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2010年5月14日 (金)

愛の奇跡、とか。

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しばらく見ていないけれど三上博史が見たいな、と思っていたら、昨日たまたま回した

チャンネルにちょうど三上博史が出ていて、それで思わず見てしまった、というわけ。

そのドラマ自体は、人生の難しいところにさしかかったそれぞれいろいろ抱える45歳

の男女が、同窓会で久しぶりに出会って昔の恋が再燃 ・・・ みたいな、ごくありふれ

たいささか古いタイプのドラマだったのだけれど、その中で心に引っかかったシーン。

どうやら頭に手術不可能な(つまり完治不能な)脳腫瘍を抱えた三上博史扮する週刊

誌の記者・大久保が、MRI検査後の診察室で美人脳外科医に、「ねえ、先生。『奇跡』

ってあると思いますか?」と明るい調子で問いかける。

「いや、僕だってこの頭のなかの爆弾がさっぱり消えてなくなる、なんてことを言ってる

わけじゃないんです。そうじゃなくて、ただこの爆弾が破裂することなく、寿命をまっとう

することはできないのかな、って」

すると美人の女医はおっとり微笑しながら「何か心境の変化でもあったんですか?」と

逆に問う。大久保は相変わらず明るい口調で「最近、同窓会があったんです。そこで

昔の友人たちと再会して、こいつらと人生をともにまっとうしていくのもいいかな、なん

て思ったものですから」

それを聞いて女医は相変わらずおっとりと美しい微笑を向けながら「大久保さん、前

に言いましたよね」と切り出す。「会いたい人には会って、行きたいところに行って、

やりたいことはなんでも思いきりやってください。お元気なうちに」

大久保の顔からさっと表情が消える。

・・・ そういうシーン。

医者はときどき、いともあっさりと絶望的なことを言ってくれるよな、と思う。

相手は、頭にいつ破裂するかもわからない爆弾(脳腫瘍)を抱えて、内心こわくてしか

たがない男なのだ。男は女医の言葉で一気に孤独の闇に突き落とされたはずだ。

私ならなんて言ったかな、なんて考えていた。今日、明るい外を歩きながら。

私ならまずこう言うだろう。

(奇跡は)「あると思います」と。

「大久保さんは、『奇跡体験アンビリバボー』って番組は見たことありますか? あの

番組を見ていると、医者から一生半身不随だと言われて車椅子で生活していた人が

自分の目の前で湖に落ちて助けを求めている人を見て思わず駆け寄って助けてしま

ってからすっかり歩けるようになった話、とか、末期ガンでもう助からないと言われて

いた子どもが憧れの、夢のスターに会って励まされ続けているうちに見る間にガンが

消失してしまった話とかをやります。どの話も主治医はまったく医学的にはありえない

ことで、理解できない、と言います。でも、人の中にはまだ医学でも科学でも解明され

ていない不思議な力、凄い力が秘められているんじゃないでしょうか。もちろん、奇跡

っていうくらいですからそうそう簡単には起こることではないかもしれませんけれど、

少なくとも大久保さんが病気のことを忘れて何かを楽しんで夢中でやっているとき、

あなたのなかで免疫力は最大限に高くなっているはずです。大久保さん、あきらめな

いことです」

これを読みながら何を気休めを言ってるんだ、という人もいるかもしれないけれど、私

はいたって大真面目です。いたって大真面目にこれに近いことを日々言っているよう

な気がする。

それにしても、いつも若い若いと思っていた黒木瞳がそれなりに年を感じさせたのに

対して、三上博史がなんと若く美しく見えたことか。この人もある種、化け物だなあ。

化け物と言えば昨夜、長いことご無沙汰だったMちゃんと久しぶりに電話で話す。

未曾有の大不況と言われるなかで会社を経営し、過去にガンを患ったこともある彼女

だから陰ながら心配していたのだけれど、私より3つ上なのに相変わらずほとんど休

みもなく深夜にわたるハードワークをこなし、サプリメントも飲まずスキンケアもせず、

お酒を飲み煙草を吸い接待に明け暮れ、からだにいいことなんかほとんどしていない

のに元気で不調もないというMちゃんは、やっぱり化け物だと思う。

こんな時代でも会社は徐々に業績を伸ばしているというし、プライベートも順調というか

ら、私が心配するまでもなかったようだ。結婚生活も全てが円満と言うわけではないけ

れど、先日銀婚式を迎えたという。帝国ホテルでの結婚式から、あれからそんなに経

ったんだなぁーと思う。

もはや置かれた立場も境遇も、興味の先も価値観も、そして恋愛観も、遠く離れてし

まったように思える2人だけれど、ともに願うのは愛の奇跡、だったりするのかな。

すっかり醒めて歪められてしまったかに見える大久保の、瞳の奥のピュアな輝き。

そして、そんな愛の奇跡のようなフローレンス・ディラットレ。

つぼみのときも気品を漂わせていたけれど、咲いたらなおさら。

昔、『イオナ』のCMの美女は左顔だけが美しいと聞いたけれど、このバラは右も左も

美しい。

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今朝はカーディナル・ドゥ・リシュリューも咲いた。

深い紫のポンポン先の小ぶりのこのバラは、日なたと日陰ではこんなに見え方(色)

が違う。

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そして去年の秋、シーズン・オフのホームセンターの園芸売り場で雨のなか見たとき

にはもう少し優しい色に見えたのだけれど、今朝咲いたのを見たら青みがかったショ

ッキングピンクだった。これを薄くしたようなのがフレンチローズのシャンタル・メリュー

で、ともにいつもだったら選ばない色、ルージュだったら私にはぜったい似合わない色

だ。この色ゆえに売れ残っていたのかなあ、などなどと思うけれど、このバラも香りは

とても良いし、もう少し咲き進むとクォーターロゼットになる花型も美しい。

はたしてこのバラの名前はなんでしょう???

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