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2009年10月15日 (木)

秋のペルル・ド・ジャルダン

09perle_de_jardins_04

先月の頭に打ち合わせをして以来、急速に物事が動いていて、しかもそれは当初予

想しなかった方向にまで展開していて、それは一概に悪いこととも良いこととも言いか

ねるけれど、非常に難しい、厳しい局面に立たされていることは確かで。

ここのところずっと緊張度の高いメールと電話のやりとりで1日があっという間に暮れ

てしまい、気づくと首も肩も肩甲骨もバリバリ。

もともと私はぼんやりものを考えてるのが好きな性格で、人に優しくはモットーだし、

花の上を移ろう陽の光にうっとりしたり、鳥の囀りを聞きながら何を話してるのか想像

したり、ほんとはぼけぼけ暮らしたいのに、できれば男の人とケンケンガクガクやりあ

いながら仕事なんかしたくないのに、どうやらそうは問屋が卸してくれないらしい。

ここだけの話、本当のことを言うと私はビジネスのことなんかどうだっていいのだ。私

に必要なのは詩の言葉だ。音楽だ。このまま一生自分が好きで始めたのでもないこ

とに使命感を感じてあたふたとせっかちに生きなきゃならないとしたら、実にげんなり

だなあ ・・・

でも、そう思ったところでさっさと踵を返して船から降りることもできないのだ。

ふと窓の外を見ると小さなプラ鉢に入ったバラが水切れして萎れかけていて、酵母は

もう限界とばかりにプツプツ言っていて。でも開ける暇さえない。

とりあえず慌ててバラに水をやりにベランダに出たら、ペルル・ド・ジャルダンがとても

きれいに咲いていて目を奪われた。ルイさんにいただいたチビ苗で、挿し木苗だから

なかなか大きくならないんだけれど、それでも枯れることなく、春と秋にはきまってか

ならず一輪だけ蕾をつける。この秋は特別きれいに咲いてくれたようだ。

生きてるってすごいなぁ ・・・

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La vie en rose 」カテゴリの記事

コメント

晩年の岸田今日子さんに取材させて頂いた時、「ほんとうは物を書く人になりたかったの。一人でいることが好きで、人前で何かをやるのは好きじゃないの」と、あの柔らか~い雰囲気でさらっとおっしゃって、のけぞったのが忘れられません。この大女優にしてそんな葛藤を抱えていらっしゃるのか、と。もっとも岸田さんは文筆の方でもしっかり業績を残しておられるのですが。

そういえば、幸田文さんも、小説書くのは大っ嫌いとずっと悩んでおられて、一時断筆宣言もされて行方までくらまして、でもその後、傑作『流れる』をお書きになって・・・晩年はルポや五重塔の再建運動に力を注がれたのでした。

ほんとうにやりたいことと、世間から評価され求められている仕事が違うと感じている人は結構多いのではと思います。要求から逃げずに応える中で培った力は、長い目で見ればその人をとても豊かにしてくれる。素敵な大先輩の姿に私はそう思ってます。

投稿: 美也子 | 2009年10月16日 (金) 08:46

お久しぶりです。

自分でやりたいと思って始めた仕事でも、
貴女が書かれているように、あたふたとせっかちに生きる・・・事が
しばらく続くと、これでいいのかと、この年(還暦とっくに過ぎて)でも、
何時も悩んでいます。
かといって、ここで即、幕を引くことは、一緒に働いている人達のことを
考えると出来ないし・・・。
それならもう少し、ライブ行ったり友人との会話や孫の顔をみたり、
1人ドライブしたり、などでうまく息抜きをしながら、続けようかな~と、
思っているところです。

ゆらりゆらりと、仕事しつつも生きる事が出来ると良いですね!(^-^;

そうそう、バラの鼻緒できましたので、また作って下さいね。送ります。

投稿: yoko | 2009年10月16日 (金) 11:02

こんばんは。きれいな色のバラですね。
名前がまたいいなあ~
名前買いをしてしまいそうです。
うちに先日ポチしたルイ14世がやってきました。
緑だらけの秋枯れしてきた庭に、そこだけ高貴な雰囲気です^^。
このところ平凡に過ぎていた日々だったのですが、いきなりへヴィーな出来事があったのですが、それでもバラに水をやったりしていると、だんだん心が落ち着いてくるようです。物事の解決にはならないけど、心がほどける体験は貴重ですね。
そうきちさんも大変な日々を送ってられるのですね。
肩こり、首こりも穏やかに治ってきますように。

投稿: カフェオレ | 2009年10月18日 (日) 20:40

あぁ、毎日絶え間なく訪れる日々ってそうなのかも!そうなんだよね!
って、そうきちさんの文章を読みながら、頷くことしきり。

自分がしかけたことが、今自分の目の前にあって
これからやりたいことも、たぶんこの慌しい毎日の中で並行して
仕掛けていくんだろうな。と思います。

首も肩も、
そういうときはおそらく脳みそもぱんぱんかもしれませんが
乗り越えればまた明るい場所があるんですよね^^

がんばります>自分(笑)

投稿: ble | 2009年10月19日 (月) 12:24

美也子さま♪
深ぁ~いコメント、ありがとうございます(^-^)
でも私のはそんなのとは違うから、そんなすごい人たちを例に語られると恥ずかしくなってしまいます confident
私のは、1人で何もかもやらなきゃならなくなってからのこの十数年、好むと好まざるとにかかわらず、ただそのときそのときで自分ができることだけやってきて、またこの数年はベンチャーなんていう夢だけ食べて生きてる、曖昧模糊としたバクみたいな不安定な乗り物に乗って生きているものだから、ときにひどい徒労感に襲われてしまうという、
ただそれだけのことなんです。

岸田さんにしても幸田さんにしても、本当にやりたいことと違うとは言いつつ、どちらも自分の核の一部、表現の範疇のなかのことであって、まったくの畑違いのことではないように思います。

そして何より、

>要求から逃げずに応える中で培った力は、長い目で見ればその人をとても豊かにしてくれる。

と書く美也子さんは、すごく真面目な方なんだなあ・・・

私もやってることだけみたら真面目に見えるんでしょうけれど、でも私の本質にはどこか不真面目でふざけたところがあって、修行僧みたいに苦行に耐えて何かを習得したり、我慢・忍耐の末に業績を残したり、なんていうのは全く趣味じゃありません。
私はもっと軽いエネルギーで生きたい。
何も残さなくていいから、束の間の光の中でキラキラと生をまっとうしたい、
というのが私の願望の本質かもしれません。

それに同じ苦しむんでも、どこか好きで苦しむんじゃなくちゃね smile
岸田さんも幸田さんも、きっとどこか好きで苦しんでたんじゃないかと思います。

でも美也子さんのひととなりが伺える素敵なコメントでした。
どうもありがとう♪

投稿: soukichi | 2009年10月20日 (火) 00:20

yokoさま、
あんなに成功されているのにね。意外です。
でも成功したらしたで、やっぱりあくせく時間に追われる生活は、自分の望むところではなかったというのはよくわかります。
年上のyokoさんには怒られるかもしれないけれど、かつては気力だけでまわせていたものが、年々そうはいかなくなりつつあります。
けれど人は年をとって人生の時間が残り少なくなればなるほどコンシャスになって、必要以上のものは欲しがらなくなるように思うし、それが自然なことのようにも思います。
かつては自分が死んで残るのが墓だけなんて考えただけでも気が狂いそう! と思っていましたが、今は2人の子供をなんとか人並みに自立させられたら、私の生きる意味も存在意義も、8割くらいはまっとうできるかもしれない、なんて思っています。
あと2割のところで何ができるかと自分に問うております。

バラの鼻緒、うれしいです♪
布ぞうりも相変わらず愛用しているので新しいのが作りたいし、友達にも作ってあげたいのだけれど、最近はなかなかその時間が作れません。
でも冬休みなら!

yoko さん、また一緒にライブ行きたいですね・・・

投稿: soukichi | 2009年10月20日 (火) 00:36

カフェオレさま、
どうもありがとう。
これ、オールドのティーローズです。
オールドって我儘で奔放だから、育てるのはけっこう難しいですよ。
お育ちのいいイングリッシュみたいにはいかない。

物事の解決には時間のかかることも多いし、また何もしなくても時間が解決してくれることも多いしね。
あまりひとつのことに執着しないで、気分転換するのがいいと思う。
光の当たり方ひとつで世界はまったく違って見えるし、人の心も同じこと。
ほんのわずかに視点が変われば、また違ったところに行けるから。

投稿: soukichi | 2009年10月20日 (火) 00:44

おっ! bleちゃんはまた見るからにできそうなキャリア・ガールだもんなあ!
あなたのガーっと仕事して、終わったらポーンと時間作って秘境に行っちゃうやり方って、すごくいいと思うけどなあ。
山があって、ちゃんとゴールがあって終わる仕事って、メリハリがあっていいと思うよ。
ちゃんと費やした時間と経験ごとにスキルをつけて、パワーアップしている感じ。
あなたなら、やらなきゃならないこともやりたいこともきっと実現させていけるでしょう。
まだ若いし、自由だしね。
ただ、あんまりがんばりなさんなー
と思います。
たまには泣きごと言ったって甘えたっていいんじゃないすか?
あなたはきれいな女なんだしheart

投稿: soukichi | 2009年10月20日 (火) 00:53

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