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2009年9月30日 (水)

カスピ海ヨーグルト*

Kasupi

おいしいふどう酵母ができあがって以来、毎朝食べているカスピ海ヨーグルト。

でも毎日スーパーで買うには少々割高なので、これも自分で作ることにしました。

種菌はフジッコのカスピ海ヨーグルトのホームページで売っています。

作り方はいたって簡単。熱湯消毒した蓋つきの容器に牛乳を全体の半量入れて粉状

の種菌を1包入れ、同じく熱湯消毒したスプーンでよくかき混ぜて溶かし、残りの牛乳

を入れてかき混ぜ、蓋をして置いておくだけ。室温20度~30度で固まるそうで、今よ

り暑かった時期は早いときで6時間くらい、今だと倍くらいかかるかもしれません。

ただ種菌から作るときと違って、できあがったヨーグルトを種にするときは固まるのが

もっと早くて、(部屋の温度にもよるけれど)今の時期でも8時間くらいで固まります。

ヨーグルトを菌にするときも簡単で、ヨーグルトができあがったらできるだけ出来立て

のうちに、表面をよけて中間くらいのところを大さじ3杯くらい取り分けてまた牛乳に混

ぜるだけ。それを延々繰り返して、ヨーグルトがきちんと固まる間はOKで、3ヶ月くらい

は作り続けられるそう。菌が弱くなってきたら、また種菌から作り直せば強い菌になり

ます。写真の種菌は2包入って送料込の1000円。できあがったのを買うより全然安

上がりです。

友達に話すと面倒くさいと言われるんだけど、たしかに毎日朝晩ラッシュアワーに揺ら

れて通勤していた頃にはできなかったことかも。

・・・ というわけで、最近は酵母のビンと並んでカスピ海ヨーグルトのビンも載っている

机の上。なんていうか、すっかり菌とともに暮らしている感じです(^-^)

今日は、昨日でついに作り置きしていたぶどう酵母がなくなったので、簡単にりんごジ

ャムを作ってみました。作り方は、りんご1個を4分割して2個をすりおろし、残り2個は

2ミリ厚さのくし切り、それにハチミツ少しとりんご酵母液をかけ、30分置く。それを鍋

に入れてりんごが柔らかく透き通ってくるまで煮て、木ベラで潰しながら煮詰めること

数十分。最後にレモン酵母で香りをつけて出来上がり。熱いうちに熱湯消毒したガラ

スビンに詰めて冷蔵庫へ。冷たくなってからブランデーをちょっと振りかけたらいい香

りに仕上がりました。

* りんご酵母液で煮たりんごジャムがけカスピ海ヨーグルト。

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2009年9月29日 (火)

梨酵母その後

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先日、梨酵母の記事に『和梨を発酵させてしばらく置くと、どれも茶色に変色してしま

います。冷蔵庫に入れたままでも、外に出して酢にしようと思っても、どちらも茶色くな

ります。そんなことはないですか?』 というコメントが入ったので、これをアップする気

になりました。上は、梨(幸水)酵母が発酵して、すぐに実を取り出した直後の写真。

わずかに乳白色の、すっきりした酵母液です。

そして下は、冷蔵庫でしばらく保存した今の状態。

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茶色とまではいかないけれど、うっすらピンクがかってピーチみたいな色です。

そして香りはといえば、すっかり酢になっています。味は市販の酢みたいにツンとした

酸っぱさではなくて、フルーティーでまろやかな味。まだ完全に酵母酢になってはいな

いけれど、これを使ってかぶの浅漬けを作ってみました。

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ちょうど良い塩加減で、鷹の爪の輪切りをちょこっと入れたのでちょっとピリ辛で、油っ

こい料理や甘味の後の箸休めにはぴったり。

作り方はいたって簡単で、皮を剥いて薄切りにしたかぶに塩をふりかけて揉み、小さ

めのタッパにいっぱいに入れて梨酵母液を注ぎ、鷹の爪の輪切りを少々入れてギュッ

と蓋をして、よく振って冷蔵庫で一晩。これでおいしい浅漬けのできあがり。

そうそう、私が最近ずっと愛用している塩はこれです。

ヒマラヤ岩塩ブレンドソルト。

Himaraya

ミネラルいっぱい、硫黄の香りのヒマラヤ紫ソルトと、癖のないヒマラヤ・ピンクソルトを

ブレンドしたいいとこ取りのこの塩。酸化還元電位マイナス170mvです。

酸化還元電位というのは、酸化させる力と還元させる力の差を電位差で表した数値

のことで、酸化力とは簡単に言うと細胞がサビること、還元力はそのサビを元に戻す

力のこと。酸化力が高い、または還元力が高いという能力を示す単位が『酸化還元

電位(単位mv:ミリボルト)』です。つまり、この塩は高い還元力を持っているということ。

身体に良いことはもちろんなのだけれど、でもそんなことより何よりこれを使うとなんで

もおいしくなるので、私はもう毎日なんにでも使ってます。めちゃうま、です delicious

友人の医者によれば、塩歯磨きで新型インフルエンザもかなり予防できるということだ

から、これだけ酸化還元電位が高くて微粒子で歯茎に刺激が少ないこのブレンドソル

トはぴったりかも、と思います。

この塩は、今年私が最も信頼してよく利用しているサイト、フェアリーブルーさんで売

ってます。よかったら、お試しあれ!

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2009年9月28日 (月)

りんご酵母とレモン酵母

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今年のまだ冬の頃、Cさんにもらった(実家から送ってきたという)りんごがとてもおい

しかったので今年は早々にお願いして、でも世間では少し前からりんごが出回るよう

になってきたので、待ち切れず津軽のりんご園に注文した。葉とらずつがる。

ふつうのりんごは色を良くするためにりんごのまわりの葉っぱは摘み取ってしまうのだ

そうだけれど、これは葉っぱを摘み取らないことで葉っぱからの栄養分が十分に実に

ゆきわたるようにして育てたものだとか。まんべんなく赤いりんごと違って、葉っぱの

部分が緑にぬけた、葉紋をまとったりんご。初めて見ました。もちろんノーワックス・減

農薬で、安心して皮ごと食べられます。これをさっそく酵母に仕込みました。

ウエダ家が初めてCOBO生活を始めるときのベーシックな素材として1番にあげている

りんご。やってみたかったんですよね。

りんごは洗って皮のまま8分割して、消毒したガラスビンに入れ、水をひたひたに入れ

てギュッと蓋をして密閉し、冷蔵庫で保存すること3日間。

常温に出して3日めくらいから、りんごに小さな泡がついてきました。

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蓋をあけるとちょっとシュワっとするけれど、発酵のしかたはまだそれほどではありま

せん。次の日は忙しくて開ける暇もなく、さらに2日間。何やらガラスビンからしきりに

酵母菌たちのお喋りが聞こえだしました。

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ちょっと蓋を回しただけでビンの中では忙しくどんどん気泡が上に上がってゆきます。

1人でやっているから酵母液がビンからあふれる瞬間は撮れないのだけれど、蓋を

開けると、シュワー ・・・! 見事にあふれ出しました。

梨酵母にも似た乳酸菌と、シードルのようなアルコールがかった匂い。

小さなスプーンでテイスティングすると、う~ん・・・ これもそのまま飲むって感じじゃあ

りません。実を取り出して目の細かい金属の網でざっと漉したら、わずかに黄色がか

ったりんごの酵母液のできあがり。

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さて、これを何に使うかと考えて、友達がりんごとサツマイモを一緒に煮たのが好きだ

ったことを思い出し、家にあったベニアズマを煮てみました。

輪切りにしたベニアズマを軽く水にさらして鍋に入れ、りんご酵母液をドボドボと注いで

甘味にハチミツを少し、(後で紹介する)レモン酵母も少し入れて、お芋が柔らかくなる

まで煮たらできあがり。

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かすかにレモンの香りがする、自然で淡白な甘みの素朴なおやつになりました。

(でも作ってしまってから自分はお芋は焼きイモと大学芋と天ぷらしか好きじゃなかっ

たことを思い出しました coldsweats01  でも、だいじょうぶ。うちにはこういう素朴なものを喜んで

食べてくれる女の子がいるのでした。)

そして、この日もうひとつできあがったのがレモン酵母。

ビンに入れたときは緑だったレモンが、1週間近くたった今はこんな色です。

09lemon_cobo

レモンはもともと強い殺菌効果があるので発酵には時間がかかるということだったけ

れど、実際1週間たってもそれほど強い発酵ではありません。

蓋を開けても微かに泡が上がってくる程度。

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そして、レモンのすごくいい香り!

本にはレモンやキンカンは皮ごとでもおいしい酵母ができるとかいてあったけれど、テ

イスティングするとちょっと苦い。でも夏を経過した今の身体にはこの苦みが効きそう

な感じ。私はローズマリー酵母が思いのほか(酸っぱくなってしまって)いまいち駄目

だったので、レモン酵母に揚げたり焼いたりする前のお魚を漬けとくのはいいかもしれ

ない。豆乳にレモン酵母を混ぜれば植物性のマヨネーズができるというのも面白い。

ちなみに昨日の夕飯はひとくちカツだったのですが、揚げる前の豚肉をりんご酵母に

漬けておいたら、すっごく柔らかくなってサクッサクのおいしいカツになりました。

りんごが持つ酵素の力でしょうか?

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2009年9月27日 (日)

ルイ14世

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かなしいことはなくならないけれど

季節ごとくりかえしまっ先に咲く君にならって

強く生きよう。

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2009年9月25日 (金)

HAPPY BIRTHDAY!

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本日、息子クン21歳。

「馬鹿な子ほどかわいい」という世間のご多分に漏れず親バカの私は、21歳になって

もこの息子がかわいいわけで、この子には小さい頃いっぱい宝物をもらったから、大

人になるまで、いましばらく苦労するのもしかたがないかな、と思う。

願わくは早く元気になって、生き生きと仕事に、音楽に、好きなことに、自分の道を突

っ走ってくれますように。


このあたりはあまり良いケーキ屋さんがないのだけれど、よく行くパン屋さんの前に最

近かわいいケーキ屋さんがオープンしたので、バースデーケーキはそこで頼むことに

した。今日の夕方うけとりに行くと、いちごのショートケーキの上には2羽のスワンが載

っていて、ブルーベリーとミントも飾られて、今までになくラブリーな仕上がり。

「ローソクは何本お付けしますか?」と店員の女の子。

「21歳なので ・・・」

「では大きいのが2本と、小さいのを1本でよろしいですか?」

「それだとなんだかさみしいから ・・・」

「では、小さいのを21本お付けしますね」

・・・ というわけで、21本のローソク付きのバースデー・ケーキを持って『ぼくはくま』を

歌いながら家に帰る。このお店、ショップカードもかわいくて、店内のあちこちにいる

クマのマスコットの名前は『クマン』だそうだ。クマ好きの私にはおあつらえむき。

Chemin

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2009年9月22日 (火)

君にさよならを

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女友達からきた手紙の最後には

  9月の連休のどこかで海に行きませんか?

  海で逝く夏にさよならを言いたい気分。

と書いてあった。

その手紙をもらったとき私はとってもプアで、ほかの誰かだったらパスするか延期して

もらうところだったのだけれど、彼女からともなればそうはいかない。

時刻表を調べて前の日にチケットを買い、近所の雑貨屋でかわいいホーローのマグ

カップをふたつ調達して、久しぶりにサーモスのポットに珈琲をつめた。

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(なんだか信じられないけれど)10年ぶりの御宿だ。

懐かしい、御宿。

9月の海。

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海では基本的に何もしない。

裸足に砂のあたたかさを感じながら、日がな風と陽にさらされて、頭を波の音でいっ

ぱいにして、ただ海を眺めているだけ。

ただそれだけで贅沢な一日。

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友達はここでデリートしたいことがあるらしかった。

私はここには思い出がいっぱいありすぎて。

ここへはいったい今まで何度きたことか。

その思い出のひとつひとつがぜんぶキラキラしていて。

最初からひどく不安定な船出だったけど、あの頃あたりまえに思い描いていた未来は

粉みじんに砕けて、波にさらわれる砂のお城のように今は跡形もなくて。

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でも手探りでも自分の足で歩きだしたいま、それだってもう嘆くことはないんだ。

まして「僕にとって君は4番目のプライオリティー」なんて言われながら、誰かとつきあ

うことも2度とない。

友達によれば人を好きになってるときの私のオーラはすごいらしい。

そしてそれはどうやら今は薄まってるらしいけど、でも今の自分にはそんなものなくて

もいいかな、と思う。今は恋より仕事でやっとめぐってきたチャンスを掴まなきゃいけ

ないときだし、それに人を好きになって傷つくのはもうまっぴら。

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ビーチで女友達が『サンシャイン・ロマンス』を聴いている。

私の頭には『フェアウェル・フェアウェル』が流れていて。

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  あまい記憶にFarewell  さよならを♪

  きれいな言葉にFarewell  口づけを♪

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シートをたたんで帰ろうとしたとき、雲の切れ間からとつぜん光が降ってきた。

この景色を胸に刻めと言わんばかりに。

さよなら! 今年の夏。

明日は秋分の日で、いよいよ秋だ。

*********************************************************

10年ぶりだから変わっていても当然だけど、御宿の駅はすっかり様変わりしていた。

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そして変わらないのは、いきなり視界が開けて飛び込んでくるこの景色。

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2009年9月20日 (日)

COBO meets カスピ海ヨーグルト♪

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自宅の庭でとれた無農薬(というか、ほったらかし)の果物を売っていたおじさんから

買った2ザル分のぶどうが発酵しました。冷蔵庫で4日、常温に出して3日目。

できたのは900ミリリットルの瓶にふたつ分。

皮ごとクラッシュして布で漉したら、450ミリリットルの瓶にこれだけできました。

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これだけあったら使いでがありそう。

何に使うかというと、これです。

COBO meets カスピ海ヨーグルト!

菌の世界で言うと、サッカロスミス セレビジエ meets クレモリス かな?(笑)

(いよいよマニアック!)

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以前、仕事で大腸内視鏡手術の世界的権威のドクター新谷のセミナーに参加して、

患者の治療前・治療後のリアルなビフォア・アフターの腸内カラー画像をさんざん見せ

られ実にげんなりし、ヨーグルトなんか食べてもちっとも腸のためには良くないと言わ

れて以来、うちではまったく食べなくなったヨーグルト。医者の友人によればカスピ海

ヨーグルトだけは良いのだそうで、前から気になってはいたのだけれど、昨日初めて

買ってみました。

今朝、朝食に出すと子供たち曰く、「トルコアイスみたい!」

トルコアイスなるものも私は食べたことがないのだけれど、前にTVで「のびのび伸び

~る!」と宣伝していた不思議なアイスクリームです。たしかにカスピ海ヨーグルトも

すごくよく伸びる! 不思議な食感。そして、ぜんぜん酸っぱくない。ちょっとモツァレ

ラ・チーズみたい。今まで食べたことあるヨーグルトとは一線を画する感じで、これな

ら今まで酸っぱいのが苦手でヨーグルトが食べられなかった人でも食べられそうだし

ふつうのヨーグルトより整腸作用も腸内の善玉菌の増加率も高いので、朝はかなら

ずヨーグルトを食べる、という人にもお勧めです。

そして、ぶどう酵母。これがまたよく合う。ブルーベリー・ソースに似た味です。

香りがとても良くて、口に入れるとシュワシュワして、朝のおなかに2つの生きた菌が

落ちていく感じがなんともヘルシー。さらにハチミツをかけたらすごくおいしくて、子供

たちにも大好評♪

・・・ というわけで、ぶどうが出まわっているしばらくの間は、このぶどう酵母を作り続

けることになりそうです。

ただ、今日のぶどう酵母がすごくおいしくても酵母は生きた菌、味も日々流動的で、

今日のこの味で止まってはくれない。毎日テイスティングするたびに違う味になって

る。そこがまた面白くて、奥深いところなんですけれど。

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2009年9月16日 (水)

ラリックの愛/国立新美術館

Lalique

会期が終わる直前の9月始め、女友達と一緒にラリック展を見に行った。

まだあれは6月だったか、私がラリックに行きたいと言ったら、友人がチケットプレゼン

トに応募してくれて、ラッキーなことにそれが当たったのだった。

ラリック展は数年前、庭園美術館でやったときに一度見ていて、招へい元の細やかで

高い美意識に演出された見せ方と、庭園美術館というラリックにぴったりなロケーショ

ンもあって、会期中にぜひもう一度見に来たいと思うほど素晴らしかった。

今回は、前から行きたいと思っていた国立新美術館。友人も私も行くのは初めて。

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もちろん撮影は禁止なので作品の写真はないけれど、今回も本当に素晴らしかったで

す。ただ失敗だったのは会期が終わる直前ということで、ものすごく混んでいたこと。

そのほとんどが女性客。それもさもありなんで、展示されている作品の半分以上が精

緻を凝らした美しいジュエリーというのだから、もう女性の眼は釘付け! 

その女性たちのランランと輝く瞳と、喉から手が出そうな表情を見ているほうが私には

面白かったくらいで、作品の前に延々と並んだ列はいっこうに動く気配なし ・・・

約400点あまりの作品を全部見終えるのに、2時間半以上はゆうにかかりました。

もう、へとへと。

ラリックというと、前回の個展でも思ったことだけれど、本当に自然をよく観察している

人で、彼が好んで作品のモチーフにするのは美しい植物や動物、神話の中の登場人

物のようなロマンティックなものばかりではなくて、爬虫類や昆虫など、時にグロテス

クなものまで。それをマクロ的な視点でリアルに表現しているのだけれど、これがまた

実に美しいジュエリーに、またただのジュエリーにとどまらず高いアートに昇華してい

るんですよね。ほんとに溜息ものでした。

思わずレプリカでもいいから手に入れたい! と思うようなものはいくつもあったけれ

ど、その中でも特に私の印象に残ったのは、萎れた花、花びらが1枚きりになった花

をモチーフにした作品。美しく咲いている花を愛でる男はこの世にいくらでもいるでしょ

うけれど、枯れた花、散った花までをみつめて、滅びゆくものに美を感じ、それを表現

しているところにラリックならではの深い愛を感じました。それは妻子がありながら激

しい恋に堕ち、苦悩しながらもその相手と成就したラリックならではのロマンティックな

ところだと思うし、こんな男に愛された女はしあわせだろうなと思います。

そのラリックが愛した女、アリスの象徴であるケシの花。

チケットになった写真のハット・ピンがまさにそれで、ケシの花をモチーフにして作られ

た作品はすべてアリスをイメージして作られ、また捧げられたものなのだとか。

もう女性たちの目はますますハートでいっぱいですね。

後半はガラス工芸。でも、今回はなんといってもジュエリーが圧巻でした。

ジュエリーといっても、ただ華美なのじゃない。精緻さ、繊細さ、精妙さ。微妙な色のグ

ラディエーション。日本人の詫び寂びにも通じるような、枯淡ともいえる色合い。

日本人がラリックを好きなわけです。

うっとりと堪能して出てきた後はすっかり足が棒になっていて、俄かにお腹も空き、当

初予定していた美術館の外にランチをしに行く元気もなくなっていて、「もう、ここでい

いや!」とばかりに宇宙船のようなカフェ『サロン・ド・テ・ロンド』に入る。

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素晴らしい眺め!

でも、話のタネにここでお茶するくらいはいいけれど、ランチはお勧めしません。

固いバゲットのサンドイッチは歯が折れるかと思いました。

お湯を足して足して薄まったようなミネストローネもいただけません。

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でも、この日はとてもお天気がよく、ガラス壁のカーテンウォールから燦々と降り注ぐ

光が眩しいほどで、夏の陽射しが残るデッキでくつろぐ人たちもとても気持ちよさそう

でした。女友達とは「つまり、この景色がおかずってわけね」と言いながら ・・・

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国立新美術館、館内もスペースチックで圧倒的な世界だけれど、外から眺めたところ

がまたいい!

まるで都会に突如としてあらわれた巨大なサボテンみたい!

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青空に映える見事なウェーブ。

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どこから見ても面白い建物です。

見ているだけで楽しくなる。

全面ガラス張りなのに冷たくなく、むしろ有機的なあたたかさを感じる。

圧倒的な存在感なのに威圧感はまるでなくてポップ、すごく凝った作りなのに一見す

るとシンプルで、街の景色にも緑にも自然に調和して、見ているだけで癒される感じ。

この建物自体がアート。

・・・ というわけで、 私は建物を出てからもすっかり楽しくなってしまいました♪

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この建物の設計デザインをしたのは黒川記章。

もう亡くなってしまったなんて信じられないくらいです。

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子供のようにはしゃぎながら、坂を下りる2人。

夏の名残りを残す美しい午後、美しい友達と。

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2009年9月14日 (月)

水あり・水なしプルーン酵母

Prune

この夏、私が日常的によくやっていたのは煮沸消毒。

そう、酵母をつくるガラスビンを消毒するためです。

煮沸消毒なんて赤ちゃんの哺乳瓶以来だったけれど、もうすっかり慣れました。

今年の夏は例年ほどクレイジーな暑さではなかったから、熱湯を扱うのもそれほど苦

じゃなかった。そして以前に「私はそれほど酵母にハマってるわけじゃない」と書いた

けれど、徐々にハマってきました。たぶん、おいしいぶどう酵母ができたあたりから。

最近では机の上に何かしらCOBOの瓶が載ってないと物足りないと感じるくらい。

でもそれにしたって私に言わせれば、最初から酵母をなんとか日常の食生活に定着

させようというのが目的だったのだから、ハマるというより、ただ黙々とやり続けている

ってだけなんですけどね。

今までのところで私が1番おいしいと思ったのは、さっきも書いたぶどう酵母!

そのままジュースで飲むにもスウィーツにも最高です。

いま、ぶどう酵母のひと瓶はバルサミコ酢にするため冷蔵庫の奥で保存中。

次にもっとも使いやすかったのがタマネギ酵母。

これは時間がたつほどブイヨンみたいにコクが出ておいしくなって、サラダのドレッシ

ングに焼いたお肉のつけダレにカレーにパスタソースに鶏の唐揚げにと、とにかく重

宝。作るときはタマネギをビンいっぱいにすりおろすのがちょっと大変だけど、一度作

ってしまえば長く使えて、いちいちタマネギを下準備する必要がないから便利です。

最初に作ったのはすっかり使い果たして、いま2つめを仕込んで冷蔵庫に保管中。

ショウガも同じで、特に肉や魚を漬けておくにはとっても良いので、我が家にはなくて

はならない酵母になりました。

そして自家製酵母を始めて変わったのは、以前より素材をよく見るようになったこと。

実は近所のスーパーで買ってきた果物でも実験的に酵母を仕込んでみたのだけれど

見事に結果が違ってびっくりでした。(ぶどうは全然風味もコクも違う、りんごはよく洗

ったのに変な膜ができて、どうにも気持ちが悪かったので廃棄しました。)

そして、前より果物をよく食べるようになったこと。

これは家族の健康には良いことじゃないかなあ?

酵母にするにはどうしても良い素材が必要なので、最近ではネットでCDを探すように

有機栽培や無農薬栽培の野菜や果物を眺めては、お試し価格とか、小ロットとか、

ちょっと傷がついてしまったわけあり果物とか、それほど価格の高くないものを見つけ

ては試したりしています。

今日はその第一弾。完熟プルーンが届きました。

プルーン、なかなか可愛い(^-^)

このプルーン、農薬を使っていないので皮ごと食べられるんです。

割ってみると中はこんな風。

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これは緑だけど、もっと熟しているのはきれいなオレンジ色。

奇跡のフルーツと言われるプルーンは、食物繊維が豊富で、その栄養価と抗酸化作

用から美容にも健康にも良いのだとか。

今回、初めて生のプルーンを皮ごとわしわし食べてみたけれど、思ったより皮も気に

ならなくて、甘さと酸味がちょうどよくておいしい! からだにも良さそう!

さっそく酵母に仕込んでみました。

これは本にも載ってなかった酵母。

水あり・水なしで作ってみました。

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水ありのほうは冷蔵庫に1日入れておいただけで皮がはち切れてきています。

こうやって見るとなんだか焼き芋のような(うまそうな)果肉です。

こちらは水なし。

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さて。どうなりますことやら。

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2009年9月13日 (日)

今年最後の夏日

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いつだったか、スイミングクラブの泳ぎ終わった後のロッカールームで、おばさま方が

住んでいるところの話題で盛り上がっていたことがたことがあった。

ここは東京都といっても都下だから、地方に住んでいる人に地名を言ってもぜんぜん

知名度がなくてどこだかわかってもらえない。だから「どこに住んでるの」と聞かれても

「東京」とは言いずらいって。私は都下と言ったってここも東京都には違いないんだか

ら、すまして「東京よ」と答えればいいじゃない、と言ったのだけれど、おばさま方はそ

うはいかないらしい。それに、とあるおばさまは言った。引っ越したばかりのときは驚

いたわよね。道端で無人で野菜売ってるんだから。いったいここはどういう田舎なの?

って。

そうなのです。

私もそれには驚きました。遊歩道わきの草の上に正座して、いま自分の畑からとった

ばかりの野菜を売っている人や、ベンチの上に野菜とお金を入れる箱だけ置いて、無

人で売っているところや。のどかと言えばのどかだけれど、お金を入れずに野菜だけ

持っていく人や、はたまたお金の入った箱ごと持って行かれたりはしないのだろうかと

見ているこっちのほうが心配になるくらい。

そんな東京っぽくない景色が見られるこの辺り。

水道道路と言われる自転車道を都心に向って少し走ればすぐにお隣りの市に入り、

道路をはさんで畑が広がります。畑のところどこには産直と呼ばれる直売所もぽつぽ

つあって、ちゃんと人がいて売っていたり、やっぱり箱だけ置いてあったり。


今年最後の夏日となった8月29日の土曜日。

プールに行く前のわずかな時間に、そんな産直をたずねた。

前日に飲んだぶどうCOBOジュースがあんまり美味しかったものだから、新たに仕込

みたくなって良い素材が欲しくなったのでした。

この日の気温は33度。まるで夏がまた戻ってきたような暑さで、ほんとうは無農薬有

機栽培をしている農園を目指して行ったのだけれど、暑いのと時間がないのとで、そ

の手前にあった直売所で降りてみました。

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直売所の後ろに広がるのはぶどう畑。

ここでは富士紫という巨峰と幸水を買ったのだけれど、幸水がいままで食べたことな

いほど甘くてジューシーで絶品でした! これはまたぜひ買いたいと思ったのだけれ

ど、今頃はもう豊水に変ってるかも。

さらに先に行くと普通のお宅の前で、おじさんがベンチで自宅の庭でとれた果物を売

っていました。無農薬、と書かれた札の下にはぶどうと梨が置かれていて、ぶどうは

ひとザル300円。安い! と思って聞けば、家の陽のあたらない壁の一角で、ほっとい

てもよく育って家では食べきれないほどとれるので、毎年ここで売っているのだとか。

陽のあたらない、というのにはちょっとひっかかったけれど、安いのと「無農薬だから

ね」というおじさんの言葉に押されてザル2つ分買う。

こんなにあって600円! 本日の収穫。

09natsubi_03

おじさんはこれは外国の品種だと言っていたけれど、スチューベンだろうか。

世間ではひとザル1000円くらいで売ってる、なんて豪語していたけれど、洗って食べ

てみたら酸味は強いし、小さくて剥いて食べるには食べにくいし種ありだし、やっぱり

農家の(プロの)人が作ったぶどうとは全然ちがう。これは酵母にするにはぴったり!

・・・ というわけで産直で買った立派な巨峰はそのまま食べることにして、これを酵母

にすることにしたのでした。

それにしても、かつてテニスコートがあったところがならされてマンションが建ち、今年

やっと完成して植樹されたのが春で、むき出しの地面がいかにも人工的だなあと思っ

ていたのに、夏草が伸びた今はすっかりこんな風に自然な風景が広がっていて、つく

づく植物の力って、自然の力ってすごいなあ、と思う。

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2009年9月12日 (土)

爆発的な発酵力?!/和梨酵母

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ぶどう酵母に続いて和梨酵母も発酵しました。

ウエダ家の本に書かれていた『爆発的な発酵力!』というのに好奇心をそそられて

やってみずにはいられなかった梨酵母。なんたって他の酵母と違って10日間も冷蔵

庫に入れておかなくてはならないんです。いやがうえにも期待が高まろうってもの。

写真は実は3回目のトライで、幸水を使った梨酵母です。

新世紀、20世紀とやってみたけれど、やっぱり糖度の高い幸水の発酵力が1番強か

った。常温に出して1日めから活発に泡が付きだして、2日目にはもうシュワシュワ。

蓋をゆっくり弛めると、ジュワッ! と圧が解放される音がして、蓋を取ったら一気に

酵母液がビンから溢れだしました。

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下から上へ、大きな泡がボッコンボッコン上がってゆきます。

でも ・・・ 『爆発的な発酵力』という言葉から私が想像していたほどではなかった。

もしかしたら、蓋をあけるタイミングが少し早かったのかも。

もう1日待ったらもっとすごいことになったのかもしれないけれど、でもその前に夜な

夜な酵母が何やらさかんに音を立て始め、気づくとビンからちょっとづつ液が漏れて

きて、あたりは梨酵母特有のヨーグルトみたいな乳酸菌の匂いでいっぱいになってし

まうものだから、私はつい我慢できずに開けてしまうのです。本には『和梨酵母は控

えめな香り』とあるのだけれど、私にはこれはけっこう強力な香りです。

本には『発酵してから常温に放っておくとかならず酸っぱくなる』ともあるので、発酵し

たらすぐに冷蔵庫にしまう。実は1回目の新世紀酵母はできあがった時点ですぐに実

を取りだして冷蔵庫に戻し、翌日には使ってしまったのだけれど、2回目の新世紀は

しばらく実を入れたまま冷蔵庫に保存しておいたら、銀杏みたいな匂いになりました。

これは強力! 洗って消毒してもビンの蓋に匂いがついてしまってちょっと閉口。

そしてテイスティングした結果は、意外や意外、新世紀と20世紀が強い甘みがあった

のに対して、この香水は甘みと酸味の両方が存在してました。

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そのせいか、冷蔵庫に戻して2日経ったあとに実を取りだして再びテイスティングした

ところ、すでに酸っぱい。でも嫌な酸っぱさではないから、これはこのまま酢酸発酵さ

せれば、上等なフルーツ酢になるかも。

さて、梨の発酵で私がまっ先に思い出したのは宮沢賢治の『やまなし』でした。

そう、あれ。 『クラムボンはわらつたよ』で始まる、小さな谷川の底を写した二枚の青

い幻燈のお話です。たしか小学校の教科書に載っていたんだったか。

子ども心に、鮮やかな谷川の景色とせせらぎの音、ぶくぶく泡を吹きながら不思議な

会話をしている2匹の子蟹、水の中の青のゆらゆら、そこに射しこむ陽の光、川の水

にぷかぷか浸かって熟してゆく山なしのいい香りが広がって、今でもはっきり憶えてい

るほど、それは私にとってすごいファンタジーでした。

この梨酵母もアルコール発酵が進んだら、そんないい香りになっていくのかな。

下は、新世紀酵母で煮た、ごぼうとこんにゃくの煮物。

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どの梨で作っても、そのまま飲むって感じではない梨酵母は、ごぼうやれんこん、とい

った繊維質の強い根菜類を煮るのにぴったり。

酵母で根菜を煮ることの良さは、

①繊維質の強い野菜も短時間で柔らかくなる。

②さといもなども煮くずれしないできれいに煮あがる。

③酵母そのものの甘みで十分あまく仕上がるから、砂糖を使わないですむ。

です。もちろん、肉や魚介と一緒に煮れば、素材の臭みを取ってくれます。

良いこと尽し(^-^)。

・・・ というわけで、もっぱらうちでは梨酵母は煮物用になってます。

いちばん新しい幸水の酵母は、このままゆっくり冷蔵発酵させるべきか、常温に出し

て酢酸発酵させるべきか、う~ん・・・ 初心者としては悩むところです。

すべては実験あるのみ!

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2009年9月11日 (金)

ちひろの眼差し

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夏休みもあと数日で終わろうかという美しい夏の午後、娘を連れてちひろ美術館

行った。夏休みのあいだに一度、娘をここに連れて行きたいと思っていたのだ。

息子は「僕は何回も行ったことあるから行かない」と言ってついてこなかった。

いったいここへ来るのは何年ぶりだろう?

当時はこの近所に息子と数日違いで生まれた娘を持つ友人が住んでいて、互いに

まだ3歳にもならない子どもを連れて来たのだった。賑わしくも懐かしい安寧の日々。

久しぶりに行ってみると美術館はすっかり改装されて、岩崎ちひろ絵本美術館から、

ちひろ美術館へと名称も変わり、前にも増して素晴らしい建物になっていた。

エントランスを入ってすぐが受付、向って右手がミュージアム・ショップで、左手が緑が

美しい中庭に面するカフェ・コーナー。

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それをはさんで右と左に展示室。

もともとちひろの住居だった家を改装して作られたこの美術館には、ちひろの生前の

アトリエがそのままの形で残されていて、前に来たときはたしかそれは2階にあったよ

うな気がしたけれど、今は左手奥の部屋に移されていた。場所こそ移ったけれどその

部屋は、今にも絵を描くちひろが見えてきそうなほどリアルに当時のままの気配をま

とってあたたかく、懐かしい雰囲気がした。

部屋を囲む通路の壁にはちひろの子ども時代からのモノクロの写真が飾られていて

時折ちひろの日記のような、エッセイのような文章も額に入れて並んでいるのだけれ

ど、この文章がまたとてもよかった。

一芸に秀でていて好きなことを一心にやっている人の心というのはまっすぐで、ポート

レイトに写った彼女の瞳同様、晴れ晴れと生き生きとしていて簡潔で潔かった。

そこに彼女の絵にも見てとれる一抹の寂しさというか透明なかなしみがあるのもよか

った。おまけにその心にはボルケーノを抱えているのだ。なんて素敵なんでしょう。

ひとつひとつの写真と文章と絵を黙々と丹念に見てゆく娘の後について、私も同様に

丹念にそれらを見ていった。館内は大きな窓から入る自然光がとても明るくて、たえ

ず緑がさざめいては美しい影を作り、清潔でやさしい気に満ちていた。立って絵を眺

めることに疲れた私たちは、展示室にあったブルーのソファに腰掛けて絵本を眺め

始めたが、そのやわらかくて気持ちの良いソファは長年ちひろが愛用したお気に入り

のものだったらしい。ここでは目に見えるものも今は失われて目には見えないものも

大切に保存されているらしかった。

ちひろの絵というと私は家にも学校にも居場所がなくて、雨の日でも長靴と傘で外に

出ていった子どもの頃の雨の日の記憶とダブるが、そのほかに1枚の少年の絵があ

る。いつだったか、ミュージアムショップで大きな額に入って飾られていたその少年の

絵を見たとき、あまりにも息子に似ていたので思わず買ってしまったのだった。

その絵は長いこと古い一軒家の玄関の靴箱の上に飾られていた。

小さかった息子が小学生になって、初めて家庭訪問があったとき、息子の担任の年

配の女の先生は、玄関先でその絵を見るや驚いて私にこう訊いた。

「この絵は俊ですか?」と。

いいえ、ちがいます、と私は笑いながら言った。でも、そっくりでしょう。岩崎ちひろの絵

です。あんまり似てたものだから、思わず買ってしまったんです。

担任は「まぁ、ほんとにそっくり」と言いながら家にあがった。

その絵はその古い家に住んでいる間じゅう玄関に飾られていたけれど、今はもうすっ

かり色褪せて、どこかの天袋にしまってある。

その絵の小さなポストカードを見つけて買ってきた。

 いわさき ちひろ 『立てひざの少年

岩崎ちひろのたった一人の愛息、猛さんの絵。

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今はこうしてキーボードを叩く私の目の前、小さなスピーカーに立てかけてある。

そして、ミュージアムショップで娘が迷いに迷って欲しいものをものを選んでいる間に、

私はこの本を見つけて買った。ちひろのモノクロの写真や絵の間に飾られていた言葉

は、この本からのものだったらしい。この美術館もそうだけれど、この本には30歳に

して7歳年下のコミュニストと大恋愛に落ちて結婚して、55歳で亡くなるまで、たった

20数年と短い歳月ではあったけれど、現実と向き合いながらもお伽話のようにしあわ

せで美しい人生を送ったちひろの人生が詰まっていて、一発でこの本は私の宝物に

なった。特に美術館を入って最初に見た『大人になること』という文章は、どうしても心

に留めておきたかったものだ。

 いわさき ちひろ 『ラブレター』 講談社 

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その日の夜は布団に入ってからも過ぎ去った日々が頭をよぎり、ちひろのピュアでま

っすぐな密度の濃い眼差しが頭から離れず、なかなか寝つくことができなかった。

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2009年9月10日 (木)

絶品!ぶどう酵母

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とうもろこしに次いで『そらや』さんで買った、そのまま食べてもすごくおいしい無農薬

の巨峰が発酵しました。こちらは常温に出して3日でぶくぶく♪

実を言うとこれも表面に白い膜ができていて(たぶんそれは産膜酵母というやつなん

だけれど)、まだ慣れない私としては「うわっ。だいじょぶなの、これ」という見た目だっ

たのだけれど、蓋を開けるとさらにシュワシュワシュワっと泡立って、中からはすごくい

い香りが!!! スプーンで味見をしたら、これがものすごくおいしい!

今まで味わったことがないような、濃厚なぶどうの甘みと香り。

自家製酵母を作り始めてから、初めて心底COBOをおいしいと思った瞬間でした。

さっそくジューサーで皮ごとミキシングしてから布巾で絞る。

またこれが慣れない私としてはなかなか大変な作業で、あたりにまき散らすこと散々

なありさま。(もうほんとマンガです。)

作業が完了する頃にはすっかりキッチンも自分もぶどう酵母だらけになって甘い香り

が充満し、しばらくとれませんでした。

そうやってできた贅沢なぶどう酵母ジュース!

果物の濃厚なエキスが詰まってます。

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もうこれが絶品なの!

今まで馬鹿にしていた息子も「これはうまい!」と驚いた。(やったね!)

けっきょく、バルサミコ酢にするつもりだったぶどう酵母はめでたくぜんぶ生きたまま

みんなのおなかに流れていったのでした。

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2009年9月 9日 (水)

とうもろこし酵母は夏の味わい

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先日仕込んだとうもろこし酵母が発酵しました。

『新しいごはん』には、常温に出してから3~4日でシュワシュワ発酵する、と書いてあ

ったけれど、真夏にクーラーをつけているときでも設定温度が28度と高かったせいか

うちではたいてい何をやっても1日から2日、発酵スピードが早かったように思います。

とうもろこしは常温2日でこの状態。

夏が旬のとうもろこしは発酵スピードが早く、酢になりやすいのが難点、とも本に書い

てあったので、まだちょっと早いかな、くらいでさっさと出しました。

それでも気持ち遅かったようで、玄米と一緒に炊きこむ予定だったヒゲ(利尿効果が

あって漢方薬として重宝されたという)はもうちょっと酸っぱい匂いがしていたので入

れるのをやめて、実をこそげ落としてCOBO液ととともに玄米と炊きこみます。

とうもろこし酵母の玄米炊きこみごはんのできあがり!

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発酵したとうもろこしの実は、さらに甘い。

でも本には『とうもろこし酵母の炊きこみごはんは夏の味わい』とあったけれど、私的

にはちょっと微妙?でした。穀物類の発酵(特に酸味)を『おいしい』というレベルにま

でもってゆくには、まだまだ研究が必要そう。

今日、携帯にメールをくれた若い友人は『手作り石鹸にハマっていて、自宅のキッチン

はすっかりラボラトリーと化してる♪』と書いてきたけれど、まさしくキッチン・ラボ!

元来の面白がりの性格で、まだまだいくぜ、ってな勢いです(^-^)

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2009年9月 8日 (火)

ブルー・ソーラー・ウォーターとPCの復帰

Photo

8月26日にコンピュータを修理センターに送ってから、私が最初にしたのは部屋の掃

除でした。クーラーを切って窓を開け放し、部屋中を掃除して机の上にあっても用をな

さないキーボードはスピーカーの上にたてかけて、フラットになった机をきれいに拭い

てお香を焚いたら、実にすっきりして落ち着いた。

どうしてもコンピューターが必要な最低限の仕事だけを息子のPCを借りてやって、頭

の中に次々に湧く、いま調べたいことを検索エンジンですぐに調べられないのは不便

だったけれど、これも何か神さまのお試しのようで、「お前はコンピューター無しでは何

もできないのかね?」と言われてるようで。特にここ数年は思いきりPC漬けだったし、

その便利さにも不健康さにも(慢性肩こりにも)すっかり慣れてしまっていたから。

毎日ブルー・ソーラー・ウォーターをゴクゴク飲みながら、久しぶりに図書館で調べもの

をしたり、便箋を何枚も丸めながら手書きで長い手紙を書いたり、夜更けに音楽を聴く

かわりに分厚い書物を黙々と読んだり・・・

コンピューターが無いことは、少しだけ私の時間軸を変えてくれた。


さて、写真はもうご存知の方も多いだろうけど、イハレアカラ・ヒューレン博士が『奇跡

の浄化水』と呼ぶブルー・ソーラー・ウォーターを作ってるところです。

この水を飲むだけで潜在意識下で次々に再生される情報(記憶)をデリートすることが

できるという。作り方は簡単で、ブルーのガラス瓶(キャップは金属製でなくプラスチッ

クのもの、またはサランラップで蓋をする)に水道水を入れ、15分から1時間、日光に

あてるだけ。曇りの日でも雨の日でも太陽の光は分子レベルで降り注いでいるので

OKです。できあがったブルー・ソーラー・ウォーターはペットボトルなどの容器に移し替

えても、また冷やしても温めてもその効果は変わらないそうです。

人間の頭というのは何かを考えるつもりがなくても無意識に様々な想念や雑念でいっ

ぱいになってしまうものだけど、飲み始めの頃はよくわからなかったけれど確かにこれ

を毎日飲むようになってふだんよりは頭から雑念が消えたように思います。それと物

事をあまり深刻に考えないですむ。預金通帳の残りがわずかであろうと近日中に大事

な仕事のミーティングが控えていようと、なんとかなりそうな気がしてくるから不思議。

最近、息子とよく話すのは、ここじゃないどこか遠くの楽園(パラダイス)を夢想するの

ではなくて、今ここを楽園にするのも、地獄にするのも、自分の気持ちしだいなのじゃ

ないかということ。できることなら、もっと精神的にも経済的にも余裕ができた、あるい

は今ある何かを失った少し先の未来になってから『あの頃はしあわせだった』と悟るよ

うなことじゃなくて、今をリアルにしあわせに感じたい、と思う。


さて、そんなわけで12日間もお休みしていたこのブログですが、昨日やっと私のコン

ピューターが修理センターから戻ってきました。

初期化されてすっかり空っぽの状態で。

まぁ、それはしかたないとしても、修理レポート1枚どころか本体以外何も入ってない

うえに、何かするたびハードディスクが唸るのは何ゆえ???

今の私にとっては充分すぎるほどのスペック(4GB Core2 Duo)だったはずなんだけ

どなぁ・・・

ともあれ、今日すべてのインストールとライセンス認証、既存データのダウンロードを

終えて、また使えるようになりました。休んでいた間の個人的な記録、COBOのその

後、途中まで書いて下書きに入れたままのレヴューなどなど、またちょっとづつアップ

していこうと思います。

ちなみに、コンピューターの大きな箱が届いて私がすぐにやったのも掃除、でした。

ブルー・ソーラー・ウォーターは、リウマチ、筋肉の張りや痛み、憂鬱な気分などの情

報をクリーニングしてくれるだけじゃなくて、コップに4分の3くらい入れて机の上に置

いておくだけで、余計な情報を勝手にクリーニングして仕事がはかどるようになるそう

です。コンピューターの横に置いておけば電磁波もカットしてくれるし、機械の不調も

起きなくなるということだから、これはもうやらねば、です。

今日は窓を磨きました。

すっかり透明になったガラス窓に映る、9月の空がきれいです。

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