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2008年10月25日 (土)

ラビさん。

Rabi_san

月曜日。

コスモス畑を後にしたら、すっかりお腹が空いていた。

もうお昼というにはいささか遅い時間だったから、ランチは終わってしまったかなと思

いながらほんやら洞に行くと、ありがたいことにランチは3時までで、誰もいない大き

なテーブルの端に着いてボロネーゼのランチをオーダーしてひと息ついていたら、真

っ赤なギターケースを背中にしょったラビさんが店に入って来た。ラビさんを昼間見

るのは初めてだ。後からはウォン・カーウァイの映画に出てきそうな、ゼブラ柄の服に

夜会巻きをした女性が入って来た。

ギターをおろし上着を脱いだラビさんは、「今日はこれからスタジオなのよ」と言いなが

ら、ピッチャーからグラスに水を注いで飲んだり、煙草を吸ったりしている。かと思った

ら、3人で何やら頭を寄せて写真談義が始まった。どうやら今度発売するDVDから撮

った写真の画素数が圧倒的に足りなくて、それを大きく伸ばしたら思ったような仕上が

りにならなかった、ということらしい。ラビさんは自分の写真なのでいろいろ注文をつけ

るのだけど、いい写真が無いから、ってことでDVDから写真を切り撮った店の女の子

は、もうすでに自分のMACでいろいろやったらしくて困り果てている。どうやったところ

でいかんせん画素数が足りないのはどうしようもできないよなぁと思いながら聞いてい

たら、パスタが目の前に運ばれてきた。もう死ぬほどお腹が空いていたので、ひたす

らパスタにパクついていると、カウンターの中にいたラビさんとじっと目が合ってお互い

に動きが止った。「へ?」と思った次の瞬間にラビさんが「ども!」と言ってニッと笑った

ので、こちらも「こんにちは!」と言ったけれど、たった2回しかラビさんには会ったこと

ないのに、私を憶えてるってわけ? それとも誰かと勘違いしてるのかな ・・・

そんなことがきっかけで、私もちょっとだけその写真談義に加わった。

3人は他にお客がいないことをいいことに散々あーだこーだとやっていたけれど、話が

終息しかけた頃に、ラビさんがいきなり「ああぁっ!」とすっとんきょうな声をあげた。

「なになになに!」と慌てる店の女の子にラビさん「マズイ!もう行かなきゃ!お母さん

がお弁当作ってくれてるんだ!怒られちゃう・・・」と言ったかと思うと、女の子に最後

の指示を出し、上着を着てギターを背負うと「じゃあね!」と2人に言って店の扉を押

した。そして出て行きかけてから止って振り向くと、私に向かってまたニコッと笑い、

「ありがとう!」と言った。手を振って「行ってらっしゃい!」と言いながら、その瞬間、

私はちょっとやられてしまった。人を好きになる瞬間なんて、いつだってそんな些細な

ことだよな、と思う。ラビさんは1回会ったら忘れられない独特の雰囲気を持ったひと

で、女も惚れるカッコイイ女って感じでしょうか。雰囲気というのは良いことだけでは作

られない、少々悪いこともしてないとね。

それから後になって、(特に理由はないけれど)なんとなく秋山さんと合いそうな人だ

なと思った。私はラビさんがどんな音楽をやる人かも知らないから、いい加減なこと

は言えないんだけれども。

かつてはヒッピーの溜まり場だったというほんやら洞。

その歴史を紐解いていったらなかなか面白そうです。

上は3人がこっちを向いてないときに隠し撮りした写真。かまえる暇なく一瞬で撮った

らブレちまった。左のモシャモシャ頭がラビさんです。もちろん、ラビさんは写真を撮ら

せておくれと言ったら快くOKしてくれたと思うけど。

Rabi_san_006_2

そして今夜はそのラビさんの、スターパインズカフェでのライヴだった。

告知にならなくて、そして行けなくてちょっと残念。

でも新たなライヴ情報を見つけたのでここに告知。

  11月8日(土) 下北沢 無寸草&づづ(画廊)  
            世田谷区代沢2-29-14  
            アキノイサム新作展 イベント

  11月29日(土) 代々木 マイバックペイジズ

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