« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

2008年11月30日 (日)

11月最後の表参道で

08november

いつものワンパターンながら、スパイラルビルで待ち合わせた。

あいにく体調はいまひとつだったけれど、自由ならざる主婦のMちゃんと1年ぶりに

ブルーノートに行けるとあって、とてもハッピーな気分で。

スパイラルの2階もすっかりクリスマスのディスプレイ。

08november_01

外に出ればすっかり暗くなった空に、紀伊国屋のクリスマス・イルミネーションが。

(赤と緑の分量が逆だったらイチゴ!)

08november_02

雑貨屋マディのショーウィンドーを撮ったら、クリスマスのインテリアを選ぶカップルの

姿が写っていた。この時期、街にしあわせなカップルがあふれるのもいいよね confident

08november_07

ブルーノート前の舗道にもイルミネーション・ツリーが飾られて。

08november_04

そして今夜のライヴ・メニューは、先日ここでもご紹介した、テリ・リン・キャリントン・

グループ・フィーチャリング・エスペランザ・スポルディングです。

08november_06

高まる期待を抑えつつ、クリスマス・ガーランドの飾られた扉を押して入ると、そこに

はすでにたくさんの人が。チェックインを済ませてドーナツ盤の形のチケットをもらい、

会場時間とともに中へ。

0811blue_note_01

軽い食事をしながらお喋りしていると会場が暗くなって、見ればメンバーが入場してく

る。シルエットだけでもエスペランサとわかるヘアスタイル(すげー頭!)。

俄かに沸き起こるどよめきと歓声と拍手。

ステージに上がってウッドベースを抱えたエスペランサ・スポルディングは思ってたよ

りずっと小柄でスレンダー。ちっちゃいお顔がキュート! かわいい!!

さてオープニングは何を、と期待したら、音を出した瞬間あれ???と思った。

CDの1曲めと同様、ライヴのオープニングって大事。できれば最初の瞬間でハートを

鷲掴みにしてほしいと思うのだけれど、始まったのはマイナーで地味なジャズ。

はぁー、そうきましたか、と思いながら3曲立て続けに。

最初の疑問符が解けないまま長すぎるイントロのような3曲が終わって、さぁそろそろ

始まるかと思ったときに同一線上の音が出てきたときは耳を疑った。私の期待が落

胆に変わるまでの時間はそう無かったと思う。友人の反応も見ていたら歴然で、僅か

な間隙を縫って私が友人に最初に言ったのは、「すごく退屈なピアノとサックス」、だっ

た。信じられない。今まであんなに歌心のない(ハートがまるで感じられない)無機質

なサックスの音を聴いたのは初めてだ。まるでプログラムをただこなしているだけみ

たいな。それに失語症みたいに歌わないピアノ。メロ楽器がそれだからメロディーな

んてものを感じられるわけもなく、延々と単調なリズム・セクションを聴かせられてい

るだけ。曲の間にたまに入るテリ・リンの愛想のないMC。彼女のリーダー・バンドだ

から仕方ないのかもしれないけれど、長すぎるドラム・ソロ。

テリ・リンは独善的で、メンバー内のコミュニケーションが上手くいってないのは、途中

次にやる曲がわからずにエスペランサとサックスのゲイリー・トーマスが顔を見合わせ

ていて、エスペランサが1人で叩き続けるテリ・リンのスコアを覗き込んでいたのを見

ても明らか。結局、エスペランサが歌ったのは1曲だけ。しかもテリ・リンの好きなミュ

ージシャンの曲を彼女とデュエットする形でわずかなパートを歌っただけで、ベースを

弾きながら縦横無尽に弾けるように歌うあのセイレーン・ヴォイスを聴けることはつい

になかった。それはエスペランサ目当てで来たオーディエンスの誰もが落胆したところ

だろうと思う。実に残念!

自分の出す1音1音に鋭く反応しながら踊るように演奏するエスペランサ・スポルディ

ングの演奏スタイルは実に独特で、「まるでベースと一体になっているみたいだった」

と友人は言い、彼女のスター性は凄いし、それが見られただけでもよかったと言って

くれたけれど、「途中で出たらチャージが半分になるっていうならとっくに出てた」と私

が言ったら友人も「私も!」と同意した。少なくとも自分1人だったら途中で帰っていた

と思う。サックスの音って大きいだけに、それが無機質で聴けないとなったらそれ以上

聴くのは苦痛なだけ。私は途中から目をつぶって寝てしまったから知らなかったけれ

ど、実際途中で帰ってしまった人もいたらしい。バッキングをやらせるだけならエスペ

ランサじゃなくてもよかったと思うし、フィーチュアーというならきちんとフィーチュアー

してください、と思う。あきらかに彼らが問題を抱えていたのは確かだろうけど、ライヴ

は一期一会。いつでも好きなときに来られるってわけじゃないブルーノートに、カルロ

ス・リラでもディー・ディー・ブリッジウォーターでもパットでもサンヴォーンでもなくあな

たを選んで来たのだから、ちゃんとやってほしい。と、熱く語り、ではなく、熱く怒りな

がら、ライヴであったまるどころかすっかり冷え切った身体でカフェ・レジュに駆け込

んだのでした。明日以降なんとか立て直して良いライヴにしてくれることを祈る。

そして願わくはエスペランサが、私がひと目惚れしたピアニスト、レオ・ジェノベーゼ

含む自身のバンド引っさげて、再来日することを期待したい。

できればこの次はブルーノートじゃなくて。

08november_03

でも今日つくづく思ったのは、自分が家の中でも外でも実にいい音を聴いてるんだって

こと。何も凄いのは外タレばかりじゃない。日本にだってスーパー・ギタリストやスーパ

ー・サックス・プレイヤーやスーパー・ベーシストはいるのよ。

日本JAZZ勢がんばれ!

| | コメント (0)

2008年11月29日 (土)

今年のフレンチさん。

08new_roses

数日ぶりに朝から晴れてベランダが暖かかったので、今日はバラの植え付けをした。

実は先月のうちに届いていたこの秋のニューカマー、フレンチローズ4株。

今年はこの4つです。

08new_roses_01_2

08new_roses_02_2   

08new_roses_04

08new_roses_03

ひとつめのアマンディーヌ・シャネルは、『匂いのいい花束。』というブログをやってい

て、自宅の屋上バルコニーでオリジナルのバラ含む1000本のバラを育ててらっしゃ

るブノワ。さんのブログにいつか、オリジナルのバラとともにアップされていたのを見

て、そのあまりの素敵さに思わず買ってしまったバラ。ブノワ。さんオリジナルのバラ

もとても素敵だったけれど、そちらは手に入れようがないので。

2つめは前から気になっていたバラなれど、大きくなるクライマー(つるバラ)は狭い

ベランダ・ガーデンでは扱いずらいと今まで諦めていたナエマ。フレグランスさん

よれば剪定によって鉢植えでも充分に育てられるということなのでトライ。なんともい

えないアプリコットピンクの可憐さと大人っぽさが混じりあった独特の雰囲気が◎。

3つめは何度か写真で見るうちに好きになったソニア・リキエル。整った花形とイング

リッシュにはないどこかドラマチックな雰囲気は、やっぱりソニア・リキエル?

そして以上3株でオーダーしたところ、4株なら箱代・梱包料が無料になってお得です

よ、とナーセリーからメールがきたので(いつもそれで増えてしまうの)、それなら、と

加えた1本が最後のフローレンス・ディラットレ。これもまたイングリッシュにはない白

に近いごく淡い薄紫が可憐なバラ。

これで我が家のフレンチ・ローズは先発のシャンタル・メリュー、オルソラ・スピノーラ

マダム・フィガロに続いて全部で7本。イングリッシュと同じになった。今年も何鉢か

友達にあげたので鉢数的には減っているものの、イングリッシュもフレンチも大きく

なることを考えると、う~ん、これですでにキャパシティ・オーバーか、とぼーぼーに

伸び放題のイングリッシュローズを見ながら思う。

しっかし、今日久しぶりに14リットル入りのバラ土を買って4階まで持って上がったら

すごく重かった ・・・ weep イングリッシュが植わっている鉢は全部10号鉢だし、ベラン

ダ中の鉢を全部植え替えることを考えたら、考えただけでクラクラする ・・・ wobbly

それで去年はメゲてしまったのだけれど、植え替えしないと花が良くないことはわか

っていても(今年はかなり駄目でした)、もう毎年の植え替えは無理かなあ ・・・

下は花びらがくるくる縮こまって咲いたルイ14世。11月の光のなかで。

08louis_xiv02

| | コメント (8)

2008年11月27日 (木)

忙しい冬の朝の助っ人

Tfal

あなたが朝起きて1番にすることは何ですか?

私が朝起きて1番にすることはキッチンに行ってヤカンにお湯を沸かすことです。

冬の朝は水が冷たいからお湯がなかなか沸かない。

お湯が沸くまでの間、ヤカンが載っていないもう片方のガスコンロではお弁当に入れ

るインゲンをゆでたり卵焼きを焼いたり、はたまた朝食のスパニッシュオムレツを焼い

たりと、実に忙しい。それで、ずいぶん前に知り合いのブロガーさんが紹介して気にな

っていたティファールの電気ケトルをついに買うことにしました。というより今年の夏突

如壊れた冷蔵庫を急遽ヨドバシ・ドットコムで買ったときにもらったポイントがちょうど

その電気ケトルの価格と同じくらいだったの。ラッキ~♪

さて、人が何かを買うと決めるときに必要なものは何か?

・・・ 私の場合、わかりやすいロジックです。特に実用品であればあるほど。

デザインがかわいくて、カップ1杯分のお湯がわずか50秒で沸くことが売りのティファ

ールだけど、実はティファールってけっこう機種がいろいろあって、パッと見ではちょっ

とデザインが違うくらいで、機能的にはどこがどう違うのかよくわからない。それでメー

カーのホームページで機能を比較してから私が買ったのは、ティファールの1番新し

いモデル、イディリス・プラス。どこが違うって、ここが違うの。

Tfal_02

そう、初めて60分の保温機能が付いたんです。

今まで気になっていながら買わなかった私が今回買うと決めた理由はこれ。

これなら忙しい朝だけじゃなくて、夕飯が済んでのんびりお茶を飲んでいるときに、も

う1杯おかわりが欲しくなってもOKですよね。

でもってティファール・デビューだった今朝。強力な助っ人になるはずだったのに問題

が・・・。実はお湯を沸かしている途中で2回ブレーカーが落ちました。が~ん!・・・・

ティファール、お湯が沸くのはマックス1リットルでもわずか数分だけれど、その数分

間は一気に電力消費するらしい。15A・100Vのコンセント単独使用はクリアしてい

たものの、同じ部屋でテレビと電子レンジを使っていたのがまずかったみたいです。

朝は電源もビジーだからなぁ。明日からは時間差で使うことを考えなきゃですね。

それにつけても保温あり・なしを選べるのは便利です。

すっかりティファールの宣伝みたいになったけど、これは宣伝にあらず。

今まで誰かが家に来ると、珈琲をいれるのにまずヤカンにお湯を沸かすことから始ま

って、その間待たせてしまっていたのだけれど、これからはお待たせしない私です。

冬の寒い日にあったかいお茶を飲みたいと思ったら、すぐにお湯が沸く。

これもちっちゃいけれど確かなしあわせheart

Tfal_01

外は11月の冷たい雨だ。

いま私のベランダで咲いているのはミニチュア・ローズくらいです。

08mini_bara

| | コメント (4)

2008年11月23日 (日)

人がコミットメントする理由

Tw

勤労感謝の日に急遽、仕事になってしまった。

久しぶりにスーツに袖を通したらひどく窮屈に感じる。

この細い私が着て肩がきついポール・スミスのサイズ40ってどうよ?と思いながら、

私の最も嫌いな休日の渋谷へ向かう。スクランブル交差点を渡ったところでたむろし

ている路上喫煙者の煙を避けるようにして道玄坂へ。

人がその人生の中で本気でコミットメントする理由はいろいろあると思うけれど、その

人は「とにかく私は痩せたいの。そして健康になりたいの」と言った。「私はいま64で

すけれど、充分に若いし、人生はやり直せる。やりたいこともまだまだたくさんある」

素晴らしい! そういう考えにはついていける! 諦めない人は大好きだ。

そういう人なら私だって力の出し甲斐もあるってもんだ!

「でも」と、彼女は私と2人だけになると言った。

「私が痩せたい本当の理由は、恋がしたいの」

そして、「くだらない理由だけれど」と付け加えた。

全然くだらない理由なんかじゃありません、と私は言った。他のどんな理由より、そう

いう理由がもっとも強い原動力になる。そういう理由なら必ず成功できる。

そして私は実際に彼女が劇的に良くなるだろうことをその瞬間に確信した。

そして、それを聞いた私の方こそ少し考えを改めなきゃならないんじゃないかと思いな

がら、そこを出た。最近、自分に足りなかったのは努力することなんじゃないかと思い

始めていたところだったし。

それまでスポーツに無縁だった私がスイミング・クラブに行くことにしたのは、ちょうど

40になったときで、まわりにあまりにも美しくない50代の女性がたくさんいて、私は

絶対ああはなりたくない!と強く思ったのと、私の人生はタフにでもならなけりゃ身が

もたない、と思ったせいだった。もう少し補足すると、何も(スポーツを)しないで50に

なることに、強い危機感を覚えていたせいだった。

私のクラブにも子供の頃から泳いだ経験が全く無い状態で、60とか70で、全くのカ

ナヅチから水泳を始めた人がたくさんいる。信じられない。そうじゃなくても女の人は

太ってるとか痩せてるとかいう理由で人前に自分の水着姿なんかさらしたくないって

人がほとんどなのに。その最初の勇気たるや讃えるに値する、と私は思う。

しかも自分が64になったとき、「私は充分に若い」なんて言えるだろうか。果たして?

彼女はトレーナーに「今日ここに来てよかった。あなたに出会えてよかった。ありがと

う」と言って手を合わせた。そして私にも。あなたとはこれから長いつきあいになりそう

な予感がするから、と。

たぶん、その予感は当たってる。でもって、お礼を言いたいのは私のほうです。

久しぶりに私はやる気になった。私の熱血ちゃんに火がつきました。

とりあえず私も今月の新月あたりからまた始めますか。生活リズムを変えるための

努力と、腹筋20回背筋40回腕立て伏せ10回(←この10回ってのが情けないが)

あたりから。自分のコンプレックスをコンプレックスと意識しなくなるあたりまで。

出がけにデジタルカメラを持ったつもりが忘れていて、渋谷に常設されることになっ

た『明日の神話』を撮ることができなかった。それはまた次回。

| | コメント (4)

2008年11月21日 (金)

お掃除月間

0811lisas_illust05_2

11月になって、これから2ヶ月間は私は個人的には去年にならってお掃除月間です。

まず、いらない物を処分する。この2年間クロゼットに入ったまま出番がなかったもの、

いささか着古してもう着たくないもの、自分ではもう着ないけれど捨てられないもので、

売れるものは売ってしまう。今まで後生大事にとっておいたガラクタは思いきってゴミ

袋の中に。お陰でだいぶすっきりした。それから必要なものを整理する、片づける。

それが終わったらいつもより念入りに隅々まで掃除して、12月も半ばになったら肌着

とかタオルとかお箸とかお茶碗とか、そんな些細なものをちょこっと新しくする。

そんな慎ましくも新しいものはまた我々に新しい気をもたらしてくれること、だろう。

暮れともなったら仕事のことはともかく、私生活ではもう何かに追い立てられるような

慌しい思いはしたくない。できることなら師走のあのわけのわからない喧騒から1人

逃れて、ライヴに行ったり、家でリースを作ったりしていたいものだと思う。

要らない服を処分したお金でふわふわのかわいいラビットファーの帽子を買った。

これは私のではなくて病気のうさぎさんのところへ行く。

今まで映画やドラマで何度も見てきたけれど、抗がん剤のせいで髪の毛がなくなって

しまう人が身近に現れるなんて思ってもみなかった。しかもこんな寒い季節に、どんな

思いで、と思うと、私はかなしい。でももっとかなしいのは人が心に作る壁か。

でも、かなしんでばかりもいられないので、私はまた余計なお節介をする。

Leeちゃんに絵を描いてもらった。

いらない紙切れに小さくこんな感じ、とメモしただけなのに、大体私がイメージした通

りの仕上がり。この子の絵は上手いとか下手とか言うよりも、動物を描いても女の子

の絵を描いても独特な温かさと幸福感があって、それがオリジナルかな、と思う。

帽子はもし彼女が気に入らなくて返品されたら私がかぶればいいや。

私は本当は真冬のスイミング帰りに、濡れた髪をすっぽり入れてかぶれるカシミアの

ニット帽が欲しいのだけれど。

| | コメント (2)

2008年11月19日 (水)

冬のはじまり

0811winter_sky_01

朝起きると大気がいきなり冷たい。

本日、典型的な西高東低の冬の晴天なり。北風強し。

真っ青な空にすごい早さで形を変えながら飛んでゆく白い雲がきれいだ。

0811winter_sky_2 

外に出ると舗道は落ち葉だらけ。

風が吹くたびバサバサと雨のように葉っぱが降ってくる。

その降り方は秋の哀愁なんて通り越してもうマンガみたい。

その下をニットをいっぱい重ね着した老人がカートを押しながらよたよた歩いてくる。

77歳の父は今年の夏を越すのもキツそうだったけれど、この冬を越すのはもっとキ

ツイだろうな。夏を愛せるのも冬を愉しめるのも、若くて健康なときだけか。

この町にはトロルがいて、夜半から翌日にかけて舗道を埋めつくすほどに降り積もっ

た大量の落ち葉を、いつのまにか跡形も無くかたずけてくれる。引っ越したばかりの

頃はその仕事の鮮やかさにびっくりした。まるでマジック!

私は大量の落ち葉の上を小さなこどもと手をつないで歩くのが好きだったのだけれど。

でも最近はトロルもだいぶ寄る年波らしい。そんなマジックも見られなくなった。

小さな息子の幼稚園では毎年この頃は大量に集めた落ち葉を焚いて焼き芋をした。

大きな銀杏の樹の下で。園児たちの騒ぎ声と煙の匂い。

あるとき息子はふざけていて着替えが遅くなり、みんなに迷惑をかけたからといって

罰としてこの焼き芋行事に参加させてもらえなかった。私は小さい頃の食べ物にまつ

わるさみしい記憶ってずっと後々まで残るから、お仕置きはもっと別の形でしてくれた

らいいのになぁ、なんて思ったものだ。

町中の木々という木々から葉っぱがぜんぶ落ちて、もう掃き集めるものもなくなったら

それがほんとの冬のはじまり。

私も年老いたひとの心をほんわりあっためるようなマジックを考えなきゃ。

0811ochiba

| | コメント (0)

2008年11月17日 (月)

ラストの1枚もらいっ!

Nao_takeuchi_02

いやあ~、嬉しい!

いつも取っても取ってもDMでいっぱいの我が家のポスト。

今日も買い物に行く前にいささかうんざりしながらポストを開けたら、目に入って来た

思いもかけない差出人の文字! ・・・ 竹内直さんからでした。

先週ライヴに行ったときにお願いしたCDを、こんなに早く送ってくれるなんて!

感激 ・・・

実はこれ、もうずいぶん前に直さんのサイトでカートに入れたCDなのだけれど、自動

返信メールがきたまま、それきりになっていたのでした。まぁ、企業のサイトじゃない

から時間はかかるだろうなぁとは思っていたけれど、さすがに3週間以上も経つともう

来ないんじゃないかという気がしてこのあいだ思いきって訊いてみたら「それは大変

申し訳ありませんでした」ということになったのでした。

「それで、どのCD?」「え~と、トンプキンス・スクエア・・・」「ああ、あれ。あれがいい

んですか?」「あれがいいんです。ジャケットも好きです」「ありがとうございます。でも

あれまだあったかな?どっかに1枚あった気もするけど、もしかしたら無いかもしれな

い」「ええっ?!」「いや、確かどっかに最後の1枚があったと思う」「最後なんですか?

廃盤ですか?」「廃盤みたいなもんです」「じゃあ、その最後の1枚お願いしますっ!」

・・・ なんていう会話をして、強力にお願いしたCD。

無かったら無かったでそのお知らせを必ずします、と言われたけれど、ほぼ毎日ライ

ヴをやってらっしゃる忙しい方だから、気楽に気長に待とうと思っていたのに、まさか

こんなに早く送ってくださるとは。なんだか一気に温かなしあわせな気持ちになって、

1人でにこにこ買い物をすませ(←あやしい人)、「いやあ~、めちゃくちゃ嬉し~♪」

と言いながら家に帰ったら、どこまでも勘の鋭い息子、私の顔を見て「CDがきた」と

おっしゃる。見よ!とばかりに差し出してさっそく封を切ったら、お願いしたサインも

しっかりしてありました。中ジャケの直さんの写真に吹き出しが書いてあって「ありが

とうございます」と言ってるのを見て息子と爆笑。意外とひょうきんな方なんですね。

さて、そんな風にして手に入れた正真正銘、最後の1枚らしいこの

THOMPKINS SQUARE PARK SERENADE』。

今から8年前、2001年リリースのアルバムだというから今よりゴリゴリに吹いてるの

かなと思いきや、最初の1曲目はスロー・バラードだった。『I Should Care』。今の季

節、落ち葉が風で舞い散るような季節に聴くにはぴったりな、さみしくて泣けるバラー

ド。この1曲目を聴いただけでもこれは買って正解、と思う。それに何も知らずに買っ

たのだけれど、これはライヴ盤だった。ライヴ盤にしてはすごく音質がいい。2曲目は

打って変わってアップテンポの『REVALUATION』。すごく華麗で派手なピアノ。息子な

んか「すげー、すげー、凄すぎる!」と言って笑ってる。私も思わず「指が折れる!」と

言ってしまった。弾いているのは椎名豊さんというピアニスト。他メンバーはベースの

荒巻茂生さんとドラムの原大力さん(ビースト2人。ほんとーに失礼 smile )。ライヴ盤な

ので聴衆の拍手の他に時折りこの2人のどちらとも判別しがたい雄叫びが入っており

ます。それが妙にカッコよかったりもするんだけど。

タイトル曲の『トンプキンス・スクエア・パーク・セレナーデ』は、私が今まで聴いてきた

荒巻バンドのCDに入っているのよりややスロー・テンポで、個人的にはこの曲は吉

田桂一さんのピアノのほうが好きだった。典型的なバップ・ピアノなんだけど、それが

ピタッとハマってるし、また桂一さんのピアノが泣けるんですよね。盛り上げ方も素晴

らしい。ちなみにトンプキンス・スクエア・パークってどんな公園なんだろと思ってちょっ

と調べてみたら(私はメグ・ライアンの映画に出てくるような公園をすぐに連想してしま

ったんだけれど)、マンハッタンのイースト・ビレッジにあって、今でこそ街の浄化で緑

いっぱいのきれいな公園になって昼間は市民の憩いの場となっているけれど、かつ

て(80年代)は麻薬の売人とホームレスの聖地だったらしい。ホームレスと警察の大

きな暴動があったりして、かなりヤバイ地区だったみたいです。この曲はワイルドでカ

ッコイイ。そして、どこかうらぶれて切ない。直さんがNYに行ったのは70年代と80年

代ということだから、きっとその頃の気分を反映してるんじゃないかしらね。とてもいい

曲。ラストはビル・エヴァンスの演奏で私には聴きなれた『SOME OTHER TIME』。

この曲をやるにはこの直さんの音はちとカタイような。あくまで私の感想ですけど。

以下、ソングリスト。

 1.I SHOULD CARE

 2.REVALUATION

 3.JITTERBUB WALTZ

 4.NAMELY YOU

 5.STEPS FOR JAY

 6.THOMPKINS SQUARE PARK SERENADE

 7.SOME OHTER TIME

最後の1枚ってことで私にはプレミアムなこのアルバム。

いつか再販になることを願って、もし再販になることがあったらぜひこの拙ブログのこ

となど思い出して、買って聴いてもらえたらなって思います。

| | コメント (0)

嬉しい!

Blue_note_tokyo_3   

ブルーノートには去年2回行ったきりなのに、以来毎月こんなリーフレットが届く。

時々それ以外に小冊子も届いて、先月なんかは20周年記念ってことで、紙こそ薄い

けれど歴代の出演者の写真が表に、裏には名前と出演期間が載った大型のポスタ

ーが付いていた。なかなかカッコイイのでそれはパネルにでもして飾ろうと思うけど、

ベンチャー会社にいる私としては、ああいうラグジュアリーなジャズ・バーを経営する

のも実にコストがかかるよな、なんて思う。ライヴ・スケジュールだけならメールで充

分だけど、それじゃムードが出ないもんね。

さて、そんなことはともあれ、昨日このリーフレットを娘の高校に行く電車の中で見て

いて驚いた。なんと、いつかこのブログでも紹介した私の今年1番の掘り出しもの、

エスペランサ・スポルディングの名前があるではないか! 

あのとき確か『8月にリリースされる国内盤を機にブルーノート東京に来日出演する

日も遠くない?』みたいなことを書いたけれど、これってすごく早くないですか?

といっても今回はテリ・リン・キャリントン・グループにフィチュアーされる形で来るよう

です。このテリ・リン、私は全然知らなかったのだけれど、10代半ばにして名門バー

クレー音楽院を優秀な成績で卒業してしまったというエピソードを持つ天才ドラマーな

のだそうです。今まで共演してきたミュージシャンもハービー・ハンコック、カルロス・サ

ンタナ、グローヴァー・ワシントン・ジュニア、ジョン・スコフィールド、ウェイン・ショーター

デヴィッド・サンボーンといった大物ばかり。すごい。一方のエスペランサちゃんも、い

まやパット・メセニーやパティ・オースティンから絶賛されているそうな。

いやあ、びっくりした。思わず電車の中から親友に「行かないか?」とメールしてしまい

ました。ただいま返事待ち。

あのかわいいエスペランサちゃんのライヴをこんなに早く見られるなんて嬉しい!&

すっごく楽しみです。友達がもし駄目でも1人でも行こうとは思っているのだけれど、

どうか2人で行けますように!

以下、スケジュール。

Blue_note_tokyo_01_2 

お問い合わせはブルーノート東京

 ☆My Space  → Esperanza Spalding

| | コメント (0)

2008年11月14日 (金)

竹内直×後藤浩二☆Special Night@SOMETIME

Naosansometime_0811_2 

先週のライヴ行きがフライングに終わったことは前の記事に書いたとおりだけど、その

ときお誘いしたのが calligraphy さんで、結果的には幸いなことに、私の誘い急だ

ため合がつかなかった彼女。今週はOKということで一緒に行くことになりました。

さて、昨日の昼過ぎにサムタイムに予約の電話を入れると、驚いたことにすでにテー

ブル席は相席状態。テーブルを背にして椅子を横にした状態でステージを見る席しか

空いてないと言う。それならステージの後ろのカウンター席をと言えば、「それも今回

はもう満席なんです」とおっしゃる。なんだか毎回、電話をするたびにすごいことになっ

てます。仕方がないのでそのテーブル席を予約して、いつもより早くサムタイムに着く

と、ガランとした店内には来たばかりとおぼしき江藤さんがいて、ドラムのセットアップ

をするところが見られました(^-^)

私たちの席はドラムの真ん前、手を伸ばせば江藤さんに触れるくらい接近した場所。

お客が入りだしたらとても落ち着いて食事などできそうにないから、さっさと食事を済

ませてしまうことにする。calligraphy さんに会うのはまだ2度めだけれど、すでに勝手

知ったる風情の2人。いい歳していつまでもカジュアルがやめられない私と違って、

グッとシックで落ち着いたCさんなれど、私が「Cさんに初めて会ったとき」と言って言

葉をとめれば、すさず「惚れた?」と突っ込む人。ほんとに困った人だなあ coldsweats01 

私のまわりはこんな人ばっかりです。

惚れたと言えば、聴いた瞬間に好きになるという意味で音楽にもひと目惚れがある

したら、ひと目惚れだった直さん。直さんのライヴは7月以来だからほぼ3ヶ月ぶり。

オープニングは『HOME』で始まった。最近はいつもこれで始まってるような気がする

けれど、まるで直さんに「僕のライヴにお帰りなさい!」と言われてるよう。そして間抜

けなことにここにきて、今日はピアノが違うんだってことに気がついた。今は名古屋

から後藤さんが来てるんだった! なるほど、、、それでピアノの後ろの席が満席だっ

たのか。そういえばさっき江藤さんと熱いハグをしてたのはこの方だった。

思えば私が最初に直さんのCDを買ったのはこれでした。

竹内直Live at Star Eyes Featuaring 後藤浩二』。

これも散々聴いたけれど、後藤さんのピアノを生で聴くのは初めて。CDでの印象は

繊細でリリカルかつパワフル。気持ち弾き過ぎるかなという感じがしたけれど、実際

はそんなこともなく自然で、落ち着いたなかに独自のグルーヴで聴衆を牽引していく

様は見事。ファーストステージが終る頃にはすっかり気持ちよくなりました。

でも、なんたってドラムとこの近さ!

Naosansometime_081103

後藤さん相手だといつも以上に力が入ってしまうんじゃないかと思われる直さんは1

ットからバリバリに吹いてたし、こういうライブハウスに来るのは初めてだというC

んにはちょっとキツかったかなぁと思いきや、Cさん「いやあ~、こんなかぶりつき

見られるとは思わなかった!」と楽しんでる様子。最初のステージが終わって立ち

るときに「耳、だいじょうぶでしたか?」と気遣ってくれた江藤さんが印象的だった。

私もいい歳になったからこんな言い方をしても許されるかなと思うけれど、江藤さんは

なんと言うか ・・・ かわいらしい方です。昨日は一挙手一投足つぶさに見ました。

そしてお喋りしてる間にセカンド、今夜の選曲は前述のアルバム中心に、江藤さん

直さん後藤さんのオリジナルから。そう、このメンバーだと『I Will Wait For You』が聴

けるの、もう最高です。それからこの日新しかったのは『Kokiriko』以来かと思われる

日本の民謡を題材にした『武田の子守唄』。日本の歌が持つ独特のうねりはそのま

ま日本人のDNAの螺旋のようでもあり、その和の心がJAZZに昇華してゆくところは

直さんならではの真骨頂。そしてセカンド・ラストの『Miles Mode』はクレイジーに逸脱

してゆく直さんのサックスとともにバンド全体がヒートアップして、最後はもうほとんど

ロック! 滅茶苦茶カッコよかった ・・・

昨日は最初から満席状態で、いつまでたっても客が引くことがなかったのだけれど

3ステージめにやっとポツポツ席が空いてきたのでカウンターに席を移してもらう。

もはやこのブログの定番か?と思われる直さんの後ろ姿。

Naosansometime_081101

直さんの音とこの背中にヤられてる女の人は多いと思うよ。お隣りのウッドベースは

俵山昌之さん。そして下はピアノの後藤浩二さん。

Naosansometime_081104

昨日もそうとうに熱いステージを3セットたっぷり聴いたわけだけれど、疲れるどころか

熱いバイブレーションに心底温まってすっかりパワーチャージされた感じです。

そしてそして3セットめのラストは ・・・・・・ So Many Stars でした。

この曲の後藤さんのピアノは冴え冴えした冬の大気のような直さんのフルートとともに

まさしく瞬く星のごとし。

Naosansometime_081105

いつ来ても素晴らしいライヴパフォーマンスを見せてくれる竹内直カルテットだけれど

昨夜もほんとに来てよかったと思えるライヴでした。

冬は温泉なんかよりやっぱり熱いライヴですな。

一緒に楽しんでくれたcalligraphy さん、どうもありがとう! 次回もまたぜひ!happy01

| | コメント (2)

2008年11月12日 (水)

セルメンじゃあ!

Sergio_mendes

突然だけど、セルジオ・メンデスの『So Many Stars』ってすごく良い曲です。

先週の金曜日、ジェーン・モンハイトが歌う『So Many Stars』を聴いてたら、誰かさ

んのことを思い出してなんだか苦しくなってきたから(といっても、このとき私が思い出

したのは女です。男じゃなくて)、今月はプアだからおとなしくしているつもりだったの

に、急遽ライブに行くことにした。折りしもその日は暗い雨で始まったのが、雨がやん

だら空が一気に明るくなって気温が上がり、夕方になっても暖かい。夕暮れのぬるい

風は期待に満ちて、まるで私に「お出かけなさいませ」と言っているようではないか。

早々に買い物をすませて家に帰ると「今日はやっぱりライブに行きます」と宣言する。

息子が誰の?と訊く。「直さん」「でも、あの曲をやるとは限らないよ」「だったらリクエス

トすりゃいいんです」言いながら出がけに直前予約をしようとラップトップの前でサムタ

イムのホームページを開いて、えーと、えーと、ブッキング・・・ と見ると、今月の7日は

直さん入ってない! あれ、どうして???

と思ったら、なんと私ともあろうことが、12月のスケジュールを頭にインプットしていた

のでした。トホホ ・・・ と、あえなく空振りに終わった先日の夜。

てなわけでセルジオ・メンデスの今年の新譜です。『ENCANTO』。

2006年、数あるブラジル・ディスクの中から見事、ブラジル・ディスク大賞に選ばれた

セルジオ・メンデスの『TIMELESS』。ブラック・アイド・ピーズのwill.i.amとの共同プロ

デュースによるこのアルバムは超ヒップで誰が聴いても文句なくカッコよく、ふだんブ

ラジル音楽を聴かない人までをも夢中にさせたわけだけれど、今作も will.i.am×セル

ジオ・メンデスによるもの。わたしはこういう柳の下にどじょう的アルバム(失礼)は基

本的には買わないんだけれど、聴いてみたらやっぱりよかった! 

何が良いって、キーボードのセンスと音が圧倒的にいい! 

ほんとにいい音してるんだよね。私なんかそれだけで気持ち良くなっちゃいます。

ラジオでもヘヴィ・ローテで流れたファーギーの歌うキュートでセクシーなバカラック

の『Look of Love 』。ヴァネッサ・ダ・マタ をフィーチュアーした11曲目の『アコーヂ』

ウィルが歌う『おいしい水』あたり、もうたまりません。

サンバって音楽はふだんダンスなんか踊らない私みたいな人でも自然に身体が動き

だしちゃう音楽で、サイコーにハッピー。(実際、私はイカレタ主婦なのでこれを聴き

ながら踊りながら皿を拭く、皿を洗う。)思うに、これからの寒い季節はご陽気でお陽

さまを感じるあったかい音楽で身体動かしてあったまるに限ると思うんだけど。

いかがでしょう?

さて、そのセルメンさん、いかにも南の国のリッチマンってお顔をしてます。

(私はその前をゆく美女の筋肉質の脚の方につい目がいってしまいますが・・・)

Sergio_mendes_01

いいよなぁ。私も暑い国で1年中薄着で暮らしたい・・・

そして、こちらはセルジオ・メンデス&BRASIL'66のベスト・アルバム。

このアルバムに入った『So Many Stars』はいわゆる女性ジャズ゙・ヴォーカルの王道っ

てな感じの歌い方で、あんまり切なくはないけれど、全体通して旧き佳き時代を感じさ

せるアルバム。バカラックをやってもビートルズをやってもサイモンとガーファンクルを

やっても、つまり何をやってもセルジオ・メンデスの音になってる。ここですごいと思う

のはオーケストレーションのセンスで、入ってるか入ってないかわかんない程度に入っ

てるところが実にうまい! これもやっぱりブラジル人のセンス。

でも子供の頃に『マシュ・ケ・ナーダ』聴いたときは嫌いだったのよね。なんかすごく泥

臭い感じがして。それは当時のヴォーカリストの声と歌唱法によるところが大きいと思

うけど。その印象は息子の世代に至っても同じだったようだ。そのあたりを見事にカッ

コよくクールにしてしまったのがブラック・アイド・ピーズなんだと思う。

これもまたセンス。

寒い冬をホットにハッピーにすごしたい人におすすめ!

Sergio_mendes_02

 Very Best of Sergio Mendes & BRASIL'66

| | コメント (4)

2008年11月 9日 (日)

農芸祭にようこそ!

08nougeisai_2

立冬を過ぎたと思ったら、いきなり寒くなったこの週末。

この2日は毎年恒例、秋の行事、娘の高校の文化祭でした。

今朝たまたまつけたTVで見たオイシックスの社長は、「野菜を制する者はビジネスを

制す」とばかりに有機野菜の宅配サービスのインフラを構築して、2000年に立ち上

げた会社の年商がわずか8年目にして今年70億円、ですって。できる人はどこまで

もできるよなぁ、と思わずため息混じりに眺めてしまったけれど、今年も1年ずっと食

の安全が揺らぎっぱなしのなか、ホームセンターの野菜の種の売り上げがどんどん

伸びているらしい。もう何も信用できないので自分で食べる野菜くらいは自分で作る、

ってことなのだろうけど、日当たりのいい家庭菜園でも持ってるならともかく、狭いベ

ランダのプランターなんかじゃやってもたかがしれてるだろうしな、とベランダじゅう足

の踏み場も無くバラだらけにしている私は思うのでした。

公営住宅なんかでは屋上菜園でもやらせてくれたらいいのに、とは前から思ってい

ること。来たるべく食糧危機に備えて、自給率アップのためにも、夏の電力消費削

減のためにも、CO2の削減にもとってもいい案だと思うんだけど。そろそろ、そういう

ことを国とか都が真面目に考えてもいいときなんじゃないかしらね?

さて、上はそんなことを考えているのかいないのか、いつか田舎で自給自足でもしな

がら、のんびり絵を描いて暮らせたらいいなぁ~confident などとのたまう娘の描いたポスタ

ーです。誰に似たのかいつもギリギリになってからじゃないと始められない一発集中

型、締め切りの前日2時までかかって「もう、いい加減に寝てくれ!」と私に言われて

ブスくれてた割にはなんとかなりましたか。来年はパンフレットをやれと担任には言わ

れたそうで。

08nougeisai_01

学校は園芸科学・食品科学・緑地環境科に分かれていて、それぞれ学習したことの

レポートが壁に貼られ、その応用として野菜や食品の販売や庭の再現などがされて

います。園芸科学の子たちは去年は自分たちで育てた草花で担任の先生の顔を地

面に作っていたのだけれど、今年は大根で作ったお味噌汁の配布だそうです。でも

9時半始まりのところを11時近くになって行ったら、もう大半は全て完売状態なので

した☆ 下は学生たちが作った菊と大根などの野菜。

08nougeisai_02

08nougeisai_03

駅を降りたらすぐに、エコバッグや自転車の前かごに大きな大根を入れた人をたく

さん見かけたのだけれど、畑の近くではこんな風に野菜や植物を販売しています。

これが毎年楽しみなの。低農薬(あるいは無農薬)有機栽培で作られた野菜はどれ

もとても美味しいんです。私は里芋と洋梨が欲しかったけれどすでに売り切れ、大き

な大根2本と5個入りの柿とキウイを買いました。重かった・・・ sad08nougeisai_04

さて、下は食品化学科の子たちが作った農芸ブランドのいちごジャムとお味噌です。

もちろん保存料、添加物いっさいなしの国産原料のみです。娘いわく「お味噌は早く

冷蔵庫に入れとかないと発酵が進んで爆発するかもってさ~」ですと。

お味噌が爆発するところもちょっと見てみたい気がするけどねぇ・・・ smile

08nougeisai_05

このあいだ入学したばかりと思っていた高校も、年が明ければあと1年を残すのみ。

農芸祭もあと1回で終わりです。お近くの方はぜひお出かけになって、おいしい野菜

をゲットしてください♪

| | コメント (8)

2008年11月 6日 (木)

横浜みなとみらい

08minatomirai

私にとっての初めての横浜は、まだとても小さい頃、母に連れられて行った同窓会。

その待ち合わせ場所が横浜だった。たぶんどこかのいい中国料理店で食事をして、

それから初めてビアガーデンというところに行って、初めてピザを食べた。その初め

て食べたピザがすごくおいしかった記憶はずっと私のなかに残った。それから姉御

肌で『ママ』というニックネームの母の友人を中心にして、みんなで誰かの家に行っ

た。横浜のどこかの高台にある、素敵な家。緑の芝生が気持ちよい庭で、風に吹か

れながらみんなで写真を撮った。私はよそゆきの服を着ていて、みんな笑っていて、

それは古い8ミリの映像みたいに曖昧なのに、ただ幸せな1日の記憶として小さな私

の中に刻まれた。健康そのものみたいに見えた『ママ』は母が亡くなるずっと前に亡く

なってしまってとっくにいないし、母もいない。

同窓会の1日と横浜。ただそれだけが残った。

みなとみらいから見える景色は、ほんとに近未来の景色のようだ。

動く歩道の上に立っていてこの景色が見えたときは、うわっと思った。

後ろには天高くそびえる高層ビルの灯り。

実は夏の終わりに横浜に行って写真を撮ろうと思っていたのだ。

別のプロバイダのブログに新しいアカウントを取って、写真を撮るのはぜんぶそちら

に移してしまおうと思っていたのだけれど。私のフライトは失敗するどころか欠航にな

ってしまったようだ。でもいつかまた撮りに行きたいな。センチメンタル・ヨコハマって

タイトルで。


これはまだ11月になる前に撮った。

写真を撮るために横浜に行ったのに、ほとんど撮らずに帰って来た。

港の倉庫の裏とか、そんな渋い絵になるところで誰かさんの写真を撮ろうと思ってい

たのに、誰かさんは撮らせてくれなくて。特に身構えなくたって、自然にしててくれたら

勝手に撮ったのにね。カッコよく。撮っておいたら何かに使えたかもしれないわよ。

ライブのチラシとかさ。

しかし、私にとってワカランのは男心ってヤツです。実に謎!

|

2008年11月 2日 (日)

芸術祭に行ってきた。

08geisai

昨夜、鳩尾と背中に謎の痛みがあったせいで、めずらしく早めに寝て、今朝は8時間

たっぷり眠って起きた。遅い朝食をとって、しっかり寝た割にはあまり絶好調とはいえ

ない体調のまま、今季もう3度めの風邪っぴきであるヤワな息子を1人残して、武蔵

野美術大学の芸術祭に出かけた。家から最も近い美大といえばここだし、スイミング

クラブのコーチの男の子も、近所の花屋のアルバイトの男の子もここの学生だったり

して割と身近な学校なのだけれど、実際に行くのは初めてだ。

地理的にはとても近いはずなのだけれど、ローカル線というのはちょっとタイミングが

悪いとひどく待たされたり、駅に着いたら着いたで美大行きのバスがなかなか来なか

ったりして(長蛇の列にはびっくり!)、ひどく時間がかかってしまった。途中、娘の履

いてた靴が壊れて急遽買わなきゃならないアクシデントもあったりしたせいで、1時に

家を出たのに、着いたのはもう3時前。ところが大学内の建物は、なんと1号館から

12号館まであって、工事中の4号館を除いて全ての建物で作品を展示をしているの

です。これじゃ午後遅く行ってもいくらも見られない!

・・・ というわけで見られたのはほんのごく一部だったけれど、ムサビの雰囲気をたっ

ぷり味わってきました。きっとこの建物が建った頃は超近代的な建物だったんだろう

なぁ、という感じのコンクリート打ちっぱなしの校舎は今やちょっとたそがれて無機質

で寒々しい感じがしたけれど、教室の高い天井や大きな窓や広い空間は、ものづくり

をするのにはとても機能的なんだろうなあ、とも思う。油絵の具の匂い、それが飛び散

った床、石膏の匂い、粉だらけの廊下、いたるところに転がるオブジェ・・・

残念ながら今回は心を揺さぶるような作品を見つけることはできなかったけれど、あら

ためてつくづく思うのは、数ある芸術の中でも美術というのは限りなく自己満足の世界

だよなぁ、ということ。それを他人が客観的に見たときにも、作者と同じような思いで見

られるか、あるいは全く別の観点であっても感動できるか共感できるか評価できるか

なんてところに(存続していけるかが)かかっている気がする。自分の創った世界がど

れだけ多くの人の心とチューンできるか。私は一応、言葉使いの側に自分を置いてい

るので、言葉のいらない世界で生きている人にとても憧れるけれど、それはもしかした

ら音楽や文学と較べても難しい世界かもしれない、と思う。先日会った友人は「オレは

現代アートがわからない」と言っていたけれど、私もかつてはそんな風に考えていた。

わかるとか、わからないとか。でも今はわかる・わからないじゃなくて、ただ単に自分

が好きなもの、心惹かれるものに出会えればそれでいいんと思って見ている。そして

直感的にこれが好き、と思うこと、心惹かれることにはたいてい確たる理由がない。

先ほど書いた、美術が音楽や文学にくらべて(人に理解してもらうのが)難しいと思う

のがこの点で、好きな理由を言葉でうまく説明することができないからだ。作者自身、

どこまでわかって創っているのかと思う。もちろん、わかってなくて創っていてもいい。

つまり、ロジカルな世界じゃないから。

良い作品というのは、というよりもこの場合、自分にチューンする作品というのは、自

ずと作品のほうから語りかけてくるように思う。見る側はそれをただ受け取ればいい。

もちろん、これは私個人の考えに過ぎないけれど。

昔は具象画が好きだったけれど、今は抽象画のほうが好きだ。

毎朝、目の前の殺風景な白い壁を見ながら珈琲を飲んでいて、ここにいい抽象画が

あったらな、と思う。絵も飾られた空間、見る時間帯の光によって全然違って見える

んだろうな。本来、絵って、そうやって長い時間かけて眺めるものなんじゃないだろう

か。少なくとも、描き手がそこに費やした時間くらいは。

上はある教室で、コの字型の壁画に隠された動物をみつけて指さす娘。

こどもの頃は絵描きになりたいと思っていた私だけれど、今は全然思わない。

私のこどもの頃にくらべたって100倍は自在に描けるこの子がいるから。

| | コメント (4)

2008年11月 1日 (土)

ジョアンに花束を

Rosas_para_joao

11月になった。

今朝は息子が朝からアルバイトなのでいつもの土曜より早く起きた。窓の外にあふれ

る秋の陽射し。挽きたての珈琲豆にお湯を注げば、忽ちにして香る珈琲のいい香り。

20年来の朝の習慣。

昨日、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバーツの新譜が届いた。『ジョアンに花束を

急激に変わりつつあるブラジル音楽にあって、いま最も良質で、正統的なボサノヴァ

の系譜を継ぎながらもコンテンポラリーな音世界を聴かせてくれる2人の音楽。11月

最初の朝に、ここで好きな音楽を紹介できるのはしあわせなことだ。

この夫妻のデュオによるアルバムは去年、『秋に聴くボサノヴァ』として『プラーノス』を

紹介した。あれも本当にいいアルバムだったけれど、今度のもとてもいい!

毎回、新譜を出すたびに新しい試みにチャレンジしている夫妻だけれど、今回はブラ

ジルの国民的歌手マリア・ヒタをサポートしているピアニストのチア・ゴ・コスタ、ベーシ

ストのシルヴィーニョ・マズッカが参加して、前作とはまた違った新鮮な風景を見せて

くれる。ヘナートの端正なソングライティングと清らかとしか言いようがないパトリシア

のイノセントなソプラノはいつもどおりなのだけれど、そこにミナス・ジェライス出身の2

人のミルトン・ナシメントにも通じるプリミティブな感じと、新たに加わった2人がもたら

すコンテンポラリーでスリリングなサウンド。そしてライナーノーツでは触れられていな

いけれど、クレジットを見ると新たな4人のヴォーカリストと歌っているようだ。

このアルバムを聴いているとき、息子が「ブラジル人の声の裏返し方ってカッコイイよ

ね」と言ったけれど、ポルトガル語の独特な響きももちろんのことながら、この声の使

い方はブラジル人特有の魅力。ついでにこの息子は「僕はこの女の人の声がつまら

ない」と余計なことも言ってくれたのだけれど、ほんとにヴォーカルってのは難しい。

我(自己顕示欲)と業ばかりで歌っているような(私にとってはただのノイズみたいな)

歌があふれるなか、清らかで正統的な歌い方であればツマンナイなんて言われる。

でも、私にとってはヘナートとパトリシア、この2人が夫婦デュオであること自体がもう

奇跡なのだ。2人の声はそれぞれ単体で聴いても素晴らしいけれど、2人の声が合わ

さったとき、もっと素晴らしい。それは完璧なハーモニーで囀る2羽の小鳥、花の上を

絡み合いながら飛ぶ2匹の蝶のようだ。2人の歌を聴いていると、彼らが深く愛しあっ

ているのを感じる。これは2人のアルバムを聴く人誰もが感じることだろう。

そして今回タイトルとなった『ジョアンに花束を』のジョアンとは、私がつい思い浮かべ

てしまうあのジョアン(ジョアン・ジルベルト)ではなくて、ブラジルを代表する作家で、

夫妻と同様ミナス・ジェライス出身のジョアン・ギマエランス・ホーザだそうだ。

アルバムに貼られた帯(というかシール)には、タイトルの下に『歌とピアノと文学と』

とあるけれど、まさしくそんな印象のアルバム。

爽やかで美しい秋の午後、ヘナートとパトリシアの清らかにして深遠な愛の世界へ。

あなたも。

| | コメント (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »