歌わせるバラー

ドにもあって、その選曲も好みだ。それは私にとってはヴォーカリストの清水翠さんと

も共通するところなのだけれど、わかってもらえないだろうなあ。

そして、何より良かったのが、これも直さんの新曲で Peridot

これはピアノもかなり前面に押し出された曲で、ここでも片倉真由子さん、いい感じに

乗ってたし、直さんを気持ちよく乗せてました。ペリドット。いい曲です。

ちなみに、ペリドットってこんな石です。

Peridot

ペリドット。かんらん石。きれいな緑の石で、8月の誕生石。

成長運や仕事運、繁栄運を持つ石ということで、私が仕事用のスーツのポケットに入

れてたりする。

この日は直さん、バスクラリネットだけの新しいアルバム『Obsidian』が8月にリリース

されるということでバスクラをずいぶん吹いていたのだけれど、それにしてもペリドット

といいオブシディアンといい、直さんも石が好きな人なんだな、と思う。左手にはいつも

パワーストーンしてるしね。

さて。この日、私がちょっと驚いたのは、ラストまでかなりのお客さんが残っていたにも

かかわらず、アンコールにならなかったこと。これって、私がラストまでいた日で初めて

なんじゃなかろうか。単にお客さんがシャイでおとなしい人ばかりだったのか。すでに

時間が押してたのか。いつもの、というか今までの燃焼度には至らなかったけれど、

この日もいいライヴでした。前から連れて来たいと思っていた音楽にうるさい私の友人

もすごくよかったと言ってくれたし。

帰り際、ステージ前でいつものようにお客を見送る直さんと陽介さんと一言・二言言葉

をかわしてお別れ。

8月に出るニュー・アルバム、次のライヴともにすごく楽しみな私です。

1007naosan401

| | コメント (0)

さよなら古い夢!

A_piece_of_luck

昨夜はオリジナルラヴの『好運ツアー A Piece of Luck』に行ってきました。

私にとっては初アックス。なんと赤坂BLITZ以来のオールスタンディング。

というわけで、写真はLIVEがハネた後の渋谷アックスです。

すんごい、いい加減な写真でごめんなさい。

ここに着いてから4時間ずっと立ちっぱなしだったものだから、もうヘロヘロだったの

です。この日も夕方ひと雨きそうな気配で風がちょっと涼しくなったとはいうものの、す

ごい暑さ! というのに今月、名古屋・大阪と遠征してまで4回全てのLIVEを制覇した

という超田島マニア、田島フリークの友人は、LIVE前なんと4時間も渋谷のカラオケハ

ウスでファン仲間とオリジナルラヴを歌っていたんですと。御年○○歳にしてこの力の

入れ方。もうアホすぎます。

でも私は1回限りの君の人生だ、好きにおやりなさい、と言ったところ。

この日もたぶん彼女は最前列で手を振ったり跳ねたり貴男ちゃんにアピールされたり

してるんだろうなあと思いながら、私は真ん中あたりで聴いていたのだけれど、昨日は

のっけからびっくりしましたね。まずオープニングに何をやったか?

これは帰った途端、息子にも訊いたのだけれど、なんと Million Secrets of  Jazz

だった! 息子が好きな初期の曲。これでいきなりググッと田島ワールドに持って行

かれ ・・・ めちゃめちゃ盛り上がりましたね。続く2曲目は私が2008年に作ったセレ

クトCDのトップにも入れた It's a Wonderful World で、これまた嬉しい選曲。

この曲って、今みたいな暑い時期にほんっとに似合う曲なのだ。ビージーズばりの?

オールファルセットで歌う曲。そして次の灼熱の貴男ちゃんのギター・ソロは、マジで

限上昇するかと思うほど凄かった! これは息子にも聴かせたかったなあ、と思う。

・・・ とまあ、1曲1曲書いていったらキリがないのだけれど、やっぱりなんたって昨日

圧巻だったのはやっぱりボラーレ!かな。最初の歌い出しが、まるで空から冷たい水

の塊がドシャンと落ちてきたみたいに鮮烈でキラキラしていて。いま生きてる! って

感じがしました。TVのCMで流れてくるのとは大違い。それから新曲の好運なツアー

がまたよかった。すごくいい曲です。

昨日はツインギターにベースにドラムというシンプルな編成で、もしかしたら今、いまま

での所属レーベルを離れて物理的な制限のあるなかで録音したりツアーをしたりせざ

るをえない状況にあるのかもしれないけれど、少々何が足りなくたって、この人の才能

圧倒的な歌の力、声のパワーがあれば、これからもいい音楽を作り続けていけるだろ

うと思った昨日。むしろ、その足りなさの中から新たな楽しみを発掘・披露しているよう

にも見えたし(小暮さんとの変な踊り対決とか全員での打楽器パフォ-マンスとか)。

ただ、昨日は古い曲の中のサックスのパートを全部2本のギターでやっていたのだけ

れど、それには少し無理があるかなあ、と。それを息子に言ったら何やら専門的なこと

を語り始めたのだけれど、私は単純に空間を自在にダンスするようなマツケンさんの

サックスが好きだったし、楽器ごとにやれることが違うと思うだけなのだ。

そんなこともあってかなくてか後半、田島貴男がサックスを構えたときには、おっ!と

思いました。ほんとに器用な人だなあ、というのが感想だけれど、何やらぎこちないよ

うな??? と思ったら、どうやら身体の重心の置き方がいつも見てる竹内直さんとは

違うようでした。

古い曲に新しい曲を散りばめながら、中間、ちょっとバラード中心になって聴衆のテン

ションが落ちた感もあるけれど、その選曲と途中朗読ありの構成には何やら特定の

個人へのメッセージのようなものも感じられ ・・・

全24曲、トータル約3時間、アンコール3回!

熱くて好運なツアーの終幕でした。

以下、セットリスト。

****************************************************************

1.ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ
2.It's a Wonderful World
3.灼熱 
4.カフカの城
5.The Rover
6.心
7.フェアウェル フェアウェル 
8.JUMPIN' JACK JIVE
9.夜とアドリブ
10.ふられた気持ち
11.Glass
12.夜の宙返り
13.プライマル
14.接吻
15.ディア・ベイビー
16.ひまわり(新曲)
17.GOOD MORNING GOOD MORNING
18.Bird
19.ボラーレ!

アンコール

20.朝日のあたる道
21.好運なツアー(新曲)
22.遊びたがり

23.ムーンストーン

24.上を向いて歩こう

***************************************************************

ちなみに、なんで『さよなら古い夢!』(歌詞からの引用)なのかというと、単純にこの

言葉が好きだっていうのと、今日7月26日は13月の暦でいうところの新しい年なの

だそうだ。つまり今日から新しい1年。リニューアル・デー。

個人的には1年のうちに、軌道修正したり、何かを見直したり、リセットしたり、新しく

始めたりする日が何回あってもいいと思う。

終わりの始まり。始まりの終わり。

そして、私たちの好運な旅はまだまだ続く ・・・

| | コメント (2)

2010年7月20日 (火)

梅干し完成!

10umeboshi_09

天日干し1日目の夜は梅酢に戻して、翌朝の昨日はたっぷり梅酢を吸いこんで前日よ

り赤く、ふっくらした梅を再び今度は一昼夜干して、一晩明けた今朝の梅干しです。

今年は途中で雨に降られることなく、無事に3日目を迎えました。

それにしても朝8時なのに暑い!!!

この時間ですでに気温は30度超え・・・ wobbly

ベランダにいてもどうかなりそうです。

こう暑いと今度は梅が干上がってしまうんじゃないかと心配になってきます。

・・・ ということで、今日は早めに切り上げることに。

午後4時過ぎには中にしまいました。

そのときの梅干しはこんな感じです。だいぶしわしわになってます。

10umeboshi_11

10umeboshi_14

紫蘇ももうカラッカラ。

10umeboshi_15

部屋の中に入れてしばらく冷ます間に、ザルに貼りついて切腹してしまった梅干しを

ひとつ食べてみたのだけれど、中はとろとろにとろけるよう。

で、去年みたいに塩っぱくない!

今の時点で塩っぱさよりも酸っぱさのほうが勝っているから、しばらく熟成したらもっと

まろやかな味になりそうです。うん、なかなかおいしい!

・・・ 今年は減塩梅干しに成功しました。

さすがヒマラヤ岩塩!

来年からはこれでいきましょう。

しばらくたって冷めたので、梅干しを消毒した保存容器に移します。

10umeboshi_12

このとき、アルコールをスプレーすると皮がしっとりするというので、スプレーして。

今年の梅干しの完成!

10umeboshi_13

見た目もなかなかいい感じです(^-^)♪

| | コメント (2)

2010年7月19日 (月)

だいぶ大きくなってきました!

10bottle_palm_2 

外が寒い間はずっと家の中で育てていたボトルパーム。

我が家では通称オポノポノの木。

ちょうど部屋の私の席から対角線上の目の合うところにあって、目が合うたびに「好き

に大きくなっていいんだよ。大きくなったらもっと大きな鉢に入れてあげるからね」と目

で言い続けていたのだけれど、暖かくなって外に出すようになってからはだいぶ大きく

なってきました。もともと南国の植物だけに、特に暑くなってからは本領発揮。

最初は矢羽のような葉っぱをしていたのが、最近になってやっと羽状の本葉が出てき

てヤシらしい形に。ちょっと膨らんできた根元にもポテンシャルを感じます。

といってもボトルパームの成長はとても遅くて、名前の通り根元がトックリ(ボトル)の

ように太くなるまでには5年以上もかかるのだとか。気の長い話です。

もともと植物には人間が想像する以上の力が秘められていることがわかっているよう

だけれど、このボトルパーム、そのボトル部分に神聖なる知能からのインスピレーショ

ンが、まるで銀行のATMのように溜まり、お金にまつわるブロックを解放してくれるそう

です。フェアリーブルーの福本いずみさんによれば、ボトルバームが家にきてからお

金まわりが良くなった、ということなのだけれど、たしかにボトルパームが家に来る前

と今とでは経済的にも精神的にも何かが変わった気がする。

解決したいお金の問題を抱えている人にはおすすめです。

| | コメント (0)

2010年7月18日 (日)

梅干し日和

10umeboshi_05

梅干しの梅を天日干しするのは『梅雨明け後の最初の土用の丑の日から3日続けて』

というのが定説のよう。いわゆる土用干し。

でも、去年はなかなか3日続けて晴れる日がなくて苦労したのでした。

となれば、土用の丑の日には1週間早いし、土用の入りにも2日早いけれど、今日や

ってしまおう! と始めた梅の天日干し。

爽やかな夏の朝。

幸い湿気もなく、お陽さまはカラッと照りつけているし、おまけに風もある。

しかも連休となれば絶好の梅干し日和!

洗った手にアルコールを吹き付けて、ビンから梅をそっと取り出す。柔らかいので丁

寧に。あたりに広がる梅紫蘇の匂い。う~、この匂いだけで口が酸っぱくなってきて

しまう。すっかりいい色に赤く色づいた梅は見るからにおいしそう。条件反射で炊きた

ての白いご飯を想像してしまうのは日本人のDNAか。

ザルに載せたところを子どもに見せると、どちらも「でかい!それ梅干し?」と・・・

たしかに大きいのは、これひとつでおにぎりが3個くらい作れそう。

10umeboshi_04_2

梅を取り出した後、紫蘇もよく絞って天日干しにする。これはカラカラに乾かした後、細

かくしてゆかりにしたり、擂り鉢でもっと細かくしてゆかり塩にしたり。

梅酢はザルで濾してから鍋に入れて火にかけ、アクを取って冷ましておく。

もう2回目なので慣れたもの。

梅を漬け終わった後の梅酢で新ショウガを漬けると、添加物一切なしの紅ショウガが

できるそうです。

そして、1日干した梅はこんな風。

10umeboshi_06

だいぶ梅干しらしくなってきました。

これを夕方いったん取りこんで、ガラスビンの中に戻しておいた梅酢の中に入れて一

晩。明日は一昼夜干して、さらに翌日1日干したらできあがる予定。

10umeboshi_08

さて。今年は無事に3日続けて晴れますことやら。

10umeboshi_07

| | コメント (0)

2010年7月17日 (土)

梅雨明け

10himawari_01

梅雨があけた!

いきなり暑い!

・・・ と思って今日まっさきに聴きたくなったのがこれ!

スピッツの『遥か』 ↓

 http://www.youtube.com/watch?v=L52yZlAyjQs

出だしのコーラスが涼しげで心地よい。

『崩れそうな未来を/裸足で駆け抜けるような/そんな裏ワザも無いけど/明日にはきっ

と・・・』というところの歌詞が1番好きだ。

こないだ娘が携帯持ってあわてて飛んできたと思ったら、「草野正宗が急病だって!」

と言ったのが数日前。急性咽喉頭炎でコンサートが延期だって。

このブログで知り合った若い友達に誘われて、初めてスピッツのコンサートに行ったの

はもう2年前だったっけかな。そのか細い身体のどこにそんなにエネルギーがあるの

と思った草野正宗の圧倒的な声のパワーには驚かされたけど。

永遠の少年のように見えていたマサムネ君もいつの間にか43歳。

40過ぎると何かとキツイから気をつけないとね。

かういう私も今日もスイミングでボロボロ。

思わずコーチに「ブレスに問題があって駄目です!」と言ってしまう。

もいちど、ぶくぶく・ぱぁーからやり直したほうがいいんじゃないか? などと思いつつ、

この上半身の凝りようはスイミング以前なんじゃないかとも思ったりして。

最近、夢によく出てくる人のフルネームを初めて知る。

ちと嬉し♪

10himawari_02   

また暑い夏がやってきた。

| | コメント (0)

2010年7月12日 (月)

ヤマモモ

10yamamomo_01

この辺ってやっぱり東京の田舎なんだよなぁーと思うのは、前にも書いたけれど、そこ

ここで収穫物を売っていることだ。

今日は近所のお弁当屋さんへ行く途中、材木屋さんの店先でヤマモモを見つけた。

ここはいつも店先で、板の切れっぱしを備え付けのビニール袋に入れ放題で100円

なんていうのをやっているところで、たまに家庭菜園でできたトマトとかジャガイモとか

庭の果樹に生った果物なんかも置いていて、秋にはカリンを買った。

先日、通りかかったときにはキュウリが置いてある横の、何もなくなったところに『ヤマ

モモ』と手書きの札だけ残っていて、ヤマモモ! 欲しかったなぁーと思ったのだった。

こんなパックに入って200円。

10yamamomo_03

実は私、まだ実際にヤマモモって見たことも食べたこともなくて、去年買った『マイガー

デン』の9月号に載っていたヤマモモの写真を見てから密かに憧れていたのでした。

こんな真っ赤な果実がたくさん生る果樹のある庭って、素敵じゃないですか。

ヤマモモ、って響きも東京っ子の私には何やらノスタルジー。

さっそくお昼を食べたあと洗って娘に見せれば、「これってほんとに食べもの?」という

反応。「なんだか恐竜みたい」。 

恐竜? 恐竜の背中はゴーヤでしょう。でも、たしかにチクチクして変わった手触り。

針葉樹みたいな強い緑の香りもするし。息子は離れた席から「僕は食べないからね」

と言っている。

いいからひとつ食べてみてよ、と言うと、おそるおそるひとくち齧った娘。

「酸っぱい。木の実の味」と言ってから、「わざわざ人が食べるものでもないと思う」と

言った。私もひとくち食べて見たけれど、それほど不味くはなかった。甘酸っぱい。

で、やっぱり針葉樹みたいな強い緑の味がして、少々えぐ味がある。フルーツ好きの

娘がそう言うだけあって、たしかにこれはわざわざ人が食べるものではないかも。

「リスとかが食べるのにいいんじゃない?」と娘。「鳥とかね」と私。

なぁ~んだ、3パックとか一気にまとめて買わなくてよかった!!

と言ったら、そんなに買う気だったのかと逆に子どもたちに呆れられた。

しかたがないので、ヤマモモは砂糖で煮てミキシングしてザルで濾してゼラチンを溶

かしてゼリーを作った。煮ているとき、コケモモとかハスカップみたいな匂いがした。

それも、実物じゃなくてジャムで知ってる匂い。典型的なそういう木の実の匂い。

仕上げにとっておきの(?)ブランデーを入れて。

10yamamomo_04

ゼリーはふつうにおいしかったけれど、こうして私のヤマモモ幻想は終わった。

どこか懐かしい味のするゼリーを食べながら、これって相手を何も知らずに恋するのに

似てる、と思った。ふいに、大きなヤマモモの木から大量に落ちてきた実を持てあまし

て困っている自分の姿が絵として浮かんで、どこまでマンガチックなんだ、自分。

つまり、知ることは大事、ね。

| | コメント (0)

2010年7月11日 (日)

ボラーレ!

Original_love

あれはたしかいつかの日曜日。

ドラマの合間のビールのCMで聞こえてきた声は、おっ、久しぶりに田島貴男だ!

しかもジプシー・キングスのボラーレを日本語でカヴァーしてるじゃないか。

・・・ と思ったら、隣りの部屋でコンピュータの前にいた息子が笑い出した。

「なんだ、これ。ひでぇな。サビに入るまでは誰だかわかんないじゃん!」

と言うので、もともと一発芸がめちゃめちゃ得意な私。(もちろん外ではやらない。)

 胸にこみぃあげる、熱い、なにぃ~~かぁーー!♪

と、田島貴男の真似して思いきり浪花節調にこぶしをまわして歌ったら、

「スゲエ! 超そっくり! ギャハハハハ・・・!!」

と、あまりにもウケて椅子から転げ落ちそうになって馬鹿笑いするので、真似したこっ

ちのほうがすっかり気を悪くしちゃった。

その後、自身のブログでボラーレについてさんざん語っている田島貴男の文章を読ん

で、はー、なるほどと思った。つまり、ああいう歌い方になるまでには原曲を研究して

研究してできあがった結果なんだと、その複雑なこぶしのまわったメロに原曲を損ね

ないように日本語の歌詞をつけるのにどれだけ苦労したか、そしてジプシーキングス

と言ったらその野生的な歌とともに情熱的なスパニッシュ・ギターが特徴だけれど、

それも含めて田島貴男は全楽器を1人で演奏してるのだ。凄いよね。

それだけのことあってボラーレは全曲通して聴くと詞がすごくいいし、よくできてます。

夏のよく晴れた朝1なんかに聴いたら、どこかに飛んで行ってしまいそうなほど気持ち

いい。タイトルにも書いたけれど、ボラーレ!! じゃなくてボラーレ!軽いエネルギー。

HAPPYな気持ちで1日を始められそうです。


・・・ というわけで、結局買ってしまったオリジナル・ラヴの最新ベスト・アルバム。

実はこれを2回くらい聴いたところでBOSEのアンプが壊れて音楽無しの生活になった

のだけれど、最初に1回聴いた時こそ「なんだ、この曲の順番・・・」と思ったけれど、

これ、やっぱりいいアルバムです。特にファンにとっては、オリジナルラヴの音楽の変

遷とともに田島貴男の声と歌い方の変遷が聴ける。田島貴男はある時期から今の癖

のある発声と歌い方になったのだけれど、私が勝手に思うには、田島貴男って声もと

ても良ければ歌も上手すぎるくらい上手いので、きれいなメロをふつうに歌うとあまり

にもヴォーカルの王道チックで、きれいになりすぎちゃう。で、まるでギターにエフェク

ターをかけて音を歪ませて味を出すみたいに声や歌い方を歪ませて、田島貴男にし

か出せない、あの独特な歌い方にしてるのじゃないかと。

ま、私の勝手な解釈ですが。


そして今朝、オリジナル・ラヴの東京公演には毎回全日行くという超・田島貴男フリー

クの親友にメールしたところ、昨日は渋谷クワトロだったという彼女、25日も渋谷AX

に行くというので私も急きょチケットを取りました。

今回のツアー・タイトルは、『幸運なツアー』。

それについてもブログに書いてあって、

命があって身体が少しでも動けばそこからなんでも始められるではないか。

人は誰も「好運なツアー」の最中なのだと仮定してみる。

とあり、そこに書いてあったことは最近、自分が考えていたことや人に言ったりしたこと

ともリンクしていて、ちょっと驚いた。

いいじゃないですか、幸運なツアー。

もう行くしかないよね。

| | コメント (0)

2010年7月10日 (土)

空前絶後の!/オルセー美術館展

Orsay_01_2

久しぶりに家族3人で出かける。

娘と買い物に出かけて、駅でこの美術展のポスターを見たのはまだ春先のことだった

か。そのポスターに書かれていた『空前絶後』という言葉を見て、これは行かなきゃね

と娘と話したのだった。ときに四文字熟語のような短い言葉が与えるインパクトって、

下手なキャッチコピーより雄弁だ。他になんの説明もいらない。

そのあと公式HPで見たこの絵によって、この美術展に行くのは必須になった。

(ポストカードになるとひどいけれど)フィンセント・バン・ゴッホの『星降る夜』。

Hoshi_furu_yoru_2

ゴッホ好きの息子。 

いつもは何に誘っても頑として「僕は行かない」という出不精の息子も、さすがにこの

絵には心動かされたよう。でも、そんなこと聞く前に私はすでにチケットを3枚ゲットし

ていたんですけど(^-^)

さて、せっかく滅多にないこと家族で出かけるんだからそこはおいしいご飯つきでしょ

う、ということで、まずは銀座で遅めのランチをゆっくりとってから乃木坂、新国立美

術館へ。夏休みに入ったら、それに会期終了前はきっとすごく混むから、ということで

その前に行ったつもりが ・・・ すでにもう混んでましたね。入口からすごい人。

特に入口で音声ガイダンスの機械を借りられるんだけれど、それを耳にあてた人が

もう絵の前から微動だに動かない。律儀な日本人のこと、ガイダンスに沿って順番に

小さな絵の前でも説明が終わるまでじっと聞きながら見てるもんだから、いつまでたっ

ても列が動かず前に行けない! それが中ごろまで続いたので、それだけでもうへと

へとになりました。照明も、絵を守るためなのはよくわかるけれどやや暗すぎる。かと

思えば油絵の表面が光を反射しててかてか光って見えずらかったり。いつものことだ

けど、これは絵の見方じゃないし、絵を見る環境じゃない。絵を見るのも楽じゃありま

せん。そして、たしかに空前絶後の展示数なのでしょうけれど、よほどの絵画通、印

象派通じゃなければピンとこないような作家の小品も相当数あって、音声ガイダンス

なしの私は途中いささか疲れて面倒くさくなってすっ飛ばしてしまったほどでした。

ただ、印象的だったいくつかの作品に混じって私の好きなフェルナン・クノップフの絵

が1枚あって、それがよかった。部屋の中で椅子に座った女の人が横向きに描かれ

ただけの、なんていうことのない絵なのだけれど、その色彩感覚、筆力ともに良くて、

クノップフの描く女性のニュアンスのある美しさに惹かれた。特にぼわーっと散漫な点

描技法の絵を見た後だけに、ぎゅうっと凝縮された濃密な空間を感じた。

そして、やっぱりなんといっても圧巻だったのはゴッホ!

内からあふれるようなエネルギー、しかも、瞬く星のように繊細なエネルギーでキラキ

ラしてましたね。『星降る夜』もそうだけれど、間近で見たゴッホの自画像も。

ゴッホの絵の前はすごい人だかり!

そして、ゴッホとは違う存在感で圧巻だったゴーギャン。

暗い情熱の充溢とでも言うべきか。憂鬱な。

ゴーギャンと言って私が思いだすのはマイケル・フランクスの歌で、ゴーギャンの絵が

ジャケットになった『OBJECTS OF DESIRE』の中に入っている『Tahitian Moon』という

曲は、『Lovers beneath a mango tree / Under the Tahitian Moon 』なんて歌詞の、

甘い歌なのだけれど、ゴーギャンが見たタヒチはそういう風じゃなかったのです。

いい歳になってから、これからは絵だけで身を立てていくと決意して、家族を捨てて向

かった先タヒチ、それが夢見たような楽園じゃなかったって、どんな感じなのでしょう。

そんなことを考えながら最後のだだっ広い部屋で佇んでいたら、最初のほうでとうには

ぐれてしまった子ども2人に声をかけられました。彼らは私のようにはしょることなく全

部見て、とっくに最後まで行き着いてしまったのだとか。

「たしかに空前絶後の展示数なのかもしれないけれど、圧巻だったのはゴッホだね」

と言ったら息子が「あとゴーギャンね。それとルソー。今日見て1番圧倒されたのはル

ソーかな」と言うので、それじゃせっかくだからも一度戻って見ますか、と言って、ひと

つ前の部屋に戻ってルソーの絵を見る。そう、ポスターにもなっている縦型の『蛇使い

の女』と横型の『戦争』。これがまたどちらもすごくデカイのだ。まったく違う雰囲気の2

つの絵。『戦争』の絵の前で(ピカソの)「ゲルニカみたい」と言っている女の子がいた

けれど、私的にはルソーの絵からそんなメッセージやイデーみたいなものは感じられ

ず、もっとアッケラカンとした感じ。まるで大波に乗って駆けてくるポニョを見てるみたい

な。いっぽう『蛇使いの女』はルソーの頭の中から生まれた非現実なファンタジーの世

界なのに、しばらく絵の前に立っていると絵のなかの空気感に包まれるような妙なリ

アリティーがりあって不思議な絵。アンリ・ルソーについては毎週ほとんど欠かさず見

ている『美の巨人たち』(TV東京・土曜日10:00~)で見て、その人となりを知った。

三次元的な成功などに関係なく、単純に絵描きとしての部分だけ見れば、こんなにし

あわせな絵描きもいないんじゃないかというような人。そういえばルソーの絵もマイケ

ル・フランクスの『Tiger in the Rain』に使われていたっけな。

・・・ というわけで、その数全部で115点、美術館に入って出てくるまでゆうに2時間

以上はかかっただろうか。ちなみに、息子が好きだったのはギュスターヴ・モローの

『オルフェウス』だそうです。

見るべきものは人それぞれ。百聞は一見に如かず。

会期終了まで、あとひと月強あるので、気になる方はお早めにお出かけください。

混雑と疲労は覚悟で(^-^)

なんたって空前絶後の言葉通り、これを逃したら後にも先にも(日本では)見られない

絵もたくさんあるみたいなので。

下はミュージアムショップで売っていた印象派とオルセー美術館特集のカーサ・ブル

ータス。音声ガイダンスなんていう(鬱陶しい)ものを付けたくない人は、これで事前に

軽く学習してから行くのも手。

Orsay_02

| | コメント (0)

2010年7月 9日 (金)

2番花

10jude_the_obscure

バラは、ちょっと忙しくしていて、心の余裕もないまま数日見ていなかっただけでひど

いことになってしまう。この時期は取っても取ってもアブラムシ、それ以上に性質が悪

いのが葉裏にびっしり付いた葉ダニ。あっという間にきれいだった緑の葉っぱを駄目

にしてしまう。バラの根は乾燥と吸水を繰り返すことで成長するのに、断続的に降る

雨で常に根が湿っている状態は根腐れを起こす。日が照ればうだるような暑さと湿度

は人だけじゃなくバラにも相当こたえるようで、毎年この時期に枯れるバラあり。

今年も枝の先が黄色くなり始めたものや、黒く枝枯れ病が広がり始めた株があって、

どうしたものかと考える。これだけ暑いともう肥料も吸収しないから、暗くなってからの

バイタル散布、それと雨で流れてしまった苦土石灰を土に混ぜての中耕、かな。

今日、散った花弁や枯れて落ちた葉が散乱したベランダを片づけていて、濃い黄色の

かわいらしいバラが葉の間で咲いているのを見つけた。名札を見るとジュード・ジ・オ

ブスキュア。ジュードとは思えないような花型と小さな花。

この時期、四季咲きのイングリッシュローズは日に日に花を小さくさせながら咲く。

いっそこれなら咲かせずに秋まで体力をつけさせたほうがいいかな、とも思うのだけれ

ど・・・

10english_rose_01

今日、コマツガーデンから早々に今年のローズリストが届いた。

表紙と裏表紙、最初の数ページをルドゥテのボタニカルアートで飾るという、後藤みど

りさんのこだわりを感じさせる美しいローズ・カタログ。

今年初お目見えの、ブログ『匂いのいい花束』のブノワ。さんでお馴染みの岩下さん作

出のバラに加えて、今年のイングリッシュ・ローズの新作まで。

素敵なバラがいっぱい載っていました。

Komatsu_garden_2

| | コメント (0)

2010年7月 4日 (日)

笹の葉と梅の本漬け

10sasanoha

午後2時過ぎ、遅い昼の買い物に出ると、暑いさなかに1人で生け垣の刈り取りをし

ている自治会のおじいさんを見つけて声をかける。おじいさんは「大正生まれだから

すぐに疲れちゃう」と言いながら、よく働く。帰りになったらさらにカッと照りつける下で

まだやっているから、近くにあった自販機で冷たいお茶を買って差し入れたら、おじい

さん最初は「とんでもない。悪いからもらえない」と言って断るものの、「全然悪くなん

かないよ。どうぞ」と言って手渡すと、嬉しそうな顔をして「ありがとう。助かります」と言

って受け取った。そして、おもむろに「笹、もらってくかい?」と聞くので、「うん。もらう」

と子どもみたいに答えて、おじいさんの言うように裏にまわると、そこは笹だらけ。

「これ、自然に自生したんですか?」と聞くと、「いや。若い頃に自分たちで植えたの」

と言う。はー、そんな頃からここに住んでいる人なんだ。

おじいさんが、これでいいかい? と言って切ってくれた笹は、外で見ていたときは手

頃な小ぶりの笹に見えたけれど、とんでもない、家に持って帰ったら2メートル以上も

あるでっかい笹でした。たかがペットボトル1本のお茶に「冷たいお茶もらって嬉しい、

ありがとう」と繰り返すおじいさんを見ながら、大人でも子どもでも素直に嬉しいって言

える人っていいよなあーと思いながら、「私も笹もらって嬉しい」と言って帰る。

・・・ というわけで、今年はもう面倒だからやめようと思っていた七夕飾りを今年もや

ることになってしまいました。WISH TREE。今年は短冊に何書きましょう。

そして、夕方。

今年は去年のように出遅れないように梅の本漬けを始める。

アルコール消毒した手で瓶から梅を取り出すと、梅はとろけそうにふわふわの感触。

10umeboshi_02

白梅酢をちょっと舐めてみると、今年はそんなにしょっぱくない!

さすが、ヒマラヤ岩塩。今年はなかなかいい感じです(^-^)

白梅酢にすでに揉んであるシソを入れてほぐし、瓶に梅とシソを入れてゆく。

最後に赤くなった梅酢を上からかけて、軽めの重しをして終了。

これで約ひと月置いて、セオリー通りでは梅雨明け後のお天気の良さそうな土用の日

から3日続けて天日干ししたらできあがり!

去年はなかなか3日続けて晴れる日がなくて苦労したのだけれど、今年の天気はどう

でしょう? はたして。

10umeboshi_03

そして私は今年も途中経過の梅を見ながら、無農薬で育てられた完熟南高梅に紫蘇

に、ヒマラヤ岩塩で漬けた梅干しなんて、なんて贅沢なんだろう! と思うわけですが

そう思って嬉々として働く私をよそに家族にはまったく歓迎されてない梅干し作りでも

あり。こんなとき、母だったらきっと面白がって喜んでくれただろうなあーと思うと、なん

だか残念です。私も子どもの頃からいたって長生きなんかしたくないほうだけれど、長

生きしてのいいことって、子どもが大人になって親を理解することに他ならないんだろ

うなあと、今になって思う。

私の父も妹も、私の作った梅干しには興味がないみたいだから、できあがったら梅干

しおにぎりでも作って1人で母の墓参りに行きますか。

| | コメント (0)

2010年7月 2日 (金)

梅シロップ完成!

10ume_syrup08

お砂糖がすっかり溶けたので、しわくちゃになった梅を取り出して、シロップを鍋に移し

て弱火にかける。

私は沖縄の黒砂糖で漬けたので、お砂糖が溶けた瓶の色はこんな色です。

10ume_syrup05

しわしわの梅。

10ume_syrup06

大量のお砂糖が溶けた濃厚なシロップは弱火ではなかなか沸騰しないけれど、徐々

にふつふつと沸いてきたら白く泡になって浮かんでくるアクを丁寧にすくいながら、ア

クが出なくなるまで煮詰める。終わったら鍋からおろして一晩冷ます。ガーゼで濾した

ものを保存容器に移して冷蔵庫で冷やして完成。

私は面倒なのでガーゼで濾しませんでした。

でも、できあがったものはそれで全然問題なし。

シロップをコップに入れて、5倍くらいの冷水で薄めたらできあがり!

たしかに、とろりんと冷たくてあまい梅シロップは、冷やし飴のようでした。

うだるような夏の、ちょっと疲れを感じ始めた午後にでも飲んだら効きそうな甘さ。

さて。夏に当店、もとい我が家をご来訪のお客様には、冷やした梅酒か梅酢ソーダ、

梅シロップがもれなくついてきます!(笑)

| | コメント (0)

2010年7月 1日 (木)

Bird

Suzume

鳥はただ 羽ばたくだけ

ただ  朝歌うだけ

Woo,Bird Flying

そばに君が寝ている


靄はまだ 消え去らずに

街を冷やしている

Woo,Bird Flying

ふっと君が目覚める


ああ まだ夢の中で

君と僕が歌う

La La La La


眠たそうに 背伸びをして

朝が欠伸をする

Woo,Sunshine

君を愛している


僕はただ 駅へ急ぐ

ただ いつも通りに

Woo,Day and Night

君を愛している


ああ この一日の朝に

君と僕が歌う

La La La La


( Music and Lyrics By Takao Tajima )

*****************************************************************

鳥が好きです。

生まれてからものごころつくまでずっと、いつもそばに鳥がいる生活だったせいか、

鳥は私にとってはこの世で最も身近で愛すべき生きもの。

最近、ほぼ毎日のように、朝に晩にやってきては近所で『ピーピー、ピューイ♪』と変

わった鳴き声で鳴く鳥がいて、その声を聴いていると、私は心底、鳥の言葉がわかっ

たらどんなにいいだろうな、と思う。

そんなことを本気で考える私は、子どもの頃からあんまり変わってない。

そういう私のことを、2人の子どもたちもきっと私がいなくなった後までずっと憶えてい

るだろうと思う。うちの母は、本気で鳥と話したいと思っているような人だった、と。

子どもの心を残したままの私が、同じようにどこか子どもの部分を持った人のそんな

ところを理解し、慈しみ、愛しあって協力して暮らしてゆく。そんな暮らしはできないも

んかな、と思う。

それともそんな考え自体、およそ現実にはありえない非現実的なことだって、現実的

な女友達には一笑(あるいは一蹴)されてしまうだろうか。

そんなことを思っていて、ふいに頭に流れてきたのがこの歌なんだ。

先日買ったオリジナル・ラヴのベスト・アルバムにも入っていたBird

田島貴男がまだファミリー・ラヴ(?)の中で平和に暮らしていた頃のしあわせな歌。

最近、都会ではスズメが減ってきているらしい。

ずいぶん前にインターネット・セミナーで聞いたエハン・デラヴィーさんの話によれば、

彼の母国ではもう朝、鳥の囀りが聞こえなくなってしまったのだという。

スコットランドで? それってほんと?! と俄かには信じられなかったけれど、緑豊

かなここも、これから先もっと環境が悪くなったら、いま賑やか過ぎるほど聴こえてい

るこの鳥たちの声も、いつかは聞けなくなってしまうんだろうか。そんなの、やだな。

ベランダから下の庭を見降ろすと、先々月だったかこの階段の住人が撒いた除草剤

で丸裸にされた庭にまた夏草が生え始めていて、素晴らしき野生のパワー。

季節は早7月。

|

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »