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2010年1月31日 (日)

のらぼうとカリフラワー

10yasai

金曜日の夕方、学校から帰ってきた娘が久しぶりに学校の校章の入った白いビニー

ル袋を持ってキッチンにやってきた。

いつも娘の白いビニール袋を見るとパブロフの犬のように条件反射で期待してしまう

私なれど、この日袋から出てきたのはカリフラワーと菜っ葉!

「カリフラワーかあ。カリフラワー、あんまり好きじゃないんだよなぁ」と思わず正直に

言ったら、「だと思ったから、もっと大きいのもあったけど、小さいのにしてきた」と娘。

さらに、カリフラワーで何作ろうかなあ? と言っていたら「クリームシチューは?」と聞

くので、思いきり「やだ!」と言ってしまいました。何やら年々駄目になってます。こっ

てりクリーム系の食べ物。食べるのも作るのも嫌。特にクリームシチューにおけるカリ

フラワーは舌に残るザラザラがもう駄目。(ちなみにこれは母の大好物でした。子ども

の私にとってはまるで罰みたいな食べもの。)

それから「こっちの葉っぱは何?」と聞くと、え~と、と考えてから「のらぼう!」と言う。

「のらぼう、何それ」「えー、のらぼう知らないの? のらぼうだよ!」「知らない。ノラ・

ジョーンズなら知ってるけど」みたいな会話をして(ちなみにのらぼうは菜花の一種だ

そうです)、さ~て、どうしたもんかと考えました。

もともと娘は物を無駄にしないエコな人ですが、こと学校からもらってきた野菜をうっか

りでも駄目にしてしまったりすると機嫌が悪くなるのです。たいして好きじゃない野菜

でも完食しなきゃならない。でも、こんなときこそ便利なのがインターネット!

ちょっと検索すると出てきました出てきました、いろいろなレシピが ・・・

というわけで、題して『休日の玄米菜食ランチ』!

10genmaisaisyoku_01

のらぼうはホウレンソウの胡麻和えと全く同じ要領で胡麻和えに。

癖がなく、しゃきしゃきしていておいしかったです。(というか、私は胡麻和えにすれば

なんでもおいしい。)

問題はカリフラワーだけど、どこにあるかわかりますか?

そう! 一見、鶏の唐揚げみたいに見える真ん中のお皿がカリフラワーです。

これ、予想以上においしかったですね。『カリフラワーのかりかり揚げ

以下、レシピです。

*****************************************************************

 <材料> 

 カリフラワー 1個

 (衣) たまご 1個  醤油 大さじ1 オイスターソース 小さじ1.5

     片栗粉 大さじ5 (衣がドロドロすぎるようなら適宜水を入れて調整)

 <作り方>

 ①衣の材料をあわせて、よく混ぜておく。(ドロ~っとした状態が好ましい)

 ②洗って食べやすい大きさに切ったカリフラワーに衣をつけて、160℃くらいの油

   で揚げる。

*****************************************************************

たったこれだけ。超カンタン! でもっておいしい。子どもにもとっても好評でした。

このレシピを書いた方はお好みでソースやケチャップ、めんつゆなどをつけてもおい

しいとあったのだけれど、私たちにはそれはありえなくて、塩が1番でした。

我が家で塩と言ったらこれ! → ヒマラヤ岩塩ブレンドソルト

というわけで無事に完食したのだけれど、写真でもわかる通り和食って地味ですね。

地味な割に意外と時間がかかる。ご飯を炊いている間に、きんぴらごぼう、のらぼう

の胡麻和え、ジャガイモとワカメのお味噌汁、カリフラワーのかりかり揚げ、とたった

4品作るのに、出汁をちゃんととったり、たまたますりゴマがなかったのでゴマを炒っ

て擂ったりしてたら、けっこう時間がかかりました。(ちなみに、この日のご飯は白米

に見えるけど、発芽玄米ご飯です。)

そして、カリフラワーのかりかり揚げは、きっとカリフラワーが好きじゃない人でも食べ

られる。ビールのおつまみにも合いそう! でも、私は自分で買ってまでは作らないだ

ろうなあ・・・

そんな私が唯一カリフラワーで作ってみたいものがあって、それはピクルスです。

いつか友人に連れて行ってもらった百人町のお洒落な小料理屋で食べたそこのピク

ルスがとてもおいしくて、あれは常備食としてはいいなあ、と思う。(同様にお豆腐のチ

ーズも!) うまく作れたらまたレシピをアップしようと思います♪

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2010年1月28日 (木)

蜜入りリンゴ

10ringo_2

今日、青森の『あずましりんご園』さんから葉とらずふじが届きました。

これが今季最後だというので思い切ってオーダーしたりんご。

葉とらずふじというと半分に割った断面いっぱいに蜜が入っているのを想像するけれ

ど、それこそ完熟の証なのだそうで、それも時期が過ぎれば果肉の中に消えてしまう

のだそう。いまや、りんごなんて1年中スーパーで買って食べられるけれど、時期以外

に売っているりんごはみんな貯蔵りんごだそうで、蜜入りが食べられるのは限られた

ごくわずかな期間だけ。その時期からするとちょっと遅い今、もう一度蜜入りりんごが

食べたい!

・・・ はたして箱を開けて出てきた小ぶりのりんごを剥いて割ってみたら、

10ringo01

蜜がいっぱいでした!

中にはもう全然蜜が消えてしまっているのもあったけれど、大体はこんな感じ。

蜜入りと蜜なしで甘さはそんなに変らないけれど、蜜入りのほうが気持ち果肉が固く

引き締まっていて香りが高いような・・・

このりんごはそのまま食べるほか、これは無農薬りんごなので皮のまま割って酵母に

して、りんご酢を作る予定です。去年の秋に作った梨の酵母酢がとてもよくできて重宝

していたのだけれど、それがもうすぐなくなるので。

蜜入りりんごで作った酵母酢はどんなにおいしいでしょう!

それで作ったドレッシングは?

気温の上がらない冬の間はいったんお休みしていた酵母だけれど、しばし再開です。

蜜入りりんごといえばアップしそびれたけれど、Cさんが送ってくれた静岡りんごも割っ

たら蜜がいっぱいだった。

09mitsuiri_ringo

Cさんはいつもの年にくらべると今年はイマイチだったと言ってたけれど、充分に甘く

ておいしいりんごでした。そういえば子供の頃、母が剥いてくれたりんごが蜜入りだと

やっぱりすごく嬉しかったなあ。妹と取り合って食べたりして。

そんなことを思い出しながら、いつか赤い実がたわわに実ったりんご園を見に行きた

い、なんても思うのです。

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2010年1月23日 (土)

娘が接いだバラ

10la_france

昨日の夕方キッチンにいたら、学校から帰ってきた娘が「バラをもらった」と言って、い

つもの白いビニール袋を差し出した。バラなんてもらってくるのは初めてなので、めず

らしいと思ったら、草花の授業で自分が接いだバラなのだという。

「自分で接いだから、なんか弱々しいけど」と言うので、ベランダに持って行って出して

みたら、たしかにか細い苗!

「ほんとだ。ちょっと枯れかかってるね。だいじょうぶかな。これ品種は何?」

「ラ・フランスっていうバラで、ピンクのバラだよ」

「おお、ラ・フランス!ハイブリット・ティ第1号のバラで、有名な、歴史的なバラだよ!」

そう言えば、娘のほうがびっくりしているではないか。

娘になぜこのバラを選んだのか聞いたら、接ぎ木をする前に先生から簡単な品種の

説明があって、そのあと農園に行ってたくさんある中から実際に咲いているところを

見て決めたのだそうだ。ラ・フランスというバラ自体とても古いバラなのだけれど、学

校にあるラ・フランスもとても古くて、もともと弱々しい木だったのだとか。

「じゃあ、もう接ぎ木はできるのね?」と半ば期待しつつ聞くと、「う~ん・・・、もうずっと

前のことだからなあ。・・・ 忘れた!」だそうです。

この子はいつもこんな風だ。いったい学校で何を勉強してるんだか。

「これ、だいじょうぶかなあ。ほんとにちゃんとつくかな」と私がバラを見ながらまだ言っ

てたら、「先生は2年もしたら大きくなるって言ってたよ!だいじょぶなんじゃん。花も

咲いたみたいなあとがあるし」と言うので、「えっ、花咲いたとこ見てないの?!」と聞

けば、「だって、花が咲くときにちょうど草花の授業があるってわけじゃないし」なんて

言う。ふつう、自分で初めて接いだバラなら気になって、授業がなくたってちょくちょく

見に行ったりするものじゃないですか?

・・・ それだから、よく私に「お母さんがバラを育ててらっしゃるから、お嬢さんはそうい

う学校に行ったんですね」なんて言う人がいても、それは全然ちがうのです。

たしかに1年中、真夏の炎天下も真冬の雨の中も関係なく重労働の農作業をするの

は嫌いではできないかもしれないけれど、娘の学校は机の前で勉強するより外で身

体を動かしてるほうが好きな子、人と競争しながら切磋琢磨するより、のんびりマイ

ペースで自分の好きなことをやりたい子には向いている学校です。だから本当に何

か目的があって、専門的なことが学びたくてわざわざこの学校を選んで入ってきた子

以外は、学問として農業が身につくかどうかは疑問。ただ私もこの3年、大いに楽しま

せてもらいました。それだけで充分ですね。

娘が接いだこのバラは、明日枯れたところを軽く剪定して、見たところ土がイマイチな

なので、もっと団粒質の土で植え替えをしようと思います。

この春、無事に香りのよい花を咲かせてくれるように。

花が咲いたらまたここにアップしようと思います♪

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2010年1月22日 (金)

そうだ、クドウに行こう!

Cake

昨日、表参道で仕事の打ち合わせを終えて外に出ると、外はすっかり暗かった。

それに夕方から天気は徐々に下り坂という予報通り、昼間の暖かさはどこへやら、一

気に風が冷たくなっている。スパイラルビルの前でみんなと別れて、自分もまっすぐ家

に帰ろうと地下鉄の駅に降りようとしたとき、ふいにクドウのことが頭に閃いた。

去年のいつだったかやっぱり外苑前でミーティングを終えて帰る途中、246を歩いて

いてたまたまクドウを見つけて、ああ、ここに移転したんだと思ったのだった。

ちょっと不便なとこになっちゃったな、と思ったきり、移転してからは行ってなかった。

そうだ、クドウに行こう!

こんなときでもなけりゃ滅多にわざわざ行ったりできないもの。

踵を返して、冷たい強風に髪もコートの裾も舞い上げられながら246を外苑方向に歩

く。表参道の交差点を渡って、それほど先でもなかったと思っていたのになかなか見

えてこない。うっかり見過ごして歩いてきちゃったかな、と振り返りながらさらに歩いて

いたら憶えのあるクドウ独特の匂いがしてきて、あった! と思った。

場所こそ変われど相変わらずのたたずまい。

もう6時過ぎとあってガラス越しに見えるショーケースのお皿の上にはほとんど何も残

ってなかったけれど、私のお目当てのケーキはちょうど3つ残っているではないか。

ラッキー♪

もう何度かこのブログにも登場しているけれど、私にとっての元祖ロールケーキ。

 ショコラ ↑ 

ちょっとビターなココアの重めのスポンジに、このうえなく新鮮な生クリーム。

なんの飾り気もないシンプルなケーキだけれど、いつ食べてもおいしいと思う絶妙な組

み合わせ。

そして、昨日はこんなのをみつけた♪

Cake_01

木曜限定スペシャル(?)の210円のケーキ!

その姿はまるで枯葉の上に初雪がうっすら降ったかのよう。

210円のケーキなんて、近所の不二家にだってありません。

青山なんていうハイエンドな街で洋菓子屋をやっていて、いまや500円以上のケーキ

も当たり前の時代にこの価格、信じられません。

希少なジャージー乳を使ったというフルーツロールケーキもフルサイズで1400円とい

う手頃さ。高品質な素材を使いながら、すごく良心的な仕事をしているのがクドウさん

なんだなあと思う。店構えもケーキも全然媚びたところがなく今の世の中では地味なく

らいだけれど、長年変わらぬその味はまさに老舗の風格。

もちろん、うちの子供も絶賛の味です。

私は大の珈琲党なので珈琲に合うケーキはたまに欲しいけれど、実はそれほどすご

く甘党というわけではなくて、出先でこんな風にケーキを買うのはもっぱら子供のため

だったりする。先日、久しぶりに会ったMちゃんがTVで見聞きした最新の脳医学によ

ると、女性の脳には母親にならないと分泌されないホルモンがあるのだそうだ。

たしかに。そんなものがあってもおかしくなかろうと思う。

うちには甘いものさえ食べていればしあわせheartっていう女の子がいて、私の甘露はむ

しろ、その子がそういう顔をしているのを見ていることなのです。

寒風に煽られながらケーキ屋まで歩いたことも、ラッシュアワーの電車でケーキが潰さ

れないように神経をつかったことも報われるひととき。

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2010年1月21日 (木)

ecoな風呂敷*

Furoshiki

先日、伊勢丹に行った際に45RPM STUDIO で、もうさんざん着倒してよれよれになっ

てしまったニット・カットソーの春いろバージョンを見つけて思わず買ったら、もっと背が

高ければショップの店員なんかよりモデルになったほうがいいんじゃないかというくら

いかわいい女の子が、「風呂敷でいいですか?」と聞いた。

?という顔でその子を見ると、「うち、お包みが風呂敷に変わったんですよ」と言う。

「それもエコ?」と聞くと、「そうです。次からお買い物の際にこの風呂敷を持ってきて

いただくとスタンプカードにスタンプを押させていただきます。スタンプカードがいっぱい

になったらバンダナ柄の風呂敷をプレゼントします」と言うので、「かわいい企画だね」

と言って、それからデザイナーの太田やすみさんの話になった。

ここのデザイナーの太田やすみさんは、たしか私よりいくつか年上なだけで、若い頃

はちょっと小林麻美似の素敵なひとで、20代の私にはそのファッションも乗っている

クルマもライフスタイルも、憧れの人だった。その人がそのままずっと第一線で活躍し

続けて、いまでも若い子に人気のブランドのデザイナーであり続けているのはすごい

ことだと思う。最近は年々かわいくなりすぎちゃって私が着るものはあまりないけれど

彼女が発信するデニムライン、コットン・ツィードは大好きだ。コットン、リネン、カシミア

などのナチュラル素材が大好きで、いくつになってもカジュアルがやめられない大人に

は必見の店。去年、大阪出張の帰りに京都を歩いていて、たまたま見つけた45R

ショップも素敵だった。京都は町を歩いている若い子も東京よりお洒落なくらいで活気

があったけれど、それを京都出身の友達に言ったら、『大阪食い倒れ、京都着倒れ』

と言うんだそーな。なるほどね。

ちなみに私が買った春いろカットソーは桜いろです♪

そして最近の我が家のちっちゃなエコはこれ ↓

Silicone_cups

お弁当箱におかずを入れるシリコン・カップ。

紙製と違って何回でも洗って使えるのがグッド。

何よりかわいくて◎。

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2010年1月20日 (水)

春の陽気に誘われて♪

Eden_3

今日は大寒なのに春の陽気です。

いつもは隙間風が寒い窓際のこの席にいても、ガラス越しの陽射しがあったかい!

朝の天気予報によれば東京は3月の陽気だとか。

それで私は今日はエデンなんか聴いています。

エデンって、私にとっては窓のむこうでざわめく緑、って感じの音楽です。

Everything But The Girl のこのアルバムを懐かしいって人は、多いんじゃないか

なあ? 当時それくらい、めちゃめちゃ流行った。

初めてこれを家でかけたとき、息子が「何これ。超かっこいい!」って言いました。

そ。いい音楽って時を経ても変わらないってことです。

なんたってトレイシー・ソーンの声が超クール。知的以外の何物でもない。

当時ボーイッシュな女の子とちょっとガーリィな男の子の組み合わせもお洒落でした。

東京はどの街に行ってもお洒落なカフェ・バーとかヘルシーフード・レストランとか、エ

ッジィーな輸入盤レコード・ショップが次々にできていた頃で、どこに行ってもいい音楽

が溢れていたし、どこに行っても知らない人と平気で会話できるような雰囲気がありま

した。そんな中でもっとも楽しい時代を過ごしてしまったものだから、もういけません。

街の雑踏はときに自分がひどく非力に、矮小に思えて空しくなることもあったけれど、

あの頃無為に過ごしていると思っていた時間も、無為であって無為ではなかったと今

なら思えるし、一見無駄なことから私がスポンジのように吸いあげた様々なことは、今

でも自分の細胞の中に生きていると思います。

だから私は引きこもりと言われる今の若い子たちに言いたいね。

PC捨てて街に出よ、と。

キーボード叩いて得られる知ったかぶりの情報より、自分の皮膚で感じたものを信じ

なさいよ、って。


さて、我が家ではいつからか知らないけれど、なんでか洗濯物を干すのは息子の仕

事です。私のなかには男の人が洗濯物干すのってどうよ、という気持ちがあるので

いつかやめさせようと思うのだけれど、洗濯機が洗濯を終了したピーピーピーという

音がすると、なぜかきまって息子が「もう干せるの?」と訊いてくるのでやってもらう。

さっきベランダに出た息子が「もう春だ!春の匂いがする!春は夜になってもこれが

続くんだからたまらないね!」と言いました。なので私も、虫がいてもたってもいられ

ずに地中から出てくる気持ちがわかるね!と言いました。

・・・ いささか気の早い親子です。

そう、でも季節はじきに春だ。

君もそろそろ出ていけ!


   bud EDEN / Everything But The Girl

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2010年1月17日 (日)

主婦と生活

Manaita

結婚したときに買って、もう22年も使っているまな板が黒くなってきてしまったから買

い換えようと昨日さんざんインターネットで眺めた末に、今日思い立って伊勢丹に出か

けた。ただ買い物をするためだけに百貨店に出かけていくのなんて何年ぶりだろう?

かつては伊勢丹マニアだった私。ある種それが高じてここで働くことになってしまった

ようなものだけれど、今ではたいていのものはわざわざどこかに足を運ぶ間もなく、

インターネットで買ってしまう。ネットの世界は価格破壊著しく、とにかく安くて面倒が

ないから。

そんな風だから最近は買い物に行くのが楽しいなんてあまりなかったけれど、久しぶ

りにわくわくして出かけた。わくわくして出かけるのが服を見るためじゃなくて、まな板

と包丁を見るためだなんて、いかにも主婦的ではないか。

出がけにネットで伊勢丹吉祥寺店がついに閉店になってしまうことを知って驚き、不

況の波はついにここまで来たかと思い、それじゃあ新宿店も空いているのかと思いき

やそんなことはなくて、ここは相変わらずの混雑。5階のリビング・家庭用品売り場に

行ってセールになっているまな板を物色し、けっきょくセールになっていない木曽桧の

1枚板のまな板を抱えて、ついでにこの際包丁も買おうと木屋に行く。ショーケースの

中には、やはりセールで多少安くなっている包丁がずらっと並んでいて、いくつか見

せてもらおうと思うのだけれど、待てど暮らせど店員は誰ひとり来てくれない。買う気

で来ているお客をほっといていいのかぁーと思ったりもするけれど、ここもご多分に漏

れずコスト削減で人員が足りていないのかもしれない、と思う。

やっと手のあいた年配の店員を呼びとめて、いま使っているのと同等くらいのと、そ

の半分くらいの値段の鎌型包丁を出してもらって実際に柄を握ってみて、驚いた。

全然ちがうのだ。持った感じも、フィット感も。

思わず目をまるくして、こんなに違うものなんですね! と言ったら、店員は丁寧に2

つの包丁の違いを教えてくれた。柄ひとつとっても材質も作りも違うのだそうだ。刃に

いたってはもっと違う。なるほどね。高いものは高いだけのことはあるってことか。

やっぱり道具は持ってみないとわからない。ネットで買えるものなんかではないのだ。

店員さんにそう言ったら、包丁をネットで買うのは危ないです、と言った。

2つの包丁を前にして「駄目ですね」と私は言った。持ってみるまではいま使っている

のより安いのを買おうと思っていたけれど、やっぱり駄目だ。こっちにします。

そう言って、けっきょく高いほうを選んで、まな板と一緒に包んでもらった。

お包みの際に、天然木のまな板のお手入れ法が買いてある紙を見せて説明をして

くれながら、私が買ったまな板のブランド名をチラッと確認してから「もし使っているう

ちに黒くなってきたり傷が深くなったりしてしまっても、ここのはカンナで削ってもらえ

ますから。そういうことを専門でやっている職人がいるところですので、お電話で言

っていただいてからお持ちくだされば承ります」と言った。

包丁は研ぎに出せるのはまだ当たり前としても、まな板まで削ってもらえるとは。

こういうところは高いだけあって、さすが百貨店!

「もう一生モノですね、大事に使います」、心の中でそう言って売り場を離れた。

それから久しぶりに来たのだからと、かつて自分が働いていた会社のショップを覗い

たり好きなショップを見たりして帰りの電車に乗る頃には、心はすっかり満足だけれど

少々疲れてもいて、膝の上のまな板が重かった。ふいに、家に帰れば22年使ったま

な板があることが思い出された。そうだ、あれを処分しなければ。

あのまな板を買ったときのことはよく憶えている。

結婚するとき、たいていの家財道具は母に買ってもらったのだけれど、なぜか包丁と

まな板を買うのを忘れていて、慌てて駅前のスーパーに買いに行ったのだった。当時

そのスーパーでは『主婦の目』シリーズという、主婦の視点で作ったオリジナル生活

用品コーナーがあって、そこで買った。包丁はステンレスの安いので、まな板もそんな

にしなかったと思う。それでもその2つは何もかもまっさらな新築マンションの白いキッ

チンで、他のものと同様ぴかぴかだった。私はたいがい物持ちのいいほうだけれど、

それを延々今まで使ってしまったのだ。包丁もずいぶん使ったけれど、たまたま家で

ご飯を作ってくれた友人に「よくこんな切れない包丁で料理してるね。器用だね」と変

な褒められ方をして、ついにトマトが切れなくなったときに買い換えた。

当時、某百貨店の特選食器売り場の器屋で働いているときに、まわりの年配ベテラ

ン主婦たちに勧められて買った、最初の木屋。(今でも同じだけれど)私にとっては高

い買い物だった。でも、それを家に持って帰って初めて使ったときの驚きときたら。

目から鱗の切れ味でした。つくづく、道具って大事だよなあと思った瞬間。

まるで料理の腕まで一気に上がったような。

たかが包丁とまな板、されど包丁とまな板なのだ。

22年間私と連れ添ったまな板は、言ってみれば台所における私の22年間の喜びも

かなしみも知ってるわけで、そう思ったらなんだか複雑な気持ちになった。

少々落ち込みそうになる気持ちを振り払って、いやいや、だからこそ今までを一掃す

るのだ、と思い直して、わしわし地面を踏んで家に帰った。


帰るとすぐ、古いまな板には労をねぎらいお礼を言って、丁寧に新聞紙でくるんだ。

新しいまな板はビニールを剥がすと、桧のいい匂いがした。ほんとにいい匂い。

思わず娘を呼んでしまったくらいだ。まな板くらいでこれだもの、桧のお風呂はどんな

にいいでしょうねえ・・・

いつも言っていることだけれど物にはすべて波動があって、固有のバイブレーションを

発している。新しい桧のまな板を置いた瞬間、私のキッチンは変わってしまった。

まるで電球を新しいのに変えたみたいに一気に明るくなった。そして、なんだか空気ま

で浄化され、キッチンのグレードが上がったようだ。これぞ職人の志。

古いものを大事にするのはいいことだけれど、たまには新しいものも必要だ。新しいも

のは新鮮な気を連れてくる。これが新しい気が入るってことなんだなあ、と実感した。

一生モノのまな板は、この先ずっとまた私と連れ添うことになるだろう。

この先20年か、30年か・・・

でも、主婦の一生を包丁数本、まな板2枚、と考えると、なんだか実にあっけなく儚い

ものにも思えてくる。それにつけても日々気分よく暮らしたいものだとつくづく思う。

Garlic_pasta

写真は今日のランチのナスとベーコンのガーリック・パスタ。

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2010年1月12日 (火)

'20010お聴き初め@SOMETIME♪

10okikizomesometime

一緒に行くはずだった(気紛れな)息子にドタキャンされて、駄目もとでメールを送った

友達から、めずらしく「行けます!」と即答がきてラッキーな日♪

今年のお聴き初めが竹内直さんとはめでたい!

思えば直さんのライブに行くのはなんと9ヵ月ぶり。信じられない。

毎月1度は行こうと思ってたのに ・・・

『いい音楽聴いてりゃ病気にならない』が私の持論なのに、これじゃいけませんね。

さて、今夜のメンバーです。

昨日サムタイムのブッキングで調べたときにはたしかベースが井上陽介さんだったと

思ったんだけど、高瀬裕さんになってます。

10okikizomesometime01

コートを脱いで、予約していたいつものステージ真後ろのカウンター席に着くと、すで

に2人はリラックス・モード。それもそのはず、店に来るまでの道すがら「日本の年末

年始なんて主婦にはちっともお休みじゃない!!」なんて言いながら来たんだもの。

たまにはこんな息抜きもなきゃね。と、まずは Happy New Year!の乾杯。

今夜の直さんはロゴの入った黄色のTシャツに巻き物ぐるぐるのスタイルでした。

右横はベースの高瀬さんです。

10okikizomesometime02

ファーストステージは、ルイーザ、HOME、Like A Someone In Love、A Time For

Love、そしてラストはオリジナルの39、の5曲。

直さんオリジナルのHOMEは聴くたびにまさしく『またここに帰ってきたぜー♪』という

気持ちになれる曲。直さんの真骨頂ともいうべき、もはやライブの定番的曲です。

3曲め4曲めは清水翠ちゃんでお馴染みのナンバーで、特に A Time For Love は

この日最初の一音でハートをズギュンと射抜かれた瞬間でした(^-^)

けれどけれど、この日最もよかったのがセカンドステージでやったピアソラのオビリヴ

ィオン(Oblivion 忘却)という曲! 高瀬さんの暗くて重い印象的なソロで始まり、メロ

はもう超メロメロメロドラマなんだけど、それだけに直さんの男っぽいブローが際立っ

てサイコーでした。また聴きたい。友人のMちゃんいわく「直さんのあの聴こえない音

がいい。ずっと聴いていたい」だそうです。直さん本人に訊いたところによるとそんな

音が出せるのも、30年以上連れ添ってすっかり自分の癖が染みついたサックスが

あるからだそうで、仮りに同じものを買ったところでそんな音にはならないのだとか。

そして今夜、特に39、コールド・ダックにおいて強烈だったのは江藤良人さんのドラ

ム!! もう火を吹きそうなほど熱かったですね。この人のドラムを聴いて毎度思う

のは、どうしてこんなに思いきり叩いて音を出しているのを目の前で聴いていてもちっ

ともウルサクないのか(耳がおかしくならないのか)ということ。ほんと不思議です。

息子に言わせると「たぶん、空気を孕んでいるからじゃないか」ってことなんだけど。

たしかに手首がすごくやわらかそうで、どんなに激しく叩いてもスティックの軌跡が見

えるようなんですよね。いつも江藤さんがソロを叩き始めると釘づけになってしまう私

たち。いいドラムです。今夜の江藤さんもロックでした。虎年の幕開けにふさわしい、

熱をもらいました。

10okikizomesometime03

昨日は成人の日で祝日ということで、いつものごとく終電の早い私は後ろ髪引かれつ

つセカンドで帰ることにしたのだけれど、終始たのしそうに弾いていた高瀬さん、去年

は突発性難聴になって耳が聞こえなくなり、音感が狂ってずいぶん苦しんだ清水絵理

子さんも、なんだかすっかり華奢になってしまったものの相変わらず男前なピアノは健

在で、もうすっかり回復されたようで、よかった heart

10okikizomesometime04

暑いくらいだったライブハウスを出ると東京は久々の真冬モードで凍えるようだったの

だけれど、そんな寒さをもろともせずに2人駅前で元気に手を振って別れたのでした。

Mちゃん、また行こう! See you soon !!

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2010年1月11日 (月)

鏡開き

10kagamibiraki_2

今日は予定より寝坊してしまって、遅い朝食のあと小豆を煮はじめました。

毎年恒例の鏡開き。

といっても立派な鏡餅があるわけじゃなくて、小さな、ほんのおしるし程度のミニ鏡餅

です。それでも去年はそれを小さく切って焼いたのだけれど、今年はビニールパック

を開けたら丸餅がふたつ入っていて、はりゃ。と思いました。

年々、お手軽で楽チンになってゆく日本の行事。

たしかに便利だけど、そんなんでいいのか? とも思います。

いっそ来年あたり、今までやらなかったお節でも作ってみるか、なんて思ったりして。

何をするにもイメージ先行の私。すぐに頭には絵が浮かぶのです。

自分で煮た小豆はおいしい。

私は写真の、ぜんざいとお汁粉の中間くらいのが1番好きです。

そして甘味にお漬物は欠かせない。(これは買ってきたのだけれど。)

生前、母は毎年冬になると大量の白菜を漬けていたけれど、あれはおいしかったなあ

と思う。まだ浅漬けのうちのをザクザクっと切って、七味をぱらぱらっと振って小どんぶ

りに盛られた白菜。ほのかに柚子の香りがして。

自分で煮た小豆を食べながら、かえらぬ冬の味覚をたどっている午後です。

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2010年1月 9日 (土)

What your name?

10no_name

去年、ルイさんにいただいた挿し木苗に長らくついていたつぼみが、連日快晴の冬の

陽を浴びて、ゆっくり開きだした。

いただいた3本のうち1本しかネーム・タグが付いてなくて、「これは咲いたから名前が

わかりましたけど、あとのは咲くまでなんだかわかりません」ということだった。

ゆっくり2日かかって開いた花は、中心にわずかにクリームが入る濃いめのウォーム

ピンク、ロゼット咲き。

さて、あなたは誰でしょう???

10no_name_01

挿し木苗でこんなにきれいに咲くなんて、ちょっと驚きです。

ルイさんは挿し木をするのがとてもお上手なのだけれど、接ぎ木苗とくらべて寿命は

短いものの、うまくいけば狭いベランダでコンパクトにたくさんのバラを楽しむには挿

し木苗は便利と言えるかもしれない。そして、このチビ苗をもらったときだったか、ある

バラご指定で冬剪定のときに切り落とした枝で挿し木をお願いします、と言われたの

だけれど、挿し木なんてバラを始めたころ2回ほどやったきりだし、それに私のバラの

バイブルによれば『挿し木に最も適しているのは春の1番花が終わった直後の、まだ

芽が動いていない枝』とあるので、冬にやってうまくいくんですか? と聞けば、だいじ

ょうぶですよ、けっこううまくいきますよ。がんばれ! なーんて言うではないですか。

それで先日、やっとこさ剪定した際に切り落とした枝を、数日バイタル液に浸けておい

て培養土に挿してみましたが、はたしてうまくいくかなあ?

うまくいかなかったら、ごめん! ルイさん。

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2010年1月 8日 (金)

まるで都会のビル群に降り注ぐ春の光みたいな

Mario_biondi

Amazonマーケットプレイスに出品していたCDが売れて、売れるといつもやることなの

だけれど、CDチェックのために聴き直している。

 ハンド・オブ・ソウル/マリオ・ビオンディ&ハイ・ファイヴ・クインテット

と、これがいいのだ。(まいったな。なんでこれを手放すことにしたんだっけ?!)

かけた瞬間にいきなり始まるサンバのリズム。重いピアノの音に乗って、スコンと抜け

たマリオ・ビオンディーのヴォーカルはどこまでも大人のラテン・フレイヴァー。

両手の指で木の机を叩きながら、頭を振り身体を揺すりながら聴いてたら、メチャメチ

ャ乗ってしまった。これが白人とは思えないほどソウルフルな太い声。シシリー生まれ

で身長2メートルもあるというマリオ・ビオンディーの声は力強くハスキーで、なおかつ

哀愁もある。疾走感のあるエキサイティングなサウンドはいつものSCHEMAレーベル

ならではのものだ。1曲め、2曲めとそんな曲が続いて、特に3曲めの『This Is What

You Are』がすごくいい。どういいかというと、そう、都会のビル群に降り注ぐ春の光み

たいなんだ。マリオの声は巨体のライオンみたいなのに爽やかで軽くてあたたかい。

季節感と音と人間の感情っていつも密接に連動してると思うけど、これはこれからの

季節、春に聴くのにふさわしい音だったんだ。

これを買ったのは去年の初夏頃だったか、天気の悪い日が続いていたころ。

たまたまJ-Waveで聴いて自分のアンテナにヒットして買ったのだけれど、その頃は

まだ国内盤はおろかアーティスト・プロフィルについてもまるでわかってなくて、アメリカ

のカイマン・レコーズというところから直に買ったのだった。なんたってSCHEMA好きの

私だから期待して聴いたのだけれど、最初に聴いた印象は「悪くないけどそれほどで

もなかったな」って感じだった。おまけに息子は「ぼくは好きじゃない」と言ったのだ。

思えばあのころ我々はニコラ・コンテが気に入ってよく聴いていて、この手の音、この

手の乗りにすっかり慣れっこになっていたし、季節的には暗めモノ・トーンのニコラ・コ

ンテの音のほうがその頃の気分にはフィットしていて、それより明るいサウンドで、太く

てかすれたマリオの声はちょっと重たく感じられたのだ。

私も感覚的な人間だけれど、息子は若いせいかより感覚的でジャッジがとても早い。

私は人の創作物については創るのにそれだけの時間とパッションを費やしているの

だから、そこに敬意を表するべきで、少なくとも自分のアンテナにひっかかったものに

ついては簡単にジャッジを下すのは早計だよ、といつも言ってるのだけれど、これに

ついては私も早計だったかもしれない。いつも1年の終わりになると清算への欲求が

むくむく湧いてきて余分なものはいっさい持ちたくなくなってきて手放してしまうのだ。

たいていはそれで正解なのだけれど、これは手放さなくてもよかったかも。


・・・ というわけで(^-^)、これ、すごくいいアルバムです。

都会派、ラテン、JAZZミュージックが好きな方にはおすすめ!

いまちょっと調べたら、この人SCHEMAレーベル期待の新人で、このアルバムはイタ

リア国内だけで10万枚も売れたモンスター・アルバムですって!

いまだと国内盤も出ていて、その国内盤にはボーナストラックが2曲、『This Is What 

You Are』のプロモーション・ビデオまで付いているというから、今のが買い!ですね。

・・・ さて、しかたがないので、私はこれからCDを発送してきます。

ちなみに、去年は自分としてはあまり音楽漬けじゃなかった年で、後半音楽ネタはほ

とんど書いていないのだけれど、実は書きかけの記事が下書きフォルダに入ったまま

になってたりします。文章って腰を落ちつけてじゃないと書けないものなんだけれど、

言葉ってナマモノなので、浮足立っていても書きたいときには一気に書いてしまわな

いと勢いを失って書けなかったりします。後で書けたとして、かといってブログの場合

日記性もあるので、後からはアップしたくない。そんなわけで、まるでジグソー・パズル

の欠けた部分を嵌めこむように、過去の記事を書きあげてアップするかもです。

実はどうしてもここで紹介したいミュージシャンが3人ばかりいたりいます(^-^)

ではでは、本日リアルタイムの(めしも食わずの)ランチタイムに。

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2010年1月 4日 (月)

森ガールあらわる

 

Cr_4

田島さんちの貴男ちゃんが自身のブログで『森ガール』について書いていておかしい。

森ガールを知らないという貴男ちゃんに小暮という人が「蒼井優ちゃんみたいな人を

もりガールっていうんじゃん!今なりのオリーブ少女っていうの?」と説明していて笑

える。

何を隠そう、私もかつてはオリーブ少女でした(^-^)

というか、26で結婚して27で子供を産んで母になってもオリーブ(マガジンハウス刊

のファッション誌)買うのがやめられなかった。それどころか30過ぎて2児の母になっ

てもやめられず、おまけに類は友で、同じように母になった友人と駅前の本屋で互い

にオリーブ抱えてるとこに出くわしたのにはさすがにぎょっとした。

いくつになってもトレンドチェックがやめられない。いつまでもカジュアルルックがやめ

られない。ずっとそんな風できたのだけれど、いまは洋服どころじゃないという自分の

事情のほかに、ここ数年メディアというメディアがすっかりつまらなくなって、かつては

あれほど買っていたファッション雑誌も今ではたまに本屋でパラパラっとやるだけ。

娘に『装苑』を買ってあげるくらいで自分ではすっかり買わなくなったし、服も滅多に

買わないどころか、わざわざ街へ服を見に行くことさえなくなって、買うとしてもたまに

ネットで買うくらい。それもプロパーよりもセールで買うことのほうが多い。

すっかり第一線からは外れた感のある今日この頃だけど、たまに疲れて、ただボー

っとTVの画面を見ていたいときなどに2チャンネルでやっているファッション・ショーを

見る。いきなり始まって約1時間、延々と無機質に流れるバックグラウンドミュージック

に乗ってランウェイを無機質に歩く美しいモデルたちとその服を見ていると、だんだん

うっとりしてきて、やっぱり自分はつくづく服が好きだなぁ、と思う。

今季は(と言っても去年の時点でだけれど)とても良くて、着たいと思う服がいっぱい

あった。今はどこか分別がついたような顔をして、見た目のお洒落より中身でしょう、

みたいなふりをしているけれど、私にそれなりの経済力があったら、やっぱりファッシ

ョンにはそれだけの投資をしてしまうのかも。

娘時代は自宅の子をいいことに、収入のかなりの部分を洋服につぎこんでいた私。

その時代ごとにファッションの変遷はいろいろあったものの、好きなのは、ボディ・コン

シャス、キャリア・ファッション、セクシー系、最近じゃエロかわいいなんていう最低最

悪のトレンドからギャル・ファッションなんてのには無縁の対極に位置し、どこかアン

ドロジナスで、大人の女と永遠の少女のあわいに茫洋とつかみどころなく存在して、

シンプルにしてどこかしらに手仕事のテクスチャーを持った繊細な服。

つまり今風に言うと森ガールってことになるのかしら。

母の私がそういう風だから娘も推して知るべしで、私が森ガールなる言葉を知ったの

は去年の春のことだ。息子が妹の着ているものを称して『森から出てきたような服』と

言ったことが発端で、そのころ私たちは誰も森ガールなんて言葉は知らなかった。

息子としては妹をほめたわけじゃ全然なくて、どこか朴訥としてあかぬけない、まるで

絵本の中から出てきたみたいなダサイ服、ということだったらしいのだけれど、その後

たまたまネットを見ていて森ガールという言葉が出てきたときには、思わず息子に言

ってしまった。そうやって考えるとこの言葉って、もしかしたら女の子側ではなくて男の

子側から出てきた言葉なのかもしれない。貴男ちゃんはブログの中で(森ガールって)

「森」の中の妖精のようなファッションの人を言うんだってね、と書いている。

そういえば、私が好きでときどき覗くショップサイトにはそんな服があふれている。

写真は最近、私が気に入っているナンバー11(n゚11)というブランドの服。

ウィンター・セールで比較的着こなしやすいカーキとブラックは売り切れていて、残っ

ていたのはこのライトベージュだけ。けれど、もし私が着るならこのデザインなら圧倒

的にこの色だ。髪が長くないのでこういう服を着ても女っぽくはならないし、身体にボ

リュームがないのでどうやったってセクシーにはならない。このデザインだと自分の身

体の欠点が露呈してしまうけれど、いっそ欠点も隠さずに露出してしまってしゃんとし

ていればきれいに着こなせるかも、などなどと妄想する。一見、ドレス風に見えるけれ

どコットン・レーヨンの天竺素材で、手洗いできるところからしてカジュアルだし・・・

と、何度かサイトを開いて眺めたものの、最近私が自分からいそいそ出かけていくの

はせいぜいライブハウス(よくてBlueNote)くらいだから、「あったら便利かも」よりは、

「あったら絶対に着る!」ほうを優先して、これはやめました。

ここまで読んできた(私を知らない)方は私がふだん森ガール風なのかと思ってしまう

かもしれないけれど、そんなことは全然なくて、いつもお世話になっている美容師さん

なんかもう長いこと通っているにもかかわらず、先日「初めてスカートはいてるとこ見

た!」なんて言うくらい、ふだんはボーイズライクな私です。

でも人生は短いし、花の時間はもっと短いし、いつも同じじゃつまらない、似合うなら

いくつになっても、何を着てもいいじゃない、なんて思うのです。

ちなみに昨日だったか、「街に出ると、あ、この人わかいときはきっとオリーブ少女だ

ったんだろうなあっていうようなオリーブおばさん、森オバサンに会うよ」と娘に言った

ら、「森オバサンって、それってただのクマなんじゃん!」と言われてしまった。

 げっ、クマ?!!!!

ま、いいけどね。クマ好きだから。

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2010年1月 1日 (金)

あけましておめでとうございます!

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2010年が明けました。

昨夜、大荒れに荒れると予想された元旦のお天気も、明けてみれば素晴らしい晴天

に恵まれ平穏な1年の始まり。今年は良い年になりそうです(^-^)


さて、元旦とくればまずはお雑煮。

いつもはオーブントースターで焼いているお餅を、今年は久々に餅網で焼いてみた。

10omochi

懐かしい、お餅の焼ける匂い。

子どもの頃、お正月に火鉢の前に座ってお餅を焼くのは私の役目でした。

母から焦がさないように焼いてね、とさんざん言われたものだけど、久々に焼いたので

焦がしてしまった(^-^;

この網は近所のドラッグストアで買ったのだけれど、そのときレジにいたおじいさんの

リアクションが面白かった。「いつもオーブントースターで焼いているんだけど、あまり

おいしくないから今度は餅網で焼いてみようと思って」と私が言うと「そりゃ、全然ちが

いますよ」とそのおじいさんは言い、「昔から魚を焼くのはあんまりいじらずじっくり、餅

はまめにひっくり返して、と言いますね。魚はあんまりいじると崩れちゃうからでしょう

ね。餅はひっくり返しているうちにぷぅっと膨れてくるのがいいねえ」などと言って目を

細める。

なーんて人のよさそうなおじいさんなんだろう、と思いながら店を後にしたのでした。

人と人との触れ合いがなくなった昨今、なんてことが巷ではよく言われているけれど、

ほんとにそうなのか? と思う。私のまわりは日々いたってこんな風です。

毎年、代り映えもしないけれど、お雑煮。

10ozouni_02

そして、今年はじめて飲んだお茶はこれです。

10kannon_hasu_cya_01

観音ハスの、花のつぼみをそのままお茶にした『ハスの花茶』。

観音様のエネルギーを持つお茶なんだそうです。

エネルギーと言えば、一緒に仕事をしているパートナーとは、どうしてここまで合わな

いのか、と時々嫌になってしまうほど合わないにもかかわらず、ここ数年「エネルギー

的観点で物事を考えると実にしっくりする」と言っている私とそこだけは意見が一致し

ていて、その部分でのみあまり説明がいらずに理解しあえる、という妙な関係です。

(これって合うのか、合わないのか?)

ハスの花茶、沸騰したお湯をゆっくり注いだら、みごとに開きました。

10kannon_hasu_cya

開いたハスの花は、これが乾燥していた花とは思えないほど蕊までリアルで、神秘的

な美しさ。馥郁とした香りの、不思議な味のお茶でした。

このお茶はハートチャクラに効くのだそう。


こんな感じで、私はこのブログでは人にわかってもわかってもらえなくても相変わらず

好きなことを書いていくつもりです。よかったら、おつきあいくださいませ。

また1年、よろしくお願いいたします。

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