お芋の季節
暗い雨の水曜の夕方、下の子が「ただいま」と帰って来た。
その声を聞いたら、あれ?元気がないの?
そう思って訊いたら、そういうわけでもないらしく、かわりに「今日はお土産があるよ」
と言われた。いつも自分がこどもに言ってることをこどもに言われるのは変だ、でもっ
て、なんだか嬉しい。学校で何かもらって帰ってくるときにはいつもスーパーの白いビ
ニール袋をさげてるからわかるんだけれど、今日は分厚い茶色の紙袋を持って部屋
から出てきた。「野菜!」と私が言うと、「うん・・・」と言いながら袋を開けてくれたのを
覗くと、そこに入っていたのは掘り立ての泥つきのサツマイモ! 袋の中から土の匂
いが立ち上ってくる。今日、試し堀りをしたのだそうだ。けっこういっぱい入ってるので
「クラスの子、全員もらったの?」と訊いたら「ううん、今月の野菜班の人だけ」と言う。
なんでもクラスは野菜班、果樹班、草花班の3つに分かれていて、それが順繰りにま
わってくるらしい。タイミングよく今日みたいなことがあるとお土産がもらえる。
「野菜班の子だけなんてラッキーだね! それじゃ、これで大学芋でも作ろうか?」と
言ったらたいそう喜んだ。この子は甘いものさえ食べてれば幸せって人なのだ。
水曜はもう夕飯の準備をする時間だったので、今日のおやつに作ってみました。
でも泥だらけの袋の中から大きいのを2つ取り出してよく洗ってみると、なんだかトップ
アスリートの筋肉マッチョな脚みたいでかわいくない。最初は皮付きのまま乱切りにし
てみたものの、なんじゃあ、こりは?というしろものだったので、皮は全部とって作るこ
とにした。なかなか上手くできましたよん。以下、完成の写真&作り方。
《材料》
大きめのサツマイモ 2本
黒ゴマ 少々 揚げ油 適宜
A:砂糖 大さじ6 水 大さじ2 みりん 大さじ2 醤油 大さじ1
《作り方》
1.サツマイモは適当な大きさの乱切りにして水につけておく(けっこうアクが出る)
2.1を水切りして油ハネしないように、ふきんで水気をとっておく
3.深さがあって小さめのフライパン(あるいは鍋)にサツマイモがひたひたになるく
らいの油を入れて中火にかけ、170度前後になったらサツマイモを入れ、菜箸
でかき回しながら揚げる。揚げ時間の目安は表面の色が白く変わるくらい。
4.3をいったん紙に取り出して5分置く。その間に、油漉し器を出したり、砂糖を用
意する。
5.油の温度をさらに少し上げ、180度くらいになったところでサツマイモをふたたび
入れて2度揚げする。このときの目安はサツマイモがキツネ色になるまで。
6.サツマイモがこんがり揚がったら取り出し、油を切った同じ鍋にAを入れて弱火か
ら中火で焦がさないように飴を作る。このときのコツは、ひたすら菜箸でかき混ぜ
ながら、泡立ってきたら火からおろす、というのを何度か繰り返し(焦げやすいの
で注意!)、ちょうどよい飴状になったらサツマイモを絡める。
黒ゴマをふって、できあがり!
****************************************************************
できあがった大学芋は外がカリっ、中がふわっとしていて、とてもおいしかった!
飴のレシピは砂糖と水だけのもあったけれど、東京っ子としてはやっぱりこの砂糖醤
油がどんぴしゃ。気持ち飴が固かったので、もうちょい前でやめてもよかったな、とい
う感じでした。水飴を使わなくても充分おいしく作れます。
大学芋といえば今年の春、浅草でのフォトセッションの後に秋山さんがお土産に買っ
て持たせてくれた大学芋はほんとにおいしかったなあ! いろんな種類のお芋があっ
て。ちなみに、これって何ていうお芋?と娘に訊いたら「サツマイモ」と答える。
そうじゃなくてさ、品種だよ、と言ったら「わかんない」だそーです。
どうやら農業を学問として勉強しているわけじゃないらしく ・・・
いつも木枯らしが吹き始める頃じゃなかったかと思っていたのに、近所のスーパーで
はもう毎年恒例の石焼芋が始まった。秋ですねぇ・・・・・・
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コメント
そうきちさん、こんばんは!
サツマイモを見ると、秋を感じますね~
小さいころ、サツマイモ掘りをよくやりましたよ!
うちの実家だと、もっぱら焼き芋でしたけどね。
あ、サツマイモって、味噌汁に入れても美味しいですよね。
投稿: q-harada | 2008年10月11日 (土) 21:31
秋だなあ・・・・・
筋肉マッチョの脚みたい、には笑ってしまいましたが、
なんだか元気そうなお芋でしたねえ。
おお!
大学芋をおつくりになった(驚)
さすが、良い母ですねえ。
取れたてを料理したんだから、美味しかっただろうね。
最近、そういうの無いなあ・・・・・・
テニスコートと音楽鑑賞だけではイカンな。
オジサンよ荒野をめざせ・・・・・
さあ、どこに行こうか。
投稿: 四季歩 | 2008年10月12日 (日) 00:06
お久しぶりで〜す!
美味しそう〜、ママ手作りのおやつ。ステキ。
いい子に育つ基本ですね。
投稿: shindouxxx | 2008年10月12日 (日) 08:34
美味しそうに大学芋できましたね~
我が家は芋好きだからおやつに作りますが、私、いつも適当だから飴がサラサラしていたり、ざらざらしたり、ムラがあります。
上手くいくとあっという間になくなっちゃうけど、失敗すると、『アルツハイマーの兆候じゃないの?』とか息子に言われちゃいます。
アルツハイマーの始めは味がわからなくなって味付けが変わるんだとか。
気をつけなければ。
大学芋はやっぱりちょっと醤油入ってるほうがいいよね。
投稿: angelseed | 2008年10月13日 (月) 12:23
haradaさん、やっほう!
東京のこどもも芋堀り遠足に行くよ。
芋掘り遠足、大好きでした(^-^)
芋掘りって楽しいもんねぇ・・・
息子の幼稚園では落ち葉を山ほど集めて焼き芋するのが毎年恒例の行事だったしね。
こどもの頃は秋になるとあちこちから焚き火をする焦げ臭い匂いがしてきたものだけど、そしてそれが秋の香りだったけど、いまはおいそれと焚き火ひとつできないからつまんないですね。
サツマイモのお味噌汁、こどもの頃は好きだったけど今はもう作らないなぁ・・・
投稿: soukichi | 2008年10月13日 (月) 22:36
四季歩さま、
だって筋肉マッチョなサツマイモじゃありません?これ。
もう見るなり思っちゃった。室伏の脚みたい!(爆)
でも大学芋から何ゆえ荒野を目指す心境に??
その思考のかっ飛び方がAB型チックだな。
大学芋ってなんだか作るの面倒くさそうでしょ?
ところがところが簡単なんです。
この後もう1度作ったんですけど、息子が「珈琲のみたい」と言うので、
それじゃあオヤツに、ということで、ヤカンにたっぷりお湯沸かす間にできました。
手順は書いたとおり!
・・・荒野を目指す前にぜひお試しくださいませ
投稿: soukichi | 2008年10月13日 (月) 22:45
shindou さん、お久しぶりです。

相変わらずライブ三昧、楽しそうで何より!
でもなんだか口調がちょっと変よ
息子が聞いたら「皮肉かい」とか言いそうでこわいでーす!
投稿: soukichi | 2008年10月13日 (月) 22:49
angel さんはお饅頭作ったりパン焼いたり、実にマメにやってるもんなぁ。
私はこないだのお彼岸のときに、母の真似しておはぎ作ろうかと思ったけれど、工程考えただけでめげました。
ああいうのは前日から気合入れないと作れないね。
結局、近所の老舗の和菓子屋でお上品なのを買って来て食べました。
たいそうおいしゅうございました。
しっかしangel さんちの息子もけっこう辛らつざますね。
自分で作らない人は実に好き勝手なこと言ってくれるわよね。
自分で作ってごらんなさい、と言いたい。
うちなんか完璧に上げ膳据え膳ですから。
私は旅館のオバサンか??
投稿: soukichi | 2008年10月13日 (月) 23:08