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2008年12月31日 (水)

今年ラストの1枚!

Gg

2008年、今年もあと数時間で終わろうとしています。

そんないま私が聴いているのは、昨日Amazon から届いたばかりの新譜、坂本龍一

セレクションによるグレン・グールドです。

1度でもAmazon で買い物したことのある人は経験があると思うけれど、カスタマー・

リレーションシップ・マーケティングというヤツで、購入履歴からカスタマーの嗜好を分

析して、好きそうなものが出たときにメールでお知らせが来る。それで今回もこのアル

バムの先行予約のお知らせがきて、すでにグレン・グールドのCDは何枚も持ってい

るから内容的にはずいぶんダブってはいるのだけれど、あのグールド好きの坂本龍

一がこだわって選んだとなれば、買わずにいられようか? いや、いられまい。

・・・ というところで買ってしまったこのCD。

帯には坂本龍一の言葉で、こんな風にあります。


 ぼくは、11歳の時グールドに出会い、即座に彼の虜になった。グールドが

 弾くバッハは、ぼくにとって、まるで作曲者自身が弾いているように、正確だ。

 また同時に、ぼくは彼の弾くブラームスをこよなく愛している。いったいどうや

 って、彼は若くしてあのような深い瞑想性と沈静なるメランコリーを獲得して

 しまったのだろうか。                         坂本 龍一


新しい年の朝に何を1番最初に聴くかというのは私にとっては大切なことで、近年、

最初に聴くのはグレン・グールドのゴールドベルク変奏曲だったりするから、昨日これ

が届いたときにはすぐに開封するかお正月までとっておくか迷ったのだけれど、横で

「僕はお正月早々クラシックは聴きたくない」とおっしゃる方がいたので、今日はその

方が朝からアルバイトで出かけたのをいいことに、私は半日このアルバムを聴いてす

ごしました。

まずこのアルバムのいいところは、グールドの人生を旅に模して、坂本龍一が好きな

極めつけのグールドの演奏が2枚組みのアルバムとなって録音された年代順に収録

されているところ。しかも、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの第30番の第一楽章から

始まって、『悲愴』の第一楽章と第二楽章だけ、とか、モーツァルトのピアノ・ソナタ第

8番の第二楽章だけとか、いいとこどりになってるところです。クラシックをそんな風に

聴くのは邪道だ、とか言う人がいるのかどうかわからないけれど、これ、悪いわけない

でしょう。ふだんからそういう聴き方をしている人ならもちろん、ふだんあまりクラシック

を聴かない人にとってはとても聴きやすいアルバムになっていると思う。さらにブック

レットには坂本龍一×宮澤淳一(グールド研究者、青山学院大学准教授)のかなり長

い対談が収録されていて、これが面白い。宮澤淳一による全曲解説も付いている。

Amazon の紹介には『日本独自の企画による新しいグールド・ベスト盤の登場』とある

けれど、まさしくそういった内容。

グールド・ファンなら即買いして正解、これから聴くという入門者にもおすすめ!です。

このアルバムの曲目リストと詳しい内容は下記のタイトルをクリックして、Amazon の

サイトでご参照あれ!


   グレン・グールド 坂本龍一コレクション


*****************************************************************

さて、1年の終わりにあたり、このブログにきてくださった全ての方に感謝の気持ちを

伝えたいと思います。今年も1年、おつきあいいただいて、ありがとうございました。

2009年がどんな年になるかわからないけれど、喜びも悲しみも生きている味です。

この三次元空間に生まれたことを充分に味わって、楽しんで、願わくは来年もカラフ

ルにヴィヴィッドに生きたいですね。

謹んで、来年もよろしくお願いいたします。

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2008年12月30日 (火)

大掃除、終わりました。

08oosouji

実はこのタイトル、本当は『大掃除、始めました』だったのです。

でももう事後となってしまったので変えました。

先月来、ちょこちょことやっていた大掃除。

でも本格的に始めたのは結局28日からでした。

まずは換気扇のベタベタ油汚れを落とし、キッチンまわりをきれいにし、戸棚のガラス

鏡を磨き、トイレをピカピカにし、バスルームのカビ取りをして全身ハイター臭くなり、家

の中にあるドアというドア、それから壁を拭き、一家の主(つまり私だ)の出世に関わる

という玄関のたたきをきれいに雑巾で拭いて・・・

と、もう目をクラクラさせながら働くこと2日間。

いつもは何もしてくれない娘も、なぜか大掃除のときは自分の部屋の窓ガラスとフロ

ーリングの床ぜんぶを拭いてくれることになっていて。よくやってくれました。

お陰でどこもかしこもピカピカshine

「君の机の上が乱雑なのは君の頭の中が乱雑だから」と常々言っている、いつもは

汚~い息子の机の上も、いまはフラット! ・・・ これを維持してほしいと母は願う。

そして、こんな大掃除のとき強い味方なのがこれ!(上の写真)

重曹電解洗浄液。

これはご存知の方も多いかも知れないけれど、原料は重曹と水だけ。

それを特殊な生成器で電気分解して作ったものなのだけれど、とにかくこれが汚れが

よく落ちる。なおかつ原料が水と重曹だけなので、人にも環境にも害がないところがい

い。冷蔵庫の中や電子レンジの中など、普通の洗剤を使いたくないところにも安心し

て使えます。換気扇やグリル、キッチンの油汚れのひどいところなどは原液のままス

プレーボトルに入れてシュッ。驚くほどよく落ちる。窓ガラスや鏡、バスルームの水垢

や壁や床の汚れたところには薄めた液をシュッ。これで拭いたところはただ汚れが落

ちるだけじゃなくて触った感じがサラサラになり、しばらくは汚れが付きにくくなるそう。

一般の洗剤と違って手も荒れないし、顔にかかってもだいじょうぶ。それどころか、こ

れを使って洗濯をすれば濯ぎが1回で済んで水の節約になるし、お風呂に入れたら

お湯が柔らかくなって天然温泉並にお肌がしっとりするという。

詳しくはここをご覧いただくとして、私は暮れの大掃除に限らず、たまにいつもより

念入りに掃除しようと思うときには取り寄せて使ってます。実に便利。今年の大掃除

にはもう間に合わないけれど、ぜひ今度お試しください。

いいこと尽くめの電解洗浄液だけれど、ただひとつ問題があるとしたら、それは消費

期限があることで、時間が経つごとに効果は薄れ、ただの水と重曹になってしまうそ

うです。買いだめには要注意。


そして昨日までで無事に大掃除が終わった私は、今日は美容院に行って髪を切り、

さっぱりしてきました。年末におおかた、やるべきことを終えてしまったら、気になるの

は来年のこと? 

家に帰ってコンピュータを立ち上げたら、たまたまプロバイダからきていた占いメール

で、思わず有料鑑定なんかしてしまった私。それによるとどうやら来年の私は財運も

恋愛運もあまり良くなくて、仕事運だけがいい模様。つまり働けってことですね。

全部を信じないまでもアバウトな良いところと悪いところがわかればやりようもあるっ

てわけで、まぁ、心して新年を迎えようと思います。

そして、さらに自分の姓名の総画と五行(木火土金水・もっかどこんすい)が知りたく

て検索していて、こんなのを見つけました。


  姓名判断オンラインチャート → http://lab.seikousya.org/seimei/


それから質問がいっぱいあってちょっと時間がかかるけれど、自分で手相が見られる

これ! あまりによく当たっていたのでびっくり! 


  クリックでわかる、じぶんでテソーミ ↓ 

  http://www.1101.com/maaco/tesomi/self_reading/day01/01.html


新しい年にあらためて自分と向き合うのもいいかも smile

お正月のお暇な時間にでもお試しあれ!

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2008年12月26日 (金)

今年もまた

09calendar

今年もまたcalligraphyさん から来年の手作りカレンダーが届きました。

去年は小さな手作りの張り箱に入った12個の月。

今年は12枚の書画に篆刻の印が貼られた葉書サイズの壁掛けカレンダー。

ぜんぶは無理だけど、ちょっとだけご紹介。

まず一月は椿。墨ではんなり描かれた椿に赤の印が鮮やか。

09calendar01_2

そして私の二月は雨のしずく。

北村太郎の詩集に『冬を追う雨』というのがあったけれど、春の芽吹きを誘う雨でしょ

うか。

09calendar02   

そして、この色を見ただけで今から待ち遠しくなってしまうような四月は、大好きな桜

の季節。わずかに入れられた緑が効いて。

09calendar03

五月は緑萌ゆる季節。

風に揺れて輝く新緑と、地面を多い尽くす草の匂いがしてきそうな・・・

09calendar04_2

六月はやっぱり雨、雨、雨・・・

こどもの頃、泣き虫だった私は雨でもないのに、よくこんな滲んだ視界のなかにいまし

たっけ。

09calendar07

七月はひつじ雲。

ひつじと聞いただけで眠くなっちゃうような、平和な。

09calendar05

八月は海の青と空の青が重なるところ。空の高いところを鳥が飛んで。

この青の滲みが絶妙。

09calendar06

そして十月。

赤錆のような暗い赤と紫が美しいこの印の字は、ぱっとみたときはわかった気でいた

のに、はたしてなんと読むのか。

calligraphyさんのコメントを待つしかないな。

09calendar08

・・・ と、私の拙い写真ではどこまで良さが伝わるかわからないけれど、今年はこんな

感じです。

(個人的に、私が思う)calligraphyさんの素敵なところは、もちろん書家であるから、そ

の書、字の美しさはもちろんなのだけれど、この季節を鮮やかに表現できる色彩感覚

とデザインセンス。今まで私は書って色の無いモノトーンの世界だと思っていた。とこ

ろが違った。たとえ墨一色で描かれていても、描かれたものから色が立ち上がってく

るのは、なんともイマジネーティブで素敵だなぁ、と思います。

私は音楽にしろ洋服にしろアートにしろ、ほんとに好きなものはわずかしかない。

若いときほど人の好き嫌いはなくなったけれど、それでも退屈しないで話していられる

人はやっぱりわずかしかいない。だからそのわずかと出会ったら、大事にしたいなあ

と思います。

calligraphyさん、今年も素敵なカレンダーをありがとう!

また1年、これを手にした方々と見えないところで繋がって、これを見ている間は同じ

時間を共有できそうです。


そして。今年もまた。融通の神さまと言われる穴八幡に行ってきました。

もともとは私が今の生活になってから、お金に困らないようにとの親心で父が毎年暮

れに持って来てくれていた穴八幡のお札。今となってはそれ自体のご利益より、年老

いた父と出かける機会としての意味のほうが大きくなって。

08anahachimangu

御歳77歳の父は、この1年でまたずいぶん衰えてました。

まず足がぜんぜん上がらない。だから歩くのはものすごくゆっくり。

今日は朝の天気予報でも報じられたとおり今年1番の冷え込みで、強い北風が吹き

すさぶなか私は一気にそこを駆け抜けたいようなのだけれど父は遅々として進まず。

「何もこんな日に行かなくたって・・・」と朝電話してみたものの、ジーサンというのは言

い出したら聞かないもので。こんな寒いなか延々長蛇の列を並んだりしてどうなること

かと心配したけれど、ありがたいことに今年は去年の長蛇の列が嘘のように空いてい

て、あっという間にお札をもらうことができました。

前に並んでいたおばさん曰く、「ここへは24回(つまり24年)来てるけど、こんなの初

めて!」だそうです。よかった、よかった confident

今年は、来年も続くであろう不況に負けないために(?)、いつものお札の他に『福銭』

というのも買ってみました。

さて、来年の我が家に一陽来復、なるか。

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2008年12月24日 (水)

今年のクリスマスリース

08christmas_lease_01

けっきょく今年もギリギリになってしまいました。

(といっても去年は土壇場でほしい材料が揃わなくて、いきおい作るのをやめてしまっ

たんですけど。)

毎年、abgelseed さん(彼女の作るリースはほんとに見事!)のように友達の家の分

まで作ってお届けしたい、と志だけは麗しいのだけれど、実際は自分のだけでも精一

杯で、なかなかそんな風にはいかない。昨日、花屋に駆け込んだのはもう夕飯時。

去年、ユーカリの葉っぱでリースを作りたいんだけれど・・・と言ったら、ユーカリは乾く

とあまりきれいじゃないから僕はおすすめしない。と断固と言ったお花屋さん。

もし、どうしてもというならオアシスに挿すのをおすすめします。

・・・ ということで、今年は生花のリースに初挑戦しました。

昨日、私が店に入って行ったときには接客中で、大きな花束を作っていた店主。

アルバイトの男の子を相手に素材をぱぱっと決め、手のあいた店主に直径25センチ

のリースだと、この素材でどれくらいいるかと訊くと、「う~ん、難しいな。僕もオアシス

では2回しか作ったことないから」なんて言うではありませんか!

単にユーカリといってもそれぞれ個体差があって、葉の大きいもの小さいもの、グリー

ンの濃いものグレイッシュなもの、どれにするか選ぶところから始まって、挿し方を検

討して、「やったことないからなんだか見当つかないなぁ。うまくできるかな?」という

私に、店主はいつもながら曖昧なことを言う。でも最後には「きっとうまくいきますよ。

それにやり始めたらきっと楽しいと思う」と言った。

「ユーカリを少し小さくしておきますか?」という店主に、「いえ、ハサミはあるから。帰

ってからすぐに始められるわけじゃないし。これから夕飯作らなきゃ。夜な夜な作りま

す」と言ったら、茎に水を含ませた脱脂綿を巻いてくれた。紙でくるんだ花材をもらっ

て店を出ようとすると、店主店先まで一緒に出てきて「楽しいからって、熱中しすぎて

夜更かししないでくださいね!」なんて言う。ほんとに花が好きな人なんだなあ。好き

を仕事にしてるってだけで彼はいいよ、と思いながら「ありがとう」と手を振った。

そして夕食の後片付けをすませたダイニングテーブルの上に花材を広げ・・・

どれだけの時間やっていたのか憶えてないけど、できあがったときは12時半でした。

さて、『清らかさ』がテーマの今年のリース。

だいたい最初に思い浮かべたイメージどおりにできました。

いかがでしょう?(クリックするとポップアップします。)

08christmas_lease_05

ドアにかけたところ。

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来年こそは愛しいあの方に、もとい、友達の分まで作って届けられるでしょうか?

ともあれ、Very Merry Christmas!xmas

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2008年12月22日 (月)

今年の収穫、キャベツ8個!

08cabbage

先週モーションブルーから夜遅く帰宅すると、キッチンの床に白いビニール袋が2つ、

ゴロゴロと置かれていて、中身を見るとキャベツでした。ぜんぶで3個。

これで今年の娘の収穫はキャベツが8個!

上は翌日、机の上に取り出したところ。

掘り立てでまだ土が付いていて、ところどころ青虫くんがガジガジ齧った跡もあるワイ

ルドなキャベツです。たしか前にキューピー・マヨネーズのコマーシャルだったか『野菜

は美しい』というコピーがあったけれど、そのとおり、野菜は美しい。

この細長い、まるで白菜みたいなのが『みさき』で、

08misaki_2

これが『しんらん』です。

08shinran_01

娘に『しんらん』て、あの親鸞?と訊くと「へ?どのシンラン?」という答が返ってきま

した。くーっ、少しは世界史も勉強してくれよ、担任の教科なんだから、と思う私です。

収穫のときはたいそう嬉しそうに野菜を持って帰ってくる娘ですが、その時期は同じ

野菜ばかり食卓に上るとあって肉食の息子はげんなり。去年は大根で今年はキャベ

ツかよ、といった風情。でも食べたら近所のスーパーで買ってくる野菜とはぜんぜん

違う。野菜本来の味と香りがします。

さっそく、この新鮮なキャベツを使ってランチのパスタを作りました。

キャベツとベーコンのペペロンチーノ。

08cabbage02

「あー、うまかった」と息子。

そして、また翌日の夜はロール・キャベツに。

Roll_cabbage

ロール・キャベツを作るときは、大きめの形のよいキャベツを選んで適当に芯をくりぬ

き、くりぬいた方を下にして大きなお鍋にたっぷり沸かした湯の中に丸ごと入れて数

分茹でます。そうすると葉っぱが切れずに剥がれやすくなるので、1枚1枚はがして芯

の部分を薄く削いで包みます。いつもはトマト仕立てのところを今回はあっさりコンソメ

仕立てに。おいしく出来上がりました。

更にキャベツはヤキソバにラーメンの具にヒレカツの付け合せに、そしてギョーザとな

って、徐々に姿を消していったのでした。

さて、ラストとなる来年の野菜はなんでしょう???

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2008年12月21日 (日)

太陽の誕生日

Sun_catcher_02

今日、冬至。

1年で最も日が短い日。陰極まって陽となる日。一陽来復。

あるサイトの言葉によれば、今日は太陽の誕生日なのだそうだ。

太陽の誕生日。

そんな冬至の今日、窓を磨いてサンキャッチャーを付けた。

サンキャッチャーとはその名の通り、太陽の光を集めて部屋の中に光のエネルギー

を拡散させるためのもの。起源はネイティブ・アメリカンだそうだけれど、欧米では陽

の射す時間が短くなる冬に、少しでも陽の光を取り込むために生まれた習慣だそう。

サンキャッチャーはレインボーキャッチャーとも呼ばれていて、太陽の光が当たると空

間に無数の虹を撒き散らしてくれる。それはただ美しいだけじゃなくて、空間をプラス

のエネルギーで満たし、場を浄化してくれるのだそうだ。

このサンキャッチャー、たいていは人口水晶やスワロフスキー・クリスタルでできたも

のが多いけれど、これは天然水晶でできていて、虹の出方は人口のほうが強いけれ

ど、エネルギー的には天然水晶の方が比べものにならないほど素晴らしいという。

私はことさら水晶に朝陽が当たってできる虹を見るのが好きです。


今日の午前中、燦々と陽の当たるベランダでせっせと窓を磨いていたら、冬至とも思

えないほどの暖かさ。セーターを着ていたらあまりに暑いのですぐに薄手の長袖Tシャ

ツに着替えたけれど、それでも汗をかいてしまったほど。

冬になればなるほどありがたいのがこのお日様のあったかさで、冬至というのはもし

かしたらお日様に感謝する日かもしれない。


ピカピカに磨いた窓ガラスに、キラッキラのサンキャッチャー。

小さな虹とともに Little Luckshine も舞い込みそうな。

Sun_catcher

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2008年12月19日 (金)

贈り物の季節

Okurimono_2

嫌だなあと思いつつも、12月も第3週ともなると徐々に気ぜわしくなってきましたね。

やらなければならないことを頭の中で次々にシュミレーションしているだけでなんだか

疲れてくるという情けなさ。そして今年の年頭に自分に掲げたことがちっともできてな

いまま、また1年が終わろうとしている情けなさ。・・・ で、しおしおのぱぁーになりそう

な今日この頃の私ですが、皆さまお元気でしょうか?

でもこの時期、そんな気分を一瞬にして変えてくれるのが宅配便が届く玄関のチャイ

ムの音と、ポストに届く小包。・・・ 贈り物の季節です。

今週の月曜の夕方、たくさんのDMとともにポストに入っていた小さな小包。

差出人は大阪で働く仕事仲間からで、リボンのかかった包みを開けると、出てきたの

はポコポコした毛糸で編まれたグラディエーション・ブルーがきれいなマフラーでした。

なんと彼女の手編み! 

カラー診断では共に SUMMER の我々。もちろんバッチリ似合いました。

ちょうど今年久しぶりに買った、赤とブルーグレーのネップの入ったツイードのコート

に合わせて。そして、「一緒に送り忘れちゃったんだけど、この切手知ってますか?」

と言って今日送られてきたのは『日本ブラジル交流年』の記念切手。

今年、ボサノヴァが誕生して50年。

日本人がブラジルに移民して100年のブラジル・イヤーでした。

ブラジル好きなら必須でしょ!ってことで送ってくれたこの切手、額装しようと思ったけ

れど全部は無理なので、一部分をアフリカに行ったときに買った水牛を貼った小さな

フォトフレームに入れてみました。ブラジルと言えば、なんたってリオデジャネイロ、コ

パカバーナ海岸から見える砂糖パンの山と、コルコバードの丘のキリスト像でしょう。

私だけの小さなブラジルができあがりました。

Brasil

切手は小さいけれど、いつも目に入るビジュアルというのはパワフルだから、私はこれ

が机の上にある限り、いつだってブラジルを忘れない。いつか私の願いが叶ってきっと

ブラジルに行ける日が来るでしょう。いや、絶対に行く!smile

もうすぐクリスマスxmas

私の部屋の隅でも旅立ちを待っている贈り物がいくつか・・・

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2008年12月18日 (木)

雨の横浜で/J.A.M@Motion Blue YOKOHAMA

0812yokohama

あれはブルーノートから帰って来た夜のこと。

コートを脱いでコンピューターの前に座り電源を入れると、「おかえり」と言って一瞥し

たきり何も言わない息子に「それで良かったのって訊かないの?」と訊いたら、息子

は訊くまでもないでしょうといったクールな風情で「それで良かったの?」と訊いた。

「最悪」と言うと息子は初めてびっくりした顔で「えっ、最悪だったの?」と聞き返した。

それからファーストセットのセットリストでもアップされてないかなと検索していたら、そ

のとき最初に出てきたのがJ.Jazz.Netのプレゼントページだった。ちょっと前までその

日私が行ったライヴをご招待していたらしい。と、見ると今はJ.A.Mのライヴをプレゼン

トしているではないか。「おっ、J.A.Mのライヴにご招待だって。応募してみよう。もし当

たったら一緒に行こうよ。なんだか当りそうな気がする♪」

そんなことを言って何気に応募した翌々日。

ちょうどメーラーを開いているときに『ご当選通知』というのが舞い込んだ。

はりゃ、ほんとに当たってしまった・・・・・・

息子を誘えば、その日は予定があるからと素っ気ない答え。

もともとSOIL&"PIMP"SESSIONS(ソイルアンドピンプセッションズ )が好きだったの

は息子の方で、ソイルよりJ.A.M(ソイルから派生したピアノ・トリオ)のほうが良さそう

だと言ったのも息子なのだ。ところが今年初めてリリースされたJ.A.Mのアルバムを買

って聴いたら、2人とも「これなら普通のジャズ聴いてるほうがいいや」というところで一

致してしまった。J.A.Mはジャズとレゲエとヒップ・ホップとハウスと(キューバあたりの)

ラテンが絶妙に絡み合った音楽をやっていて、いわゆる今のクラブシーンを沸かせて

いる音楽だけあって確かにすごくスタイリッシュでカッコイイ。カッコイイけど、80年代

にいろんなフュージョンを聴いてきた私には特に新味はなかったし、クレイジーなまで

にアウトしていく激しいインプロヴィゼーションが好きな息子には物足りないわけです。

平日の夜に横浜までライヴを聴きに行ける友人は意外と少ない。

・・・ そんなわけで今回も自由業の calligraphy さんを誘って行ってきました。

あいにく昨日は雨だったけれど、予定どおり横浜東口からシーバスに乗る。

上も下もシーバスのデッキから見た、雨でブルーにけぶる横浜の景色です。

0812yokohama_01

横浜駅東口から、途中『みなとみらい』『赤レンガ』に停まって山下公園までわずか

15分。すごい波を立てながら、けっこうなスピードで進んでいく。

夕方な上に雨な上に動いてる上にバスが揺れるので写真はことごとくブレブレ。

しだいに辺りもますます暗くなって・・・

0812yokohama_03

走り始めたときから観光気分で盛り上がっていた私たちだけれど、シーバスは観光だ

けじゃなく、市民の足でもあるらしい。こんなのに乗って毎日通勤だなんてマンハッタ

ンみたいだね~などとノー天気なこと言いつつ・・・ 写真はcalligraphyさん。

0812yokohama_04

さて、赤レンガに着きました。

0812yokohama_05

赤レンガに向かってパシャとやってから後ろを見るとこんなゴージャスな船が。

わずかに見てとれる『ASUKAⅡ』の文字。

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そして暗闇に聳え立つ赤レンガ。

0812yokohama_07

この夜のライヴ会場である赤レンガ3階にあるモーションブルーで先にチェックインし

てから、用事ついでに付近を散歩。歩道橋を降りようとしたらCさんが「ちょっと待って、

赤レンガの全貌を・・・」というので立ち止まる。最近ブログ熱もトーンダウンしてきたの

に写真熱も下ってきて・・・などと言いつつ(雨だというのに)写真を撮る2人。

0812yokohama_08

そして本日のメイン。(着ぐるみを着てプレイするわけではありません。もちろん)

   J.A.M  → You Tube

0812yokohama_09

手短かにライヴの感想を書くと、ライヴだとCDとは違うかなという期待はあったものの

だいたい予想していたとおり。J.A.Mの印象は一言で言ってスタイリッシュ。丈青(じょ

せい)のピアノテクニックはすごい! あんな風にアフロの髪を激しく前後左右に揺

らしながらピアノを弾く人を見たのは初めて。でも気持ちメロウにやりすぎたかな?

とても心地良くはあったけれど、これだと私はBGMになってしまう。聴きながら充分に

食事ができたし、5曲終わってアンコールが始まったと思ったら舟こぐCさん発見!smile

お客の9割は若い子。私たちより上の年代はほんの一握りで、若い子たちはけっこう

盛り上がっていたけど、正直言って私には「若い子はこれで盛り上がるんだ」でした。

彼らはたぶん『JAZZ』ではなく『SOIL』を切り口にこういう音楽に入ってきたわけだけど

でも若い子の中にも潜在的なJAZZリスナーはいるわけで、私はここにいるこの子たち

を(こんな言い方は変かもしれないけど)もっと本当のJAZZの場に引っ張って来れない

かな、なんてことを考えながら割とクールに見た。もっと凄いのにね。

私たちはフロアの真ん中じゃなくて一段上がったサイドにいたのだけれど、最後まで

に広がった空間と距離感は埋まらずにディタッチメントを感じた。もしかしたらそれは

のせいもあって、ふだんイベントやクラブで聴いているような子たちからしたらモーシ

ョン・ブルーでこれを聴くのは新鮮だったかもしれないけれど、およそクラブなんてもの

には縁のない(いい歳の)私たちにはむしろ、クラブで(もっと奔放弾けた)J.A.Mを聴

く方がずっと新鮮でエキサイティングだったかもしれない、と思う。

熱演ではあったけれど、5曲+1曲はあっさりしすぎでした。

ま、そんなけで心地よく眠くなった我々は再び雨の街へ。

0812yokohama_10_2

海の真ん中を通って桜木町へ抜ける、道の途中で見た夜景は圧巻でした。

これで今年のライヴも全て見納め!

0812yokohama_11

右上に写っているのは月のようにも見えるけど月にあらず。

雨の水滴が写っただけです。

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2008年12月16日 (火)

冬のグラミス

08gramis_castle_02

もう夕暮れになってからバラがひとつ咲いているのに気づいた。

斜陽を浴びてピンクに染まるグラミス・キャッスル。

そして、今日の空。

081216sky

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2008年12月14日 (日)

ロストの欠片が、きらきら。

Tokyo_hikou_01_2  Tokyo_hikou_02

今年のいつだったかな、髪を切りながら美容師のJ君が、

「○○さん、『ロスト』って知ってますか?」と訊いた。

「知らないけど、24(トゥエンティーフォー)みたいなヤツ?」と言ったら、

「そうです、それ。オレ今まであの手のドラマって大嫌いだったんですけど、うちに来る

若いお客さんが面白いから見ろ見ろってしつこく言うもんだからこのあいだ見たら」

「面白かった」

「めちゃめちゃ・・・。もうすっかりハマりましたよ」

J君は笑って、それで、と言った。

「ロストに出てくる女の子が○○さんにそっくりなんですよ。いつも出てくると、○○さん

だー、って言いながら見てます(笑)」

「何それ。女の子って。いくつくらいの? やだなぁ・・・」

「それが19くらいの年端もいかない女の子なんですけどね、これが似てるんですよ」

こんど見てください、とJ君は言い、私は「ふぅ~ん・・・・」と不審気な返事をして終わっ

た。19の女の子。それに、よりにもよって『ロスト』か。ふん。

だけど似てると言われたらやっぱり少しは気になるから、いちど見ようとは思ってるん

だけれど、なかなかTVの前に座ってられない近ごろの私です。

土曜日、プールから帰ってポストを見たら、ヤフオクで4枚まとめて安く買ったオリジナ

ルラヴのCDが届いていた。息子に開封してもらって「好きなのを聴いていいよ」と言っ

たら、「東京飛行」をかけた。2人してスピーカーを背にしてコンピュータのブラウザを

見ていて、音が出てくるなり「うひゃあー、なんだこれ」と思った。

1曲めから思いきりイカレてます、壊れてます、うらぶれてます、やさぐれてます、ホン

キートンクピアノ。でもって意図的、確信犯的にレトロなサウンド作り・・・。

昔の昭和歌謡みたいにやさぐれたレトロなギターに田島のひねくれた突き刺すような

ヴォーカル、ギザギザのサウンドに時折り予測なく生身の柔らかな甘い感情(メロ)が

入ってきて、寒々とした冬空に失われた夏の欠片がきらきら・・・、これヤバイです。

なんだか苦しくなってきた。ぐ・ぐるじぃ・・・と言いながら聴いていて、気づいたらその

時はもうすっかり田島の手の内です。後期ビートルズを思わせる曲あり、エゴラッピン

がやってもいいようなラテン・ソングあり、東京事変の椎名林檎が歌ったらぴったりな

曲あり。松本健一もこのアルバムでは1曲ながら、田島の狂った情熱に応えるような

クレイジーなサックスを吹いてます。それにジョンしかり、ギター弾きながら歌うヴォー

カリストってギタリストとしては見過ごされがちだけど、田島がまたいいギター弾いてる

んだよね。タイコはいつもながらいいし、自暴自棄もここまで突き抜けてやられたら、

むしろ気持ちいいってくらいのもんだ。

東京生まれで東京大好きの私としては『東京飛行』というこのタイトル、それにぴった

りな田島のくさくさした顔のモノクロームのジャケットだけでもヤラレタと思ったのだけ

れど、これめちゃくちゃカッコイイです。大人の男の骨太の音楽やってます。

セールス的には好き勝手やりすぎて(?)Amazonに最新タイトルさえないオリジナル

ラヴだけど、田島見事に健在!

Tokyo_hikou_2

このアルバムがリリースされたのは2006年。

Sちゃんは当然のことながらその後に行われた東京飛行ライヴ行ったのだそうだ。

久しぶりのライヴ、しかもアルバムは完璧。ずっと追いかけてきたコアなファンとしては

いやがうえにも期待が高まるなか、でもライヴは最低だった。

「最低って、どう最低だったの?」と私が訊くと、「ジャケットの写真見たでしょ?」

つまり、と彼女が言いかけて、「負け犬」と私がすかさず言った。

「そう。もう滅茶苦茶引きずってる感じでさ、見てられなかったよ」

それで彼女の下の娘(中学時代に吹奏楽部で本気でサックス3年やった娘)は、もう

田島のことが大嫌いになって2度と聴かなくなってしまったそうだ。

子供は大人なんかよりずっと正直で鋭くて容赦がないから。下手な哀れみの情やセン

チメンタリズムなんか持ち合わせてないし、スパッと切るからね。

そう言ったら息子は「あんなガキにこの音楽の何がわかるんだよ」なーんて言っていた

けれど、それは私が息子によく思うことでもあって。わかる、ってことはおおかた経験

からくることだから、わからないうちはわからないでもいいんじゃないかと私は思う。

そういえば、ドラマーのYちゃんは「オレ、田島きらい」って言ってたな。「なんで?」と訊

いたら「人間が」と。これだけ尖ってれば人とぶつかることも多いだろうし、良い時と悪

い時じゃ天と地みたいに違うんだろうし、人の好き嫌いも激しそうだしな。

でも(今は知らないけど)ちょっと前の吉井和哉だってきっと会ったらヤなヤツなんだろ

うなぁと思っていたけど、ラジオから『JAM』が流れてきたときにはまるで神さまみたい

だと思ったもんな。この才能はしょうがないよ。

それにいつだって、好きになったらしょうがない。

オリジナルラヴの古いアルバムのライナーを見ていた息子が、「もしかしたら日本の

ポップスで1番すごいのってオリジナルラヴかもしれないな」とポツっと言った。

うん。そう思うよ。少なくとも田島貴男は間違いなく今の日本のポップスで1番クリエイ

ティブなミュージシャンだと思う。できることなら今の妙になよなよ・やわやわ・あまあま

した、どれを聴いても見分けがつかないようなヒットチャートをぶっ壊してほしい。

大人のフライトは苦くて甘い。ちょっとだけ希望もある。

1年の記憶が切れ切れに舞うこの時期に『東京飛行』を聴くのは悪くない。

なんたって全編通してスタジオ録音とは思えないくらい、まるでライヴで歌ってるような

田島のノリノリのテンションがサイコー! ロッキン・オンの渋谷陽一も絶賛の1枚。

気持ちよく自暴自棄になりたいときにおすすめ!

Tokyo_hikou_01_2

東京飛行 / オリジナル・ラヴ

01.ジェンダー

02.オセロ

03.2度目のトリック

04.髑髏(されこうべ)

05.カフカの城

06.13号室からの眺め

07.明日の神話

08.ZIGZAG

09.夜とアドリブ

10.遊びたがり

11.エクトプラズム、飛行

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2008年12月11日 (木)

彼女のピアノ

Piano

去年、下の娘が学校の畑で作っていたのは大根、今季はキャベツです。

おととい学校から帰ると「今日はお土産があるよ~」と言って(私はこう言われるのが

好きです。こどもの頃からconfident)娘がにこにこしながら差し出した袋の中には、生まれた

ての赤ん坊の頭みたいな(つまり縦に細長いの)大きなキャベツが2個!

それを、家ではまるまる2個のキャベツをすぐに完食は無理だからと友達の家に1個

持って行くついでに、友達が最近買ったばかりのピアノを見せてもらいました。

先月だったか彼女をライヴに誘ったら「いまピアノ買おうと思ってるからお金使えない

んだ」の返事。「あの狭い部屋にピアノ?!どこに置くの?」と訊いたら、「いまキーボ

ードが置いてある場所に置こうと思うんだけどさ。アップライトでも○○式(2人とも忘れ

た)ってのがあって、それならなんとか置けそうなんだ」。

・・・ ってことで彼女が買ったピアノ。

ヤマハの中古の28年物のウォルナット製のアップライト。

いろいろ制限のある条件のなかで見せてもらった中では、1番柔らかい音色が気に入

ったのだとか。あたたかい木目がいい感じです。

昔からアコースティックにこだわってきた彼女、「そういう私が今までピアノを身近に置

こうと思わなかったこと自体、どうかしてるよね」なんて言っていたけれど、それだけ今

まで音楽以外のことに追われてきたってことなんでしょう。

写真は私が「モーツァルトのピアノソナタとか弾ける?」と訊いたら「ベートーヴェンな

ら!」と言って弾いているところです。

そのうち演奏会付きディナー(??)に招待されるかも!smile

そうそう、音楽と言えば今日、別の友人から『悲しいお知らせがあります』とメールがき

ました。先月2日の公演が中止になって今月14日に振り替え公演をやる予定だった

ジョアン・ジルベルト来日コンサートが、ついに中止になりました。チケットを買ったイー

プラスのサイトにはこんなお詫びのお知らせが。



  お客様各位

  12月13日(土) 、14日(日) 東京国際フォーラム ホールA にて予定しておりま

  した「ジョアン・ジルベルト / 50 Years of BOSSA NOVA」公演は、来日に向け腰

   痛治療を続けて参りましたが、ブラジル-日本間の長距離渡航が可能になるま

  で回復せず、やむを得ず中止させて頂く事となりました。

  公演を楽しみにお待ち頂いておりました皆様には、度重なるご迷惑をお掛け致し

     ます事を深くお詫び申し上げます。
                             平成20年12月10日   主催一同



腰痛か ・・・。

最近あちこち痛いと言ってる77歳の父のことを考えればいたしかたのないことだし、

なんといっても日本とブラジルは遠い! トランジットを入れたらゆうに20数時間は

かかることを思えば、そりゃ無理だろうと思う。今年が最後の公演になるかと思って

いたけど、来年はどうなるかなあ?

それにしても公演3日前になっての中止。

これって招聘元関係者にとってはイタイだろうなあ・・・

・・・ というわけで私は週末のライヴの予定がなくなり、スイミング&バラの植え替えで

終わりそうです。ふぅ。

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2008年12月 8日 (月)

熱をもらった。

Kugutsusou

まるでコクピットのように密閉された、鉄と石でできたくぐつ草の重い重い扉を開くと、

彼女は火の気のない暖炉のそばの席に座っていた。

Sちゃんにリクエストしていたオリジナル・ラヴの『ムーンストーン』をもらったのは、夏

の花火大会の夜のこと。田島貴男が離婚直後に作ったらしいそのアルバムを聴いた

感想は、「相当きてるよなぁ」だった。つまり彼もまた手負いの身になったってことで、

これは経験した者にしかわからないことだろうな。特にこのアルバムの『守護天使』は

その頃の自分の気持ちにもリンクした。以来、私と息子はこのアルバムがとても気に

入ってよく聴いているのだけれど、特にサックスが良くて、「いいサックスだな」「直さん

系だね」なんて会話をして、この松本健一というサックスプレイヤーのバイオグラフィー

を調べたら、驚いたことにホット・ミュージックで教えていることがわかって、おまけに

最近になって松本さんは直さんの弟子だよ、なんてことも聞いて、また好きなものが繋

がった気がしていた。フリーっぽい音がポップスの中に違和感なく昇華しているのは、

田島のセンスのなせる技か。ハート・ブレイカーの切ないアルバム。

離婚後、私が経済的不安よりも怖れたのは精神的に落っこちることで、必要以上に

心の琴線を揺さぶられたり感情的にブレたりしないために、その手のことを誘発しそ

うな映画やドラマ、小説なんかは日常から一切オミットしていたのだけれど、Sちゃん

の場合は音楽だった。離婚後、音楽がまったく聴けなくなった。Sちゃんにとっては生

活における唯一の楽しみで、あれほど好きだった音楽なのに。

先日そのSちゃんから少々悲痛なメールをもらったときには、どうしたものかと考えた。

私としては薄暗くてあったかくてインティメートな大人の隠れ家みたいなところに滑り込

んで、彼女の話を聴くことくらいがすぐに思い浮かんだけれど、それだけでいいの?

・・・ 結局、松本健一のサックスが好きならきっと好きだろうと思っていくつかの音源と

ともに竹内直さんのCDを送ってライヴに誘ったところ、「行きます!」と返事がきた。

くぐつで会ったときに「聴いた?」と訊くと、「うん。聴いたよ。やさしい音だね」とSちゃ

んは言った。やさしい音か。それはいいな。

そして昨夜も、「サムタイムなんていったい何年ぶりだろう?」と、このあいだも聞いた

ばかりの台詞を聞きながら、サムタイムのドアを押した。

081207naosan

081204naosan_01_3

いつもここでは同じような写真をアップしてるけれど、昨日の直さんも凄かった。

「1曲めからこんなに演っちゃってだいじょぶなんですか??」というくらい吹きまくって

あんなに踊るように全身で吹く直さんを見たのは私は去年の横浜JAZZフェス以来の

ような気がする。なんという力の入れよう。それで私は、昨日はそのテンションが解け

てメルティングな音に変わった瞬間、3曲めで ・・・・・・ 落ちました。

お酒がまわるように一気に酔っ払ってしまった。

ファースト・セットが直さんがアフリカに行ったときの印象を綴った賑やかで楽しい曲

『I MET WAGAN』で終わると、Sちゃんが「いやあー、楽しい!」と言った。最近はサッ

カーにすっかりハマってる彼女、「こんな気持ちは初めてサッカー観戦したとき以来

だあ!」って。そして「ドラムはツボだった」「ジャズって色っぽい音楽だねぇ」とも・・・

おお~、よかった、よかった! やっぱり類は友を呼ぶ、だね。

私が初めて直さんバンドを聴いたときだって、江藤さんのドラムに釘付けになっちゃっ

たもんな。それから『39』における清水絵理子さんの右手も凄かった。すごい速さ!

峰さんのレギュラー・メンバーになって、ますます腕に磨きをかけている絵理子さん。

2セットが終わってカウンター席が空いたら直さんの後ろに中学生くらいのかわいらし

い女の子が座って直さんが優しく話しかけていたから、私はてっきりまた直さんのお嬢

さんかと思ってしまったのだけれど、それは絵理子さんの生徒さんだったそうです。

081207erikosan

下はフルートで『武田の子守唄』を演奏している直さん。

直さんはほんとにこういう日本の旋律の歌いまわしが最高で、このときの俵山さんの

ベースも際立ってよかった。

081207naosan_01

昨日は直さんのボルテージの高さもさることながら、私もかなりテンションが上がって

しまって、ほとんど何をやったのかぶっ飛んでしまったのだけれど、珍しいところでは

『チャイコフスキーの5番』、季節柄か山下達郎の『クリスマス・イヴ』など。チャイコフ

スキーはよかった。それでサムタイムのサイトには昨日は2ステージと書いてあった

から、週末は終電が早いからかと思っていたのに、なんと3ステージまでやりました。

会ってからいろいろ話したことは話したけれど、肝心なことは何も聞いてない気がして

休憩時間に「そういえば何か話したいことあるんじゃなかったっけ」と訊いたらSちゃん

「ありすぎて、どこから話したらいいかわからないや」と。それは次に持ち越した。

3セットの始まりは私の好きなステラ(直さんのフレージングを真似てよく口笛で吹きま

す)、『ロータス・ブラッサム』を聴きながら静かにコートを着て、それが終わったところで

終電の時間があるので後ろ髪引かれつつ退散。昨夜も熱をもらった。

けっきょく、私はあそこに熱をもらいに行ってるんだと思う。

そして、それはSちゃんにも伝わったようだ。

サムタイムを出ると外はすっかり冷え込んで息が白かったけれど、すっかり温まった

身体にはそれさえ心地よく、私たちは元気に握手してそれぞれの方向に向かった。

昨夜もとてもしあわせな気持ちで。

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2008年12月 7日 (日)

ルイさんの白バラ

08ruisannobara

すごい寒波なんてものではなかったけれど、かなり冷え込んだ今日の午後、ルイさん

が自分で育てたバラのチビ苗を持って来てくれた。

我が家は晴れた日は日当たりがいいのとウォームビズという名の節約で、まだスポ

ット的にしか暖房してないのだけれど、寒がりのルイさんのために部屋を温めて、甘

いものを用意して待っていると、案の定「寒い、寒い」と言いながらやってきた。

もらったのは上のチビ苗。

これが大きくなって花が咲くのはとうぶん先のことになると思うけれど、咲いたらきれい

な白バラです。バラの名前は企業秘密。見事咲いたらまたアップします。

ルイさん、寒いと言いながらももうベランダの70鉢のバラ、全ての植え替えを済ませ

たそうです。信じられない。私はまだ手つかずです。(あぁ・・・!)それで、いらなくなっ

た土はどうしてるんです?と聞いたら、「捨てます」とキッパリ。ゆうに大きなゴミ袋5つ

分の土をマンションの上から下まで運んで捨てたそうな。Oh my god !

私も早くやらねば。

そして、甘いもの好きのルイさんから今年も甘いものをもらった。

Winter_sweet

ミスター・ドーナッツのクリスマス期間限定モンブランツリー。

さすがルイさんのスイーツだけあって、めちゃくちゃ甘かった・・・

私はルイさんに「充分オヤジです」と言われようが、おいしい焼き鳥が食べたい。

芋焼酎だってコップ半分(いや3分の1)は飲みたいです。

しかして、こんなこと書いてる記事がバラ日記なのか???

でもバラの日々は続くのです、まだまだ延々と・・・

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2008年12月 6日 (土)

そしてまた晴れ

0812hare

朝起きたら今日は気持ちよく晴れた。

12月の朝とも思えないあたたかさ。

昨日の激しい風で折れてしまったバラの枝を整理して、木酢液を散布する。

たちまち広がる燻炭の匂い。

今日は泳ぐには2時間ばかし寝が足りないけど、頑張らずに Take it easy でいこう。

足もとには昨日の風で花びらが傷んでしまった赤いバラ。

0812hare_02

追記:

プール帰りに見上げた街路樹と空。

2週間前には紅葉した葉っぱがまだいっぱい付いていたのに、もうこれか。

0812sora

スイミングは今月からまたTコーチに変わって、いつもと同じ50分が別物になる。

今日は(たぶん、いつまでたってもみんなちゃんとできないから)バタフライを基本に

帰ってやりましょう、ということで、アップとダウン以外はほぼバタフライのみ。

腰を落とさないためのポジショニングを、忘れないうちにここに書いておこう。

基本は3点。まずキックは下に打つことよりアップに力点を置く。常に脚をアップさせる

ことで腰の位置が高くなって身体が沈まない。呼吸は無呼吸で泳いだときの態勢の

まま、口がわずかに水面に出るくらいの感じでする。身体が反って顎が上がると下半

身が沈むから。そしてプルは手で水を掻こうとしないで肩をまわして重心を前に持って

いき、できるだけ遠くにエントリーすること。『肩とか太腿とかの大きな筋肉を、力を入

れずに使うことで、より楽に泳げる』。そのとき肘は外を向いていて、肘から指先まで

は1枚の板のようにまっすぐ。手のひらで水をキャッチしたら、指先を下に向けて身体

を前に押し出すように掻く。う~ん ・・・ いつも理論だけは頭に入ってるんだけどなぁ。

問題なのは4種目どれにしてもみんなから拍手されるほどキレイに泳げた記憶だけ

が残っていて、身体はすっかりそれを忘れちゃってるってことだ。つまり、そんな記憶

はぜんぜん無意味ってこと。今に集中しないとね。

毎日泳いでるという翠ちゃんはもうバタフライは上手くなったろうか?

帰って遅いランチを食べていたら、夕方の空はピンクとブルーのランデヴー。

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心がほわんheart としちゃいそうな。

でも明日からすごい寒波が来るらしい。

みんな風邪ひかないでね!

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2008年12月 5日 (金)

まるで嵐みたいな

0812arashi

ものすごい風の唸り声のなか外に出て行ったら

一瞬のうちにバタバタとベランダのバラを濡らした雨はもうやんでいて

まるで春の嵐のようなあったかさ!

空を見上げたら灰色の雲が激しい早さで流れていて

それは止まることを知らず

まるで人の思いのようだ

私の思いも

激しい風に切れ切れになって飛んでゆくんだ

空の高いところではHEAVENの光

君を照らして

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2008年12月 4日 (木)

昨日サムタイムで。

0812akiyamasan_02

人の縁ていうのは不思議なもんです。

秋山さんのニュー・アルバム、『Dr.Rain』のジャケットを手伝うことになったのがきっか

けで、実際に会うことになったブロガー友達のカルロスさん。

後から思えば彼がこのブログに来たのは30年来のファンだった秋山さんに出会うた

めだったのだろうし、今後も何らかの形で続いていきそうなお2人の関係を見ると、

私はその橋渡しをする役目だったんだろうなぁ、と思う。そして自分について言えば、

無類の音楽好きだったことで、その感覚を秋山さんが気に入ってくれて素人の私に

ジャケットの写真をまかせる、なんてことにもなったのだと思う。

私は『人がどうしても欲しいと思っているものは必ず手に入れることができる』と信じて

いる人間で、だからいま私が手に入れられてないものがあるとすれば、それは私が

心底欲しいと思っていないか、あるいは求め方が足りないからなんじゃないかと、これ

を書きながら自分に言ったりしています。

そうい意味では最も好きなもの(音楽)からちょっと離れてでも、そっちを掬いあげなき

ゃならないんじゃないかと・・・

息子が音楽をやっている環境では、それもなかなか難しいけれど。

0812akiyamasan

昨日はそのカルロスさんと「今年の締めにしようぜ」ってことで、息子と3人でサムタ

イムの秋山さんのライヴに行った。

上は『Dr.Rain』のアルバムの中から、『Wailing Wall』を歌う秋山さんです。

この曲が始まったとき、「この歌、好きなんだよね」とカルロスさんが言った。

「秋山さんの歌いいよね」「泣けるんでしょ? お泣き」なんちゅー会話をして。


昨日のライヴはいいライヴだった。

秋山さんはとても力の入った演奏だったし、メンバーのみんながそれぞれナイス・サ

ポートで秋山さんの音楽を作ろうとしているのがわかって、そういうのって聴いてる側

にもちゃんと伝わるよなぁと思う。

・・・ 私にはそれだけで充分でした。

息子と2人で引きとめたのにカルロスさんはファースト・セットで帰っちゃったけど、セカ

ンド・セットの終わりは『You Are The One』で(私はこっちのほうが泣ける)、なんだか

すっかりしみじみしてしまった。秋山さんはライヴを賑やかに終わるより、静かに終わ

るのが好きなんだそうです。静かな余韻、その人の気配とか微かな足音を残して・・・

って感じでしょうか。それも秋山さんらしい、かな。

年が明けるとまたひとつ年をとる秋山さん。

こういうこと言うとまたうるさがられるんでしょうけど、ちょっとは健康のことも考えて、

来年もまたいいライヴをやってほしいなと思います。

この日のメンバーは、後ろ姿のドラマー、力武 誠、秋山 一将(g)、工藤 精(b)、

竹内 直(ts)、ピアノの清水くるみさんでした。

0812akiyamasan_01

話のわからなかった方はぜひ『Dr.Rain』を聴いてくださいな。

そして以前、ブログでも紹介した秋山さんの幻のデビューアルバム『Dig My Style

が初CD化されて、ただいまオンラインショップTASCAで好評発売中です。

ジャケットもCD用にカルロスさんの手が入ってリニューアルされた、スペシャル・リミ

テッド・エディション! 待ってたアナタ、そう、アナタです!(わかるよね?)

そして初めて聴くあなたも。ぜひ。一家に1枚! 

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2008年12月 1日 (月)

今宵のみかづき

081201mikaduki_02

12月になった。師走。

泣いても笑っても今年もあとひと月で終わり。

できることなら妙に気ぜわしい年の瀬のピリピリした喧騒に巻き込まれることなく、

この月みたいに飄々と空にぽっかり浮かんでいたい、と思う。

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