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2010年5月17日 (月)

『5月のカモシカ』にゆく♪

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5月の晴れた日曜、カモシカに行く。

 1階が緑色の外壁の、住宅街の中にある民家です。

 カモシカ印の看板がひっそり建っていますが、迷いやすいと思います。

 時間に余裕をもってお越しいただければ幸いです。

と、オカズデザインさんのメールには書いてあった。

なので少し早めに家を出て、急行電車の途中の駅で友人と落ち合い、桜上水の駅で

降りてプリントした地図を見ながら歩いてゆくと ・・・

あった! カモシカ。

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カモシカ。

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カモシカ!

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でもって、カモシカ全景です(^-^)

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日曜はここで行われたイベントに運よく参加できることになった私と友人。

イベントのテーマは題して『お茶の葉のあじ』。

実家に茶畑があり、毎年季節には家族とともに自分でもお茶を摘み、お茶をつくると

いうフォトエッセイストの椿野恵里子さんとオカズデザインさんのコラボレート企画で、

新茶の季節にお茶の葉をまるごと五感で味わおう、という会でした。

まずは、お庭の入り口で椿野さん本人の和やかな笑顔に迎えられ、清潔なダイニン

グルームに通される。7~8人が座れるくらいの長方形のテーブルが2つ。イベントの

内容に惹かれて申し込んだ見ず知らずの人たちと食卓をともにすべく席に着くわけだ

けれど、庭からは5月の爽やかな風が入り、午後の陽が燦々と降り注ぐ室内にはお

茶の葉が眩しく変な緊張感は微塵もなくて、何やらリラックスしたいい雰囲気。

オカズデザインさんと椿野さんのお話がちょっとあって、食事がスタートしました。

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ものやわらかな男性のスタッフによってまず最初に運ばれてきたのは純米吟醸の活

性にごり酒とお茶のお浸しとカブのお漬物。(え~と、私は昼間からお酒を飲んだりす

ると大変なことになるのでショウガの冷やし飴をいただきました。)

男性の丁寧な説明によるとそのお酒、発泡酒なのでじっくり30分ほどもかけてじわじ

わ蓋を開けると、開けた途端にそれまで澄んで透明だったお酒が一気ににごり酒に

なってしまうのだとか。友人が「うまい!」と言うのでひと口いただいたのだけれど、た

しかにめちゃめちゃおいしかった。適度にあまくて香り高くて。

「人が作ってくれたごはん食べられるだけでもしあわせなのに、昼間っからこんなにお

いしいお酒が飲めるなんて、しあわせーheart 」と友人。

「しかも、こんな素敵な環境でね♪」と私。

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また、お茶のお浸しのほろ苦さがお酒に合うんですよね。

もちろん、甘くて冷たい冷やし飴にも。

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で、食前酒も入って一気に場が和む頃に出てきたのが、茶飯と岩もずくの味噌汁、魚

と生椎茸の炊き合わせ。

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ひと口食べたところで友人が「あ、写真撮る前にうっかり食べちゃった!」と言ったの

で、私も慌ててお箸を置いて1枚パチリ。それでお箸が乱れてます。

私としては初めて食べた岩もずくのお味噌汁がおいしかった。ネギみたいに見えるの

はミョウガ。お豆腐はこれは絹ごしじゃなくて木綿でしたね。そして茶飯の横の小さな

銀の器に入っているのは手作りの海苔の佃煮。これを茶飯にかけて食べるのだけれ

ど、これはちょっと絶品。市販のみたいにしょっぱくなくて。

煮魚はおいしかったけど、ちょっとパサパサしてたかな。お魚は時期によって脂ののり

方が違うから難しいところ。

友人とのお喋りに花が咲き、ゆっくり食べているうちにハッと気づけばそろそろみんな

食事も終わり、お茶の時間になりました。

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これが椿野さん手作りの新茶。

椿野さんのご実家ではお茶を自分の家族用に作っているだけで売っているとかでは

ないそう。いわゆる、お茶作りのプロ、というわけではないそうなのだけれど、このお

茶がまた今まで飲んだことのないような色と味わいでおいしかった。かなり深い苦み

のあるお茶なのだけれど、これが実に後口すっきりで、からだに良さそうなお茶なん

ですよね。からだの毒素がぜんぶ外に出ていきそうな。

茶托にのっているのは生姜糖。お茶の苦みに合う、素朴で懐かしい甘味。

これで、お品書きの全てが終了。

私としては比較的いつも家でも食べているようなご飯で、特別おもてなしのご飯では

なかったけれど、ディティールが凝っていて、そこにおもてなしの心が詰まったご飯だ

ったなあ、と。

料理ってやっぱりそれ単体でおいしいだけじゃなく、場の雰囲気とか空気感とか器と

か花(緑)とか、何より作ってくれる人の温もりとか給仕してくれる人のお話とか、一

緒に食べる相手とか、ぜーんぶがあわさっておいしいんだなあ! と、あらためて感

じさせてくれた数時間。なぁーんか、久しぶりにアタマ空っぽにしてポワーンと空に浮

いた雲になったような、いい時間でした。また一緒に行った友人がよかった。

そういう時間を共有できる友人て実に貴重だなあと思います。感謝。

そして、この日、私の前に座っていた若いカップルの男の子が、料理が運ばれてくる

たびに「おいしそうだ~」、一口食べて「うわっ、おいし~」と呟いていたのが印象的だ

った。見た目は今どきの若い子なのに、こんな地味なご飯が好きなんて渋いよなぁと

思って見ていたのだけれど、食後にあんまり鼻をかんでいるので朝、息子が「やっぱ

りまだ花粉飛んでるよ」と言っていたのを思い出して「花粉ってまだ飛んでます?」と

聞いたら、話しかける前までの顔とはパッと変わって良いお顔になって、食の話やら

アートの話やらいろいろ話すことができた。美大の4年生ですって。

そんな年代も職業も様々な他人同士が一同に会したのにまったく自然で違和感がな

かったのは、やっぱり企画した方々のお人柄のせいかな。

すっかりくつろいで楽しんでスタッフの皆さんにはご馳走さまとお礼を言って、カモシカ

を出たのでした。中にはまだ名残惜しくスタッフと話す人たちが ・・・

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ずいぶんゆっくりしたようなのに、外に出て時間を見ればまだ2時半。

まだ日も高いし、久しぶりに会った我々は古巣の吉祥寺でお茶をすることに。

カモシカでお茶が干してあるのを見ながら「夏も近づく八十八夜♪」と歌っていた友人

が、吉祥寺を歩きながらたまたま指差したカフェの名前が『八十八夜』。

・・・ というわけで番外編はお茶つながりの八十八夜の抹茶のティラミス。

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私はすっかりしあわせに浸って、ぽわーんとしながら帰ってきました。

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コメント

そうきちさん、こんばんは。

素朴で、美味しい料理を食べて、楽しい会話ができて、いい時間を過ごせたみたいですね。

僕の場合、最近は、うちに友達を呼んで、手料理でもてなして、楽しく過ごしたりしてますね。
特に、魚釣りで大物が連れた次の日なんかは最高です!

投稿: q-harada | 2010年5月18日 (火) 19:41

harada さま、
う~ん、それは素敵・・・
近所だったら私も参加したい!(^-^)

投稿: soukichi | 2010年5月22日 (土) 00:39

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