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2010年5月31日 (月)

5月の晦日

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5月も今日で終わり。

毎月、月末になると『陰陽師』の中で真葛が言った「晦日じゃ」という言葉を思い出し、

月末までに家賃を払わないと翌朝必ずドアのポストに「おついたちですよ!」と書かれ

た大家の手紙が入っていると言った、昔の女上司の言葉を思い出す。

私の頭のなかっていつもそんな風だ。断片のフラッシュ。それに意味があってもなくて

も。去年の夏あたりから飲み水はブルー・ソーラー・ウォーターだけだから、頭の中は

いたってシンプルなのだけれど。


元気だったスタンダードロースが一瞬にして枯れ始め、新しいコンピュータをやっとセ

ットしアップし終えてホッとしたと思ったら、今度はBOSEのアンプが壊れた。厳重に梱

包して早々に修理センターに電話すれば、製造からすでに8年以上が過ぎた機種で

あるため、もし部品交換が必要な修理であればできない、と言う。

生涯の音 “WestBorough”』がコンセプトだっていうならもうちょっとフォローしてくれて

もいいのに、と思うけれど「8年というのはあくまで行政が決めた規格範囲内なので」

と受付の女性はどこまでもスクエア。それでも故障したものをそのまま持っていてもし

かたないので、とりあえず直ることを祈るしかないですね、と言って送ることにする。

やれやれ! それにしてもまいったな。

明日から音楽なしでどうすりゃいいっていうんだ。

・・・ つくづく、日常は小さなトラブルで満ちている、と思う。

といって、ネガティブになっているつもりはさらさらなくて、些細な人の温かさにウルウ

ルしているときだってあるのだから、日常は小さなトラブルと小さな救い(しあわせ)で

満ちている、と言ったほうが正確なのかもしれない。

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晦日なので、朝おきてすぐごはんも食べずにベランダの鉢の配置替えと掃除をする。

博愛、平等主義の水瓶座としては家にある全てのバラに平等にお陽さまの光を当て

てあげたいところだけれど、私の狭いベランダではそうもいかないから、こまめに配置

変えして、なるたけ小さなバラにも陽が当たるように細心する。

5月も終わりになって私のベランダはすっかり落ち着いた。

でも、この時期になっても花が咲くどころか花芽さえついてないバラもあるし、枝がしな

だれるほどたくさんの蕾をつけながらまともに咲くことなく終わったバラもずいぶんある

から、この春の日不安定な天候がもたらしたダメージはそれなりに大きかったのだろ

うと思う。例年にくらべても今年の春バラは今ひとつ、といったところ。

上の写真のスピリット・オブ・フリーダムもきれいに咲かなかったバラのひとつ。

・・・ というわけで、ここから下は私の個人的なバラ覚書にして記事にあらず、です。

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●去年の植え替え時に使ったアイリスオーヤマのバラ用のゴールデン粒状培養土

 は既成のバラ用の土にありがちなピートモス主体の軽い土じゃなくてそれなりに重

 さのある粒状の土なので根が落ち着き、水はけがよくとてもよかった。鉢底に炭を

 入れたことと肥料を控えめにしたことがよかったのか、今年は雨が多かったにもか

 かわらずウドンコがほとんど出ない。バイタル×ニーム液の効果か低気温のせいか

 2年続けてアブラムシは少なめ。ただ花が開き始めてからやや肥料切れした感あり

 なので、蕾がついたあたりで即効性のある液体肥料を使うのがいいかもしれない。

●今季まだ咲いていないバラ

 コンスタンス・スプライ、ジュード・ジ・オブスキュア、アルンウィックキャッスル、ジャッ

 ク・カルチェ、ナエマ、マダム・フィガロ、ソニア・リキエル、ペルル・ド・ジャルダン、

 ラ・フランス。

●たくさん蕾をつけながらきれいに咲かなかったバラ

 ダム・ドゥ・シュノンソー、オルソラ・スピノーラ、クレア・オースティン、フェリシア。

●今季不調だったバラ

 グラミス・キャッスル、イヴリン、ジェーン・オースティン、ドュセス・ドゥ・ブラバン、

 ライラックローズ、ミニチュアのいくつか。

●冬剪定のときに思い切った仕立て直しが必要なバラ

 ドュセス・ドゥ・ブラバン

 一本松状態に伸びた枝の先がたくさん枝分かれして、まるでスタンダードローズの

 よう。これだと枝が細すぎて花が小さく弱く、ちゃんと咲くに至らない。一か八かで

 ゲンコツ剪定なみの思い切った剪定をしてみるのも手かもしれない。

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2010年5月27日 (木)

フェアリー・ピンク

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私の好きな洋服のブランドの今季のテーマは『La fee de la rose』。

薔薇の精、だそう。

まさに薔薇の妖精のようなフェアリーなピンクといったら、この薔薇じゃないかと思う。

Heritage.

今朝のベランダのドリーミーな光景。

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2010年5月23日 (日)

本日のスペシャル♪

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雨の日曜。

一気に気温が下がったようだ。

ひんやりしたベランダに出ると、ミニチュアローズの桜貝が咲いていた。

小さな株ながら、今年はたいして虫もつかずウドンコにもならずきれいに咲いてくれた

と思う。可憐なミニバラ。

暗くて寒い雨の朝だけれど、でも本日のスペシャルはなんたってこれ!

ヘリテイジ。

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イングリッシュローズとしてはもうすでに定番中の定番となった感があるけれど、それ

でもこのヘリテイジのピンクって、特別じゃないかと思う。

どこまでもイノセントで、夢見るようなバラ。

そして今朝の魅惑的なツー・ショット。

ヘリテイジとセント・セシリア。

こうやって並ぶとそれぞれのバラの微妙なニュアンスのカラーの違いがわかって、な

おさら素敵だと思う。

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それから、シャルロット。

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クイーン・オブ・スウェーデン。

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そして毎年、春先にはきれいな葉っぱとコロンとしたつぼみをいっぱいつけて期待さ

せるのだけれど、およそ春はきれいに咲いたことがない粉粧楼。

今年もこれが精一杯らしい。

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フローレンス・ディラットレは徐々にミニチュアローズ並みに花を小さくさせながら、でも

かわいらしく咲いて。

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2010年5月22日 (土)

バラの異変

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実はこの3日、頭を離れないショックなことがある。

3日前には生き生きとして大きなつぼみをたくさんつけていたスタンダードローズ(そう

株元から台木のノイバラが元気よく繁ってしまった例のバラです)が、一気に萎れてし

まったのだ。

天気だった3日前、今にも次々開きそうな大きなつぼみを見ていて、やっぱりこのまま

だとノイバラに栄養を取られてつぼみがきれいに開かないかもしれないと思い、株元

からノイバラをぜんぶ切り取ったのでした。

でも、どうやらそれがいけなかったらしい。

ノイバラを切り取った翌朝にはつぼみが全部しなだれ始め、次いで葉っぱが萎れ始め

ついには枝までシワシワになってきました。鉢をと見れば、3日前は1日中晴れて気

温が高かったにもかかわらず、まったく乾いてない。つまり、まったく水分を吸い上げ

ていないのです。

この状況で考えられることは、もしかしたらノイバラがスタンダードローズの給水ポンプ

の役割をしていたんじゃないかということ。それを一気に切ってしまったものだから、い

きなり水を吸い上げなくなった。

少なくとも切るタイミングがまずかったんだろうなあ、と思うのです。

切るんであればもっと芽が小さいときだったら問題なかったろうし、それを逸してしまっ

たのなら、少なくとも花が終わるまでは待つべきだったのか、と。

・・・ まいりました。十数年バラをやっていて、こんなこと初めて。

いつも、ただ『バラは難しい』と言う人には、バラは人が想像しているよりずっと強いと

いうことを言い続けている私であって、実際本当にそうではあるのだけれど、でもたま

に何が原因かわからないまま突然あっさり枯れてしまうこともあるわけで。それはバラ

に限ったことではないだろうけど、生きものの難しさだなぁ、と思います。

こうなるともう今さら即効性のある液体肥料をやったところで吸収もしないだろうから、

せめてと思いつつバイオゴールドのバイタル液を根元に撒き、全体にも散布する。

それでも日に日に枝がシワシワに萎れてゆくのを見ていると、このまま枯死するかもし

れないなあ、と思う。まいりました。

それにしても、たった3日でこんなになってしまうとは!

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2010年5月21日 (金)

ジェーン・オースティンの香り

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5月のバラの期間は、とにかく朝起きたら顔にUVクリームを塗ってラフィアの帽子を

かぶってベランダに出る。毎朝、何かしら新しいバラが咲いているから。

私のバラは冬に植え替えるたびにうっかりどこかにやってしまってネームタグが付い

てないものが多い。それでも花が咲いたら何かわかるから別にかまわないと無精に

も思っているのだけれど、好きほうだい枝を伸ばして変な樹形のバラがいると思って

いたら、花が咲いたらジェーン・オースティンだった。

このバラが変な樹形になってしまうのには訳があって、冬場に剪定するときに枝を見

ると、内芽・外芽どころかつるっとした枝にはどこにも芽が無くて、どこで剪定したらい

いかわからないからだ。それで適当なところで切ってしまうと、伸びてきた枝は細くて

よくしなう枝なので、ますます恰好がつかなくなるわけ。

でも、このバラの色と香りは素晴らしい!

私がイングリッシュローズで最も好きな香りのバラは、このジェーン・オースティンとイ

ヴリンかもしれない。どちらも甲乙つけがたい。なんともいえないティーの香り。

つぼみのときから優雅さを感じるバラ。

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下は先日、外出から帰ってきたら咲いていたイヴリン。

ジェーン・オースティンとは血族だけあって、この2つのバラはとてもよく似ている。

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そして今朝咲いていたもうひとつのバラはローズマリー。

こちらはヘリテイジの色変わりだけあって、白というほかは全て、その優しい雰囲気ま

でヘリテイジにそっくり。

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そして低く、足もとにたわむように咲いていたシャンタル・メリュー。

完璧な花型。

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2010年5月20日 (木)

いとしのセシリア

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一晩中つづいた激しい雨と風がやんだ朝、ベランダはいったいどんなことになってい

るだろうと出てみると、セント・セシリアが咲いていた。

このバラは、ルイさんのブログでいつも”いとしのセシリア”というタイトルで紹介され

ていて、それがとっても素敵で先に私の友人が買い、次いで私も去年の秋に買った。

なので花を見るのはこれが初めて。

しなやかな枝の先についた重ねの多いカップ咲きの花、やわらかな色あい。

そして濃厚なミルラの香り。やっぱり私の好きなバラです。

それでセシリアと言ったら私がすぐに思い出すのは、


 Cecillia, you're breaking my heart,

  You're shaking my confidence daily,

 Oh,Cecilia, I'm down on my knees,

  I'm begging you please to come home.


という歌詞で始まるサイモンとガーファンクルの『Cecilia』で、朝から聴くにはいささか

やかなこの曲を聴くのにCDを取り出したら目に入ったのは日本語の歌詞カード

そこには邦題で『いとしのセシリア』とあった。

それで、なぁ~んだ、もしかしてルイさんも私と同じ発想かな、と思ったわけです。

激しく雨が降った後のベランダは何もかも水浸しで、それこそ『バラに降る雨』状態。

たくさん雫をつけた今朝のバラたちです。

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2010年5月19日 (水)

5月のベランダ

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一季咲きのオールドローズ、四季咲きのイングリッシュローズにフレンチローズ、ハイ

ブリットティーにミニチュアローズ、それらがいっせいに咲きだす1年のうちでもごくわ

ずかに限られた5月の2週間の始まり。たくさん蕾をつけたイザベラが咲きだした。

スタンダードのこのバラが満開になったら、それだけで花束みたいだなあ! と思う。

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そして、いつか強風でナエマの下敷きになって枝が何本か折れてしまったシャンタル・

メリュー。今年は花数こそ少なく、花型も完璧ではないけれど。

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私のベランダでは数少ない黄色いバラのシャルロット。

なぜか私のベランダではあまりきれいに撮れたためしがないシャルロットなれど、実際

の花は写真より何倍も魅力的なバラ。

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そして、これは現在、我が家で唯一のハイブリッドティー。

ハイブリッドティーはもう2度と買わないつもりだったのに、何故だか去年血迷ってコマ

ツガーデンさんから買ってしまったバラ。届いた当初、あまりの強健直立型、太い幹に

いっぱいついた凶暴そうな棘に「ああ、神様・・・」と思った。そう、私は今でもこういう間

違いをする。去年は咲いたところを見てもこのバラの良さがちっともわからなかったけ

れど、今朝、朝陽のなかで咲くこのバラを見たら、実にふんわりゆったりと咲く天上的

な美しさを持ったバラだと思った。(でも棘はすごい!)

マダム・カオリン・テストゥ。100年以上も昔の、いにしえのバラだそう。

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そしてこのヴ小さいけれどィヴィッドなバラは、どこかのメーカーの試作品で、名前の

ないミニチュアローズ。

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ラストは初めてにして(たぶん)私にとって最後の実生のバラ。

親はオールドローズの純白のプロスペリティーなれど、その子は淡いピンク。

花は可憐だけれど、好きな方向にどんどん伸びるつる性の枝には小さな棘がいっぱ

いついていて、うっかりしているとやられる。

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今年は春先ずっと続いた日照不足と極端な気温の寒暖差、そして強風通り越して暴

風のせいでいつもの年より足並みがそろわないけれど、なんとか始まったバラの黄金

週間。

バラ好きにとっては待ち望んだ季節ではあるけれど、この時期はとにかく朝が忙しい。

バラについたアブラムシをまめに取ってやらなければならないし、黄色くなった下葉を

取ったり花柄を摘んだり、キッチンとベランダを何往復もして水やり。それから撮影に

大量の画像処理。気づけば毎日、手も腕も引っ掻き傷だらけ。

無残なことになるのだけれど、バラに棘がなかったら、なんて言うのは猫に爪がなかっ

たら、と言うのと同じでナンセンスなので、言わない。

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2010年5月18日 (火)

5月の食卓

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自分のベランダで咲いたバラを食卓に飾る。

今年もバラのゴールデンウィーク、スタート。

ベランダにも部屋にもバラの香りが広がる。

この時期、バラを育てている人だけに与えられた愉しみ。

今年は天候不順の影響が大きくて、やや不調ではあるけれど。

小ぶりのテラコッタに生けたバラは上から時計回りにカプチーノ、シャンタル・メリュー

イヴリン、その陰に隠れているのはルイーズ・オディエ。

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2010年5月17日 (月)

『5月のカモシカ』にゆく♪

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5月の晴れた日曜、カモシカに行く。

 1階が緑色の外壁の、住宅街の中にある民家です。

 カモシカ印の看板がひっそり建っていますが、迷いやすいと思います。

 時間に余裕をもってお越しいただければ幸いです。

と、オカズデザインさんのメールには書いてあった。

なので少し早めに家を出て、急行電車の途中の駅で友人と落ち合い、桜上水の駅で

降りてプリントした地図を見ながら歩いてゆくと ・・・

あった! カモシカ。

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カモシカ。

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カモシカ!

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でもって、カモシカ全景です(^-^)

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日曜はここで行われたイベントに運よく参加できることになった私と友人。

イベントのテーマは題して『お茶の葉のあじ』。

実家に茶畑があり、毎年季節には家族とともに自分でもお茶を摘み、お茶をつくると

いうフォトエッセイストの椿野恵里子さんとオカズデザインさんのコラボレート企画で、

新茶の季節にお茶の葉をまるごと五感で味わおう、という会でした。

まずは、お庭の入り口で椿野さん本人の和やかな笑顔に迎えられ、清潔なダイニン

グルームに通される。7~8人が座れるくらいの長方形のテーブルが2つ。イベントの

内容に惹かれて申し込んだ見ず知らずの人たちと食卓をともにすべく席に着くわけだ

けれど、庭からは5月の爽やかな風が入り、午後の陽が燦々と降り注ぐ室内にはお

茶の葉が眩しく変な緊張感は微塵もなくて、何やらリラックスしたいい雰囲気。

オカズデザインさんと椿野さんのお話がちょっとあって、食事がスタートしました。

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ものやわらかな男性のスタッフによってまず最初に運ばれてきたのは純米吟醸の活

性にごり酒とお茶のお浸しとカブのお漬物。(え~と、私は昼間からお酒を飲んだりす

ると大変なことになるのでショウガの冷やし飴をいただきました。)

男性の丁寧な説明によるとそのお酒、発泡酒なのでじっくり30分ほどもかけてじわじ

わ蓋を開けると、開けた途端にそれまで澄んで透明だったお酒が一気ににごり酒に

なってしまうのだとか。友人が「うまい!」と言うのでひと口いただいたのだけれど、た

しかにめちゃめちゃおいしかった。適度にあまくて香り高くて。

「人が作ってくれたごはん食べられるだけでもしあわせなのに、昼間っからこんなにお

いしいお酒が飲めるなんて、しあわせーheart 」と友人。

「しかも、こんな素敵な環境でね♪」と私。

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また、お茶のお浸しのほろ苦さがお酒に合うんですよね。

もちろん、甘くて冷たい冷やし飴にも。

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で、食前酒も入って一気に場が和む頃に出てきたのが、茶飯と岩もずくの味噌汁、魚

と生椎茸の炊き合わせ。

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ひと口食べたところで友人が「あ、写真撮る前にうっかり食べちゃった!」と言ったの

で、私も慌ててお箸を置いて1枚パチリ。それでお箸が乱れてます。

私としては初めて食べた岩もずくのお味噌汁がおいしかった。ネギみたいに見えるの

はミョウガ。お豆腐はこれは絹ごしじゃなくて木綿でしたね。そして茶飯の横の小さな

銀の器に入っているのは手作りの海苔の佃煮。これを茶飯にかけて食べるのだけれ

ど、これはちょっと絶品。市販のみたいにしょっぱくなくて。

煮魚はおいしかったけど、ちょっとパサパサしてたかな。お魚は時期によって脂ののり

方が違うから難しいところ。

友人とのお喋りに花が咲き、ゆっくり食べているうちにハッと気づけばそろそろみんな

食事も終わり、お茶の時間になりました。

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これが椿野さん手作りの新茶。

椿野さんのご実家ではお茶を自分の家族用に作っているだけで売っているとかでは

ないそう。いわゆる、お茶作りのプロ、というわけではないそうなのだけれど、このお

茶がまた今まで飲んだことのないような色と味わいでおいしかった。かなり深い苦み

のあるお茶なのだけれど、これが実に後口すっきりで、からだに良さそうなお茶なん

ですよね。からだの毒素がぜんぶ外に出ていきそうな。

茶托にのっているのは生姜糖。お茶の苦みに合う、素朴で懐かしい甘味。

これで、お品書きの全てが終了。

私としては比較的いつも家でも食べているようなご飯で、特別おもてなしのご飯では

なかったけれど、ディティールが凝っていて、そこにおもてなしの心が詰まったご飯だ

ったなあ、と。

料理ってやっぱりそれ単体でおいしいだけじゃなく、場の雰囲気とか空気感とか器と

か花(緑)とか、何より作ってくれる人の温もりとか給仕してくれる人のお話とか、一

緒に食べる相手とか、ぜーんぶがあわさっておいしいんだなあ! と、あらためて感

じさせてくれた数時間。なぁーんか、久しぶりにアタマ空っぽにしてポワーンと空に浮

いた雲になったような、いい時間でした。また一緒に行った友人がよかった。

そういう時間を共有できる友人て実に貴重だなあと思います。感謝。

そして、この日、私の前に座っていた若いカップルの男の子が、料理が運ばれてくる

たびに「おいしそうだ~」、一口食べて「うわっ、おいし~」と呟いていたのが印象的だ

った。見た目は今どきの若い子なのに、こんな地味なご飯が好きなんて渋いよなぁと

思って見ていたのだけれど、食後にあんまり鼻をかんでいるので朝、息子が「やっぱ

りまだ花粉飛んでるよ」と言っていたのを思い出して「花粉ってまだ飛んでます?」と

聞いたら、話しかける前までの顔とはパッと変わって良いお顔になって、食の話やら

アートの話やらいろいろ話すことができた。美大の4年生ですって。

そんな年代も職業も様々な他人同士が一同に会したのにまったく自然で違和感がな

かったのは、やっぱり企画した方々のお人柄のせいかな。

すっかりくつろいで楽しんでスタッフの皆さんにはご馳走さまとお礼を言って、カモシカ

を出たのでした。中にはまだ名残惜しくスタッフと話す人たちが ・・・

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ずいぶんゆっくりしたようなのに、外に出て時間を見ればまだ2時半。

まだ日も高いし、久しぶりに会った我々は古巣の吉祥寺でお茶をすることに。

カモシカでお茶が干してあるのを見ながら「夏も近づく八十八夜♪」と歌っていた友人

が、吉祥寺を歩きながらたまたま指差したカフェの名前が『八十八夜』。

・・・ というわけで番外編はお茶つながりの八十八夜の抹茶のティラミス。

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私はすっかりしあわせに浸って、ぽわーんとしながら帰ってきました。

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2010年5月16日 (日)

You don't know what love is

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私がいま思うピュア。

私の好きなピュア。

帰り道、線路わきの草むらで風に揺れながら

夕陽に照らされて輝いていたハルジョオン。

恋はいつだって未知なもの!

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2010年5月15日 (土)

イザベラ

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名無しのイングリッシュローズさん開花。

これくらい開くと咲き始めの頃よりは少し色が落ち着いたように感じる。

たぶん、日を追うごとにだんだん退色して淡くなってゆくんじゃないかと思う。

自分のバラに名前がないのは味気ないので、ちゃんと名前がわかるまでのあいだ仮

の名をつけた。

イザベラ。

咲き始めはあまりのヴィヴィッドさにひるんでしまう。

私が友達にならないタイプの美人、って感じで。

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2010年5月14日 (金)

愛の奇跡、とか。

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しばらく見ていないけれど三上博史が見たいな、と思っていたら、昨日たまたま回した

チャンネルにちょうど三上博史が出ていて、それで思わず見てしまった、というわけ。

そのドラマ自体は、人生の難しいところにさしかかったそれぞれいろいろ抱える45歳

の男女が、同窓会で久しぶりに出会って昔の恋が再燃 ・・・ みたいな、ごくありふれ

たいささか古いタイプのドラマだったのだけれど、その中で心に引っかかったシーン。

どうやら頭に手術不可能な(つまり完治不能な)脳腫瘍を抱えた三上博史扮する週刊

誌の記者・大久保が、MRI検査後の診察室で美人脳外科医に、「ねえ、先生。『奇跡』

ってあると思いますか?」と明るい調子で問いかける。

「いや、僕だってこの頭のなかの爆弾がさっぱり消えてなくなる、なんてことを言ってる

わけじゃないんです。そうじゃなくて、ただこの爆弾が破裂することなく、寿命をまっとう

することはできないのかな、って」

すると美人の女医はおっとり微笑しながら「何か心境の変化でもあったんですか?」と

逆に問う。大久保は相変わらず明るい口調で「最近、同窓会があったんです。そこで

昔の友人たちと再会して、こいつらと人生をともにまっとうしていくのもいいかな、なん

て思ったものですから」

それを聞いて女医は相変わらずおっとりと美しい微笑を向けながら「大久保さん、前

に言いましたよね」と切り出す。「会いたい人には会って、行きたいところに行って、

やりたいことはなんでも思いきりやってください。お元気なうちに」

大久保の顔からさっと表情が消える。

・・・ そういうシーン。

医者はときどき、いともあっさりと絶望的なことを言ってくれるよな、と思う。

相手は、頭にいつ破裂するかもわからない爆弾(脳腫瘍)を抱えて、内心こわくてしか

たがない男なのだ。男は女医の言葉で一気に孤独の闇に突き落とされたはずだ。

私ならなんて言ったかな、なんて考えていた。今日、明るい外を歩きながら。

私ならまずこう言うだろう。

(奇跡は)「あると思います」と。

「大久保さんは、『奇跡体験アンビリバボー』って番組は見たことありますか? あの

番組を見ていると、医者から一生半身不随だと言われて車椅子で生活していた人が

自分の目の前で湖に落ちて助けを求めている人を見て思わず駆け寄って助けてしま

ってからすっかり歩けるようになった話、とか、末期ガンでもう助からないと言われて

いた子どもが憧れの、夢のスターに会って励まされ続けているうちに見る間にガンが

消失してしまった話とかをやります。どの話も主治医はまったく医学的にはありえない

ことで、理解できない、と言います。でも、人の中にはまだ医学でも科学でも解明され

ていない不思議な力、凄い力が秘められているんじゃないでしょうか。もちろん、奇跡

っていうくらいですからそうそう簡単には起こることではないかもしれませんけれど、

少なくとも大久保さんが病気のことを忘れて何かを楽しんで夢中でやっているとき、

あなたのなかで免疫力は最大限に高くなっているはずです。大久保さん、あきらめな

いことです」

これを読みながら何を気休めを言ってるんだ、という人もいるかもしれないけれど、私

はいたって大真面目です。いたって大真面目にこれに近いことを日々言っているよう

な気がする。

それにしても、いつも若い若いと思っていた黒木瞳がそれなりに年を感じさせたのに

対して、三上博史がなんと若く美しく見えたことか。この人もある種、化け物だなあ。

化け物と言えば昨夜、長いことご無沙汰だったMちゃんと久しぶりに電話で話す。

未曾有の大不況と言われるなかで会社を経営し、過去にガンを患ったこともある彼女

だから陰ながら心配していたのだけれど、私より3つ上なのに相変わらずほとんど休

みもなく深夜にわたるハードワークをこなし、サプリメントも飲まずスキンケアもせず、

お酒を飲み煙草を吸い接待に明け暮れ、からだにいいことなんかほとんどしていない

のに元気で不調もないというMちゃんは、やっぱり化け物だと思う。

こんな時代でも会社は徐々に業績を伸ばしているというし、プライベートも順調というか

ら、私が心配するまでもなかったようだ。結婚生活も全てが円満と言うわけではないけ

れど、先日銀婚式を迎えたという。帝国ホテルでの結婚式から、あれからそんなに経

ったんだなぁーと思う。

もはや置かれた立場も境遇も、興味の先も価値観も、そして恋愛観も、遠く離れてし

まったように思える2人だけれど、ともに願うのは愛の奇跡、だったりするのかな。

すっかり醒めて歪められてしまったかに見える大久保の、瞳の奥のピュアな輝き。

そして、そんな愛の奇跡のようなフローレンス・ディラットレ。

つぼみのときも気品を漂わせていたけれど、咲いたらなおさら。

昔、『イオナ』のCMの美女は左顔だけが美しいと聞いたけれど、このバラは右も左も

美しい。

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今朝はカーディナル・ドゥ・リシュリューも咲いた。

深い紫のポンポン先の小ぶりのこのバラは、日なたと日陰ではこんなに見え方(色)

が違う。

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そして去年の秋、シーズン・オフのホームセンターの園芸売り場で雨のなか見たとき

にはもう少し優しい色に見えたのだけれど、今朝咲いたのを見たら青みがかったショ

ッキングピンクだった。これを薄くしたようなのがフレンチローズのシャンタル・メリュー

で、ともにいつもだったら選ばない色、ルージュだったら私にはぜったい似合わない色

だ。この色ゆえに売れ残っていたのかなあ、などなどと思うけれど、このバラも香りは

とても良いし、もう少し咲き進むとクォーターロゼットになる花型も美しい。

はたしてこのバラの名前はなんでしょう???

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2010年5月13日 (木)

困ってるの。

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実は最近、困ってることがあります。

写真の青々と繁ったきれいな緑の葉っぱ、なんだと思います?

これ、スタンダード仕立てのイングリッシュローズの根元から生えてきた別のバラなん

です。そう、つまりイングリッシュローズの台木となったノイバラ。通称ドッグローズ。

ふつう、こういう場合は接ぎ木したバラが台木に養分をとられて弱ってしまうのですぐ

に切り取ってしまわなきゃいけないのだけれど、何度か切り取った末に更に出てきた

芽があまりに勢いよく、きれいな緑だったものだからなんとなく切れずにいるうちにこ

んなになってしまいました。これだとイングリッシュが駄目になってしまうかなあと思い

つつ、いっそコンパニオン・プランツだと思って(?)その分よけいに肥料をあげれば

いいか、なんてことを思ったりもして ・・・

そうしていたら、近所の公園のフェンスの下の、コンクリートのわずかな隙間から生え

ていたバラがいっせいに花を咲かせているのに出会いました。これもノイバラ。

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こんな白い花が咲くのを見たいような見たくないような ・・・

私にはこのバラの旺盛な繁殖力が脅威でもあり。

かわいそうだけど、やっぱり切ってしまうべきかな。

ちなみに、ノイバラの横の小さな花は、実生のプロスペリティー。

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2010年5月12日 (水)

ルイーズ・オディエ開花

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昨日の雨がまだ少し残る朝、ベランダに出たらルイーズ・オディエが咲いていた。

あたりに広がる甘酸っぱいラズベリーの香り。

ルイ14世、ドュセス・ドゥ・ブラバンに次いで3番目の開花。

やっぱり早咲きにおいてはオールドローズ勢が強い。

ルイーズ・オディエは苗を買った翌年に見事に咲いて以来ずっと不調で、いっときは

枯れそうなときもあったけれど、今年は持ち直して蕾をたくさんつけてくれた。

大好きなバラだけに嬉しい。

うちではいつも秋に短く剪定してしまうけれど、しなやかに伸びる枝はつるバラ仕立て

にすることもできる。

今年こそ伸ばしてみようか。

憧れのバラ窓。

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2010年5月11日 (火)

バラのつぼみがほどけるように

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いつかもこのタイトルで書いたことがあったっけかな、と思う。

私はこの表現が好きです。

バラのつぼみがほどけるように


 誰かの頑なな心がほどけたら

 こんぐらがった人生の糸がほどけたら

 病の根源が四散したら

 そして、愛の謎が解けたら


どんなにいいでしょう。

雨のあさ、私のベランダは太陽の在り処に向かって顔をあげる

バラのつぼみでいっぱいです。

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いちばん上の写真はコロンとした蕾のドュセス・ドゥ・ブラバン。

これは、つぼみからしてなんともいえない気品を感じさせるフローレンス・ディラットレ。

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ミニバラながら濃厚な香りを持つスウィート・チャリオット。

こんな房咲きの枝が四方にたくさん広がっています。

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そして、これは去年買ったスタンダードのイングリッシュローズ。

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2010年5月 9日 (日)

世間は『母の日』らしいけど

Tourmalia

朝からラジオがやたらと母の日、母の日ってうるさい。

世間じゃそんなにちゃんと母の日ってやるんでしょうか。

ちなみにさっき朝ごはんのときに子どもたちに「今日なんの日か知ってる?」と聞いた

ら、即座に「母の日!」と返ってきたから、いちおう知っていることはいるらしい。

娘には「後で肩もんであげるよ!」なーんて言われてしまった。

やーれやれ!

そうかと思ったら玄関のチャイムがピンポン!と鳴って、何かと思えばAmazonから

宅配。先日、コンピュータの前で仕事しながらあんまり首こり・肩こりがつらいので耐

えきれなくなって思わずポチ、とやってしまったマッサージ棒だ。よりにもよって自分で

買ったマッサージ棒が母の日に届くなんてね。

たとえ健康器具であろうとあんまり変な色やデザインのは買いたくない。

これは持ち手が私の好きなアマゾナイトみたいな色をしていて、ツボを押す先端部

にはマイナスイオンを発生すると言われる天然鉱石(名前からしてトルマリンですね)

が配合されているというので買ったのだけれど、う~む・・・、

はたしてその効き目やいかに???

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2010年5月 7日 (金)

そして今日も。

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昨日一日吹き荒れた強風は今朝になってもやまず、相変わらず右に左に思うさま煽

られるバラたち。洗濯物を干し終えてしばらくしたら、強風とともにバタバタっと大粒の

雨が降ってきて、ベランダは一気にシャワーを浴びたよう。

俄か雨もやんで風が一瞬とまった隙にドュシス・ドゥ・ブラバンを撮るけれど、 すぐに

また風が吹き始めてうまく撮れず。

しかたなく部屋に戻れば、リアルタイムにYちゃんから『さっき雨が降ったら、ギボウシ

が美しく輝いている。お茶でもしましょうか。』とメール。

Yちゃんは今年の元旦1番に私にメールをくれた奇特な人。だから大事にする。

バラのピークのときに家に招ぶことにして。

それまで。もう暴れん坊の風が吹かないといい。

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2010年5月 6日 (木)

またもや強風。

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連休のあいだは比較的穏やかな晴天だったけれど、明けて今日はまたもや強風。

最近、晴れた日はいつも風が強いような気がする。

そんななかでもルイ14世がきれいに咲いていたので1枚。

たくさんあったつぼみがこの陽気で一気に開いた。

この花はきれいで香りもいいけれど全然もたない。

この風なら夕方には花びらが落ちてしまうと思うから。

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東京はこの連休のあいだに一気に真夏になった。

今日も暑い。

冬用のクッションカバーを洗ってストーブをしまう。

ここ数年、ストーブをしまうのと同時に扇風機を出しているような気がする。

ちょっと極端すぎやしないかしら、と思う。

カプチーノも満開。ほろ苦くて陽気な黄色。

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2010年5月 5日 (水)

神楽坂散歩

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けっきょく連休の間はずっと寝坊してしまった。

まるで眠り病にかかったみたいな私たち。

連休最後の今日は、いささか午後になってから娘とちょこっと神楽坂に散歩に行く。

神楽坂は好きな町です。

私にとって今でもわくわくする数少ない町。

何がどうってわけじゃないけど裏通り探索がなんだか子どもみたいに楽しいし、表通り

の賑やかさ加減と人が住むところの静かさ加減がちょうどよくて、できればこの次はこ

んな町で暮らしたいと思う。きっと私のことだから半年も住まないうちにあちこちに顔見

知りができて、楽しく暮らしてゆけるだろう。

最近、私がいま住んでいるところよりもっと奥へ引っ越した友人は、私は山育ちだから

山がいいの、なんて言うけれど、私は山で暮らすのなんてやだなあ。さびしくて。

私はだんぜん町っ子だ。家を出てちょっと歩いたら賑やかな町があるのがいい。

・・・ でも、そう考えると私は実はさびしがり屋ってことなのか? 

いつもは1人でもちっとも平気みたいな顔をしてるのに。

さて、神楽坂に来たお目当ては2つある。

ひとつはインターネットで前から知っていて、一度行ってみたいと思っていた器屋。

毘沙門天で右の路地に入り、それから・・・ と、これがすぐに見つからないのだ。

サイトでプリントしてきた地図を見ながら歩いているんだけど・・・

でも、この裏通りが楽しいんですね(^-^)

これはお洒落なオープンエアのカフェ?

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と思ったら、すぐその先には御支度中のしっとりした料亭らしきものがあったりして。

神楽坂は古いクラシカルな粋と現代のお洒落感覚が共存する町。

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その脇にある何やら暗くて細~い路地の階段を下りてゆけば、その途中には大人の

隠れ家みたいなあやしげな(?)バーあり。私にはこの店の奥の、光の射す窓が魅惑

でした。でも、ここは健全な(?)シャンパンと和食の店みたいですね。

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階段を降り切って通りを少し行くと、突然現る昔ながらのレトロ(昭和)な風呂屋。

その前で、帽子をかぶり夏服を着た女がポーズで写真を撮ってもらったりしててプチ観

光地気分♪ そのカップルに気を遣って歩きながらシャッターを切ったもんだからちょっ

とブレっちまいましたが。自販機で何やら買っている白い人は板さんでしょうか。

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そして今日は閉まっていたけど、その近くの、これも昔よくあったような煙草屋。

これは若かりし日のソフィア・ローレンでしょうか。

モノクロの輝くばかりの笑顔がなんともサウダージ。

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・・・ っちゅーことで、寄り道ばかりのハハ。あちこち歩き回っているうちにすっかり方向

感覚がなくなり、「神楽坂ではまれに目的地にたどりつけないこともあります」(単に私

が方向音痴なだけ)なんて言い訳していたのだけれど、ついにありました!

中から出てきた美しい人が立っているそのあたり。ラ ロンダジル。

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そう、ロンダジル

ロンダジルはこんなお店です。

英語のメッセージ、読めるかしら?

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ステンドグラスの美しい軒灯.。こんなところにも美意識が感じられて抜かりがない。

・・・ と思ったら裏のおうちの洗濯物が写っちまいました。

ま、これもどこか庶民的な神楽坂らしいってことで。

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古い一軒家の1階と2階をギャラリーにした店内もとても素敵だったのだけれど(そし

て暑い!)、あまりに静謐な雰囲気にとても「写真撮らせてください」とは言いだせなく

て、残念ながら写真はありません。よろしければ雰囲気だけでもHPで ↑

そして今日の本当のメインは実はこれ!だったのですが、これまた残念ながら今日は

休業日だったみたいで見ることができず。

ちょっと中途半端で不発に終わるも、ロンダジルさんでこんなのをもらいました。

Gakkoroji

何やらこの組み立てチラシだけでもかわいらしい!

来月6月18日から20日までの3日間行われる町ぐるみの企画で、神楽坂を散歩しな

がらどこか懐かしくてあったかいお店屋めぐりをしつつ、いろいろ学べて(?)遊べて体

験できる、参加型のイベントみたいです。

私もこれ行きたいなあ! 何かおいしいものも食べられそうだし。

・・・ というわけで、詳しいことはこのサイトで!

       ガッコロジー in 神楽坂   →  カグラザカヨコロジー

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2010年5月 3日 (月)

COBO生活、再開!

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冬の間はお休みしていたCOBO作り。

このところ一気に気温も上がってきたことだし、酵母を食べていたときは調子がよかっ

た気がする、と息子も言うので再開することにしよう。

まずは去年のうちに作ったものの整理から。

果実がまだ入ったままの大きなビンの中身を小さなビンに濾して入れて、空いたガラ

スビンを洗って煮沸消毒。冷蔵庫の中には中身があふれているものやら、味見をする

にはかなりの勇気がいりそうな何やら怪しげな瓶も ・・・

なんたって『食べ物』なわけだから、気持ち悪いと思ってしまったらもう駄目なわけで。

好奇心にまかせて作ったもので、もうアカンと思ったものは思い切ってさよなら。

それでも、これだけのものが残った。

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左から、レモン酵母が2つ、ぶどう酵母がふたつ、それにミカン酵母にユズ酵母。

なかには蓋を開けるとまだシュワシュワしてるものもあって、恐るべし、酵母菌!

そして、いつもはササッとできることが、できないときはとことんできない(駄目な)私な

わけで、冷蔵庫を開けるたびに目に映っていた癖に忙しさにまかせてずっと放置しっ

ぱなしだったいささかボケたリンゴを空いたビンに投入してリンゴ酵母を仕込む。

リンゴを切りながら、う~ん、これじゃあ、やっぱりうまくできないかもしれないなあ、と

思いつつ ・・・ (でも、捨てるよりは、いいか。)

大きなビンに4つできた。

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なんでも過度期のときは一気に興味や好奇心が集中してアクティブになるものだけど

むしろそれが治まったときくらいのほうがより冷静にものが考えられるわけで。

果物と見ればなんでも発酵させたかった時を経て、いま私が作ろうと思うものは限ら

れてきた感じがする。自分にとってより日常的に使える酵母。

そういう意味で私がもっとも気に入っているのはタマネギ酵母だ。

タマネギ酵母はブイヨンみたいな香りがして、ドレッシングにしてもパスタソースしても

いい。それから、ショウガ。ショウガ酵母は夏のあいだ麺つゆの薬味になるし、この2

つはどちらも肉や魚の毒消しになる。

そして、これからの季節はトマト。トマト酵母は丸ごとトマトの水煮缶の代りに使える。

フルーツだと、ぶどう、梨、リンゴあたり。ぶどう酵母は毎日カスピ海ヨーグルトに入れ

られるし、梨は繊維の多い根菜を煮るときに使ったり酵母酢にして酢のものに使える。

リンゴ酵母はもっぱら豚肉を軟らかくするのに使っていたけれど、やっぱり酢にしてサ

ラダのドレッシングにしたり、それにパン種を発酵させるのにもいいと思う。

そして、今年は期を逃さずに梅酵母もやってみたい。あとはドライフルーツ。

こんなところ。

もちろん、COBOの世界はもっともっと奥深く幅広いのだろうけど、私はCOBOマスター

を目指すより、身近なところで気長に続けていこうと思う。

今年は梅干しだって去年の倍は作る予定だし!

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2010年5月 2日 (日)

バラの季節到来

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けっきょく今日も機能に引き続き目覚まし時計より大幅に寝坊してしまって、カーテン

の向こうはすっかり明るい。今日もどうやらいい天気のようだ。なんだか暑い!

もしかして ・・・ と、あわててベランダに出るとやっぱり咲いていた。

おととい、まだつぼみだったルイ14世。

このバラがたった一輪咲いただけでベランダはいい香り。

ついに今年もバラの季節到来。

まだかたいほかのバラのつぼみも、じきにすぐ柔らかくほどけてくるだろう。

バラの季節がやってきて毎年思うのは、早寝早起きにシフトしなけりゃ、だ。

この時期、バラの柔らかく閉じた新芽をそっと開くと中にはびっしり緑のアブラムシが

付いてたりするからやっかいだ。それをひとつひとつ払うのだけだって朝の1時間くら

いはかかってしまうから。

さて、今年は早起きなるか?

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そして、これもおとといのカプチーノ。

剣弁高芯としては完璧な花型。

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2010年5月 1日 (土)

つくる。生活/こばやし ゆう

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ゆうさんの本を手に入れた。

先日ギャラリーでお茶をいれてくれた女性が、「この本ももう絶版で、Amazonで中古本

でも最低価格で2300円はしてるから、いまや貴重な本よ!」と言っていたやつ。

家に帰って深夜、そうだ、と思い立ってAmazonを見たら、確かにマーケットプレイスで

その価格から出品されていた。もしや、と思っていちおうYahoo!オークションも見てみ

たら、なんと1冊出ているではないか。

で、Amazonで買うより安く手に入れました。しかもこれ、サイン本。やった!

縁のある人とはこんな風に繋がっていけるんだということが、嬉しい。

この本は、作らずにはいられない、という、ゆうさんの『作る』本。

まず、浜で拾った流木でビーチにベンチを作り、『海まで160歩!』という立地にある

海辺に小屋のような家を作り、廃材や流木でありとあらゆる家具やインテリアやブラン

コやオブジェや箱を作り、料理を作り、自家製酵母を作るところから始まって数日かけ

てパンを作り、ケーキを作り、それらを載せる陶器の器を作り、手紙を書き、絵を描き

絵本を作る。長い時間と手間をかけて ・・・

そういう、作ることのドキュメントの本。

といって、この本自体が絵本みたいでもある。

ゆうさんの現実の日々のリアルな暮らしでありながら、どこかおとぎ話のようなのだ。

娘はこの本を見て、「おままごとみたいだね」と言った。

「おままごとじゃないわよ。これを実際にやろうと思ったら大変よ!」

そう言う私に娘は、「そうじゃなくて、こどものおままごとってその辺に落ちてる木の葉

っぱや花や石ころなんかを何かに見たてて、なんでも作っちゃうでしょう。そんな感じ」

と言った。なるほど。たしかに。

ふつう、人が初めて自分の家を建てるとなったら、そこには様々な夢や理想や妄想な

んかが次々に膨らんで、オーダーでいっぱいになってしまうと思う。光と風が通る家、

なんていうのは基本として、たとえばグルニエのある家とか、リヴィングに暖炉のある

家とか、明るくて清潔なキッチンと光が燦々と入るバスルームとか、デッキテラスのあ

る家とか、窓から海が見える家、バックヤードに緑あふれる庭を持つ家とか、私の昔

からの夢だったら庭に半六角形に張り出した書斎のある家、とか ・・・

それこそよくTVでやっている『ドリームハウス』じゃないけれど、ちょっと考えただけでも

到底かなわないような夢で頭がいっぱいになってしまう。

でも、そのいっぽう私にとって家というのは、重い。ひとたび家なんか手に入れてしま

ったら(まぁ、そうそうそんなことにはならないでしょうけど)、その土地や家に縛られて

一生そこから動けなくなるんじゃないかという怖れもある。願わくは、昔読んだ『ティファ

ニーで朝食を』のホリーみたいに、スーツケースひとつでどこにでも行けてしまうほうが

実は理想だったりする。そう、水瓶座ってのは何かに縛られることがとことん苦手な性

格なのだ。できるだけ身軽に自由でいたい。私はいつも、お金持ちで不自由なくらい

なら、貧乏でも自由のほうがずっといいと言っている。(もちろん貧乏で不自由はもっと

嫌だけど。)

で、その観点からいうとゆうさんの家は理想的な家である。

アトリエさえあれば私は暮らしてゆける、というゆうさんはふつうの人とは違うから(つ

まり非凡な芸術家だから)、『私の住まいは、漁師のちょっとした作業や休憩のために

そのへんにある木で浜辺に建てた掘っ立て小屋のように簡素でありたかった』と書く。

そういう、ゆうさんの家はまるで箱のような家。3分の2がコンクリート敷きのアトリエで

残りはフローリングのダイニングルーム兼自室。バスタブなしシャワーのみのバスルー

ム。ギャラリーでCさんに「ゆうさんの部屋のむき出しの便器見た?」と聞かれたとき私

はこの本を見てなかったので知らなかったのだけど、ほんとだ、たしかにトイレは個室

にはなってなくてむき出し! ・・・ そんな簡素な家。

『雨が降ると波板の屋根に当たる音が騒がしくて起きてしまうし、嵐のときは、枕元ま

で波が押し寄せてくるんじゃないかって思う暗い波の音が聴こえる』というのを読んだ

だけでも私なんか怖ろしくなってしまうけど、ゆうさんはそういう家にたった1人で住ん

でいる。そして、そんな簡素な家だからといって彼女がそこで暫定的な仮住まいをして

いるかというと、全然そんなことはない。私は離婚してから2回引っ越しをして、そのた

びにいつもどこか暫定的な、仮住まいをしているような気持ちがなくならないけど、そ

れにくらべたらゆうさんのほうがずっと自分に居心地のいい場所を作りあげ、地に根

を張った暮らしをしているように感じる。

自分で作った箱のような家で、時間をかけ手間をかけた好きなものたちに囲まれて、

それらが経年してゆくのをいとおしく眺めながら、といって特に何かに執着するわけで

もなく、全ては流動的で、変わってゆくことを知っている。つまり、今はここが気に入っ

て大事に暮らしているけれども、いつかはここじゃないところにいる自分の可能性をも

視野に入れている、というか ・・・

そのバランス感覚、言い換えれば、そのゆうさんの感覚をバランスさせているという点

でこの家は理想的だと思うのだ。

この家は重くない。この家は人を縛る家ではなくて人を自由にする家だ。

簡素であるからこそ、ものをつくる人の感性をいつも触発してやまない箱、普遍的なお

とぎ話の中に出てくるような、物語を感じさせる箱、遠い、遥かなところから波に乗って

運ばれてきた洗いざらしの箱。海とお陽さまの匂いがして、開くと古いパピルスに書か

れた美しい一編の詩が出てくる ・・・ これはこれで充分に夢の家だ。


こばやしゆうさんはこの家に住む前は廃車になったバスに住んでいて、Bus-house

と呼ぶそこを住まいと仕事場にしていたそうだ。

部屋の中に便器がむき出して置いてあることだけでびっくりしてしまう我々には、とう

てい想像もつかない暮らしだと思う。

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