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2010年4月25日 (日)

久しぶりに備前を買った。

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おととしのことになるか、もっと前のことかもう忘れてしまったけれど、1年のあいだに

大事にしていた備前のカップを3個も割られてしまったことがあって(おまけに極めつ

けは自分で備前の急須を割ってしまって)、すっかり意気消沈してしまい、やっぱり我

が家で備前の常使いをするのはまだ無理だったと諦めてしまった。備前を買っていた

頃だっておよそ余裕ならざる身ではあったのだけれど、そうこうしているうちに何やら

備前どころか器を買う気持ちの余裕すらなくなり、見ることさえしなくなって、久しい。

その間にも何度か『ギャラリー せい』のせいさんからは個展の案内の素敵なポスト

カードが届いてはいたのだけれど、行けば、そして手にとって触ってしまったら好きな

だけに何も買わずに帰ってくるなんてできないから、せいさんのことも備前のことも気

になりながら、自分を律して行かずにいた。そして何度かスルーした後の星正幸さん

のとき個展のとき、そのおおらかな色と造形に惹かれて、今度こそ行こうと思ったもの

の、残念ながらけっきょく仕事が入って行けなくなってしまった。

そんなこんなで、ついにせいさんから個展の案内がくることもなくなった。

そういえばどうしてらっしゃるだろう、とインターネットで検索したら、そういう勘って妙に

働くもので、どこかの方がブログでせいさんのことをお書きになっていた。日本橋高島

屋で星さんの個展をやってらしたというので、エッと思って開催日を見たら、あろうこと

か、ちょうどそれを見ていた日が最終日だった。お元気で、相変わらず備前な日々を

過ごしてらっしゃるのはよかったけれど、それにしてもなぜデパートで個展を? という

疑問が残り、それからぼーっと備前の検索なんか始めてしまったからいけない。

もう夜中だというのに、あっという間に数時間が経過。備前のショップは少ないながら

もそれなりにあるものの、好きな器となるとなかなかない。そりゃそうだ。備前ならなん

だっていいってわけじゃない。私はせいさんが選んでくる備前が好きだったんだもの。

6ページくらいまで見て、もうやめて寝ようと思ったとき、あるサイトで目が止まった。

ギャラリーせいでも見ていた駒形九磨さんの器があったのだ。しかも信じられないほど

安い! またもやそこでも十数ページ分ある器をためすつがえす眺めること数時間。

こうなるともうアホです。

そして久々に買ってしまったのがこの器。

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焼酎杯とあったので、先日、備前で大ぶりの焼酎杯を探していると言っていた友人に

いいかもと思ったけれど、私にはこれはどう見ても焼酎杯には見えません。

駒形さんは酒飲みだし、私は下戸だけど、やっぱり見えない。

私の感覚、というか好みで言うと、焼酎杯はもっと黒くてゴツゴツ角ばっていて、ワイ

ルドなのがいい。この器はとっても優しい風情なので。

裏から見たとこ。 緋襷のしましまがいい。

駒形さんらしい自然練り込み土を紐状にして形を作り、ろくろで成形したあと削って

仕上げるという手の込んだ丁寧なつくり。

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そして生地のアップ。こうなるともうアート。美しいです。

無釉の肌あい。

いつか『フェティッシュな備前』なんてタイトルで本を出してみたい。

などと、つい思ってしまう瞬間です。

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器とか、花とかを撮っていると、私はものを凝視する癖があるんだなあ、と思う。

それから小ぶりの面取り湯のみふたつ。

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ふたつ並べたらこんなに大きさが違いました。

このふたつは今年1月に窯から出したばかりの新作だそう。

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私は珈琲でもお茶でもたっぷり飲みたいのでほんとはもっと大きいほうがいいのだけ

れど、でもこれ備前どころか作家ものの器とも思えない価格で買ったので、文句は言

えません。特に備前がどんな風に作られるか、その気の遠くなるような時間のかかる

作業を知っていれば、なおさら。

備前のいいところは中に入れた飲み物なんでもおいしくなるところ。

いま、これを書いている間もこの湯のみで玄米茶を飲んでいるのだけれど、うひゃー

というくらいにおいしいです。

そして、もうひとつは使えば使うほど手になじみ、いい色になってゆくこと。

買ったばかりのときはどこかよそよそしく、気どったシールポイントのシャム猫みたい

だったこの珈琲カップも、毎日使っていまやとってもいい色になりました。

棚にずっと飾ってあったために割られずにすんだ、小林秀二さんの貴重な最後のカ

ップ。いつかまた、せいさんのところで片われを探したいです。

Bizen_cup

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そうそう、今年に入って、このカップじゃやっぱり小さいから、割られてしまった私の超

ご愛用の小林さんのトールサイズのカップがまた欲しいと言っていたら、息子が誕生

日に買ってくれると言ったのでした。でも、もう2ヶ月も過ぎたのにいっこうにその気配

なしです。でも、かといって忘れたわけでもないらしい。

ま、あまり期待せずに、でもうっすら頭の端に置いといて、その日が来たらにこにこ・

いそいそ、せいさんのところへ探しに行こうと思います。

(しっかし、仕事でひどくストレスが溜まってくるとつい甘いものが欲しくなったり、いつ

もは我慢している買いものに走ったりしちゃうのは、女の性なんでしょうか。いや、私

は全然そんなことない! というストイックなひとに私もなりたい。う~~ん・・・、でも、

それもちょっと味気ないかなあ? ・・・ ブツブツ ・・・ )

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