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2008年10月15日 (水)

はじめてのマサムネ/さざなみOTR

Spitz_02_2 

頭の中でスピッツの歌を聴きながら眠って、朝起きたら枕元に置いた携帯に「スピッツ

のライヴに一緒に行きませんか?」とメールが入っていて驚いた。それが8月のこと。

でもこのブログで知り合ったMちゃんとは歳がすごく離れているから、他に同年代で行

きたい子がいたらそっちを優先してね、と言ってあったのだけれど、どうやらいなかっ

たらしくて私が行くことになった。実は我が家は家族そろってスピッツ好き。特に下の

子なんか私がスピッツのライヴに行くと言ったら「いいなぁ」とあんまり羨ましそうにす

るからよっぽど彼女を行かせようかと思ったけれど、一緒に行く相手が子供もよく知

ってる別のMだったら「すまん!悪いけどうちの子と行ってくれ!」と頼めないことも

ないけれど、今回はそうもいかない。子供にはまた今度ね、と言って出かけた。

会場は東京ドームシティーにあるJCBホール。初めて行くホール。

Mちゃんとは同じ路線だから一緒に行けばいいやと思っていたら、Mちゃん「その日

は仕事がどうにも休めそうになくて、早退もできそうにないんです。定時で終わっても

6時、開演が6時半だから、遅れて行くことになりそうです 。たぶん1番最初に私

の好きな曲(僕のギター)をやると思うので、そうきちさん、私の分までがっつり聴い

てください!」なんて言うではないか。

当日はあいにくの雨となった。

水道橋東口を降りて左に曲がるとすぐに目に飛び込んできたミーツポートの文字。

この地下に3000人も収容できるホールがあるとは。

Meets_port

JCBホールはマサムネ君も言ってたけど、まるで宇宙船のようなホールで、ステージ

をぐるりと180度囲んでオペラハウスのように3階層になった立体的な形。どの席も

ステージから25メートル以内に配置されているのだとか。そのせいで3階バルコニー

からもステージがけっこう良く見える。時計が開演時間を少し過ぎて、客席がほぼ満

席となって、ホールが暗くなって、ステージにメンバーの姿が見えて、ホールはひとき

わ高鳴る女の子の嬌声でいっぱい。すでに1階はオール・スタンディング状態!

オープニングはMちゃんの予想を裏切って『ハニーハニー』だった。

一気にハッピーな気分になる。そしてまわりはハッピーになった女の子の踊る姿だら

け。初めて生で聴くマサムネの声は力強く空に突き抜けていくよう、空から降ってくる

みたい。かすれたハスキーヴォイスじゃけしてないのに、ハスキーと感じてしまう声、

でもかすれることのない、すごくタフな声。マサムネの声ってとっても不思議な声だ。

そして3曲めあたりで暗闇のなか、人混みの間から私をみつけて手を振るMちゃんの

かわいい笑顔が見えてホッ。雨のなか走ってきたMちゃんは汗をぬぐいながら、それ

でも席に座ることなくステージに集中。なんたってスピッツ命という人なのだ。

選曲は去年リリースされた『さざなみCD』を中心に、アンコールまで全20曲。

Sazanami

『さざなみCD』以外では、『ヒバリのこころ』、『チェリー』、『渚』などをやって、私が1番

うるうるしてしまったのは『君が思い出になる前に』だった。「追い求めた影も光も/消

え去り今はただ/君の耳と鼻の形が/愛おしい」・・・ なんてあたり。スピッツ・ファンな

らわかってくれると思うけど。そしてMちゃんの予想に大きく反して『僕のギター』は

ラストだった。それだけ今の彼らにとって大事な曲ってことなんじゃないかと思う。

スピッツの良さは(今まで何度も書いてきたけれど)、圧倒的にあのマサムネの声。

そして野生と脆弱さ、鋭くって優しい、そして儚い刹那的な輝きを普遍に変えられる絶

妙な言語感覚。それを美しいメロディーにのせて切なくも力強いギター・ロックにしてし

まうところだと思うけれど、今回のライヴでもその魅力は全開。そして今回初めてライ

ヴで聴いて今まで思っていた以上に彼らってロックバンドでライヴバンドだったんだ!

ってことを認識したのでした。スピッツというとどうしてもマサムネのヴォーカルが全面

にきちゃうのでポップスのイメージが強いのだけれど、実はロックバンド。まぁ、もとは

パンクバンドだったわけなのだし。そして何よりすごいと思ったのは(これはマサムネ

の歌の特徴でもあるけど)、日本語の歌詞が実にきちんとはっきり発音され、虚飾な

くダイレクトに切実に心に届くこと。これはヴォーカルバンドとしてはすごく強いことだし

大事なことだと思う。声の力と言葉の力。だからみんなスピッツの歌を覚えて歌うこと

ができるし、ふとしたところで詩の世界観を心に蘇らせることができる。それに40にな

って全く違和感なくあの詩の世界観を生きられるというのは稀有なことだと思うのだ。

まさしくスピッツは私にとっては永遠に青いままの夏草、醒めない翼を持った小鳥でし

た。以下、昨日のセットリスト。

*****************************************************************

  1.ハニーハニー

  2.Na・de・Na・deボーイ

  3.ヒバリのこころ

  4.不思議

  5.点と点

  6.ルキンフォー

  7.チェリー

  8.砂漠の花

  9.みそか

 10.P

 11.君が思い出になる前に

 12.若葉

 13.桃

 14.ネズミの進化

 15.スピカ

 16.エスカルゴ

 17.8823

 18.渚

 19.俺のすべて

 20.僕のギター

 アンコール1.群青 2.トビウオ 3.スパイダー

****************************************************************

ちなみにJCBホールはなかなか素敵な箱だった。

スペースシップの中にいるみたいな幾何学的で無機質な、それでいてインティメートな

空間に、光と音響と映像のコラボレーション。宇宙船の中でライブを聴きながら、その

ままどこかに飛んで行けそうな ・・・

CDが音楽が終わったとたんにさみしさを感じるのと違って、ライヴのいいところは、い

つまでも音楽の余韻に浸っていられることだ。ホールを出てから私のなかでずっとリフ

レインしていたのは『不思議』だった。今では『僕のギター』より好きかも。

そしてスピッツのライヴを聴いてとてもとてもとても久しぶりに思うのは、恋がしたいね

ってことかなぁ? ね、Mちゃん。

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コメント

そうきちさん、こんばんは。
スピッツのライブか~ うらやましいですね。
僕はいつもCDでしか聞いたことないですから。

でも、あの声が好きなんですよね。
聞いていて、つい一緒に口ずさんでしまう感じがいいんです。

ここのところ、新しい曲をまったく聴いてなかったので、
久しぶりにCDでも買ってみようかな。

投稿: q-harada | 2008年10月19日 (日) 20:29

スピッツ 行ってきたんだね。
私は、『チェリー』が好きだな~
最近では『魔法の言葉』口ずさむとなんだか幸せ、ハッピーになっちゃうんだな。
でも、夏フェスの時も唄ってくれなかったし、今回もないんだね。

投稿: angelseed | 2008年10月21日 (火) 00:20

そう、harada さんもスピッツ好きでしたね(^-^)
マサムネ君の声、生で聴いたらさらによかったです!
去年出たこのCD、いつもながらいいですよ。ほぼ捨て曲なし!
ぜひ聴いてください。

投稿: soukichi | 2008年10月22日 (水) 00:11

angelさま、
チェリー、ロビンソン、スピッツの定番ソングだよね。
『魔法の言葉』のサビもまさしくスピッツの王道的サビだし。
私はちょっと王道すぎて飽きちゃうんだよなぁ。

このツアーは『さざなみCD』がリリースされた去年からやってるんだけど、最初の頃は『魔法の言葉』もやってたみたいだよ。
ジャズなんかと違って、毎回CDと全く同じアレンジでやる代わりに、常にヴォーカルもバンドのクオリティーもCDを完璧に再現することを美としている彼らみたいなバンドにとって、選曲と曲順くらいしか変化のつけようがないんじゃないかな。
なんたって20年もやってるバンドだから持ち歌はいっぱいあるしね(^-^)
今回初めて行って、ライブのクオリティーはとても高いと思いました。
マサムネ君はいくら歌っても声がかすれるどころか、疲れを知らない声だと思った。
不思議じゃ。

投稿: soukichi | 2008年10月22日 (水) 00:29

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